JPH0423843A - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH0423843A
JPH0423843A JP12989190A JP12989190A JPH0423843A JP H0423843 A JPH0423843 A JP H0423843A JP 12989190 A JP12989190 A JP 12989190A JP 12989190 A JP12989190 A JP 12989190A JP H0423843 A JPH0423843 A JP H0423843A
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JP
Japan
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resin
polypropylene
hydrogenated
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coumaron
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Pending
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JP12989190A
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English (en)
Inventor
Yoshinao Kato
義尚 加藤
Haruhiko Yoshizaki
吉崎 東彦
Naoki Yokoyama
直樹 横山
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フィルム、シート、成形品等に用いられるポ
リプロピレン樹脂組成物に関するものであり、更に詳し
くは、透明性および成形性に優れたポリプロピレン樹脂
組成物に関するものである。
[従来の技術] ポリプロピレンは、比重の割に強度が高く、耐熱性に優
れ、廃棄物の処理が容易であることや安価であることか
ら、包装資材、雑貨、工業部品として広く用いられてい
る。しかしポリプロピレンは成形時あるいは成形後に形
成される結晶のためにポリスチレンや塩化ビニル樹脂に
比べて透明性が劣るという欠点を有し、その用途に制限
をうけることが多い。
ポリプロピレンの透明性を改良する方法として、(1)
生成する球晶を充分微細なものにする、(2)分子を面
配向させる。(3)添加剤により改質する等の検討がな
されてきた。
(1)の方法としては造核剤を用いることが広く採用さ
れているが、この場合に得られる成形物の透明性はポリ
スチレンや塩化ビニル樹脂に比べるとかなり劣り、半透
明という領域にとどまる。また、造核剤の使用量が多く
なると、成形性が悪くなるという問題も生じる。(2)
の方法では、溶融状態の成形品を急冷することにより球
晶を発生させないか、球晶を可視光線の波長以下に小さ
くする方法が考えられる。しかし、急冷法は厚みが数十
ミクロン程度の薄いフィルム状のものでは有効であるが
、100ミクロンを越えるようなシート状及び成形品の
場合は成形品内部に結晶が生成するために透明性が著し
く損なわれる。(3)の方法については、ポリプロピレ
ンの結晶化を阻害するか、あるいは結晶構造を透明性の
よい擬人方晶系に変化させるような物質、たとえば低分
子ポリオレフィン、ワックス等を添加する方法が知られ
ているが、このような方法で透明性を改良できのは数十
ミクロン程度の薄いフィルムに限定される。
(3)の方法に関しては上記以外に、ポリプロピレンに
水素化石油樹脂を配合する方法が特開昭58−1856
35号公報に、水素化樹脂と造核剤を併用して配合する
方法が、特開昭58−25341号公報で提案されてい
る。前者はポリプロピレン100重量部に対し石油樹脂
の水素化物20〜30重量部を配合し、透明性と熱成形
性が改良した包装材用ポリプロピレン組成物である。後
者は、ポリオレフィン系樹脂99.7〜70重量部に対
し脂環族系石油樹脂0.3〜30重量部と造核剤0.0
5〜2重量部を配合した、透明性に優れたポリオレフィ
ン系樹脂組成物である。しかしながら、これら従来の組
成物は透明性に関しては一応の効果が見られるものの、
いまだ不十分であり、成形性に関しても十分ではない、
また、本発明者らは先に特開平2−47142号公報に
おいて、ポリオレフィンに水素化クマロン・インデン樹
脂を配合する方法を提案しているが、これも成形性に関
して検討の余地があることが認められた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、更に透明性を改良し、同時に成形性も
向上したポリプロピレン組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者らは、上記の問題点を解決するために
研究を行い、ポリプロピレンと水素化クマロン・インデ
ン樹脂の系に、新たに造核剤を配合することにより、ポ
リプロピレンに水素化石油樹脂と造核剤を配合した組成
物より透明性と成形性がはるかに優れたポリプロピレン
樹脂組成物が得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
すなわち本発明は、ポリプロピレン70〜100重量部
、石炭系のクマロン・インデン樹脂を水素化して得られ
た水素化クマロン・インデン樹脂2〜30重量部、およ
び造核剤0.05〜2重量部からなるポリプロピレン樹
