JPH04245851A - イメージセンサユニット - Google Patents

イメージセンサユニット

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Publication number
JPH04245851A
JPH04245851A JP3029053A JP2905391A JPH04245851A JP H04245851 A JPH04245851 A JP H04245851A JP 3029053 A JP3029053 A JP 3029053A JP 2905391 A JP2905391 A JP 2905391A JP H04245851 A JPH04245851 A JP H04245851A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
image sensor
sensor unit
atomic ratio
protective film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3029053A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Sato
秀樹 佐藤
Susumu Suzuki
すすむ 鈴木
Tsutomu Maruyama
勉 丸山
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイメージセンサユニット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリやハンディーコピー機など
に用いられるイメージセンサユニットの原稿と接する面
にはガラスが用いられている。それは原稿の読み取りが
光学的に行われるため、読み取り部は可視領域の波長の
光に対する透過率が高くなければならないこと、また原
稿に強く擦られたり、押されたりするため、読み取り部
は硬く傷つきにくくなければならないなどの理由による
。通常フロートガラスが用いられるが、薄板ガラスが用
いられていることもある。しかし、ガラス等は光学的に
厚く、ガラスを通過すると画像劣化(具体的にはMTF
の低下)を引き起こす。そこで、ガラス表面に  Ti
O2 、SnO2 、SiO2 等の被膜のコーティン
グを施すことも考えられるが、これらの膜は耐擦傷性及
び熱処理後のアルカリバリア性を十分に満たすものでは
なく、膜表面のキズが読み取りを阻害したり、アルカリ
が厚膜形成等の次工程における障害となることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有していた前述の問題点を解消せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべく成されたものであり、イメージセンサユニット
の原稿面と接する透明基体の原稿面側の面或いは原稿面
側ではない面或いは前記両面に、Zr、Ti、Hf、S
n、Ta、Inのうち少なくとも1種と、B(ホウ素)
とSi(ケイ素)のうち少なくとも1種とを含む酸化物
を主成分とする非晶質酸化物膜からなる耐熱性を兼ね備
えた耐擦傷性またはアルカリバリア性または耐擦傷性お
よびアルカリバリア性を有した保護膜が形成されてなる
ことを特徴とするイメージセンサユニットを提供するも
のである。
【0005】イメージセンサユニットの原稿面側ではな
い面は原稿面とは接しないが、該面はイメージセンサユ
ニットとして必要な次工程、例えば厚膜印刷工程や半田
工程などのためには耐熱性を兼ね備えた耐擦傷性の他に
アルカリバリア性を有する膜により保護されている必要
がある。即ち、本発明の保護膜は耐熱性を兼ね備えた、
耐擦傷性とアルカリバリア性を有するものであり、耐擦
傷性を要求される原稿面側の面に形成される場合と、ア
ルカリバリア性を要求される原稿面側以外の面に形成さ
れる場合、さらに上記いずれの面にも形成される場合が
ある。
【0006】図1に本発明のイメージセンサの一例の概
略図を透明基体としてファイバアレイプレートを用いた
場合で示す。
【0007】図1において、ファイバアレイ2の原稿面
5側の面に上記した組成をもつ非晶質酸化物膜からなる
