JPH0424148B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0424148B2 JPH0424148B2 JP20012986A JP20012986A JPH0424148B2 JP H0424148 B2 JPH0424148 B2 JP H0424148B2 JP 20012986 A JP20012986 A JP 20012986A JP 20012986 A JP20012986 A JP 20012986A JP H0424148 B2 JPH0424148 B2 JP H0424148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trailing
- arc
- value
- electrode
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000011324 bead Substances 0.000 claims description 42
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 37
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 16
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 4
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 14
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 description 4
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/02—Seam welding; Backing means; Inserts
- B23K9/0216—Seam profiling, e.g. weaving, multilayer
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は、2電極回転アーク隅肉溶接方法に
関するものである。
関するものである。
垂直板と水平板とを隅肉溶接する場合、溶接ビ
ードの平滑化が図れ且つ開先倣い溶接が正確に行
なえる隅肉溶接方法が望まれているが、従来、こ
のような要求に応えることができる方法はなかつ
た。
ードの平滑化が図れ且つ開先倣い溶接が正確に行
なえる隅肉溶接方法が望まれているが、従来、こ
のような要求に応えることができる方法はなかつ
た。
この発明の目的は、垂直板と水平板とを隅肉溶
接する場合、溶接ビードの平滑化が図れ且つ開先
倣い制御が正確に行なえる2電極回転アーク隅肉
溶接方法を提供することにある。
接する場合、溶接ビードの平滑化が図れ且つ開先
倣い制御が正確に行なえる2電極回転アーク隅肉
溶接方法を提供することにある。
この発明は、垂直板と水平板とによつて形成さ
れる開先に先行ノズルを向け、先行電極を前記開
先に向けてシールドガスと共に供給し、前記先行
ノズルを所定半径で回転させながら前記先行電極
と前記開先との間に先行アークを発生させて下層
ビードを形成し、前記先行ノズルの溶接進行方向
上流側に、前記先行ノズルと間隔をあけて後行ノ
ズルを設け、前記後行ノズルを前記下層ビードに
向け、後行電極を前記下層ビードに向けてシール
ドガスと共に供給し、前記後行ノズルを所定半径
で回転させながら前記後行電極と前記下層ビード
との間に後行アークを発生させて前記下層ビード
上に上層ビードを形成し、この際、前記垂直板と
前記水平板とを下記条件に基いて隅肉溶接し、前
記先行アークの回転速度(NL):N0〜120Hz、前
記先行アークの回転直径(DL):1〜6mm、前記
後行アークの回転速度(NT):N0〜120Hz、前記
後行アークの回転直径(DT):(WL〜8mm)およ
び1mmのうちの何れか大きい方から(WL+6mm)
の範囲、前記先行電極と前記後行電極との間の間
隔:前記先行アークによる先行クレータと前記後
行アークによる後行クレータとが重ならないよう
な間隔、但し、N0:垂直脚長(l1)と水平脚長
(l2)との比(l1/l2)が最大となるアークの回転
速度、WL:前記下層ビードの幅、さらに、前記
先行アークの電圧および電流の何れか1つの変動
値を検出し、前記検出した変動値を、前記先行電
極の前記溶接進行方向最下流位置(Cf)を中心と
して左右に所定範囲にわたつて積分して、右側積
分値(SR)および左側積分値(SL)を演算し、前
記右側積分値(SR)と前記左側積分値(SL)との
間の差を演算し、前記差の演算値(SR−SL)が基
準値と一致するように前記先行ノズルを前記開先
の幅方向に移動し、さらに、前記変動値を前記溶
接進行方向最下流位置(Cf)を中心として左右に
所定範囲にわたつて積分して、右側積分値(SR′)
および左側積分値(SL′)を演算し、前記積分値
(SR′)と前記左側積分値(SL′)との和を演算し、
前記和の演算値(SR′+SL′)と予め設定された基
準電圧(E0)との間の差を演算し、そして、前
記差の演算値(SR′+SL′−E0)が零になるよう
に前記先行ノズルをその軸方向に移動させ、さら
に、前記後行アークの電圧および電流の何れか1
つの変動値を検出し、前記検出した変動値を、前
記後行電極の溶接進行方向最下流位置(Cf′)、最
右側位置(R)および最左側位置(L)を中心として
それぞれ所定範囲にわたつて積分して、前側積分
値(Scf′)、右側積分値(SR″)および左側積分値
(SL″)を演算し、前記右側積分値(SR″)と前記
左側積分値(SL″)との間の差を演算し、前記差
の演算値(SR″−SL″)が基準値と一致するように
前記後行ノズルを前記開先の幅方向に移動し、前
記前側積分値(Scf′)と予め設定された基準電圧
(E0′)との間の差を演算し、そして、前記差の演
算値(Scf′−E0′)が零になるように前記後行ノ
ズルをその軸方向に移動させることに特徴を有す
るものである。
れる開先に先行ノズルを向け、先行電極を前記開
先に向けてシールドガスと共に供給し、前記先行
ノズルを所定半径で回転させながら前記先行電極
と前記開先との間に先行アークを発生させて下層
ビードを形成し、前記先行ノズルの溶接進行方向
上流側に、前記先行ノズルと間隔をあけて後行ノ
