JPH04243892A - 1,4‐ジオキソ‐c4 n‐末端を有する抗ヘルペスペプチド誘導体及びこれを含む医薬組成物 - Google Patents

1,4‐ジオキソ‐c4 n‐末端を有する抗ヘルペスペプチド誘導体及びこれを含む医薬組成物

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JPH04243892A
JPH04243892A JP3139081A JP13908191A JPH04243892A JP H04243892 A JPH04243892 A JP H04243892A JP 3139081 A JP3139081 A JP 3139081A JP 13908191 A JP13908191 A JP 13908191A JP H04243892 A JPH04243892 A JP H04243892A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、抗ウィルス特性を有す
るペプチド誘導体に関する。より具体的には、本発明は
、ヘルペスウィルスに抗する活性を示すペプチド誘導体
(以下、ペプチドという)、該ペプチドを含む医薬組成
物及化粧品組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】ヘルペスウィルス科は、ヒトや多くの大
切な家畜を苦しめる広範囲の感染症の原因になる。これ
らウィルスによって起こる疾病には、厄介な単純疱疹か
ら高度に破滅的な中枢神経系の感染症(脳炎)まである
。この科のより一般的な仲間には、単純疱疹及び生殖器
障害の原因となる単純ヘルペスウィルス(1及び2型)
;水痘及び帯状疱疹を引き起こす水痘‐帯状疱疹ウィル
ス;及び単核細胞症を引き起こすEBウィルスを含む。 抗ウィルス治療法は、この10年間に目立った発展をみ
せたが、ヘルペスウィルス感染症治療の効果的で安全な
治療剤の要求は、依然存在し続けている。この分野にお
ける目下の治療剤を再調査するには、ナハタ(M.C.
Nahata)による「抗ウィルス剤:薬物動態学,副
作用及び治療的利用」,J. Pharm. Tech
nol., 3, 100 (1987) を参照すれ
ばよい。 【0003】本出願は、抗ヘルペスウィルス活性を有す
るペプチド誘導体を開示するものである。広範囲に安全
性を備えるこれら抗ヘルペスウィルス性ペプチドの比較
的選択的な反応は、該ペプチドをヘルペス感染症と戦う
望ましい薬剤たらしめる。抗ヘルペス活性を有するペプ
チドの群は知られていない。そのような群を報告した実
例としては、デュティア(Dutia) らの Nat
ure, 321, 439 (1986)、コーエン
(E.A. Cohen)らのNature, 321
, 441 (1986) 、1987年7月8日に公
表されたスバク‐シャープ(Subak−Sharpe
)らの英国特許出願第 2185024号、1987年
11月25日に公表されたコーエン(E.A. Coh
en)らのヨーロッパ特許出願第246630号、19
88年11月23日に公表されたフレイジンガー(R.
Freidinger)らのヨーロッパ特許出願第29
2255号、1989年3月21日に発行されたフレイ
ジンガー(R.Freidinger)らの米国特許第
 4814432号、1989年6月6日に発行された
ガルスキー(V.W.Garsky)らの米国特許第 
4837304号及び1989年7月4日に発行された
コロンノ(R. Colonno)らの米国特許第 4
845195号がある。以前に報告された主題のペプチ
ドは、特徴的な構造及び生物学的差異によって本願のペ
プチドと区別され得る。 【0004】 【発明の内容】本発明のペプチドは、式1で示されるペ
プチドまたは治療学的に許容し得るそれらの塩である。 R1 NH‐CO‐Q‐CO‐NR2 ‐CH〔CH2
 CO‐Y〕‐CO‐NH‐CH〔CR3 R4 CO
OH〕‐CW‐NH‐CHR5 ‐Z 1 〔式中、R1 はC1−10アルキル基、ハロゲン,水
酸基または低級アルコキシ基でモノ置換されたC1−1
0アルキル基、低級シクロアルキル基、低級シクロアル
キル低級アルキル基、フェニル低級アルキル基または、
ハロゲン,水酸基または低級アルコキシ基でモノ置換さ
れたフェニル低級アルキル基であり、R2 は水素また
は低級アルキル基であり、R3 及びR4 はそれぞれ
独立して水素または低級アルキル基であるか、または、
R3 及びR4 がそれらが結合している炭素原子と共
に低級シクロアルキル基を形成しており、R5 は低級
アルキル基、低級シクロアルキル基または低級シクロア
ルキル低級アルキル基である。 【0005】Qは、 (a) ‐CHR6 CR7 R8 ‐(R6 、R7
 及びR8 はそれぞれ独立して水素または低級アルキ
ル基であるか、または、R6 及びR7がそれらが結合
している炭素原子と共に低級シクロアルキル基を形成し
かつR8 は水素である。)、 (b) ‐CH=CH‐、または (c) R9 置換o‐フェニレン基、つまり、下式【
0006】 【化1】 【0007】(R9 は水素、ハロゲン、水酸基、低級
アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基または
ジ低級アルキルアミノ基である。)からなる群から選ば
れた2価基であり、Wは、オキソ基またはチオキソ基で
あり、Yは、 (a) C1−14アルコキシ基、C3−14アルケニ
ルオキシ基、CH3(OCH2 CH2)n ‐O‐(
nは1,2または3の整数)、低級シクロアルキルオキ
シ基、低級シクロアルキル基でモノ置換された低級アル
コキシ基、フェノキシ基、水酸基,ハロゲン,低級アル
キル基または低級アルコキシ基でモノ置換されたフェノ
キシ基、フェニル低級アルコキシ基または芳香環が水酸
基,ハロゲン,低級アルキル基または低級アルコキシ基
で置換されたフェニル低級アルコキシ基、または、 (b) NR10R11(R10は低級アルキル基であ
り、R11は低級アルコキシ基である。)、または、(
c) NR10R11{R10は水素または低級アルキ
ル基であり、R11はC1−14アルキル基、低級シク
ロアルキル基、低級シクロアルキル基でモノ置換された
低級アルキル基、フェニル基、ハロゲン,低級アルキル
基または低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル基
、フェニル低級アルキル基、芳香環がハロゲン,低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基で置換されたフェニル
低級アルキル基、またはHet‐低級アルキル基(He
tは窒素、酸素または硫黄から選ばれた1または2のヘ
テロ原子を含有する5員または6員のヘテロ環基を表す
。)}、または、 (d) NR10R11(R10及びR11はそれらが
結合している窒素原子と共にアゼチジノ基、ピロリジノ
基、ピペリジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、
ピペラジノ基、4‐低級アルキルピペラジノ基または 
3,3,5‐トリメチルヘキサハイドロアゼピノ基を形
成する。)、または、 (e) C1−14アルキル基、低級シクロアルキル基
、低級シクロアルキル基でモノ置換された低級アルキル
基、フェニル低級アルキル基、芳香環がハロゲン,低級
アルキル基または低級アルコキシ基で置換されたフェニ
ル低級アルキル基、またはHet‐低級アルキル基(H
etは窒素、酸素または硫黄から選ばれた1または2の
ヘテロ原子を含有する5員または6員のヘテロ環基を表
す。)であり、そして、Zは水素、COOH、CH2 
COOH、CH2 OHまたは5‐1H‐テトラゾリル
基である。〕【0008】本発明のペプチドの好ましい
グル−プは、式1において、R1 、R2 、R3 、
R4 、R5 及びWが上記に定義された通りであり、
Qが、 (a) ‐CHR6 CR7 R8 ‐(R6 は水素
でありかつR7 及びR8 はそれぞれ独立して水素ま
たは低級アルキル基であるか、または、R6 及びR7
 はそれらが結合している炭素原子と共にシクロヘキシ
ル基を形成しかつR8 が水素である。)、 (b) シス配座の‐CH=CH‐、または(c) R
9 置換o‐フェニレン基(R9 は水素、塩素、フッ
素、水酸基またはメトキシ基である。)で示される基か
らなる群から選ばれた2価基であり、Yが、(a) C
1−14アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、
低級シクロアルキルメトキシ基、フェニル低級アルコキ
シ基、または、 (b) NR10R11(R10は低級アルキル基であ
り、R11は低級アルコキシ基である。)、または、(
c) NR10R11{R10は水素または低級アルキ
ル基であり、R11はC1−14アルキル基、C3−1
4アルケニルオキシ基、CH3(OCH2 CH2)3
 ‐O‐、低級シクロアルキル基、低級シクロアルキル
メチル基、フェニル基、ハロゲン,低級アルキル基また
は低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル基、フェ
ニル低級アルキル基、ハロゲン,低級アルキル基または
低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル低級アルキ
ル基、またはHet‐低級アルキル基(Hetは2‐ピ
ロリル基、2‐ピリジニル基、4‐ピリジニル基、2‐
フリル基、2‐イソキサゾリル基及び2‐チアゾリル基
から選ばれたヘテロ環基である。)}、または、 (d) NR10R11(R10及びR11はそれらが
結合している窒素原子と共にアゼチジノ基、ピロリジノ
基、ピペリジノ基、モルホリノ基または 3,3,5‐
トリメチルヘキサハイドロアゼピノ基を形成する。)、
または、(e) C1−14アルキル基、低級シクロア
ルキル基、低級シクロアルキルメチル基、フェニル低級
アルキル基またはHet‐低級アルキル基(Hetは2
‐ピロリル基、2‐ピペリジニル基、4‐ピペリジニル
基、2‐フリル基、2‐イソキサゾリル基及び2‐チア
ゾリル基から選ばれたヘテロ環基である。)であり、そ
して、Zが水素、COOH、CH2 COOHまたはC
