JP2862215B2 - ズームレンズのフォーカス方式 - Google Patents

ズームレンズのフォーカス方式

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JP2862215B2
JP2862215B2 JP3013735A JP1373591A JP2862215B2 JP 2862215 B2 JP2862215 B2 JP 2862215B2 JP 3013735 A JP3013735 A JP 3013735A JP 1373591 A JP1373591 A JP 1373591A JP 2862215 B2 JP2862215 B2 JP 2862215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はズームレンズのフォーカ
ス方式に関し、詳しくはバリエータレンズの移動に伴う
ピント面の移動を補正するコンペンセータレンズにフォ
ーカシング機能をもたせたズームレンズのフォーカス方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、レンズシャッタ式のコンパク
トカメラにもズームレンズが多用されている。このた
め、ズームレンズにもコンパクト化が要求され、例え
ば、特開昭63−220208号公報等で知られるよう
に、バリエータレンズ移動時のピント面の移動を補正す
るためのコンペンセータレンズをフォーカシングに兼用
したものも実用化されている。前記公報記載のズームレ
ンズでは、ピント面の移動を良好に補正し得るコンぺン
セータレンズの位置データを、バリエータレンズの移動
位置に対応してメモリに書き込んでおき、ズーミング操
作によるバリエータレンズの移動位置を電気的に検出
し、前記メモリを参照してフォーカシング用のコンペン
セータレンズの移動量を演算により求め、これらの移動
量を加算して最終的なコンペンセータレンズの移動位置
を決定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に記載されたズームレンズの場合、バリエータレンズの
移動位置はズーミング操作により連続的に変化するた
め、これらの全てに対応し得るようにコンペンセータレ
ンズの移動位置をデータとして用意しておくには大容量
のメモリを必要とし、現実的でない。これに対処するに
は、ピント面移動の許容範囲を考慮してバリエータレン
ズの全移動範囲を何個かに分割し、分割された範囲ごと
にコンペンセータレンズの位置データを対応させればよ
いが、この場合コンペンセータレンズがピント面の移動
補正に関して許容範囲内にあったとしても、さらにこれ
をフォーカシングのために移動させた際にはピントの劣
化が助長されることも多く、ズームレンズのピント精度
が悪くなるという欠点がある。
【0004】本発明は上記のような問題点を解決し、記
憶手段のメモリ容量を増大することなく、ピント精度を
向上させたズームレンズのフォーカス方式を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような欠
点を解決するためになされたもので、2群レンズのそれ
ぞれを間隔が異なるように撮影光軸方向に移動させて変
倍を行い、何れか一方のレンズ群を撮影光軸方向に移動
させることでフォーカシングを行うズームレンズであ
り、第1レンズ群の移動量を検出する検出手段と、被写
体距離を検出する測距装置と、第1レンズ群の特定移動
量と特定被写体距離との両方に対応する第2レンズ群の
最適位置を予め記憶した記憶手段と、前記検出手段と測
距装置との両方の検出値が前記第1レンズ群の特定移動
量と特定被写体距離とに対応した場合には、前記記憶手
段から第2レンズ群の最適位置を読み出して第2レンズ
群を最適位置まで移動させるとともに、少なくとも前記
両方の検出値の一方が前記第1レンズ群の特定移動量又
は特定被写体距離に対応しない場合には、前記検出値に
より演算して第2レンズ群の最適位置を算出し、第2レ
ンズ群を最適位置まで移動させる制御手段とを備えたも
のである。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係るズームレンズ
の鏡筒を示したものである。この実施例に係るズームレ
ンズは、バリエータレンズ群以降にフォーカシングの機
能をもたせたリヤーフォーカス方式である。ズームレン
ズの構成は、5枚レンズから構成された前群レンズ20
と、3枚レンズから構成された後群レンズ21とからな
る2群構成となっている。バリエータレンズである前群
レンズ20は、可動筒25に周知のバヨネット結合等で
固定されている。フォーカシング機能をもったコンペン