ズルを設け、前記後行ノズルを前記下層ビードに
向け、後行電極を前記下層ビードに向けてシール
ドガスと共に供給し、前記後行ノズルを所定半径
で回転させながら前記後行電極と前記下層ビード
との間に後行アークを発生させて前記下層ビード
上に上層ビードを形成し、この際、前記垂直板と
前記水平板とを下記条件に基いて隅肉溶接し、前
記先行アークの回転速度(NL):N0〜120Hz、前
記先行アークの回転直径(DL):1〜6mm、前記
後行アークの回転速度(NT):N0〜120Hz、前記
後行アークの回転直径(DT):(WL〜8mm)およ
び1mmのうちの何れか大きい方から(WL+6mm)
の範囲、前記先行電極と前記後行電極との間の間
隔:前記先行アークによる先行クレータと前記後
行アークによる後行クレータとが重ならないよう
な間隔、但し、N0:垂直脚長(l1)と水平脚長
(l2)との比(l1/l2)が最大となるアークの回転
速度、WL:前記下層ビードの幅、さらに、前記
先行アークの電圧および電流の何れか1つの変動
値を検出し、前記検出した変動値を、前記先行電
極の前記溶接進行方向最下流位置(Cf)を中心と
して左右に所定範囲にわたつて積分して、右側積
分値(SR)および左側積分値(SL)を演算し、前
記右側積分値(SR)と前記左側積分値(SL)との
間の差を演算し、前記差の演算値(SR−SL)が基
準値と一致するように前記先行ノズルを前記開先
の幅方向に移動し、さらに、前記変動値を前記溶
接進行方向最下流位置(Cf)を中心として左右に
所定範囲にわたつて積分して、右側積分値(SR′)
および左側積分値(SL′)を演算し、前記積分値
(SR′)と前記左側積分値(SL′)との和を演算し、
前記和の演算値(SR′+SL′)と予め設定された基
準電圧(E0)との間の差を演算し、そして、前
記差の演算値(SR′+SL′−E0)が零になるよう
に前記先行ノズルをその軸方向に移動させ、さら
に、前記後行アークの電圧および電流の何れか1
つの変動値を検出し、前記検出した変動値を、前
記後行電極の溶接進行方向最下流位置(Cf′)、最
右側位置(R)および最左側位置(L)を中心として
それぞれ所定範囲にわたつて積分して、前側積分
値(Scf′)、右側積分値(SR″)および左側積分値
(SL″)を演算し、前記右側積分値(SR″)と前記
左側積分値(SL″)との間の差を演算し、前記差
の演算値(SR″−SL″)が基準値と一致するように
前記後行ノズルを前記開先の幅方向に移動し、前
記前側積分値(Scf′)と予め設定された基準電圧
(E0′)との間の差を演算し、そして、前記差の演
算値(Scf′−E0′)が零になるように前記後行ノ
ズルをその軸方向に移動させることに特徴を有す
るものである。
この発明の方法を図面を参照しながら説明す
る。
る。
第1図は、この発明の方法によつて垂直板と水
平板とを隅肉溶接している状態を示す斜視図であ
る。
平板とを隅肉溶接している状態を示す斜視図であ
る。
第1図に示すように、回転軸心を中心として回
転する先行ノズル1Aは、垂直板2と水平板3と
によつて形成される開先に向けられている。先行
電極4Aは、先行ノズル1Aの回転軸心から偏位
させて開先に向けてシールドガスと共に供給され
る。下層ビード5Aは、先行電極4Aと開先との
間に発生する先行アークによつて形成される。
転する先行ノズル1Aは、垂直板2と水平板3と
によつて形成される開先に向けられている。先行
電極4Aは、先行ノズル1Aの回転軸心から偏位
させて開先に向けてシールドガスと共に供給され
る。下層ビード5Aは、先行電極4Aと開先との
間に発生する先行アークによつて形成される。
回転軸心を中心として回転する後行ノズル1B
は、先行ノズル1Aの溶接進行方向上流側に先行
ノズル1Aと間隔をあけて設けられ下層ビード5
Aに向けられている。後行電極4Bは、後行ノズ
ル1Bの回転軸心から偏位させて下層ビード5A
に向けてシールドガスと共に供給される。上層ビ
ード5Bは、後行電極4Bと下層ビード5Aとの
間に発生する後行アークによつて形成される。
は、先行ノズル1Aの溶接進行方向上流側に先行
ノズル1Aと間隔をあけて設けられ下層ビード5
Aに向けられている。後行電極4Bは、後行ノズ
ル1Bの回転軸心から偏位させて下層ビード5A
に向けてシールドガスと共に供給される。上層ビ
ード5Bは、後行電極4Bと下層ビード5Aとの
間に発生する後行アークによつて形成される。
下層および上層ビード5A,5B面の平滑化を
図るために、先行および後行アークの回転速度
(NL,NT)をN0〜120Hzの範囲に限定した理由に
ついて説明する。
図るために、先行および後行アークの回転速度
(NL,NT)をN0〜120Hzの範囲に限定した理由に
ついて説明する。
第4図にアークの回転速度(N)と、垂直脚長
(l1)および水平脚長(l2)の平均値に対するビー
ドの最大突出高さ(Δl)の割合との関係を示す。
第4図から明らかなように、アークの回転速度
(N)がN0以上となると、ビード面が平滑化され
ることがわかる。アークの回転速度(N)がN0
未満であると、水平板および垂直板の十分な溶込
みが確保できず好ましくない。
(l1)および水平脚長(l2)の平均値に対するビー
ドの最大突出高さ(Δl)の割合との関係を示す。
第4図から明らかなように、アークの回転速度
(N)がN0以上となると、ビード面が平滑化され
ることがわかる。アークの回転速度(N)がN0
未満であると、水平板および垂直板の十分な溶込
みが確保できず好ましくない。
また、第5図にアークの回転速度(N)と、ス
パツタ量との関係を示す。第5図から明らかなよ
うに、アークの回転速度(N)が120Hzを超える
とスパツタ量が急激に増大することがわかる。
パツタ量との関係を示す。第5図から明らかなよ
うに、アークの回転速度(N)が120Hzを超える
とスパツタ量が急激に増大することがわかる。
従つて、この発明においては、先行および後行
アークの回転速度(NL,NT)をN0〜120Hzの範
囲に限定したのである。
アークの回転速度(NL,NT)をN0〜120Hzの範
囲に限定したのである。
上記アークの回転速度(N0)について説明す
る。
る。
先行および後行アークは、溶接進行方向を向い
て右側に垂直板を配したときには、先行および後
行ノズルの上方から見て右回転させ、一方、溶接
進行方向を向いて左側に垂直板を配したときに
は、先行および後行ノズルの上方から見て左回転
