JPH04244656A - 流体機械式無段変速機の制御機構 - Google Patents
流体機械式無段変速機の制御機構Info
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- JPH04244656A JPH04244656A JP1131191A JP1131191A JPH04244656A JP H04244656 A JPH04244656 A JP H04244656A JP 1131191 A JP1131191 A JP 1131191A JP 1131191 A JP1131191 A JP 1131191A JP H04244656 A JPH04244656 A JP H04244656A
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- band brake
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 33
- 239000012530 fluid Substances 0.000 title abstract description 10
- 230000009347 mechanical transmission Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の油圧機械等に利
用される流体機械式無段変速機の制御機構に関するもの
である。
用される流体機械式無段変速機の制御機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】流体機械式無段変速機のなかには、シン
クロメッシュクラッチ機構やバンドブレ−キ機構等を有
効に利用したものがある。その一例として、図2に示す
ものは、本願出願人が特願平1−279439号におい
て提案した流体機械式無段変速機であり、サンギヤ1、
プラネタリギヤ2及びリングギヤ3から構成されプラネ
タリギヤ2に入力軸4を接続した遊星歯車機構5と、こ
の遊星歯車機構5を主体としてプラネタリギヤ2からサ
ンギヤ1に向かう方向に形成される低速側の機械式伝動
系aおよびプラネタリギヤ2からリングギヤ3に向かう
方向に形成される高速側の機械式伝動系bと、これらの
機械式伝動系a、bに対して低速側伝動端a0 の近傍
に一方の流体ポンプ/モ−タ7の入出力軸7aを接続し
高速側伝動端b0 の近傍に他方の流体ポンプ/モ−タ
8の入出力軸8aを接続することにより該機械式伝動系
a、bに対して並列に可変速の流体式伝動系A、Bを形
成する、液圧回路9aを主体とした流体伝動機構9と、
前記低速側伝動端a0 を共通回転要素24を介して出
力軸10に対し断接させる低速側のクラッチCLおよび
前記高速側伝動端b0 を共通回転要素24を介して出
力軸10に対して断接させる高速側のクラッチCHとを
具備してなる。CFは前進用のクラッチで、前進時はサ
ンギヤ1を低速側伝動端a0 に接続しており、後退時
にのみサンギヤ1を低速側伝動端a0 から切断する役
割をなす。
クロメッシュクラッチ機構やバンドブレ−キ機構等を有
効に利用したものがある。その一例として、図2に示す
ものは、本願出願人が特願平1−279439号におい
て提案した流体機械式無段変速機であり、サンギヤ1、
プラネタリギヤ2及びリングギヤ3から構成されプラネ
タリギヤ2に入力軸4を接続した遊星歯車機構5と、こ
の遊星歯車機構5を主体としてプラネタリギヤ2からサ
ンギヤ1に向かう方向に形成される低速側の機械式伝動
系aおよびプラネタリギヤ2からリングギヤ3に向かう
方向に形成される高速側の機械式伝動系bと、これらの
機械式伝動系a、bに対して低速側伝動端a0 の近傍
に一方の流体ポンプ/モ−タ7の入出力軸7aを接続し
高速側伝動端b0 の近傍に他方の流体ポンプ/モ−タ
8の入出力軸8aを接続することにより該機械式伝動系
a、bに対して並列に可変速の流体式伝動系A、Bを形
成する、液圧回路9aを主体とした流体伝動機構9と、
前記低速側伝動端a0 を共通回転要素24を介して出
力軸10に対し断接させる低速側のクラッチCLおよび
前記高速側伝動端b0 を共通回転要素24を介して出
力軸10に対して断接させる高速側のクラッチCHとを
具備してなる。CFは前進用のクラッチで、前進時はサ