脂組成物に関するものである。
本発明において用いられるポリプロピレンは、ホモポリ
プロピレン、あるいはプロピレンとエチレン、ブテン−
1等のα−オレフィンとのランダム共重合体である。
本発明で用いられる水素化クマロン・インデン樹脂は、
その原料樹脂中にクマロン、インデンまたはアルキルイ
ンデン誘導体、フェノールまたはアルキルフェノール誘
導体を必須構成モノマーとして含む樹脂である。したが
って1石炭乾留の際に生産されるガス軽油または、コー
ルタールの蒸留で得られる130〜200℃留分を脱硫
精製したものを原料油として利用できる。
ここにおける脱硫精製は、水素化時に使用する触媒への
被毒が少ない。総硫黄濃度が50pp+m以下の水準で
行うことが望ましく、例えば、特開昭63−30809
2号公報に記載されている方法は、七ツマー損失が少な
い点で好ましい、これは、原料油の蒸留処理とその蒸留
処理で得られた中間留分に酸触媒を加えて軽度の重合処
理を行うことによる脱硫方法である。
水素化クマロン・インデン樹脂の原料樹脂は、上記脱硫
精製油に、スチレンまたはアルキルスチレン誘導体を場
合により添加したものを原料油とし、通常のクマロン・
インデン樹脂の製造条件をそのまま適用して製造するこ
とが可能である。即ち重合触媒としては、硫酸、リン酸
、塩酸、硝酸等のブレンステッド酸、三フフ化ホウ素お
よびその錯体、塩化アルミニウム等のルイス酸、活性白
土、酸性イオン交換樹脂等の固体酸を挙げることができ
、また重合条件は使用する酸触媒の種類、モノマーの種
類や濃度、目標とする平均分子量や軟化点によっても異
なるが、成分調整した原料油に対する触媒使用量は、ブ
レンステッド酸の場合1〜10重量%、ルイス酸の場合
0.5〜2重量%。
固体酸の場合5.0〜50重量%である。反応温度は5
0−150℃、反応時間は0.5〜7時間が好ましい。
重合油は通常の方法により水洗またはアルカリ洗浄によ
り脱触媒し、蒸留処理をして溶媒を蒸発させ、水素化ク
マロン・インデン樹脂の原料樹脂を得る。
得られた樹脂を水素化用原料樹脂として、引き続き水素
化を行う。水素化は、上記の脱触媒重合油を蒸留処理を
省いてそのまま原料とするか、または該原料樹脂を再び
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロ
ヘキサン等の溶媒に溶解するか、または該樹脂をそのま
ま溶融してニッケル、パラジウム、白金、コバルト、ル
テニウム、ロジウム等の金属または該金属酸化物を含む
触媒の存在下で、常温〜300℃、常圧〜350kg/
cm” Gの条件下、常法により行う。硫化水素等、分
解生成物を分離、洗浄後、蒸発処理により溶媒を蒸発し
て水素化クマロン・インデン樹脂を得る。
このようにして得られた水素化クマロン・インデン樹脂
は無色透明で、耐候性、耐熱変色性が良好である。
本発明の目的のために使用する水素化クマロン・インデ
ン樹脂の水素添加率は80%以上、好ましくは95%以
上のものがよく、また本発明に使用する水素化クマロン
・インデン樹脂の軟化点は70〜150℃の範囲のもの
が好ましい。水素添加率が80%未満では樹脂を配合し
たポリプロピレン組成物の耐熱変色性が悪く、成形時の
熱履歴で黄変しやすい。また、水素化樹脂の軟化点が7
0℃未満ではそれを配合した組成物の耐熱変色性が低下
し。
150℃を越えると透明性、成形性等の改良効果が不足
する。
本発明において用いる造核剤としては、有機カルボン酸
またはその金属塩、芳香族リン酸化合物またはその金属
塩、芳香族スルホン酸またはその金属塩、ジベンジリデ
ンソルビトールまたはその誘導体、シリカ、タルク等の
無機物微粒子、ビスアミド類、あるいはこれら造核剤の
混合物等の通常ポリプロピレンに使用できる造核剤なら
すべて使用できる。
ポリプロピレンに配合する水素化クマロン・インデン樹
脂量は、ポリプロピレン70〜100重量部に対して2
〜30重量部、好ましくは3〜20重量部である。樹脂
量が2重量部未満であれば透明性改良効果は得られず、
30重量部以上では、耐衝撃性などの物性低下が生じ、
実用的成形品は得られない。
また、造核剤の量は、ポリプロピレン70〜100重量
部に対して0.05〜2重量部であり、造核剤の種類に
よっても異なるが、0.1〜1重量部を添加することが
好ましい。造核剤の量が0.05重量部未満だと透明性
改良効果が得られず、2重量部を越えると逆に成形性が
悪くなる。
本発明の組成物には、必要により着色剤、安定剤、難燃
剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の添加剤や充填剤、他の
樹脂等を、透明性、成形性を損なわない範囲で配合する
ことができる。
本組成物の製造方法は、一般に使用されている加圧ニー
ダ−、バンバリーミキサ−、ミキシングロール、FCM
押出機、二軸押出機および一軸押出機等を用いて、ポリ
プロピレンが熱分解を起こさない範囲の260℃以下の
温度で混練して得ることができる。混練品はペレット状
とすることが好ましい。
[作用コ 本発明により、ポリプロピレンに対し、水素化マクロン
・インデン樹脂と造核剤の併用系が、水素化石油樹脂と
造核剤の併用系よりも、透明性・成形性に優れることが
解った。
この原因としは、詳細は明らかではないが、水素化クマ
ロン・インデン樹脂と水素添加石油樹脂の、構成子ツマ
−の相違に起因するものと考えられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に説
明する。
本実施例、比較例における物性の測定方法は、第1表に
示す通りである。
