JPH042330Y2 - - Google Patents
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- JPH042330Y2 JPH042330Y2 JP1986169985U JP16998586U JPH042330Y2 JP H042330 Y2 JPH042330 Y2 JP H042330Y2 JP 1986169985 U JP1986169985 U JP 1986169985U JP 16998586 U JP16998586 U JP 16998586U JP H042330 Y2 JPH042330 Y2 JP H042330Y2
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Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は、特に住宅の壁面に収納される空気調
和装置の室内ユニツト構造に関するものである。 〔従来の技術〕 冷暖房を行う空気調和装置の室内ユニツトにお
ける冷温風の吹出しは、冷風は下降し、温風は上
昇する性質があり、また頭寒足熱という快適な空
調感覚を得るために、従来より暖房と冷房とでル
ーバー等により風向を上下に切り換えたり、上下
の吹出口を切り換え使用したりする方法が採用さ
れている。これらのうち吹出口を切り換える構造
のものは上記のような効果が大きくその構造は大
8図に示すように壁面に収納された室内ユニツト
の天井に近い上部に空気吸込口3および室内熱交
換器6を配設し、その下方に送風器25、上方吹
出口4a、下方吹出口5aを上方からこの順に配
設し、ダンパ26を上方吹出口部に設けて上下の
吹出口を切り換える構成のものが採用されてい
る。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記構成の室内ユニツトにあつて
は、送風機25が一台ですむという利点はあるも
のの送風機の送風方向は切り換えることができ
ず、常に上方から下方に向けて送風するように取
り付けられているため上方吹出口4aよりも上方
に室内熱交換器6および送風機25を取り付けな
ければならず、上方吹出口4aを十分な高さに設
けることが困難となる。また一台の送風機25で
全風量をまかなう必要があるため、冷暖房装置の
最大風量時の送風能力を有する大型の送風機を取
り付けなければならない。この種の壁面収納型の
空気調和装置にあつては、室内空間を広く利用す
るために室内ユニツト1をできるだけ薄く幅も狭
くコンパクトに収納することが非常に重要となり
大型の送風機は、このような観点から大きな問題
となつていた。 さらにこの室内ユニツトは壁面に収納された吹
出口が一方向のみに設けられているので、2つの
部屋を両方、またはいずれか一方を冷暖房するこ
とは不可能であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本考案は上記の如き従来技術の問題点を
解消するために、室内の間仕切り壁面に収納さ
れ、前記間仕切り壁により仕切られた主室と副室
内の少なくとも一方の空気調和を行う空気調和装
置の室内ユニツトにおいて、 前記ユニツトの上方に設けられ、上方吹出口切
換手段により調和空気を主室と副室に切り換えて
吹き出す上方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該上方吹出口に調和
空気を送風する上方送風機と、 前記ユニツトの下方に設けられ、下方吹出口切
換手段により調和空気を主室と副室に切り換えて
吹き出す下方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該下方吹出口に調和
空気を送風する下方送風機と、 前記上方および下方送風機の送風量をそれぞれ
独立に制御する制御装置と、 前記主室と副室とを連通する少なくともひとつ
の連通路と、 該連通路を開閉する連通路開閉手段とを備えた
空気調和装置の室内ユニツトを採用するものであ
る。 〔作用〕 上記手段によれば、二台の送風機がそれぞれ独
立に上方および下方吹出口から送風を行うため
に、それぞれの送風機の最大風量の和が、従来の
一台の送風機の最大風量と同じとなればよいため
送風機の小型化が可能となる。また二台の送風機
がそれぞれ独立に上方および下方吹出口に送風を
行なえるために上方吹出口を室内熱交換器より上
方に設けることが可能となる。 さらに間仕切り壁面に収納され、間仕切り壁に
より仕切られた主室と副室いずれにも調和空気が
送風されるように構成されているので2つの部屋
のいずれか一方または両方が冷暖房可能となる。 〔考案の効果〕 従つて本考案によれば、送風器の小型化によつ
て室内空調ユニツト全体が薄型化でき壁面への収
納性が良くなり室内空間が有効に利用できるとい
う効果がある。また上方吹出口を天井近くの上方
に設けることが可能となるため、冷風を室内上部
から吹き出すことによつて達成される頭寒足熱効
果をより高め、快適な空調感覚を達成できるとい
う優れた効果も同時に有する。 そして、2つの部屋のいずれか一方または両方
を冷暖房できるため、より広範囲の室内空気調和
が行なえるというきわめて実用的な効果を奏す
る。 〔実施例〕 第1図a,bは本考案の、第1実施例である空
気調和装置の室内ユニツトの測断面図および正面
図で、室内ユニツト1が住宅2の間仕切り壁2a
に収納された状態を示している。なお、間仕切り
壁2aは室内を第1図aにおいて左側の主室Xと
右側の副室Yとに区画している。室内ユニツト1
はほぼ床面2bから天井面2cに到る高さであ
り、奥行きは壁に埋込めるよう、出来るだけ薄
く、幅も壁の間柱の間に収まるよう、狭くスリム
で美観を損なわない形状となつている。室内ユニ
ツト1の前面(主室X側)のほぼ中央部には室内
空気の吸込口3が、天井面2c近くの最上部には
主室Xと副室Yとを連通する上方連通路12が、
床面2b近くの最下部には同様の下方連通路13
が設けられている。上方連通路12と下方連通路
13にはそれぞれ、リンク機構等により開閉する
連通路開閉手段である上方および下方ダンパ1
4,15が設けられている。上方連通路12の下
方の主室X側および副室Y側にはそれぞれ、主室
側上方吹出口4と副室側上方吹出口4′が設けら
れている。同様に下方連通路13の上方の主室X
側および副室Y側にはそれぞれ、主室側下方吹出
口5と副室側下方吹出口5′が設けられている。
吸込口3の内側にはその吸込口3とほぼ同形の正
面形状を有する室内熱交換器6が設けられてい
る、また、2つの上方吹出口4または4′にその
送風口が接続され空調空気を吹き出すための上方
送風機7と、2つの下方吹出口5、または5′に
その送風口が接続され空調空気を吹き出すための
上方送風機8が設けられ、それぞれの送風機はフ
アン7a,8aと駆動用モータ7bと8bとによ
り構成されている。 上方送風機7の上方の2つの上方吹出口4およ
び4′の間の上方吹出口室4bには空調空気の吹
出方向を主室Xと副室Yとに切り換える上方吹出
口切換手段である上方風向板10が設置されてい
る。また、下方送風機8の下方の2つの下方吹出
口5および5′の間の下方吹出口室5bには、空
調空気の吹出方向を主室Xと副室Yとに切り換え
る下方吹出口切換手段である下方風向板11が設
置されており、上、下方風向板10,11はリン
ク機構等により制御される。なお上、下方連通路
12,13と上、下方吹出口室4b,5bとの間
は仕切板4c,5cにより区画されている。 室内熱交換機6の下部に設置されたドレンパン
18の下部には上方および下方送風機から吹出さ