ンギヤ1を低速側伝動端a0 に接続しており、後退時
にのみサンギヤ1を低速側伝動端a0 から切断する役
割をなす。
【0003】しかして、この無段変速機の入力軸4から
エンジン動力を入力して出力軸10で車輪を駆動するよ
うにし、その際に各クラッチCL、CH、CFを背反的
に切換えることで、低速モ−ドまたは高速モ−ドのいず
れかを選択することができる。すなわち、低速前進時は
クラッチCL、CFが「接」、クラッチCHが「断」と
なることで、エンジン動力を入力時に並列に分割し、一
部を低速側の機械式伝動系aを通じて出力軸10に伝達
するとともに、残りを流体式伝動系Aを通じて出力軸1
0に伝達することが可能になり、高速走行時はクラッチ
CH、CFを「接」、クラッチCLを「断」とすること
で、エンジン動力の一部を高速側の機械式伝動系bを通
じて出力軸10に伝達するとともに、残りを流体式伝動
系Bを通じて出力軸10に伝達することが可能になる。
エンジン動力を入力して出力軸10で車輪を駆動するよ
うにし、その際に各クラッチCL、CH、CFを背反的
に切換えることで、低速モ−ドまたは高速モ−ドのいず
れかを選択することができる。すなわち、低速前進時は
クラッチCL、CFが「接」、クラッチCHが「断」と
なることで、エンジン動力を入力時に並列に分割し、一
部を低速側の機械式伝動系aを通じて出力軸10に伝達
するとともに、残りを流体式伝動系Aを通じて出力軸1
0に伝達することが可能になり、高速走行時はクラッチ
CH、CFを「接」、クラッチCLを「断」とすること
で、エンジン動力の一部を高速側の機械式伝動系bを通
じて出力軸10に伝達するとともに、残りを流体式伝動
系Bを通じて出力軸10に伝達することが可能になる。
【0004】なお、図示装置ではトップロックアップモ
−ド(出力回転数/入力回転数で表される速度比を最大
値に保持して走行するモ−ド)が設定されており、サン
ギヤ1に制動を加えることによって高速走行時に流体式
伝動系Bをロックし、これにより高速側の機械式伝動系
bを通じてのみ動力伝達を可能にして純機械駆動による
高効率が得られるようにしている。また、この装置では
、低速後退時にクラッチCLを「接」、クラッチCH、
CFを「断」とすることで、全エンジン動力を流体式伝
動系Aを通じてのみ出力軸10に伝達するようにしてお
り、この際に、動力循環等を生じて適正な出力が得られ
なくなることを防止するために、やはりサンギヤ1をロ
ックすることで、ロスの少ない純液圧駆動を行い得るよ
うにしている。
−ド(出力回転数/入力回転数で表される速度比を最大
値に保持して走行するモ−ド)が設定されており、サン
ギヤ1に制動を加えることによって高速走行時に流体式
伝動系Bをロックし、これにより高速側の機械式伝動系
bを通じてのみ動力伝達を可能にして純機械駆動による
高効率が得られるようにしている。また、この装置では
、低速後退時にクラッチCLを「接」、クラッチCH、
CFを「断」とすることで、全エンジン動力を流体式伝
動系Aを通じてのみ出力軸10に伝達するようにしてお
り、この際に、動力循環等を生じて適正な出力が得られ
なくなることを防止するために、やはりサンギヤ1をロ
ックすることで、ロスの少ない純液圧駆動を行い得るよ
うにしている。
【0005】そして、この無段変速機において、前記各
クラッチCL、CH、CFにシンクロメッシュクラッチ
機構を採用している。その理由は、湿式多板クラッチ機
構等では部品点数が多く嵩高いものになり、ドッグクラ
ッチ機構等では速度検出やアクチュエ−タ動作速度に高
精度のものを必要にするという不具合があるのに対して
、シンクロメッシュクラッチ機構はそのような不具合を
伴うことが少ないことによる。
クラッチCL、CH、CFにシンクロメッシュクラッチ
機構を採用している。その理由は、湿式多板クラッチ機
構等では部品点数が多く嵩高いものになり、ドッグクラ
ッチ機構等では速度検出やアクチュエ−タ動作速度に高
精度のものを必要にするという不具合があるのに対して
、シンクロメッシュクラッチ機構はそのような不具合を
伴うことが少ないことによる。
【0006】また、前述したサンギヤ1のロック手段と
して、バンドブレ−キ機構20を採用している。このバ
ンドブレ−キ機構20は、前記遊星歯車機構5のサンギ
ヤ1にブレ−キドラム20aを一体回転可能に設け、こ
のブレ−キドラム20aの制動面をリングギヤの外周を
