JPH04240634A - 感光感熱記録材料 - Google Patents

感光感熱記録材料

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Publication number
JPH04240634A
JPH04240634A JP3022617A JP2261791A JPH04240634A JP H04240634 A JPH04240634 A JP H04240634A JP 3022617 A JP3022617 A JP 3022617A JP 2261791 A JP2261791 A JP 2261791A JP H04240634 A JPH04240634 A JP H04240634A
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JP
Japan
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recording material
diazo
group
coupling component
substituted
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Pending
Application number
JP3022617A
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English (en)
Inventor
Naoto Yanagihara
直人 柳原
Keiichi Tateishi
桂一 立石
Hiroshi Kamikawa
神川 弘
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH04240634A publication Critical patent/JPH04240634A/ja
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアゾ化合物(ジアゾニ
ウム塩)の感光性を利用した記録材料に関し、特には赤
発色型感光感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ化合物の感光性を利用した記録材
料として、大別すると三つのタイプが知られている。一
つは湿式現像型として知られているタイプで、支持体上
にジアゾ化合物、カップリング成分を主成分とする感光
層が設けられ、この材料を原稿と重合わせて露光後アル
カリ性の溶液にて現像するものである。二つめは乾式現
像型として知られているタイプで、湿式型と異なり現像
をアンモニアガスで行うものである。そして三つめは熱
現像型として知られているもので、感光層中に加熱によ
ってアンモニアガスを発生させることができる尿素のよ
うなアンモニアガス発生剤を含有するタイプや感光層中
にトリクロロ酢酸のような加熱によって酸としての性質
を失う酸のアルカリ塩を含有するタイプ、高級脂肪酸ア
ミドを発色助剤として用い加熱溶融によりジアゾ化合物
及びカップリング成分を活性化させることを利用したタ
イプなどがある。
【0003】湿式タイプは現像液を使用するために液の
補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きいことなど
の保守上の問題の他、コピー直後が湿っているために加
筆がすぐにできなかったり、コピー画像が長期保存に耐
えないなどいくつかの問題を持っている。また、乾式タ
イプは湿式タイプと同様に現像液の補充が必要なこと、
発生するアンモニアガスを外部に漏らさないようにガス
吸収設備が必要なこと、従って装置が大型化することな
どのほかに、コピー直後にアンモニアの臭いがするなど
の問題を持っている。一方、熱現像タイプは湿式タイプ
や乾式タイプと違い現像液不要のために保守上のメリッ
トを持っているものの、従来知られていたタイプはいず
れも現像温度が150℃〜200℃という高温が必要で
、しかも、温度が±10℃位に制御されないと現像不足
になったり色調が変化したりするため、装置コストが高
くなってしまう問題があった。また、このような高温現
像のため使用するジアゾ化合物にとっても耐熱性の高い
ことが必要となるが、このうような化合物は高濃度形成
には不利になることが多い。低温現像化(90℃〜13
0℃)の試みも多くなされているが、材料自体のシェル
フライフの低下に伴う欠点があった。このように熱現像
タイプは、湿式や乾式タイプに比べて保守上のメリット
は十分予想されながらいまだジアゾ記録システムの主流
を占めるに至っていないのが現状である。さて、支持体
上にジアゾ化合物、カップリング成分を含有する層を設
けた材料を加熱して所望の発色濃度を得るためには、感
熱により各成分が瞬時に溶融、拡散、反応して発色色素
を生成させる必要があるが、この反応時に系を塩基性に
することが反応を促進させる効果があり好ましい。従っ
て、低温感熱で実用上大きな障害とならない程度の記録