セータレンズである後群レンズ21は、前群レンズ20
の後方で可動筒25に固定された後群レンズ枠台28を
介して後群レンズ枠29に組み込まれている。
【0007】このズームレンズ鏡筒の構成は、カメラボ
ディと一体成形された固定筒23と、この固定筒23の
内側にヘリコイド結合された中間筒24と、この中間筒
24の内側にヘリコイド結合された可動筒25とから構
成されている。なお、固定筒23と一体成形されたカメ
ラボデーには、フイルムパトローネ室を形成する壁面2
3cやフイルム給送用ギヤ等が一体に設けられているた
め、従来、カメラボディと固定筒とを別部材とした構造
のカメラに比べて、本実施例ではカメラ形状の小型化を
向上させている。さらに符号22は、カメラボディの前
面を覆う前カバーであり、なお、符号26は、可動筒2
5に組み込まれているシャッタ装置である。
【0008】前記後群レンズ29枠の進退は、後群レン
ズ枠台28に対し、これとヘリコイド結合によって行わ
れる。後群レンズ枠台28の内周面には、雌ヘリコイド
28aが形成されている。この雌ヘリコイド28aには
後群レンズ枠29の外周面に形成された雄ヘリコイド2
9aが螺合している。この雄ヘリコイド29aの谷部に
は、ギヤ部29dが形成されており、このギヤ部29d
は、雄ヘリコイド29aの山部よりも突出させて形成し
ている。このギヤ29dには、前記シャッタ装置26に
内蔵された後群レンズ駆動用モータ26aの駆動がギヤ
26b,26c,26d,26eを介して伝達される。
したがって、後群レンズ枠29は、後群レンズ駆動用モ
ータ26aの駆動により回動し、雄ヘリコイド29aの
リードに従って光軸Pに方向に進退する。なお、符号2
6fは、後群レンズ駆動用モータ26aの回転子と同心
に配置されたロータリーエンコーダ等のモータ回転量検
出器であり、符号26gは、固定筒25に固定された反
射型フォトインタラプタ等で、この反射型フォトインタ
ラプタ26gにより後群レンズ枠29の原点位置を検出
している。
【0009】前記可動筒25の外周面には、雄ヘリコイ
ド25aが設けられており、この雄ヘリコイド25aに
は中間筒24に設けられた雌ヘリコイド24aが螺合し
ている。可動筒25は、雄ヘリコイド25aのリードに
従って、これの内周面に設けられた溝25bに嵌入され
ている直進ガイド部材35に沿って直線的に進退する。
なお、符号25eは可動筒25の前端側に装着されたカ
バー枠であり、符号25dはカバー枠25eに設けられ
たレンズ窓である。
【0010】中間筒24は外周の後端側に、固定筒23
の内周に形成された雌ヘリコイド23aに螺合している
雄ヘリコイド24bが設けられており、中間筒24自身
の回動により雄ヘリコイド24bのリードに従って進退
する。さらに、前記雄ヘリコイド24bの後端側にはギ
ヤ部24cが光軸P方向に対して一定の幅で形成されて
いる。このギヤ部24cには、中間筒回動手段による駆
動が伝達される。この中間筒回動手段の構造は、固定筒
23の外側に光軸Pと平行に配置されたリードスクリュ
51、二段ギヤ50、及び前群レンズ駆動用モータ34
とから構成されている。リードスクリュ51には、これ
のリードに従って進退するブッシュ52が螺合し、これ
の前端側にギヤ51aが一体に形成されている。ブッシ
ュ52には、固定筒25の開口23bを介して前記ギヤ
部24cと前記二段ギヤ50のギヤ部50bとに歯合し
ている中間筒回動ギヤ54が回動自在に設けられてい
る。二段ギヤ50のギヤ部50aには前群レンズ駆動用
モータ34の駆動が伝達され、またこれのギヤ50bは
光軸方向の長さが中間筒回動ギヤ54の移動を許容する
長さとなっている。なお、リードスクリュ51のリード
は、ブッシュ52の移動を中間筒24の進退と同位相と
なるように形成されている。
【0011】前群レンズ駆動用モータ34が駆動すると
これの駆動がギヤ部50a,50bを介して中間筒回動
ギヤ54に伝達されて中間筒24を回動させる。また、
前記前群レンズ駆動用モータ34の駆動は、ギヤ部50
aを介してギヤ51aに伝達される。これにより、リー
ドスクリュ51が回動し、これのリードに従ってブッシ
ュ52が移動する。このブッシュ52の移動と同じに中
間筒回動ギヤ54が回動しながら移動し、中間筒回動ギ
ヤ54とギヤ部24cとの噛み合い部分も中間筒24の
進退と同位相に移動する。さらに、前記中間筒回動ギヤ
54の後端側には直進ガイド部材35の一端がブッシュ
52に固定されているため、直進ガイド部材35も中間
筒24の進退と同位相に移動する。なお、符号33は、
ポテンショメータ等の位置検出器であり、前記ブッシュ
52に設けた摺動子がブッシュ52の移動に応動して前
群レンズ20の移動量を検出する。
