JPH04235510A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH04235510A
JPH04235510A JP1373691A JP1373691A JPH04235510A JP H04235510 A JPH04235510 A JP H04235510A JP 1373691 A JP1373691 A JP 1373691A JP 1373691 A JP1373691 A JP 1373691A JP H04235510 A JPH04235510 A JP H04235510A
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倫生 長
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洋一 岩崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はズームレンズに関し、さ
らに詳しくは、撮影時の温度に対してフォーカシング機
能をもったレンズ群を補正移動させるズームレンズに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、レンズシャッタ式のコンパク
トカメラにもズームレンズが多用されている。このため
、ズームレンズにもコンパクト化及び軽量化が要求され
ており、レンズもガラスレンズからプラスチックレンズ
が主流になってきている。プラスチックレンズの利点と
しては、非球面が球面と同様に成型可能で大量生産に適
しているとともに、軽量であることがあげられる。一方
、欠点としては、屈折率の温度による変化がガラスレン
ズと比べて約100倍で非常に大きい。したがって、温
度変化によってプラスチックレンズにおける焦点距離移
動の対策が重要になってきている。このような対策とし
て、従来、プラスチックレンズの材質と膨張係数の異な
る材質をレンズ間隔を保持しているスペーサに用いて特
定のレンズ間隔を温度変化に応じて変化させ、温度変化
におけるレンズ群の焦点距離の移動を防ぐ対策や、正レ
ンズと負レンズとからなるレンズ群の材質を、例えば、
正レンズにメチルメタクリレート等の材質を用い、負レ
ンズにアクリロニトリル等の材質を用いて、これらのレ
ンズの温度変化における焦点距離の変動を相殺し、温度
変化に対するレンズ群の焦点距離の移動を防ぐ対策等が
試みられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
対策をとる場合には、レンズ間隔を保持するスペーサや
レンズの材質を特殊な材質で成形する必要があり、この
ような特殊な材質は成形しにくく、コスト的に高価とな
る欠点がある。なお、温度変化における焦点距離移動の
影響が大きいレンズにガラスレンズを用いてプラスチッ
クレンズとの組み合わせでレンズ群を構成する対策もあ
るが、このような対策を用いると重量的に重くなりコン
パクト化が大きなウェイトを占めているコンパクトカメ
ラの傾向に相反する結果となる。
【0004】本発明は上記のような問題点を解決し、温
度におけるレンズ群の焦点距離の移動を防ぎ、ピント精
度を向上させるとともに、コストダウンを図ったズーム
レンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような欠
点を解決するためになされたもので、第1の発明では、
変倍用の第1レンズ群と、フォーカシング用の第2レン
ズ群とを有するズームレンズにおいて、温度センサーに
より撮影時の温度を測定して一定の基準温度に対する温
度変化を検出し、フォーカシング時に前記第1及び第2
レンズ群の少なくともいずれかを前記温度変化に応じて
補正移動させる。
【0006】第2の発明では、変倍用の第1レンズ群と
、フォーカーシング用の第2レンズ群と、前記第1レン
ズ群の移動量を検出する検出手段と、撮影時の温度を検
出する温度センサーと、予め定められた基準温度に対す
る第1、及び第2レンズ群の焦点距離を記憶した記憶手
段と、この記憶手段に記憶された第1、及び第2レンズ
群の焦点距離を前記撮影時に検出された温度に応じて補
正して前記第1レンズ群の移動量に対応する第2レンズ
群の最適位置を決定し、この位置まで前記第2レンズ群
を移動させる制御手段とを備えている。
【0007】第3の発明では、変倍用の第1レンズ群と
、フォーカーシング用の第2レンズ群と、前記第1レン
ズ群の移動量を検出する検出手段と、撮影時の温度及び
湿度を検出する温度センサー及び湿度センサーと、予め
定められた基準温度、及び基準湿度とに対する第1、及
び第2レンズ群の焦点距離を記憶した記憶手段と、この
記憶手段に記憶された第1、及び第2レンズ群の焦点距