させると、重力の影響によつて垂れ下がる溶融金
属のすくい上げ効果が生じてビードの等脚長化を
図ることができる。前記すくい上げ効果は、アー
クの回転速度と関係し、溶接電流および溶接速度
を固定した場合、回転速度(N0)でアークを回
転させると、前記すくい上げ効果が最大に現われ
る。
て右側に垂直板を配したときには、先行および後
行ノズルの上方から見て右回転させ、一方、溶接
進行方向を向いて左側に垂直板を配したときに
は、先行および後行ノズルの上方から見て左回転
させると、重力の影響によつて垂れ下がる溶融金
属のすくい上げ効果が生じてビードの等脚長化を
図ることができる。前記すくい上げ効果は、アー
クの回転速度と関係し、溶接電流および溶接速度
を固定した場合、回転速度(N0)でアークを回
転させると、前記すくい上げ効果が最大に現われ
る。
上記回転速度(N0)を定めるには、アークを
上述した方向に回転させ、所定の溶接電流および
所定の溶接速度の基で隅肉溶接を行ない、垂直脚
長(l1)と水平脚長(l2)との比(l1/l2)が最大
となるアークの回転速度を求めれば良い。第2図
に、アークを上述した方向に回転させ、溶接電流
300A、溶接速度22cm/分の条件で隅肉溶接した
ときのアーク回転速度(N)と脚長比(l1/l2)
との関係を示す。第2図から明らかなように、上
述した溶接条件のときのアークの回転速度(N0)
は、7Hz(420回転/分)となる。即ち、この回
転速度でアークを回転させると、脚長比(l1/l2)
が最大となる。このことは、アークの回転による
溶融金属のすくい上げ効果が最大に現われて、溶
融金属の垂下がりを防止できることを示す。
上述した方向に回転させ、所定の溶接電流および
所定の溶接速度の基で隅肉溶接を行ない、垂直脚
長(l1)と水平脚長(l2)との比(l1/l2)が最大
となるアークの回転速度を求めれば良い。第2図
に、アークを上述した方向に回転させ、溶接電流
300A、溶接速度22cm/分の条件で隅肉溶接した
ときのアーク回転速度(N)と脚長比(l1/l2)
との関係を示す。第2図から明らかなように、上
述した溶接条件のときのアークの回転速度(N0)
は、7Hz(420回転/分)となる。即ち、この回
転速度でアークを回転させると、脚長比(l1/l2)
が最大となる。このことは、アークの回転による
溶融金属のすくい上げ効果が最大に現われて、溶
融金属の垂下がりを防止できることを示す。
アークの回転速度が、上述した回転速度(N0)
であるときは、溶融金属の垂下がりを防止できる
が、この場合、第3図に示されるように、ビード
の表面が山形に突出するために、所定長さの脚長
を得るのに余分な溶着金属が必要となる。しか
も、先ビード5Aが山形に突出すると、後行電極
4Bによるビード形成が良好に行なわれない。
であるときは、溶融金属の垂下がりを防止できる
が、この場合、第3図に示されるように、ビード
の表面が山形に突出するために、所定長さの脚長
を得るのに余分な溶着金属が必要となる。しか
も、先ビード5Aが山形に突出すると、後行電極
4Bによるビード形成が良好に行なわれない。
そこで、この発明は、下層および上層ビード5
A,5Bの等脚長化をある程度無視し、下層およ
び上層ビード5A,5B面の平滑化を図つてい
る。
A,5Bの等脚長化をある程度無視し、下層およ
び上層ビード5A,5B面の平滑化を図つてい
る。
次に、この発明において、先行アークの回転直
径(DL)を1〜6mmの範囲に限定した理由につ
いて説明する。
径(DL)を1〜6mmの範囲に限定した理由につ
いて説明する。
先行アークの回転直径(DL)が1mm未満であ
ると、回転アーク溶接の機能を十分に発揮でき
ず、また、回転直径が小さいために後述する開先
倣い制御が精度良く行なえない。一方、先行アー
クの回転直径(DL)が6mmを超えると、先行ア
ークが垂直板2および水平板3に接近し過ぎ、特
に、垂直板1側にアンダーカツトが生じ易すくな
る。
ると、回転アーク溶接の機能を十分に発揮でき
ず、また、回転直径が小さいために後述する開先
倣い制御が精度良く行なえない。一方、先行アー
クの回転直径(DL)が6mmを超えると、先行ア
ークが垂直板2および水平板3に接近し過ぎ、特
に、垂直板1側にアンダーカツトが生じ易すくな
る。
従つて、この発明においては、先行アークの回
転直径(DL)を1〜6mmの範囲に限定したので
ある。
転直径(DL)を1〜6mmの範囲に限定したので
ある。
次に、この発明において、後行アークの回転直
径(DT)を(WL−8mm)および1mmのうち何れ
か大きい方から(WL+6mm)の範囲に限定した
理由について説明する。ここで、(WL)は、この
発明の方法によつて得られた溶接ビードの断面図
である第6図に示すように、下層ビード5Aの幅
を示す。
径(DT)を(WL−8mm)および1mmのうち何れ
か大きい方から(WL+6mm)の範囲に限定した
理由について説明する。ここで、(WL)は、この
発明の方法によつて得られた溶接ビードの断面図
である第6図に示すように、下層ビード5Aの幅
を示す。
後行アークの回転直径(DT)が前記下限値未
満では、垂直板2および水平板3の十分な溶込み
が確保できず、且つ、後述する後行電極による開
先倣い制御が精度良く行なえないからである。一
方、後行アークの回転直径(DT)が前記上限値
を超えると、後行アークが垂直板2および水平板
3に接近し過ぎて、特に、垂直板2側にアンダー
カツトが生じ易すくなるからである。
満では、垂直板2および水平板3の十分な溶込み
が確保できず、且つ、後述する後行電極による開
先倣い制御が精度良く行なえないからである。一
方、後行アークの回転直径(DT)が前記上限値
を超えると、後行アークが垂直板2および水平板
3に接近し過ぎて、特に、垂直板2側にアンダー
カツトが生じ易すくなるからである。
この発明において、先行電極4Aと後行電極4
Bとの間には、先行アークによる先行クレータ
と、後行アークによる後行クレータとが重ならな
いような間隔を設けるが、これは、磁気吹きを防
止し、且つ、ビード形状を乱さないようにするた
めである。
Bとの間には、先行アークによる先行クレータ
と、後行アークによる後行クレータとが重ならな
いような間隔を設けるが、これは、磁気吹きを防
止し、且つ、ビード形状を乱さないようにするた
めである。
次に、この発明における先行電極4Aの開先倣
い制御方法について説明する。
い制御方法について説明する。
