JPH04240443A - 医療用ステープラー - Google Patents

医療用ステープラー

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JPH04240443A
JPH04240443A JP3022702A JP2270291A JPH04240443A JP H04240443 A JPH04240443 A JP H04240443A JP 3022702 A JP3022702 A JP 3022702A JP 2270291 A JP2270291 A JP 2270291A JP H04240443 A JPH04240443 A JP H04240443A
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staple
anvil
ram
force
stapler
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Kanji Matsutani
貫司 松谷
Masatoshi Fukuda
正俊 福田
Katsutoshi Sato
勝利 佐藤
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Matsutani Seisakusho Co Ltd
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Matsutani Seisakusho Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/068Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps
    • A61B17/0682Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps for applying U-shaped staples or clamps, e.g. without a forming anvil
    • A61B17/0684Surgical staplers, e.g. containing multiple staples or clamps for applying U-shaped staples or clamps, e.g. without a forming anvil having a forming anvil staying above the tissue during stapling

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体組織を縫合するため
の医療用ステープラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より外科手術等にあっては、医療用
のステープルを用いて生体組織を縫合することが行われ
ている。このステープルを用いた場合、手術に於ける縫
合時間を短縮することが可能となり有利である。前記ス
テープルは直径が 0.5mm程度のステンレス線を所
定の長さに切断し、両端を略直角に折り曲げて脚及びク
ラウンを形成したコ字状に構成されている。
【0003】上記の如く構成されたステープルを用いて
生体組織を縫合する医療用ステープラー(以下『ステー
プラー』という)は、本体に往復直線移動可能なラムが
設けられており、このラムの往動方向前方に本体に固定
されたアンビルが片持ち梁状に配置されている。前記ア
ンビルはラムの移動方向に対し直交方向に配設されてお
り、このアンビル上にステープルがあるとき、アンビル
とステープルとの接点からアンビル先端までの距離(ア
ンビルの張出長さ)はステープルの太さの2倍程度を有
している。またアンビルの幅はステープルに形成された
脚の長さの2倍よりも僅かに大きい寸法を有している。 ラムの先端には幅方向にアンビルの幅及びステープルの
太さに応じた切欠部が形成され、この切欠部の両側にス
テープルを成形するための成形突起部が形成されている
。本体には複数のステープルが並列して収納されており
、これ等のステープルをバネ等によって付勢し、ステー
プルの脚をアンビル近傍の本体壁部に押し付けることで
先頭のステープルをアンビル上に保持すると共に、先頭
のステープルがステープラーから離脱されたとき後続す
る他のステープルをアンビル上に供給し得るように構成
されている。そして先頭のステープルがアンビル上にあ
るとき、本体に設けたレバーを操作してラムを前進させ
ると、このラムに形成された成形突起部がステープルと
当接して、このステープルをアンビルの幅方向両端部を
基点として矩形状に成形し、この成形過程に於いて生体
組織を縫合するものである。生体組織を縫合するステー
プラーにあっては、一度の使用で廃棄する所謂使い捨て
が原則となり、このため、価格の低廉なステープラーが
要求されている。
【0004】上記ステープラーに於いて、ステープルを
成形する際にアンビルには曲げ力が作用する。またステ
ープルの脚部が本体壁部から離脱したとき、このステー
プルにはバネ等によるアンビルから離脱させる方向の付
勢力が作用する。このため、成形過程にあるステープル
がクラウン軸で回転し、成形不良を生じる虞があった。 ステープルの成形が不良である場合、縫合が不完全とな
ったり或いはステープルを抜針する際に患者に不要な苦
痛を与えることがある。
【0005】そこで上記ステープルが回転するという問
題を解決するために、断面を多角形状にしたステープル
を用いる技術(特開昭55−151957号公報)が提
案されている。この技術によればステープルの回転を防
止することが可能であるが、ステープルの製造コストが
上昇し、且つステープル表面積の増加により刺通抵抗増
大するという問題がある。
【0006】このため、ステープルと当接する面に溝を
形成したラムを有するステープラーが提案されている(
特開昭62−243545号公報等)。上記ステープラ
ーにあってはステープルの回転を防止することが可能で
ある。 然し、生体組織を縫合したとき、成形されたステープル
がアンビルから離脱されず、従って、ステープラーを縫
合部位から離脱させる際に、該ステープラーをアンビル
の張出長さに応じて後退させることが必要となるという
問題があった。この問題を解決するために、ラム及びア
ンビルを段階的に移動させるように構成することによっ
て、第1段階ではラムとアンビルとによって1本のステ
ープルを把持し、第2段階ではアンビルを停止させてラ
ムのみを移動させることでステープルを成形し、第3段
階では成形されたステープルをアンビルから強制的に離
脱させるようにしたステープラーが提案されている(特
開昭60− 68841号公報)。この技術によれば本
体に設けたレバーの操作によってステープルの成形及び
成形されたステープルのアンビルからの離脱を同時に行
うことが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のステープラ
ーに於いて、成形過程にあるステープルの回転を防止す
る目的でラムの先端に溝を形成する技術では、ラムの板
厚がステープルの直径と等しいか或いは僅かに薄い寸法
を有するため、溝の加工が困難でありコストアップ要因
となる。
【0008】また生体組織の縫合と同時にステープルが
アンビルから離脱することを可能にした技術では、ステ
ープラーの構成が複雑となり、且つ構成部品数が増加し
てコストが高くなる。
【0009】またステープルには元の形状に戻ろうとす
る力、所謂スプリングバックが作用し、この力によって
ステープルとラムの先端に形成した成形突起部の側面と
の間に摩擦抵抗が作用する。矩形状に成形されたでは摩
擦抵抗が大きくなり、縫合を終了したステープラーを患
部から離脱させる際に、前記摩擦抵抗による生体組織の
引張を生じ、患者に不要の苦痛を与える虞がある。
【0010】本発明の目的は上記各問題を解決したステ
ープラーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るステープラーは、往復移動するラムと、
前記ラムの移動方向前方に配置されたアンビルと、前記
アンビル上にあるステープルを該アンビルから離脱させ
る方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段によってア
ンビルから離脱する方向に付勢されたステープルの脚部
と当接して該ステープルをアンビル上に保持する保持部
材とを有し、前記ラムの前進移動に伴ってアンビル上に
あるステープルを成形すると共に成形されたステープル
によって生体組織を縫合する医療用ステープラーに於い
て、前記アンビル上にあるステープルに前記ラムの前進
移動によって力を作用させたとき、前記ステープルに前
記力に応じた前記付勢手段の付勢力に対抗する分力を発
生させるように構成されるものである。
【0012】前記ステープラーに於いて、アンビルのス
テープル成形部位を往復移動するラムの退避位置方向に
傾斜させて構成することが好ましく、またステープルが
保持部材に保持されてアンビル上にあるとき、ステープ
ルとアンビルとの接点からアンビル先端までの長さが実
質的に該ステープルの太さ未満であることが好ましい。 更に、往復移動するラムの幅方向略中央に突起を形成す
ることが好ましい。
【0013】
【作用】上記手段によれば、アンビル上にあるステープ
ルをラムの前進移動に伴って成形することが出来、且つ
ステープルの成形過程に於いて生体組織を縫合すること
が出来る。また成形過程に於けるステープルが回転する
ことがない。即ち、アンビル上にあるステープルは付勢
手段によってアンビルから離脱する方向に付勢されると
共に、ステープルの脚が保持部材と当接することで所定
の位置と姿勢を保持している。そしてラムが前進移動し
てアンビル上にあるステープルと当接してこのステープ
ルに成形力を作用させると、ステープルの成形が開始さ
れ、同時にステープルには成形力に応じて付勢手段によ
る付勢力と対抗する分力が生じる。このため、付勢手段
による付勢力は前記分力と相殺され、ステープルの脚が
保持部材から離脱しても、このステープルにはラムによ
る成形力のみが作用する。従って、ステープルに該ステ
ープルを回転させる方向の力が作用すること無く、初期
の姿勢を維持した状態で成形される。即ち、アンビルの
ステープル成形部位を往復移動するラムの退避位置方向
に傾斜させることによって、アンビル上にあるステープ
ルにラムによる成形力が作用したとき、この成形力に応
じて付勢手段による付勢力に対抗する分力を発生させる
ことが出来る。
【0014】ステープルの成形が終了し、ラムを後退さ
せてこのラムとステープルとの接触を解除すると、ステ
ープルにはラムによる力が作用しなくなる。従って、ス
テープルには付勢手段によるアンビルから離脱させる方
向の付勢力が作用することとなり、この付勢力によって
成形されたステープルをアンビルから離脱させることが
出来る。即ち、ステープルが保持部材に保持されてアン
ビル上にあるとき、アンビルの張出長さを実質的に該ス
テープルの太さ未満に形成することで、成形されたステ
ープルを後続する他のステープルによって押し出すこと
が出来る。
【0015】またラムの幅方向略中央に突起を形成し、
この突起によってアンビル上にあるステープルに縫合の
ための変形方向とは反対方向の変形をあたえることで、
成形されたステープルのスプリングバックを減少させる
ことが出来る。従って、スプリングバックの作用による
該ステープルとラムとの間に生じる摩擦抵抗を減少させ
ることが出来る。このため、縫合部位からステープラー
を離脱させる際に、成形されたステープルによって生体
組織を引っ張ることがない。
【0016】
【実施例】以下上記手段を適用したステープラーについ
て図を用いて説明する。図1は本実施例に係るステープ
ラーの断面図、図2は図1のA−A矢視図、図3は要部
の拡大側面図、図4は要部の拡大正面図、図5はアンビ
ルの説明図、図6はステープルの説明図、図7はステー
プルの成形過程の説明図である。本実施例に係るステー
プラーは、図6に示す医療用のステープル1を用い、こ
のステープル1を矩形状に成形して生体組織を縫合する
ためのものである。このステープル1を成形する過程で
、ステープル1に発生する虞のある回転を防止すること
が可能である。また縫合が終了したとき、施術者がステ
ープラーに特別な移動を与えることなく成形されたステ
ープル1をステープラーから離脱させることが可能であ
る。更に、ステープル1の成形が終了したとき、スプリ
ングバックによりステープル1とステープラーとの間に
発生する摩擦抵抗を減少させて、ステープラーを縫合部
位から容易に離脱させることが可能である。
【0017】先ず、図6により医療用に用いられるステ
ープル1について説明する。ステープル1は生体組織を
刺通して所定期間生体を縫合するものである。このため
、生体に悪影響を及ぼすことが無く、且つ適度な強度と
、良好な成形性を持った材料によって形成される。現在
ではステンレス鋼線、特に発錆の虞の無いオーステナイ
ト系ステンレス鋼線を用いるのが一般である。ステープ
ル1は、約 0.5mmのステンレス鋼線をサイズに応
じた長さに切断し、生体組織に対する刺通性を向上させ
るために両端を尖端加工すると共に所定の長さで略直角
方向に折り曲げて脚1aを形成している。そして脚1a
を接続する直線部分をクラウン1bとし、このクラウン
1bを後述するアンビル2によって支持しつつラム3に
よって折り曲げることで矩形状に成形して生体組織を縫
合するものである。
【0018】次に、図1及び図2によりステープラーの
全体構成について説明する。合成樹脂材料によって成形
されたケーシング10の所定位置にアンビル2が配置さ
れており、アンビル2と対向してラム3が矢印a,b方
向に往復移動可能に設けられている。アンビル2はアン
ビルプレート4の先端に該アンビルプレート4の一部と
して形成されている。そしてアンビルプレート4をケー
シング10に形成した溝10a,10bに嵌合すること
によってアンビル2を固定している。複数のステープル
(1〜1n)がアンビルプレート4を跨座するように並
列されている。そして後端に位置するステープル1nに
シュート5が当接しており、このシュート5をねじりバ
ネ6によって図1に示す矢印c方向に付勢することで先
頭に位置するステープル1をアンビル2から離脱する方
向に付勢している。またケーシング10の正面(図1に
於ける左側面)であってアンビル2と対向する位置には
、成形されたステープル1を離脱させるための開口11
が形成されている。この開口11の幅方向両側にラム3
の移動方向に沿って、未成形状態のステープル1の脚1
aと当接して該ステープル1をアンビル2上に保持する
保持部材7が形成されている。尚、保持部材7はケーシ
ング10の一部として形成されている。従って、アンビ
ルプレート4上に並列された複数のステープル1〜1n
の先頭に位置するステープル1は、脚1aが保持部材7
と当接することでラム3の移動方向と一致した姿勢を保
持して常にアンビル2上に位置している。
【0019】ラム3の先端には幅方向両端に夫々ステー
プル1のクラウン1bを折り曲げ成形するための成形突
起8が形成されている。また前記成形突起8を接続する
接続辺の略中央にステープル1のクラウン1bの中央部
を成形突起8による折り曲げ方向と反対方向に変形させ
るための突起9が形成されている。ラム3はバネ12に
よって矢印b方向に付勢されたスライダー13に取り付
けられており、ケーシング10に回動可能に取り付けた
レバー14の回動に応じて矢印a,b方向に移動するよ
うに構成されている。即ち、スライダー13にカムフォ
ロアー13aが形成されており、レバー14にカム面1
4aが形成されている。そしてカム面14aにバネ12
によって付勢されたカムフォロアー13aが常時接触す
ることで、レバー14の時計方向への回動に応じてラム
3が矢印a方向に前進し、またレバー14の反時計方向
への回動に応じてラム3が矢印b方向に後退するように
構成している。そして図2に示すようにラム3が後退限
にあるとき、この状態をラム3の退避位置としている。
【0020】次に図3〜図5を用いて本発明の特徴とす
る構成を具体的に説明する。本実施例に於いて、アンビ
ル2はラム3の退避位置方向(ラム3の移動方向に対し
上方)に向かって所定角度傾斜した状態で構成されてい
る。このようにアンビル2をラム3の退避位置方向に傾
斜させることによって、アンビル2上にあり且つねじり
バネ6によって該アンビル2から離脱する方向(矢印c
方向)に付勢されているステープル1を成形する際に、
ラム3の前進に伴ってステープル1に成形力が作用した
とき、この成形力に応じて矢印c方向に対抗する分力を
発生させることが可能である。即ち、ラム3の移動方向
に対し直交する方向に対するアンビル2の傾斜角度をα
とし、アンビル2上にあるステープル1に作用する矢印
c方向の付勢力をfとし、アンビル2上にあるステープ
ル1に作用する成形力をFとすると、ステープル1にラ
ム3による成形力Fが作用したとき、ステープル1には
アンビル2に沿ってFcos α・tan αの分力が
発生する。然し、傾斜角度αの値が小さい場合には、c
os α=1として計算して差支えない。従って、ステ
ープル1にはアンビル2に沿ってFtan αの分力が
生じることとなる。従って、Ftan α=fとなるよ
うにアンビル2の傾斜角度αを設定することによって、
成形過程にあるステープル1にアンビル2に沿った方向
の力を作用させること無く成形力Fによる力のみを作用
させ、この力によって所定の形状に成形することが可能
となる。即ち、ステープル1にラム3による成形力Fが
作用している間、ねじりバネ6による矢印c方向への付
勢力が作用することが無い。このため、成形過程にある
ステープル1がクラウン1b軸で回転することが無く、
安定して成形することが可能となる。即ち、従来技術の
如くラムの先端にステープルの太さに応じた溝等を形成
すること無く、アンビル2上にあるステープル1にラム
3による成形力Fを確実に伝達することが可能であり、
且つステープル1の成形過程で発生する虞のある回転を
防止しすることが可能である。
【0021】上記実施例では、アンビル2の傾斜角度を
約2度に設定している。然し、前述の如くこの角度は前
記値に限定すべきものでは無く、アンビル2上にあるス
テープル1に作用する矢印c方向の付勢力fの大きさ、
及びラム3に作用する成形力Fの大きさに応じて適宜設
定すべき値である。また上記実施例では、アンビル2を
ラム3の移動方向に対し上方に傾斜させることで、アン
ビル2上にあるステープル1に該ステープル1に作用す
る付勢力fに対抗する分力を発生させるように構成して
いる。然し、この構成に限定すべきものでは無く、例え
ば、アンビル2をラム3の移動方向に対し直交方向に配
置し、ラム3の先端をステープル1に作用する付勢力f
と対抗する方向に傾斜させても良いことは当然である。 またアンビル2上にあるステープル1に作用する矢印c
方向の力は、必ずしも後続する他のステープル1或いは
シュート5を介して伝達される必要は無く、アンビル2
に1本のステープル1を供給すると共に、このアンビル
2上にあるステープル1を単独で付勢し得るように構成
しても良い。
【0022】また本実施例に於いて、アンビル2とステ
ープル1との接点dから該アンビル2の先端までの距離
l(張出長さ)を実質的にステープル1の太さの1/2
に設定している。ここで、接点dからアンビル2の先端
までの実質的な距離とは、アンビル2の先端にプレス加
工等によるダレ等が生じている場合にアンビル2の断面
が直線状態を維持している位置までの距離のことをいう
。アンビル2の張出長さをステープル1の太さ未満とす
ることによって、アンビル2及びアンビルプレート4に
複数のステープル1が並列し、且つこれ等のステープル
1がねじりバネ6によって矢印c方向に付勢されている
場合、アンビル2上にあるステープル1に対する成形が
終了し、ラム3が矢印b方向に後退して該ステープル1
に対する成形力Fの作用が解除されたとき、成形が終了
したステープル1を後続する他のステープル1によって
アンビル2から押し出すことでアンビル2から離脱させ
ることが可能となる。アンビル2の張出長さがステープ
ル1の太さと等しい場合、成形が終了した先頭のステー
プル1を後続する他のステープル1によって押し出す際
に、この先頭のステープル1がアンビル2の先端と係合
して円滑な離脱を阻害する虞がある。またアンビル2の
先端とこのアンビル2とステープル1との接点が一致し
ている場合、ステープル1の太さに対する許容誤差によ
っては、ステープル1がアンビル2から脱落して成形し
得ない虞がある。このため、アンビル2の張出長さはス
テープル1の太さの1/2程度であることが好ましい。
【0023】また前述の如く、ラム3の幅方向略中央に
突起3が形成されている。ラム3に突起9を形成するこ
とによって、後述するようにアンビル2上にあるステー
プル1を成形する過程で、このステープル1のクラウン
1bがアンビル2の幅方向両端を支点とする弓状の変形
状態を呈したとき、前記突起9によってクラウン1bに
逆方向の変形を与えることが可能となる。そしてこの変
形によって、ステープル1が矩形状に成形されたとき、
脚1aが元の状態に戻ろうとする力とクラウン1bが元
の状態に戻ろうとする力とを相殺させて成形されたステ
ープル1に作用する全体のスプリングバックを減少させ
ることが可能となる。
【0024】次に上記の如く構成されたステープラーに
よってアンビル2上にあるステープラー1を成形する手
順について説明する。図1に示すように、アンビルプレ
ート4に沿って複数のステープル1が並列しており、こ
のステープル1はシュート5を介してねじりバネ6によ
って矢印c方向に付勢されている。このため、先頭のス
テープル1は脚1aが保持部材7と当接することでアン
ビル2上に所定の姿勢を保持して位置している。またラ
ム3は図7(A)に示すように、バネ13によって矢印
b方向に付勢されて退避位置を維持している。
【0025】上記状態でレバー14を時計方向に回動さ
せると、この回動に応じてラム3が矢印a方向に前進し
、ラム3の成形突起8がステープル1のクラウン1bと
当接して図7(B)に示すように、該ステープル1に対
する成形を開始する。このとき、クラウン1bはアンビ
ル2の幅方向の両端部を支点として上方に向かって凸状
の弓状に変形する。この変形と同時にステープル1には
ラム3による成形力F及びアンビル2の傾斜角度αに応
じてFtan αなる分力が発生し、この分力がステー
プル1に作用する矢印c方向の付勢力fと対抗してこの
付勢力fを相殺する。従って、ステープル1の脚1aと
保持部材7との接触による摩擦抵抗が生じることが無い
。またステープル1の脚1aが保持部材7から離脱した
場合であっても、このステープル1には矢印a方向以外
の力が作用することが無く、安定した成形を行うことが
可能である。
【0026】ラム3が更に前進すると、図7(C)に示
すようにステープル1はアンビル2の両端と接触する位
置で降伏して屈曲し、脚1aが互いに接近して矩形状に
成形される。この成形過程に於いてステープル1によっ
て生体組織を縫合することが可能である。このとき、ス
テープル1のアンビル2と対向するクラウン1bは弓状
の弾性変形状態を維持している。従来のステープラーで
は、この状態で縫合終了としてステープラーを患部から
離脱させている。従って、成形されたステープル1のク
ラウン1bが元の状態である直線状に戻ろうとし、この
力によって、折り曲げられたクラウン1bとラム3の成
形突起8の側面との間に摩擦抵抗が生じ、このため、ス
テープラーを患部から離脱させる際に成形されたステー
プル1及びこのステープル1によって縫合された生体組
織を同時に引っ張ることとなって、患者に不要な苦痛を
与えるという不具合が生じていた。本実施例では、弓状
に弾性変形したクラウン1bの中央をラム3の突起9に
よって逆方向に、即ち、下方に向かって凸状に塑性変形
させることで、この変形によるスプリングバックと、矩
形状に成形したときのスプリングバックとを相殺して折
り曲げられたクラウン1bとラム3の成形突起8の側面
との間に生じる摩擦抵抗を減少させている。従って、突
起9の形状,寸法を適宜設定することによって、成形さ
れたステープル1に生じるスプリングバックを減少させ
或いは無くすことが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ステープラーによれば、付勢手段によってアンビルから
離脱する方向に付勢され且つ脚部が保持部材によって保
持されてアンビル上にあるステープルにラムによる成形
力を作用させたとき、この成形力に応じて付勢手段によ
る付勢力に対抗する分力を発生することが出来る。この
ため、成形過程にあるステープルに発生する虞のある回
転を防止することが出来る。従って、ステープルを安定
して且つ正確に成形すると同時に成形過程にあるステー
プルによって確実に生体組織を縫合することが出来る。 またアンビルの張出長さをステープルの太さ未満とする
ことによって、成形されたステープルにラムによる成形
力の作用が解除されたとき、このステープルを後続する
他のステープルによって押し出すことで、アンビルから
離脱させることが出来る。このため、患部の縫合が終了
したと同時にステープルをステープラーから離脱させる
ことが出来る。従って、患部からステープラーを離脱さ
せる場合、施術者はこのステープラーに特別な移動を与
える必要が無く、操作性を向上させることが出来る。ま
たラムの幅方向略中央に突起を形成することによって、
成形過程にあるステープルのクラウンに生じる弓状の弾
性変形部分を逆方向に塑性変形させることが出来る。こ
の変形方向がステープルを矩形状に成形する際の変形方
向と逆方向であるため、成形されたステープルに生じる
スプリングバックを減少させることが出来るという特徴
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るステープラーの断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】要部の拡大側面図である。
【図4】要部の拡大正面図である。
【図5】アンビルの説明図である。
【図6】ステープルの説明図である。
【図7】ステープルの成形過程の説明図である。
【符号の説明】
Fは成形力、fは付勢力、1はステープル、1aは脚、
1bはクラウン、2はアンビル、3はラム、4はアンビ
ルプレート、5はシュート、6はねじりバネ、7は保持
部材、8は成形突起、9は突起、10はケーシング、1
2はスライダー、13はバネ、14はレバーである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  往復移動するラムと、前記ラムの移動
    方向前方に配置されたアンビルと、前記アンビル上にあ
    るステープルを該アンビルから離脱させる方向に付勢す
    る付勢手段と、前記付勢手段によってアンビルから離脱
    する方向に付勢されたステープルの脚部と当接して該ス
    テープルをアンビル上に保持する保持部材とを有し、前
    記ラムの前進移動に伴ってアンビル上にあるステープル
    を成形すると共に成形されたステープルによって生体組
    織を縫合する医療用ステープラーに於いて、前記アンビ
    ル上にあるステープルに前記ラムの前進移動によって力
    を作用させたとき、前記ステープルに前記力に応じた前
    記付勢手段の付勢力に対抗する分力を発生させるように
    構成したことを特徴とした医療用ステープラー。
  2. 【請求項2】  前記アンビルのステープル成形部位を
    往復移動するラムの退避位置方向に傾斜させたことを特
    徴とした請求項1記載の医療用ステープラー。
  3. 【請求項3】  ステープルが保持部材に保持されてア
    ンビル上にあるとき、ステープルとアンビルとの接点か
    らアンビル先端までの長さが実質的に該ステープルの太
    さ未満であることを特徴とした請求項1又は2記載の医
    療用ステープラー。
  4. 【請求項4】  往復移動するラムの幅方向略中央に突
    起を形成したことを特徴とした請求項1乃至3何れかに
    記載の医療用ステープラー。
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