JPH04235582A - 定着装置のクリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、離型剤を含んだ耐熱性
ペーパー（クリーニングウエブ）の表・裏両面を用いて
定着ローラのクリーニングを行う定着装置において、巻
き取り側及び送り出し側のウエブロールの少なくとも一
方を直接定着ローラに当接させてクリーニング及び離型
剤塗布を行うよう構成した定着装置のクリーニング装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像形成装置においては、静
電写真法等の現像プロセスによって、転写紙上に形成さ
せた現像剤像を該転写紙に定着させるための定着装置が
通常設けられており、図６はこのような定着装置の一例
を示したものである。

【０００３】この図６の例において、転写材例えば転写
紙Ｐは図のＡ方向より入口ガイド６に導かれて一対の定
着ローラ１と加圧ローラ２が形成するニップ部に進入さ
せられ、該ニップ部を通過しながら、加圧力と、サーミ
スタ５て調温され乍ら定着ローラ内蔵のヒータ３による
熱が加えられ、現像剤Ｔの溶融等を伴った転写紙Ｐへの
固着が行われる。

【０００４】そして上記のような定着動作においては、
転写紙Ｐ上に載って上記ニップ部に搬送されてきた現像
剤Ｔは、一部定着ローラ１上にオフセットして付着する
ことが知られ、これを放置すると、以後の定着動作にお
いて上記オフセットした現像剤が転写紙Ｐに付着し画像
を汚す結果となってしまう。

【０００５】そこで従来一般の定着装置においては、定
着ローラ１に付随させて図６では定着ローラ１の上部に
該定着ローラ１のクリーニング装置を設けている。クリ
ーニング装置は、クリーニングウエブ１１と呼ばれる不
織布にシリコンオイル等の離型剤を含浸させた薄いシー
ト材を清掃部材としている。

【０００６】従来この種の定着装置のクリーニング装置
は図６に示すように送り出し軸８と巻き取り軸９双方に
連続するクリーニングウエブ１１を捲回したウエブロー
ル１８，１９があり、送り出し側のウエブロール１８か
ら送り出されたクリーニングウエブ１１はまず第１面が
スポンジ状の第１のウエブ加圧ローラ７によって定着ロ
ーラ１に当接され離型剤を定着ローラ１に供給し、さら
に定着ローラ１の図示矢印の回転による周面の移動方向
の上流側に配置された第２のウエブ加圧ローラ１７によ
ってクリーニングウエブ１１の第２面を定着ローラ１に
当接させ、定着ローラ１上に残った現像剤を清掃するよ
うに構成されていた。このウエブ加圧ローラ７，１７間
に巻き掛けるクリーニングウエブ１１の表裏を異にする
ため、ガイドローラ１０，３０を設け、第１のウエブ加
圧ローラ７とガイドローラ１０間においてはウエブ加圧
ローラ７とガイドローラ１０の軸心を結ぶ線を横切って
クリーニングウエブ１１を巻き掛けるが、ガイドローラ
１０と３０間、ガイドローラ３０と第２のウエブ加圧ロ
ーラ１７間は夫々の軸心を結ぶ線と交わらないようにク
リーニングウエブ１１を巻き掛けてある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では送り出し側のウエブロールからのクリーニング
ウエブの第１面をスポンジ状の第１のウエブ加圧ローラ
で定着ローラに当接させているため、クリーニングウエ
ブにしみ込んだ離型剤は定着ローラへ移行する以外に、
第１のウエブ加圧ローラにもしみ込んでしまい効率的な
離型剤の供給が行えない。また、第２面を定着ローラに
当接させているウエブ加圧ローラ表面にはクリーニング
ウエブの第１面側が接触しているため、第１面で清掃し
た現像剤が第２のウエブ加圧ローラ表面に再付着してゆ
き、やがて第２のウエブ加圧ローラ表面に再付着した現
像剤が累積され凹凸状の層が形成され得る。形成された
現像剤の凹凸状の層はクリーニングウエブを介在してで
はあるが定着ローラに当接しているため、定着ローラへ
損傷を与える可能性がある。また、通常ウエブ加圧ロー
ラは金属性の軸にゴムを発泡成型させて製作しておりコ
スト的にも高い物である。

