JPH04246438A - セルロースアセテート溶液組成物及びその組成物からの成形物 - Google Patents

セルロースアセテート溶液組成物及びその組成物からの成形物

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JPH04246438A
JPH04246438A JP2948591A JP2948591A JPH04246438A JP H04246438 A JPH04246438 A JP H04246438A JP 2948591 A JP2948591 A JP 2948591A JP 2948591 A JP2948591 A JP 2948591A JP H04246438 A JPH04246438 A JP H04246438A
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JP
Japan
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cellulose acetate
cellulose
oxide
composition
solvent
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Application number
JP2948591A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Inushima
犬島 勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロースアセテート
の溶液組成物及びその組成物からのセルロースアセテー
ト成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテートは、一般にアセト
ン、ジクロールメタン、ジオキサン等の有機溶媒に溶解
した後、脱溶媒することにより、繊維、膜、フィルム等
に賦型されている。しかしながら、これ等の有機溶媒は
沸点が低いため、乾式又は湿式法による紡糸、製膜等の
成形時の作業環境の維持及び溶媒の回収に多大な注意と
経費を要している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規な溶媒
を用い、繊維、膜、フィルム等の賦型に有用なセルロー
スアセテートの溶液組成物及びその組成物からの成形物
を提供とようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、置換度0.5
〜2.85のセルロースアセテート5.0〜40.0重
量%、水2.3〜29重量%及び第三級アミンオキシド
31.0〜92.7重量%よりなる溶液組成物及びこの
組成物を脱溶媒することにより得られるセルロースアセ
テート成形物にある。
【0005】本発明に使用されるセルロースアセテート
は、置換度0.5〜2.85の範囲のものであればよい
。置換度が2.85を超えるものは溶媒に対する溶解度
が著しく低下し、ほとんど溶液を得ることが出来ない。 又、置換度0.5未満のものは溶解するが、セルロース
アセテートとしての特徴が失われる。本発明において、
好ましくは使用されるセルロースアセテートは、置換度
が1.5〜2.5のセルロースジアセテートである。
【0006】本発明においては、第三級アミンオキシド
と共に、水分の存在がセルロースアセテートの溶解に重
要な役割を果している。セルロースの溶解の場合、水分
の存在が溶解に影響を与えることは特公昭57−115
66号公報に記載され知られている。しかしながら、セ
ルロースアセテートの溶解の場合については知られてい
ない。本発明者の検討によれば、セルロースアセテート
の溶解についても水分がセルロースの場合同様重要な役
割を持っており、水分が29重量%を超えるとセルロー
スアセテートの膨潤は起きるが溶解はしない。一方、水
分が2.3%重量未満の場合は、溶媒の融点が高くなり
溶液組成物を得ることは難しいことがわかった。
【0007】第三級アミンオキシドは、セルロースの溶
媒として知られており、グレナッハー(Graenac
her) 等の米国特許第2,179,181号明細書
に開示されている。この米国特許に開示された溶液は固
体含有量が低く、7〜10重量%のセルロースが93〜
90重量%の第三級アミンオキシドに溶解されているに
過ぎない。この様な溶液を用い成形物を得るためには湿
式法により脱溶媒する必要があるが、低濃度のため、成
形の際に多大なエネルギーを要し、満足できるものでは
ない。また、この開示に関する限りグレナッハーの発明
では無水溶液が用いられている。
【0008】セルロースアセテートを第三級アミンオキ
シドに溶解させることはジヨンソン(Johnson)
の米国特許3,447,939号明細書に開示されてお
り、第三級アミンオキシドとして、N−メチルモルホリ
ンN−オキシドの様な環式モノ(N−メチルアミンN−
オキシド)化合物を溶媒として用いている。この米国特
許明細書に開示された溶液は、N−メチルモルホリンN
−オキシド5部にセルロースジアセテート0.1部を溶
解したものであり、米国特許2,179,181号と同
様固体含有量が低いという欠点を有している。
【0009】本発明において用いる第三級アミンオキシ
ドとしては、N−メチルモルホリンN−オキシド、N,
N−ジメチルエタノールアミンN−オキシド、N,N−
ジメチルベンジルアミンN−オキシド、N−メチルホモ
ピペリジンN−オキシド、N,N,N−トリエチルアミ
ンN−オキシド、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ンN−オキシドの中から選ばれるものである。特にN−
メチルモルホリンN−オキシドが望ましい。
【0010】第三級アミンオキシドがセルロースの溶媒
になるのは、セルロース分子間の水素結合と第三級アミ
ンオキシドとセルロースの相互作用によるものと、前記
日本特許公報に説明されている。しかし、分子間に水素
結合のないセルロースアセテートと第三級アミンオキシ
ドとの相互作用については知られていない。
【0011】本発明は、セルロースアセテートの新たな
溶媒を研究している中で、第三級アミンオキシドが、2
.3〜29重量%の水分の存在する下でセルロースアセ
テートの良い溶媒となる知見に基づいている。
【0012】セルロースアセテートの溶解は、第三級ア
ミンオキシド自体の融点より低い温和な温度、即ち70
〜120℃で行われ、しかも比較的固体含有量の高い組
成物を得ることができる。
【0013】得られた溶液組成物は、湿式法、乾式法そ
の他の方法で脱溶媒することにより繊維、膜、フィルム
等の成形物を得ることができる。例えば湿式法による脱