【0012】前記直進ガイド部材35と可動筒25との
間には、フレキシブル基板36が挿入されている。この
フレキシブル基板36は、前記シャッタ装置26等とカ
メラボディ内の制御回路等とを電気的に接続している。
このフレキシブル基板36は、前記直進ガイド部材35
の移動に応動して容易に屈曲する可撓性に富んだものと
なっている。
【0013】このようなズームレンズ鏡筒は、図2に示
すカメラに組み込まれている。なお、符号10はシャッ
タボタン、符号11はメインスイッチ、符号12はズー
ム操作部材、及び符号13aは測光用窓である。測光用
窓13aの奥には、測光装置13が内蔵されている。符
号14a、及び14bは可視光をカットして赤外光だけ
を透過するIRフィルタを組み込んだ測距用窓であり、
これらの奥に周知の赤外発光ダイオード(IRED)と
位置検出ダイオード(PSD)とを備えた測距装置14
が内蔵されている。さらに、符号15は液晶表示部、符
号16は風景ボタンである。この風景ボタン16をON
した場合には、測距装置14の検出に無関係にズームレ
ンズの焦点距離を無限遠位置にセットするように制御さ
れる。
【0014】図3は、図2に示すカメラにおける電気的
構成の概略図を示すものである。符号10aはシャッタ
ボタンを半押しした時に投入されるスイッチである。符
号11は前述したメインスイッチであり、図2に示すメ
インスイッチ11をON側に操作すると、図3に示すメ
インスイッチ11がONして、前述したズームレンズ鏡
筒が沈胴位置からワイド位置に繰り出される。符号12
は前述したズーム操作部材であり、カメラ使用者が図2
に示すズーム操作部材12をW側、すなわちワイド側に
操作した時には図3に示すズーム操作部材12が接点a
に接続され、また、カメラ使用者がズーム操作部材12
をT側、すなわちテレ側に操作した時には接点bに接続
される。なお、カメラ使用者がズーム操作部材12の操
作を終了した時にはズーム操作部材12が自動的に中立
位置となる。符号16は前述した風景ボタンである。符
号13bは測光装置13に内蔵された測光回路、符号1
4cは測距装置14に内蔵された測距回路であり、これ
らの回路と前述した反射型フォトインタラプタ26g、
ロータリーエコーダ26f、及びポテンショメータ33
とから出力されるアナログ信号は、A/D変換器を含む
インターフェース62を介してCPU63に取り込まれ
る。
【0015】CPU63は、取り込んだ信号をもとに予
めROM63に記憶されたシーケンスプログラムに従っ
て処理し、得られた結果をRAM64に格納しておく。
そして、これらの格納したデータを必要に応じて読み出
し、これに応じた制御信号をインターフェース62を介
して後群レンズ駆動用モータ26aを制御するドライバ
ーIC66や前群レンズ駆動用モータ34を制御するド
ライバーIC67、周知の昇圧回路を含むストロボ回路
60、シャッタ装置26に内蔵されたシャッタ制御回路
26h、及びフイルム給送を制御するフイルム給送制御
回路61等に送出してカメラを制御する。
【0016】前記ROM63に記憶されているシーケン
スプログラムの中で、前群レンズ20の移動量に対応し
た後群レンズ枠29の最適位置を決定するシーケンスプ
ログラムは、フローチャートで表すと図に示すように
なっており、風景ボタン16がONされたときには前群
レンズ20の移動量により後群レンズ枠29の最適位置
を算出し、また、風景ボタン16がOFFのときには前
記測距装置14とポテンショメータ33とから得られる
検出値が予め記憶している前群レンズ20の特定移動量
と特定被写体距離との両方に対応すると詳しくは後述す
るテーブルから後群レンズ枠29の最適位置を決定す
る。さらに、前記測距装置14とポテンショメータ33
とから得られる検出値が前記前群レンズ20の特定移動
量と特定被写体距離とに対応しない場合には、前記検出
値を用いて後群レンズ枠29の最適位置を演算するよう
になっている。
【0017】前記ROM65には、前述したシーケンス
プログラムの他に、風景ボタン16がONされたときに
前群レンズ20の移動量に対応した後群レンズ枠29の
最適位置を演算するための式と、前群レンズ20の移動
量を予め定めた特定焦点距離と予め定めた特定被写体距
離との両方に対応する後群レンズ枠29の最適位置を決
定したテーブルと、前記測距装置14とポテンショメー
タ33とから得られる検出値が前記特定移動量と特定被
写体距離とに対応しない場合に、前記検出値を用いて後
群レンズ枠29の最適位置を演算するための式とが記憶
されている。
【0018】次に上記構成の作用について簡単に説明す
る。ズームレンズ鏡筒の沈胴位置の状態を示す図1にお
いて、メインスイッチ11をONするとズームレンズ鏡
筒はワイド位置に繰り出す。その後、ズーム操作部材1
2を操作すると、これに応じて前群レンズ20が移動
し、この前群レンズ20の移動に応じて後群レンズ枠2
9も進退する。この後群レンズ枠29は、これの進退に
より前群レンズ20の移動に伴いズームレンズのピント
の移動を防ぐとともに、絶えずピント調節範囲内の中間
となる位置で待機するようになっている。
【0019】その後、図4に示すようにレリーズボタン
10を半押しするとスイッチ10aがONする。これに
より、CPU63はポテンショメータ33から前群レン
ズ20の移動量を検出し、また測光を開始して測光回路
13bより被写体輝度を読み取る。これらの検出データ
は一時RAM64に格納しておく。
【0020】次に、CPU63は、風景ボタン16のO
N、又はOFFの判断を行う。風景ボタン16がONし
ていた場合CPU63は、ROM65に記憶しておいた
前群レンズ20の移動量から後群レンズ枠29の最適位
置を算出する。この時に用いる式をグラフに表すと、図
に示ようになる。図に示すようにCPU63は、テ
レ側とワイド側との間で移動する前群レンズの移動量か
ら後群レンズ枠29の最適位置を算出する。なお、図
に示す後群レンズ枠29の最適位置は、前群レンズの後
側主点と後群レンズ21の前側主点との間隔となってい
る。
【0021】後群レンズ枠29の最適位置を決定すると
CPU63は、このデータを一端RAM64に格納し、
スイッチ10bのON信号を取り込んだ後にドライバI
C66に駆動信号を送出する。この駆動信号によりドラ
イバIC66は、後群レンズ駆動用モータ26aを駆動
する。そして、CPU63は、前記RAM64に格納し
た後群レンズ枠29の最適位置のデータを読み出し、こ
のデータとロータリーエンコーダ26fから検出される
値とを比較し、合致したときにドライバIC66に停止
信号を送出する。これによりドライバIC66は、後群
レンズ駆動用モータ26aを停止させ、後に前記RAM
64に格納した被写体輝度に対応した開閉信号をシャッ
タ制御回路26hに送出する。これによりシャッタ制御
回路26hはシャッタ装置26を制御して被写体輝度に
対応したシャッタの開閉を行う。シャッタの開閉完了
後、CPU63は前述したように後群レンズ枠29を待
機位置まで移動させる。
【0022】次に、風景ボタン16がOFFとなってい
る場合について説明する。先ず、CPU63は、測距を
開始して測距回路14cから被写体距離を検出する。こ
の被写体距離データを一時RAM64に格納しておく。
その後、前記RAM64に格納しておいた前群レンズ2
0の移動量と予めROM65に記憶しておいたテーブル
の特定焦点距離とを比較し、さらに、前記RAM64に
格納しておいた被写体距離データと予めROM65に記
憶しておいたテーブルの特定被写体距離とを比較する。
この二回の判断において、どちらも対応する場合には、
ROM65に記憶しておいたテーブルから後群レンズ枠
29の最適位置を読み出す。このテーブルを表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すように、特定焦点距離は、例え
ば、前群レンズ20の移動量に対応したズームレンズの
焦点距離を68mm、50mm、及び36mmとに予め
定め、また、特定被写体距離は、例えば、測距回路14
cから検出される被写体距離を8m、3m、及び0.8
mとに予め定めている。この二つ要素の組み合わせから
決定される後群レンズ枠29の最適位置は、前群レンズ
20の後側主点と後群レンズ21の前側主点との間隔寸
法を示すものである。
【0025】次に、特定焦点距離と特定被写体距離とに
対応しない場合について説明する。CPU63は、RA
M64に格納しておいた前群レンズ20の移動量と被写
体距離とのデータをもとに後群レンズ枠29の最適位置
を算出する。この時に用いる式を図6に示す記号を用い
て下記に記載する。なお、この式は、周知のレンズ結像
式である数1から導く。
【0026】
【数1】
【0027】なお、数1の式中の(3)の式は、Lが無
限遠のときに成立する。さらに、数1に記載した式を解
いた結果の式を数2に示す。
【0028】
【数2】
【0029】このような式を用いて前群レンズ20の移
動量に対応する後群レンズ枠29の最適位置を算出す
る。なお、数2式中の(2)の式は、Lが無限遠のとき
に成立する後群レンズ21の後側主点とフイルム面との
距離を示す。なお、図6に示す記号を説明すると、 f1 :前群レンズ20の焦点距離 f2 :後群レンズ21の焦点距離 f3 :ズームレンズの焦点距離 L:被写体距離 a:前群レンズ20の前側主点と物体との距離 A:前群レンズ20の後側主点と前群レンズ20の結像
