JPH04245925A - カードの回転フラットを案内する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカードの回転フラットを
案内するための装置に関し、より詳しくはカードのドラ
ム上の針布と協働する針布を具備してドラムに対して相
対的に回転する複数のセグメントから成る回転フラット
を案内する装置であって、前記ドラムをその両端で支承
する軸上で自由回転するディスクプーリを含んで成り、
前記回転フラットを受入れて案内するために、前記ディ
スクプーリの外周表面に個々の回転フラットセグメント
の凹形担持表面が置かれているカードの回転フラットを
案内する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】過去３０年来のカードの開発はカードの
処理量を可能な限り増加するように主としてカードの細
部を変更することを目標としている。公知のようにカー
ドは供給ローラの次にテーカイン、針布を具備した回転
ドラム、ドッファシリンダが配置され、ドラムの外周面
の少くとも一部をカバーしてフラットが配置されている
。このフラットは通常回転フラットである。

【０００３】これらのフラットには針布が設けられてお
り、その結果ドラムの針布の先端とフラットの針布の先
端との間に供給された繊維タフトはドラフトされ、それ
らは薄いウェブに延ばされる。その際構成する複数の繊
維は前記２組の針布によって平行に配列される。その結
果カードの出口では、基本的に複数の平行繊維から成る
いわゆる繊維フリースが排出され、この繊維フリースが
まとめられてカードスライバが形成される。

【０００４】ドラムの針布の先端とフラットの針布の先
端との間の間隔が良好なカーディング効果を達成する上
での基本的な条件であり、理論的には前記間隔が可能な
限り狭く設定され、その間隔が広くならないようにする
ことが基本であることが知られている。この針布先端間
の間隔はｍｍの１／１０のオーダであることも知られて
おり、したがって多様なサイズと重量を有するカード機
において、ドラムに対するフラットの案内を一方におい
て針布間の間隔を可能な限り狹くし、一方において針布
同志が接触することを防ぐために前記間隔がその狹さを
保持しつづけるようにすることに困難があることが当業
者には理解されるであろう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このことに関して、針
布の先端同志の接触は問題中のただ１つであり、他の問
題点は機械調整技術自体によって生ずる。すなわちもし
間隔が僅かｍｍの２／１０だけ変ってもカードのカーデ
ィング効果に大きく影響を与える。したがって本出願の
出願人は既に公開された欧州特許第００１５９７４号に
おいて多様な温度変化において前記針布の先端間の間隔
を維持するようにカードの各部分のセッティングをする
ために個々の部分の熱膨脹を考慮した発明を提案してい
る。

【０００６】一般的に、回転フラットセグメントはカー
ドのドラムの両側でいわゆるドラムプレート（カード壁
とも称す）の案内表面上で案内される。したがってその
際フラットセグメントの表面とドラムプレートの案内表
面間に摺動摩擦が発生する。その結果次の問題として潤
滑の問題がある。摺動摩擦が潤滑剤なしで実施可能なよ
うに部材を選択するか、使用量が極く僅かであっても良
好な潤滑性能を与えることのできるタイプの潤滑剤を選
択するかの何れかが必要である。一方、これらの潤滑剤
は、繊維の汚染を防ぐために、綿繊維に接触しないよう
にしなければならない。

【０００７】前述のように、過去３０年の間カードに関
する主な開発は主として処理量に狙いを定めており、回
転フラットの案内とその潤滑に関する問題は最近認識さ
れだしている。その結果、１９２９年以前では、フラン
ス人からの提案であって英国特許第３０４７８０号に開
示された発明では、カードの両側においてキャリヤディ
スクがドラム軸上で自由に回転し、フラットの複数のセ
グメントが前記キャリヤディスク上に置かれて摺動摩擦
なしにフラットが案内される可能性が提案されている。 この装置において、針布間の間隔を変えるために、調節
可能なセグメントが設けられ、その結果キャリヤディス
クのキャリヤ表面の半径を変更することができる。

【０００８】しかしながら、前記複数のセグメントはね
じだけでキャリヤディスクの基底に取付けられているの
で、これらのセグメントの調節は特別の補助手段によっ
てのみ実施できるという事実に基づく問題点が発生して
いる。しかしながら、このような場合でも、針布間の距
離を調節する必要性がある。たゞしこの調節を実施する
方法は、ｍｍの１／１０のオーダでの変更の実施は非常
に難しいということにより、非常にやっかいであり、且
つ困難である。

