JPH04241133A - 床ずれ防止用シーツ - Google Patents

床ずれ防止用シーツ

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JPH04241133A
JPH04241133A JP2409611A JP40961190A JPH04241133A JP H04241133 A JPH04241133 A JP H04241133A JP 2409611 A JP2409611 A JP 2409611A JP 40961190 A JP40961190 A JP 40961190A JP H04241133 A JPH04241133 A JP H04241133A
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filaments
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坂本 弘明
Gunji Tanaka
田中 軍司
Minoru Kubota
稔 久保田
Seiichi Miyashita
宮下 征一
Masatoshi Takeuchi
正俊 竹内
Noritaka Hayashi
林 紀孝
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶フィラメント
を利用した織物の製作方法及び同製作方法により製作し
た織物、特に、床ずれ防止用のシーツとして有効利用可
能な織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高齢者、重傷者、身障者等の身体
の不自由な人達で、寝たきりや車椅子での生活を余儀な
くされている人に発生する合併症の一つとして床ずれ(
褥瘡)があり、かかる床ずれは患者に激痛を与え、しか
も治療の困難なものとされている。
【0003】そして、床ずれの予防或いは治療として、
一定時間(例えば、2時間)以内に患者の体位を変える
か、又は局所にかかる体圧を1平方センチメートル当り
200g以下に分散させる方法がある。
【0004】具体的には、床ずれ防止用ベッドとして、
クッション部に空気を充填したエアーベッド、クッショ
ン部に水を充填したウォーターベッド、及び寝台の左右
側部を動力により上方へ跳上げ調節可能とした電動式ベ
ッドが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エアーベッ
ドやウォーターベッドの場合、これらのベッドに横臥し
た患者が動くと揺れるために、使用者が、船酔いと同様
に気分を悪くしたり、不安定さのために安心できず、精
神的疲労を生じるという問題がある。また、クッション
部のわずかな損傷等により空気もれや水もれを生じて、
床ずれ防止機能を果さなくなるという問題がある。
【0006】そして、電動式ベッドの場合、寝台の左右
側部を大幅に跳上げなければ患者の体位を変更する(例
えば、寝返り状態にする)ことができず、しかも、かか
る跳上げ操作は患者自身ではできないために、付添いの
人にしてもらう必要があり、そのために患者が精神的に
不安になるという問題がある。
【0007】その他に、これらのベッドのいずれも使用
感、効果、及び価格等の点で解決すべき点が多いという
問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、以
下の織物の製作方法を提供せんとするものである。
【0009】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、変態温度で所定の
形状に回復するように形状記憶処理し、 ハ)  形状記憶処理した形状記憶フィラメントをタテ
糸として使用する一方、天然繊維や化学繊維よりなる交
織用の普通糸をヨコ糸として使用して、形状記憶フィラ
メントが形状回復した際に、タテ糸として隣接する各フ
ィラメント同士の回復形状が整合するように製織する、
ことを特徴とする織物の製作方法。
【0010】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、変態温度で所定の
形状に回復するように形状記憶処理し、 ハ)  形状記憶処理した形状記憶フィラメントをヨコ
糸として使用する一方、天然繊維や化学繊維よりなる交
織用の普通糸をタテ糸として使用して、形状記憶フィラ
メントが形状回復した際に、ヨコ糸として隣接する各フ
ィラメント同士の回復形状が整合するように製織する、
ことを特徴とする織物の製作方法。
【0011】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、タテ糸及びヨコ糸
として使用して製織し、 ハ)  製織した布を、形状記憶フィラメントの変態温
度で所定の形状に回復するように形状記憶処理する、こ