れる風量をそれぞれ独立に制御するための制御装
置9が設置され、この制御装置9の制御パネル9
aは空調装置の前面(主室X側)の操作しやすい
位置に設けられている。そして、この制御パネル
9aには空調の温度制御レバー等の他に、前記上
方風向板10、下方風向板11、および、上方ダ
ンパ14、下方ダンパ15を操作するレバー等の
操作手段(図示せず)が設置されている。 そして、室内ユニツト1の主室X側には、第2
図に示すように制御パネル9aを除いて全面に化
粧グリル19が着脱可能に設置されている。ま
た、副室Y側には、上方連通路12と副室側上方
吹出口4′とを覆うように化粧パネル19aが、
下方連通路13と副室側下方吹出口5′とを覆う
ように化粧グリル19bがそれぞれ着脱可能に設
置されている。また、第1図bに示された16は
空気調和装置の室外ユニツトで、圧縮機16a,
室外熱交換器16b,室外送風機16c,アキユ
ムレータ16d,膨張弁16e,四方弁16fを
適宜冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成して
おり、室内熱交換器6へは冷媒配管17により冷
媒が供給される。 次に本考案の室内ユニツトにおける上方および
下方送風機7,8の風量制御装置9の構成につい
て第3図の電気系統図に基づいて説明する。 上方および下方送風機7,8の駆動用モータ7
b,8bは家庭用AC100Vから、メインスイツチ
25、交流から直流を発生させるモータ用チヨツ
パ直流電源26、直流からの矩形波の周波数変調
を行うことにより交流モータの回転数制御を行う
インバータ27a,27bを順次介して駆動回路
が形成されている。 また室内ユニツト1の制御パネル9a近傍や、
吸込口3近傍等の主室X内の温度を検知するのに
好適な場所には室温を検知するセンサ20,同様
の位置で副室Y内の温度を検知するのに好適な場
所にも室温を検知するセンサ20′が設けられ、
切換スイツチ28により切換使用される。一方、
室内熱交換器6には、室内熱交換器6の温度を検
知するセンサ21が設けられており、それぞれの
センサの検知した温度と制御パネル9aにより設
定された設定室温に基づいてコンピユータ31が
比較判断し、インバータ27a,27bに制御信
号を発して駆動用モータ7b,8bに加える電圧
波形を変化させて回転数を制御することによつて
風量の調設が行なえるように構成されている。第
4図は、その制御パターンを説明する特性図で、
横軸は任意目盛のセンサ20、または20′の検
知する室温と設定温度との温度差ΔT、縦軸は任
意目盛の送風器の風量である。制御パターンAは
ΔTが比較的小さな領域、すなわち冷房または暖
房負荷が小さな領域で段階的に送風機の風量を変
化させるものであり、制御パターンBはΔTが比
較的大きな領域、すなわち冷房または暖房負荷が
大きな領域で制御するものである。 次に、上記構成になる本考案の空調装置の作動
について説明する。本装置は、主室Xまたは副室
Yのみの冷暖房および、冷暖房の低負荷時等に、
主室Xと副室Yの両方を同時に冷暖房する3種類
のモードを行うことが可能である。 まず、主室Xのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの図示しない
操作レバーを所定モードに操作すると、上方ダン
パ14および、下方ダンパ15が共に閉となり、
すなわち、第1図aにおいて実線図示の位置(1
4a,15aの位置)となり、さらに、上方風向
板10および、下方風向板11が共に第1図aに
おいて実線図示の位置(10a,11aの位置)
となり、主室X側に空調空気を吹き出すように設
定される。この操作レバーの操作に連動して、第
3図に示す切換スイツチ28が切り換わり、室温
センサは20が導通する。 そして、暖房時は、ヒートポンプサイクルとな
るよう四方弁16fを作動させるこよにより、室
内熱交換器6を凝縮器として働かせ、暖房を行
う。この時、暖房開始時等の暖房高負荷時は上方
送風機7と下方送風機8の風量を共にほぼ最大と
なるよう制御装置9により制御し、ほぼ同風量の
温風が上方吹出口4と下方吹出口5から吹き出さ
れる。室温が上昇したことをセンサ20が検知
し、暖房負荷が小さくなるにつれて、上方送風機
7を制御パターンBに基づいて制御し、上方吹出
口4からの温風量を徐々に減少させる。そしてさ
らに、暖房負荷が小さくなると、次に下方送風機
8を制御し、下方吹出口5からの温風量も徐々に
減少させていく。このように、暖房時は最大負荷
時すなわち最大風量が必要な時を除いて、常に下
方吹出口5からの温風が主となるので、快適な暖
房を行うことができる。冷房の場合、四方弁16
fによつて冷媒の流れる方向を逆転させることに
より室内熱交換機6を蒸発器として働かせ、冷房
を行うが、冷房開始時等高負荷等は上方送風機7
と下方送風機8の風量を共にほぼ最大となるよう
制御装置9により制御し、ほぼ同風量の冷風が上
方吹出口4と下方吹出口5から吹き出される。室
温が低下し、冷房負荷が小さくなるにつれて、下
方送風機8を制御パターンBに基づいて制御し、
下方吹出口5からの冷風風量を徐々に減少させ、
さらに冷房負荷が小さくなると次は上方送風機7
を制御し、上方吹出口4からの冷風を徐々に減少
させていく。このように、冷房時は最大負荷時す
なわち最大風量が必要な時を除いて、常に上他吹
出口4からの冷風が主となるので、頭寒足熱の快
適な冷房を行うことができる。最大負荷時およ
び、それに近い時は頭寒足熱の冷房方式ではない
が、上方吹出口4からの冷風による部屋の全体冷
房と、下方吹出口5からの冷風を居住者に直接当
てるスポツト的冷房とを同時に行なえるメリツト
を有する。 次に、副室Yのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの図示しない
操作レバーを操作することにより、上方風向板1
0および、下方風向板11を共に副室Y側に空調
空気が吹き出すように、第1図aにおいて破線図
示の位置(10b,11bの位置)に設定され
る。この操作レバーの操作に連動して、第3図に
示す切換スイツチ28が切り換わり、室温センサ
は20′が導通する。そして、暖房時は、さらに、
上方ダンパ14を開、すなわち第1図aにおいて
破線図示の位置(14aの位置)とし、下方ダン
パ15を閉(15aの位置)に設定する。上方送
風機7と下方送風機8の制御方法は上記主室Xの
みの暖房時と同様であるが、異なる点は室温セン
サ20′が検知する点と、副室Yの空気が上方連
通路12を通つて主室Xに流入する点である。 また、副室のみの冷房時は、上方ダンパ14を
閉とし(14aの位置)、下方ダンパ15を開、
すなわち第1図aにおいて破線図示の位置(15
bの位置)に設定する。上方送風機7と下方送風
機8の制御方法はやはり前記、主室Xのみの冷房
時と同様であり、異なる点は室温をセンサ20′
が検知する点と、副室Yの空気が下方連通路13
を通つて主室Xに流入する点である。 ここで、副室Yの空気の流入路として、暖房時
は上方連通路12を用い、冷房時は下方連通路1
3を用いるのは、空調気流が主に吹き出される吹
出口と反対側の流通路を開とすることにより、気
流のシヨートサーキツトを少しでも少なくできる
からである。 次に、冷暖房負荷が小さい時等に、主室Xと副
室Yの2つの部屋を同時に冷暖房を行う場合につ
いて説明する。まず、暖房時は操作レバーの操作
により、上方風向板10は10bの位置となり、
副室Y側に温風が吹き出すように、下方風向板1
1が11aの位置となり、主室X側に温風が吹き
出すように設定され、さらに、上方ダンパ14を
閉とし(14aの位置)、下方ダンパ15を開