【０００９】したがって本発明により解決されるべき課
題は、潤滑問題が解消されるように回転フラットを案内
することができ、且つ針布間の間隔の調節が正確且つ相
対的に容易に実施することができる装置を提供すること
である。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の課題は回転フラ
ットセグメントの凹形担持表面とディスクプーリの外周
表面が円錐形であり、且つドラムの針布の先端と回転フ
ラットセグメントの針布の先端の間の距離が前記ディス
クプーリの軸方向位置換えによって、個々の回転フラッ
トセグメント毎に均等に変えることができるように、デ
ィスクプーリがドラム軸の軸線方向で位置換え可能であ
ることを特徴とするカードの回転フラットを案内する装
置によって解決される。

【００１１】他の好ましい実施態様は従属項に記載され
ている。

【００１２】

【実施例】本発明の装置の好ましい一実施例を示す添付
図面を参照して本発明を以下詳述する。図１は静置ドラ
ムプレート４（カード壁とも称す）に減摩軸受５によっ
て支承された軸３によって回転可能に駆動されるドラム
を有するカードの部分を示す。図中参照番号６はカード
針布を示す。

【００１３】軸頭２９（軸延長部ともいう）にはディス
クプーリ２６が回転自在に保持されており、このディス
クプーリ２６は把持用カラー１４のテーパ面１６上に支
えられたキャリヤディスク１７を含んで成る。把持用カ
ラー１４自体はキャリヤスリーブ１０上に位置移動可能
に保たれており、キャリヤスリーブ１０は２個の減摩軸
受によって軸頭２９上に回転可能に保たれ、前記２個の
減摩軸受は互いに自由回転可能に組合されている。軸３
用の減摩軸受５とキャリヤスリーブ１０の減摩軸受８と
の間に間隔を保つためにスペーサ７が配置される。

【００１４】キャリヤスリーブ１０上に把持用カラー１
４を固定して取付けるために、把持用カラー１４は一方
の端部で連続したスリット２５（図２参照）を有し、他
端ではロックナット１５を有する。このロックナット１
５はキャリヤディスク１７の基底に向けてねじ山（図示
せず）上で移動可能である。その結果図１で見て、前記
キャリヤディスク１７の基底はテーパ面１６上で右側に
向けて移動可能である。このようにしてスプリット付き
把持用カラー１４はキャリヤディスク１０に固定される
。テーパスリーブ１６自体は自己固定されない。

【００１５】キャリヤスリーブ１０上での把持用カラー
１４の位置変更の値を得るために、複数の分割線が参照
番号１１で示す位置から前方にキャリヤスリーブ１０上
に設けられる。キャリヤスリーブ１０上の把持用カラー
１４の位置換えはストップスクリュー３６を用いてドラ
ムプレート４から離れる方向に行うことができる。この
ストップスクリュー３６はドラムプレート４内のねじ孔
３７の中で回転される。このストップスクリュー３６に
近づくことができるようにするためにキャリヤディスク
１７には開口部３８が設けられている。キャリヤスリー
ブ１０は反対方向にストップスクリュー３６で停止され
る迄人の手で移動させることができる。

【００１６】軸頭２９から外側に延び且つその表面にね
じ山が設けられている延長部１３に保持用ナット１２を
はめ、この保持用ナット１２によって減摩軸受８，９は
スペーサ７に対して押付けられて固定される。キャリヤ
スリーブ１７はその外周面にテーパ面を有し、このテー
パ面はフラットセグメント２７のテーパ面に対応するよ
うに作られている。

【００１７】フラットセグメント２７の全てを組合せる
と、図２に略示する回転フラットが形成される。回転フ
ラットの作業域ＡＢ（図中１点鎖線で示す）において（
この作業域ＡＢにおいてドラム２上の針布と回転フラッ
トの針布が対向する）、回転フラット２７はキャリヤデ
ィスク上に置かれると共に、ガイド表面３５でドラムプ
レート４に密接し、それによってドラム２の軸線方向が
案内される。一方非作業域、すなわち図２で見て回転フ
ラットの上方域では回転フラットは一対のフラット車２
１上に置かれている。フラット車２１上での複数のフラ
ットセグメント２７の案内は、それぞれのフラットセグ
メントに設けた案内用トング２２がフラット車２１の案
内溝２３内に係合することによって行われる。

【００１８】図２に示すように、ロックナット１５には
互いに平行な２個の表面２８が設けられており、その結
果ロックナット１５は適切な道具（例えばフォークレン
チ）を用いてキャリヤディスク１７の基底３３に対して
回すことができる。把持用カラー１４のテーパ面１６上
のキャリヤディスク１７の基底の押付けの均一化を達成
するために、ロックナット１５の表面にはめられる道具
に、トルクインディケータが設けられるとよい。そうす
ることにより、テーパ面１６上への基底３３の所定位置
を連続的に維持するためにロックナット１５を常に同じ
トルクで締め付けすることができる。