保護膜1が設けられている。3はセンサ、4は光源であ
る。上記保護膜1は上記した諸特性のうち少なくとも耐
擦傷性をもつものである。原稿面側ではない面たとえば
面6は厚膜回路や薄膜が設けられることがあり、また半
田がもられることがある。この場合には本発明における
非晶質酸化物であって上記した諸特性のうち、少なくと
もアルカリバリア性をもつ保護膜が面6上に設けられて
いることが望ましい。
【0008】本発明で用いる透明基体は、ソーダ石灰ガ
ラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ケイ酸ガラス、アルミノケ
イ酸ガラス、アルミノホウ酸ガラス、石英ガラス、バリ
ウムホウ酸ガラスなどであるが、その他固体のガラスで
あればいかなる成分を持つものでもよい。また、プラス
チック板やフィルムを用いることもできる。更に光学フ
ァイバを複数本配列したファイバアレイプレートを用い
ることもできる。基板の形状は平板ばかりでなく、曲げ
形状、その他いかなる形状を持つものでもよい。
【0009】本発明は、Zr、Ti、Hf、Sn、Ta
、Inのうち少なくとも1種と、B、Siのうち少なく
とも1種を含む酸化物を主成分とする非晶質酸化物膜が
耐擦傷性、耐摩耗性、化学的耐久性、アルカリバリア性
に優れた薄膜であることを見いだして成されたものであ
り、かかる膜を耐擦傷性保護膜として用いることを特徴
とするものである。
【0010】表1、表2は本発明における耐擦傷性保護
膜として好適な各種非晶質酸化物膜の性質を示したもの
である。それぞれ表に挙げた組成のターゲットを用いて
反応性スパッタリングにより成膜したものである。同じ
ターゲットを用いても、膜組成や屈折率は成膜条件によ
り若干変動することがあるので、表1、表2はあくまで
も一例を示したものである。結晶性は、薄膜X線回折に
より観測した。表1、表2の結晶性の欄においてCは結
晶質、Aはアモルファスを示す。また、耐擦傷性は砂消
しゴムによる擦り試験の結果で、○は傷がほとんどつか
なかったもの、×は容易に傷が生じたものである。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】耐摩耗性は、テーバー試験(摩耗輪CS−
10F、加重500g、1000回転)の結果、ヘイズ
4%以内のものを○、ヘイズ4%超のものを×とした。 耐酸性は0. 1N、H2 SO4 中に240時間浸
漬した結果、Tv (可視光透過率)、Rv (可視光
反射率)の浸漬前に対する変化率が1%以内のものを○
、1〜4%のものを△、膜が溶解して消滅してしまった
ものを×とした。耐アルカリ性は、0. 1N、NaO
H中に240時間浸漬した結果、Tv 、Rv の浸漬
前に対する変化率が1%以内のものを○、膜が溶解して
しまったものを×とした。煮沸テストは、1気圧下、1
00℃の水に2時間浸漬した後、Tv 、Rv の浸漬
前に対する変化率が1%以内であるとき○、1%超のと
き×とした。
【0014】本発明の耐擦傷性保護膜において、ホウ素
やケイ素の含有割合は特に限定されるものでないが、以
下のような範囲が好ましい。ZrBx Oy 膜に関し
ては、表1、表2から明らかなように膜中のBが少ない
と結晶性の膜ができ、Bが多いと非晶質の膜ができる傾
向があることがわかる。そして、結晶性の膜は耐擦傷性
及び耐摩耗性が劣るのに対して非晶質の膜は優れている
ことがわかる。これは非晶質の膜は、表面が平滑である
ためであると考えられる。従って、ZrBx Oy 膜
(膜中のZrに対するBの原子比xが0. 10<x)
の膜は耐擦傷性、耐摩耗性に優れている。B2 O3 
は吸湿性で空気中の水分を吸収して溶けてしまうので、
ZrBx Oy 膜においてx≦3程度が好ましい。
【0015】ZrBx Oy 膜中のZrに対するO(
酸素)の原子比は、特に限定されないが多すぎると膜構
造が粗になり、ボソボソの膜になってしまうこと、また
、あまり少ないと膜が金属的になり、透過率が低下した
り膜の耐擦傷性が低下する傾向にあることなどの理由に
よりZrO2とB2 O3 の複合系となる量程度であ
ることが好ましい。即ち、複合酸化物をZrO2 +x
BO1.5 と表すと、BがZrに対して原子比でx含
まれる時にy=2+1. 5x程度であることが好まし