溶媒に際しては、第三級アミンオキシド類は水、アルコ
ール等への溶解度が高いので、溶液組成物を紡出或は膜
状化後、これらの浴槽を通すことにより容易に脱溶媒が
可能である。
【0014】従来のセルロースアセテートの成形法とし
ては、アセトン、ジクロールメタン、ジオキサン等の溶
媒を用いて調整した溶液を、湿式法又は乾式法等により
、賦形と同時に脱溶媒しているが、これ等の溶媒は沸点
が低いため、作業環境の維持並びに溶媒の回収に多大な
労力と費用を要していた。本発明のセルロースアセテー
ト溶液組成物から成形物を得るに当っては、衛生面、作
業面で環境問題は少なく、又溶媒の回収は濃縮によれば
よく容易である。
【0015】本発明の溶液組成物は、セルロースアセテ
ートの解重合を防ぐため安定剤を加えることが出来る。 安定剤としては、通常セルロースの安定剤として使用し
ている例えば、没食子酸n−プロピル、硫酸マグネシウ
ム等が使用できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中%は、重量%を意味する。
【0017】〔実施例1〕3.5%の水を含有する置換
度2.45のセルロースジアセテート1.500gを1
0%の水を含有するN,N−ジメチルエタノールアミン
N−オキシド3273gと混合し、減圧下90℃で攪拌
し水分を除いた。約3時間後、セルロースジアセテート
は完全に溶解し透明な溶液4740gが得られた。この
溶液はセルロースジアセテート濃度30.5%、N,N
−ジメチルエタノールアミンN−オキシド62%、水分
7.5%の組成であった。
【0018】この組成物は曵糸性良好であり、公知のド
ライジェットウェットスピニング(dry−jet−w
et−spinning)にて容易に繊維を得ることが
出来た。得られた繊維は200デニール46フィラメン
トであった。この繊維の糸質は強度1.83g/d、伸
度28.3%であった。
【0019】〔実施例2〕置換度2.45のセルロース
ジアセテート4.5kgをN−メチルモルホリンN−オ
キシドの50%水溶液20kgと混合し、よく攪拌する
。安定剤として没食子酸n−プロピル50g、硫酸マグ
ネシウム50gを添加、攪拌し、混合溶液を作成する。 この混合溶液を減圧下、オイルバス上で100℃に加熱
しながら、セルロースジアセテートが完全に溶解するま
で水を除去する。得られたセルロースジアセテート溶液
は15.2kgであり、その組成はセルロースジアセテ
ート28%、N−メチルモルホリンN−オキシド66%
、水分6%であり、茶褐色の溶液であった。
【0020】この組成の溶液を押出機を用い、ドライジ
ェットウェットスピニング法により凝固浴として水浴を
用い200デニール40フィラメントの繊維を得た。こ
の繊維は着色がほとんど見られなかった。繊維の糸質は
、強度1.80g/d、伸度29.1%であった。
【0021】〔参考例〕密封容器に置換度2.45のセ
ルローストリジアセテート4.5kgとアセトン10.
5kgを入れ、50℃に加熱しながら攪拌すると透明な
溶液が得られる。この溶液を紡糸原液として用い、乾式
紡糸法により200デニール46フィイラメントの繊維
を得た。得られた繊維の糸質は、強度1.25g/d、
伸度33.2%であった。
【0022】〔比較例〕密封容器に置換度2.95のセ
ルローストリアセテート1gをN−メチルモルホリンN
−オキシドの50%水溶液220gと、安定剤として没
食子酸n−プロピル10mgと硫酸マグネシウム10m
gを混合し、よく攪拌し混合液を調製する。  この混
合液を減圧下、100℃で5時間加熱し水分を除いた。 5時間後セロルーストリアセテートは不溶のまま存在し
た。この時の組成はセルローストリアセテート1%、N
−メチルモルホリンN−オキシド88%、水分11%で
あった。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、第三級アミンオキシド
を溶媒として、高濃度のセルロースアセテート溶液組成
物を得ることが出来、この組成物を脱溶媒することによ
り繊維、膜、フィルムその他の有用な成形物を得ること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  置換度0.5〜2.85のセルロース
    アセテート5.0〜40.0重量%、水2.3〜29重
    量%及び第三級アミンオキシド31.0〜92.7重量
    %よりなるセルロースアセテート溶液組成物。
  2. 【請求項2】  セルロースアセテートが置換度1.5
    〜2.5のセルロースジアセテートである請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】  第三級アミンオキシドがN−メチルモ
    ルホリンN−オキシドである請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】  置換度0.5〜2.85のセルロース
    アセテート5.0〜40.0重量%、水2.3〜29重
    量%及び第三級アミンオキシド31.0〜92.7重量
    %よりなるセルロースアセテート溶液組成物を脱溶媒す
    ることにより得られる成形物。
  5. 【請求項5】  セルロースアセテートが置換度1.5
    〜2.5のセルロースジアセテートである請求項4記載
    の成形物。
  6. 【請求項6】  第三級アミンオキシドがN−メチルモ
    ルホリンN−オキシドである請求項4記載の成形物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020007686A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 株式会社ダイセル セルロースアセテート繊維、セルロースアセテートトウバンド、及びセルロースアセテートトウバンドの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020007686A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 株式会社ダイセル セルロースアセテート繊維、セルロースアセテートトウバンド、及びセルロースアセテートトウバンドの製造方法
US20210079561A1 (en) * 2018-07-12 2021-03-18 Daicel Corporation Cellulose acetate fiber, cellulose acetate band, and method for producing cellulose acetate band

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