包囲する位置に配設してバンド20bを巻掛けたもので
あり、バンド20bを適宜緊締させることによりサンギ
ヤ1をロックできるようにしている。バンドブレ−キ機
構20を用いる理由は、例えばサンギヤ1と一体回転可
能に爪車を設けその爪車に固定部材に取着された爪を係
脱させるようにしたものでは、爪と爪とが緩やかに相対
回転している状態をつくり出して速やかに行わなければ
うまくいかないため機構、作動、制御的に難しくなる不
具合があるのに対して、バンドブレ−キ機構20はその
ような不具合を伴うことが少ないことによる。
して、バンドブレ−キ機構20を採用している。このバ
ンドブレ−キ機構20は、前記遊星歯車機構5のサンギ
ヤ1にブレ−キドラム20aを一体回転可能に設け、こ
のブレ−キドラム20aの制動面をリングギヤの外周を
包囲する位置に配設してバンド20bを巻掛けたもので
あり、バンド20bを適宜緊締させることによりサンギ
ヤ1をロックできるようにしている。バンドブレ−キ機
構20を用いる理由は、例えばサンギヤ1と一体回転可
能に爪車を設けその爪車に固定部材に取着された爪を係
脱させるようにしたものでは、爪と爪とが緩やかに相対
回転している状態をつくり出して速やかに行わなければ
うまくいかないため機構、作動、制御的に難しくなる不
具合があるのに対して、バンドブレ−キ機構20はその
ような不具合を伴うことが少ないことによる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したシ
ンクロメッシュクラッチCL、CH、CFのアクチュエ
−タACやバンドブレ−キ機構20のアクチュエ−タA
Bは、従来では図示しない位置において液圧回路9aと
ともに圧力補償用のブ−ストポンプ30に接続されてい
る。このため、それらのアクチュエ−タAC、ABには
常にそのブ−ストポンプ30の吐出圧が掛かり、その結
果、シンクロメッシュクラッチCL、CH、CFは切換
時のみならず保持状態時においても高い圧力で作動し、
バンドブレ−キ機構20は常に最大トルクに対応した圧
力で作動していることになる。しかし、実際には、それ
らのシンクロメッシュクラッチCL、CH、CFは湿式
多板クラッチ等と違って常時高い押付け力を必要とする
わけではなく、切換時のみ高圧が導入されればその前後
の保持状態時は低圧でも十分である。また、バンドブレ
−キ機構20においても、最大トルクが掛かることは希
れであって通常はもっと低圧でも十分機能し得る。この
ため、ブ−ストポンプ30はクラッチ切換やブレ−キ締
結のために相当の不必要な動力を消費していることにな
り、無段変速機全体において無視することのできない効
率低下をもたらしていると考えられる。
ンクロメッシュクラッチCL、CH、CFのアクチュエ
−タACやバンドブレ−キ機構20のアクチュエ−タA
Bは、従来では図示しない位置において液圧回路9aと
ともに圧力補償用のブ−ストポンプ30に接続されてい
る。このため、それらのアクチュエ−タAC、ABには
常にそのブ−ストポンプ30の吐出圧が掛かり、その結
果、シンクロメッシュクラッチCL、CH、CFは切換
時のみならず保持状態時においても高い圧力で作動し、
バンドブレ−キ機構20は常に最大トルクに対応した圧
力で作動していることになる。しかし、実際には、それ
らのシンクロメッシュクラッチCL、CH、CFは湿式
多板クラッチ等と違って常時高い押付け力を必要とする
わけではなく、切換時のみ高圧が導入されればその前後
の保持状態時は低圧でも十分である。また、バンドブレ
−キ機構20においても、最大トルクが掛かることは希
れであって通常はもっと低圧でも十分機能し得る。この
ため、ブ−ストポンプ30はクラッチ切換やブレ−キ締
結のために相当の不必要な動力を消費していることにな
り、無段変速機全体において無視することのできない効
率低下をもたらしていると考えられる。
【0008】本発明は、以上のような着眼点にたってな
されたものであって、図示無段変速機を始めとして、一
般にある目的でシンクロメッシュクラッチ機構やバンド
ブレ−キ機構が用いられる流体機械式無段変速機におい
て、それらの機構を作動させるために装置全体の効率を
大きく低下させることがないようにした流体機械式無段
変速機の制御機構を提供することを目的としている。
されたものであって、図示無段変速機を始めとして、一