第7図は、先行電極4Aの開先倣い制御方法の
ブロツク図、第8図Aは、先行ノズルの回転軸心
が開先幅方向中央部(ルート)に対して適正位置
のときの溶接状態を示す正面図である。
ブロツク図、第8図Aは、先行ノズルの回転軸心
が開先幅方向中央部(ルート)に対して適正位置
のときの溶接状態を示す正面図である。
第7図および第8図Aにおいて、先行アーク電
圧検出器6は、開先と、所定速度で回転する先行
電極4Aとの間の電圧、即ち、先行アーク電圧(E)
を検出する。切換え器7は、先行アーク電圧検出
器6によつて検出された先行アーク電圧(E)を、後
述する制御器からの指令信号によつて、先行電極
4Aの溶接進行方向最下流位置(Cf)を中心とし
て左右に所定範囲にわたつてそれぞれ切り換え
る。制御器8は、先行電極位置検出器9によつて
検出された先行電極4Aの前記最下流位置を示す
位置信号に基づいて、切換え器7を作動させる。
右側および左側積分器10Aおよび10Bは、切
換え器7によつて切り換えられた先行アーク電圧
(E)を積分して、右側および左側積分値(SR)およ
び(SL)を得る。積分範囲設定器11は、前記積
分器10Aおよび10Bによる先行アーク電圧の
積分範囲を制御器8に予め設定する。積分回数設
定器12は、前記積分器10Aおよび10Bによ
る積分を、先行ノズル1Aが何回転するごとに行
なうかを制御器8に予め設定する。
圧検出器6は、開先と、所定速度で回転する先行
電極4Aとの間の電圧、即ち、先行アーク電圧(E)
を検出する。切換え器7は、先行アーク電圧検出
器6によつて検出された先行アーク電圧(E)を、後
述する制御器からの指令信号によつて、先行電極
4Aの溶接進行方向最下流位置(Cf)を中心とし
て左右に所定範囲にわたつてそれぞれ切り換え
る。制御器8は、先行電極位置検出器9によつて
検出された先行電極4Aの前記最下流位置を示す
位置信号に基づいて、切換え器7を作動させる。
右側および左側積分器10Aおよび10Bは、切
換え器7によつて切り換えられた先行アーク電圧
(E)を積分して、右側および左側積分値(SR)およ
び(SL)を得る。積分範囲設定器11は、前記積
分器10Aおよび10Bによる先行アーク電圧の
積分範囲を制御器8に予め設定する。積分回数設
定器12は、前記積分器10Aおよび10Bによ
る積分を、先行ノズル1Aが何回転するごとに行
なうかを制御器8に予め設定する。
右側および左側記憶器13Aおよび13Bは、
前記積分値(SR)および(SL)をそれぞれ記憶す
る。第1差動増幅器14は、右側記憶器13Aに
よつて記憶された右側積分値(SR)と左側記憶器
13Bによつて記憶された左側積分値(SL)との
差を演算する。X軸ドライバー15は、前記差の
演算値(SR−SL)が基準値と一致するように、先
行ノズル1Aを開先の幅方向、即ち、X軸方向に
移動させるためのX軸モータ16を駆動する。
前記積分値(SR)および(SL)をそれぞれ記憶す
る。第1差動増幅器14は、右側記憶器13Aに
よつて記憶された右側積分値(SR)と左側記憶器
13Bによつて記憶された左側積分値(SL)との
差を演算する。X軸ドライバー15は、前記差の
演算値(SR−SL)が基準値と一致するように、先
行ノズル1Aを開先の幅方向、即ち、X軸方向に
移動させるためのX軸モータ16を駆動する。
第2差動増幅器18は、加算器17によつて演
算された右側積分値(SR)と左側積分値(SL)と
の和の演算値(SR+SL)と、基準電圧設定器19
によつて予め設定されている基準電圧(E0)と
の差を演算する。Y軸ドライバー20は、前記差
の演算値(SR+SL−E0)が零となるように、先
行ノズル1Aをその軸線方向、即ち、Y軸方向に
移動させるためのY軸モータ21を駆動する。な
お、前記右側積分値(SR)および前記左側積分値
(SL)の代わりに、別の積分範囲で積分した右側
積分値(SR′)および左側積分値(SL′)を用い、
上述のようにして先行ノズル1Aの高さ制御を行
なつても良い。
算された右側積分値(SR)と左側積分値(SL)と
の和の演算値(SR+SL)と、基準電圧設定器19
によつて予め設定されている基準電圧(E0)と
の差を演算する。Y軸ドライバー20は、前記差
の演算値(SR+SL−E0)が零となるように、先
行ノズル1Aをその軸線方向、即ち、Y軸方向に
移動させるためのY軸モータ21を駆動する。な
お、前記右側積分値(SR)および前記左側積分値
(SL)の代わりに、別の積分範囲で積分した右側
積分値(SR′)および左側積分値(SL′)を用い、
上述のようにして先行ノズル1Aの高さ制御を行
なつても良い。
ここで、積分範囲を45゜に設定し、積分回数の
設定を1とした場合の先行ノズル1Aの開先倣い
制御方法について説明する。
設定を1とした場合の先行ノズル1Aの開先倣い
制御方法について説明する。
第8図Aに示すように、先行ノズル1Aの中心
軸線が、開先中央部に向いている場合には、先行
アーク電圧検出器6によつて検出される先行アー
ク電圧(E)は、第9図Aに示すように、先行電極4
Aが垂直板2および水平板3に最も接近したとき
に最小となり、そして、先行電極4Aが開先の幅
方向中央部に位置したときに最大となる。
軸線が、開先中央部に向いている場合には、先行
アーク電圧検出器6によつて検出される先行アー
ク電圧(E)は、第9図Aに示すように、先行電極4
Aが垂直板2および水平板3に最も接近したとき
に最小となり、そして、先行電極4Aが開先の幅
方向中央部に位置したときに最大となる。
この場合には、右側積分値(SR)と左側積分値
(SL)とは等しく、X軸モータ16は駆動されな
い。
(SL)とは等しく、X軸モータ16は駆動されな
い。
なお、第9図A〜Cにおいて、(Cf)とは、先
行ノズル1Aの上方から見た先行電極4Aの回転
位置を示す第10図に示すように、先行電極4A
の溶接進行方向最上流位置を示し、(R)とは、
先行電極4Aが垂直板2に最も接近したときの位
置を示し、(Cf)とは、先行電極4Aの溶接進行
方向下流位置を示し、そして、(L)とは、先行電極
4Aが水平板3に最も接近したときの位置を示
す。
行ノズル1Aの上方から見た先行電極4Aの回転
位置を示す第10図に示すように、先行電極4A
の溶接進行方向最上流位置を示し、(R)とは、
先行電極4Aが垂直板2に最も接近したときの位
置を示し、(Cf)とは、先行電極4Aの溶接進行
方向下流位置を示し、そして、(L)とは、先行電極