【０００８】本発明はクリーニングウエブの両面を用い
るウエブクリーニング装置においてクリーニングウエブ
にしみ込ませてある離型剤を効果的に定着ローラへ付与
できる定着装置のクリーニング装置を提供すること又は
及びクリーニングウエブの両面を用いるウエブクリーニ
ング装置において、定着ローラの周面の移動方向に関し
、上流側に配されるクリーニングウエブの当接手段に累
積する再付着現像剤の課題を解決することを目的として
いる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、巻き取り側及
び送り出し側のウエブロールの少なくとも一方を直接定
着ローラに当接させてクリーニング及び離型剤塗布を行
うように構成したものである。送り出し側のウエブロー
ルを直接定着ローラに当接させた場合、クリーニングウ
エブと接触している部材は定着ローラ以外にはないため
クリーニングウエブに含まれ絞り出された離型剤は全て
定着ローラへ移行し効率的な離型剤の供給を行うことが
できる。また、巻き取り側のウエブロールを直接定着ロ
ーラに当接させた場合は、クリーニングウエブの第１面
側は順次内側へ巻き取られてゆくことにより、第１面側
に付着した現像剤が累積して凹凸の層を形成することが
なく定着ローラへ損傷を与えることがない。さらに、上
記何れの構成も高価なウエブ加圧ローラが一つ不要にな
るからコストダウンにもつながる。

【００１０】かかる本発明の第１の発明はクリーニング
ウエブの両面を用いて定着ローラをクリーニングする定
着装置のクリーニング装置において、巻き取り側及び送
り出し側のウエブロールの少なくとも一方を直接定着ロ
ーラに接触させたことを特徴とする定着装置のクリーニ
ング装置である。

【００１１】かかる本発明の第２の発明は定着ローラに
当接させるウエブロールの定着ローラへの当接圧を一定
に保つ装置を備えた第１の発明に記載の定着装置のクリ
ーニング装置である。

【００１２】

【実施例】図１は本発明による送り出し側ウエブロール
を当接させた場合の定着装置のクリーニング装置の主な
構成を示す側面図、図２、及び図３はウエブロール及び
ウエブ加圧ローラの加圧装置を示す図である。

【００１３】図においてウエブクリーニング装置を除く
部分の構成は従来例の図６で説明した処と同様であり、
重複を避け説明を省略する。

【００１４】図１においてウエブ送り出し軸８にはクリ
ーニングウエブ１１が右巻きに捲回され供給側のウエブ
ロール１８となっている。ウエブロール１８は定着ロー
ラ１の周面の移動方向に関し、ウエブ加圧ローラ７の下
流側にある。

【００１５】ウエブ送り出し軸８上のウエブロール１８
から繰り出されるクリーニングウエブ１１は、ウエブ送
り出し軸８とガイドローラ１０の軸心を結ぶ線と交叉し
て巻き掛け（たすき様掛けと称す）られ、ガイドローラ
１０，３０間には両ローラ１０，３０の軸心を結ぶ線を
横切らないように巻き掛け（平行様掛けと称す）、ガイ
ドローラ３０とウエブ加圧ローラ７には平行様掛けにク
リーニングウエブ１１は巻き掛けられ、該クリーニング
ウエブ１１は定着ローラ１とウエブ加圧ローラ７間をと
おり、ウエブ巻き取り軸９に巻き取られるようになって
いる。巻き取り軸９は定着ローラ１の回転と一定関係に
なるように回転させられるように不図示の駆動装置に連
結されている。巻き取り軸９に巻き取られたクリーニン
グウエブ１１はロール状でウエブロール１９となってい
る。

【００１６】図２は送り出し軸８、ウエブ加圧ローラ７
上のクリーニングウエブ１１を定着ローラ１の表面に加
圧する加圧装置の側面図、図３は図２のＡ−Ａ断面図で
ある。送り出し軸８、ウエブ加圧ローラ７についての加
圧装置は同様であり、定着装置の側板１３には定着ロー
ラ１の半径方向の長溝の案内孔１４が設けられている。 該案内孔１４には定着ローラ１に向って進退自在に軸受
２０が滑合し、該軸受２０に設けたばね受１５と側板１
３に設けたばね受１６間にはコイルばねの当接ばね１２
が縮設してある。軸受２０は送り出し軸８側にあっては
送り出し軸８を支持し、ウエブ加圧ローラ７側にあって
はウエブ加圧ローラ７の軸２１を支持するようになって
いる。