(15bの位置)に設定される。そして室温はセ
ンサ20が検知するように、切換スイツチ28が
切り換わる。上方送風機7と下方送風機8の制御
方法は、前記主室のみの暖房時と同様である。こ
のようにすると、副室Yの空気が下方連通路13
を通つて主室Xに流入される。 そして、主室Xは下方吹出口5からの温風によ
り、頭寒足熱の快適な暖房となる。副室Yは、上
方吹出口4′からの温風による暖房となるが、下
方連通路13を通つて主室Xに流入される気流の
ために、副室Y内では温風が下方に回流し、やは
り下方からの快適な暖房となる。 次に冷房時は、操作レバーの操作により、上方
風向板10は10aの位置となり、主室X側に冷
風が吹き出すように、下方風向板11は11bの
位置となり、副室Y側に冷風が吹き出すように設
定され、さらに上方ダンパ14を開とし(14b
の位置)、下方ダンパ15を閉(15aの位置)
に設定される。また、室温はセンサ20が検知す
るように切換スイツチ28が切り換わる。上方送
風機7と下方送風機8の制御方法はやはり前記主
室のみの冷房時と同様である。このようにする
と、副室Yの空気が上方連通路12を通つて主室
Xに流入される。そして主室Xは上方吹出口4か
らの冷風により、理想的な冷房となる。副室Yは
下方吹出口5′からの冷風による冷房となるが、
上方連通路12を通つて主室Xに流入される気流
のために、副室Y内では冷風が上方に回流し、や
はり上方からの快適な冷房が行われる。 前記第1実施例に示した吹出口の切り換えや、
連通路の開閉はリンク機構等の機械的手段によつ
たが、以下の第二、三実施例に示すように、電動
モータ等による電気的手段によつても、もちろん
可能であり、それらの設定は個別に手動で行つて
も、自動で連動して設定されてもよい。 第5図および第6図は本案空気調和装置の案内
ユニツトの第2実施例を示す。第5図は本考案の
空気調和装置の室内ユニツトの側断面図であり、
室内ユニツト1が住宅2の間仕切り壁2aに収納
された状態を示す。前記第1前記においては、制
御装置9を室内熱交換器6の下方に設けたが、本
第2実施例においては、制御装置9を室内熱交換
器6の上方に設ける。また、本第2実施例では、
前記第1実施例において間仕切り壁2aの副室Y
側壁面に設けられた副室Y内温度検知用室温セン
サ20′を廃し、上、下連通路12,13内に副
室Y内の温度を検知する室温センサ20′,2
0″を設ける。さらにまた、前記第1実施例では
上、下方風向板10,11および上、下方ダンパ
14,15は図示しないレバーに連結されるリン
ク機構等によつてそれぞれ駆動させていたが、本
第2実施例では上、下方風向板10,11,上、
下方ダンパ14,15をそれぞれ専用のダンパ用
駆動モータ(第6図の符号10e,11e,14
e,15e)によつて駆動するよう構成されてい
る。第6図は本第2実施例に使用する電気系統図
を示す。制御パネル9aに設けられた冷暖房切換
スイツチ40は、冷房または暖房に切り換えるス
イツチであり、コンピユータ31と接続されてい
る。また、制御パネル9aに設けられた主、副室
切換スイツチ41は、コンピユータ31に接続さ
れ、主室の冷暖房か副室の冷暖房かの選択設定を
行うものである。コンピユータ31は冷暖房切換
スイツチ40と、主、副室切換スイツチ41によ
つて与えられる設定、室温設定スイツチ42によ
り設定された設定温度、およびそれぞれのセンサ
20,20′,20″、21からの温度検出信号に
基づいて、所定の演算処理を実行し、この処理信
号によつてスイツチ28,29、インバータ27
a,27b,ダンパ駆動制御開路50,51,5
2,53および四方弁作動コイル16gを制御す
る。また、ダンパ駆動制御回路50,51,5
2,53はそれぞれダンパ駆動用モータ10e,
11e,14e,15eと接続しダンパ駆動用モ
ータ10e,11e,14e,15eをオン、オ
フすることによつて、それぞれのダンパの開閉制
御を行う。他の構成は前記第1実施例と全く同様
である。 次に、本案空気調和装置の室内ユニツトの第2
実施例における作動を説明する。本装置は、主室
Xまたは副室Yのみの冷暖房を行う2種類のモー
ドを行うことが可能である。 まず、主室Xのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの主、副室切
換スイツチ41を主室に設定することにより、コ
ンピユータ31によつてセンサ切換スイツチ28
が、主室用室温センサ20に導通される。また、
コンピユータ31は、上、下方ダンパ14,15
および上、下方風向板10,11が前記第1実施
例の主室Xの冷暖房時の位置になるように、ダン
パ駆動制御回路50,51,52,53を制御
し、主室X側に空調空気を吹き出すようにする。 そして、主室X側のみの暖房時には、操作パネ
ル9aの冷暖房切換スイツチ40を暖房に設定す
ることにより、コンピユータ31が四方弁作動コ
イル16gを制御し、ヒートポンプサイクルとな
るよう四方弁16fを作動させ、室内熱交換器6
を凝縮器として働かすことにより、暖房を行う。
また、コンピユータ31は、送風機7a,8aの
回転数を前記第1実施例の主室X側の暖房時の場
合と同様に制御する。冷房時には、操作パネル9
aに設けられた冷暖房切換スイツチ40を冷房に
設定することにより、コンピユータ31が四方弁
作動コイル16gを制御することにより、四方弁
16fを作動させ、室内熱交換器6を蒸発器とし
て働かせ、冷房を行う。また、コンピユータ31
は、送風機7a,8aの回転数を前記第1実施例
の主室X側の冷房時の場合と同様に制御する。 次に、副室Yのみの冷暖房を行う場合について
説明する。 主、副室切換スイツチ41を副室側に設定する
と、コンピユータ31がセンサ切換スイツチ28
により、副室用室温センサ20′,20″側に導通
させる。また、コンピユータ31は、上、下方風
向板10,11が前記第1実施例の副室Yのみの
冷暖房時の位置になるように、ダンパ駆動制御回
路50,51を制御し、副室Y側に空調空気を吹
き出すようにする。 そして、副室Y側の暖房時には、冷暖房切換ス
イツチ40を暖房に設定するこよにより、コンピ
ユータ31が、上方ダンパ14を開、すなわち第
5図において破線図示の位置(14bの位置)と
し、下方ダンパ15を閉(15bの位置)になる
ように、ダンパ駆動制御回路52,53を制御す
る。また、冷暖房切換スイツチ40を暖房に設定
することにより、コンピユータ31がセンサ切換
スイツチ29によつて上方連通路に設けられたセ
ンサ20′を導通させる。上方送風機7と下方送
風機8の制御方法は、前記第1実施例の副室Yの
みの暖房時と同様であるが、異なる点は副室Yの
空気が上方連通路12を通り、主室Xに流入する
際、上方連通路12中に設けられたセンサ20′
によつて上方連通路12を通る副室Yの空気温度
を検知する点である。 また、副室のみの冷房時には、冷暖房切換スイ
ツチ40を冷房に設定することにより、コンピユ
ータ31が上方ダンパ14を閉とし(14aの位
置)、下方ダンパ15を開(15bの位置)にな
るように、ダンパ駆動制御回路52,53を制御
する。また、冷暖房切換スイツチ40を冷房に設
定することにより、コンピユータ31がセンサ切
換スイツチ29を介して、下方連通路に設けられ
たセンサ20″を導通させる。上方送風機7と下
方送風機8の制御方法は、前記第1実施例の副室
Yのみの冷房時と同様であるが、異なる点は副室
Yの空気が下方連通路13を通り主室Xに流入す
る際、下方連通路13中に設けられたセンサ2
0″によつて下方連通路13を通る副室Yの空気
温度を検知する点である。 本第2実施例によつてコンピユータ31が、そ