般にある目的でシンクロメッシュクラッチ機構やバンド
ブレ−キ機構が用いられる流体機械式無段変速機におい
て、それらの機構を作動させるために装置全体の効率を
大きく低下させることがないようにした流体機械式無段
変速機の制御機構を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものである
。
達成するために、次のような構成を採用したものである
。
【0010】すなわち、本発明に係る流体機械式無段変
速機の制御機構は、シンクロメッシュクラッチ機構及び
/又はバンドブレ−キ機構を備えたものにおいて、前記
シンクロメッシュクラッチ機構及び/又はバンドブレ−
キ機構のアクチュエ−タに、これらの機構を駆動する専
用の補助ポンプを接続し、この補助ポンプの吐出圧を、
吐出回路に設けた可変リリ−フバルブの制御を通じてク
ラッチ切換の瞬間またはバンドブレ−キ締結の瞬間にだ
け所要圧に高めるようにしたことを特徴とする。
速機の制御機構は、シンクロメッシュクラッチ機構及び
/又はバンドブレ−キ機構を備えたものにおいて、前記
シンクロメッシュクラッチ機構及び/又はバンドブレ−
キ機構のアクチュエ−タに、これらの機構を駆動する専
用の補助ポンプを接続し、この補助ポンプの吐出圧を、
吐出回路に設けた可変リリ−フバルブの制御を通じてク
ラッチ切換の瞬間またはバンドブレ−キ締結の瞬間にだ
け所要圧に高めるようにしたことを特徴とする。
【0011】その際、ここで言う所要圧は、例えばシン
クロメッシュクラッチ機構のアクチュエ−タに対しては
従来どおり一定の圧を与えることとし、バンドブレ−キ
機構のアクチュエ−タに対してはバンドブレ−キ締結中
にも制動すべきトルクに応じて変化させるようにすると
一層効果的になる。
クロメッシュクラッチ機構のアクチュエ−タに対しては
従来どおり一定の圧を与えることとし、バンドブレ−キ
機構のアクチュエ−タに対してはバンドブレ−キ締結中
にも制動すべきトルクに応じて変化させるようにすると
一層効果的になる。
【0012】
【作用】このような構成のものであると、従来のブ−ス
トポンプにおいては、少なくともこれらの機構がその負
荷から取り除かれるので、その負担軽減を果たすことが
できる。一方、補助ポンプにおいては、その吐出圧が可
変リリ−フバルブを通じてクラッチ切換の瞬間またはバ
ンドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高められ、クラ
ッチ機構が保持状態時のときや、バンドブレ−キ機構が
休止時のとき等はその補助ポンプの吐出圧は0若しくは
小さい値に抑えられることになる。このため、これらの
機構を駆動するために従来ブ−ストポンプが費やしてい
た動力に比べて、この補助ポンプがそれらに費やす動力
を有効に軽減することができる。しかも、バンドブレ−
キ機構が必要とするいわゆる所要圧を制動すべきトルク
との関連において与えるようにすれば、バンドブレ−キ
締結中にも動力軽減の効果をもたらすことができ、全体
の効率向上を一層促進することが可能になる。
トポンプにおいては、少なくともこれらの機構がその負
荷から取り除かれるので、その負担軽減を果たすことが
できる。一方、補助ポンプにおいては、その吐出圧が可
変リリ−フバルブを通じてクラッチ切換の瞬間またはバ
ンドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高められ、クラ
ッチ機構が保持状態時のときや、バンドブレ−キ機構が
休止時のとき等はその補助ポンプの吐出圧は0若しくは
小さい値に抑えられることになる。このため、これらの
機構を駆動するために従来ブ−ストポンプが費やしてい
た動力に比べて、この補助ポンプがそれらに費やす動力
を有効に軽減することができる。しかも、バンドブレ−
キ機構が必要とするいわゆる所要圧を制動すべきトルク
との関連において与えるようにすれば、バンドブレ−キ
締結中にも動力軽減の効果をもたらすことができ、全体
の効率向上を一層促進することが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。
明する。
【0014】この制御機構は、例えば、図2に示した流
体機械式無段変速機に適用されるものであって、シンク
ロメッシュクラッチCH、CL、CFのアクチュエ−タ
AC及びバンドブレ−キ機構20のアクチュエ−タAB