い。従って0. 10<x<4、2<y<8のZrBx
 Oy 膜は良好な耐擦傷性及び耐摩耗性を有し、かつ
、Bの量によって自由に屈折率を選択できる本発明の目
的に好適な耐擦傷性保護膜である。
【0016】さらに、表1に示したように膜中のBの含
有量が増えるにつれて、耐酸性、耐アルカリ性が劣化す
る傾向がある。x≧2. 3で耐酸性が悪くなりx>4
で耐アルカリ性の低下及び煮沸テストで劣化を示すよう
になる。従って、高化学的耐久性が要求される場合には
、ZrBx Oy(x<2. 3)の非晶質酸化物膜が
好ましい。以上のように、ZrO2 膜にBを加えたこ
とにより、膜が非晶質化し、表面が平滑化し、これが耐
摩耗性及び耐擦傷性の向上に寄与していると考えられる
。また、Bの量で屈折率の調節が可能となり、さらにZ
rO2 膜と比べて内部応力が小さいため、基体(ガラ
ス、プラスチック等)や基体上の下地膜との密着性の点
で有利である。これは、特に厚い膜を形成する場合に有
利である。
【0017】次に、ZrSiz Oy 膜に関しては、
やはり非晶質であり、耐擦傷性、耐摩耗性の高い膜が得
られる。ZrSiz Oy 膜において、0. 05≦
z(膜中のZrに対するSiの原子比)<19であるこ
とが好ましい。z<0. 05だと膜が非晶質化せず、
十分な物理的耐久性が得られない。また、z>19だと
耐アルカリ性が悪くなる。又、y(ZrSiz Oy 
膜中のZrに対するOの原子比)は、ZrBx Oy 
膜について述べたのと同様の理由により、SiがZrに
対して原子比でz含まれる時に、y=2+2z程度であ
ることが好ましい。従って高耐久性が要求される場合に
は、0. 05≦z<19、2. 1≦y<40のZr
Siz Oy 膜が好ましい。
【0018】また、ZrBx Siz Oy 膜も本発
明の耐擦傷性保護膜として好適な膜である。かかる膜中
のZrに対するBの原子比x、Siの原子比z、Oの原
子比yは、x+z≧0. 05であれば耐アルカリ性も
良好であるので、ZrBx Siz Oy 膜において
は0. 05≦x+z<19であるのが好ましい。但し
、上述のように、B2 O3 は吸湿性で空気中の水分
を吸収して溶けてしまうため、ZrBx Siz Oy
 膜中に余り多く含有されない方がよい。具体的には、
膜中において、O(酸素)以外のB、Si、Zrの合計
に対してZr<25原子%、かつSi<25原子%で残
りがBとなる程Bが含まれていると化学的耐久性が不十
分となる。即ち、ZrBx Siz Oy 膜中のZr
:B:Si(原子比)を1:x:zとすると、1/(1
+x+z)<0. 25かつz/(1+x+z)<0.
 25即ちx+z−3>0かつx−3z+1>0の組成
は、化学的耐久性が好ましくない。
【0019】yは、ZrBx Oy の場合に述べたの
と同様の理由により、この膜をZrO2 +B2 O3
 +SiO2 の複合系と考えて、yは2+1. 5x
+2z程度であることが好ましい。よってほぼ2<y<
40程度であることが好ましい。Zr以外の金属、即ち
Ti、Hf、Sn、Ta、Inのうち少なくとも1種と
BとSiのうち少なくとも1種とを含む酸化物も同様に
非晶質となり、十分な耐擦傷性、及び耐摩耗性が得られ
る。TiSiz Oy 膜を表2のサンプル28に一例
として示した。
【0020】本発明の非晶質酸化物からなる耐擦傷性保
護膜は、Zr、Ti、Hf、Sn、Ta、In、B、S
i、O以外の元素、例えばB、Siと同様にガラス構成
元素であるP、As等を耐久性向上、光学定数調整、成
膜時の安定性、或いは成膜速度の向上等のために、微量
に含んでいてもよい。本発明のイメージセンサユニット
において耐擦傷性保護膜の膜厚は、10nm〜500n
mであることが好ましい。あまり薄すぎるとイメージセ
ンサユニットの原稿と接する面としての十分な耐擦傷性
が得られず、またあまり厚すぎると膜の剥離が生じやす
く、また生産性も悪いからである。
【0021】本発明の耐擦傷性保護膜の製法として、蒸
着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などの成膜
法を用いることができ、特に製法を限るものでない。し
かし、スパッタ法はこれらのうちでも原料を溶融させる
ことがなく、膜組成のコントロールや再現性が良好であ