離を前記撮影時に検出される温度及び湿度に応じて補正
して前記第1レンズ群の移動量に対応する第2レンズ群
の最適位置を決定し、この位置まで前記第2レンズ群を
移動させる制御手段とを備えている。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るズームレンズ
の鏡筒を示したものである。この実施例に係るズームレ
ンズは、バリエータレンズ群以降のレンズ群にフォーカ
シングの機能をもたせたリヤーフォーカス方式である。 ズームレンズは、5枚のプラスチックレンズから構成さ
れた前群レンズ20と、3枚のプラスチックレンズから
構成された後群レンズ21とからなる2群構成となって
おり、重量的にも軽量化を図ったズームレンズとなって
いる。バリエータレンズである前群レンズ20は、可動
筒25に周知のバヨネット結合等で固定されている。フ
ォーカシング機能をもったコンペンセータレンズである
後群レンズ21は、前群レンズ20の後方で可動筒25
に固定された後群レンズ枠台28を介して後群レンズ枠
29に組み込まれている。
【0009】このズームレンズ鏡筒の構成は、カメラボ
ディと一体成形された固定筒23と、この固定筒23の
内側にヘリコイド結合された中間筒24と、この中間筒
24の内側にヘリコイド結合された可動筒25とから構
成されている。なお、固定筒23と一体成形されたカメ
ラボデーには、フイルムパトローネ室を形成する壁面2
3cやフイルム給送用ギヤ等が一体に設けられているた
め、従来、カメラボディと固定筒とを別部材とした構造
のカメラに比べて、本実施例ではカメラ形状の小型化を
向上させている。さらに符号22は、カメラボディの前
面を覆う前カバーであり、なお、符号26は、可動筒2
5に組み込まれているシャッタ装置である。
【0010】前記後群レンズ29枠の進退は、後群レン
ズ枠台28の内周面に形成された雌ヘリコイド28aに
後群レンズ枠29の外周面に形成された雄ヘリコイド2
9aが螺合しており、これらのヘイコイドのリードに従
って行われる。前記雄ヘリコイド29aの谷部には、こ
れの山部よりも突出したギヤ部29dが形成されている
。このギヤ29dには、前記シャッタ装置26に内蔵さ
れた後群レンズ駆動用モータ26aの駆動がギヤ26b
,26c,26d,26eを介して伝達される。したが
って、後群レンズ枠29は、後群レンズ駆動用モータ2
6aの駆動により回動し、雄ヘリコイド29aのリード
に従って光軸Pに方向に進退する。なお、符号26fは
合焦レンズ用モータ26aの回転子と同心に配置された
ロータリーエンコーダ等のモータ回転量検出装置である
。符号26gは、固定筒25に固定された反射型フォト
インタラプタ等で、この反射型フォトインタラプタ26
gにより後群レンズ枠29の沈胴位置における原点位置
が検出される。
【0011】前記可動筒25の外周面には、雄ヘリコイ
ド25aが設けられており、この雄ヘリコイド25aに
は中間筒24に設けられた雌ヘリコイド24aが螺合し
ている。可動筒25は、雄ヘリコイド25aのリードに
従って、これの内周面に設けられた溝25bに嵌入され
ている直進ガイド部材35に沿って直線的に進退する。 なお、符号25eは可動筒25の前端側に装着されたカ
バー枠であり、符号25dはカバー枠25eに設けられ
たレンズ窓である。このカバー枠25eには窓25fが
設けられており、この奥に温度センサー30が配置され
ている。この温度センサー30は、周知のサーミスタ式
温度センサーを用いている。また、符号31は、湿度セ
ンサーである。この湿度センサー31は、周知のバルク
型セラミック湿度センサーである。このバルク型セラミ
ック湿度センサーは、金属酸化物セラミックの細孔に付
着した水分による電気抵抗値の変化を利用して湿度を検
出する。
【0012】中間筒24は外周の後端側に、固定筒23
の内周に形成された雌ヘリコイド23aと螺合している
雄ヘリコイド24bが設けられており、中間筒24自身
の回動により雄ヘリコイド24bのリードに従って進退
する。さらに、前記雄ヘリコイド24bの後端側にはギ
ヤ部24cが光軸P方向に対して一定の幅で形成されて
いる。このギヤ部24cには、中間筒回動機構による駆
動が伝達される。中間筒回動機構は、固定筒23の外側
に光軸Pと平行に配置されたリードスクリュ51、二段
ギヤ50、及び前群レンズ駆動用モータ34とから構成
されている。リードスクリュ51には、これのリードに
従って進退するブッシュ52が螺合し、これの前端側に
ギヤ51aが一体に形成されている。ブッシュ52には
、固定筒25の開口23bを介して前記ギヤ部24cと
前記二段ギヤ50のギヤ部50bとに歯合している中間
筒回動ギヤ54が回動自在に設けられている。二段ギヤ
50のギヤ部50aには前群レンズ駆動用モータ34の