【００１９】複数のフラットセグメント２７のテーパ面
２０は非常に細長い円錐体の形状、すなわち非常に小さ
い開口角αで選ばれると好ましい。これはキャリヤディ
スク１７の移動に際して針布６のポイントと針布２４の
ポイント間の距離以上に間隔がせばめられることがない
ようにするためであり、このようにすることにより磨耗
によって生ずるドラム側の針布６の寿命の低下を防ぐこ
とができる。前記開口角αはテーパ面２０の仮想延長線
とドラム軸３に平行な線とのなす角で定められる。

【００２０】図２に示すように、フラット車２１は静置
位置に設けられるが、固定位置の軸受７２，７３に回転
可能に支承された軸７０，７１によって作業域ＡＢの両
端において回転可能である。一方中央に設けたフラット
車２１は位置移動可能な軸受７５に支承されて回転可能
な軸２４を用いて回転フラットに張力を与えるために移
動可能である。中央フラット車２１に対して必要とされ
る張力手段７６は軸受７５を受入れるための張力付加用
ねじ７７を有し、このねじはねじ受け内で回転可能に支
承されている。

【００２１】図３および図４は図１および図２の装置の
変形例を示す。この装置において２枚の同軸のディスク
プーリがドラムのそれぞれの端面にディスクプーリ２６
．１とディスクプーリ２６．２として設けられる。これ
らの２つのディスクプーリの構造は基本的には前述のデ
ィスクプーリ２６の構造と同じであり、したがって対応
する部材の参照番号はディスクプーリ２６の場合と基本
的に同じ参照番号を用い、但し区分を必要とする場合に
は、ディスクプーリ２６．１に対しては１が、ディスク
プーリ２６．２に対しては２が付加される。

【００２２】図面を簡単にするために、回転フラット１
９．１および回転フラット１９．２は図３では同一平面
に示されるが、実際には図４に示すようにドラムの周囲
に分かれて配置される。なお前述の図２と同様に図４で
はドラムプレート４は略式で示されている。ねじ付き延
長部１３．２を具備した軸頭２９．２の延長部１３．２
の反対側にはボルト３２が接続し、このボルト３２を他
のディスクプーリ２６．１の軸頭２９．１の内側ねじ孔
に挿入し、ボルト３２のねじ山を内側ねじ孔のねじ３１
に係合させることによって軸頭２９．２が軸頭２９．１
に固定される。軸頭２９．２の上にディスクプーリ２６
．２が回転自在に取付けられる。

【００２３】ディスクプーリ２６．２のスペーサ７．２
用のストップ部材としてストップリング３０が軸頭２９
．２に設けられる。このストップリング３０を用いて、
軸頭２９．２は軸頭２９．１の前面に配置される。 フラットセグメント２７．１のガイド表面３５．２はド
ラムプレート４に平行に配置された静置ガイド板３５．
２に密着する。前記ドラムプレート４は図４では一点鎖
線で示され、静置ガイド板３５．２は図４で示す作業域
ＡＢ．２を越えて延びている。図３および図４ではカー
ド自体は参照番号１．１で示される。

【００２４】図５は図１で示す装置のディスクプーリ２
６の変形例のディスクプーリ２６．３を具備する例を示
す。すなわち図１の把持用カラー１４の変形例として、
スペーサナット４５に向い、且つドラムプレート４から
離れる方向に付勢する圧縮スプリング４２によって把持
用カラーは位置換えされる。圧縮スプリング４２はドラ
ムプレート側に向った端部でストップ部分４４に密接す
る。このストップ部分は図１のキャリヤスリーブ１０と
同じ機能を有するキャリヤスリーブ４３の一部分である
が、この場合にはスペーサナットがねじ山４７を利用し
てキャリヤスリーブ４３上で位置換え可能である。位置
換えの程度はキャリヤスリーブ４３上の複数の溝４６に
設けた分割線の数で見ることができる。その他の機能は
図１に示した装置の機能と同じであり、したがってそれ
らについての説明は必要ないと思われる。

【００２５】図１の装置にないこれら変形例の利点は、
キャリヤスリーブ４３上の把持用カラー４０の位置換え
がスペーサナット４５を用いて外側から行うことができ
るという事実にある。テーパ面の取外しは図１の場合と
同様に行われる。図６は図５の装置をさらに変形した装
置を示し、作動用アーム５３を具備したスペーサナット
５２が、スプリング４２を用いた位置換えに代えて設け
られている。なおスペーサナット５２自体は図５のスペ
ーサナット４５と同じである。さらに作動用ローラ５４
が前記作動用アームに設けられ、それによってローラは
、キャリヤディスク１７．３の基底５７の案内溝５６内
で現実には自由に案内される。キャリヤディスク１７．
３の基底は摺動係合を保ちながらキャリヤスリーブ５０
上で位置換え可能に保たれる。