【００１７】従ってウエブロール１８及びウエブ加圧ロ
ーラ７上の定着ローラ１に接するクリーニングウエブ１
１には当接ばね１２のばね力が軸受２０、軸８，２１、
送り出し軸８に捲回されたウエブロール１８、ウエブ加
圧ローラ７のスポンジ２２を介して定着ローラ１に向っ
て加えられている。

【００１８】現像剤Ｔが転写された転写機Ｐは、入口ガ
イド６によって定着ローラ１へと導かれ、サーミスタ５
及びハロゲンヒータ３によって一定温度に保たれた定着
ローラ１と加圧ローラ２によって挟持搬送され転写紙Ｐ
上の現像剤Ｔは転写紙Ｐ上に定着される。その時定着さ
れ得なかった現像剤Ｔは定着ローラ１上に付着する。そ
こでウエブ加圧ローラ７はクリーニングウエブ１１の第
２面を定着ローラ１へと当接させ、定着ローラ１上に付
着した現像剤を清掃する。清掃された定着ローラ１はさ
らに直接当接された送り出し軸８に捲回されたウエブロ
ール１８の外周のクリーニングウエブ１１によって残留
する微量の現像剤Ｔが完全に清掃される。さらに該クリ
ーニングウエブ１１は直接下に巻かれているクリーニン
グウエブ１１に接しているためウエブ加圧ローラ７等他
部材に離型剤が移行することがなく効率よく離型剤を定
着ローラ１に供給することができる。

【００１９】図４は巻き取り軸９に巻き取ったクリーニ
ングウエブ１１を当接させた場合の他の実施例を示す側
面図である。

【００２０】送り出し軸８上のウエブロール１８からく
り出されるクリーニングウエブ１１はウエブ加圧ローラ
７に巻き掛けられて、ウエブ加圧ローラ７と定着ローラ
１間をとおり、ウエブ加圧ローラ７とガイドローラ１０
はたすき様掛けに掛けられ、ガイドローラ１０，３０、
ウエブロール１９と続けて平行様掛けに巻き掛けてある
。ウエブロール１９は定着ローラ１の周面の移動方向に
関し、加圧ローラ７の上流側に配設されている。ウエブ
加圧ローラ７及び巻き取り軸９の定着ローラ１に向って
の付勢を行う加圧装置は前実施例と同様である。

【００２１】定着ローラ１上にオフセットして残留した
現像剤は、まず巻き取り軸９側のウエブロール１９の外
周のクリーニングウエブ１１の第２面側によって大部分
清掃され巻き取られてゆくが、それでも清掃され得なか
った微量の現像剤はさらにウエブ加圧ローラ７に巻掛ら
れたクリーニングウエブ１１の第１面側によって完全に
清掃される。ここで付着した現像剤はウエブロール１９
へと送られて順次巻き取られてゆく。その際第１面側に
接触するウエブ加圧ローラがないためウエブ加圧ローラ
上に現像剤が累積してゆき凹凸状の層を形成することが
ないため、定着ローラ１へ損傷を与えることがない。

【００２２】図７は両ウエブロールを定着ローラに当接
した実施例の側面図である。

【００２３】図においてウエブクリーニング装置を除く
部分の構成は従来例の図６で説明した処と同様であり、
重複を避け説明を省略する。

【００２４】図７においてウエブ送り出し軸８にはクリ
ーニングウエブ１１が右巻きに捲回され供給側のウエブ
ローラ１８となっている。ウエブロール１８は定着ロー
ラ１の周面の移動方向に関し、巻き取り軸９上のウエブ
ロール１９よりも下流側に配設されている。