速度をもつ感光感熱記録材料を作成するためには、塩基
性物質を塗層中に含有させることが必須要件となる。
【0004】一方、感光感熱記録材料にとってコピー前
保存中に地肌部が着色してきたり、発色濃度が低下して
きたりすることをできるだけ抑えることも必須要件であ
る。このように良好なシェルフライフをもち、かつ記録
速度の速い感光感熱記録材料を作成するために上述した
いくつかの試みがされているが、依然として実用に耐え
る迄に至っていないのが現状である。加熱温度が低くて
も十分に発色して高濃度が得られるような材料を設計す
ると、当然のことながらコピー前に室温に保存している
間でも発色反応が起こる可能性があり、白くなければな
らない地肌部が着色してくる現象として現れる。特に、
赤発色型の記録材料の場合には視感度が高いために僅か
な地肌の着色(カブリ)でも目立ってしまうという問題
があった。この一見両立し難い問題を解決するために本
発明者らは鋭意検討した結果、支持体上にジアゾ化合物
、カップリング成分及び塩基性物質を含有する熱現像し
得る感光層を設けた記録材料において、該ジアゾ化合物
をマイクロカプセルの中に含有させること、更に、塩基
性物質の探索、マイクロカプセルの作り方などの観点か
らも検討を続け、コピー前保存中の地肌着色を抑えるこ
とに成功した。(特開平2−54251号)しかしなが
ら、上記特許に記載されたカップリング成分である、シ
クロヘキサン−1,3−ジオン誘導体は実際には油溶性
が低く、乳化分散後の記録材料の保存性はさほど良くな
いことが判明し、分散液の安定性を向上させたカップリ
ング成分の開発が必要となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、油溶性が向上したカップリング成分を用いる
ことによって発色層の均一性が向上した感光感熱記録材
料を提供することにある。本発明の第2の目的は、地肌
カブリの少ない感光感熱記録材料を提供することにある
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記諸目的は、
支持体上に、ジアゾ化合物、カップリング成分、及び有
機塩基を含有する記録層を設けた感光感熱記録材料にお
いて、該カップリング成分が2種の2−シクロヘキセノ
ン誘導体から成る混合物であることを特徴とする感光感
熱記録材料によって達成された。
【0007】本発明に係る2種の2−シクロヘキセノン
誘導体から成る混合物はシクロヘキサン−1,3−ジオ
ンをエステル化する際に得られる2種の異性体である。 出発物質のシクロヘキサン1,3−ジオンの4位は合成
の容易さ、原材料の入手のし易さの点からは、置換カル
ボニル基やシアノ基などの電子吸引性基が好ましい。従
って、4−置換−シクロヘキサン−1,3−ジオンをエ
ステル化またはエーテル化すると、4−置換−2−シク
ロヘキセノン誘導体と6−置換−2−シクロヘキセノン
誘導体がエステル化混合物またはエーテル化混合物で得
られることになる。4−置換−2−シクロヘキセノン誘
導体と6−置換−2−シクロヘキセノン誘導体の混合物
の割合はモル比で0.1:99.9〜99.9〜0.1
が好ましく、特には、1:99〜99:1が好ましい。 本発明に係る4−置換−2−シクロヘキセノン誘導体は
、そのものの互変異性により2位の二重結合が3位に異
性化した構造や1位のカルボニル基がエノール化したジ
エン構造を数%含んでいてもよく、6−置換−2−シク
ロヘキセノン誘導体はそのものの互変異性により1位の
カルボニル基がエノール化したジエン構造を数%含んで
いてもよい。本発明に係る2種の2−シクロヘキセノン
誘導体から成る混合物のうち、下記一般式〔i〕及び〔
ii〕で表される化合物の混合物が好ましい。一般式〔
i〕
【0008】
【化1】
【0009】(上式中、R1、R2およびR3は同一で
も異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボニル基
、シアノ基を表し、X1は置換カルボニル基、シアノ基
を表し、Y1はアルキル基、アリール基、置換カルボニ
ル基、置換スルホニル基を表す。)一般式〔ii〕
【0
010】
【化2】
【0011】(上式中、R4、R5およびR6は同一で
も異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボニル基
、シアノ基を表し、X2は置換カルボニル基、シアノ基
を表し、Y2はアルキル基、アリール基、置換カルボニ
ル基、置換スルホニル基を表す。)
【0012】一般式〔i〕及び〔ii〕においてR1、
R2、R3、R4、R5およびR6で表される基として
は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原
子数6〜20のアリール基、炭素原子数2〜25のアル
コキシカルボニル基、炭素原子数2〜25のアルキルカ
ルボニル基、炭素原子数7〜35のアリールカルボニル
基、シアノ基が好ましい。X1、X2で表される基のう
ち少なくとも1つは炭素原子数2〜25のアルコキシカ
ルボニル基、炭素原子数2〜25のアルキルカルボニル