H2 OHであるペプチドまたは治療学的に許容し得る
それらの塩である。 【0009】より好ましいペプチドのグループは、式1
において、R1 がC1−10アルキル基、水酸基でモ
ノ置換されたC1−10アルキル基、低級シクロアルキ
ル基または低級シクロアルキルメチル基であり、R2 
が水素またはメチル基であり、R3 及びR4 がそれ
ぞれ独立して水素、メチル、エチルまたはプロピル基で
あるか、またはR3 及びR4 がそれらが結合してい
る炭素原子と共に低級シクロヘキシル基を形成しており
、R5 が1‐メチルエチル基、 1,1‐ジメチルエ
チル基、1‐メチルプロピル基、2‐メチルプロピル基
、 2,2‐ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、
シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基またはシク
ロヘキシルメチル基であり、Qが 1,2‐エタンジイ
ル基(エチレン基)、 2,2‐ジメチル‐1,2 ‐
エタンジイル基、2(S)‐(1,1‐ジメチルエチル
) ‐1,2 ‐エタンジイル基、2(S)‐(1‐メ
チルエチル) ‐1,2 ‐エタンジイル基、 cis
‐1,2−シクロヘキサンジイル基、 cis‐1,2
 ‐エテンジイル基または 1,2‐フェニレン基であ
り、Wがオキソ基であり、そして、YがC1−14アル
コキシ基、C3−14アルケニルオキシ基、CH3(O
CH2 CH2)3 ‐O‐、低級シクロアルキルオキ
シ基、低級シクロアルキルメトキシ基、フェニル低級ア
ルコキシ基、NR10R11(R10は低級アルキル基
であり、R11は低級アルコキシ基である。)、または
NR10R11(R10は水素または低級アルキル基で
あり、R11はC1−14アルキル基、低級シクロアル
キル基、低級シクロアルキルメチル基、フェニル基、フ
ェニル低級アルキル基またはピリジニル低級アルキル基
)、またはNR10R11(R10及びR11はそれら
が結合している窒素原子と共にアゼチジノ基、ピロリジ
ノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基または 3,3,5
‐トリメチルヘキサハイドロアゼピノ基を形成する。)
、またはC1−14アルキル基、低級シクロアルキル基
、低級シクロアルキルメチル基、フェニル低級アルキル
基またはピリジニル低級アルキル基であり、そして、Z
が水素、COOH、CH2 COOHまたはCH2 O
Hであるペプチドまたは治療学的に許容し得るそれらの
塩である。 【0010】最も好ましいペプチドのグループは、式1
において、R1 が1‐エチルプロピル基、1‐メチル
エチル基またはシクロヘキシル基であり、R2 、R3
 及びR4 が直上に挙げた通りであり、R5 が2‐
メチルプロピル基または2,2−ジメチルプロピル基で
あり、Qが 1,2‐エタンジイル基、 2,2‐ジメ
チル‐1,2 ‐エタンジイル基、2(S)‐(1,1
‐ジメチルエチル) ‐1,2 ‐エタンジイル基、2
(S)‐(1‐メチルエチル) ‐1,2 ‐エタンジ
イル基、 cis‐1,2 ‐シクロヘキサンジイル基
、cis‐1,2 ‐エテンジイル基または 1,2‐
フェニレン基であり、Wがオキソ基であり、Yがヘキシ
ルオキシ基、1‐メチルヘプチルオキシ基、オクチルオ
キシ基、デシルオキシ基、CH3(OCH2 CH2)
3 ‐O‐、フェニルプロポキシ基、N(Me)OMe
基、エチルアミノ基、フェニルアミノ基、フェニルエチ
ルアミノ基、N‐メチル‐N‐フェニルエチルアミノ基
、N,N‐ジメチルアミノ基、N,N‐ジエチルアミノ
基、N,N‐ジイソプロピルアミノ基、N‐メチル‐N
‐オクチルアミノ基、アゼチジノ基、ピロリジノ基、ピ
ペリジノ基、モルホリノ基、 3,3,5‐トリメチル
ヘキサハイドロアゼピノ基、メチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、1‐メチルヘプチル基、デシル基、ウンデシ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
キシルメチル基またはフェニルプロピル基であり、そし
て、Zが水素、COOHまたはCH2 OH(但し、Z
が水素であるときは、R3 は水素、メチル基またはエ
チル基でかつR4 がメチル基またはエチル基であるか
、または、R3 及びR4 がそれらが結合している炭
素原子と共に形成する低級シクロアルキル基)であるペ
プチドまたは治療学的に許容し得るそれらの塩である。 【0011】本発明は、ヘルペスウィルスに対し有効量
の式1のペプチドまたは治療学的に許容し得るそれらの
塩と薬学的または獣医学的に許容し得る担体とを含有す
る医薬組成物を含むものである。また、本発明は、式1
のペプチドまたは治療学的に許容し得るそれらの塩と局
所適用に適した生理学的に許容し得る担体とを含有する
化粧品組成物を含むものである。 【0012】本発明の主要な局面は、ヘルペスウィルス
に対し有効量の式1のペプチドまたは治療学的に許容し
得るそれらの塩を哺乳動物に投与することによって、哺
乳動物(ヒトを除く)のヘルペスウィルス感染症を治療
または予防する方法にある。いま一つの本発明の主要な
局面は、ヘルペスウィルスリボヌクレオチド還元酵素を
有するヘルペスウィルスに有効量の式1のペプチドまた
は治療学的に許容し得るそれらの塩を接触させることに
よって、ヘルペスウィルスの複製を抑制する方法にある
。 【0013】以下に式1のペプチドの調製方法を示す。 式1は、次のように表すこともできる。 【0014】 【化2】 【0015】アミノ酸またはアミノ酸誘導体に関して「
残基」という語は、α‐アミノ酸のカルボキシ基の水酸
基及びα‐アミノ基の水素を除去することによって誘導
された基を意味する。全般的に、アミノ酸及びその保護
基を示すためにここで使用される略語は、IUPAC‐
IUB生化学命名法委員会が推奨するところに基づいて
いる〔European Journal of Bi
ochemistry 138, 9 (1984)参
照〕。例えば、Gly,Val,Thr,Ala,Il
e,Asp,Ser及びLeuは、それぞれグリシン、
 L‐バリン、 L‐トレオニン、 L‐アラニン、 
L‐イソロイシン、 L‐アスパラギン酸、 L‐セリ
ン及び L‐ロイシンを表す。 【0016】式1のペプチドの主鎖(即ち、バックボー
ン)に残っている不斉炭素原子は、末端基を除いて、S
配座を有している。アミノ酸または誘導アミノ酸残基の
側鎖に残っている不斉炭素原子は、末端基の不斉炭素原
子も含めて、SまたはR配座を有してもよい。記号「T
bg」は、2(S)‐アミノ‐ 3,3‐ジメチルブタ
ン酸のアミノ酸残基を表す。記号「Cpg」は、 (S
)‐α‐アミノシクロペンタン酢酸のアミノ酸残基を表
す。記号「γMeLeu」は、2(S)‐アミノ‐ 4
,4‐ジメチルペンタン酸のアミノ酸残基を表す。記号
「 L‐γMe‐ロイシノール」は、α‐アミノ基から
1個の水素が除去された2(S)‐アミノ‐ 4,4‐
ジメチルペンタノールを表す。 【0017】その他ここで使用される記号は、 (S)
‐2‐(メチルアミノ)ブタン二酸の残基を表す(N‐
Me)Asp、 (S)‐α‐アミノ‐1‐カルボキシ
シクロブタン酢酸の残基を表すAsp(cyBu)、(
S) ‐α‐アミノ‐1‐カルボキシシクロペンタン酢
酸の残基を表すAsp(cyPn)、2(S)‐アミノ
‐4‐オキソ‐4‐ピロリジノブタン酸アミドの残基を
表すAsp(ピロリジノ) があり、Asp(モルホリ
ノ) 、Asp(NEt2 )及びAsp(N‐Me‐
N‐オクチル) は、同様に、ピロリジノ基がそれぞれ
モルホリノ基、ジエチルアミノ基及びN‐メチル‐N‐
オクチルアミノ基で置き代わった対応するアミドの残基
を表す。記号「Asp(ジMe) 」は、2(S)‐ア
ミノ‐ 3,3‐ジメチルブタン二酸、即ち、3,3‐
ジメチル‐ L‐アスパラギン酸の残基を表す。同様に
、Asp(ジEt) 、Asp(Bu)及びAsp(M
e) はそれぞれ 3,3‐ジエチル‐ L‐アスパラ
ギン酸、3‐ブチル‐ L‐アスパラギン酸及び3‐メ
チル‐ L‐アスパラギン酸を表す。 【0018】「ハロゲン」という語は、臭素、塩素、フ
ッ素またはヨウ素から選ばれるハロゲン基を意味する。 ここで使用されている「低級アルキル基」という語は、
単独で使用されている場合及びある基と組み合わせて使
用されている場合のいずれの場合も、1〜6の炭素原子
を有する直鎖状のアルキル基及び3〜6の炭素原子を有
する分枝状のアルキル基を意味し、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ヘキシル、1‐メチルエチル、1‐メ
チルプロピル、2‐メチルプロピル及び 1,1‐ジメ
チルエチル基を含む。 【0019】ここで使用されている「低級シクロアルキ
ル基」という語は、単独で使用されている場合及びある
基と組み合わせて使用されている場合のいずれの場合も
、3〜6の炭素原子を有する飽和環状炭化水素基を意味
し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及
びシクロヘキシル基を含む。ここで使用されている「低
級アルコキシ基」という語は、1〜4の炭素原子を有す
る直鎖状のアルコキシ基及び3〜4の炭素原子を有する
分枝状のアルコキシ基を意味し、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、1‐メチルエトキシ、ブトキシ及び 1,
1‐ジメチルエトキシ基を含む。最後に挙げた基は、t
ert‐ブトキシ基として一般に知られている。 【0020】ここで使用されている「アミノ基」という
語は、式‐NH2 のアミノ基を意味する。ここで使用
されている「低級アルキルアミノ基」という語は、1〜
6の炭素原子を有するアルキルアミノ基を意味し、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、1‐メチル
エチルアミノ及び 2‐メチルブチルアミノ基を含む。 ジ低級アルキルアミノ基という語は、各基が1〜6の炭
素原子を有する2つの低級アルキル基の置換基を有する
アミノ基を意味し、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
