JPH0424136Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0424136Y2 JPH0424136Y2 JP1985184501U JP18450185U JPH0424136Y2 JP H0424136 Y2 JPH0424136 Y2 JP H0424136Y2 JP 1985184501 U JP1985184501 U JP 1985184501U JP 18450185 U JP18450185 U JP 18450185U JP H0424136 Y2 JPH0424136 Y2 JP H0424136Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- plunger
- fuel
- fuel injection
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 51
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 51
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 47
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 15
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 7
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 20
- 239000000295 fuel oil Substances 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 4
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は内燃機関、特にデイーゼル機関に好適
な燃料噴射弁に関し、さらに詳言すればドツジプ
ランジヤを備え、パイロツト噴射が可能になされ
た燃料噴射弁に関する。
な燃料噴射弁に関し、さらに詳言すればドツジプ
ランジヤを備え、パイロツト噴射が可能になされ
た燃料噴射弁に関する。
(従来の技術)
従来、たとえば開弁時に圧縮されたスプリング
に、更に遅れて供給された油圧によつて駆動させ
られたピストンを作用させて、スプリングのセツ
ト圧を変化させて閉弁圧力を高めた燃料噴射弁
は、たとえば実開昭60−112673号公報に開示され
ている。この燃料噴射弁はパイロツト噴射をさせ
ることはできない。
に、更に遅れて供給された油圧によつて駆動させ
られたピストンを作用させて、スプリングのセツ
ト圧を変化させて閉弁圧力を高めた燃料噴射弁
は、たとえば実開昭60−112673号公報に開示され
ている。この燃料噴射弁はパイロツト噴射をさせ
ることはできない。
一方、ドツジプランジヤを備えた燃料噴射弁
は、ドツジプランジヤの針弁側への移動前の受圧
面積は針弁受圧面積より小さく、針弁側への移動
が始まると受圧面積は針弁受圧面積より大きくな
らしめてある。したがつて針弁が開弁を始め、燃
料噴射ポンプからの圧送燃料油圧力がさらに増加
するとドツジプランジヤが針弁側に移動して、弁
スプリングを圧縮する。このとき開弁していた針
弁はドツジプランジヤの針弁側への移動により瞬
間的に閉弁側へ移動させられる。同時にドツジプ
ランジヤの移動によつて弁スプリング力は強めら
れているため針弁は一旦閉弁して、パイロツト噴
射を終る。引き続く圧送燃料油圧の増加により針
弁は弁スプリング力に打勝つて再度開弁し、主噴
射が開始される。
は、ドツジプランジヤの針弁側への移動前の受圧
面積は針弁受圧面積より小さく、針弁側への移動
が始まると受圧面積は針弁受圧面積より大きくな
らしめてある。したがつて針弁が開弁を始め、燃
料噴射ポンプからの圧送燃料油圧力がさらに増加
するとドツジプランジヤが針弁側に移動して、弁
スプリングを圧縮する。このとき開弁していた針
弁はドツジプランジヤの針弁側への移動により瞬
間的に閉弁側へ移動させられる。同時にドツジプ