れぞれのダンパ駆動制御回路50,51,52,
53を制御し、ダンパ操作を行うことによつて、
前記第1実施例での主室または副室および暖房ま
たは冷房時の切り換えのためのレバー操作を除く
ことができ操作が容易となる。また、第1実施例
における間仕切り壁2aの副室Y側壁面に設けら
れたセンサ20′を廃し、上、下連通路12,1
3内に設けることにより、間仕切り壁2aの副室
Y側壁面にセンサ20′を取り付ける作業を除く
ことができる。またさらに、制御装置9を室内熱
交換器6の上方に設けることにより、室内熱交換
器6より発生する凝縮水が制御装置9に影響をお
よぼすことを防ぐことができる。 次に、本案空気調和装置の室内ユニツトの第3
実施例を説明する。室内ユニツトの構成は、第5
図に示される第2実施例同様である。また、本第
3実施例に使用される制御パネル9aには、第7
図に示す如く、前記第2実施例における主、副室
切換スイツチ41の代わりに、主、副、両室切換
スイツチ45が設けられている。他の構成は第6
図に示される第2実施例の電気系統図と同様であ
る。 本第3実施例では、主室Xまたは副室Yのみの
冷暖房および、冷暖房の低負荷時等に、主室Xと
副室Yの両方を同時に冷暖房する3種類のモード
を行うことが可能である。 主室Xのみの冷暖房を行う場合、および副室Y
のみの冷暖房を行う場合は、主、副、両室切換ス
イツチ45をそれぞれ、主室および副室に設定す
る。そして、他の動作は、第2実施例の主室Xの
みの冷暖房、および副室Yのみの冷暖房の場合と
同様である。 次に、冷暖房負荷が小さい時等に、主室Xと副
室Yの2つの部屋を同時に冷暖房を行う場合につ
いて説明する。暖房を行う場合は、主、副、両室
切換スイツチ45を両室に設定し、かつ冷暖房切
換スイツチ40を暖房に設定することによつて、
コンピユータ31が、ダンパ駆動制御回路50,
51およびダンパ駆動用モータ10e,10eを
介して、上方風向板10を10bの位置にして、
副室Y側に温風が吹き出すように、また、下方風
向板11を11aの位置にして、主室X側に温風
が吹き出すように制御する。コンピユータ31は
さらに、上方ダンパ14を閉(14aの位置)と
し、かつ下方ダンパ15を開(15aの位置)と
するよう、ダンパ駆動制御回路52,53を制御
する。また、主、副、両室切換スイツチ45を両
室に設定することにより、コンピユータ31が切
換スイツチ28を介して主室センサ20を導通さ
せる。上方送風機7と下方送風機8の制御方法
は、第1および第2実施例の暖房時と同様であ
る。 次に冷房を行う場合は、主、副、両室切換スイ
ツチ45を両室に設定し、かつ冷暖房切換スイツ
チ40を冷房に設定することによつて、コンピユ
ータ31が、上方風向板10を10aの位置にし
て、主室X側に冷風が吹き出すように、また、下
方風向板11を11bの位置にして、副室Y側に
冷風が吹き出すようにダンパ駆動制御回路50,
51を制御する。また、コンピユータ31が切換
スイツチ28により主室センサ20を導通させ
る。上方送風機7と下方送風機8の制御方法は、
第1および第2実施例の冷房時と同様である。 本実施例によつて第2実施例と同様の効果を得
ることができ、かつ主室および副室の両室の冷暖
房を行うことができる。 以上の空調モードと各制御部品の作動の要約を
次の表に示す。
和装置の室内ユニツト構造に関するものである。 〔従来の技術〕 冷暖房を行う空気調和装置の室内ユニツトにお
ける冷温風の吹出しは、冷風は下降し、温風は上
昇する性質があり、また頭寒足熱という快適な空
調感覚を得るために、従来より暖房と冷房とでル
ーバー等により風向を上下に切り換えたり、上下
の吹出口を切り換え使用したりする方法が採用さ
れている。これらのうち吹出口を切り換える構造
のものは上記のような効果が大きくその構造は大
8図に示すように壁面に収納された室内ユニツト
の天井に近い上部に空気吸込口3および室内熱交
換器6を配設し、その下方に送風器25、上方吹
出口4a、下方吹出口5aを上方からこの順に配
設し、ダンパ26を上方吹出口部に設けて上下の
吹出口を切り換える構成のものが採用されてい
る。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記構成の室内ユニツトにあつて
は、送風機25が一台ですむという利点はあるも
のの送風機の送風方向は切り換えることができ
ず、常に上方から下方に向けて送風するように取
り付けられているため上方吹出口4aよりも上方
に室内熱交換器6および送風機25を取り付けな
ければならず、上方吹出口4aを十分な高さに設
けることが困難となる。また一台の送風機25で
全風量をまかなう必要があるため、冷暖房装置の
最大風量時の送風能力を有する大型の送風機を取
り付けなければならない。この種の壁面収納型の
空気調和装置にあつては、室内空間を広く利用す
るために室内ユニツト1をできるだけ薄く幅も狭
くコンパクトに収納することが非常に重要となり
大型の送風機は、このような観点から大きな問題
となつていた。 さらにこの室内ユニツトは壁面に収納された吹
出口が一方向のみに設けられているので、2つの
部屋を両方、またはいずれか一方を冷暖房するこ
とは不可能であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本考案は上記の如き従来技術の問題点を
解消するために、室内の間仕切り壁面に収納さ
れ、前記間仕切り壁により仕切られた主室と副室
内の少なくとも一方の空気調和を行う空気調和装
置の室内ユニツトにおいて、 前記ユニツトの上方に設けられ、上方吹出口切
換手段により調和空気を主室と副室に切り換えて
吹き出す上方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該上方吹出口に調和
空気を送風する上方送風機と、 前記ユニツトの下方に設けられ、下方吹出口切
換手段により調和空気を主室と副室に切り換えて
吹き出す下方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該下方吹出口に調和
空気を送風する下方送風機と、 前記上方および下方送風機の送風量をそれぞれ
独立に制御する制御装置と、 前記主室と副室とを連通する少なくともひとつ
の連通路と、 該連通路を開閉する連通路開閉手段とを備えた
空気調和装置の室内ユニツトを採用するものであ
る。 〔作用〕 上記手段によれば、二台の送風機がそれぞれ独
立に上方および下方吹出口から送風を行うため
に、それぞれの送風機の最大風量の和が、従来の
一台の送風機の最大風量と同じとなればよいため
送風機の小型化が可能となる。また二台の送風機
がそれぞれ独立に上方および下方吹出口に送風を
行なえるために上方吹出口を室内熱交換器より上
方に設けることが可能となる。 さらに間仕切り壁面に収納され、間仕切り壁に
より仕切られた主室と副室いずれにも調和空気が
送風されるように構成されているので2つの部屋
のいずれか一方または両方が冷暖房可能となる。 〔考案の効果〕 従つて本考案によれば、送風器の小型化によつ
て室内空調ユニツト全体が薄型化でき壁面への収
納性が良くなり室内空間が有効に利用できるとい
う効果がある。また上方吹出口を天井近くの上方
に設けることが可能となるため、冷風を室内上部
から吹き出すことによつて達成される頭寒足熱効
果をより高め、快適な空調感覚を達成できるとい
う優れた効果も同時に有する。 そして、2つの部屋のいずれか一方または両方
を冷暖房できるため、より広範囲の室内空気調和
が行なえるというきわめて実用的な効果を奏す
る。 〔実施例〕 第1図a,bは本考案の、第1実施例である空
気調和装置の室内ユニツトの測断面図および正面