【００２５】ウエブ送り出し軸８上のウエブロール１８
から繰り出されるクリーニングウエブ１１は、ガイドロ
ーラ１０とたすき様掛けに巻き掛けられ、ガイドローラ
１０，３０間は平行様掛けに巻き掛けられ、ガイドロー
ラ３０とウエブロール１９間は平行様掛けに巻き掛けら
れている。巻き取り軸９は定着ローラ１の回転と一定関
係になるように回転させられるように不図示の駆動装置
に連結されている。巻き取り軸９に巻き取られたクリー
ニングウエブ１１はロール状でウエブロール１９となっ
ている。各ウエブロール１８，１９は図２、図３に示す
加圧装置により、定着ローラ１へ加圧される。

【００２６】この実施例では送り出し軸８上のウエブロ
ール１８にしみ込んでいる離型剤は有効に定着ローラ１
へ塗布されると共に巻き取り軸９上のウエブロール１９
にはクリーニングされた現像剤が層状になつてクリーニ
ングウエブ１１と共に捲回されて行くので定着ローラ１
に損傷を与えるおそれがなく、ウエブロール１８，１９
の何れかを定着ローラ１へ当接した実施例の作用を併せ
た作用を呈する。

【００２７】

【他の実施例】図５は、当接ばね１２の代わりに、クリ
ーニングウエブ１１の当接圧を一定に保つためにおもり
２３を用いた場合の他の実施例である。おもり２３は外
周に凹溝が形成されており側板１３の案内孔１４に沿っ
て可動で、軸受２０を通してウエブ送り出し軸８に負荷
圧を与え、ウエブロール１８の外径が変化しても負荷圧
を一定に保つことができる。同様にウエブ巻き取り軸９
に適用出来る。

【００２８】各実施例において、ウエブ送り出し軸８、
ウエブ巻き取り軸９はクリーニングウエブ１１が巻かれ
ていない状態において定着ローラ１に近寄っても、軸受
２０が案内孔１４の端部により制止されて、直接送り出
し軸８或はウエブ巻き取り軸８が定着ローラ１に接する
ことがないようになっている。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、離型剤を含んだ耐
熱性ペーパー（クリーニングウエブ）の表裏両面を用い
て定着ローラをクリーニングする定着装置において、巻
き取り側及び送り出し側のウエブロールの少なくとも一
方を直接定着ローラに当接させてクリーニングを行うよ
うに構成したことにより、送り出し側のウエブロールを
当接させた場合は他部材に離型剤が移行することがない
ため、定着ローラへ離型剤を効率よく供給することがで
きる。また、巻き取り側のウエブロールを当接させた場
合は、クリーニングウエブの巻き取り側の内側の面に当
接する他部材がないため、クリーニングウエブに付着し
た現像剤が累積してゆき凹凸状の層を形成することもな
く現像剤は巻き取り軸のウエブロール内側へ巻き取られ
てゆき定着ローラへ損傷を与えるようなこともない。ま
た、高価なウエブ加圧ローラを多くとも１本しか必要と
しないことからコストダウンにもつながる。又、両ウエ
ブロールを定着ローラへ当接すると上記の各効果を併せ
て奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるクリーニングウエブの送り出し側
を当接させた場合の定着装置の構成を示す実施例の側面
図である。

【図２】ウエブ加圧ローラ及びウエブロールの加圧装置
の側面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】クリーニングウエブの巻き取り側を当接させた
場合の他の実施例を示す側面図である。

【図５】クリーニングウエブの当接圧としておもりを使
用した他の実施例を示す側面図である。

【図６】従来例を示す側面図である。

【図７】クリーニングウエブの送り出し側及び巻き取り
側を当接させた他の実施例の側面図である。

【符号の説明】

１　　定着ローラ ７　　ウエブ加圧ローラ ８　　ウエブ送り出し軸 ９　　ウエブ巻き取り軸 １１　　クリーニングウエブ １８　　送り出し側のウエブロール １９　　巻き取り側のウエブロール

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　クリーニングウエブの両面を用いて定
   着ローラをクリーニングする定着装置のクリーニング装
   置において、巻き取り側及び送り出し側のウエブロール
   の少なくとも一方を直接定着ローラに接触させたことを
   特徴とする定着装置のクリーニング装置。
2. 【請求項２】　　定着ローラに当接させるウエブロール
   の定着ローラへの当接圧を一定に保つ装置を備えた請求
   項１に記載の定着装置のクリーニング装置。