基、炭素原子数7〜30のアリールカルボニル基、シア
ノ基が好ましい。R1とR2、R2とR3、R3とX1
、X1とY1、R4とR5、R5とR6、R6とX2お
よびR4とY2、およびR5とRは互いに結合してヘテ
ロ原子を含む環を形成していてもよい。Y1とY2で表
される置換カルボニル基、置換スルホニル基の置換基と
してはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、置換カルボニル基、置換アミノ基、ヘテロ環残
基が好ましい。これらの置換基は更に、置換基を有して
いてもよい。Y1、Y2で表されるアルキル基、アリー
ル基は更に置換基を有していてもよく、置換基としては
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基
、置換カルボニル基、置換アミノ基、ヘテロ環残基が好
ましい。これらの置換基は更に、置換基を有していても
よい。Y1、Y2として炭素原子数1〜20のアルキル
基、炭素原子数6〜20のアルキル基、炭素原子数2〜
20のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜20のア
リールカルボニル基、炭素原子数2〜20のアルキルス
ルホニル基、炭素原子数7〜20のアリールスルホニル
基、炭素原子数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭
素原子数2〜20の置換カルバモイル基が好ましい。
【0013】次に本発明に係るカップリング成分の具体
例を下記に示すが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】などが挙げられる。本発明における感光層
の中に含有されるジアゾ化合物とカップリング成分は、
加熱によって互いに接触、反応して発色するもであり、
ジアゾ化合物としては、発色反応前に特定の波長の光を
受けると分解する光分解性の化合物が使用される。本発
明でいう光分解性のジアゾ化合物は主に芳香族ジアゾ化
合物を指し、更に具体的には、芳香族ジアゾニウム塩、
ジアゾスルホネート化合物、ジアゾアミノ化合物を指す
。普通、ジアゾ化合物の光分解波長はその吸収極大波長
であるといわれている。又、ジアゾ化合物の吸収極大波
長はその化学構造に応じて、200nm位から700n
m位まで変化することが知られている。(「感光性ジア
ゾニウム塩の光分解と化学構造」角田隆弘、山岡亞夫著
、日本写真学会誌29(4)197〜205頁(196
5))すなわち、ジアゾ化合物を光分解性化合物として
用いるとき、その化学構造に応じた特定の波長の光で分
解する。又、ジアゾ化合物の化学構造を変えることによ
り、同じカップリング成分とカップリング反応した場合
であっても反応後の色素の色相を変化させることができ
る。
【0021】ジアゾ化合物は一般式(ii)で示される
化合物である。一般式(ii)
【0022】
【化9】
【0023】(式中、Arは置換又は非置換の芳香環を
表し、N2はジアゾニウム基を表し、Xは酸アニオンを
表す。)
【0024】本発明で使用されるジアゾ化合物の具体例
としては、例えば、下記の例が挙げられる。4−ジアゾ
−1−ジメチルアミノベンゼン、2−ジアゾ−2−ブト
キシ−5−クロル−1−ジメチルアミノベンゼン、4−
ジアゾ−1−メチルベンジルアミノベンゼン、4−ジア
ゾ−1−エチルヒドロキシエチルアミノベンゼン、4−
ジアゾ−1−ジエチルアミノ−3−メトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−モルホリノベンゼン、4−ジアゾ−1
−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−トルイルメルカプト−2,5−ジエトキシベン
ゼン、4−ジアゾ−1−ピペラジノ−2−メトキシ−5
−クロルベンゼン、4−ジアゾ−1−(N,N−ジオク
チルアミノカルボニル)ベンゼン、4−ジアゾ−1−(
4−tetr−オクチルフェノキシ)ベンゼン、4−ジ
アゾ−1−(2−エチルヘキサノイルピペリジノ)−2
,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−〔α−(
2,4−ジtert−アミルフェノキシ)ブチリルピペ
リジノ〕ベンゼン、4−ジアゾ−1−(4−メトキシ)
フェニルチオ−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−(4−メトキシ)ベンズアミド−2,5−ジエ
トキシベンゼン、4−ジアゾ−1−ピロリジノ−2−メ
トキシベンゼン
【0025】上記ジアゾ化合物とジアゾニウム塩を形成
する酸の具体例としては、例えば、下記の例が挙げられ
る。炭素数1から9までのポリフルオロアルキルカルボ
ン酸、炭素数1から9までのポリフルオロアルキルスル
ホン酸、四フッ化ホウ素、テトラフェニルホウ素、ヘキ
サフルオロリン酸、芳香族カルボン酸、芳香族スルホン