図で、室内ユニツト1が住宅2の間仕切り壁2a
に収納された状態を示している。なお、間仕切り
壁2aは室内を第1図aにおいて左側の主室Xと
右側の副室Yとに区画している。室内ユニツト1
はほぼ床面2bから天井面2cに到る高さであ
り、奥行きは壁に埋込めるよう、出来るだけ薄
く、幅も壁の間柱の間に収まるよう、狭くスリム
で美観を損なわない形状となつている。室内ユニ
ツト1の前面(主室X側)のほぼ中央部には室内
空気の吸込口3が、天井面2c近くの最上部には
主室Xと副室Yとを連通する上方連通路12が、
床面2b近くの最下部には同様の下方連通路13
が設けられている。上方連通路12と下方連通路
13にはそれぞれ、リンク機構等により開閉する
連通路開閉手段である上方および下方ダンパ1
4,15が設けられている。上方連通路12の下
方の主室X側および副室Y側にはそれぞれ、主室
側上方吹出口4と副室側上方吹出口4′が設けら
れている。同様に下方連通路13の上方の主室X
側および副室Y側にはそれぞれ、主室側下方吹出
口5と副室側下方吹出口5′が設けられている。
吸込口3の内側にはその吸込口3とほぼ同形の正
面形状を有する室内熱交換器6が設けられてい
る、また、2つの上方吹出口4または4′にその
送風口が接続され空調空気を吹き出すための上方
送風機7と、2つの下方吹出口5、または5′に
その送風口が接続され空調空気を吹き出すための
上方送風機8が設けられ、それぞれの送風機はフ
アン7a,8aと駆動用モータ7bと8bとによ
り構成されている。 上方送風機7の上方の2つの上方吹出口4およ
び4′の間の上方吹出口室4bには空調空気の吹
出方向を主室Xと副室Yとに切り換える上方吹出
口切換手段である上方風向板10が設置されてい
る。また、下方送風機8の下方の2つの下方吹出
口5および5′の間の下方吹出口室5bには、空
調空気の吹出方向を主室Xと副室Yとに切り換え
る下方吹出口切換手段である下方風向板11が設
置されており、上、下方風向板10,11はリン
ク機構等により制御される。なお上、下方連通路
12,13と上、下方吹出口室4b,5bとの間
は仕切板4c,5cにより区画されている。 室内熱交換機6の下部に設置されたドレンパン
18の下部には上方および下方送風機から吹出さ
れる風量をそれぞれ独立に制御するための制御装
置9が設置され、この制御装置9の制御パネル9
aは空調装置の前面(主室X側)の操作しやすい
位置に設けられている。そして、この制御パネル
9aには空調の温度制御レバー等の他に、前記上
方風向板10、下方風向板11、および、上方ダ
ンパ14、下方ダンパ15を操作するレバー等の
操作手段(図示せず)が設置されている。 そして、室内ユニツト1の主室X側には、第2
図に示すように制御パネル9aを除いて全面に化
粧グリル19が着脱可能に設置されている。ま
た、副室Y側には、上方連通路12と副室側上方
吹出口4′とを覆うように化粧パネル19aが、
下方連通路13と副室側下方吹出口5′とを覆う
ように化粧グリル19bがそれぞれ着脱可能に設
置されている。また、第1図bに示された16は
空気調和装置の室外ユニツトで、圧縮機16a,
室外熱交換器16b,室外送風機16c,アキユ
ムレータ16d,膨張弁16e,四方弁16fを
適宜冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成して
おり、室内熱交換器6へは冷媒配管17により冷
媒が供給される。 次に本考案の室内ユニツトにおける上方および
下方送風機7,8の風量制御装置9の構成につい
て第3図の電気系統図に基づいて説明する。 上方および下方送風機7,8の駆動用モータ7
b,8bは家庭用AC100Vから、メインスイツチ
25、交流から直流を発生させるモータ用チヨツ
パ直流電源26、直流からの矩形波の周波数変調
を行うことにより交流モータの回転数制御を行う
インバータ27a,27bを順次介して駆動回路
が形成されている。 また室内ユニツト1の制御パネル9a近傍や、
吸込口3近傍等の主室X内の温度を検知するのに
好適な場所には室温を検知するセンサ20,同様
の位置で副室Y内の温度を検知するのに好適な場
所にも室温を検知するセンサ20′が設けられ、
切換スイツチ28により切換使用される。一方、
室内熱交換器6には、室内熱交換器6の温度を検
知するセンサ21が設けられており、それぞれの
センサの検知した温度と制御パネル9aにより設
定された設定室温に基づいてコンピユータ31が
比較判断し、インバータ27a,27bに制御信
号を発して駆動用モータ7b,8bに加える電圧
波形を変化させて回転数を制御することによつて
風量の調設が行なえるように構成されている。第
4図は、その制御パターンを説明する特性図で、
横軸は任意目盛のセンサ20、または20′の検
知する室温と設定温度との温度差ΔT、縦軸は任
意目盛の送風器の風量である。制御パターンAは
ΔTが比較的小さな領域、すなわち冷房または暖
房負荷が小さな領域で段階的に送風機の風量を変
化させるものであり、制御パターンBはΔTが比
較的大きな領域、すなわち冷房または暖房負荷が
大きな領域で制御するものである。 次に、上記構成になる本考案の空調装置の作動
について説明する。本装置は、主室Xまたは副室
Yのみの冷暖房および、冷暖房の低負荷時等に、
主室Xと副室Yの両方を同時に冷暖房する3種類
のモードを行うことが可能である。 まず、主室Xのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの図示しない
操作レバーを所定モードに操作すると、上方ダン
パ14および、下方ダンパ15が共に閉となり、
すなわち、第1図aにおいて実線図示の位置(1
4a,15aの位置)となり、さらに、上方風向
板10および、下方風向板11が共に第1図aに
おいて実線図示の位置(10a,11aの位置)
となり、主室X側に空調空気を吹き出すように設
定される。この操作レバーの操作に連動して、第
3図に示す切換スイツチ28が切り換わり、室温
センサは20が導通する。 そして、暖房時は、ヒートポンプサイクルとな
るよう四方弁16fを作動させるこよにより、室
内熱交換器6を凝縮器として働かせ、暖房を行
う。この時、暖房開始時等の暖房高負荷時は上方
送風機7と下方送風機8の風量を共にほぼ最大と
なるよう制御装置9により制御し、ほぼ同風量の
温風が上方吹出口4と下方吹出口5から吹き出さ
れる。室温が上昇したことをセンサ20が検知
し、暖房負荷が小さくなるにつれて、上方送風機
7を制御パターンBに基づいて制御し、上方吹出
口4からの温風量を徐々に減少させる。そしてさ
らに、暖房負荷が小さくなると、次に下方送風機
8を制御し、下方吹出口5からの温風量も徐々に
減少させていく。このように、暖房時は最大負荷
時すなわち最大風量が必要な時を除いて、常に下
方吹出口5からの温風が主となるので、快適な暖
房を行うことができる。冷房の場合、四方弁16
fによつて冷媒の流れる方向を逆転させることに
より室内熱交換機6を蒸発器として働かせ、冷房
を行うが、冷房開始時等高負荷等は上方送風機7
と下方送風機8の風量を共にほぼ最大となるよう
制御装置9により制御し、ほぼ同風量の冷風が上
方吹出口4と下方吹出口5から吹き出される。室
温が低下し、冷房負荷が小さくなるにつれて、下
方送風機8を制御パターンBに基づいて制御し、
下方吹出口5からの冷風風量を徐々に減少させ、
さらに冷房負荷が小さくなると次は上方送風機7
を制御し、上方吹出口4からの冷風を徐々に減少
させていく。このように、冷房時は最大負荷時す
なわち最大風量が必要な時を除いて、常に上他吹
出口4からの冷風が主となるので、頭寒足熱の快
