JPH04241120A - 紡機用メタリックワイヤの熱処理方法 - Google Patents
紡機用メタリックワイヤの熱処理方法Info
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- JPH04241120A JPH04241120A JP41869290A JP41869290A JPH04241120A JP H04241120 A JPH04241120 A JP H04241120A JP 41869290 A JP41869290 A JP 41869290A JP 41869290 A JP41869290 A JP 41869290A JP H04241120 A JPH04241120 A JP H04241120A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は紡機の梳綿機や空気精紡
機等に用いられるメタリックワイヤの熱処理方法に関し
、特にテーカインワイヤ、インターロックワイヤ等のガ
ーネットワイヤの高周波熱処理方法に関するものである
。
機等に用いられるメタリックワイヤの熱処理方法に関し
、特にテーカインワイヤ、インターロックワイヤ等のガ
ーネットワイヤの高周波熱処理方法に関するものである
。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来の紡機用メタリックワ
イヤの一般的な熱処理は、圧延，打抜きにより所定の形
状に成形したのち都市ガス，天然ガス或は電気を熱源と
した数ｍの連続炉内で応力除去のための焼なましを行な
い、その後、メタリックワイヤの歯先を火炎焼入れによ
り硬化させ、ガス或は電気による数ｍの連続炉内で焼戻
しを行なう熱処理方法が行なわれている。
イヤの一般的な熱処理は、圧延，打抜きにより所定の形
状に成形したのち都市ガス，天然ガス或は電気を熱源と
した数ｍの連続炉内で応力除去のための焼なましを行な
い、その後、メタリックワイヤの歯先を火炎焼入れによ
り硬化させ、ガス或は電気による数ｍの連続炉内で焼戻
しを行なう熱処理方法が行なわれている。
【０００３】ところが、最近の紡績工場での過酷な操業
条件の下ではさらに高い耐摩耗性を必要とし、そのため
炭化物の多い特殊な合金鋼線を適用することもある。し
かし、従来の熱処理方法によると、炭素鋼線に比べ合金
鋼線は炭化物の溶け混みが少なく、マルテンサイト化が
不充分であり、歯先のみ高硬度で、歯先より下は硬さ不
足が生じ、高価な材料の割には耐摩耗性向上に寄与しな
いという問題があった。
条件の下ではさらに高い耐摩耗性を必要とし、そのため
炭化物の多い特殊な合金鋼線を適用することもある。し
かし、従来の熱処理方法によると、炭素鋼線に比べ合金
鋼線は炭化物の溶け混みが少なく、マルテンサイト化が
不充分であり、歯先のみ高硬度で、歯先より下は硬さ不
足が生じ、高価な材料の割には耐摩耗性向上に寄与しな
いという問題があった。
【０００４】又、焼入れ加熱時間を長くして炭化物を多
く固溶させ、マルテンサイト化を歯部の広範囲にすると
、火炎焼入れでは、メタリックワイヤの谷部まで硬度が
上昇し、メタリックワイヤをローラに巻付ける時に谷部
の伸びが減少し、その部分より亀裂が生じ、メタリック
ワイヤが切断するという問題があった。
く固溶させ、マルテンサイト化を歯部の広範囲にすると
、火炎焼入れでは、メタリックワイヤの谷部まで硬度が
上昇し、メタリックワイヤをローラに巻付ける時に谷部
の伸びが減少し、その部分より亀裂が生じ、メタリック
ワイヤが切断するという問題があった。
【０００５】又、焼入れを周波数の高い高周波誘導加熱
装置を使用し、加熱，冷却を行なうこともあるが、歯部
表層ないし歯部から谷部全体が硬化するという両極端な
焼入れになり易く、歯部表層のみ硬化したメタリックワ
イヤが用いられた場合、梳綿機として定期的に歯先をグ
ラインディングするため、歯部先端の未硬化部が露呈し
、摩耗が早くなるという問題があったり、あるいは谷部
まで硬化するという上述の問題が生じていた。さらに、
長尺の焼なまし炉、焼戻し炉及び焼入れバーナーを用い
ているので、放熱による熱処理工場内の温度上昇による
作業環境の悪化により作業能率も低下するという問題が
ある。
装置を使用し、加熱，冷却を行なうこともあるが、歯部
表層ないし歯部から谷部全体が硬化するという両極端な
焼入れになり易く、歯部表層のみ硬化したメタリックワ
イヤが用いられた場合、梳綿機として定期的に歯先をグ
ラインディングするため、歯部先端の未硬化部が露呈し
、摩耗が早くなるという問題があったり、あるいは谷部
まで硬化するという上述の問題が生じていた。さらに、
長尺の焼なまし炉、焼戻し炉及び焼入れバーナーを用い
ているので、放熱による熱処理工場内の温度上昇による
作業環境の悪化により作業能率も低下するという問題が
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の紡機
用メタリックワイヤの熱処理方法の問題点を解消するも
ので、圧延，打抜きにより所定の形状に成形した後、低
い単周波数の高周波誘導加熱で焼なまし処理を行ない、
その後、高い高周波数の二重周波誘導加熱装置を用いて
時分割した異なる周波数の電圧を交互に連続的に印加し
ながらメタリックワイヤの歯部を急速に加熱し、自己冷
却又は水等の冷却媒質によって急冷して焼入れ処理を行
ない、歯部を広範囲に硬化させ、耐摩耗性の高い紡機用
メタリックワイヤを製造する熱処理方法を提供するもの
である。
用メタリックワイヤの熱処理方法の問題点を解消するも
ので、圧延，打抜きにより所定の形状に成形した後、低
い単周波数の高周波誘導加熱で焼なまし処理を行ない、
その後、高い高周波数の二重周波誘導加熱装置を用いて
時分割した異なる周波数の電圧を交互に連続的に印加し
ながらメタリックワイヤの歯部を急速に加熱し、自己冷
却又は水等の冷却媒質によって急冷して焼入れ処理を行