酸、更に、塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化スズなどを
用いて錯化合物を形成させジアゾニウム塩の安定化を行
うことも出来る。
【0026】本発明では、光分解波長が異なるかあるい
は、光分解速度が異なるジアゾ化合物を用いることによ
り多色記録材料とすることもできる。
【0027】本発明に使用されるマイクロカプセルは、
常圧で40〜95℃の沸点をもつ非水溶媒にジアゾニウ
ム塩及び互いに反応して高分子物質を生成する同種また
は異種の化合物を溶解した溶液を、親水性保護コロイド
溶液中に乳化分散後、反応容器を減圧にしながら系を昇
温して溶媒を留去しつつ油滴表面に壁形成物質を移動さ
せ、かつ油滴表面で重付加及び重縮合による高分子生成
反応を進行させて壁膜を形成させることにより製造され
た実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであること
が良好なシェルフライフを得る点からみて好ましい。ま
た、本発明においてマイクロカプセルの壁を形成する高
分子物質は、ポリウレタン、ポリウレアより選ばれる少
なくとも1種により形成されるものであることが好まし
い。
【0028】本発明において使用されるジアゾニウム塩
を溶解させる非水溶媒としては、ハロゲン化炭化水素、
脂肪酸エステル、ケトン類、エーテル類より選ばれる少
なくとも1種の化合物であることが好ましい。
【0029】本発明に用いられるマイクロカプセルの壁
を形成する互いに反応して高分子物質を生成する同種ま
たは異種の化合物は、ポリウレア、ウレタンが好ましく
それぞれ相当するモノマーとして芳香族または脂肪族イ
ソシアネート化合物から選択される。本発明のジアゾ化
合物を含有させたマイクロカプセルは、相当するモノマ
ーを重合し得ることができるが、モノマーの使用量は該
マイクロカプセルの平均粒径0.3μ〜12μ、壁厚0
.01〜0.3になるように決定される。またジアゾ化
合物は、0.05〜5.0g/m2塗布することが好ま
しい。
【0030】本発明において一般式〔i〕で表されるカ
ップリング成分と共に色相調製等の目的で用いることが
できるカップリング成分としては、塩基性雰囲気でジア
ゾ化合物とカップリングして色素を形成するものであれ
ばいずれの化合物も可能である。例えば、カルボニル基
の隣にメチレン基を有するいわゆる活性メチレン化合物
、フェノール誘導体、ナフトール誘導体などがあり、具
体例として下記のものが挙げられ本発明の目的に合致す
る範囲で使用される。レゾルシン、フロログルシン、2
,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリ
ウム、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モリホリノプロ
ピルアミド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3
−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6
−スルホニルナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−
ナフトエ酸オクチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸アニリド、ベンゾイルアセトニリド、1−フェニ
ル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−
トリクロロフェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロン
、2−〔3−〔α−(2,4−ジ−tert−アミルフ
ェノキシ)ブタンアミド〕ベンヅアミド〕フェノール、
2,4−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、
1,3−ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベン
ゼン
【0031】本発明において、熱現像時に系を塩基性に
しカップリング反応を促進する目的で有機塩基を加える
。これらの有機塩基は、単独でも2種以上併用でも用い
ることができる。塩基性物質としては、第3級アミン類
、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジン類、フォルム
アミジン類、ピリジン類、グアニジン類、モルホリン類
等の含窒素化合物が挙げられる。特には、N,N′−ビ
ス(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラ
ジン、N,N′−ビス〔3−(p−メチルフェノキシ)
−2−ヒドロキシプロピル〕ピペラジンン、N,N−ビ
ス〔3−(p−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル〕ピペラジン、N,N′−ビス(3−フェニル