エチルメチルアミノ基等を含む。 【0021】ここで使用されている「C1−10アルキ
ル基」という語は、1〜10の炭素原子を有する直鎖状
及び分枝状のアルキル基を意味する。ここで使用されて
いる「C1−14アルキル基」という語は、1〜14の
炭素原子を有する直鎖状及び分枝状のアルキル基を意味
する。 ここで使用されている「フェニルC2−10アルカノイ
ル基」という語は、フェニル基が置換した1‐オキソア
ルキル基を意味する。この1‐オキソアルキル基部分は
2〜10の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の1‐
オキソアルキル基であり、例えば、1‐オキソ‐3‐フ
ェニルプロピル、1‐オキソ‐5‐メチル‐6‐フェニ
ルヘキシル基がある。ここで使用されている「フェニル
C3−10アルケノイル基」という語は、フェニル基が
置換した1‐オキソアルケノイル基を意味する。この1
‐オキソアルケノイル基部分は3〜10の炭素原子を有
する直鎖状または分枝状の1‐オキソアルケノイル基で
あり、例えば、2‐メチル‐1‐オキソ‐3‐フェニル
‐3‐ペンテニル基がある。 【0022】2つのアミノ酸残基の3文字表示の間に使
用される記号「Ψ[CSNH]」は、ペプチド中のそれ
ら残基間の通常のアミド結合が、表示の通り、チオアミ
ドで置換されていることを意味する。ここで使用されて
いる「薬学的に許容し得る担体」または「獣医学的に許
容し得る担体」という語は、無毒で、一般に活性成分に
対して不活性で活性成分に負に作用しないビヒクルを意
味する。 【0023】ここで使用されている「生理学的に許容し
得る担体」という語は、その中に含まれる活性成分と反
応せず、かつ、活性成分の有効性を減少させない1また
はそれ以上の無毒な賦形剤の許容し得る化粧品用ビヒク
ルを意味する。ここで使用されている「獣医学的に許容
し得る担体」という語は、薬物と反応せず、その有効性
を減少させない1またはそれ以上の無毒で薬学的に許容
し得る賦形剤を含む薬物を家畜に投与するために使用す
る生理学的に許容し得るビヒクルを意味する。 【0024】「有効量」という語は、抗ウィルス剤の予
め決定された抗ウィルス量、即ち、生体内でウィルスに
対し十分に有効な薬剤の量を意味する。ここで使用され
ている「カップリング剤」という語は、アミノ酸または
ペプチドの遊離カルボキシ基と別のアミノ酸またはペプ
チドの遊離アミノ基とを脱水カップリングして、両反応
体間にアミド結合を形成することのできる試剤を意味す
る。同じく、かかる試剤は酸とアルコールのカップリン
グに有効に作用して対応するエステルを形成する。該試
剤はカルボキシ基を活性化して脱水カップリングを容易
にしまたは促進する。かかるカップリング剤及びそれに
よって活性化される官能基は、ペプチドの化学の一般的
な教科書、例えば、シュレダー(E.Schroder
)とラブケ(K.L.Lubke) による“The 
Peptides”(Vol. 1, Academi
c Press, New York, N.Y., 
1965, pp 2−128)及びコップル(Kop
ple)による“Peptides and Amin
o acids”(W.A.Benjamin, In
c., New York, N.Y., 1966,
 pp 33−51)に記載されている。カップリング
剤の例としては、塩化チオニル、ジフェニルホスホリル
アジド、1,1’‐カルボニルジイミダゾール、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド、N‐ヒドロキシコハク酸ま
たはジシクロヘキシルカルボジイミド存在下での1‐ヒ
ドロキシベンゾトリアゾールがある。非常に実用的で有
用なカップリング剤は、カストロ(B.Castro)
らによる Tetrahedron Letters,
 1219 (1975) に記載されている(ベンゾ
トリアゾール‐1‐イルオキシ)トリス(ジメチルアミ
ノ)‐ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェートであ
り、単独で使用しても1‐ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルの存在下で使用してもよい〔ハドソン(D.Huds
on)による J. Org. Chem., 53,
 617 (1988)も参照のこと〕。 【0025】合成方法 式1のペプチドは、アミノ酸残基及び/またはペプチド
断片の従来の溶液カップリングの如きペプチド合成にお
いて常用される手段を導入した方法によって調製され得
、もし望ましいならば固相法によっても調製され得る。 かかる手段とは、例えば、シュレダーとラブケにより上
掲の教科書シリーズ“The Peptides:An
alysis, Synthesis, Biolog
y”に、グロス(E.Gross) らにより Eds
., Academic Press, New Yo
rk, N.Y., 1979−1987, Volu
mes 1−8 に、またスチュアート(J.M.St
ewart) 及びヤング(J.D.Young) に
より“Solid Phase Peptide Sy
nthesis ”, 2nd ed., Pierc
e Chem. Co., Rockford, IL
, USA, 1984 に記載されている。 【0026】ペプチド合成の前掲の方法の共通の特徴は
、種々のアミノ酸残基または誘導アミノ酸残基の反応性
側鎖を適当な保護基で保護して、その保護基が最終的に
外されるまで該反応性側鎖で化学反応が起こるのを防止
することである。通常はアミノ酸のα‐アミノ基が保護
されてカルボキシ基が反応に付され、次いで、該α‐ア
ミノ基の保護基を選択的に外して該α‐アミノ基が反応
できるようにする。あと1つの共通の特徴は、アミノ酸
残基またはペプチド断片のC‐末端カルボキシル基(も
し存在するなら、それはペプチドのC‐末端官能基にな
る筈である)を適当な保護基で最初に保護して、目的と
するペプチドの配列が組み立てられその保護基が外され
るまで、該カルボキシル基で化学反応が起こるのを防止
することである。 【0027】従って、一般的に式1のペプチドは、目的
とするペプチドの配列順に、アミノ酸若しくは誘導アミ
ノ酸残基または該ペプチドの断片を段階的にカップリン
グすることによって調製することができる。即ち、必要
であれば適当に保護し、そして、段階的カップリング反
応の完了時点でもし保護基が存在するなら全てを外し、
式1のペプチドを得るのである。より具体的なプロセス
は後記の実施例で説明する。 【0028】本発明の式1のペプチドは治療学的に許容
し得る塩の形で得ることができる。特定のペプチドが塩
基として機能する残基を有する場合において、該塩基の
かかる塩の例としては、例えば、酢酸、乳酸、コハク酸
、安息香酸、サリチル酸、メタンスルホン酸またはp‐
トルエンスルホン酸、並びに、タンニン酸またはカルボ
キシメチルセルロース等の多価酸等の有機酸との塩、及
び、例えば、塩酸等のハロゲン酸または硫酸またはリン
酸の如き無機酸との塩がある。もし望ましいなら、特定
の酸付加塩をボイソンナス(R.A.Boissonn
as)らによるHelv. Chim. Acta, 
43, 1849 (1960) に記載されている方
法で適当なイオン交換樹脂で処理することによって無毒
で薬学的に許容し得る塩の如き他の酸付加塩に転換され
得る。 【0029】特定のペプチドが1またはそれ以上の遊離
のカルボキシ基を有する場合において、該カルボキシ基
のかかる塩の例としては、ナトリウム、カリウムまたは
カルシウムカチオンとの塩、または、例えば、トリエチ
ルアミンまたはN‐メチルモルホリンの有機強塩基との
塩がある。 抗ヘルペス活性 式1のペプチドの抗ウィルス活性は、単純ヘルペスウィ
ルス:タイプ1及び2(HSV‐1及びHSV‐2)及
び、例えば、水痘‐帯状疱疹ウィルス(VZV)、EB
ウィルス(EBV)、ウマヘルペスウィルス(EHV)
及びサイトメガロウィルス等の他のヘルペスウィルスの
複製に対する該化合物の抑制的効果を明らかにする生化
学的、微生物学的及び生物学的操作によって証明するこ
とができる。 【0030】前掲の全てのウィルスが、それらの複製の
ためにデオキシリボヌクレオチドを合成するのに際して
、それら自身のリボヌクレオチド還元酵素に依存すると
いう事実は注目するに値する。この事実は、本発明のペ
プチドについて見出された抗ウィルス活性に直接には関
連していないかもしれないが、前記の化合物は、今まで
のところ、それらの複製のためにDNAを合成するに際
してリボヌクレオチド還元酵素に依存する全てのウィル
スに対して、抗ウィルス性を有していたのである。 【0031】後記の実施例で、式1の代表的なペプチド
のヘルペスリボヌクレオチド還元酵素に対する抑制効果
が注目される。この目立ったヘルペスリボヌクレオチド
還元酵素の抑制に関して、注目すべきことは、正常細胞
の複製に要求される細胞リボヌクレオチド還元酵素活性
に対しては、該ペプチドは相対的に抑制効果が極小かま
たは抑制効果を示さないことである。 【0032】式1のペプチドのウィルス複製に対する抑
制効果を証明する方法は、細胞培養法である。例えば、
スペクター(T.Spector) らによる Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 
 82, 4254 (1985) を参照のこと。ペ
プチドの治療効果は、実験動物を使用して証明すること
ができ、例えば、ケルン(E.R.Kern)らによる
 Antiviral Research, 3, 2
53 (1983)に記載されたスイスウェブスターネ
ズミにおける陰部疱疹感染症に基づく分析法を使用する
ことができる。 【0033】本発明のペプチドまたは治療学的に許容し
得る塩のあるものを抗ウィルス剤として用いる場合、例
えば、1またはそれ以上の薬学的に許容し得る担体を含
むビヒクルに含めて、ヒト、ブタまたはウマ等の温血動
物に局所投与または全身投与する。担体の比率はペプチ
ドの溶解性及び化学的特性によって決定され、投与経路
及び標準的な生物学的プラクティスによって選択される
。 【0034】局所投与には、該ペプチドは、薬学的に許
容し得るビヒクル中に0.1〜10%、好ましくは0.