に共通の補助ポンプ40を接続し、この補助ポンプ40
の吐出圧を、その吐出回路41に設けた可変リリ−フバ
ルブ42の制御を通じてクラッチ切換の瞬間またはバン
ドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高めるようにして
いる。
体機械式無段変速機に適用されるものであって、シンク
ロメッシュクラッチCH、CL、CFのアクチュエ−タ
AC及びバンドブレ−キ機構20のアクチュエ−タAB
に共通の補助ポンプ40を接続し、この補助ポンプ40
の吐出圧を、その吐出回路41に設けた可変リリ−フバ
ルブ42の制御を通じてクラッチ切換の瞬間またはバン
ドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高めるようにして
いる。
【0015】具体的に説明すると、補助ポンプ40は、
例えば前記流体機械式無段変速機においてエンジン動力
により効率良く駆動され得る場所に接続されたもので、
吐出口40aが吐出回路41を介して前記シンクロメッ
シュクラッチCH、CL、CFの各アクチュエ−タAC
及び前記バンドブレ−キ機構20のアクチュテ−タAB
に接続されている。アクチュエ−タACは、例えばソレ
ノイドバルブ43aを付帯した復動式のもので、図に示
す切換位置において両シリンダ室43b、43cを液圧
回路41に連通させ、ピストン43dの受圧面積差を利
用して該ピストン43dを突出位置に保持するようにし
ている。そして、この状態からソレノイドバルブ43a
の切換位置が変化したとき、シリンダ室43cを液圧回
路41に連通させたままでシリンダ室43bをタンク等
に開放し、ピストン43dを没入位置に保持するように
している。また、アクチュエ−タABは、例えばソレノ
イドバルブ44aを付帯した単動式もので、図に示す開
位置でシリンダ室44bを液圧回路41に連通させるこ
とによりその際の回路圧をスプリング44c等に対して
拮抗させ、これによりピストン44dを釣合位置に保持
するようにしている。そして、この状態からソレノイド
バルブ44aの切換位置が変化したとき、シリンダ室4
4bをタンク等に開放してピストン44dをスプリング
44cにより付勢し、突出位置に保持するようにしてい
る。
例えば前記流体機械式無段変速機においてエンジン動力
により効率良く駆動され得る場所に接続されたもので、
吐出口40aが吐出回路41を介して前記シンクロメッ
シュクラッチCH、CL、CFの各アクチュエ−タAC
及び前記バンドブレ−キ機構20のアクチュテ−タAB
に接続されている。アクチュエ−タACは、例えばソレ
ノイドバルブ43aを付帯した復動式のもので、図に示
す切換位置において両シリンダ室43b、43cを液圧
回路41に連通させ、ピストン43dの受圧面積差を利
用して該ピストン43dを突出位置に保持するようにし
ている。そして、この状態からソレノイドバルブ43a
の切換位置が変化したとき、シリンダ室43cを液圧回
路41に連通させたままでシリンダ室43bをタンク等
に開放し、ピストン43dを没入位置に保持するように
している。また、アクチュエ−タABは、例えばソレノ
イドバルブ44aを付帯した単動式もので、図に示す開
位置でシリンダ室44bを液圧回路41に連通させるこ
とによりその際の回路圧をスプリング44c等に対して
拮抗させ、これによりピストン44dを釣合位置に保持
するようにしている。そして、この状態からソレノイド
バルブ44aの切換位置が変化したとき、シリンダ室4
4bをタンク等に開放してピストン44dをスプリング
44cにより付勢し、突出位置に保持するようにしてい
る。
【0016】可変リリ−フバルブ42は、前記液圧回路
41をタンクに連通させるシリンダ42aと、このシリ
ンダ42a内に摺動可能に嵌合し該シリンダ42aの内
方端に設けたシ−ト部42bに脱着して該シ−ト部42
bとの間の絞りを変化させるポペット42cと、このポ
ペット42cをスプリング42dを介して前記シ−ト部
42bに押し付ける可動板42eとを具備してなる。そ
して、この可動板42eに、ラックピニオン機構45を
介してステッピングモ−タ46の出力軸を接続し、その
進退位置を制御するようにしている。
41をタンクに連通させるシリンダ42aと、このシリ
ンダ42a内に摺動可能に嵌合し該シリンダ42aの内