4Aが水平板3に最も接近したときの位置を示
す。
次に、第8図Bに示すように、先行ノズル1A
の回転軸心が、開先幅方向にそつて水平板3側に
片寄つた場合には、先行アーク電圧検出器6によ
つて検出される先行アーク電圧(E)は、第9図B中
実線で示すように、先行電極4Aが垂直板2およ
び水平板3に接近するにつれて減少するが、先行
電極4Aが水平板3に最も接近したときの先行ア
ーク電圧(E)は、先行電極4Aが垂直板2に最も接
近したときの先行アーク電圧(E)に比べて小さい。
この結果、右側積分値(SR)は、左側積分値
(SL)に)に比べて大きくなる。これら積分値
(SR)と(SL)との差は、第1差動増幅器14に
よつて演算され、前記差の演算値(SR−SL)が基
準値と一致するようにX軸ドライバー15によつ
てX軸モータ16が駆動される。これによつて、
先行ノズル1Aは、開先幅中央部に向かつて移動
する。
の回転軸心が、開先幅方向にそつて水平板3側に
片寄つた場合には、先行アーク電圧検出器6によ
つて検出される先行アーク電圧(E)は、第9図B中
実線で示すように、先行電極4Aが垂直板2およ
び水平板3に接近するにつれて減少するが、先行
電極4Aが水平板3に最も接近したときの先行ア
ーク電圧(E)は、先行電極4Aが垂直板2に最も接
近したときの先行アーク電圧(E)に比べて小さい。
この結果、右側積分値(SR)は、左側積分値
(SL)に)に比べて大きくなる。これら積分値
(SR)と(SL)との差は、第1差動増幅器14に
よつて演算され、前記差の演算値(SR−SL)が基
準値と一致するようにX軸ドライバー15によつ
てX軸モータ16が駆動される。これによつて、
先行ノズル1Aは、開先幅中央部に向かつて移動
する。
次に、第8図Cに示すように、先行ノズル1A
が開先幅方向にそつて垂直板3側に片寄つた場合
には、アーク電圧検出器6によつて検出される後
行アーク電圧(E)は、第9図Cに示すように、右側
積分値(SR)の方が、左側積分値(SL)より小さ
くなる。これら積分値(SR)と(SL)との間の差
は、第1差動増幅器14によつて演算され、前記
差の演算値(SR−SL)が基準値と一致するように
X軸ドライバー15によつてX軸モータ16が駆
動される。これにより、先行ノズル1Aは、開先
幅方向中央部に向かつて移動する。
が開先幅方向にそつて垂直板3側に片寄つた場合
には、アーク電圧検出器6によつて検出される後
行アーク電圧(E)は、第9図Cに示すように、右側
積分値(SR)の方が、左側積分値(SL)より小さ
くなる。これら積分値(SR)と(SL)との間の差
は、第1差動増幅器14によつて演算され、前記
差の演算値(SR−SL)が基準値と一致するように
X軸ドライバー15によつてX軸モータ16が駆
動される。これにより、先行ノズル1Aは、開先
幅方向中央部に向かつて移動する。
先行ノズル1Aの軸方向の位置が変化すると、
第2差動増幅器18によつて、加算器17からの
右側積分値(SR)と左側積分値(SL)との和の演
算値(SR+SL)と基準電圧(E0)との間の差が
演算され、前記差の演算値(SR+SL−E0)が零
になるようにY軸ドライバー20によつてY軸モ
ータ21が駆動される。これにより、先行ノズル
1Aの高さ制御が行なわれる。
第2差動増幅器18によつて、加算器17からの
右側積分値(SR)と左側積分値(SL)との和の演
算値(SR+SL)と基準電圧(E0)との間の差が
演算され、前記差の演算値(SR+SL−E0)が零
になるようにY軸ドライバー20によつてY軸モ
ータ21が駆動される。これにより、先行ノズル
1Aの高さ制御が行なわれる。
このようにして、先行ノズル1AのX軸および
Y軸方向、即ち、開先幅および高さ方向における
開先倣い制御が、先行ノズル1Aの1回転ごとに
正確に行なわれる。
Y軸方向、即ち、開先幅および高さ方向における
開先倣い制御が、先行ノズル1Aの1回転ごとに
正確に行なわれる。
次に、この発明における後行電極4Bの開先倣
い制御方法について説明する。
い制御方法について説明する。
第11図は、後行電極4Bの開先倣い制御方法
のブロツク図である。
のブロツク図である。
第11図および第8図Aにおいて、後行アーク
電圧検出器22は、下層ビード5Aと、所定速度
で回転する後行電極4Bとの間の電圧、即ち、後
行アーク電圧(E′)を検出する。切換え器23
は、アーク電圧検出器22によつて検出された後
行アーク電圧(E′)を、後述する制御器からの指
令信号によつて左側、右側、前側にそれぞれ切り
換える。制御器24は、後行電極位置検出器25
によつて検出された後行電極4Bの位置信号に基
づいて、切換え器23を作動させる。右側、左
側、前側積分器26A,26B,26Cは、切換
え器23によつて切り換えられた後行アーク電圧
を積分して、右側、左側、前側積分値(SR″),
(SL″),(Scf′)を得る。積分範囲設定器27は、
前記積分器26A〜26Cによる後行アーク電圧
の積分範囲を制御器24に予め設定する。積分回
数設定器28は、前記積分器26A〜26Cによ
る積分を、後行ノズル1Bが何回転するごとに行
なうかを制御器24に予め設定する。
電圧検出器22は、下層ビード5Aと、所定速度
で回転する後行電極4Bとの間の電圧、即ち、後
行アーク電圧(E′)を検出する。切換え器23
は、アーク電圧検出器22によつて検出された後
行アーク電圧(E′)を、後述する制御器からの指
令信号によつて左側、右側、前側にそれぞれ切り
換える。制御器24は、後行電極位置検出器25
によつて検出された後行電極4Bの位置信号に基
づいて、切換え器23を作動させる。右側、左
側、前側積分器26A,26B,26Cは、切換
え器23によつて切り換えられた後行アーク電圧
を積分して、右側、左側、前側積分値(SR″),
(SL″),(Scf′)を得る。積分範囲設定器27は、
前記積分器26A〜26Cによる後行アーク電圧
の積分範囲を制御器24に予め設定する。積分回
数設定器28は、前記積分器26A〜26Cによ
る積分を、後行ノズル1Bが何回転するごとに行
なうかを制御器24に予め設定する。
右側、左側、前側記憶器29A,29B,29
Cは、前記積分値(SR″),(SL″),(Scf′)をそ
れ
ぞれ記憶する。第3差動増幅器30は、右側記憶
器29Aによつて記憶された右側積分値(SR″)
と左側記憶器29Bによつて記憶された左側積分
値(SL″)との差を演算する。X軸ドライバー3
1は、前記差の演算値(SR″−SL″)が基準値と一