駆動が伝達され、またこれのギヤ50bは光軸方向の長
さが中間筒回動ギヤ54の移動を許容する長さとなって
いる。なお、リードスクリュ51のリードは、ブッシュ
52の移動を中間筒24の進退と同位相となるように形
成されている。
【0013】前群レンズ駆動用モータ34が駆動すると
これの駆動がギヤ部50a,50bを介して中間筒回動
ギヤ54に伝達されて中間筒24を回動させる。また、
前記前群レンズ駆動用モータ34の駆動は、ギヤ部50
aを介してギヤ51aに伝達される。これにより、リー
ドスクリュ51が回動し、これのリードに従ってブッシ
ュ52が移動する。このブッシュ52の移動と同じに中
間筒回動ギヤ54が回動しながら移動し、中間筒回動ギ
ヤ54とギヤ部24cとの噛み合い部分も中間筒24の
進退と同位相に移動する。さらに、前記中間筒回動ギヤ
54の後端側には直進ガイド部材35の一端がブッシュ
52に固定されているため、直進ガイド部材35も中間
筒24の進退と同位相に移動する。なお、符号33は、
ポテンショメータ等の位置検出器であり、前記ブッシュ
52に設けた摺動子がブッシュ52の移動に応動して前
群レンズ20の移動量を検出する。
【0014】前記直進ガイド部材35と可動筒25との
間には、フレキシブル基板36が挿入されている。この
フレキシブル基板36は、前記シャッタ装置26等とカ
メラボディ内の制御回路等とを電気的に接続している。 このフレキシブル基板36は、前記直進ガイド部材35
の移動に応動して容易に屈曲する可撓性に富んだものと
なっている。
【0015】このようなズームレンズ鏡筒は、図2に示
すようなコンパクトカメラに組み込まれている。なお、
符号10はシャッタボタン、符号11はメインスイッチ
、符号12はズーム操作部材、及び符号13aは測光用
窓である。測光用窓13aの奥には、後述する測光装置
13が内蔵されている。符号14a、及び14bは可視
光をカットして赤外光だけを透過するIRフィルタを組
み込んだ測距用窓であり、これらの奥に周知の赤外発光
ダイオード(IRED)と位置検出ダイオード(PSD
)とを備えた測距装置14が内蔵されている。さらに、
符号15は液晶表示部である。
【0016】図3は、図2に示すカメラにおける電気的
構成の概略図を示すものである。符号10aはシャッタ
ボタンを半押しした時に投入されるスイッチである。符
号11は前述したメインスイッチであり、図2に示すメ
インスイッチ11をON側に操作すると、図3に示すメ
インスイッチ11がONして、前述したズームレンズ鏡
筒が沈胴位置からワイド位置に繰り出される。符号12
は前述したズーム操作部材であり、カメラ使用者が図2
に示すズーム操作部材12をW側、すなわちワイド側に
操作した時には図3に示すズーム操作部材12が接点a
に接続され、また、カメラ使用者がズーム操作部材12
をT側、すなわちテレ側に操作した時には接点bに接続
される。なお、カメラ使用者がズーム操作部材12の操
作を終了した時にはズーム操作部材12が自動的に中立
位置となる。符号13bは測光装置13に内蔵された測
光回路、符号14cは測距装置14に内蔵された測距回
路、前記温度センサー30、及び湿度センサー31とか
ら得られる信号を基準電圧と比較する比較回路32であ
り、これらの回路と前述した反射型フォトインタラプタ
26g、ロータリーエコーダ26f、及びポテンショメ
ータ33とから出力されるアナログ信号は、A/D変換
器を含むインターフェース62を介してCPU63に取
り込まれる。
【0017】CPU63は、取り込んだ信号をもとに予
めROM70に記憶されたシーケンスプログラムに従っ
て処理し、得られた結果をRAM64に格納しておく。 そして、これらの格納したデータを必要に応じて読み出
し、これに応じた制御信号をインターフェース62を介
して後群レンズ駆動用モータ26aを制御するドライバ
ーIC66や前群レンズ駆動用モータ34を制御するド
ライバーIC67、周知の昇圧回路等を含むストロボ回
路60、シャッタ装置26に内蔵されたシャッタ制御回
路26h、及びフイルム給送を制御するフイルム給送制
御回路61等に送出し、カメラを統括的に制御する。
【0018】前記ROM70に記憶されているシーケン
スプログラムの中で、フォーカシング時に用いるシーケ
ンスプログラムをフローチャートで表すと図4に示すよ
うになる。このシーケンスプログラムの特徴は、前記測
距装置14とポテンショメータ33とから得られる検出
値をもとに後群レンズ枠29の最適位置を算出するとき
に前記比較回路32を介して温度センサー30、及び湿
度センサー31とから検出される温度、ならびに湿度デ
ータとを考慮して演算する点にある。
【0019】ROM65には、基準温度、及び湿度にお
ける前群レンズ20の焦点距離データと、基準温度、及