方端に設けたシ−ト部42bに脱着して該シ−ト部42
bとの間の絞りを変化させるポペット42cと、このポ
ペット42cをスプリング42dを介して前記シ−ト部
42bに押し付ける可動板42eとを具備してなる。そ
して、この可動板42eに、ラックピニオン機構45を
介してステッピングモ−タ46の出力軸を接続し、その
進退位置を制御するようにしている。
【0017】このような構成において、この実施例は、
前記ソレノイドバルブ43a、44aおよびステッピン
グモ−タ46を、コントロ−ラ50によって制御するよ
うにしている。このコントロ−ラ50は、例えば前記無
段変速機において制御全般を司どるために設けられてい
るコントロ−ラと同一のもので、該コントロ−ラ50に
おいてクラッチ切換信号やブレ−キ締結信号が発生する
と、それに対応した信号を前記各アクチュエ−タ43a
、44aに入力するようにしている。しかして、このコ
ントロ−ラ50は、クラッチ切換信号を出力するときは
事前に液圧回路41の圧をクラッチ切換圧PHに高める
ようなリリ−フ駆動信号を前記ステッピングモ−タ46
に対して出力し、クラッチ切換が完了した後は、その液
圧回路41の圧を最低圧PLに戻すようなリリ−フ駆動
信号を該ステッピングモ−タ46に対して出力するよう
になっている。また、このコントロ−ラ50は、ブレ−
キ締結信号を出力するときにはそれ以後に液圧回路41
の圧をブレ−キ締結圧PBに保持するためのリリ−フ駆
動信号を前記ステッピングモ−タ50に対して出力し、
ブレ−キ締結信号が解除された後は、その液圧回路41
の圧を再び最低圧PLに戻すようなリリ−フ駆動信号を
該ステッピングモ−タ46に対して出力するようになっ
ている。なお、この場合において、前記クラッチ切換圧
PHは常に一定値としている。また、前記ブレ−キ締結
圧PBは、回転数センサ47を介して取り出されるバン
ドブレ−キホイ−ル20aの回転数を0にするところで
リリ−フバルブ42の駆動を止め、その結果として液圧
回路41に現れる回路圧に対応している。
前記ソレノイドバルブ43a、44aおよびステッピン
グモ−タ46を、コントロ−ラ50によって制御するよ
うにしている。このコントロ−ラ50は、例えば前記無
段変速機において制御全般を司どるために設けられてい
るコントロ−ラと同一のもので、該コントロ−ラ50に
おいてクラッチ切換信号やブレ−キ締結信号が発生する
と、それに対応した信号を前記各アクチュエ−タ43a
、44aに入力するようにしている。しかして、このコ
ントロ−ラ50は、クラッチ切換信号を出力するときは
事前に液圧回路41の圧をクラッチ切換圧PHに高める
ようなリリ−フ駆動信号を前記ステッピングモ−タ46
に対して出力し、クラッチ切換が完了した後は、その液
圧回路41の圧を最低圧PLに戻すようなリリ−フ駆動
信号を該ステッピングモ−タ46に対して出力するよう
になっている。また、このコントロ−ラ50は、ブレ−
キ締結信号を出力するときにはそれ以後に液圧回路41
の圧をブレ−キ締結圧PBに保持するためのリリ−フ駆
動信号を前記ステッピングモ−タ50に対して出力し、
ブレ−キ締結信号が解除された後は、その液圧回路41
の圧を再び最低圧PLに戻すようなリリ−フ駆動信号を
該ステッピングモ−タ46に対して出力するようになっ
ている。なお、この場合において、前記クラッチ切換圧
PHは常に一定値としている。また、前記ブレ−キ締結
圧PBは、回転数センサ47を介して取り出されるバン
ドブレ−キホイ−ル20aの回転数を0にするところで
リリ−フバルブ42の駆動を止め、その結果として液圧
回路41に現れる回路圧に対応している。
【0018】次に、本実施例の作動を説明する。通常状
態において、リリ−フバルブ42はステッピングモ−タ
46によって液圧回路41の圧力を最低値PLとする位
置に保持されている。次に、コントロ−ラ50において
クラッチ切換信号が発生すると、先ずステッピングモ−
タ46が起動してリリ−フバルブ42を介し液圧回路4
1の圧力を最大圧PHにし、しかる後、ソレノイドバル
ブ43aがアクチュエ−タACに圧液を導入してシンク
ロメッシュクラッチCH、CL、CFをしかるべき方向
に切換駆動する。切換が完了すると、これらのクラッチ
CH、CL、CFは湿式多板クラッチ等と違って常時一
定の押付け力を必要としないので、コントロ−ラ50が
リリ−フバルブ42を介して液圧回路41を最低圧PL