チオ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N′
−ビス〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル〕ピペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−2−
ヒドロキシプロピル−N′−メチルピペラジン、1,4
−ビス{〔3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロ
キシ〕プロピルオキシ}ベンゼンなどのピペラジン類、
N−〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ〕プロ
ピルモルホリン、1,4−ビス〔(3−モルホリノ−2
−ヒドロキシ)プロピルオキシ〕ベンゼン、1,3−ビ
ス〔(3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキ
シ〕ベンゼンなどのモルホリン類、N−(3−フェノキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N−ドデシ
ルピペリジンなどのピペリジン類、トリフェニルグアニ
ジン、トリシクロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシ
ルフェニルグアニジン等のグアニジン類等が具体的には
好ましい。本発明において、ジアゾ化合物1重量部に対
してカップリング成分は、0.1〜30重量部、塩基性
物質は、0.1〜30重量部の割合で使用することが好
ましい。
【0032】本発明においては、有機塩基の他にも発色
反応を促進させる目的のために発色助剤を加えることが
できる。本発明の発色助剤に含まれるものとして、例え
ば低エネルギーで迅速かつ完全に熱現像が行われるよう
に、感光層中にフェノール誘導体、ナフトール誘導体、
アルコキシ置換ベンゼン類、アルコキシ置換ナフタレン
類、ヒドロキシ化合物、アミド化合物、スルホンアミド
化合物を加えることができる。これらの化合物は、カッ
プリング成分あるいは、塩基性物質の融点を低下させる
か、あるいは、マイクロカプセル壁の熱透過性を向上さ
せ、その結果高い発色濃度が得られるものと考えられる
。本発明の発色助剤にはまた、熱融解性物質も含まれる
。熱融解性物質は、常温では固体であって加熱により融
解する融点50℃〜150℃の物質であり、ジアゾ化合
物、カップリング成分、或いは塩基性物質を溶かす物質
である。これらの化合物の具体例としては、脂肪酸アミ
ド、N置換脂肪酸アミド、ケトン化合物、尿素化合物、
エステル類等が挙げられる。
【0033】本発明に用いられるカップリング成分は、
塩基性物質、その他の発色助剤等とともに、サンドミル
等により水溶性高分子とともに固体分散して用いること
もできるが、適当な乳化助剤とともに乳化物にして用い
る目的に対して特に優れている。好ましい水溶性高分子
としては、マイクロカプセルを調製する時に用いられる
水溶性高分子が挙げられる(例えば、特開昭59−19
0886号参照)。この場合、水溶性高分子溶液に対し
てカップリング成分、塩基性物質、発色助剤はそれぞれ
5〜40重量%になるように投入される。分散されたあ
るいは乳化された粒子サイズは10μ以下になることが
好ましい。
【0034】本発明の記録材料には、コピー後の地肌部
の黄着色を軽減する目的で光重合性組成物等に用いられ
る遊離基発生剤(光照射により遊離基を発生する化合物
)を加えることができる。遊離基発生剤としては、芳香
族ケトン類、キノン類、ベンゾイン、ベンゾインエーテ
ル類、アゾ化合物、有機ジスルフィド類、アシルオキシ
ムエステル類などが挙げられる。添加する量は、ジアゾ
化合物1重量部に対して、遊離基発生剤を0.01〜5
重量部が好ましい。また同様に黄着色を軽減する目的で
、エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物(以
下、ビニルモノマーと呼ぶ)を用いることができる。ビ
ニルモノマーとは、その化学構造中に少なくとも1個の
エチレン性不飽和結合(ビニル基、ビニリデン基等)を
有する化合物であって、モノマーやプレポリマーの化学
形態をもつものである。それらの例として、不飽和カル
ボン酸及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アル
コールとのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価ア
ミン化合物とのアミド等が挙げられる。ビニルモノマー
はジアゾ化合物1重量部に対して0.2〜20重量部の
割合で用いる。前記遊離基発生剤やビニルモノマーは、
ジアゾ化合物と共にマイクロカプセル中に含有されて用
いることもできる。
【0035】本発明では以上の素材の他に酸安定剤とし
てクエン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸等を添加することができる。