ランジヤの移動によつて弁スプリング力は強めら
れているため針弁は一旦閉弁して、パイロツト噴
射を終る。引き続く圧送燃料油圧の増加により針
弁は弁スプリング力に打勝つて再度開弁し、主噴
射が開始される。
(考案が解決しようとする問題点)
しかし、上記した如く、ドツジプランジヤを備
えた燃料噴射弁によるときは、ドツジプランジヤ
の着座時の衝撃は大きく、着座時に衝撃波が発生
し、2次噴射を発生させる問題点があつた。
えた燃料噴射弁によるときは、ドツジプランジヤ
の着座時の衝撃は大きく、着座時に衝撃波が発生
し、2次噴射を発生させる問題点があつた。
またさらに、この衝撃波と燃料噴射ポンプのデ
リバリバルブにより生ずる衝撃波および2次噴射
とにより噴射管内の圧力波が乱される問題点もあ
つた。
リバリバルブにより生ずる衝撃波および2次噴射
とにより噴射管内の圧力波が乱される問題点もあ
つた。
(問題点を解決するための手段)
本考案はノズル内に進退自在に挿入された針弁
を閉弁方向に付勢するスプリングと、着座位置か
らの移動により受圧面積が切替えられかつ着座位
置からの変位量にともなつて前記スプリングを圧
縮させるドツジプランジヤとを備え、燃料噴射ポ
ンプからの吐出燃料圧力を受けて開弁、閉弁方向
に前記針弁が開閉駆動させられるとともにドツジ
プランジヤが変位させられる燃料噴射弁におい
て、ドツジプランジヤの着座シート側端面に着座
シートを通して前記燃料噴射ポンプからの吐出燃
料を供給する吐出燃料供給路中に設けられ、ドツ
ジプランジヤが着座シートから離れる方向への移
動のときにおける流路抵抗は小さく、かつドツジ
プランジヤが着座シート方向への移動のときにお
ける流路抵抗は大きいダンピング手段を設けた。
を閉弁方向に付勢するスプリングと、着座位置か
らの移動により受圧面積が切替えられかつ着座位
置からの変位量にともなつて前記スプリングを圧
縮させるドツジプランジヤとを備え、燃料噴射ポ
ンプからの吐出燃料圧力を受けて開弁、閉弁方向
に前記針弁が開閉駆動させられるとともにドツジ
プランジヤが変位させられる燃料噴射弁におい
て、ドツジプランジヤの着座シート側端面に着座
シートを通して前記燃料噴射ポンプからの吐出燃
料を供給する吐出燃料供給路中に設けられ、ドツ
ジプランジヤが着座シートから離れる方向への移
動のときにおける流路抵抗は小さく、かつドツジ
プランジヤが着座シート方向への移動のときにお
ける流路抵抗は大きいダンピング手段を設けた。
(作用)
本考案においては、ドツジプランジヤが着座シ
ート方向への移動のときに、流路抵抗は大きく、
ドツジプランジヤの着座時の衝撃は少なくなり、
さらに、ダンピング手段はドツジプランジヤの着
座シート側端面に着座シートを通して燃料噴射ポ
ンプからの吐出燃料を供給する吐出燃料供給路中
に設けられているため、ドツジプランジヤの着座
時の衝撃波の発生は抑圧される。
ート方向への移動のときに、流路抵抗は大きく、
ドツジプランジヤの着座時の衝撃は少なくなり、
さらに、ダンピング手段はドツジプランジヤの着
座シート側端面に着座シートを通して燃料噴射ポ
ンプからの吐出燃料を供給する吐出燃料供給路中
に設けられているため、ドツジプランジヤの着座
時の衝撃波の発生は抑圧される。
したがつて2次噴射が防止され、噴射毎の噴射
量のばらつきは低減する。この結果、噴射の安定
性が増大する。
量のばらつきは低減する。この結果、噴射の安定
性が増大する。
(考案の実施例)
以下、本考案を実施例により説明する。
第1図は本考案の一実施例の構成を示す断面図
である。
である。
ノズル1内には針弁2が進退自在にかつ油密に
挿入してあり、ノズル1の弁座部1aと針弁2の
先端近傍に形成した弁座部とにより弁部が構成さ
れる。針弁2の後端突出部1bは中間部材3を貫
通して、ノズルホルダ本体5内の一端側に設けた
スプリング室5b内に装入されたスプリング受け
6に嵌装してある。中間部材3を挟んで袋ナツト
7によつてノズル1とノズルホルダ本体5とを一
体に固定してある。
挿入してあり、ノズル1の弁座部1aと針弁2の
先端近傍に形成した弁座部とにより弁部が構成さ
れる。針弁2の後端突出部1bは中間部材3を貫