に戻しても、直前の切換位置を保持する。また、コント
ロ−ラ50においてブレ−キ締結信号が発生すると、先
ずソレノイドバルブ44aが開になり、次にバンドブレ
−キホイ−ル20aの回転数を0にする位置までステッ
ピングモ−タ46を介してリリ−フバルブ42が駆動さ
れる。そして、回転数が0になった時点でリリ−フバル
ブ42に対する駆動が完了する。この過程に並行して、
アクチュエ−タABは徐々にバンド20bを緊締させて
ゆき、最終的に一定の張力でバンドブレ−キホイ−ル2
0aのトルクを過不足なく吸収するに至る。
態において、リリ−フバルブ42はステッピングモ−タ
46によって液圧回路41の圧力を最低値PLとする位
置に保持されている。次に、コントロ−ラ50において
クラッチ切換信号が発生すると、先ずステッピングモ−
タ46が起動してリリ−フバルブ42を介し液圧回路4
1の圧力を最大圧PHにし、しかる後、ソレノイドバル
ブ43aがアクチュエ−タACに圧液を導入してシンク
ロメッシュクラッチCH、CL、CFをしかるべき方向
に切換駆動する。切換が完了すると、これらのクラッチ
CH、CL、CFは湿式多板クラッチ等と違って常時一
定の押付け力を必要としないので、コントロ−ラ50が
リリ−フバルブ42を介して液圧回路41を最低圧PL
に戻しても、直前の切換位置を保持する。また、コント
ロ−ラ50においてブレ−キ締結信号が発生すると、先
ずソレノイドバルブ44aが開になり、次にバンドブレ
−キホイ−ル20aの回転数を0にする位置までステッ
ピングモ−タ46を介してリリ−フバルブ42が駆動さ
れる。そして、回転数が0になった時点でリリ−フバル
ブ42に対する駆動が完了する。この過程に並行して、
アクチュエ−タABは徐々にバンド20bを緊締させて
ゆき、最終的に一定の張力でバンドブレ−キホイ−ル2
0aのトルクを過不足なく吸収するに至る。
【0019】しかして、このような補助ポンプ40から
なる制御機構を設けると、従来のブ−ストポンプ30か
らこれらのアクチュエ−タAC、ABを切り離すことが
できるので、その負担軽減を果たすことができる。一方
、この補助ポンプ40においては、その吐出圧が上述し
た如く可変リリ−フバルブ42を通じてクラッチ切換の
瞬間またはバンドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高
められ、シンクロメッシュクラッチCH、CL、CFが
保持状態時にあるときや、バンドブレ−キ機構20が作
動していない時等には、補助ポンプ40の吐出圧は極め
て小さい値に抑えられることになる。このため、この制
御機構は、クラッチCH、CL、CFやブレ−キ20を
作動させるために従来のブ−ストポンプ30が費やして
いた動力に比べて、この補助ポンプ40に必要とされる
動力を軽減することができる。しかも、バンドブレ−キ
20は常に最大圧で駆動するわけではなく、回転数が小
さいときには極めて小さい圧力でしか作動しないので、
バンドブレ−キ締結中にも補助ポンプ40が必要とする
動力を軽減することができる。これらの結果、この制御
機構が組み込まれる無段変速機のシステム効率を確実に
向上させることが可能になる。
なる制御機構を設けると、従来のブ−ストポンプ30か
らこれらのアクチュエ−タAC、ABを切り離すことが
できるので、その負担軽減を果たすことができる。一方
、この補助ポンプ40においては、その吐出圧が上述し
た如く可変リリ−フバルブ42を通じてクラッチ切換の
瞬間またはバンドブレ−キ締結の瞬間にだけ所要圧に高
められ、シンクロメッシュクラッチCH、CL、CFが
保持状態時にあるときや、バンドブレ−キ機構20が作
動していない時等には、補助ポンプ40の吐出圧は極め
て小さい値に抑えられることになる。このため、この制
御機構は、クラッチCH、CL、CFやブレ−キ20を
作動させるために従来のブ−ストポンプ30が費やして
いた動力に比べて、この補助ポンプ40に必要とされる
動力を軽減することができる。しかも、バンドブレ−キ
20は常に最大圧で駆動するわけではなく、回転数が小
さいときには極めて小さい圧力でしか作動しないので、
バンドブレ−キ締結中にも補助ポンプ40が必要とする
動力を軽減することができる。これらの結果、この制御
機構が組み込まれる無段変速機のシステム効率を確実に