とを特徴とする織物の製作方法。
【0012】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントをタテ糸として使用す
る一方、形状記憶フィラメントを形状記憶処理する温度
と同等の耐熱性を有する素材により形成した交織用フィ
ラメントをヨコ糸として使用して製織し、ハ)  製織
した布を、形状記憶フィラメントの変態温度で所定の形
状に回復するように形状記憶処理すること、を特徴とす
る織物の製作方法。
【0013】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントをヨコ糸として使用す
る一方、形状記憶フィラメントを形状記憶処理する温度
と同等の耐熱性を有する素材により形成した交織用フィ
ラメントをタテ糸として使用して製織し、ハ)  製織
した布を、形状記憶フィラメントの変態温度で所定の形
状に回復するように形状記憶処理する、ことを特徴とす
る織物の製作方法。
【0014】また、上記いずれかに記載の織物の製作方
法により製作した織物にも特徴を有するものであり、か
かる織物をシーツとして利用可能とすると共に、同シー
ツを形成する形状記憶フィラメントの変態温度を寝床内
温度よりも高く設定し、同変態温度で回復するように記
憶処理した形状を波打形状として、同形状記憶フィラメ
ントの形状回復力により、シーツ上に横臥した使用者の
体位を変更可能とすると共に、使用者の体の局所に集中
する体圧を分散可能としたことにも特徴を有する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照にしなが
ら説明する。
【0016】図1〜図4は、それぞれ本発明に係る織物
としての床ずれ防止用のシーツAの製作方法である第1
実施例〜第4実施例の各工程説明図であり、図5はシー
ツAの使用状態説明図、図6はシーツAを形状回復させ
るための形状回復用加熱装置Bの説明図、図7及び図8
は、それぞれ形状回復させたシーツAの使用状態説明図
である。
【0017】まず、床ずれ防止用のシーツAの四種類(
第1実施例〜第4実施例)の製作方法を順次説明する。
【0018】(第1実施例)図1は、第1実施例として
のシーツAの製作工程を示しており、かかるシーツAの
製作手順を次に説明する。
【0019】■一定の変態温度を有する形状記憶合金、
形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶フィラ
メント1を多数本形成する。
【0020】■同形状記憶フィラメント1を、変態温度
で所定の形状に回復するように形状記憶処理する(図1
(a)参照)。
【0021】■形状記憶処理した多数本の形状記憶フィ
ラメント1をタテ糸として使用する一方、天然繊維や化
学繊維よりなる普通糸2をヨコ糸として使用して、形状
記憶フィラメント1が形状回復した際に、タテ糸として
隣接する各フィラメント1,1同士の回復形状が整合す
るように製織してシーツAを製作する(図1(b)参照
)。 このように、形状記憶フィラメント1をタテ糸として使
用し、普通糸2をヨコ糸として使用して製織したシーツ
Aは、図1(c)に示すように、形状回復用加熱装置B
(図6参照)により形状記憶フィラメント1を形状回復
させた際には、シーツAを縦方向に波打たせた立体的な
形状を維持させることができると共に、普通糸2により
風合や肌ざわりを良好に保つことができる。
【0022】この際、シーツAは、タテ糸として隣接す
る各フィラメント1,1同士の回復形状が整合するよう
にして製織しているために、シーツAを確実に設定した
立体的形状に維持させることができる。
【0023】ここで、形状記憶フィラメントは、Ti−
Ni合金等の形状記憶合金や、ポリノルボルネン等の形
状記憶樹脂や、Ni基合金等の超弾性合金を、例えば0
.1 〜1.0mm の直径を有する繊維状、又は一定
幅(例えば、2mm幅を有する細帯状等に形成すること
ができる。
【0024】そして、かかる形状記憶フィラメント1の
変態温度は寝床内温度(例えば、32〜36℃)よりも
高く設定する。
【0025】また、形状記憶フィラメント1の形状記憶
処理温度は、例えば、400 〜500 ℃とすること
ができる。
【0026】また、形状記憶フィラメント1の回復形状
は、例えば、振幅が10cm、ピッチが30cmの波打
形状とすることができる(図7及び図8参照)。
【0027】以下、形状記憶フィラメント1の素材、形
状、変態温度、回復形状等については、第2実施例〜第
4実施例においても同様にすることができる。
【0028】(第2実施例)図2は、第2実施例として
のシーツAの製作工程を示しており、かかるシーツAの
製作手順を次に説明する。
【0029】■一定の変態温度を有する形状記憶合金、
形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶フィラ
メント1を形成する。
【0030】■同形状記憶フィラメント1を、変態温度
で所定の形状に回復するように形状記憶処理する(図2
(a)参照)。
【0031】■形状記憶処理した一本の形状記憶フィラ
メント1をヨコ糸として使用する一方、天然繊維や化学
繊維よりなる普通糸をタテ糸として使用して、形状記憶
フィラメント1が形状回復した際に、形状記憶フィラメ
ント1のヨコ糸として隣接する部分同士の回復形状が整
合するように製織してシーツAを製作する(図2(b)
参照)。
【0032】このように、形状記憶フィラメント1をヨ
コ糸として使用し、普通糸2をタテ糸として使用して製
織したシーツAは、図2(c)に示すように、形状回復
用加熱装置Bにより形状記憶フィラメント1を形状に回
復させた際には、シーツAを横方向に波打たせた立体的
な形状を維持させることができると共に、普通糸2によ
り風合や肌ざわりを良好に保つことができる。
【0033】この際、シーツAは、形状記憶フィラメン
ト1のヨコ糸として隣接する部分同士の回復形状が整合
するようにして製織しているために、シーツAを確実に
設定した立体的形状に維持させることができる。
【0034】(第3実施例)図3は、第3実施例として
のシーツAの製作工程を示しており、かかるシーツAの
製作手順を次に説明する。
【0035】■一定の変態温度を有する形状記憶合金、
形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶フィラ
メント1を形成する。
【0036】■同形状記憶フィラメント1を、タテ糸及
びヨコ糸として使用して、タテ糸とヨコ糸を製織してシ
ーツAを製作する(図3(a)参照)。
【0037】■製織したシーツAを、形状記憶フィラメ
ント1の変態温度で所定の形状に回復するように形状記
憶処理する(図3(b)参照)。
【0038】このように、形状記憶フィラメント1をタ
テ糸及びヨコ糸として使用して製織したシーツAは、図
3(b)に示すように、形状回復用加熱装置Bにより形
状記憶フィラメント1を形状回復させた際には、シーツ
Aを縦方向に波打たせた立体的な形状に維持させること
ができる。
【0039】しかも、かかるシーツAは、製織した後に
形状記憶処理することができるために、形状記憶フィラ
メント1の回復形状に合せる作業を行なう必要がなく、
そのために、シーツAの製作時間を短縮させることがで
きる。
【0040】なお、図3に示す本実施例では、タテ糸と
しての形状記憶フィラメント1のみを波打状に形状記憶
処理しているが、ヨコ糸としての形状記憶フィラメント
1のみを所望の凹凸形状に形状記憶処理することも、ま
た、タテ糸とヨコ糸の両方の形状記憶フィラメント1,
1を所望の凹凸形状に形状記憶処理して、シーツAを所
望の立体形状に維持させることもできる。
【0041】(第4実施例)図4は、第4実施例として
のシーツAの製作工程を示しており、かかるシーツAの
製作手順を次に説明する。
【0042】■一定の変態温度を有する形状記憶合金、
形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶フィラ
メントを形成する。
【0043】■同形状記憶フィラメントをタテ糸として
使用する一方、形状記憶フィラメントを形状記憶処理す
る温度と同等の耐熱性を有する素材により形成した交織
用フィラメント3をヨコ糸として使用して、タテ糸とヨ
コ糸を製織してシーツAを製作する(図4(a)参照)
■製織したシーツAを形状記憶フィラメント1の変態温
度で所定の形状に回復するように形状記憶処理する(図
4(b)参照)。
【0044】このように、形状記憶フィラメント1をタ
テ糸として使用し、交織用フィラメント3をヨコ糸とし
て使用して製織したシーツAは、図4(c)に示すよう
に、形状回復用加熱装置Bにより形状記憶フィラメント
1を形状回復させた際には、シーツAを縦方向に波打た
せた立体的な形状に維持させることができる。
【0045】しかも、かかるシーツAは、製織した後に
形状記憶処理することができるために、逐一ヨコ糸とし
ての交織用フィラメント3をタテ糸としての形状記憶フ
ィラメント1の回復形状に合わせる作業を行なう必要が
なく、そのために、シーツAの製作時間を短縮させるこ
とができると共に、形状記憶フィラメント1の使用量を
少くすることができるために、製作費用を低減させるこ
とができる。
【0046】ここで、交織用フィラメント3としては、
例えば、カーボン繊維を使用することができる。
【0047】また、シートAの製織の際に、上記の場合
とは反対に形状記憶フィラメント1をヨコ糸として使用
し、交織用フィラメント3をタテ糸として使用すること
もできることはいうまでもない。
【0048】次に、上記した第1実施例〜第4実施例に
より製作したシーツAの使用状態について説明する。
【0049】すなわち、図5に示すように、シーツAを