通して、ノズルホルダ本体5内の一端側に設けた
スプリング室5b内に装入されたスプリング受け
6に嵌装してある。中間部材3を挟んで袋ナツト
7によつてノズル1とノズルホルダ本体5とを一
体に固定してある。
ノズルホルダ本体5内の他端側にはドツジプラ
ンジヤ(以下、単にプランジヤと記す)8が油密
に嵌装してあり、プランジヤ8の一端延長部8a
の先端にはスプリング受け9が嵌装してある。ス
プリング受け6とスプリング受け9との間には針
弁1を開弁方向にすなわち第1図において右側へ
付勢する弁スプリング10が挿入してある。な
お、ノズルホルダ本体5内のほぼ中央部分は狭く
段部5eを形成して、シム16とともにプランジ
ヤ8のストロークを設定する。またプランジヤ8
の他端面側におけるノズルホルダ本体5内には円
筒状のシート11が遊嵌してある。さらにノズル
ホルダ本体5の他端側には通油路13aを有する
押えナツト13が螺装してあつて、締めつけるこ
とによつてダンピングバルブ12を介して、シー
ト11がプランジヤ8の他端側へ押し付けられ、
弁スプリング10が圧縮される。押えナツト13
のこの締付けによりシート11がノズルホルダ本
体5に設けた段部5dに当接した状態で、プラン
ジヤ8により弁スプリング10に開弁圧に対応し
たセツト力が設定された状態となるようにしてあ
る。
ンジヤ(以下、単にプランジヤと記す)8が油密
に嵌装してあり、プランジヤ8の一端延長部8a
の先端にはスプリング受け9が嵌装してある。ス
プリング受け6とスプリング受け9との間には針
弁1を開弁方向にすなわち第1図において右側へ
付勢する弁スプリング10が挿入してある。な
お、ノズルホルダ本体5内のほぼ中央部分は狭く
段部5eを形成して、シム16とともにプランジ
ヤ8のストロークを設定する。またプランジヤ8
の他端面側におけるノズルホルダ本体5内には円
筒状のシート11が遊嵌してある。さらにノズル
ホルダ本体5の他端側には通油路13aを有する
押えナツト13が螺装してあつて、締めつけるこ
とによつてダンピングバルブ12を介して、シー
ト11がプランジヤ8の他端側へ押し付けられ、
弁スプリング10が圧縮される。押えナツト13
のこの締付けによりシート11がノズルホルダ本
体5に設けた段部5dに当接した状態で、プラン
ジヤ8により弁スプリング10に開弁圧に対応し
たセツト力が設定された状態となるようにしてあ
る。
14は燃料噴射ポンプからの燃料油を通す通油
路14aを有する第2のノズルホルダ本体であ
り、第2のノズルホルダ本体14とノズルホルダ
本体5とは袋ナツト15にて一体に固定してあ
り、第2のノズルホルダ本体14には排出油路1
4bが貫通して設けてある。
路14aを有する第2のノズルホルダ本体であ
り、第2のノズルホルダ本体14とノズルホルダ
本体5とは袋ナツト15にて一体に固定してあ
り、第2のノズルホルダ本体14には排出油路1
4bが貫通して設けてある。
ノズルホルダ本体5には通油路14aと連通す
る通油路5c、ノズル1には通油路5cと連通す
る通油路1cが設けてあり、通油路14aの開口
部に供給された燃料噴射ポンプからの加圧燃料
は、通油路14a,5c,1cを介してノズル1
に設けた油溜室1dに導くとともに、押えナツト
13の通油路13a、ダンピングバルブ12、シ
ート11の中空部を介してプランジヤ8の他端面
に印加する。
る通油路5c、ノズル1には通油路5cと連通す
る通油路1cが設けてあり、通油路14aの開口
部に供給された燃料噴射ポンプからの加圧燃料
は、通油路14a,5c,1cを介してノズル1
に設けた油溜室1dに導くとともに、押えナツト
13の通油路13a、ダンピングバルブ12、シ
ート11の中空部を介してプランジヤ8の他端面
に印加する。
一方、ノズルホルダ本体5のスプリング室5b
は通油路5aを介して通油路14bに連通して、
ノズル1と針弁2との間を潤滑した燃料油を燃料
噴射弁外へ排出する。
は通油路5aを介して通油路14bに連通して、
ノズル1と針弁2との間を潤滑した燃料油を燃料
噴射弁外へ排出する。
一方、ダンピングバルブ12は、第2図に示す
如く、凹部12bおよび貫通孔12cを有するシ