致するように、後行ノズル1Bを下層ビード5A
の幅方向、即ち、X軸方向に移動させるためのX
軸モータ32を駆動する。
Cは、前記積分値(SR″),(SL″),(Scf′)をそ
れ
ぞれ記憶する。第3差動増幅器30は、右側記憶
器29Aによつて記憶された右側積分値(SR″)
と左側記憶器29Bによつて記憶された左側積分
値(SL″)との差を演算する。X軸ドライバー3
1は、前記差の演算値(SR″−SL″)が基準値と一
致するように、後行ノズル1Bを下層ビード5A
の幅方向、即ち、X軸方向に移動させるためのX
軸モータ32を駆動する。
第4差動増幅器33は、前側記憶器29Cによ
つて記憶された前側積分値(Scf′)と基準電圧設
定器34によつて予め設定されている基準電圧
(E0′)との差を演算する。Y軸ドライバー35
は、前記差の演算値(Scf′−E0′)が零となるよ
うに、後行ノズル1Bをその軸線方向、即ち、Y
軸方向に移動させるためのY軸モータ36を駆動
する。
つて記憶された前側積分値(Scf′)と基準電圧設
定器34によつて予め設定されている基準電圧
(E0′)との差を演算する。Y軸ドライバー35
は、前記差の演算値(Scf′−E0′)が零となるよ
うに、後行ノズル1Bをその軸線方向、即ち、Y
軸方向に移動させるためのY軸モータ36を駆動
する。
ここで、積分範囲を90゜に設定し、積分回数の
設定を1とした場合の後行ノズル1Bの開先倣い
制御について説明する。
設定を1とした場合の後行ノズル1Bの開先倣い
制御について説明する。
第8図Aに示すように、後行ノズル1Bが、下
層ビード5Aの幅方向中央部に向いている場合に
は、後行アーク電圧検出器22によつて検出され
る後行アーク電圧(E′)は、第12図Aに示すよ
うに、後行電極4Bが垂直板2および水平板3に
最も接近したときに最小となり、そして、これら
以外のときに一定となる。
層ビード5Aの幅方向中央部に向いている場合に
は、後行アーク電圧検出器22によつて検出され
る後行アーク電圧(E′)は、第12図Aに示すよ
うに、後行電極4Bが垂直板2および水平板3に
最も接近したときに最小となり、そして、これら
以外のときに一定となる。
第12図A〜Cにおける後行電極4Bの位置
(R),(Cr),(L)および(Cf′)は、第9図に示し
た先行電極4Aにおけると同様である。
(R),(Cr),(L)および(Cf′)は、第9図に示し
た先行電極4Aにおけると同様である。
このようなことから、上記右側積分値(SR″)
は、(R)点を中心として±45゜の範囲の後行アー
ク電圧の積分値、上記左側積分値(SL″)は、(L)
点を中心として±45゜の範囲の後行アーク電圧の
積分値、上記前側積分値(Scf′)は、(Cf′)点を
中心として±45゜の範囲の後行アーク電圧の積分
値となる。
は、(R)点を中心として±45゜の範囲の後行アー
ク電圧の積分値、上記左側積分値(SL″)は、(L)
点を中心として±45゜の範囲の後行アーク電圧の
積分値、上記前側積分値(Scf′)は、(Cf′)点を
中心として±45゜の範囲の後行アーク電圧の積分
値となる。
次に、第8図Bに示すように、後行ノズル1B
が開先幅方向にそつて水平板2側に片寄つた場合
には、後行アーク電圧検出器22によつて検出さ
れる後行アーク電圧(E′)は、第12図Bに示す
ように、後行電極4Bが垂直板2および水平板3
に接近するにつれて減少するが、後行電極4Bが
水平板3に最も接近したときの後行アーク電圧
は、後行電極4Bが垂直板2に最も接近したとき
の後行アーク電圧より小さい。この結果、右側積
分値(SR″)は、左側積分値(SL″)に比べて大き
い。これら積分値(SR″)と(SL″)との差は、第
3差動増幅器30によつて演算され、前記差の演
算値(SR″−SL″)が零になるようにX軸ドライバ
ー31によつてX軸モータ32が駆動される。こ
れによつて、後行ノズル1Bが開先幅方向中央部
に向かつて移動する。
が開先幅方向にそつて水平板2側に片寄つた場合
には、後行アーク電圧検出器22によつて検出さ
れる後行アーク電圧(E′)は、第12図Bに示す
ように、後行電極4Bが垂直板2および水平板3
に接近するにつれて減少するが、後行電極4Bが
水平板3に最も接近したときの後行アーク電圧
は、後行電極4Bが垂直板2に最も接近したとき
の後行アーク電圧より小さい。この結果、右側積
分値(SR″)は、左側積分値(SL″)に比べて大き
い。これら積分値(SR″)と(SL″)との差は、第
3差動増幅器30によつて演算され、前記差の演
算値(SR″−SL″)が零になるようにX軸ドライバ
ー31によつてX軸モータ32が駆動される。こ
れによつて、後行ノズル1Bが開先幅方向中央部
に向かつて移動する。
次に、第8図Cに示すように、後行ノズル1B
が開先幅方向にそつて垂直板2側に片寄つた場合
には、後行アーク電圧検出器22によつて検出さ
れる後行アーク電圧(E′)は、第12図Cに示す
ように、右側積分値(SR″)の方が、左側積分値
(SL″)より小さくなる。これら積分値(SR″)と
(SL″)との間の差は、第3差動増幅器30によつ
て演算され、前記差の演算値(SR″−SL″)が零に
なるようにX軸ドライバー31によつてX軸モー
タ32が駆動される。これにより、先行ノズル1
Bが開先幅方向中央部に向かつて移動する。
が開先幅方向にそつて垂直板2側に片寄つた場合
には、後行アーク電圧検出器22によつて検出さ
れる後行アーク電圧(E′)は、第12図Cに示す
ように、右側積分値(SR″)の方が、左側積分値
(SL″)より小さくなる。これら積分値(SR″)と
(SL″)との間の差は、第3差動増幅器30によつ
て演算され、前記差の演算値(SR″−SL″)が零に
なるようにX軸ドライバー31によつてX軸モー
タ32が駆動される。これにより、先行ノズル1
Bが開先幅方向中央部に向かつて移動する。
後行ノズル1BのY軸方向の位置が変化する
と、第4差動増幅器33によつて、前側積分値
(Scf′)と基準電圧(E0′)との間の差が演算さ
れ、前記差の演算値(Scf′−E0′)が零になるよ
うにY軸ドライバー35によつてY軸モータ36
が駆動される。これにより、後行ノズル1Bの高
さ制御が行なわれる。
と、第4差動増幅器33によつて、前側積分値
(Scf′)と基準電圧(E0′)との間の差が演算さ
れ、前記差の演算値(Scf′−E0′)が零になるよ
うにY軸ドライバー35によつてY軸モータ36