、寝床Cに設置した形状回復用加熱装置Bの加熱シート
6上に敷いておき、同シーツA上に使用者Dが横臥する
【0050】ここで、形状回復用装置Bについて説明す
ると、同装置Bは、図6に示すように、多数個の分割構
成加熱部5を具備する可撓性の加熱シート6と、加熱シ
ート6の各分割構成加熱部5を、それぞれON・OFF
操作して発熱させる操作部7とをコード8を介して接続
して構成している。
【0051】そして、図7又は図8に示すように一定時
間(例えば、2時間)毎に分割構成加熱部5を同時に或
いは交互に発熱させることにより、形状記憶フィラメン
ト1を形状回復させ、同形状記憶フィラメント1の波打
ち形状への形状回復力によりシートA上に横臥した使用
者Dの体位を変更可能(図7参照)とし、又は、使用者
の体の局所に集中する体圧を分散可能(図8参照)とす
ることにより、使用者Dの床ずれを防止することができ
る。
【0052】この際、シーツAは、既存のベッドや寝床
にそのまま使用することができ、使用に際して電動式ベ
ッドが必要とするような大きな設置スペースを必要とせ
ず、メンテナンスや取替え等も楽に行なえ、しかも、エ
アーベッドやウォーターベッドが使用者に与える船酔い
気分や精神的な疲労等を、一切与えることがない。また
、エアーベッドやウォーターベッドのように、僅かな損
傷等により空気や水がもれるという心配もない。さらに
は、シーツAは、風合いや肌ざわりが良く使用感が良好
で、床ずれ防止効果も高く、シーツAの価格もこれらの
ベッドの価格にくらべると大幅に廉価なものとすること
ができる。
【0053】また、本発明に係る織物は、シーツ以外に
、車椅子使用者の褥瘡防止用として車椅子の座布団の上
に敷くマットとして使用することも、また、椅子の背も
たれ部の表面に取付けて、指圧・マッサージ用具として
使用することもできる。
【0054】なお、本実施例では、形状記憶フィラメン
ト1の回復形状を波打形状としているが、この形状に限
らず、使用目的に応じて種々の形状に設定することがで
きる
【0055】。
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が生
起される。
【0056】■形状記憶フィラメントと交織用の普通糸
とをタテ糸又はヨコ糸として使用して製織した織物は、
形状記憶フィラメントを所定の形状に回復させることに
より、立体的な形状を維持させることができると共に、
普通糸により風合や肌ざわりを良好に保つことができる
【0057】■形状記憶フィラメントをタテ糸及びヨコ
糸として使用して製織した織物は、製織した後に形状記
憶処理することができるために、形状記憶フィラメント
の回復形状に合わせる作業を行なう必要がなく、そのた
めに、織物の製作時間を短縮させることができる。
【0058】■形状記憶フィラメントと、同形状記憶フ
ィラメントを形状記憶処理する温度と同等の耐熱性を有
する素材により形成した交織用フィラメントをタテ糸又
はヨコ糸として製織した織物は、製織した後に形状記憶
処理することができるために、交織用フィラメントを形
状記憶フィラメントの回復形状に合わせる作業を行なう
必要がなく、そのために、織物の製作時間を短縮させる
ことができると共に、形状記憶フィラメントの使用料を
少なくすることができるために、製作費用を低減させる
ことができる。
【0059】■上記した■〜■の織物をシーツとして利
用すると共に、同シーツを形成する形状記憶フィラメン
トの変態温度を寝床内温度よりも高く設定し、同変態温
度で回復するように形状記憶処理した形状を波打状とし
て、同形状記憶フィラメントの形状回復力によりシート
上に横臥した使用者の体位を変更可能とすると共に、使
用者の体の局所に集中する体圧を分散可能とすることに
より、使用者の床ずれを防止することができる。
【0060】この際、シーツは、既存のベッドや寝床に
そのまま使用することができ、使用に際して電動式ベッ
ドを設置した場合に必要とするような大きな設置スペー
スを必要とせず、メンテナンスや取替え等も行なえ、し
かもエアーベッドやウォーターベッドが使用者に与える
船酔い気分や精神的な疲労等を一切与えることがない。 また、エアーベッドやウォーターベッドのように、わず
かな損傷等により空気や水がもれるという心配もない。 さらには、かかるシーツは風合いや肌ざわりが良く、使
用感が良好で、床ずれ防止効果も高く、シーツの価格も
これらベッドの価格に比べて大幅に廉価なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る織物の製作方法の第1実施例とし
てのシーツの製作工程説明図。
【図2】同第2実施例としてのシーツの製作工程説明図
【図3】同第3実施例としてのシーツの製作工程説明図
【図4】同第4実施例としてのシーツの製作工程説明図
【図5】同シーツの使用状態説明図。
【図6】形状回復用加熱装置の説明図。