点との距離 b:後群レンズ21の前側主点と前群レンズ20の結像
点との距離 B:後群レンズ21の後側主点とフイルム面との距離
(バックフォーカス) H1 :前群レンズ20の前側主点と後側主点との間隔 H2 :後群レンズ21の前側主点と後側主点との間隔 D:前群レンズ20の後側主点と後群レンズ21の前側
主点との間隔 D3 :撮影距離が無限遠のときの前群レンズ20の後側
主点と後群レンズ21 の前側主点との間隔ここで、f1 、f2 、H1 、H2
定数であり、f3 、Lは入力変数である。
【0030】このように数2によって図6に示すD、す
なわち、前群レンズ20の後側主点と後群レンズ21の
前側主点との間隔が算出され、後群レンズ枠29の最適
位置が決定する。これにより、CPU63は後群レンズ
20の最適位置のデータをRAM64に格納し、スイッ
チ10bがONされた後に後群レンズ枠29を移動さ
せ、シャッタの開閉を行う。
【0031】なお、本発明に係るズームレンズのフォー
カス方式では、表1に示すように予め定めた特定焦点距
離と特定被写体距離とに限定されるものではなく、ま
た、特定焦点距離と特定被写体距離との両方に対応しな
い場合に後群レンズ枠29の最適位置を算出する式もこ
れに限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のズームレン
ズのフォーカス方式では、検出手段と測距装置との両方
の検出値が記憶手段に記憶した第1レンズ群の特定移動
量と特定被写体距離とに対応した場合には、記憶手段か
ら第2レンズ群の最適位置を読み出して第2レンズ群を
最適位置まで移動させるとともに、少なくとも検出手段
と測距装置との検出値の一方が記憶手段に記憶した第1
レンズ群の特定移動量又は特定被写体距離に対応しない
場合には、検出値により演算して第2レンズ群の最適位
置を算出し、第2レンズ群を最適位置まで移動させる制
御手段を備えているため、記憶手段のメモリ容量を増大
することなく、ズームレンズのピント精度を向上させる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズの構造の要部を示す
断面図である。
【図2】ズームレンズを用いたカメラを示す斜視図であ
る。
【図3】カメラの電気的概略を示すブロック図である。
【図4】ズームレンズのフォーカス方式を示すフローチ
ャートである。
【図5】風景ボタンが操作されたときに後群レンズの最
適位置を算出するための特性図である。
【図6】ズームレンズの概略を示す光路図である。
【符号の説明】
14 測距装置 20 前群レンズ 21 後群レンズ 25 可動筒 26a 後群レンズ駆動用モータ 26f ロータリーエンコーダ 28 後群レンズ枠台 29 後群レンズ枠 33 ポテンショメータ 34 前群レンズ駆動用モータ 63 CPU 64 RAM 65 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 那珂 洋二 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−220208(JP,A) 特開 昭63−300207(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍機構をもった第1レンズ群と、フォ
    ーカシング機能をもった第2レンズ群とからなる2群レ
    ンズを前記第1及び第2レンズ群との間隔が変更される
    ようにそれぞれ撮影光軸に沿って移動させることで変倍
    を行い、前記第2レンズ群を光軸方向に移動させてフォ
    ーカシングを行うズームレンズのフォーカス方式におい
    て、 前記第1レンズ群の移動量を検出する検出手段と、被写
    体距離を検出する測距装置と、第1レンズ群の特定移動
    量と特定被写体距離との両方に対応する第2レンズ群の
    最適位置を予め記憶した記憶手段と、前記検出手段と測
    距装置との両方の検出値が前記第1レンズ群の特定移動
    量と特定被写体距離とに対応した場合には、前記記憶手
    段から第2レンズ群の最適位置を読み出して第2レンズ
    群を最適位置まで移動させるとともに、少なくとも前記
    両方の検出値の一方が前記第1レンズ群の特定移動量又
    は特定被写体距離に対応しない場合には、前記検出値に
    より演算して第2レンズ群の最適位置を算出し、第2レ
    ンズ群を最適位置まで移動させる制御手段とを備えてい
    ることを特徴とするズームレンズのフォーカス方式。
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