り、基体に到達する粒子のエネルギーが高く、密着性の
良い膜が得られるなど、容易に本発明の非晶質膜からな
る耐擦傷性保護膜を得ることができる。
【0022】また、膜の基体との密着性を高める手段と
してイオン注入法を併用してもよい。即ち、ガラス基板
上に形成された耐擦傷性保護膜上から数10keV程度
の高エネルギーのアルゴンイオン、酸素イオン等を照射
して、該耐擦傷性保護膜とガラス基板との間に混合層を
形成することによって、ガラス基板への密着性を高める
こともできる。更に、耐擦傷性保護膜上に薄い有機系の
潤滑膜を塗布して、より摩擦係数を低減することも用途
によって有効である。
【0023】
【作用】保護膜の耐擦傷性を左右する要因として膜の潤
滑性、膜の硬度、膜の基体との密着性が考えられる。本
発明においては、上記の要因のうち特に膜の潤滑性を従
来の膜に比べて向上せしめていると考えられる。TiO
2やSnO2 のような従来の膜においては、X線的に
は非晶質であるとされている膜でも、電子顕微鏡による
ミクロな観察によると非常に細やかな微結晶の集合であ
ると考えられている。この様な報告は、例えば Jap
anese Journal of Applied 
Physics 1979 年 18 巻1937ペー
ジに掲載されている。
【0024】本発明の特徴はジルコニウムの酸化膜にホ
ウ素(B)やケイ素(Si)を添加することであるが、
ホウ素の原子半径は 0.041nm、ケイ素の原子半
径は0.054nm で  ジルコニウム、酸素のそれ
ぞれ0.098nm 、0.126nm に比べて小さ
く、ホウ素またはケイ素は酸化ジルコニウム(ZrO2
 )の格子の間隔に入りこむと考えられる。このことは
酸化ジルコニウムの格子を破壊し、酸化ジルコニウムの
結晶粒の成長を妨げ、膜をより非晶質に近いものとする
と考えられる。膜表面の凹凸は微結晶の集合である膜よ
りも非晶質の膜の方が少ないと考えられ、その結果、本
発明の非晶質膜は摩擦係数を低減されているものと考え
られる。このため、本発明の非晶質膜は非常に潤滑性に
優れ、引っかかりが少ないため摩擦により傷つきにくく
、高耐擦傷性能が得られるものと考えられる。
【0025】
【実施例】本発明のイメージセンサユニットの透明基体
として厚さ1〜2mmのファイバアレイプレートを用い
、以下の方法でDCスパッタ法により作成した。ターゲ
ットには、ホウ素(B)の割合(原子%)が67%であ
る、ジルコニウム(Zr)とホウ素(B)の焼結体を用
いた。導入ガスは酸素(O2 )の流量比が30%であ
る酸素(O2 )とアルゴン(Ar)の混合ガスを用い
、真空槽内の真空度が3. 5mTorrになるように
した。ターゲットにDC電源を接続し、−600Vを印
加しグロー放電を生じさせた。この時の放電電流密度は
、20mA/cm2 であった。このような状態でシャ
ッターを37. 5秒間あけ、厚さ1〜2mmのファイ
バアレイプレート上にZrBx Oy 非晶質膜を成膜
した。(サンプル1とする)
【0026】基体に成膜された膜の厚さは50nmであ
り、膜は無色透明で屈折率は1. 8であった。膜にお
けるホウ素の含有量をESCAで調べたところ、ジルコ
ニウムに対するホウ素の原子比xは2. 0であった。 別に、ターゲットにケイ素(Si)の割合(原子%)が
67%である、ジルコニウム(Zr)とケイ素(Si)
の焼結体を用いて、上記と同様の条件でスパッタリング
を行い、厚さ1〜2mmのファイバアレイプレート上に
ZrSizOy 非晶質膜を形成して原稿載置板を形成
した。(サンプル2とする)膜厚は50nmであり、膜
は無色透明であった。膜中のZrに対するSiの原子比
zは2. 0であった。
【0027】荷重50g、基体の移動速度150mm/
分で直径6mmのステンレス球による動摩擦係数を、従
来より使用されているスプレイによるコーティングされ
たTiO2 及びSnO2 、ソーダ石灰ガラス表面、
本発明によるZrBx Oy (サンプル1)ZrSi
z Oy (サンプル2)非晶質膜からなる耐擦傷性保
護膜について表面をアセトンに浸した布で拭き取ってか
ら新東化学社製Heidon14型表面性測定器を用い
て測定したところ、上記5種類のサンプルについてそれ
ぞれ0. 204、0. 282、0. 145、0.
 142(サンプル1)、0. 138(サンプル2)
という値を得た。このように本発明の耐擦傷性保護膜は
非常に潤滑性に優れており、引っかかりが少ないため摩
擦により傷つきにくいと考えられる。
【0028】実際、荷重500gをかけ直径5mmの砂
消しゴムを30mmのストロークで10往復させる試験
をしたところ、目視によれば上記5種類のサンプルのう
ち本発明によるZrBx Oy 、ZrSiz Oy 
からなる耐擦傷性保護膜は傷の数が最も少なかった。ま
た、ZrSiz Oy (サンプル2)非晶質膜を今回
熱処理(300℃、5分間)した後、アルカリバリア性
及び耐熱性を試験したところ、基体中のアルカリの膜最
表面への析出を抑え、更に膜自身熱処理による影響を受
けていないことが確認された。
【0029】
【発明の効果】本発明のイメージセンサユニットの透明
基体における耐擦傷性保護膜は従来用いられていたTi
O2 、SnO2 などの保護膜に比べて潤滑性が向上
している。従って本発明においては、高透過率で、高潤
滑性でかつ耐熱性及びアルカリバリア性を有した、耐擦
傷性膜を有するイメージセンサユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイメージセンサユニットの一例の
概略図
【符号の説明】
1  耐擦傷性保護膜 2  ファイバアレイプレート 3  センサ 4  LED等照明 5  原稿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イメージセンサユニットの原稿面と接する
    透明基体の原稿面側の面或いは原稿面側ではない面或い
    は前記両面に、Zr、Ti、Hf、Sn、Ta、Inの
    うち少なくとも1種と、B(ホウ素)とSi(ケイ素)
    のうち少なくとも1種とを含む酸化物を主成分とする非
    晶質酸化物膜からなる耐熱性を兼ね備えた耐擦傷性また
    はアルカリバリア性または耐擦傷性及びアルカリバリア
    性を有した保護膜が形成されてなることを特徴とするイ
    メージセンサユニット。
  2. 【請求項2】透明基体がプラスチック板、ガラス板、光
    学ファイバを複数本配列したファイバアレイプレートの
    うち少なくとも1種或いは上記構成の組合せであること
    を特徴とする請求項1記載のイメージセンサユニット。
  3. 【請求項3】前記保護膜が、Zr(ジルコニウム)とB
    (ホウ素)を含む酸化物(ZrBx Oy )を主成分
    とし、膜中のBのZrに対する原子比xが、0.10<
    x<4であり、OのZrに対する原子比yが、2<y<
    8である非晶質酸化物膜であることを特徴とする請求項
    1記載のイメージセンサユニット。
  4. 【請求項4】前記保護膜が、Zr(ジルコニウム)とS
    i(ケイ素)とを含む酸化物(ZrSiz Oy )を
    主成分とし、SiのZrに対する原子比zが、0.05
    ≦z<19であり、OのZrに対する原子比yが、2.
    1≦y<40である非晶質酸化物膜であることを特徴と
    する請求項1記載のイメージセンサユニット。
  5. 【請求項5】前記保護膜が、Zr(ジルコニウム)とB
    (ホウ素)とSi(ケイ素)とを含む酸化物(ZrBx
     Siz Oy )を主成分とし、膜中のBのZrに対
    する原子比をx、SiのZrに対する原子比をz、Oの
    Zrに対する原子比をyとすると、0.05≦x+y<
    19(但し、x+y−3>0かつx−3z+1>0の組
    成は除く)であり、2<y<40である非晶質酸化物膜
    であることを特徴とする請求項1記載のイメージセンサ
    ユニット。
  6. 【請求項6】前記保護膜が透明基体に膜処理後、何等か
    の熱処理を施した後も基体中のアルカリ成分の析出を抑
    えるアルカリバリア性を有することを特徴とする請求項
    1記載のイメージセンサユニット。
JP3029053A 1991-01-31 1991-01-31 イメージセンサユニット Withdrawn JPH04245851A (ja)

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