ない、歯部を広範囲に硬化させ、耐摩耗性の高い紡機用
メタリックワイヤを製造する熱処理方法を提供するもの
である。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。素材としては、硬鋼線（Ｃ：０．８２％）を用
い、圧延，打抜きにより図１Ａ，Ｂに示すような所定形
状の梳綿機用テーカインワイヤ１を形成する。
明する。素材としては、硬鋼線（Ｃ：０．８２％）を用
い、圧延，打抜きにより図１Ａ，Ｂに示すような所定形
状の梳綿機用テーカインワイヤ１を形成する。
【０００８】まず焼なまし処理として５００ＫＨｚの低
い単周波数の高周波誘導加熱でメタリックワイヤ全体を
１〜２秒間加熱し、徐冷を行なう。徐冷後の焼入れとし
ては、高い周波数の二重周波誘導加熱装置を用いて同一
の加熱コイルで異なる周波数（１ＭＨｚと１０ＭＨｚ）
の電圧を交互に連続的に印加しながら、メタリックワイ
ヤの谷部２を除く歯部３を０．１〜０．５秒間急冷後、
直ちに水にて急冷して熱処理を連続的に行なう。
い単周波数の高周波誘導加熱でメタリックワイヤ全体を
１〜２秒間加熱し、徐冷を行なう。徐冷後の焼入れとし
ては、高い周波数の二重周波誘導加熱装置を用いて同一
の加熱コイルで異なる周波数（１ＭＨｚと１０ＭＨｚ）
の電圧を交互に連続的に印加しながら、メタリックワイ
ヤの谷部２を除く歯部３を０．１〜０．５秒間急冷後、
直ちに水にて急冷して熱処理を連続的に行なう。
【０００９】なお、周波数の低い時にメタリックワイヤ
の歯元の内部が加熱され、周波数の高い時に歯部の表層
が加熱され、異なる周波数の分割時間を短かくして交互
に連続的に印加することにより、歯部内部と表層を均一
に加熱することが出来るものである。
の歯元の内部が加熱され、周波数の高い時に歯部の表層
が加熱され、異なる周波数の分割時間を短かくして交互
に連続的に印加することにより、歯部内部と表層を均一
に加熱することが出来るものである。
【００１０】上記熱処理を行なうことにより歯部３は図
２，図３の如く高硬化部４，硬化部５と非硬化部６が形
成される。又、本発明の熱処理方法による紡機用メタリ
ックワイヤは図４に示す如く、その表面硬度分布曲線Ａ
は、従来の熱処理方法のメタリックワイヤの表面硬度分
布曲線Ｂに比べて歯先７の硬度は上昇し、メタリックワ
イヤの作用として必要な稜線８の高硬化部が広くなった
ことが判明し、特にテーカインワイヤ、インターロック
ワイヤ等のガーネットワイヤのような焼入れ処理に大容
量の加熱を必要とするものに有効である。
２，図３の如く高硬化部４，硬化部５と非硬化部６が形
成される。又、本発明の熱処理方法による紡機用メタリ
ックワイヤは図４に示す如く、その表面硬度分布曲線Ａ
は、従来の熱処理方法のメタリックワイヤの表面硬度分
布曲線Ｂに比べて歯先７の硬度は上昇し、メタリックワ
イヤの作用として必要な稜線８の高硬化部が広くなった
ことが判明し、特にテーカインワイヤ、インターロック
ワイヤ等のガーネットワイヤのような焼入れ処理に大容
量の加熱を必要とするものに有効である。
【００１１】上記実施例による本発明品Ａと比較テスト
用メタリックワイヤの従来品Ｂを用いて下記の条件にて
、紡出テストを行なった。 紡出テスト条件 繊 維：綿４０番手 紡出量：４５０ｇｒ／６ｙｒｄｓ 回転数：シリンダ ４５０ｒｐｍドッファ
３５ｒｐｍ テーカイン １１５０ｒｐｍ 上記紡出テストにより、本発明品Ａは通過繊維総量が４
００ｔｏｎに対し、従来品Ｂは通過繊維総量が２５０ｔ
ｏｎで摩耗が大きくなり寿命にいたり、本発明Ａの寿命
延長が認められた。
用メタリックワイヤの従来品Ｂを用いて下記の条件にて
、紡出テストを行なった。 紡出テスト条件 繊 維：綿４０番手 紡出量：４５０ｇｒ／６ｙｒｄｓ 回転数：シリンダ ４５０ｒｐｍドッファ
３５ｒｐｍ テーカイン １１５０ｒｐｍ 上記紡出テストにより、本発明品Ａは通過繊維総量が４
００ｔｏｎに対し、従来品Ｂは通過繊維総量が２５０ｔ
ｏｎで摩耗が大きくなり寿命にいたり、本発明Ａの寿命
延長が認められた。
【００１２】一方、本発明の熱処理方法により、熱処理
工程のラインは短かくなり、又、室内温度の上昇もほと
んどなく、加熱時間も非常に少なく、メタリックワイヤ
表面に発生するスケールが少ないため、作業環境が良く
なり、作業効率の向上や品質向上が認められた。
工程のラインは短かくなり、又、室内温度の上昇もほと
んどなく、加熱時間も非常に少なく、メタリックワイヤ
表面に発生するスケールが少ないため、作業環境が良く
なり、作業効率の向上や品質向上が認められた。
【００１３】
【発明の効果】本発明の熱処理による紡機用メタリック
ワイヤは、従来と同一材料であっても歯部は微細なマル
テンサイト組織を呈し、高硬度となるため繊維に対する
耐摩耗性が向上するという効果がある。
ワイヤは、従来と同一材料であっても歯部は微細なマル
テンサイト組織を呈し、高硬度となるため繊維に対する
耐摩耗性が向上するという効果がある。
【００１４】又、熱処理工程のラインが短くなり、室内
温度の上昇もほとんどなく、作業環境がよくなるなどの
優れた効果を有する発明である。
温度の上昇もほとんどなく、作業環境がよくなるなどの
優れた効果を有する発明である。
【図１】本発明の一実施例の製造方法により得られた紡
機用メタリックワイヤを示し、Ａは正面図、Ｂは側面図
である。
機用メタリックワイヤを示し、Ａは正面図、Ｂは側面図
である。
【図２】図１のＡ−Ａ 一部拡大断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ 一部拡大断面図である。
【図４】メタリックワイヤの歯部の表面硬度分布曲線図
である。
である。
１ メタリックワイヤ
２ 谷部
３ 歯部
４ 高硬化部
５ 硬化部
６ 非硬化部
７ 歯先
８ 稜線
Claims (1)
- 【請求項１】 硬鋼線又は合金鋼線を用い、所定形状