ート部12a、凹部12b内に挿入された弁体1
2d、シート部12aを蓋するワツシヤ12eと
からなり、ワツシヤ12eには貫通孔12fが設
けてある。弁体12dは外形十字状に形成してあ
つて、その中心部にはオリイフイスを形成する貫
通小孔12gが設けてあり、加工燃料の供給によ
り弁体12dは第2図aにおいて右側へ移動し、
供給加圧燃料を弁体12dの切欠き部分を介して
プランジヤ8にダンピングせず印加し、プランジ
ヤ8が第1図において右端側位置から左側方向へ
の移動時においては燃料油により左側方向に移動
させられてワツシヤ12eに当接させられて、プ
ランジヤ8の着座時には前記切欠き部分が閉塞さ
れ、貫通小孔12gのみを通して燃料油が流れて
ダンピング作用を呈するようにしてある。
如く、凹部12bおよび貫通孔12cを有するシ
ート部12a、凹部12b内に挿入された弁体1
2d、シート部12aを蓋するワツシヤ12eと
からなり、ワツシヤ12eには貫通孔12fが設
けてある。弁体12dは外形十字状に形成してあ
つて、その中心部にはオリイフイスを形成する貫
通小孔12gが設けてあり、加工燃料の供給によ
り弁体12dは第2図aにおいて右側へ移動し、
供給加圧燃料を弁体12dの切欠き部分を介して
プランジヤ8にダンピングせず印加し、プランジ
ヤ8が第1図において右端側位置から左側方向へ
の移動時においては燃料油により左側方向に移動
させられてワツシヤ12eに当接させられて、プ
ランジヤ8の着座時には前記切欠き部分が閉塞さ
れ、貫通小孔12gのみを通して燃料油が流れて
ダンピング作用を呈するようにしてある。
上記の如く構成された本考案の一実施例におい
て、燃料噴射ポンプからの燃料油は通油路14a
に供給され、通油路14a,5cおよび1cを経
て油溜室1dに供給される。
て、燃料噴射ポンプからの燃料油は通油路14a
に供給され、通油路14a,5cおよび1cを経
て油溜室1dに供給される。
第3図a,b,cおよびdはそれぞれ燃料噴射
弁の油溜室1d内の圧力線図、噴射量線図、針弁
変位線図およびドツジプランジヤ変位線図を示し
ている。
弁の油溜室1d内の圧力線図、噴射量線図、針弁
変位線図およびドツジプランジヤ変位線図を示し
ている。
燃料噴射ポンプを駆動する機関のクランク軸の
回動角度がΘ1に達したとき燃料噴射ポンプから
の燃料圧送が開始され、第3図aに示す如く油溜
室1c内の圧力は残留圧力Pvを超えて増加し始
め、回動角度がΘ2に達するとノズル開弁圧Ppを
超える。受圧面にノズル開弁圧Ppを受けた針弁2
は弁スプリング10の力に抗して第1図において
左側に変位し、開弁する。この結果噴射量Qは第
3図bに示す如くになり、針弁リフトは第3図c
に示す如くになる。
回動角度がΘ1に達したとき燃料噴射ポンプから
の燃料圧送が開始され、第3図aに示す如く油溜
室1c内の圧力は残留圧力Pvを超えて増加し始
め、回動角度がΘ2に達するとノズル開弁圧Ppを
超える。受圧面にノズル開弁圧Ppを受けた針弁2
は弁スプリング10の力に抗して第1図において
左側に変位し、開弁する。この結果噴射量Qは第
3図bに示す如くになり、針弁リフトは第3図c
に示す如くになる。
一方、第1図に示す如くプランジヤ8がシート
11に着座している状態ではシート11の中空部
内径に対応した面積がプランジヤ8の受圧面積で
あり、この受圧面積は針弁2の受圧面積より小さ
い。したがつて上記の状態まではプランジヤ8は
移動することはない。さらにクランク軸が回動
し、回動角度がΘ4に達したときすなわち燃料圧
送量が増大し、ノズル内の燃料圧力が増加したと
きプランジヤ8は第1図において右側に変位させ
られる。プランジヤ8は変位を開始するとすぐに
全断面積が燃料圧力の受圧面積となるがこのとき
の受圧面積は針弁2の受圧面積よりも大きく設定
されているのでプランジヤ8は直ちに全ストロー
ク移動する。この変位により弁スプリング10が
圧縮される。この結果開弁していた針弁2は、プ
ランジヤ8の変位で瞬間的に閉弁方向に移動させ
られると共に弁スプリング10のスプリング力が
強められたことと相まつて、閉弁し、パイロツト
噴射は終了する。なお、この場合に、ダンピング
バルブ12は、その弁体12dが第2図aにおい