び基準湿度における後群レンズ21の焦点距離データと
が予め定まったデータとして記憶されており、これらの
基準温度、及び基準湿度と撮影時に検出される温度、な
らびに湿度データとの差に応じて後群レンズ枠29の最
適位置を演算する。
【0020】次に上記構成の作用について図4を参照し
ながら簡単に説明する。ズームレンズ鏡筒は沈胴位置の
状態においてメインスイッチ11をONするとワイド位
置に繰り出す。その後、ズーム操作部材12を操作する
と、これに応じて前群レンズ20が移動し、この前群レ
ンズ20の移動に応じて後群レンズ枠29も進退する。 この後群レンズ枠29の移動は、前群レンズ20の移動
に伴いズームレンズのピントの移動を防ぐとともに、絶
えずピント調節範囲内の中間となる位置で待機するよう
に移動する。なお、CPU63は、ズーム操作部材12
を操作に応じて前群レンズ20の移動量を前記ポテンシ
ョメータ33から検出し、得られたデータを一時的にR
AM64に格納しておく。
【0021】その後、図4に示すようにレリーズボタン
10を半押しするとスイッチ10aがONする。これに
より、CPU63は測光、測距、温度、及び湿度との検
出を開始し、比較回路32、測光回路13b、及び測距
装置14から温度、湿度、被写体輝度、及び被写体距離
のデータを取り込む。これらのデータは一時的にRAM
64に格納される。
【0022】次に、CPU63は、RAM64に格納し
ておいた前記データに基づき後群レンズ枠29の最適位
置を算出する。この時に用いる式を図6に示す記号を用
いて下記に記載する。なお、図6に示す記号を説明する
。 f1 :撮影時における温度、及び湿度とを考慮した前
群レンズ20の焦点距離 f2 :撮影時における温度、及び湿度とを考慮した後
群レンズ21の焦点距離 f3 :ズームレンズの焦点距離 L:被写体距離 a:前群レンズ20の前側主点と物体との距離A:前群
レンズ20の後側主点と前群レンズ20の結像点との距
離 b:後群レンズ21の前側主点と前群レンズ20の結像
点との距離 B:後群レンズ21の後側主点とフイルム面との距離(
バックフォーカス) H1 :前群レンズ20の前側主点と後側主点との間隔
H2 :後群レンズ21の前側主点と後側主点との間隔
D:前群レンズ20の後側主点と後群レンズ21の前側
主点との間隔 D3 :撮影距離が無限遠のときの前群レンズ20の後
側主点と後群レンズ21 の前側主点との間隔ここで、f1 、f2 、H1 、
H2 は定数であり、f3 、Lは入力変数である。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、撮影時における温度、及び湿度と
を考慮した前群レンズ20の焦点距離と、撮影時におけ
る温度、及び湿度とを考慮した後群レンズ21の焦点距
離とを求める式に用いた記号を説明する。 X:基準温度、及び基準湿度とにおける前群レンズ20
の焦点距離 Y:基準温度、及び基準湿度とにおける後群レンズ21
の焦点距離 c1 :前群レンズ20の温度特性係数c2 :後群レ
ンズ21の温度特性係数e1 :前群レンズ20の湿度
特性係数e2 :後群レンズ21の湿度特性係数T:基
準温度と撮影時に検出された温度との差W:基準湿度と
撮影時に検出された湿度との差ここで、X、Y、c1 
、c2 、e1 、e2は定数である。なお、数1の式
中の(3)の式は、Lが無限遠のときに成立する。
【0025】ところで、基準温度、及び基準湿度は、例
えば、製造時におけるズームレンズの焦点位置調節時の
温度、及び湿度を基準とし、ズームレンズの焦点距離を
一定にし、図6に示すように被写体面に物体を置き、フ
イルム面に前記物体のピントが合うように調節した際に
は、前群、及び後群レンズ20、21の各焦点距離、す
なわち、基準温度、及び基準湿度とにおける前群レンズ
20の焦点距離と、基準温度、及び基準湿度とにおける
後群レンズ21の焦点距離とが実測にて求められる。そ
して、周知のように温度、及び湿度の変化によるレンズ
の焦点距離は、例えば、基準温度に対し検出された温度
が低く、また、基準湿度に対し検出された湿度が高い場
合、レンズの屈折率が小さくなるから焦点距離が延びる
傾向がある。
【0026】これらの式により前群レンズ20の後側主
点と後群レンズ21の前側主点との間隔を求める式を導
くと下記の式となる。
【0027】
【数2】
【0028】なお、数2式中の(2)の式は、Lが無限
遠のときに成立する後群レンズ21の後側主点とフイル
ム面との距離を示す。
【0029】このように、上記に記載した式によって演
算すると、撮影時に検出される湿度と基準湿度との差と
、撮影時に検出される温度と基準温度との差との両方に
基づいて前群レンズ20の移動量に対応する後群レンズ
枠29の最適位置が算出される。その後、スイッチ10