実施例、1〜2 ポリプロピレン100重量部に、第2表に示した構成モ
ノマー組成のクマロン・インデン樹脂を水素化して得ら
れた軟化点123℃、水素添加率98%の水素化クマロ
ン・インデン樹脂と、造核剤(ジベンジリデンソルビト
ール)を用い、第3表に示した配合比で混合し、酸化防
止剤をポリプロピレンに対して0.1 PHR加えた。
上記混合物を設定温度230℃で30IIIIIφ二軸
押出機により混線押出し、ペレット化したポリプロピレ
ン樹脂組成物を得た。
該ポリプロピレン樹脂組成物を、設定温度230℃でフ
ラットダイ付き40■扉φ押出機により押出シーテイン
グし、幅200m1、厚さ0.4鳳履のシートを得た。
シーテイングの際、成形ロール温度条件を4水準即ち4
0℃、50℃、60℃、80℃とした。
成形ロール各温度におけるシートの曇り度(HAZE%
)を第4表に示した。
また、該ポリプロピレン樹脂組成物を、シリンダー温度
220℃、射出圧力55kg/cm”で射出成形し、物
性試験片を得た。得られた試験片は、第1表に示した条
件で物性測定を行った。結果を第5表に示した。
比較例、1 水素化クマロン・インデン樹脂と、造核剤を含まない他
は、実施例と同様の方法で二軸押出機によりペレット化
して得られた試料を、実施例と同様にシーテイング、射
出成形して、物性測定を行った。結果を第4表と第5表
に示した。
第4表より、シートの透明性は、総ての成形ロール温度
条件下で実施例1〜2より劣でいた。
第5表より、比較例1は実施例より曲げ強度が低下し、
熱変形温度が低く、MFRも悪くなっていた。このこと
より、成形性も実施例より劣っていることが解った。
比較例、2 水素化クマロン・インデン樹脂を含まない他は。
すべて実施例と同様にして第3表に示した配合割合で試
料を調整し、物性を測定した。結果を第4表と第5表に
示した。
表より、シートの透明性に関しては、比較例、1より向
上したものの、実施例より劣っていた。物性については
、実施例と比べて熱変形温度が低下し、MFRも低く、
成形性が劣っていた。
比較例、3〜4 造核剤を含まない他は、すべて実施例と同様にして第3
表に示した配合割合で試料を調整し、物性を測定した。
結果を第4表と第5表に示した。
表より、シートの透明性に関しては、比較例、1より向
上したものの、実施例より劣っていた。物性については
、実施例と比べ引張強度、曲げ強度、熱変形温度が劣っ
ていた。
比較例、5 水素化クマロン・インデン樹脂を、水素化石油樹脂(荒
用化学工業製アルコンP125)と変えた他は、すべて
実施例と同様にして第3表に示した配合割合で試料を調
整し、物性を測定した。結果を第4表と第5表に示した
シートの透明性は、すべて実施例より劣っていた。また
、アイゾツト衝撃強度とロックウェル硬度が実施例、1
より劣っていた。
[発明の効果] 本発明により得られたポリプロピレン樹脂組成物は、透
明性・成形性に優れているため、包装資材、容器等への
用途に適用できる。
第 表 第 表 第 表 拳1:三シ遥ト化コタ方制署暖、 PP6200E傘2
:チバガイギー製、イルガノックス1010串3:イー
シ−(σm製、ジベンジリデンソルビトールL14=荒
川化学工業■製、アルコンP−125第    4  
  表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリプロピレン70〜100重量部、クマロン・インデ
    ン樹脂を水素化して得られた水素化クマロン・インデン
    樹脂2〜30重量部、および造核剤0.05〜2重量部
    からなるポリプロピレン樹脂組成物。
JP12989190A 1990-05-19 1990-05-19 ポリプロピレン樹脂組成物 Pending JPH0423843A (ja)

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JP12989190A JPH0423843A (ja) 1990-05-19 1990-05-19 ポリプロピレン樹脂組成物

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JP12989190A JPH0423843A (ja) 1990-05-19 1990-05-19 ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH0423843A true JPH0423843A (ja) 1992-01-28

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JP (1) JPH0423843A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325198A (ja) * 2005-04-19 2006-11-30 Citizen Electronics Co Ltd 電磁エキサイタ
JP2015214662A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 日本ポリプロ株式会社 射出成形用プロピレン系樹脂組成物および射出成形体

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325198A (ja) * 2005-04-19 2006-11-30 Citizen Electronics Co Ltd 電磁エキサイタ
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