適な冷房を行うことができる。最大負荷時およ
び、それに近い時は頭寒足熱の冷房方式ではない
が、上方吹出口4からの冷風による部屋の全体冷
房と、下方吹出口5からの冷風を居住者に直接当
てるスポツト的冷房とを同時に行なえるメリツト
を有する。 次に、副室Yのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの図示しない
操作レバーを操作することにより、上方風向板1
0および、下方風向板11を共に副室Y側に空調
空気が吹き出すように、第1図aにおいて破線図
示の位置(10b,11bの位置)に設定され
る。この操作レバーの操作に連動して、第3図に
示す切換スイツチ28が切り換わり、室温センサ
は20′が導通する。そして、暖房時は、さらに、
上方ダンパ14を開、すなわち第1図aにおいて
破線図示の位置(14aの位置)とし、下方ダン
パ15を閉(15aの位置)に設定する。上方送
風機7と下方送風機8の制御方法は上記主室Xの
みの暖房時と同様であるが、異なる点は室温セン
サ20′が検知する点と、副室Yの空気が上方連
通路12を通つて主室Xに流入する点である。 また、副室のみの冷房時は、上方ダンパ14を
閉とし(14aの位置)、下方ダンパ15を開、
すなわち第1図aにおいて破線図示の位置(15
bの位置)に設定する。上方送風機7と下方送風
機8の制御方法はやはり前記、主室Xのみの冷房
時と同様であり、異なる点は室温をセンサ20′
が検知する点と、副室Yの空気が下方連通路13
を通つて主室Xに流入する点である。 ここで、副室Yの空気の流入路として、暖房時
は上方連通路12を用い、冷房時は下方連通路1
3を用いるのは、空調気流が主に吹き出される吹
出口と反対側の流通路を開とすることにより、気
流のシヨートサーキツトを少しでも少なくできる
からである。 次に、冷暖房負荷が小さい時等に、主室Xと副
室Yの2つの部屋を同時に冷暖房を行う場合につ
いて説明する。まず、暖房時は操作レバーの操作
により、上方風向板10は10bの位置となり、
副室Y側に温風が吹き出すように、下方風向板1
1が11aの位置となり、主室X側に温風が吹き
出すように設定され、さらに、上方ダンパ14を
閉とし(14aの位置)、下方ダンパ15を開
(15bの位置)に設定される。そして室温はセ
ンサ20が検知するように、切換スイツチ28が
切り換わる。上方送風機7と下方送風機8の制御
方法は、前記主室のみの暖房時と同様である。こ
のようにすると、副室Yの空気が下方連通路13
を通つて主室Xに流入される。 そして、主室Xは下方吹出口5からの温風によ
り、頭寒足熱の快適な暖房となる。副室Yは、上
方吹出口4′からの温風による暖房となるが、下
方連通路13を通つて主室Xに流入される気流の
ために、副室Y内では温風が下方に回流し、やは
り下方からの快適な暖房となる。 次に冷房時は、操作レバーの操作により、上方
風向板10は10aの位置となり、主室X側に冷
風が吹き出すように、下方風向板11は11bの
位置となり、副室Y側に冷風が吹き出すように設
定され、さらに上方ダンパ14を開とし(14b
の位置)、下方ダンパ15を閉(15aの位置)
に設定される。また、室温はセンサ20が検知す
るように切換スイツチ28が切り換わる。上方送
風機7と下方送風機8の制御方法はやはり前記主
室のみの冷房時と同様である。このようにする
と、副室Yの空気が上方連通路12を通つて主室
Xに流入される。そして主室Xは上方吹出口4か
らの冷風により、理想的な冷房となる。副室Yは
下方吹出口5′からの冷風による冷房となるが、
上方連通路12を通つて主室Xに流入される気流
のために、副室Y内では冷風が上方に回流し、や
はり上方からの快適な冷房が行われる。 前記第1実施例に示した吹出口の切り換えや、
連通路の開閉はリンク機構等の機械的手段によつ
たが、以下の第二、三実施例に示すように、電動
モータ等による電気的手段によつても、もちろん
可能であり、それらの設定は個別に手動で行つて
も、自動で連動して設定されてもよい。 第5図および第6図は本案空気調和装置の案内
ユニツトの第2実施例を示す。第5図は本考案の
空気調和装置の室内ユニツトの側断面図であり、
室内ユニツト1が住宅2の間仕切り壁2aに収納
された状態を示す。前記第1前記においては、制
御装置9を室内熱交換器6の下方に設けたが、本
第2実施例においては、制御装置9を室内熱交換
器6の上方に設ける。また、本第2実施例では、
前記第1実施例において間仕切り壁2aの副室Y
側壁面に設けられた副室Y内温度検知用室温セン
サ20′を廃し、上、下連通路12,13内に副
室Y内の温度を検知する室温センサ20′,2
0″を設ける。さらにまた、前記第1実施例では
上、下方風向板10,11および上、下方ダンパ
14,15は図示しないレバーに連結されるリン
ク機構等によつてそれぞれ駆動させていたが、本
第2実施例では上、下方風向板10,11,上、
下方ダンパ14,15をそれぞれ専用のダンパ用
駆動モータ(第6図の符号10e,11e,14
e,15e)によつて駆動するよう構成されてい
る。第6図は本第2実施例に使用する電気系統図
を示す。制御パネル9aに設けられた冷暖房切換
スイツチ40は、冷房または暖房に切り換えるス
イツチであり、コンピユータ31と接続されてい
る。また、制御パネル9aに設けられた主、副室
切換スイツチ41は、コンピユータ31に接続さ
れ、主室の冷暖房か副室の冷暖房かの選択設定を
行うものである。コンピユータ31は冷暖房切換
スイツチ40と、主、副室切換スイツチ41によ
つて与えられる設定、室温設定スイツチ42によ
り設定された設定温度、およびそれぞれのセンサ
20,20′,20″、21からの温度検出信号に
基づいて、所定の演算処理を実行し、この処理信
号によつてスイツチ28,29、インバータ27
a,27b,ダンパ駆動制御開路50,51,5
2,53および四方弁作動コイル16gを制御す
る。また、ダンパ駆動制御回路50,51,5
2,53はそれぞれダンパ駆動用モータ10e,
11e,14e,15eと接続しダンパ駆動用モ
ータ10e,11e,14e,15eをオン、オ
フすることによつて、それぞれのダンパの開閉制
御を行う。他の構成は前記第1実施例と全く同様
である。 次に、本案空気調和装置の室内ユニツトの第2
実施例における作動を説明する。本装置は、主室
Xまたは副室Yのみの冷暖房を行う2種類のモー
ドを行うことが可能である。 まず、主室Xのみの冷暖房を行う場合について
説明する。この時、制御パネル9aの主、副室切
換スイツチ41を主室に設定することにより、コ
ンピユータ31によつてセンサ切換スイツチ28
が、主室用室温センサ20に導通される。また、
コンピユータ31は、上、下方ダンパ14,15
および上、下方風向板10,11が前記第1実施
例の主室Xの冷暖房時の位置になるように、ダン
パ駆動制御回路50,51,52,53を制御
し、主室X側に空調空気を吹き出すようにする。 そして、主室X側のみの暖房時には、操作パネ
ル9aの冷暖房切換スイツチ40を暖房に設定す
ることにより、コンピユータ31が四方弁作動コ
イル16gを制御し、ヒートポンプサイクルとな
るよう四方弁16fを作動させ、室内熱交換器6
を凝縮器として働かすことにより、暖房を行う。
また、コンピユータ31は、送風機7a,8aの
回転数を前記第1実施例の主室X側の暖房時の場
合と同様に制御する。冷房時には、操作パネル9
aに設けられた冷暖房切換スイツチ40を冷房に
設定することにより、コンピユータ31が四方弁
作動コイル16gを制御することにより、四方弁
16fを作動させ、室内熱交換器6を蒸発器とし
て働かせ、冷房を行う。また、コンピユータ31
は、送風機7a,8aの回転数を前記第1実施例
の主室X側の冷房時の場合と同様に制御する。 次に、副室Yのみの冷暖房を行う場合について
説明する。 主、副室切換スイツチ41を副室側に設定する
と、コンピユータ31がセンサ切換スイツチ28
により、副室用室温センサ20′,20″側に導通
させる。また、コンピユータ31は、上、下方風
向板10,11が前記第1実施例の副室Yのみの
冷暖房時の位置になるように、ダンパ駆動制御回
路50,51を制御し、副室Y側に空調空気を吹
き出すようにする。 そして、副室Y側の暖房時には、冷暖房切換ス
イツチ40を暖房に設定するこよにより、コンピ
ユータ31が、上方ダンパ14を開、すなわち第
5図において破線図示の位置(14bの位置)と
し、下方ダンパ15を閉(15bの位置)になる
ように、ダンパ駆動制御回路52,53を制御す
る。また、冷暖房切換スイツチ40を暖房に設定
することにより、コンピユータ31がセンサ切換
スイツチ29によつて上方連通路に設けられたセ
ンサ20′を導通させる。上方送風機7と下方送
風機8の制御方法は、前記第1実施例の副室Yの
みの暖房時と同様であるが、異なる点は副室Yの
空気が上方連通路12を通り、主室Xに流入する
際、上方連通路12中に設けられたセンサ20′
によつて上方連通路12を通る副室Yの空気温度
を検知する点である。 また、副室のみの冷房時には、冷暖房切換スイ
ツチ40を冷房に設定することにより、コンピユ
ータ31が上方ダンパ14を閉とし(14aの位
置)、下方ダンパ15を開(15bの位置)にな
るように、ダンパ駆動制御回路52,53を制御
する。また、冷暖房切換スイツチ40を冷房に設
定することにより、コンピユータ31がセンサ切
換スイツチ29を介して、下方連通路に設けられ
たセンサ20″を導通させる。上方送風機7と下
方送風機8の制御方法は、前記第1実施例の副室
Yのみの冷房時と同様であるが、異なる点は副室
Yの空気が下方連通路13を通り主室Xに流入す
る際、下方連通路13中に設けられたセンサ2
0″によつて下方連通路13を通る副室Yの空気
温度を検知する点である。 本第2実施例によつてコンピユータ31が、そ
れぞれのダンパ駆動制御回路50,51,52,
53を制御し、ダンパ操作を行うことによつて、
前記第1実施例での主室または副室および暖房ま
たは冷房時の切り換えのためのレバー操作を除く
ことができ操作が容易となる。また、第1実施例
における間仕切り壁2aの副室Y側壁面に設けら
れたセンサ20′を廃し、上、下連通路12,1
3内に設けることにより、間仕切り壁2aの副室
Y側壁面にセンサ20′を取り付ける作業を除く
ことができる。またさらに、制御装置9を室内熱
交換器6の上方に設けることにより、室内熱交換
器6より発生する凝縮水が制御装置9に影響をお
よぼすことを防ぐことができる。 次に、本案空気調和装置の室内ユニツトの第3
実施例を説明する。室内ユニツトの構成は、第5
図に示される第2実施例同様である。また、本第
3実施例に使用される制御パネル9aには、第7
図に示す如く、前記第2実施例における主、副室
切換スイツチ41の代わりに、主、副、両室切換
スイツチ45が設けられている。他の構成は第6
図に示される第2実施例の電気系統図と同様であ
る。 本第3実施例では、主室Xまたは副室Yのみの
冷暖房および、冷暖房の低負荷時等に、主室Xと
副室Yの両方を同時に冷暖房する3種類のモード
を行うことが可能である。 主室Xのみの冷暖房を行う場合、および副室Y
のみの冷暖房を行う場合は、主、副、両室切換ス
イツチ45をそれぞれ、主室および副室に設定す
る。そして、他の動作は、第2実施例の主室Xの
みの冷暖房、および副室Yのみの冷暖房の場合と
同様である。 次に、冷暖房負荷が小さい時等に、主室Xと副
室Yの2つの部屋を同時に冷暖房を行う場合につ
いて説明する。暖房を行う場合は、主、副、両室
切換スイツチ45を両室に設定し、かつ冷暖房切
換スイツチ40を暖房に設定することによつて、
コンピユータ31が、ダンパ駆動制御回路50,
51およびダンパ駆動用モータ10e,10eを
介して、上方風向板10を10bの位置にして、
副室Y側に温風が吹き出すように、また、下方風
向板11を11aの位置にして、主室X側に温風
が吹き出すように制御する。コンピユータ31は
さらに、上方ダンパ14を閉(14aの位置)と
し、かつ下方ダンパ15を開(15aの位置)と
するよう、ダンパ駆動制御回路52,53を制御
する。また、主、副、両室切換スイツチ45を両
室に設定することにより、コンピユータ31が切
換スイツチ28を介して主室センサ20を導通さ
せる。上方送風機7と下方送風機8の制御方法
は、第1および第2実施例の暖房時と同様であ
る。 次に冷房を行う場合は、主、副、両室切換スイ
ツチ45を両室に設定し、かつ冷暖房切換スイツ
チ40を冷房に設定することによつて、コンピユ
ータ31が、上方風向板10を10aの位置にし
て、主室X側に冷風が吹き出すように、また、下
方風向板11を11bの位置にして、副室Y側に
冷風が吹き出すようにダンパ駆動制御回路50,
51を制御する。また、コンピユータ31が切換
スイツチ28により主室センサ20を導通させ
る。上方送風機7と下方送風機8の制御方法は、
第1および第2実施例の冷房時と同様である。 本実施例によつて第2実施例と同様の効果を得
ることができ、かつ主室および副室の両室の冷暖
房を行うことができる。 以上の空調モードと各制御部品の作動の要約を
次の表に示す。
【表】
上表において、送風機7,8は各空調モードに
おける第4図に示した送風パターンA,Bを示
す。上、下風向板10,11は、各空調モードに
対する第5図に示したダンパ位置を示す。上、下
方ダンパ14,15は、各空調モードに対する第
5図に示したダンパ位置を示す。室温センサは、
各空調モードに対して使用する第5図に示したセ
ンサを示す。なお、第2実施例においては、表の
イの範囲で作動し、第3実施例では、イおよびロ
の範囲で作動する。 前記3つの実施例において、暖房時に上方吹出
口4または4′からの温風は斜め下向きに、下方
吹出口5または5′からの温風は水平またはやや
下向きに設定し、冷房時に上方吹出口4または
4′からの冷風は水平またはやや上向きに、下方
吹出口5または5′からの冷風は斜め上向きに設
定可能な、ルーバー等による風向制御装置を各吹
出口4,4′,5,5′に設けると、さらに快適さ
が増すと同時に、副室Yのみの冷暖房時の、主室
X側へ流入する空気流による副室Y側の気流のシ
ヨートサーキツトを低減することが可能である。 第1実施例および第3実施例では、2室を同時
に冷暖房する場合、主室Xを主にした例を示した
が、副室Yを主にして、次の様にしてもよい。す
なわち、室温センサは20′または、20″を導通
し、暖房時は、上方吹出口は4′ではなく4から、
下方吹出口は5ではなく5′から各々温風を吹き
出すようにし、ダンパは14を開とし(14bの
位置)、15を閉とする(15aの位置)。そして
冷房時は、上方吹出口は4ではなく4′から、下
方吹出口は5′ではなく5から各々冷風を吹き出
すようにし、ダンパは14を閉とし(14aの位
置)、15を開とする(15bの位置)。 また、前記3つの実施例では、主室と副室との
連通路を本体の最上部と最下部の2ケ所に設定し
たが、場所は本実施例の位置でなくても良い。ま
た、数も2ケ所でなく、1ケ所のみでも良く、例
えば、吸込口3の近傍に1ケ所設けることもでき
る。この場合は、副室の室温を20にて感知させ
ることができるため、室温センサの20′,2
0″を省略することも可能である。 さらに、上記3つの実施例においては、空気調