bがONされると、CPU63は、前記最適位置まで後
群レンズ枠29を移動させ、移動完了した後にシャッタ
の開閉を行う。シャッタ開閉完了後は、後群レンズ枠2
9を待機位置まで移動させ、次の操作を待つ。
【0030】なお、本実施例では、撮影時に検出される
湿度と基準湿度との差と、撮影時に検出される温度と基
準温度との差との両方に基づいて前群レンズ20の移動
量に対応する後群レンズ枠29の最適位置を演算する例
であるが、本発明ではこれに限らず、撮影時に検出され
る温度と基準温度との差に基づいて前群レンズ20の移
動量に対応する後群レンズ枠29の最適位置を演算する
例や、さらに、撮影時に検出される湿度と基準湿度との
差に基づいて前群レンズ20の移動量に対応する後群レ
ンズ枠29の最適位置を演算する例等でも可能なのはい
うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のズームレ
ンズでは、第1レンズ群の移動量に応じて第2レンズ群
の最適位置を決定するにあたって、撮影時における温度
、及び湿度を考慮して決定するため、ズームレンズのピ
ント精度を向上が図れる。また、従来技術と比較すると
温度、及び湿度センサー等を用いるために必要なコスト
は、従来技術で説明した特殊材料を用いるためのコスト
に比べて格段の安さとなりコストダウンとなる。さらに
、実施例で説明したようにレンズの材質を全部プラスチ
ックとしているため、軽量化が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズの構造の要部を示す
断面図である。
【図2】ズームレンズを用いたカメラを示す斜視図であ
る。
【図3】カメラの電気的概略を示すブロック図である。
【図4】ズームレンズのフォーカス方式を示すフローチ
ャートである。
【図5】ズームレンズの概略を示す光路図である。
【符号の説明】
14  測距装置 20  前群レンズ 21  後群レンズ 25  可動筒 26a  後群レンズ駆動用モータ 28  後群レンズ枠台 29  後群レンズ枠 30  温度センサー 31  湿度センサー 32  比較回路 33  ポテンショメータ 34  前群レンズ駆動用モータ 63  CPU 64  RAM 65  ROM 70  ROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  変倍用の第1レンズ群と、フォーカシ
    ング用の第2レンズ群とを有するズームレンズにおいて
    、温度センサーにより撮影時の温度を測定して一定の基
    準温度に対する温度変化を検出し、フォーカシング時に
    前記第1及び第2レンズ群の少なくともいずれかを前記
    温度変化に応じて補正移動させることを特徴とするズー
    ムレンズ。
  2. 【請求項2】  変倍用の第1レンズ群と、フォーカー
    シング用の第2レンズ群と、前記第1レンズ群の移動量
    を検出する検出手段と、撮影時の温度を検出する温度セ
    ンサーと、予め定められた基準温度に対する第1、及び
    第2レンズ群の焦点距離を記憶した記憶手段と、この記
    憶手段に記憶された第1、及び第2レンズ群の焦点距離
    を前記撮影時に検出された温度に応じて補正して前記第
    1レンズ群の移動量に対応する第2レンズ群の最適位置
    を決定し、この位置まで前記第2レンズ群を移動させる
    制御手段とを備えていることを特徴とするズームレンズ
  3. 【請求項3】  変倍用の第1レンズ群と、フォーカー
    シング用の第2レンズ群と、前記第1レンズ群の移動量
    を検出する検出手段と、撮影時の温度及び湿度をそれぞ
    れ検出する温度センサー及び湿度センサーと、予め定め
    られた基準温度、及び基準湿度に対する第1、及び第2
    レンズ群の焦点距離を記憶した記憶手段と、この記憶手
    段に記憶された第1、及び第2レンズ群の焦点距離を前
    記撮影時に検出される温度及び湿度に応じて補正して前
    記第1レンズ群の移動量に対応する第2レンズ群の最適
    位置を決定し、この位置まで前記第2レンズ群を移動さ
    せる制御手段とを備えていることを特徴とするズームレ
    ンズ。
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JPS61133912A (ja) * 1984-12-04 1986-06-21 Nippon Kogaku Kk <Nikon> トラツキング調整機構を備えるズ−ムレンズ
JPS6392314U (ja) * 1986-12-05 1988-06-15

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