が駆動される。これにより、後行ノズル1Bの高
さ制御が行なわれる。
このようにして、後行ノズル1BのX軸および
Y軸方向、即ち、開先幅および高さ方向における
開先倣い制御が、後行ノズル1Bの1回転ごとに
正確に行なわれる。
Y軸方向、即ち、開先幅および高さ方向における
開先倣い制御が、後行ノズル1Bの1回転ごとに
正確に行なわれる。
以上説明したように、この発明によれば、下層
および上層ビードの平滑化が図れ、しかも、先行
および後行電極による開先倣い制御が正確に行な
える等きわめて有用な効果がもたらされる。
および上層ビードの平滑化が図れ、しかも、先行
および後行電極による開先倣い制御が正確に行な
える等きわめて有用な効果がもたらされる。
第1図は、この発明の方法によつて隅肉溶接を
行なつている状態を示す斜視図、第2図は、脚長
比とアークの回転速度との関係を示すグラフ、第
3図は、表面が突出した溶接ビードの断面図、第
4図は、溶接ビード表面の突出割合とアークの回
転速度との関係を示すグラフ、第5図は、スパツ
タ量とアークの回転速度との関係を示すグラフ、
第6図は、この発明の方法によつて得られた溶接
ビードの断面図、第7図は、この発明における先
行電極の開先倣い制御方法のブロツク図、第8図
Aは、溶接電極の中心軸線が開先幅方向中央部を
向いている状態を示す正面図、同B図は、溶接電
極が水平板側に片寄つている状態を示す正面図、
同C図は、溶接電極が垂直板側に片寄つている状
態を示す正面図、第9図Aは、先行電極の回転軸
心が開先幅方向中央部を向いているときの先行ア
ーク電圧の変化を示すグラフ、同B図は、先行電
極が水平板側に片寄つているときの先行アーク電
圧の変化を示すグラフ、同C図は、先行電極が垂
直板側に片寄つている状態を示す正面図、第10
図は、溶接電極の回転位置を示す平面図、第11
図は、この発明における後行電極の開先倣い制御
方法のブロツク図、第12図Aは、後行電極の回
転中心が開先幅方向中央部を向いているときの後
行アーク電圧の変化を示すグラフ、同B図は、後
行電極が水平板側に片寄つているときの後行アー
ク電圧の変化を示すグラフ、同C図は、後行電極
が垂直板側に片寄つているときの後行アーク電圧
の変化を示すグラフである。 図面において、1A…先行ノズル、1B…後行
ノズル、2…垂直板、3…水平板、4A…先行電
極、4B…後行電極、5A…下層ビード、5B…
上層ビード、6…先行アーク電圧検出器、7…切
換え器、8…制御器、9…先行電極位置検出器、
10A…左側積分器、10B…右側積分器、11
…積分範囲設定器、12…積分回数設定器、13
A…右側記憶器、13B…左側記憶器、14…第
1差動増幅器、15…X軸ドライバー、16…X
軸モータ、17…加算器、18…第2差動増幅
器、19…基準電圧設定器、20…Y軸ドライバ
ー、21…Y軸モータ、22…後行アーク電圧検
出器、23…切換え器、24…制御器、25…後
行電極位置検出器、26A…右側積分器、26B
…左側積分器、26C…前側積分器、27…積分
範囲設定器、28…積分回数設定器、29A…右
側記憶器、29B…左側記憶器、29C…前側記
憶器、30…第3差動増幅器、31…X軸ドライ
バー、32…X軸モータ、33…第4差動増幅
器、34…基準電圧設定器、35…Y軸ドライバ
ー、36…Y軸モータ。
行なつている状態を示す斜視図、第2図は、脚長
比とアークの回転速度との関係を示すグラフ、第
3図は、表面が突出した溶接ビードの断面図、第
4図は、溶接ビード表面の突出割合とアークの回
転速度との関係を示すグラフ、第5図は、スパツ
タ量とアークの回転速度との関係を示すグラフ、
第6図は、この発明の方法によつて得られた溶接
ビードの断面図、第7図は、この発明における先
行電極の開先倣い制御方法のブロツク図、第8図
Aは、溶接電極の中心軸線が開先幅方向中央部を
向いている状態を示す正面図、同B図は、溶接電
極が水平板側に片寄つている状態を示す正面図、
同C図は、溶接電極が垂直板側に片寄つている状
態を示す正面図、第9図Aは、先行電極の回転軸
心が開先幅方向中央部を向いているときの先行ア
ーク電圧の変化を示すグラフ、同B図は、先行電
極が水平板側に片寄つているときの先行アーク電
圧の変化を示すグラフ、同C図は、先行電極が垂
直板側に片寄つている状態を示す正面図、第10
図は、溶接電極の回転位置を示す平面図、第11
図は、この発明における後行電極の開先倣い制御
方法のブロツク図、第12図Aは、後行電極の回
転中心が開先幅方向中央部を向いているときの後
行アーク電圧の変化を示すグラフ、同B図は、後
行電極が水平板側に片寄つているときの後行アー
ク電圧の変化を示すグラフ、同C図は、後行電極
が垂直板側に片寄つているときの後行アーク電圧
の変化を示すグラフである。 図面において、1A…先行ノズル、1B…後行
ノズル、2…垂直板、3…水平板、4A…先行電
極、4B…後行電極、5A…下層ビード、5B…
上層ビード、6…先行アーク電圧検出器、7…切
換え器、8…制御器、9…先行電極位置検出器、
10A…左側積分器、10B…右側積分器、11
…積分範囲設定器、12…積分回数設定器、13
A…右側記憶器、13B…左側記憶器、14…第
1差動増幅器、15…X軸ドライバー、16…X
軸モータ、17…加算器、18…第2差動増幅
器、19…基準電圧設定器、20…Y軸ドライバ
ー、21…Y軸モータ、22…後行アーク電圧検
出器、23…切換え器、24…制御器、25…後
行電極位置検出器、26A…右側積分器、26B
…左側積分器、26C…前側積分器、27…積分
範囲設定器、28…積分回数設定器、29A…右
側記憶器、29B…左側記憶器、29C…前側記
憶器、30…第3差動増幅器、31…X軸ドライ
バー、32…X軸モータ、33…第4差動増幅
器、34…基準電圧設定器、35…Y軸ドライバ
ー、36…Y軸モータ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 垂直板と水平板とによつて形成される開先に
先行ノズルを向け、先行電極を前記開先に向けて
シールドガスと共に供給し、前記先行ノズルを所
定半径で回転させながら前記先行電極と前記開先
との間に先行アークを発生させて下層ビードを形
成し、前記先行ノズルの溶接進行方向上流側に、
前記先行ノズルと間隔をあけて後行ノズルを設
け、前記後行ノズルを前記下層ビードに向け、後
行電極を前記下層ビードに向けてシールドガスと
共に供給し、前記後行ノズルを所定半径で回転さ