【図7】形状回復させたシーツの使用状態説明図。
【図8】形状回復させたシーツの他の使用状態説明図。
【符号の説明】
A  シーツ B  形状回復用加熱装置 1  形状記憶フィラメント 2  普通糸 3  交織用フィラメント

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
    合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
    フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、変態温度で所定の
    形状に回復するように形状記憶処理し、 ハ)  形状記憶処理した形状記憶フィラメントをタテ
    糸として使用する一方、天然繊維や化学繊維よりなる交
    織用の普通糸をヨコ糸として使用して、形状記憶フィラ
    メントが形状回復した際に、タテ糸として隣接する各フ
    ィラメント同士の回復形状が整合するように製織する、
    ことを特徴とする織物の製作方法。
  2. 【請求項2】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
    合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
    フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、変態温度で所定の
    形状に回復するように形状記憶処理し、 ハ)  形状記憶処理した形状記憶フィラメントをヨコ
    糸として使用する一方、天然繊維や化学繊維よりなる交
    織用の普通糸をタテ糸として使用して、形状記憶フィラ
    メントが形状回復した際に、ヨコ糸として隣接する各フ
    ィラメント同士の回復形状が整合するように製織する、
    ことを特徴とする織物の製作方法。
  3. 【請求項3】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
    合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
    フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントを、タテ糸及びヨコ糸
    として使用して製織し、 ハ)  製織した布を、形状記憶フィラメントの変態温
    度で所定の形状に回復するように形状記憶処理する、こ
    とを特徴とする織物の製作方法。
  4. 【請求項4】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
    合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
    フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントをタテ糸として使用す
    る一方、形状記憶フィラメントを形状記憶処理する温度
    と同等の耐熱性を有する素材により形成した交織用フィ
    ラメントをヨコ糸として使用して製織し、ハ)  製織
    した布を、形状記憶フィラメントの変態温度で所定の形
    状に回復するように形状記憶処理する、ことを特徴とす
    る織物の製作方法。
  5. 【請求項5】イ)  一定の変態温度を有する形状記憶
    合金、形状記憶樹脂、又は超弾性合金等により形状記憶
    フィラメントを形成し、 ロ)  同形状記憶フィラメントをヨコ糸として使用す
    る一方、形状記憶フィラメントを形状記憶処理する温度
    と同等の耐熱性を有する素材により形成した交織用フィ
    ラメントをタテ糸として使用して製織し、ハ)  製織
    した布を、形状記憶フィラメントの変態温度で所定の形
    状に回復するように形状記憶処理する、ことを特徴とす
    る織物の製作方法。
  6. 【請求項6】  請求項1〜5のいずれかに記載の織物
    の製作方法により製作した織物。
  7. 【請求項7】  請求項1〜5のいずれかに記載の織物
    の製作方法により製作した織物をシーツとして利用可能
    とすると共に、同シーツを形成する形状記憶フィラメン
    トの変態温度を寝床内温度よりも高く設定し、同変態温
    度で回復するように記憶処理した形状を波打形状として
    、同形状記憶フィラメントの形状回復力により、シーツ
    上に横臥した使用者の体位を変更可能とすると共に、使
    用者の体の局所に集中する体圧を分散可能としたことを
    特徴とする織物。
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