【0036】本発明の記録材料は、ジアゾ化合物を含有
したマイクロカプセル、カップリング成分、及び有機塩
基、その他の添加物を含有した塗布液を調製し、紙や合
成樹脂フィルム等の支持体の上にバー塗布、ブレード塗
布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティン
グ塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カーテン塗布等
の塗布方法により塗布乾燥して固分2.5〜30g/m
2の感光層を設ける。本発明の記録材料においては、マ
イクロカプセル、カップリング成分、塩基などが上記方
法に記したように同一層に含まれていても良いし、別層
に含まれるような積層型の構成をとることもできる。ま
た、支持体の上に特願昭59−177669号明細書等
に記載した中間層を設けた後感光層を塗布することもで
きる。
【0037】本発明の支持体としては、通常の感圧紙や
感熱紙、乾式や湿式のジアゾ複写紙などに用いられる紙
支持体はいずれも使用することができる他、アルキルケ
テンダイマー等の中性サイズ剤によりサイジングされた
pH5〜9の中性紙(特願昭55−14281号記載の
もの)、特開昭57−116687号記載のステキヒト
サイズ度とメートル坪量との関係を満たし、かつベック
平滑度90秒以上の紙、特開昭58−136492号に
記載の光学的表面粗さが8μ以下で、かつ厚みが30〜
150μの紙、特開昭58−69091号記載の密度0
.9g/cm3 以下でかつ光学的接触率が15%以上
の紙、特開昭58−69097号に記載のカナダ標準濾
水度(JIS  P8121)で400cc以上に叩解
処理したパルプより抄造し塗布液のしみこみを防止した
紙、特開昭58−65695号に記載のヤンキーマシー
ンにより抄造された原紙の光沢面を塗布面とし発色濃度
及び解像力を改良するもの、特開昭59−35985号
に記載の原紙にコロナ放電処理を施し、塗布適性を改良
した紙なども用いることができる。また本発明で支持体
として使用される合成樹脂フィルムは、現像過程での加
熱に対しても変形せず、寸法安定性を有する公知の材料
の中から任意に選択することができる。このようなフィ
ルムとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステルフィルム、三酢酸
セルロースフィルム等のセルロース誘導体フィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエ
チレン等のポリオレフィンフィルム等が挙げられ、これ
ら単体であるいは貼り合わせて用いることができる。支
持体の厚みとしては、20〜200μのものが用いられ
る。
【0038】本発明の記録材料に画像を形成する場合、
下記の方法を用いることが出来る。1つは、原稿を用い
て露光して潜像を形成せしめた後、この像形成部以外に
光照射を行うことにより定着させる方法、もう1つは、
熱ペン、サーマルヘッド等の熱により発色画像を得た後
、画像部以外を光照射することにより定着させる方法で
ある。いずれの方法も好ましく用いることが出来る。 露光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、
水銀灯などが用いられ、この発光スペクトルが記録材料
で用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルにほぼ一致して
いることが、像形成部以外を効率良く光定着させること
ができて好ましい。また、材料を加熱して現像する工程
において、加熱手段としては、熱ペン、サーマルヘッド
、赤外線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等
を用いることできる。以下、本発明を実施例によって更
に詳述するが本発明はこれらの実施例によって制限され
るものではない。
【0039】
【実施例】実施例1 〔本発明のカプセル液Aの調製〕:1−モルホリノ−2
,5−ジブトキシベンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフ
ルオロリン酸塩3.45部及びキシリレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパン(3:1)付加物18部
を酢酸エチル10部に添加し、加熱溶解した。このジア
ゾ化合物の溶液を、ポリビニルアルコール5.2部が水
58部に溶解されている水溶液に混合し、20℃で乳化
分散し、平均粒径2.5μの乳化液を得た。得られた乳
化液に水100部を加え、攪拌しながら50℃に加温し
、3時間後にジアゾ化合物を芯物質に含有したカプセル
液を得た。
【0040】〔カプラー/塩基乳化液Bの調製〕:本発
明具体的化合物(i−3)10部、トリフェニルグアニ
ジン5部、リン酸トリクレジル3部を酢酸エチル50部
に溶かし、15%ポリビニルアルコール水溶液200部
に加えてホモジナイザーで乳化分散した。これを30℃