せながら前記後行電極と前記下層ビードとの間に
後行アークを発生させて前記下層ビード上に上層
ビードを形成し、この際、前記垂直板と前記水平
板とを下記条件に基いて隅肉溶接し、 前記先行アークの回転速度(NL):N0〜120
Hz、 前記先行アークの回転直径(DL):1〜6mm、 前記後行アークの回転速度(NT):N0〜120
Hz、 前記後行アークの回転直径(DT):(WL〜8
mm)および1mmのうちの何れか大きい方から
(WL+6mm)の範囲、 前記先行電極と前記後行電極との間の間隔:前
記先行アークによる先行クレータと前記後行アー
クによる後行クレータとが重ならないような間
隔、 但し、N0:垂直脚長(l1)と水平脚長(l2)と
の比(l1/l2)が最大となるアークの回転速度、 WL:前記下層ビードの幅、 さらに、前記先行アークの電圧および電流の何
れか1つの変動値を検出し、前記変動値を、前記
先行電極の溶接進行方向最下流位置(Cf)を中心
として左右に所定範囲にわたつて積分して、右側
積分値(SR)および左側積分値(SL)を演算し、
前記右側積分値(SR)と前記左側積分値(SL)と
の間の差を演算し、前記差の演算値(SR−SL)が
基準値と一致するように前記先行ノズルを前記開
先の幅方向に移動し、さらに、前記変動値を前記
溶接進行方向最下流点(Cf)を中心として左右に
所定範囲にわたつて積分して、右側積分値(SR′)
および左側積分値(SL′)を演算し、前記積分値
(SR′)と前記左側積分値(SL′)との和を演算し、
前記和の演算値(SR′+SL′)と予め設定された基
準電圧(E0)との間の差を演算し、そして、前
記差の演算値(SR′+SL′−E0)が零になるよう
に前記先行ノズルをその軸方向に移動させ、さら
に、前記後行アークの電圧および電流の何れか1
つの変動値を検出し、前記変動値を、前記後行電
極の溶接進行方向最下流位置(Cf′)、最右側位置
(R)および最左側位置(L)を中心としてそれぞれ
所定範囲にわたつて積分して、前側積分値
(Scf′)、右側積分値(SR″)および左側積分値
(SL″)を演算し、前記右側積分値(SR″)と前記
左側積分値(SL″)との間の差を演算し、前記差
の演算値(SR″−SL″)が基準値と一致するように
前記後行ノズルを前記開先の幅方向に移動し、前
記前側積分値(Scf′)と予め設定された基準電圧
(E0′)との間の差を演算し、そして、前記差の演
算値(Scf′−E0′)が零になるように前記後行ノ
ズルをその軸方向に移動させることを特徴とする
2電極回転アーク隅肉溶接方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28778985 | 1985-12-23 | ||
JP60-287789 | 1985-12-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62230483A JPS62230483A (ja) | 1987-10-09 |
JPH0424148B2 true JPH0424148B2 (ja) | 1992-04-24 |
Family
ID=17721764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20012986A Granted JPS62230483A (ja) | 1985-12-23 | 1986-08-28 | 2電極回転ア−ク隅肉溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62230483A (ja) |
-
1986
- 1986-08-28 JP JP20012986A patent/JPS62230483A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62230483A (ja) | 1987-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS644875B2 (ja) | ||
US4704513A (en) | Groove tracing control method for high-speed rotating arc fillet welding | |
JPH07284938A (ja) | 升目溶接ロボット | |
JPH0424148B2 (ja) | ||
JPH0424150B2 (ja) | ||
JPH0424149B2 (ja) | ||
JPH0741420B2 (ja) | 2電極回転ア−ク隅肉溶接方法 | |
JPH0433548B2 (ja) | ||
JPH0433549B2 (ja) | ||
EP0367861B1 (en) | Apparatus for automatically fillet-welding object to be welded comprising rectangular bottom plate and four side plates tack-welded substantially vertically to said bottom plate | |
JPH0426948B2 (ja) | ||
JPS6215317B2 (ja) | ||
JP2011167720A (ja) | タンデム揺動溶接におけるアークセンサ制御方法 | |
JP3189639B2 (ja) | 揺動高速回転アーク溶接方法 | |
JP3189638B2 (ja) | 揺動高速回転アーク溶接方法 | |
JPH0379106B2 (ja) | ||
JPH0671660B2 (ja) | 2電極高速回転ア−ク隅肉溶接方法 | |
JPH0324302B2 (ja) | ||
JPH06312268A (ja) | プラズマトーチの高さ制御方法及び高さ制御装置 | |
JPH0377031B2 (ja) | ||
JPH0426949B2 (ja) | ||
JPH0249831B2 (ja) | ||
JP3152063B2 (ja) | 電極回転式非消耗電極アーク溶接における開先倣い方法及び開先倣い制御装置 | |
JPS6317553B2 (ja) | ||
JP3189618B2 (ja) | 揺動高速回転アーク溶接方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |