JPH0423898B2 - - Google Patents
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- JPH0423898B2 JPH0423898B2 JP20886A JP20886A JPH0423898B2 JP H0423898 B2 JPH0423898 B2 JP H0423898B2 JP 20886 A JP20886 A JP 20886A JP 20886 A JP20886 A JP 20886A JP H0423898 B2 JPH0423898 B2 JP H0423898B2
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Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は耐熱性がすぐれた発泡収縮性フイルム
に関する。さらにくわしくは、(A)エチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体および(B)エチレン−プロ
ピレンランダム共重合体の組成物からなり、発泡
倍率が3.0倍以下である耐熱性収縮フイルムに関
するものであり、120℃の温度において30分間加
熱殺菌にも耐えることができる耐熱性を有するの
みならず、140℃の温度において30%以上の熱収
縮性フイルムを提供することを目的とするもので
ある。 従来の技術 従来の熱収縮性フイルムは通常80〜100℃より
収縮を開始し、120〜130℃位で30%以上の大きな
収縮率を示すという特徴がある。しかし、このフ
イルムは一般にフイルム原料として使用される原
料がポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン
(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)などの樹
脂であり、耐熱性の点でこれらの樹脂は、120℃
以上の温度では融解することによつてレトルト殺
菌などの高温処理に対して耐えることができなか
つた。 一方、耐熱性が良好なポリプロピレン樹脂を使
用する熱収縮性フイルムも一般に使用されている
が、このフイルムは30%以上の熱収縮率を得るに
は150℃以上の高温が必要であり、またこのフイ
ルムはポリプロピレン樹脂単体(組成物ではな
い)のために緩衝性や耐熱性が乏しい。特に、び
んや特殊容器などのラベルとして収縮させるフイ
ルムとして耐熱性があり、かつ緩衝性や断熱性を
有するフイルムが要望されている。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題
点)がなく、すなわち加熱殺菌にも耐え得る耐熱
性を有するばかりでなく、緩衝性も良好であり、
しかも140℃の温度において30%以上の大きな熱
収縮性を有する耐熱性収縮フイルムを得ることで
ある。 問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は (A)エチレン含有量が3〜20重量%であるエチレ
ン−プロピレンブロツク共重合体50〜90重量%お
よび(B)エチレン含有量が2〜15重量%であるエチ
レン−プロピレンランダム共重合体50〜10重量%
の組成物からなり、発泡倍率が3.0倍以下である
耐熱性収縮フイルム、 によつて解決することができる。以下、本発明を
具体的に説明する。 (A) エチレン−プロピレンブロツク共重合体 本発明において使われるエチレン−プロピレン
ブロツク共重合体のエチレンの含有量は3〜20重
量%であり、3〜18重量%が好ましく、特に3〜
15重量%が好適である。このエチレン−プロピレ
ンブロツク共重合体のエチレン含有量が3重量%
未満では、得られる組成物の発泡の均一性がよく
ない。一方、20重量%を越えると、フイルムのヤ
ング率が低く、腰が弱くなるために好ましくな
い。 このブロツク共重合体は立体規則性触媒(いわ
ゆるチーグラー・ナツタ触媒)を使用してプロピ
レンとエチレンとの共重合またはこの共重合とプ
ロピレン単独重合を二段以上組み合せることによ
つて工業的に生産されて広く利用されているもの
であり、その製造方法、物性などはよく知られて
いるものである。 (B) エチレン−プロピレンランダム共重合体 また、本発明において用いられるエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体のエチレン含有量は2
〜15重量%であり、3〜15重量%が望ましく、と
りわけ3〜12重量%が好適である。このエチレン
−プロピレンランダム共重合体のエチレン含有量
が2重量%未満では、ヒートシール性がよくない
のみならず、熱収縮性がよくない。一方、15重量
%を越えるならば、耐熱性が悪い。 前記のエチレン−プロピレンブロツク共重合体
でも、このエチレン−プロピレンランダム共重合
体の場合でも、メルトフローインデツクス(JIS
K7210にしたがい、条件が14で測定、以下
「MFR」と云う)はいずれも通常0.1〜20g/10
分であり、0.5〜20g/10分が好ましく、特に1.0
〜15g/10分が好適である。MFRが0.1g/10分
未満では、発泡成形が困難となる。一方、20g/
10分を越えると、得られるフイルムの強度が低下
するとともに、発泡状態を均一にコントロールさ
せることが難しくなる。 (C) 組成割合 本発明の組成物中に占めるエチレン−プロピレ
ンブロツク共重合体の組成割合は50〜90重量%
(すなわち、エチレン−プロピレンランダム共重
合体の組成割合は50〜10重量%)であり、50〜85
重量%が望ましく、とりわけ55〜85重量%が好適
である。組成物中のエチレン−プロピレンブロツ
ク共重合体の組成割合が50重量%未満では、得ら
れるフイルムのヤング率が小さく、腰が低下す
る。一方、90重量%を越えるならば、得られる組
成物の収縮性およびシール性がよくない。 (D) 組成物の製造 本発明の組成物を製造するにあたり、プロピレ
ン系樹脂の分野においてよく知られている化学発
泡剤を配合させる。この化学発泡剤の配合割合
(組成割合)は前記のエチレン−プロピレンブロ
ツク共重合体およびエチレン−プロピレンランダ
ム共重合体の合計量に対して一般には0.1〜1.5重
量%(好ましくは、0.1〜1.2重量%)である。 本発明の組成物は前記のエチレン−プロピレン
ブロツク共重合体、エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体および化学発泡剤を前記の組成割合の
範囲内で均一に配合させることによつて得られ
る。このさい、オレフイン系樹脂の分野において
一般に使われている酸素、熱および紫外線に対す
る安定剤、滑剤、可塑剤ならびに帯電防止剤のご
とき添加剤を本発明の収縮フイルムの特性を本質
的に変えない範囲内で配合させてもよい。 混合方法としてはオレフイン系樹脂の分野にお
いて通常用いられているヘンシエルミキサーおよ
びタンブラーのごとき混合機を使用してドライブ
レンドさせる方法などを採用することができる。 (E) 収縮フイルムの製造 本発明の収縮フイルムはプロピレン系樹脂の分
野において一般に行なわれている押出機を使用す
るインフレーシヨン法、Tダイ法などの成形法で
前記組成物の発泡フイルムの原反を成膜し、加熱
ロールなどを用いて延伸させることによつて得る
ことができる。本発明の収縮フイルムの発泡倍率
は、3.0倍以下であり、1.05〜3.0倍が望ましく、
とりわけ1.1〜2.8倍が好適である。このフイルム
の発泡倍率が3.0倍を越えると、得られるフイル
ムの表面が荒れて外観がよくない。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、熱収縮率
は130℃および140℃の各温度における縦方向(M
方向)の熱収縮率をJIS Z1709にしたがつて測定
した。また、ヤング率はASTM D−882にした
がつて測定した。また、発泡状態は得られたフイ
ルムの表面を肉眼で観察し、その評価を下記のよ
うに示す。 ◎:非常に良好 〇:良好 △:やや不良 ×:不良 実施例1〜5、比較例1〜4 第1表に各配合量が示されるエチレン含有量が
8.0重量%であるエチレン−プロピレンブロツク
共重合体〔MFR10g/10分、以下「PP(1)」と云
う〕およびエチレン含有量が6.9重量%であるエ
チレン−プロピレンランダム共重合体〔MFR9.0
g/10分、以下「PP(2)」と云う〕〔ただし、比較
例4ではプロピレン単独重合体(MFR8.2g/10
分、以下「PP(3)」と云う)のみを使用〕ならび
にこれらの共重合体の合計量100重量部に対して
0.4重量部のアゾージカルボンアマイド(化学発
泡剤)をそれぞれあらかじめヘンシエルミキサー
を使用して5分間ドライブレンドを行なつた。 このようにして得られた各混合物(組成物)を
口径が65mmのTダイス成形機を用いて210℃の温
度の組成物を押出し、ダイ先端から4cmのところ
で急冷させ、肉厚の発泡シートを製造した。この
ようにして得られた加熱ロールを使用し、約120
℃の温度で縦方向に第1表に延伸倍率が示される
ように、延伸を行ない、厚さが200ミクロンのフ
イルムを製造した。得られた各フイルムの130℃
および140℃の温度におけるM方向の熱収縮率お
よびヤング率を測定した。さらに発泡状態を肉眼
で観察した。それらの結果を第1表に示す。
に関する。さらにくわしくは、(A)エチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体および(B)エチレン−プロ
ピレンランダム共重合体の組成物からなり、発泡
倍率が3.0倍以下である耐熱性収縮フイルムに関
するものであり、120℃の温度において30分間加
熱殺菌にも耐えることができる耐熱性を有するの
みならず、140℃の温度において30%以上の熱収
縮性フイルムを提供することを目的とするもので
ある。 従来の技術 従来の熱収縮性フイルムは通常80〜100℃より
収縮を開始し、120〜130℃位で30%以上の大きな
収縮率を示すという特徴がある。しかし、このフ
イルムは一般にフイルム原料として使用される原
料がポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン
(PS)、低密度ポリエチレン(LDPE)などの樹
脂であり、耐熱性の点でこれらの樹脂は、120℃
以上の温度では融解することによつてレトルト殺
菌などの高温処理に対して耐えることができなか
つた。 一方、耐熱性が良好なポリプロピレン樹脂を使
用する熱収縮性フイルムも一般に使用されている
が、このフイルムは30%以上の熱収縮率を得るに
は150℃以上の高温が必要であり、またこのフイ
ルムはポリプロピレン樹脂単体(組成物ではな
い)のために緩衝性や耐熱性が乏しい。特に、び
んや特殊容器などのラベルとして収縮させるフイ
ルムとして耐熱性があり、かつ緩衝性や断熱性を
有するフイルムが要望されている。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題
点)がなく、すなわち加熱殺菌にも耐え得る耐熱
性を有するばかりでなく、緩衝性も良好であり、
しかも140℃の温度において30%以上の大きな熱
収縮性を有する耐熱性収縮フイルムを得ることで
ある。 問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は (A)エチレン含有量が3〜20重量%であるエチレ
ン−プロピレンブロツク共重合体50〜90重量%お
よび(B)エチレン含有量が2〜15重量%であるエチ
レン−プロピレンランダム共重合体50〜10重量%
の組成物からなり、発泡倍率が3.0倍以下である
耐熱性収縮フイルム、 によつて解決することができる。以下、本発明を
具体的に説明する。 (A) エチレン−プロピレンブロツク共重合体 本発明において使われるエチレン−プロピレン
ブロツク共重合体のエチレンの含有量は3〜20重
量%であり、3〜18重量%が好ましく、特に3〜
15重量%が好適である。このエチレン−プロピレ
ンブロツク共重合体のエチレン含有量が3重量%
未満では、得られる組成物の発泡の均一性がよく
ない。一方、20重量%を越えると、フイルムのヤ
ング率が低く、腰が弱くなるために好ましくな
い。 このブロツク共重合体は立体規則性触媒(いわ
ゆるチーグラー・ナツタ触媒)を使用してプロピ
レンとエチレンとの共重合またはこの共重合とプ
ロピレン単独重合を二段以上組み合せることによ
つて工業的に生産されて広く利用されているもの
であり、その製造方法、物性などはよく知られて
いるものである。 (B) エチレン−プロピレンランダム共重合体 また、本発明において用いられるエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体のエチレン含有量は2
〜15重量%であり、3〜15重量%が望ましく、と
りわけ3〜12重量%が好適である。このエチレン
−プロピレンランダム共重合体のエチレン含有量
が2重量%未満では、ヒートシール性がよくない
のみならず、熱収縮性がよくない。一方、15重量
%を越えるならば、耐熱性が悪い。 前記のエチレン−プロピレンブロツク共重合体
でも、このエチレン−プロピレンランダム共重合
体の場合でも、メルトフローインデツクス(JIS
K7210にしたがい、条件が14で測定、以下
「MFR」と云う)はいずれも通常0.1〜20g/10
分であり、0.5〜20g/10分が好ましく、特に1.0
〜15g/10分が好適である。MFRが0.1g/10分
未満では、発泡成形が困難となる。一方、20g/
10分を越えると、得られるフイルムの強度が低下
するとともに、発泡状態を均一にコントロールさ
せることが難しくなる。 (C) 組成割合 本発明の組成物中に占めるエチレン−プロピレ
ンブロツク共重合体の組成割合は50〜90重量%
(すなわち、エチレン−プロピレンランダム共重
合体の組成割合は50〜10重量%)であり、50〜85
重量%が望ましく、とりわけ55〜85重量%が好適
である。組成物中のエチレン−プロピレンブロツ
ク共重合体の組成割合が50重量%未満では、得ら
れるフイルムのヤング率が小さく、腰が低下す
る。一方、90重量%を越えるならば、得られる組
成物の収縮性およびシール性がよくない。 (D) 組成物の製造 本発明の組成物を製造するにあたり、プロピレ
ン系樹脂の分野においてよく知られている化学発
泡剤を配合させる。この化学発泡剤の配合割合
(組成割合)は前記のエチレン−プロピレンブロ
ツク共重合体およびエチレン−プロピレンランダ
ム共重合体の合計量に対して一般には0.1〜1.5重
量%(好ましくは、0.1〜1.2重量%)である。 本発明の組成物は前記のエチレン−プロピレン
ブロツク共重合体、エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体および化学発泡剤を前記の組成割合の
範囲内で均一に配合させることによつて得られ
る。このさい、オレフイン系樹脂の分野において
一般に使われている酸素、熱および紫外線に対す
る安定剤、滑剤、可塑剤ならびに帯電防止剤のご
とき添加剤を本発明の収縮フイルムの特性を本質
的に変えない範囲内で配合させてもよい。 混合方法としてはオレフイン系樹脂の分野にお
いて通常用いられているヘンシエルミキサーおよ
びタンブラーのごとき混合機を使用してドライブ
レンドさせる方法などを採用することができる。 (E) 収縮フイルムの製造 本発明の収縮フイルムはプロピレン系樹脂の分
野において一般に行なわれている押出機を使用す
るインフレーシヨン法、Tダイ法などの成形法で
前記組成物の発泡フイルムの原反を成膜し、加熱
ロールなどを用いて延伸させることによつて得る
ことができる。本発明の収縮フイルムの発泡倍率
は、3.0倍以下であり、1.05〜3.0倍が望ましく、
とりわけ1.1〜2.8倍が好適である。このフイルム
の発泡倍率が3.0倍を越えると、得られるフイル
ムの表面が荒れて外観がよくない。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、熱収縮率
は130℃および140℃の各温度における縦方向(M
方向)の熱収縮率をJIS Z1709にしたがつて測定
した。また、ヤング率はASTM D−882にした
がつて測定した。また、発泡状態は得られたフイ
ルムの表面を肉眼で観察し、その評価を下記のよ
うに示す。 ◎:非常に良好 〇:良好 △:やや不良 ×:不良 実施例1〜5、比較例1〜4 第1表に各配合量が示されるエチレン含有量が
8.0重量%であるエチレン−プロピレンブロツク
共重合体〔MFR10g/10分、以下「PP(1)」と云
う〕およびエチレン含有量が6.9重量%であるエ
チレン−プロピレンランダム共重合体〔MFR9.0
g/10分、以下「PP(2)」と云う〕〔ただし、比較
例4ではプロピレン単独重合体(MFR8.2g/10
分、以下「PP(3)」と云う)のみを使用〕ならび
にこれらの共重合体の合計量100重量部に対して
0.4重量部のアゾージカルボンアマイド(化学発
泡剤)をそれぞれあらかじめヘンシエルミキサー
を使用して5分間ドライブレンドを行なつた。 このようにして得られた各混合物(組成物)を
口径が65mmのTダイス成形機を用いて210℃の温
度の組成物を押出し、ダイ先端から4cmのところ
で急冷させ、肉厚の発泡シートを製造した。この
ようにして得られた加熱ロールを使用し、約120
℃の温度で縦方向に第1表に延伸倍率が示される
ように、延伸を行ない、厚さが200ミクロンのフ
イルムを製造した。得られた各フイルムの130℃
および140℃の温度におけるM方向の熱収縮率お
よびヤング率を測定した。さらに発泡状態を肉眼
で観察した。それらの結果を第1表に示す。
【表】
発明の効果
本発明の耐熱性収縮性フイルム中にエチレン−
プロピレンランダムを前記の組成割合で含有する
ことにより、同一温度における熱収縮率を15〜20
%大きくすることが可能となる。すなわち、同一
収縮率を得るための温度を15〜20℃低い温度にす
ることが可能となる。また、ヒートシール温度に
おいても、10〜20℃低い温度に接着することが可
能となるのみならず、シール部の外観も著しく向
上し、すぐれたシール適性を得ることができる。
さらに、この収縮性フイルムをびんや容器のラベ
ルとして使用するさい、緩衝性および断熱性も良
好であり、しかも120℃以上の比較的高い温度で
も耐熱性がすぐれているため、たとえば121℃の
温度において30分間のレトルト殺菌に対しても全
く変化せず、良好に使用することが可能である。
その上、ヤング率が高いことによつて容器へのラ
ツピング適性がすぐれていることから、本発明の
熱収縮性フイルムはレトルト殺菌を必要とする飲
料びんなどの収縮ラベルフイルムとして最適であ
る。
プロピレンランダムを前記の組成割合で含有する
ことにより、同一温度における熱収縮率を15〜20
%大きくすることが可能となる。すなわち、同一
収縮率を得るための温度を15〜20℃低い温度にす
ることが可能となる。また、ヒートシール温度に
おいても、10〜20℃低い温度に接着することが可
能となるのみならず、シール部の外観も著しく向
上し、すぐれたシール適性を得ることができる。
さらに、この収縮性フイルムをびんや容器のラベ
ルとして使用するさい、緩衝性および断熱性も良
好であり、しかも120℃以上の比較的高い温度で
も耐熱性がすぐれているため、たとえば121℃の
温度において30分間のレトルト殺菌に対しても全
く変化せず、良好に使用することが可能である。
その上、ヤング率が高いことによつて容器へのラ
ツピング適性がすぐれていることから、本発明の
熱収縮性フイルムはレトルト殺菌を必要とする飲
料びんなどの収縮ラベルフイルムとして最適であ
る。
Claims (1)
- 1 (A)エチレン含有量が3〜20重量%であるエチ
レン−プロピレンブロツク共重合体50〜90重量%
および(B)エチレン含有量が2〜15重量%であるエ
チレン−プロピレンランダム共重合体50〜10重量
%の組成物からなり、発泡倍率が3.0倍以下であ
る耐熱性収縮フイルム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20886A JPS62158729A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 耐熱性収縮フイルム |
US07/105,431 US4740529A (en) | 1986-01-07 | 1987-01-07 | Heat resistant foamed shrinkable film |
PCT/JP1987/000009 WO1990005758A1 (en) | 1986-01-07 | 1987-01-07 | Heat-resistant foam-shrinkable film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20886A JPS62158729A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 耐熱性収縮フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62158729A JPS62158729A (ja) | 1987-07-14 |
JPH0423898B2 true JPH0423898B2 (ja) | 1992-04-23 |
Family
ID=11467548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20886A Granted JPS62158729A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 耐熱性収縮フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS62158729A (ja) |
Families Citing this family (3)
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-
1986
- 1986-01-07 JP JP20886A patent/JPS62158729A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS62158729A (ja) | 1987-07-14 |
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