和装置はヒートポンプシステムを適用した例を示
したが、冷暖房を行うシステムなら、冷温水式フ
アンコイルユニツト等何であつても良い。
おける第4図に示した送風パターンA,Bを示
す。上、下風向板10,11は、各空調モードに
対する第5図に示したダンパ位置を示す。上、下
方ダンパ14,15は、各空調モードに対する第
5図に示したダンパ位置を示す。室温センサは、
各空調モードに対して使用する第5図に示したセ
ンサを示す。なお、第2実施例においては、表の
イの範囲で作動し、第3実施例では、イおよびロ
の範囲で作動する。 前記3つの実施例において、暖房時に上方吹出
口4または4′からの温風は斜め下向きに、下方
吹出口5または5′からの温風は水平またはやや
下向きに設定し、冷房時に上方吹出口4または
4′からの冷風は水平またはやや上向きに、下方
吹出口5または5′からの冷風は斜め上向きに設
定可能な、ルーバー等による風向制御装置を各吹
出口4,4′,5,5′に設けると、さらに快適さ
が増すと同時に、副室Yのみの冷暖房時の、主室
X側へ流入する空気流による副室Y側の気流のシ
ヨートサーキツトを低減することが可能である。 第1実施例および第3実施例では、2室を同時
に冷暖房する場合、主室Xを主にした例を示した
が、副室Yを主にして、次の様にしてもよい。す
なわち、室温センサは20′または、20″を導通
し、暖房時は、上方吹出口は4′ではなく4から、
下方吹出口は5ではなく5′から各々温風を吹き
出すようにし、ダンパは14を開とし(14bの
位置)、15を閉とする(15aの位置)。そして
冷房時は、上方吹出口は4ではなく4′から、下
方吹出口は5′ではなく5から各々冷風を吹き出
すようにし、ダンパは14を閉とし(14aの位
置)、15を開とする(15bの位置)。 また、前記3つの実施例では、主室と副室との
連通路を本体の最上部と最下部の2ケ所に設定し
たが、場所は本実施例の位置でなくても良い。ま
た、数も2ケ所でなく、1ケ所のみでも良く、例
えば、吸込口3の近傍に1ケ所設けることもでき
る。この場合は、副室の室温を20にて感知させ
ることができるため、室温センサの20′,2
0″を省略することも可能である。 さらに、上記3つの実施例においては、空気調
和装置はヒートポンプシステムを適用した例を示
したが、冷暖房を行うシステムなら、冷温水式フ
アンコイルユニツト等何であつても良い。
第1図aおよびbは本考案第1実施例の空気調
和装置の室内ユニツトの構成を説明する側断面図
および正面図、第2図は化粧グリル19を取り付
けた状態を示す正面図、第3図は本考案第1実施
例の室内ユニツトにおける上方および下方送風機
の送風量の制御手段を説明する電気回路図、第4
図はこの制御手段の制御パターンを説明する特性
図、第5図は、本考案空気調和装置の室内ユニツ
トの第2実施例の構成を示す。第6図は本考案の
第2実施例の電気回路図、第7図は本考案の第3
実施例の電気回路図、第8図は従来の空気調和装
置の室内ユニツトの構成を説明する断面図であ
る。 1……室内ユニツト、2a……間仕切り壁、
4,4′……上方吹出口、5,5′……下方吹出
口、7……上方送風機、8……下方送風機、9…
…制御装置、10……上方風向板、11……下方
風向板、12……上方連通路、13……下方連通
路、14……上方ダンパ、15……下方ダンパ、
X……主室、Y……副室。
和装置の室内ユニツトの構成を説明する側断面図
および正面図、第2図は化粧グリル19を取り付
けた状態を示す正面図、第3図は本考案第1実施
例の室内ユニツトにおける上方および下方送風機
の送風量の制御手段を説明する電気回路図、第4
図はこの制御手段の制御パターンを説明する特性
図、第5図は、本考案空気調和装置の室内ユニツ
トの第2実施例の構成を示す。第6図は本考案の
第2実施例の電気回路図、第7図は本考案の第3
実施例の電気回路図、第8図は従来の空気調和装
置の室内ユニツトの構成を説明する断面図であ
る。 1……室内ユニツト、2a……間仕切り壁、
4,4′……上方吹出口、5,5′……下方吹出
口、7……上方送風機、8……下方送風機、9…
…制御装置、10……上方風向板、11……下方
風向板、12……上方連通路、13……下方連通
路、14……上方ダンパ、15……下方ダンパ、
X……主室、Y……副室。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 室内の間仕切り壁内に収納され、前記間仕切
り壁により仕切られた主室と副室内の少なくと
も一方の空気調和を行う空気調和装置の室内ユ
ニツトにおいて、 前記ユニツトの上方に設けられ、上方吹出口
切換手段により調和空気を主室と副室に切り換
えて吹き出す上方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該上方吹出口に調
和空気を送風する上方送風機と、 前記ユニツトの下方に設けられ、下方吹出口
切換手段により調和空気を主室と副室に切り換
えて吹き出す下方吹出口と、 前記ユニツト内に配設され該下方吹出口に調
和空気を送風する下方送風機と、 前記上方および下方送風機の送風量をそれぞ
れ独立に制御する制御装置と、 前記主室と副室とを連通する少なくともひと
つの連通路と、 該連通路を開閉する連通路開閉手段とを備え
たことを特徴とする空気調和装置の室内ユニツ
ト。 (2) 前記制御装置は、送風機の最大風量が必要な
時には、前記上、下送風機とも最大風量を吹き
出し、最大風量が必要でない時には、冷房また
は暖房の負荷に応じて暖房時には前記下方吹出
口からの風量を大とし、冷房時には前記上方吹
出口からの風量を大とするように制御すること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
載の空気調和装置の室内ユニツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986169985U JPH042330Y2 (ja) | 1985-11-07 | 1986-11-05 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17134485 | 1985-11-07 | ||
JP1986169985U JPH042330Y2 (ja) | 1985-11-07 | 1986-11-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62147825U JPS62147825U (ja) | 1987-09-18 |
JPH042330Y2 true JPH042330Y2 (ja) | 1992-01-27 |
Family
ID=33455206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986169985U Expired JPH042330Y2 (ja) | 1985-11-07 | 1986-11-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH042330Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-11-05 JP JP1986169985U patent/JPH042330Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62147825U (ja) | 1987-09-18 |
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