に形成した後、高周波誘導加熱により焼なまし処理を行
ない、次に二重周波誘導加熱装置を用いてメタリックワ
イヤの歯部のみ、異なる周波数の電圧を交互に速続的に
印加しながら加熱し、冷却することにより焼入れ処理を
行なうことを特徴とする紡機用メタリックワイヤの熱処
理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41869290A JP2909774B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紡機用メタリックワイヤの熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41869290A JP2909774B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紡機用メタリックワイヤの熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04241120A true JPH04241120A (ja) | 1992-08-28 |
| JP2909774B2 JP2909774B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=18526486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP41869290A Expired - Fee Related JP2909774B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紡機用メタリックワイヤの熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2909774B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012097317A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Fuji Electronics Industry Co Ltd | 高周波焼き入れ方法及び鉄鋼を素材とする製品の製造方法 |
| KR20160149212A (ko) * | 2014-05-09 | 2016-12-27 | 그로츠-베케르트 카게 | 전강 피팅 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024511694A (ja) | 2021-02-02 | 2024-03-15 | グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト | カードワイヤのレーザー硬化法 |
| EP4036254A1 (de) | 2021-02-02 | 2022-08-03 | Groz-Beckert KG | Verfahren zum laserhärten eines garniturdrahtes |
| DE102021102373A1 (de) | 2021-02-02 | 2022-08-04 | Groz-Beckert Kommanditgesellschaft | Verfahren zum Laserhärten eines Garniturdrahtes |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP41869290A patent/JP2909774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012097317A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-05-24 | Fuji Electronics Industry Co Ltd | 高周波焼き入れ方法及び鉄鋼を素材とする製品の製造方法 |
| KR20160149212A (ko) * | 2014-05-09 | 2016-12-27 | 그로츠-베케르트 카게 | 전강 피팅 |
| CN106661646A (zh) * | 2014-05-09 | 2017-05-10 | 格罗兹-贝克特公司 | 全钢配件 |
| JP2017519104A (ja) * | 2014-05-09 | 2017-07-13 | グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト | 全鋼製フィッティング |
| RU2682530C2 (ru) * | 2014-05-09 | 2019-03-19 | Гроц-Беккерт Кг | Цельнометаллическая пильчатая гарнитура |
| JP2021038462A (ja) * | 2014-05-09 | 2021-03-11 | グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト | 全鋼製針布の製造方法 |
| CN106661646B (zh) * | 2014-05-09 | 2021-08-17 | 格罗兹-贝克特公司 | 全钢配件 |
| US11414792B2 (en) | 2014-05-09 | 2022-08-16 | Groz-Beckert Kg | All-steel fitting |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2909774B2 (ja) | 1999-06-23 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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