て圧送燃料によつて右側に押圧されることになる
ため、弁体12dによるダンピング作用は無く、
燃料油圧は遅れなくプランジヤ8に印加される。
11に着座している状態ではシート11の中空部
内径に対応した面積がプランジヤ8の受圧面積で
あり、この受圧面積は針弁2の受圧面積より小さ
い。したがつて上記の状態まではプランジヤ8は
移動することはない。さらにクランク軸が回動
し、回動角度がΘ4に達したときすなわち燃料圧
送量が増大し、ノズル内の燃料圧力が増加したと
きプランジヤ8は第1図において右側に変位させ
られる。プランジヤ8は変位を開始するとすぐに
全断面積が燃料圧力の受圧面積となるがこのとき
の受圧面積は針弁2の受圧面積よりも大きく設定
されているのでプランジヤ8は直ちに全ストロー
ク移動する。この変位により弁スプリング10が
圧縮される。この結果開弁していた針弁2は、プ
ランジヤ8の変位で瞬間的に閉弁方向に移動させ
られると共に弁スプリング10のスプリング力が
強められたことと相まつて、閉弁し、パイロツト
噴射は終了する。なお、この場合に、ダンピング
バルブ12は、その弁体12dが第2図aにおい
て圧送燃料によつて右側に押圧されることになる
ため、弁体12dによるダンピング作用は無く、
燃料油圧は遅れなくプランジヤ8に印加される。
クランク軸の引き続く回動により油溜室1d内
の燃料圧力は増大し、回動角度Θ5において針弁
2は再び開弁して主噴射が開始される。この場合
に、プランジヤ8は既に第1図において右側に変
位させられており、プランジヤ8の全断面積に燃
料油圧を受けて変位しており、弁スプリング10
はこの変位により圧縮されているため、主噴射開
始時の開弁圧はパイロツト噴射時の開弁圧よりも
高く設定されたことになる。
の燃料圧力は増大し、回動角度Θ5において針弁
2は再び開弁して主噴射が開始される。この場合
に、プランジヤ8は既に第1図において右側に変
位させられており、プランジヤ8の全断面積に燃
料油圧を受けて変位しており、弁スプリング10
はこの変位により圧縮されているため、主噴射開
始時の開弁圧はパイロツト噴射時の開弁圧よりも
高く設定されたことになる。
上記の引き続くクランク軸の回動により燃料油
圧力は増加し、回動角度Θ5〜Θ6の間、主噴射は
継続される。クランク軸の回動角度Θ6において
燃料噴射ポンプからの燃料油圧送が終了すると、
油溜室1d内の燃料圧力は低下して行き、針弁2
は閉弁方向に移動させられる。この状態において
油溜室1d内の圧力が閉弁圧Pc以下になると針弁
2にて閉弁され、主噴射は終了となる。主噴射終
了時のクランク軸回動角度はΘ7である。
圧力は増加し、回動角度Θ5〜Θ6の間、主噴射は
継続される。クランク軸の回動角度Θ6において
燃料噴射ポンプからの燃料油圧送が終了すると、
油溜室1d内の燃料圧力は低下して行き、針弁2
は閉弁方向に移動させられる。この状態において
油溜室1d内の圧力が閉弁圧Pc以下になると針弁
2にて閉弁され、主噴射は終了となる。主噴射終
了時のクランク軸回動角度はΘ7である。
主噴射終了時からプランジヤ8は弁スプリング
10のスプリング力により第1図において左側方
向に移動させられ、シート11に着座する方向に
駆動される。プランジヤ8のこの駆動による弁体
12dの第2図における左側への移動時には、貫
通小孔12gによつてダンピング作用が働き、プ
ランジヤ8の着座時の速度を遅くする。したがつ
てプランジヤ8は緩かにシート11に、クランク
軸の回動角度Θ8の時期に着座させられる。
10のスプリング力により第1図において左側方
向に移動させられ、シート11に着座する方向に
駆動される。プランジヤ8のこの駆動による弁体
12dの第2図における左側への移動時には、貫
通小孔12gによつてダンピング作用が働き、プ
ランジヤ8の着座時の速度を遅くする。したがつ
てプランジヤ8は緩かにシート11に、クランク
軸の回動角度Θ8の時期に着座させられる。
(考案の効果)
以上説明した如く本考案によれば、プランジヤ
を備えた燃料噴射弁において、プランジヤの着座
シート側端面に着座シートを通して燃料噴射ポン
プからの吐出燃料を供給する吐出燃料供給路中