に保って酢酸エチルを除去し、乳化液Bを得た。乳化物
の平均粒子系は0.5μであった。
【0041】〔本発明の記録材料の作成〕:上記カプセ
ル液A50部に、乳化液B50部を加えて塗布液とした
。この塗布液を平滑透明なポリエチレンテレフタレート
フィルム(厚さ75μm)にコーティングバーを用いて
乾燥重量10g/m2になるように塗布し、50℃1分
間乾燥し記録材料を作成した。
【0042】〔発色および定着の試験〕上記記録材料に
テスト用原稿(トレーシングペーパーに直径3cmの円
を2B鉛筆で均一に黒く塗ったもの)を上に重ねて蛍光
灯により露光した。このとき、蛍光灯の発光スペクトル
は420nmに極大値をもつランプを使用した。次いで
、120℃に加熱したヒートブロックにより3秒間加熱
して画像を形成した。形成した画像は赤系に発色した。 また、先に120℃に加熱したヒートブロックにより加
熱した後、420nmに吸収極大を持つランプで全面露
光した場合にも、形成した画像は赤系に発色した。マク
ベス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、それぞ
れ1.25であった。
【0043】実施例2 実施例1で用いた化合物(i−3)の代わりに、化合物
(ii−6)を用いてカプラー/塩基乳化液を得た他は
実施例1と同様な操作を行い、記録材料を作成し画像を
形成させた。形成した画像は赤系に発色し、マクベス濃
度計にて発色部の濃度を測定したところ、1.22であ
った。
【0044】実施例3 実施例1で用いた化合物(i−3)の代わりに、化合物
( iii−4)を用いてカプラー/塩基乳化液を得た
他は実施例1と同様な操作を行い、記録材料を作成し画
像を形成させた。形成した画像は赤系に発色し、マクベ
ス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、1.21
であった。
【0045】比較例1 実施例1で用いた化合物(i−3)の代わりに、5,5
−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン(比較例1
)を用いてカプラー/塩基乳化液を得た他は実施例1と
同様な操作を行い、画像を形成させた。形成した画像は
赤系に発色し、マクベス濃度計にて発色部の濃度を測定
したところ、それぞれ1.20であった。
【0046】比較例2 実施例1で用いた化合物(i−3)の代わりに、5−フ
ェニル−4−メトキシカルボニル−1,3−シクロヘキ
サンジオンを用いてカプラー/塩基乳化液を得た他は実
施例1と同様な操作を行い、画像を形成させた。形成し
た画像は赤系に発色し、マクベス濃度計にて発色部の濃
度を測定したところ、それぞれ1.19であった。
【0047】次に、得られた記録材料の保存性と地肌部
分のカブリを比較した。保存性の試験は40℃、90%
RHの条件下1日放置した材料の透明性を観察すること
により行った。保存性が不良の場合、白濁して観察され
るため記録材料として適さない。また、地肌部分のカブ
リの試験は、地肌部分の濃度をマクベス濃度計により測
定することにより行った。それぞれの結果を下記に示す
【0048】                          
   保存性          カブリ濃度    
      実施例1          白濁なし 
         0.15          実施
例2          白濁なし         
 0.15          実施例3      
    白濁なし          0.17   
       比較例1          白濁あり
          0.25          比
較例2          白濁あり        
  0.23
【0049】これらの結果より本発明のカ
ップリング成分は乳化液の保存性、安定性、地肌部分の
カブリ防止にすぐれていることがかわる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に、ジアゾ化合物、カップリ
    ング成分、及び有機塩基を含有する記録層を設けた感光
    感熱記録材料において、該カップリング成分が2種の2
    −シクロヘキセノン誘導体から成る混合物であることを
    特徴とする感光感熱記録材料。
  2. 【請求項2】  該混合物が4−置換−シクロヘキサン
    −1,3−ジオンのエステル化混合物またはエーテル化
    混合物であることを特徴とする請求項1に記載の感光感
    熱記録材料。
  3. 【請求項3】  該混合物の一方が4−置換−2−シク
    ロヘキセノン誘導体で、他方が6−置換−2−シクロヘ
    キセノン誘導体であることを特徴とする請求項1に記載
    の感光感熱記録材料。
  4. 【請求項4】  該ジアゾ化合物が、マイクロカプセル
    中に含有されていることを特徴とする請求項1に記載の
    感光感熱記録材料。
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