5〜5%の活性物質を含有するように製剤してもよい。 該製剤は、溶液剤、クリーム剤またはローション剤の形
であてもよい。全身投与には、式1のペプチドは、薬学
的に許容し得るビヒクルまたは担体との組成物として、
静脈、皮下または筋肉注射のいずれかによって投与され
る。注射する場合、無菌の水のビヒクル中に溶解して該
ペプチドを使用することが好ましい。かかるビヒクルは
、また、緩衝液または保存剤並びに十分量の薬学的に許
容し得る塩または該溶液に等張性を付与するグルコース
を含むことができる。 【0035】上記に挙げた製剤に使用する適当なビヒク
ル及び担体は、標準的は薬学の教科書、例えば、「レミ
ングトンの薬品科学(Remington’sPhar
maceutical Sciences)」17th
 ed, Mack Publishing Comp
any, Easton, Penn., 1985 
に記載されている。該ペプチドの投薬量は、投与の形態
及び個々に選ばれた活性物質によって変動するであろう
。更にまた、それは治療を受ける個々の被投与体によっ
ても変動する。一般的に、治療は、その環境下での最良
の効果が得られるまで、少しずつ投薬量を増やしながら
行われる。一般に、該ペプチドは、最も望ましくは、い
かなる有害なまたは有毒な副作用もなく、抗ウィルス効
果を概してもたらす濃度レベルで投与される。 【0036】局所投与に関しては、該ペプチドは、例え
ば、皮膚または口の部分または生殖器の腔等の身体の感
染した領域へ患部を十分に覆う量で、適当な局所組成物
として表皮に投与される。この治療は繰り返すべきで、
例えば、病巣が治癒するまで4〜6時間毎に行う。全身
投与する場合の投薬量に関しては、前述のとおり変動す
るであろうが、式1のペプチドは、1日当たり体重1k
gに付き10〜1000mcg の投薬量で投与される
。しかしながら、1日当たり体重1kgに付き50〜5
00mcg の範囲の投薬レベルで投与するのが、効果
的な結果を達成するのに最も望ましく採用される。 【0037】本発明の他の局面は、ヘルペスウィルスを
予防できる量の式1のペプチドまたは治療学的に許容し
得るそれらの塩と生理学的に許容し得る化粧品用担体を
含有する化粧品組成物を含む。例えば、皮膚軟化剤等の
付加成分を該組成物中に含んでもよい。本発明の化粧品
組成物は、皮膚のヘルペス性病変の大発生を防止するた
めに予防的に使用される。該組成物は皮膚の過敏な領域
に毎夜適用してもよい。一般に、化粧品組成物は局所に
適用する対応する医薬組成物よりペプチドの含有量が少
ない。化粧品組成物中のペプチドの好ましい量の範囲は
、0.01〜0.2重量%である。 【0038】上記で開示した組成物は、ヘルペスウィル
ス感染症の治療のための有効かつ比較的安全な薬剤であ
ることが示されているが、これら組成物に他の抗ウィル
ス性薬剤または試剤を同時に投与して有益な効果を得る
ことを排除するものではない。かかる他の抗ウィルス性
薬剤または試剤には、アサイクロビアー(acyclo
vir) 及び抗ウィルス性界面活性剤またはアスキュ
ライ(S.S.Asculai) 及びラップ(F.R
app)によって米国特許第 4507281号(19
85年3月26日発行)に開示された如き抗ウィルス性
インターフェロンがある。 【0039】以下の実施例は本発明を更に説明するもの
である。特に指定しない限り、溶液で使用している%は
W/V%を意味する。該実施例で使用する略号は、BO
P:(ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ)トリス(
ジメチルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフ
ェート、Bzl:ベンジル基、CH2 Cl2 :塩化
メチレン、DMF:ジメチルホルムアミド、DIPEA
:ジイソプロピルエチルアミン、Et2 O:ジエチル
エーテル、EtOAc:酢酸エチル、EtOH:エタノ
ール、HPLC:高速液体クロマトグラフィー、NMM
:N‐メチルモルホリン、TFA:トリフルオロ酢酸、
TLC:薄層クロマトグラフィーを意味する。温度は摂
氏で表示した。 【0040】 【実施例】実施例1  中間体4‐シクロヘキシルアミ
ノ‐4‐オキソブタン酸の調製 ピリジン(15ml)中に無水コハク酸(2.59g、
25.9mmol)を溶解させた。この溶液中にシクロ
ヘキシルアミンを0℃で滴下した。次いで、該混合液を
室温(20〜22℃)下で6時間攪拌した。攪拌後ピリ
ジンを減圧下で留去し、残渣を10%クエン酸水溶液中
に注入した。得られた沈澱を濾取し、10%クエン酸水
溶液、次いで水でよく洗浄した。該沈澱を減圧下に乾燥
し、表題の化合物(3.81g、74%)を得た。mp
.168〜170℃。生成物の構造はNMRで確認した
。 【0041】無水コハク酸を式HOOC‐Q‐COOH
(Qは本明細書の定義通り)の酸から誘導された適当な
無水物と置き換え、及び/または、シクロヘキシルアミ
ンを式R1 NH2 (R1 は本明細書の定義通り)
の適当なアミンと置き換えて、対応する式R1 NHC
O‐Q‐COOHの中間体を得た。例えば、無水コハク
酸を cis‐ 1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸
と置き換え、シクロヘキシルアミンを1‐エチルプロピ
ルアミンと置き換えて、 d,l‐ cis‐2‐〔(
1‐エチルプロピルアミノ)カルボニル〕シクロヘキサ
ンカルボン酸を得た。 【0042】実施例2  中間体Boc‐Asp(ピロ
リジノ)‐OHの調製 攪拌下、アセトニトリル(500ml)に溶解したBo
c‐Asp‐OBzl(47.60g、0.147mo
l )中にN,N’‐カルボニルジイミダゾール(24
.32g、0.15mol )を少量ずつ添加した。4
5分後、反応混合液を0℃に冷却し、ピロリジン(13
.4ml、0.16mol )を滴下した。次いで、該
混合液を室温で攪拌し反応を完結させた(TLCで判定
、所要約3時間)。この溶媒を減圧下に留去し、残渣を
EtOAc(500ml)に溶解させた。有機相を10
%HCl水溶液(3×100ml)、1規定NaOH水
溶液(2×100ml)で洗浄して乾燥した(MgSO
4 )。減圧下で有機相を濃縮して無色透明のオイルを
得、放置すると固体化した。該生成物をEtOH(20
0ml)に溶解し、20重量%活性炭担持Pd(OH)
2 200mgを触媒として常圧で20時間水素化した
。反応混合物をケイソウ土で濾過した。濾液を濃縮して
得られた残渣をヘキサン/Et2 Oから再結晶し、目
的の化合物を得た(37.10g、88%)。mp.1
14〜116℃。生成物の構造はNMRで確認した。 【0043】この実施例の操作においてピロリジンを適
当なアミン(例えば、ジエチルアミンまたはN,O‐ジ
メチルヒドロキシルアミン)で置き換えることによって
、対応する複数のN‐置換アスパラギン酸類似体を得る
ことができる。 実施例3  中間体Boc‐Asp〔1(S)‐メチル
ヘプチルオキシ〕‐OHの調製 Boc‐Asp‐OBzl(10.2g、31.6mm
ol)のアセトニトリル溶液を0℃でN,N’‐カルボ
ニルジイミダゾール(5.6g、34.7mmol)、
DIPEA(8ml、46mmol)、2(S)‐オク
タノール(6ml、37.9mmol)及び4‐ジメチ
ルアミノピリジン(200mg)の混合物に加えた。該
混合液を3時間攪拌したあと濃縮乾固した。残渣をEt
OAcに溶解させ、1規定HCl水溶液、1規定NaH
CO3 水溶液で洗浄し、乾燥後(MgSO4 )濃縮
した。得られたオイルをクロマトグラフィー〔SiO2
 ,溶離液:ヘキサン‐EtOAc(7:3)〕で精製
し、Boc‐Asp〔1(S)‐メチルヘプチルオキシ
〕‐OBzl(92%収率)を得た。 該生成物をエタノール中で20%Pd(OH)2 /C
の存在下に水素化し、表題の化合物(固体)を定量的に
得た。NMR(200MHz,CDCl3 ):δ  
0.9(m,3H)、1.25(m,10H)、1.4
5(s,9H)、2.8(dd,1H)、3.0(dd
,1H)、4.6(m,1H)、4.95(m,1H)
及び5.55(d,1H)。 【0044】同様にして複数のBoc‐Asp‐OHの
エステル類似体を調製した。 実施例4  中間体Boc‐2(S)‐アミノ‐5‐シ
クロペンチル‐4‐オキソペンタン酸の調製 DMF(100ml)にBoc‐2(S)‐アミノ‐4
‐ケト‐ 1,6‐ヘキサンジカルボン酸1‐ベンジル
エステル6‐(4‐ニトロフェニル)メチルエステル(
4.8g、9.6mmol)を溶解した。該溶液にNa
2 CO3 (4.07g、38.4mmol)及び 
1,4‐ジヨードブタン(3.59g、11.6mmo
l)を加え、該混合液を室温で18時間攪拌し、次いで
50℃で3時間加熱した。溶媒を留去し、得られた残渣
をEtOAcに溶解し、1規定HCl水溶液及び水で洗
浄し、次いで乾燥(MgSO4 )し溶媒を留去して粗
生成物を得た。該粗生成物をクロマトグラフィー〔Si
O2 ,溶離液:ヘキサン‐EtOAc(4:1)〕で
精製し、対応する表題の化合物のベンジルエステルを得
た(4.3g)。該ベンジルエステルを水素化反応〔メ
タノール中20%Pd(OH)2 /Cの存在下で18
時間〕に付し、後処理(実施例1参照)をして表題の化
合物を得た(140mg)。生成物のNMR及びMSは
予想した構造を支持するものであった。 【0045】適当なヨウ素化アルキルを使用し本実施例
と同様にして、側鎖にケトンを有する複数のアミノ酸誘
導体類似体の中間体を得た。 実施例5  中間体Boc‐Asp(OBzl)Ψ[C
SNH]Leu‐OBzlの調製 Boc‐Asp(OBzl)Leu‐OBzl(2.9
0g、5.51mmol)及びローソン(Lawess
on)試薬〔ペダーソン(U.Pederson)らに
よる Tetrahedron, 38, 3267 
(1982) 参照〕(1.12g、2.7mmol)
のトルエン(30ml)混合液を2時間還流した。生成
物をカラムクロマトグラフィー〔SiO2 ,溶離液:
CH2 Cl2 〕に付し、表題の化合物を黄色オイル
として得た(2g:主流分)。MS:543(M+H)
+ 。 【0046】同様にして複数のチオアミド類似体を得た
。 実施例6  3‐アルキル‐または 3,3‐ジアルキ
ル‐ L‐アスパラギン酸中間体及び2(S)‐アミノ
‐3‐(1‐カルボキシシクロアルキル)酢酸中間体の
調製これらの中間体は、ボッケンスカ(M.Boche
nska) 及びビエルナット(J.F.Bierna
t) の方法〔 Rocz. Chem., 50, 
1195 (1976) ,Chem. Abstr.