【００２６】スペーサナット５２、したがってキャリヤ
ディスク１７．３の位置換えの程度についての情報を得
るために、複数の分割線が溝５５に設けられる。作動用
ローラ５４が溝５６内で基本的に自由に案内されること
は前述の通りであるが、それに加えてキャリヤディスク
１７．３とテーパ面２０との間に生ずる外側に向いた軸
線方向の力のために、作動用ローラ５４は接触線に沿っ
てキャリヤディスク１７．３の基底に密接して常に配置
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】回転フラットを具備したカードドラムの部分断
面図である。

【図２】図１のＩの方向から見た図１の装置の略示側面
図である。

【図３】図１の装置の変形例を示す部分断面図である。

【図４】図３のＩＩの方向から見た図３の装置の略示側
面図である。

【図５】図１の装置の他の変形例を示す部分断面図であ
る。

【図６】図１の装置のさらに他の変形例を示す部分断面
図である。

【符号の説明】

２…ドラム ３…軸 ４…ドラムプレート ５，８，９…減摩軸受 ６，２４…針布 １０，４３，５０…キャリヤスリーブ １４，４０…把持用カラー １５…ロックナット １６，２０…テーパ面 １７…キャリヤディスク ２６，２６．１〜２６．４…ディスクプーリ２７…フラ
ットセグメント ３４…キャリヤディスクの外周表面

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　カードのドラム上の針布と協働する針
   布を具備してドラムに対して相対的に回転する複数のセ
   グメントから成る回転フラットを案内する装置であって
   、前記ドラムをその両端で支承する軸上で自由回転する
   ディスクプーリ（２６，２６．１〜２６．４）を含んで
   成り、前記回転フラット（１９，１９．１，１９．２）
   を受入れて案内するために、前記ディスクプーリの外周
   表面（３４）に個々の回転フラットセグメント（２７）
   の凹形担持表面が置かれているカードの回転フラットを
   案内する装置において、前記凹形担持表面とディスクプ
   ーリ（２６，２６．１〜２６．４）の外周表面が円錐形
   であり、且つドラム（２）の針布（６）の先端と回転フ
   ラットセグメント（２７）の針布（２４）の先端の間の
   間隔が前記ディスクプーリの軸方向位置換えによって、
   個々の回転フラットセグメント毎に均等に変えることが
   できるように、ディスクプーリがドラム軸の軸線方向で
   位置換え可能であることを特徴とするカードの回転フラ
   ットを案内する装置。
2. 【請求項２】　　それぞれのカードに２個以上の回転フ
   ラットが設けられ、それぞれの回転フラットに一対のデ
   ィスクプーリ（２６．１，２６．２）がカードの両側で
   設けられていることを特徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】　　それぞれのディスクプーリ（２６，２
   ６．１〜２６．３）がドラム軸上で自由回転するキャリ
   ヤスリーブ（１０，４３）を含んで成り、該キャリヤス
   リーブの外周表面が円筒形であって、且つスリットを有
   して軸線方向に位置換え可能な把持用カラー（１４）の
   担持表面として役立ち、前記把持用カラー（１４）がキ
   ャリヤディスク（１７）を支承している請求項１記載の
   装置。
4. 【請求項４】　　前記キャリヤスリーブ（１０，４３，
   ５０）が把持用カラー（１４，４０）又は基底（５７）
   の軸線方向位置を調節するための複数の分割線を有する
   ことを特徴とする請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】　　前記把持用カラー（４０）が軸線方向
   でストップ部材（４５）に向けてスプリング（４２）を
   用いて位置換えされており、前記ストップ部材（４５）
   がキャリヤスリーブ上にはめられたねじ切りディスク（
   ４５）から成り、該ねじ切りディスク（４５）を用いて
   把持用カラー（４０）がキャリヤスリーブ（４３）上で
   位置換え可能であることを特徴とする請求項３記載の装
   置。
6. 【請求項６】　　前記キャリヤディスク（１７．３）の
   基底（５７）には外周溝（５６）が設けられており、該
   外周溝（５６）にはスペーサナット（５２）の作動用ア
   ーム（５３）が係合し、該係合が、スペーサナット（５
   ２）をキャリヤスリーブ（５０）上に設けられたねじ山
   （５１）上で回した時に、キャリヤディスク（１７．３
   ）が前述のように軸線方向で位置換え可能であるように
   行われている請求項３記載の装置。
7. 【請求項７】　　ドラム（２）の軸線方向でのフラット
   セグメント（２７）の位置が面（３５，３５．１，３５
   ．２）によって全作業域において与えられることを特徴
   とする請求項３記載の装置。
8. 【請求項８】　　フラット車の軸（７０，７１）が全作
   業域（ＡＢ，ＡＢ．１，ＡＢ．２）の縁の静止位置で回
   転可能に支承され、中間のフラット車の軸は位置換え可
   能な状態で回転可能であることを特徴とする請求項３記
   載の装置。