に、プランジヤが着座シート方向への移動のとき
における流路抵抗は大きく、プランジヤの着座時
にダンピング作用をするダンピング手段を備えた
ことによつて、着座時の圧力波の発生が防止でき
る結果、2次噴射が防止でき、噴射毎のばらつき
が低減できて噴射量のばらつきがなくなり安定性
が増大する。
を備えた燃料噴射弁において、プランジヤの着座
シート側端面に着座シートを通して燃料噴射ポン
プからの吐出燃料を供給する吐出燃料供給路中
に、プランジヤが着座シート方向への移動のとき
における流路抵抗は大きく、プランジヤの着座時
にダンピング作用をするダンピング手段を備えた
ことによつて、着座時の圧力波の発生が防止でき
る結果、2次噴射が防止でき、噴射毎のばらつき
が低減できて噴射量のばらつきがなくなり安定性
が増大する。
さらにプランジヤ着座時の騒音が低減される効
果もある。
果もある。
第1図は本考案の一実施例の構成を示す断面
図。第2図a〜cはダンピングバルブを示す断面
図、弁体の正面図および弁体の側面図。第3図は
本考案の作用の説明に供する特性線図。 1……ノズル、2……針弁、5……ノズルホル
ダ本体、8……プランジヤ、10……弁スプリン
グ、11……シート、12……ダンピングバル
ブ。
図。第2図a〜cはダンピングバルブを示す断面
図、弁体の正面図および弁体の側面図。第3図は
本考案の作用の説明に供する特性線図。 1……ノズル、2……針弁、5……ノズルホル
ダ本体、8……プランジヤ、10……弁スプリン
グ、11……シート、12……ダンピングバル
ブ。
Claims (1)
- ノズル内に進退自在に挿入された針弁を閉弁方
向に付勢する弁スプリングと、着座位置からの移
動により受圧面積が切替えられかつ着座位置から
の変位量にともなつて前記弁スプリングを圧縮さ
せるドツジプランジヤとを備え、燃料噴射ポンプ
からの吐出燃料圧力を受けて開、閉弁方向に針弁
が駆動させられるとともにドツジプランジヤが変
位させられる燃料噴射弁において、ドツジプラン
ジヤの着座シート側端面に着座シートを通して前
記燃料噴射ポンプからの吐出燃料を供給する吐出
燃料供給路中に設けられ、ドツジプランジヤが前
記着座シートから離れる方向への移動のときにお
ける流路抵抗は小さく、かつドツジプランジヤが
着座シート方向への移動ののときにおける流路抵
抗は大きいダンピング手段を備えたことを特徴と
する燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985184501U JPH0424136Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985184501U JPH0424136Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6293159U JPS6293159U (ja) | 1987-06-13 |
JPH0424136Y2 true JPH0424136Y2 (ja) | 1992-06-05 |
Family
ID=31132236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985184501U Expired JPH0424136Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0424136Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5943494Y2 (ja) * | 1979-03-28 | 1984-12-24 | 株式会社小松製作所 | 電子制御式ユニツトインジエクタ装置 |
-
1985
- 1985-12-02 JP JP1985184501U patent/JPH0424136Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6293159U (ja) | 1987-06-13 |
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