, 86, 43990r(1977)を参照〕に従っ
て調製することができ、式1においてR3 及びR4 
が水素である化合物を調製するのに使用される。 【0047】例えば、(±)‐Boc‐Asp(cyP
n)(OBzl)‐OHは以下のようにして調製される
。ジメチルスルホキシド及びEt2 O(1:1,12
0ml)の混合液に溶解した1‐ブロモシクロペンタン
カルボン酸エチルエステル〔17.1g、77.3mm
ol、ハープ(D.N.Harpp) らによって J
. Org. Chem., 46, 3420 (1
975) に記載されている〕及び蒸留後のシアノ酢酸
エチル(12.7g、122mmol)に、水素化ナト
リウム(4.5g、鉱物油中60%分散物、122mm
ol)を少量ずつ5時間を要して添加した。得られた赤
色スラリーを室温で16時間攪拌したあと、塩化アンモ
ニウムの飽和水溶液(5ml)で処理した。得られた混
合液を水(500ml)で希釈し、EtOAcで2回抽
出した。EtOAc層を合わせ水で2回洗浄し次いで食
塩水で洗浄した。該抽出液を乾燥(MgSO4 )、濾
過及び濃縮し、暗赤色オイルを得た。この物質をシリカ
ゲルを充填した5×25cmのフラッシュカラムでクロ
マトグラフィー〔溶離液:EtOAc‐ヘキサン(1:
10)〕に付した。得られた流分を濃縮して、α‐シア
ノ‐1‐カルボキシシクロペンタン酢酸ジエチルエステ
ルを無色透明粘稠液として得た(13g、66%)。 【0048】該化合物(13g、15mmol)を0℃
で6規定HCl水溶液(60ml)と混合した。溶解後
、反応混合液を油浴中で120℃で24時間加熱した。 該時間経過後、ドライアイスロータリーエバポレーター
を使用して水を留去した。得られたを高真空で18時間
乾燥した。乾燥した該物質をジオキサン(50ml)及
び3規定NaOH水溶液(52ml)の混合液に溶解し
た。該溶液にジオキサン(25ml)に溶かしたジ(t
ert‐ブチル)ジカーボネート(14.6g、67m
mol)を加え、室温で16時間攪拌した。追加の3規
定NaOH水溶液を時々加えて混合液のpHを約10に
維持した。反応後、該混合液を水(500ml)で希釈
してEt2 O(200ml)で2回抽出した。水相を
固体クエン酸で酸性(pH=3)にし、EtOAc(3
00ml)で2回抽出した。 合わせたEtOAc抽出液を水で3回洗浄し、次いで食
塩水で洗浄した。該抽出液を乾燥、濾過及び濃縮し、B
oc‐Asp(cyPn)‐OHを白色固体として得た
(14g、96%)。 【0049】該化合物(7.2g、25mmol)を乾
燥DMF(50ml)に溶かし、K2 CO3 (7.
6g、55mmol)及び臭化ベンジル(6.6ml、
55mmol)を加え、該反応混合液を室温で7時間攪
拌した。次いで、該反応混合液を水(500ml)とE
tOAc(350ml)の混合液中に注ぎ、その有機相
を水で2回洗浄し、次いで食塩水で洗浄した。該抽出液
を乾燥、濾過及び濃縮し、淡黄色粘稠液を得た。この物
質をフラッシュクロマトグラフィー〔SiO2 ,溶離
液:ヘキサン‐EtOAc(12:1)〕に付し、流分
を濃縮してBoc‐Asp(cyPn)‐OHのジベン
ジル誘導体を低融点白色固体として得た(11g、94
%)。該ジベンジル誘導体をテトラヒドロフラン(10
0ml)に溶解し、LiOHの水溶液(23.5ml、
1規定)を加えた。4時間経過後、反応混合液を水の中
に注ぎ、Et2 Oで3回抽出した。水相を10%クエ
ン酸水溶液で酸性にし、EtOAcで2回抽出した。E
tOAc層を合わせて乾燥(MgSO4 )、濾過及び
濃縮し、Boc‐Asp(cyPn)(OBzl)‐O
Hを無色透明ゴム状物として得た(7.3g、82%)
。 【0050】実施例7   (S)‐α‐アジド‐1‐
〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕シクロペンタン酢
酸ベンジルエステルの調製 表題の化合物は、エバンス(Evan’s)の助剤を利
用した不斉アジゾ化(asymmetric azid
ation)法に従って、アボール‐エネイン(Abo
ul−Enein) らによる Pharm. Act
a Helv., 55, 50 (1980) に記
載された2‐オキサスピロ[4.4]ノナン‐1,3‐
ジオンから調製される〔エバンス(Evans) らに
よる J. Amer. Chem. Soc., 1
12 , 4011 (1990) を参照〕。この化
合物のNMR(200MHz,CDCl3 )の測定結
果は次の通りである。δ:4.55(s,1H)、5.
12(s,2H)及び7.4(m,5H)。この化合物
は実施例11で使用する。 【0051】実施例8   (R,S)‐3‐( 1,
1‐ジメチルエチル)ジヒドロ‐ 2,5‐フランジオ
ンの調製(a)  ピブアルデヒド(5.00g、58
mmol)、シアノ酢酸エチル(6.60g、58.3
mmol)、酢酸(3.50g、58.3mmol)及
びピリジン(4.60g、58.2mmol)の混合液
を1時間還流した。ピブアルデヒド(5.00g、58
mmol)の2回目の添加を行い、還流を18時間継続
した。冷却後、該混合液を1規定HCl水溶液(50m
l)中に注いだ。得られた混合液をEtOAcで抽出(
3×50ml)し、有機層を合わせて1規定HCl水溶
液で洗浄し、乾燥し(MgSO4 )、濃縮して無色オ
イルを得た。該オイルをSiO2 を担体とし、ヘキサ
ン‐EtOAc(9:1)を溶離液とするフラッシュク
ロマトグラフィーに付し、2‐シアノ‐ 4,4‐ジメ
チル‐2‐ペンテン酸エチルエステルを無色オイルとし
て得た(7.69g、73%収率)。 (b)  この化合物(7.69g、42.4mmol
)を氷酢酸(2.60g、43mmol)及び無水ピリ
ジン(3.42g、43mmol)と混合し、50℃に
加熱した。シアン化カリウムを添加したあと、無水エタ
ノール(6ml)を加えた。該混合液を50℃で45分
間加熱し、室温まで冷却したあと、1規定HCl水溶液
(25ml)及びEt2 O(100ml)に分配した
。Et2 O層を分離し、1規定HCl水溶液(2×2
0ml)及び食塩水(2×20ml)で洗浄し、乾燥し
(MgSO4 )、濃縮して 2,3‐ジシアノ‐ 4
,4‐ジメチル‐2‐ペンタン酸エチルエステルを褐色
オイルとして得た(8.83g、100%粗収率)。 (c)  この生成物(11g)を濃HCl(150m
l)中に懸濁し、該混合液を24時間還流し、次いで、
アイスバス中で冷却した。得られた白色沈澱を集め、水
で洗浄し、真空乾燥に付した。該固体をEtOAc(3
00ml)中に溶解し、不溶物を濾過により除去した。 濾液を減圧下に濃縮し得られたオイルをヘキサン中で粉
砕した。得られた結晶を集め、 (R,S)‐2‐(1
,1‐ジメチルエチル)‐1,4‐ブタン二酸を得た(
7.95g、95%収率)。 (d)  この化合物(7.95g、51mmol)を
無水酢酸(11ml、117mmol)中に懸濁し、1
10℃で2時間加熱した。加熱後、該混合液を真空蒸留
に付し、本実施例の表題の化合物をオイルとして得た(
bp.140〜145℃/12mm、7.08g、88
%収率)。該オイルを冷却すると固化した。 【0052】実施例9   (R,S)‐2‐( 1,
1‐ジメチルエチル)‐4‐オキソ‐4‐(1‐エチル
プロピルアミノ)ブタン酸の調製実施例8の (R,S
)‐3‐( 1,1‐ジメチルエチル)ジヒドロ‐ 2
,5‐フランジオン(5.00g、32mmol)をア
セトニトリル(50ml)に溶解し、0℃に冷却した。 該溶液に攪拌下ゆっくりと(1‐エチルプロピル)アミ
ン(6.13g、70.4mmol)を加え、室温で1
8時間攪拌し、次いで、Et2 O及び10%クエン酸
水溶液(各60ml)に分配した。有機相を分離し、水
相はEt2 O(3×25ml)で抽出した。 有機相を合わせて10%クエン酸水溶液(2×25ml
)、食塩水(25ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4 
)、濃縮した。残渣をEt2 O中で粉砕し、表題の化
合物を白色固体として得た(4.65g、59%収率)
。該化合物は実施例11で使用する。 【0053】実施例10  Et2 CHNHCOCH
2 CH2 CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐L
eu‐OHの調製Boc‐Asp(OBzl)‐OH(
162mg、0.5mmol)、TsOH.Leu‐O
Bzl(1.57mg、0.4mmol)及びBOP(
221mg、0.5mmol)をアセトニトリル(10
ml)に溶解した。NMM(0.27ml、2.5mm
ol)を該溶液に添加し、室温で2時間攪拌したあと、
TLCで反応の状況を見ながら該カップリング反応を完
結させた。減圧下で溶媒を留去し、残渣をEtOAcに
転溶した。この有機相を1規定HCl水溶液(2×20
ml)、1規定NaOH水溶液(2×20ml)及びC
uSO4 の飽和水溶液で洗浄した。乾燥(MgSO4
 )及び濃縮して、Boc‐Asp(OBzl)‐Le
u‐OBzlを無色オイルとして得た。該化合物を30
%TFA塩化メチレン(15ml)溶液で処理し、得ら
れた溶液を室温で1時間攪拌した。溶媒及び残存してい
るTFAを留去するとオイル状の残渣が得られ、Et2
 O‐ヘキサンで粉砕することにより、H‐Asp(O
Bzl)‐Leu‐OBzlのTFA塩を白色固体とし
て得た。 【0054】アセトニトリル(10ml)中で、実施例
2で記載したBoc‐Asp(ピロリジノ)‐OH(1
14mg、0.4mmol)、上記TFA塩、BOP(
177mg、0.4mmol)及びNMM(0.22m
l、2.0mmol)を使用して上記のカップリング操
作を繰り返した。 上記したようにカップリング生成物を脱保護し、H‐A
sp(ピロリジノ)‐Asp(OBzl)‐Leu‐O
BzlのTFA塩を吸湿性の黄褐色固体として得た。 【0055】同様のカップリング操作を使用して、アセ
トニトリル(10ml)中で、BOP(177mg、0
.4mmol)及びNMM(0.22ml、2.0mm
ol)で上記TFA塩を実施例1に記載した4‐(1‐
エチルプロピルアミノ)‐4‐オキソブタン酸(75m
g、0.4mmol)とカップリングした。反応後、保
護基を付した生成物、Et2 CHNHCOCH2 C
H2 CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(OBzl
)‐Leu‐OBzlをフラッシュクロマトグラフィー
(SiO2 ,溶離液:EtOAc)で精製した。 【0056】精製した保護基を付した生成物を10重量
%Pd‐C(100mg)を使用してエタノール中、常
圧下で3時間水素化した。次いで、触媒をケイソウ土で
濾過して除去し、濾液を濃縮乾固した。残渣をEt2 
O中で粉砕し、表題の化合物を白色固体として得た(純
度96%:HPLC)。MS:606(M+Na)+ 
。実施例11  Et2 CHNH‐COCH2 CH
〔 (S)‐C(CH3 )3 〕CO‐Asp(ピロ
リジノ)‐Asp(cyPn)‐γMeLeu‐OHの
調製(a)  30%TFA塩化メチレン溶液に溶かし
たBoc‐γMeLeu‐OBzl(0.272g、0
.81mmol)を0℃で1時間攪拌した。溶媒を留去
し残渣を減圧下に乾固し、得られたTFA塩をアセトニ
トリル(20ml)に溶解した。該溶液にNMM(0.
53ml、4.86mmol)を添加し、次いで、実施
例7で記載した (S)‐α‐アジド‐1‐〔(フェニ
ルメトキシ)カルボニル〕シクロペンタン酢酸(0.2
69g、0.89mmol)及びBOP(0.464g
、1.05mmol)を添加し、室温で18時間攪拌し
た。溶媒を留去し、残渣をEtOAc(50ml)に溶
解した。該溶液を10%HCl水溶液(2×25ml)
、Na2 CO3 飽和水溶液(2×25ml)及び食
塩水(25ml)で洗浄し、有機相を濃縮して、N‐{
 (S)‐α‐アジド‐1‐〔(フェニルメトキシ)カ
ルボニル〕シクロペンタンアセチル}‐2(S) ‐ア
ミノ‐ 4,4‐ジメチルペンタン酸ベンジルエステル
を黄色オイルとして得た(0.400g、96%収率)
。 【0057】(b)  この化合物(0.312g、0
.6mmol)をメタノール(20ml)に溶解し、S
nCl2 (0.207g、1.2mmol)のメタノ
ール(10ml)溶液を0℃で滴下した。該混合液をア
ルゴン気流下、反応温度が室温になるまで4時間攪拌し
た。反応混合液を減圧下に濃縮し、残渣をEtOAc(
50ml)に溶解した。該溶液を5%NaHCO3 水
溶液で塩基性にした。 有機相を分離し、H2 O(20ml)及び食塩水(2
0ml)で洗浄し、無水K2 CO3 で乾燥し、濾過
して、濃縮乾固し、N‐{ (S)‐α‐アミノ‐1‐
〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕シクロペンタンア
セチル}‐2(S) ‐アミノ‐ 4,4‐ジメチルペ
ンタン酸ベンジルエステルを白色固体として得た(0.
300g、0.6mmol)。 【0058】(c)  このアミンをアセトニトリル(
20ml)に溶解し、該溶液にNMM(0.39ml、
3.6mmol)、実施例2に記載したBoc‐Asp
(ピロリジノ)‐OH(0.343g、1.2mmol
)及びBOP(0.583g、1.32mmol)を添
加した。該混合液を室温で18時間攪拌したあと、溶媒
を留去し、残渣をEtOAc(50ml)に溶解した。 該溶液を10%HCl水溶液(2×20ml)、Na2
 CO3 飽和水溶液及び食塩水で洗浄した。次いで、
該溶液を乾燥(MgSO4 )してのち、濃縮乾固した
。残渣をフラッシュクロマトグラフィー〔SiO2 ,
溶離液:ヘキサン‐EtOAc(1:1)〕で精製し、
N’‐〔N‐(tert‐ブチルオキシカルボニル)‐
2(S) ‐アミノ‐4‐オキソ‐4‐ピロリジノブタ
ノイル〕‐N‐{α‐アミノ‐1‐〔(フェニルメトキ
シ)カルボニル〕シクロペンタンアセチル}‐2(S)
 ‐アミノ‐ 4,4‐ジメチルペンタン酸ベンジルエ
ステル〔Boc‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(cy
Pn)‐γMeLeu‐OHジベンゾエート〕を無色泡
状物として得た(0.459g、100%)。 【0059】(d)  この化合物(0.385g、0
.5mmol)を30%TFA塩化メチレン溶液に溶か
し、0℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し残渣を減圧下
に乾燥した。得られたTFA塩をアセトニトリル(20
ml)に溶解し、この実施例の(c)で記載した操作に
従い、BOP(0.309g、0.7mmol)及びN
MM(0.65ml、6mmol)を使用して、実施例
9で記載した (R,S)‐2‐( 1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐オキソ‐4‐(1‐エチルプロピルアミ
ノ)ブタン酸(0.146g、0.6mmol)とカッ
プリングした。得られた生成物は2つのジアステレオマ
ーの混合物である。異性体をフラッシュクロマトグラフ
ィー(SiO2,溶離液:EtOAc)で分離すると、
極性の小さい異性体〔0.100g、Rf0.71(E
tOAc)〕と極性の大きい異性体〔0.120g、R
f0.42(EtOAc)〕が得られた。極性の大きい
異性体、即ち、この実施例の表題の化合物を水素化反応
に付した〔エタノール中10%Pd/Cの存在下、H2
 1気圧で3時間〕。反応完結後、45μM膜で濾過し
て反応混合液から触媒を除去し、濾液を濃縮した。残渣
をEt2 O中で粉砕し得られた白色固体を集め、真空
下で乾燥して、この実施例の表題のペプチドを得た(5
1mg、53%収率、純度92%:HPLC)。 【0060】適当な中間体と共に、実施例10及び11
の連続的なカップリング及び脱保護操作は、次の実施例
の表に例示した如き式1の化合物を調製するのに使用す
ることができる。ある場合には、実施例10に記載した
ように、最終生成物の沈澱は純度の高い物質を与えない
。そのような場合には、該生成物は、0.06%TFA
水溶液‐0.06%TFAアセトニトリル溶液で勾配を
つけた溶離液を使用してC‐18逆相カラムで半分取(
semipreparative) HPLCで精製し
た。このために、粗精製物を0.1M塩化アンモニウム
水溶液に溶かし、精製処理の前に溶液のpHを0.1M
酢酸水溶液を使用して約7に戻した。ジアステレオマー
の混合物に適用する場合も、この様式で分離される。 【0061】市販のBoc‐アミノ酸が使用された。非
天然アミノ酸はBoc保護した形で使用された。それら
は市販のものか、市販の対応するアミノ酸を炭酸ジte
rt‐ブチルと反応させることによって、または、標準
的な方法によって容易に調製された。N‐アルキル化B
ocアミノ酸は市販であるか、または、対応するBoc
‐アミノ酸の標準的なN‐アルキル化反応によって調製
することができる。例えば、Boc‐N‐Me‐Asp
(NEt2 )‐OHは、Boc‐Asp(NEt2 
)‐OHを2.5当量のヨウ化メチル及び2.1当量の
水素化カリウムとTHF中0℃で18時間反応させて、
Boc‐N‐Me‐Asp(NEt2 )‐OHとその
対応するメチルエステルとの混合物を生成させることに
よって得られる。該混合物は(例えば、ジアゾメタンで
)完全にエステル化され、次いで、(例えば、NaOH
/H2 O/ジオキサンで)加水分解されて目的とする
化合物を生成する。 【0062】実施例12  単純ヘルペスウィルス(H
SV、1型)リボヌクレオチド還元酵素の抑制a)酵素
の調製HSV‐1リボヌクレオチド還元酵素(部分精製
品)は、コーエン(E.A.Cohen) らによる 
J. Gen. Virol.,66, 733 (1
985)に記載されているように、10プラーク形成ユ
ニット/細胞でFHSV‐1ウィルス株に感染した静止
性BHK‐21/C13細胞から得られる。 b)測定方法及び例示したペプチドについての結果ガウ
ドレアウ(P.Gaudreau)らの J. Bio
l. Chem., 262, 12413 (198
7)によって記載された操作に従って測定し、下記の表
に挙げた結果が得られた。式1の各化合物の酵素抑制能
は、その化合物の酵素活性最大抑制値の50%(IC5
0)を達成する化合物濃度として表示した。酵素調製物
の個々の活性を基準にすると、各測定で使用した酵素調
製物のユニット数は一定であった。結果は、試験化合物
を使用しないコントロール実験で得られた活性との比で
あり、4回測定した平均値である。なお、この4回の各
測定値は相互に10%未満でしか変動しなかった。 【0063】表━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━式1の化合物 
                         
    FAB/MS   IC50(μM)(M+N
a)+ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━実施例10の化合物6
06          2.9実施例11の化合物 
                         
708*3        0.17Et2 CHNH
CO‐( cis‐ 1,2‐          6
37  3.7及び2.21*1シクロヘキサンジイル
)‐CO‐Asp‐(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐
OHEt2 CHNHCO‐( cis‐CH=CH)
‐  604          21CO‐Asp(
ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNH
COCH2 CH2 CO‐        6202
.0(N‐Me)‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐L
eu‐OHEt2 CHNHCOCH2 CH2 CO
‐        634  1.4及び60*1As
p(ピロリジノ)‐Asp(ジMe)‐Leu‐OHE
t2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐     
   624*3    0.35,3.6 *1As
p(ピロリジノ)‐Asp(cyBu)‐Leu‐OH
シクロヘキシルアミノ‐COCH2 CH2 ‐   
 618          22CO‐Asp(ピロ
リジノ)‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHCO
‐( 1,2‐フェニレン)‐  654      
    6.5CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐
Leu‐OHMe2 CHCH2 NHCOCH2 C
H2 CO‐  592          75*2
Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OHMe2 
CHNHCOCH2 CH2 CO‐        
578          18Asp(ピロリジノ)
‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHCOCH2 
CH2 CO‐        706       
   4.4*2Asp〔1(S)‐メチルヘプチルオ
キシ〕‐Asp(cyBu)‐Leu‐OHEt2 C
HNHCOCH2 CH2 CO‐        6
43          20Asp(4‐クロロブチ
ルオキシ)‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHC
OCH2 CH2 CO‐        635  
          9NHCH(2‐オキソノニル)
‐CO‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHCOC
H2 CH2CO‐        605     
     3.4NHCH(2‐シクロペンチル‐2‐
オキソエチル)‐CO‐Asp‐Leu‐OHEt2 
CHNHCOCH2 CH2 CO‐        
635          75Asp(シクロヘキシ
ルオキシ)‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHC
OCH2 CH2 CO‐        630*3
   9.9Asp〔N(CH3 )CH2 CH2 
OCO‐CH3 〕‐Asp‐Leu‐OHEt2 C
HNHCOCH2 CH2 CO‐        5
88*3   11Asp〔N(CH3 )CH2 C
H2 OH〕‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNH
COCH2 CH2 CO‐        676 
         12Asp( 3,3,5‐トリメ
チルヘキサハイドロアゼピノ)‐Asp‐Leu‐OH
Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐    
    604        75Asp(ピロリジ
ノ)‐Asp(ジMe)‐NH〔CH2 CH2 C(
CH3 )3 〕Et2 CHNHCOCH2 CH2
 CO‐        592          
9.1Asp(アゼチジノ)‐Asp‐Leu‐OHE
t2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐     
   646          3.5Asp(ピロ
リジノ)‐Asp(cyBu)‐Leu‐OHEt2 
CHNHCOCH2 CH2 CO‐        
732          0.73Asp(N‐Me
‐N‐オクチル)‐Asp(cyPn)‐Leu‐OH
Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐    
    632          5.0Asp(ピ
ロリジノ)‐Asp(cyBu)‐(L‐ロイシノール
)CH3 (CH2 )7 NHCOCH2 CH2 
‐    648          50CO‐As
p(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OH━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━*1  HPLCによる分離が可能なジアス
テレオマー*2  HPLCによって精製した単一のジ
アステレオマー*3 (M+H)+  【0064】本発明の化合物の他の例には、(4F‐P
h)CH2 CH2 NHCOCH2 CH2 CO‐
Asp(モルホリノ)‐Asp‐Tbg‐OHEt2 
CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(NEt2
 )‐Ψ[CSNH]Asp‐Leu‐OHMeCH(
Cl)CH2 NHCOCH2 CHEtCO‐Asp
(NEt2 )‐Asp(ジEt)‐Leu‐OHEt
2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(ピロ
リジノ)‐Asp(cyPn)‐NH〔CH2 CH2
 CH(CH3 )2 〕PhCH2 CH2 NHC
OCH2 CHEtCO‐Asp(NEt2 )Asp
(Me)‐Cpg‐OHEt2 CHNHCOCH2 
CH2 CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(Bu)
‐NH〔CH2 C(CH3 )3 〕Et2 CHN
HCOCH2 CH2 CO‐Asp(ピロリジノ)‐
Asp(cyPn)‐(L‐ロイシノール)Et2 C
HNHCOCH〔 (S)‐CH(CH3 )2 〕C
O‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OHEt
2 CHNHCOCH2 CH〔(S)‐C(CH3 
)3 〕CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(cyP
n)‐NH〔CH2 CH2 C(CH3 )3 〕E
t2 CHNHCOCH2 CH〔 (S)‐C(CH
3 )3 〕CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(c
yPn)‐(L‐γMe‐ロイシノール)及びEt2 
CHNHCOCH2 CH〔 (S)‐C(CH3 )
3 〕CO‐NHCH(3,3‐ジメチル‐2‐オキソ
ブチル)‐CO‐Asp(cyPn)‐γMeLeu‐
OHがある。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式1のペプチドまたは治療学的に許容
    し得るそれらの塩。R1 NH‐CO‐Q‐CO‐NR
    2 ‐CH〔CH2 CO‐Y〕‐CO‐NH‐CH〔
    CR3 R4 COOH〕‐CW‐NH‐CHR5 ‐
    Z1 〔式中、R1 はC1−10アルキル基、ハロゲン,水
    酸基または低級アルコキシ基でモノ置換されたC1−1
    0アルキル基、低級シクロアルキル基、低級シクロアル
    キル低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはハ
    ロゲン,水酸基または低級アルコキシ基でモノ置換され
    たフェニル低級アルキル基であり、R2 は水素または
    低級アルキル基であり、R3 及びR4 はそれぞれ独
    立して水素または低級アルキル基であるか、または、R
    3 及びR4 がそれらが結合している炭素原子と共に
    低級シクロアルキル基を形成しており、R5 は低級ア
    ルキル基、低級シクロアルキル基または低級シクロアル
    キル低級アルキル基であり、Qは、次の(a) 〜(c
    ) からなる群から選ばれた2価基であり、 (a) ‐CHR6 CR7 R8 ‐(R6 、R7
     及びR8 はそれぞれ独立して水素または低級アルキ
    ル基であるか、または、R6 及びR7がそれらが結合
    している炭素原子と共に低級シクロアルキル基を形成し
    かつR8 は水素である。) (b) ‐CH=CH‐ (c) R9 置換o‐フェニレン基(R9 は水素、
    ハロゲン、水酸基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級
    アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基である
    。)Wは、オキソ基またはチオキソ基であり、Yは、次
    の(a) 〜(e) のいずれかの基であり、 (a) C1−14アルコキシ基、C3−14アルケニ
    ルオキシ基、CH3(OCH2 CH2)n ‐O‐(
    nは1,2または3の整数)、低級シクロアルキルオキ
    シ基、低級シクロアルキル基でモノ置換された低級アル
    コキシ基、フェノキシ基、水酸基,ハロゲン,低級アル
    キル基または低級アルコキシ基でモノ置換されたフェノ
    キシ基、フェニル低級アルコキシ基または芳香環が水酸
    基,ハロゲン,低級アルキル基または低級アルコキシ基
    で置換されたフェニル低級アルコキシ基 (b) NR10R11(R10は低級アルキル基であ
    り、R11は低級アルコキシ基である。) (c) NR10R11{R10は水素または低級アル
    キル基であり、R11はC1−14アルキル基、低級シ
    クロアルキル基、低級シクロアルキル基でモノ置換され
    た低級アルキル基、フェニル基、ハロゲン,低級アルキ
    ル基または低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル
    基、フェニル低級アルキル基、芳香環がハロゲン,低級
    アルキル基または低級アルコキシ基で置換されたフェニ
    ル低級アルキル基、またはHet‐低級アルキル基(H
    etは窒素、酸素または硫黄から選ばれた1または2の
    ヘテロ原子を含有する5員または6員のヘテロ環基を表
    す。)}(d) NR10R11(R10及びR11は
    それらが結合している窒素原子と共にアゼチジノ基、ピ
    ロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、チオモルホ
    リノ基、ピペラジノ基、4‐低級アルキルピペラジノ基
    または 3,3,5‐トリメチルヘキサハイドロアゼピ
    ノ基を形成する。)(e) C1−14アルキル基、低
    級シクロアルキル基、低級シクロアルキル基でモノ置換
    された低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、芳香
    環がハロゲン,低級アルキル基または低級アルコキシ基
    で置換されたフェニル低級アルキル基、またはHet‐
    低級アルキル基(Hetは窒素、酸素または硫黄から選
    ばれた1または2のヘテロ原子を含有する5員または6
    員のヘテロ環基を表す。)そして、Zは水素、COOH
    、CH2 COOH、CH2OHまたは5‐1H‐テト
    ラゾリル基である。〕
  2. 【請求項2】  請求項1記載の
    ペプチドまたは治療学的に許容し得るそれらの塩であっ
    て、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びWが
    請求項1に定義した通りであり、Qが次の(a) 〜(
    c) からなる群から選ばれた2価基であり、 (a) ‐CHR6 CR7 R8 ‐(R6 は水素
    でありかつR7 及びR8 はそれぞれ独立して水素ま
    たは低級アルキル基であるか、または、R6 及びR7
     はそれらが結合している炭素原子と共にシクロヘキシ
    ル基を形成しかつR8 が水素である。) (b) シス配座の‐CH=CH‐ (c) R9 置換o‐フェニレン基(R9 は水素、
    塩素、フッ素、水酸基またはメトキシ基である。)Yが
    、C1−14アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ
    基、低級シクロアルキルメトキシ基、フェニル低級アル
    コキシ基、または、NR10R11(R10は低級アル
    キル基であり、R11は低級アルコキシ基である。)、
    または、NR10R11(R10は水素または低級アル
    キル基であり、R11はC1−14アルキル基、C3−
    14アルケニルオキシ基、CH3(OCH2 CH2)
    3 ‐O‐、低級シクロアルキル基、低級シクロアルキ
    ルメチル基、フェニル基、ハロゲン,低級アルキル基ま
    たは低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル基、フ
    ェニル低級アルキル基、ハロゲン,低級アルキル基また
    は低級アルコキシ基でモノ置換されたフェニル低級アル
    キル基、Het‐低級アルキル基(Hetは2‐ピロリ
    ル基、2‐ピリジニル基、4‐ピリジニル基、2‐フリ
    ル基、2‐イソキサゾリル基及び2‐チアゾリル基から
    選ばれたヘテロ環基である。)、または、NR10R1
    1(R10及びR11はそれらが結合している窒素原子
    と共にアゼチジノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モ
    ルホリノ基または 3,3,5‐トリメチルヘキサハイ
    ドロアゼピノ基を形成する。)、または、C1−14ア
    ルキル基、低級シクロアルキル基、低級シクロアルキル
    メチル基、フェニル低級アルキル基またはHet‐低級
    アルキル基(Hetは2‐ピロリル基、2‐ピペリジニ
    ル基、4‐ピペリジニル基、2‐フリル基、2‐イソキ
    サゾリル基及び2‐チアゾリル基から選ばれたヘテロ環
    基である。)であり、そして、Zが水素、COOH、C
    H2 COOHまたはCH2 OHである、ペプチドま
    たは治療学的に許容し得るそれらの塩。
  3. 【請求項3】  請求項2記載のペプチドまたは治療学
    的に許容し得るそれらの塩であって、R1 がC1−1
    0アルキル基、水酸基でモノ置換されたC1−10アル
    キル基、低級シクロアルキル基または低級シクロアルキ
    ルメチル基であり、R2 が水素またはメチル基であり
    、R3 及びR4 がそれぞれ独立して水素、メチル基
    、エチル基またはプロピル基であるか、または、R3 
    及びR4 がそれらが結合している炭素原子と共に低級
    シクロヘキシル基を形成し、R5 が1‐メチルエチル
    基、 1,1‐ジメチルエチル基、1‐メチルプロピル
    基、2‐メチルプロピル基、 2,2‐ジメチルプロピ
    ル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、シ
    クロヘキシル基またはシクロヘキシルメチル基であり、
    Qが 1,2‐エタンジイル基、2,2‐ジメチル‐1
    ,2 ‐エタンジイル基、2(S)‐(1,1‐ジメチ
    ルエチル) ‐1,2 ‐エタンジイル基、2(S)‐
    (1‐メチルエチル) ‐1,2 ‐エタンジイル基、