向上させることが可能になる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る流体機械式無段変速機の制
御機構は、以上説明したように、シンクロメッシュクラ
ッチ機構やバンドブレ−キ機構が用いられた流体機械式
無段変速機において、それらの機構が作動上必要とする
最少限の液圧を発生させるようにしたため、補助ポンプ
の動力を節減でき、その結果、この制御機構が適用され
る無段変速機全体のシステム効率を従来に比べて確実に
向上することが可能になる。
御機構は、以上説明したように、シンクロメッシュクラ
ッチ機構やバンドブレ−キ機構が用いられた流体機械式
無段変速機において、それらの機構が作動上必要とする
最少限の液圧を発生させるようにしたため、補助ポンプ
の動力を節減でき、その結果、この制御機構が適用され
る無段変速機全体のシステム効率を従来に比べて確実に
向上することが可能になる。
【図1】本発明の一実施例を示す原理図。
【図2】流体機械式無段変速機の構成例を示すシステム
図。
図。
CH、CL、CF…シンクロメッシュクラッチAC、A
B…アクチュエ−タ 20…バンドブレ−キ 40…補助ポンプ 41…吐出回路 42…可変リリ−フバルブ
B…アクチュエ−タ 20…バンドブレ−キ 40…補助ポンプ 41…吐出回路 42…可変リリ−フバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】シンクロメッシュクラッチ機構及び/又は
バンドブレ−キ機構を備えた流体機械式無段変速機にお
いて、前記シンクロメッシュクラッチ機構及び/又はバ
ンドブレ−キ機構のアクチュエ−タに、これらの機構を
駆動する専用の補助ポンプを接続し、この補助ポンプの
吐出圧を、吐出回路に設けた可変リリ−フバルブの制御
を通じてクラッチ切換の瞬間またはバンドブレ−キ締結
の瞬間にだけ所要圧に高めるようにしたことを特徴とす
る流体機械式無段変速機の制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131191A JPH04244656A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 流体機械式無段変速機の制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131191A JPH04244656A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 流体機械式無段変速機の制御機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04244656A true JPH04244656A (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=11774469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1131191A Pending JPH04244656A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 流体機械式無段変速機の制御機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04244656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1273828A3 (en) * | 2001-07-03 | 2007-05-23 | Agco GmbH & Co. | Torque split power transmission |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP1131191A patent/JPH04244656A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1273828A3 (en) * | 2001-07-03 | 2007-05-23 | Agco GmbH & Co. | Torque split power transmission |
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