     cis‐1,2−シクロヘキサンジイル基、 cis
    ‐1,2 ‐エテンジイル基または 1,2‐フェニレ
    ン基であり、Wがオキソ基であり、そして、YがC1−
    14アルコキシ基、C3−14アルケニルオキシ基、C
    H3(OCH2 CH2)3 ‐O‐、低級シクロアル
    キルオキシ基、低級シクロアルキルメトキシ基、フェニ
    ル低級アルコキシ基、NR10R11(R10は低級ア
    ルキル基であり、R11は低級アルコキシ基である。)
    、またはNR10R11(R10は水素または低級アル
    キル基であり、R11はC1−14アルキル基、低級シ
    クロアルキル基、低級シクロアルキルメチル基、フェニ
    ル基、フェニル低級アルキル基またはピリジニル低級ア
    ルキル基)、またはNR10R11(R10及びR11
    はそれらが結合している窒素原子と共にアゼチジノ基、
    ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基または 3
    ,3,5‐トリメチルヘキサハイドロアゼピノ基を形成
    する。)、またはC1−14アルキル基、低級シクロア
    ルキル基、低級シクロアルキルメチル基、フェニル低級
    アルキル基またはピリジニル低級アルキル基であり、そ
    して、Zが水素、COOH、CH2 COOHまたはC
    H2 OHである、ペプチドまたは治療学的に許容し得
    るそれらの塩。
  4. 【請求項4】  請求項3記載のペプチドまたは治療学
    的に許容し得るそれらの塩であって、R1 が1‐エチ
    ルプロピル基、1‐メチルエチル基またはシクロヘキシ
    ル基であり、R2 、R3 及びR4 が請求項3に定
    義した通りであり、R5 が2‐メチルプロピル基また
    は2,2−ジメチルプロピル基であり、Qが 1,2‐
    エタンジイル基、 2,2‐ジメチル‐1,2 ‐エタ
    ンジイル基、2(S)‐(1,1‐ジメチルエチル) 
    ‐1,2 ‐エタンジイル基、2(S)‐(1‐メチル
    エチル) ‐1,2 ‐エタンジイル基、 cis‐1
    ,2 ‐シクロヘキサンジイル基、 cis‐1,2 
    ‐エテンジイル基または 1,2‐フェニレン基であり
    、Wがオキソ基であり、Yがヘキシルオキシ基、1‐メ
    チルヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキ
    シ基、CH3(OCH2 CH2)3 ‐O‐、フェニ
    ルプロポキシ基、N(Me)OMe基、エチルアミノ基
    、フェニルアミノ基、フェニルエチルアミノ基、N‐メ
    チル‐N‐フェニルエチルアミノ基、N,N‐ジメチル
    アミノ基、N,N‐ジエチルアミノ基、N,N‐ジイソ
    プロピルアミノ基、N‐メチル‐N‐オクチルアミノ基
    、アゼチジノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホ
    リノ基、 3,3,5‐トリメチルヘキサハイドロアゼ
    ピノ基、メチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、1‐メチ
    ルヘプチル基、デシル基、ウンデシル基、シクロペンチ
    ル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基また
    はフェニルプロピル基であり、そして、Zが水素、CO
    OHまたはCH2 OH(但し、Zが水素であるときは
    、R3 は水素、メチル基またはエチル基でかつR4 
    がメチル基またはエチル基であるか、または、R3 及
    びR4がそれらが結合している炭素原子と共に低級シク
    ロアルキル基を形成する。)である、ペプチドまたは治
    療学的に許容し得るそれらの塩。
  5. 【請求項5】  以下のペプチドからなる群から選ばれ
    た請求項1記載のペプチド。 Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH〔 (S)‐C(C
    H3 )3 〕CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp(
    cyPn)‐γMeLeu‐OH Et2 CHNHCO‐( cis‐ 1,2‐シクロ
    ヘキサンジイル)‐CO‐Asp(ピロリジノ)‐As
    p‐Leu‐OH Et2 CHNHCO‐( cis‐CH=CH)‐C
    O‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OHEt
    2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐(N‐Me)
    ‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OHEt2
     CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(ピロリ
    ジノ)‐Asp(ジMe)‐Leu‐OHEt2 CH
    NHCOCH2 CH2 CO‐Asp(ピロリジノ)
    ‐Asp(cyBu)‐Leu‐OHシクロヘキシルア
    ミノ‐COCH2 CH2 CO‐Asp(ピロリジノ
    )‐Asp‐Leu‐OHEt2 CHNHCO‐( 
    1,2‐フェニレン)‐CO‐Asp(ピロリジノ)‐
    Asp‐Leu‐OHMe2 CHCH2 NHCOC
    H2 CH2 CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐
    Leu‐OHMe2 CHNHCOCH2 CH2 C
    O‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp〔
    1(S)‐メチルヘプチルオキシ〕‐Asp(cyBu
    )‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    4‐クロロブチルオキシ)‐Asp‐Leu‐OHEt
    2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐NHCH‐(
    2‐オキソノニル)‐CO‐Asp‐Leu‐OHEt
    2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐NHCH‐(
    2‐シクロペンチル‐2‐オキソエチル)‐CO‐As
    p‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    シクロヘキシルオキシ)‐Asp‐Leu‐OHEt2
     CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp〔N(C
    H3 )CH2 CH2 OCOCH3〕‐Asp‐L
    eu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp〔
    N(CH3 )CH2 CH2 OH〕‐Asp‐Le
    u‐OHEt2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐
    Asp( 3,3,5‐トリメチルヘキサハイドロアゼ
    ピノ)‐Asp‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    ピロリジノ)‐Asp(ジMe)‐NH〔CH2 CH
    2 C(CH3 )3 〕 Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    アゼチジノ)‐Asp‐Leu‐OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    ピロリジノ)‐Asp(cyBu)‐Leu‐OHEt
    2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(N‐
    Me‐N‐オクチル)‐Asp(cyPn)‐Leu‐
    OH Et2 CHNHCOCH2 CH2 CO‐Asp(
    ピロリジノ)‐Asp(cyBu)‐(L‐ロイシノー
    ル)CH3 (CH2 )7 NHCOCH2 CH2
     CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu‐OH
    Et2 CHNHCOCH〔 (S)‐CH(CH3 
    )2 〕CO‐Asp(ピロリジノ)‐Asp‐Leu
    ‐OHEt2 CHNHCOCH2 CH〔 (S)‐
    C(CH3 )3 〕CO‐Asp(ピロリジノ)‐A
    sp(cyPn)‐NH〔CH2 CH2 C(CH3
     )3 〕Et2 CHNHCOCH2 CH〔 (S
    )‐C(CH3 )3 〕CO‐Asp(ピロリジノ)
    ‐Asp(cyPn)‐(L‐γMe‐ロイシノール)
    及びEt2 CHNHCOCH2 CH〔 (S)‐C
    (CH3 )3 〕CO‐NHCH(3, 3‐ジメチ
    ル‐2‐オキソブチル)‐CO‐Asp(cyPn)‐
    γMeLeu‐OH
  6. 【請求項6】  請求項1記載のペプチドまたは治療学
    的に許容し得るそれらの塩及び薬学的または獣医学的に
    許容し得る担体を含むヘルペスウィルス感染症を治療ま
    たは予防するための医薬組成物。
  7. 【請求項7】  ヘルペスウィルス感染症が単純ヘルペ
    スウィルス感染症である請求項6記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】  請求項1記載のペプチドまたは治療学
    的に許容し得るそれらの塩及び生理学的に許容し得る局
    所適用に適した担体を含む化粧品組成物。
  9. 【請求項9】  請求項1記載のペプチドまたは治療学
    的に許容し得るそれらの塩を使用してヘルペスウィルス
    の複製を抑制する方法。
  10. 【請求項10】  請求項1記載のペプチドまたは治療
    学的に許容し得るそれらの塩を使用してヘルペスウィル
    スリボヌクレオチド還元酵素の複製を抑制する方法。
  11. 【請求項11】  以下の工程を含む請求項1記載のペ
    プチドまたは治療学的に許容し得るそれらの塩の製造方
    法。 a)  目的とするペプチドの配列順にアミノ酸または
    誘導アミノ酸残基、またはペプチド断片を段階的にカッ
    プリングする場合に、 i)  段階的カップリング反応の完了後に外されるま
    で、該残基または断片の反応性側鎖が化学反応をするの
    を防止するのに適した保護基で保護する工程;ii) 
     カップリング反応体であるα‐アミノ酸をα‐アミノ
    保護基で保護する一方で、該反応体の遊離のカルボキシ
    基を第2の反応体の遊離のα‐アミノ基と反応させる工
    程;該α‐アミノ保護基は選択的に外せるもので、該α
    ‐アミノ基での後のカップリング工程を可能にするもの
    である;及び、 iii)  該アミノ酸残基またはペプチド断片のアミ
    ノ酸残基のC‐末端カルボキシル基、もし存在するので
    あれば保護されたペプチドのC‐末端官能基になるC‐
    末端カルボキシル基を、目的とするペプチドのアミノ酸
    配列が組み立てられるまで、該カルボキシル基で化学反
    応が起こるのを防止する適当な保護基で保護する工程、
    ;並びに、 b)  該カップリングの完了時点で全ての保護基を外
    し、標準的な変換が必要であればこれを行って請求項1
    のペプチドを得る工程;及び、治療学的に許容し得る塩
    にする場合には、その造塩工程。
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