JPH04230293A - 有機材料用の安定剤としてのジオキサホスホリナン化合物 - Google Patents

有機材料用の安定剤としてのジオキサホスホリナン化合物

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JPH04230293A
JPH04230293A JP3181999A JP18199991A JPH04230293A JP H04230293 A JPH04230293 A JP H04230293A JP 3181999 A JP3181999 A JP 3181999A JP 18199991 A JP18199991 A JP 18199991A JP H04230293 A JPH04230293 A JP H04230293A
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JP
Japan
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alkyl
carbon atoms
hydrogen atom
phenyl
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JP3181999A
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English (en)
Inventor
Peter Nesvadba
ピーター ネスヴァドバ
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/53Phosphorus bound to oxygen bound to oxygen and to carbon only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
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    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機ポリマー、潤滑油
、金属工作液または圧媒液および少なくとも一種のジオ
キサホスホリナン化合物を包含する組成物に関する。 本発明は新規のジオキサホスホリナン化合物にも関する
【0002】
【従来の技術】ジオキサホスホリナンとそれらの製造法
は、米国特許US−A2984551号、298468
3号、3005020号および3328319号および
ソ連邦科学会誌、化学編(Izv.Akad.Nauk
.SSSR,Ser.Khim )2803−6(12
),1981 および2550─4(11) に記載さ
れている。これらの出版物はこの型の化合物のいろいろ
な可能な用途も開示している。
【0003】米国特許US−A3005020号は、金
属の抽出のための、特に鉱石からのウランの抽出のため
の錯生成剤としてのジオキサホスホリナン類の使用を開
示している。
【0004】推進薬中の早過ぎる発火の抑制剤としてそ
れらの使用は、米国特許US−A2984551号に、
そしてエポキシ樹脂の硬化のための反応促進剤としての
使用は米国特許US−A3328319号に記載されて
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】今や、ジオキサホスホリ
ナン類が、酸化、熱および/または化学線分解に対して
ポリマー、潤滑液、金属加工液および圧媒液を安定化す
るのに並びに潤滑液中の耐磨耗剤および高圧添加剤とし
て驚く程に適していることを見出した。
【0006】更に、新規のジオキサホスホリナン類が上
述の性質を持っていることを見出した。
【0007】本発明は、エポキシ樹脂を基材にしたポリ
マーを除く有機ポリマー、潤滑油、金属工作液または圧
媒液および式
【化20】 {式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
びR6 は他と独立して、水素原子;O、SまたはNH
により中断されていないまたは中断されている炭素原子
数1ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし12
のアルケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4
のアルキル基により置換されている炭素原子数5ないし
12のシクロアルキル基;シクロヘキセニル基;未置換
のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロ
キシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭
素原子数2ないし18のアルコキシカルボニル基または
/および炭素原子数1ないし18のアルキルメルカプト
基により置換されているフェニル基を表すか;または基
【化21】 (式中、aは零または1を表し;そしてR7 は、−S
−R8 、
【化22】 または−N(R9 )(R10)を表し;R8 は炭素
原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし
12のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基または−
CH2 −COOR13を表し;  R9 とR10は
、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18の
アルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基またはフェニル基を表し;R11とR12は、他と独
立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基
、シクロヘキシル基またはフェニル基を表し;R13は
水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)
を表すか;R1 、R2 、R3 、R4 、R5 お
よびR6 は、他と独立して、−COOR13、
【化23】 (式中、R7 、R11、R12、R13とaは上述の
意味を持ち;そしてR14は、もしもaが零を表すなら
ば水素原子を表し;そしてもしもaが1を表すならば水
素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)を表し;
X+ は、H+ または式:Mr+/rまたはN+ (
R15)(R16)(R17)(R18)(式中、Mr
+はr価の金属陽イオンを表し;rは1、2または3の
数を表し;R15、R16、R17およびR18は、他
と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、
未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基で
置換されたフェニル基を表すか;またはR17とR18
はN原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表すか
;またはR16、R17およびR18はN原子と一緒に
なってピリジン基、ピコリン基、ピラジン基、キノリン
基またはイソキノリン基を形成する。)の基を表し;n
は1、2、3または4の数を表し;もしもnが1を表す
ならば、AはO、SまたはNHにより中断されていない
またはされている炭素原子数1ないし30のアルキル基
、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、未置換のま
たは炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され
た炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、ベンジ
ル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基により置換されたフェニル基、基:
【化24】 (式中、R19は水素原子またはメチル基を表し;bは
1ないし10の数を表す。)、または基:
【化25】 を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2
ないし18のアルキレン基または−O−、−NH−また
は−S−により中断された炭素原子数2ないし18のア
ルキレン基を表し;もしもnが3を表すならば、Aは基
【化26】 を表し;そしてもしもnが4を表すならば、Aは基:C
(CH2 −)4 を表し;mは1または2の数を表し
;その中で、もしもmが1を表すならば、R′とR″は
、他と独立して、水素原子、O、SまたはNHにより中
断されていないまたは中断されている炭素原子数1ない
し18のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケ
ニル基、未置換のまたはまたは炭素原子数1ないし4の
アルキル基により置換された炭素原子数5ないし12の
シクロアルキル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし
18のアルキル基により置換されたフェニル基、ベンジ
ル基または基:−CH2 −CH(R19)−Y−R2
0〔式中、Yは−O−または−NH−を表し;R19は
上述の意味を持ち;そしてR20は水素原子、−CO−
(炭素原子数1ないし18のアルキル)または−CO−
(炭素原子数2ないし12のアルケニル)を表す。〕を
表し;またはR′は水素原子を表し;そしてR″は炭素
原子数1ないし12のアルコキシ基、基: −C(CH2 −O−R20)3  (式中、R20は上述と同じに定義される。)、または
基:−N(R21)(R22)〔式中、R21とR22
は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18
のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基
、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基
により置換されたフェニル基、−CO−(炭素原子数1
ないし18のアルキル)もしくは−CO−(炭素原子数
2ないし12のアルケニル)、ベンゾイル基または一緒
になって基:=CH−R23(式中、R23は水素原子
、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし12の
シクロアルキル基またはフェニル基を表す。)を表す。 〕を表すか、またはR′とR″はそれらが結合している
窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表し;
そしてもしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表
しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基
を表す。}のジオキサホスホリナン化合物を少なくとも
一種含有する組成物に関する。
【0008】炭素原子数1ないし18のアルキル置換基
は、分枝したまたは分枝してない基である。これらの例
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基
、3−ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基
、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ト
リデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサ
デシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、2−エチ
ルブチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチル
ブチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1
−メチルヘキシル基、イソヘプチル基、1−メチルヘプ
チル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基または1−
メチルウンデシル基である。炭素原子数1ないし30の
アルキル基としての基:Aは追加して、例えば、エイコ
シル基、ヘンエイコシル基、トリコシル基、テトラコシ
ル基、ペンタコシル基またはトリアコンチル基である。 炭素原子数1ないし4のアルキル基はメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基またはtert−ブチル基である。
【0009】炭素原子数2ないし12のアルケニル置換
基は、分枝したまたは分枝してないアルケニル基、例え
ば、ビニル基、アリル基、2−メチルアリル基、ヘキセ
ニル基、デセニル基およびドデセニル基であり得る。
【0010】炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基であり得るいずれかの基は、例えば、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオク
チル基またはシクロドデシル基であり得る。シクロペン
チル基と特にシクロヘキシル基は好ましい。
【0011】いずれかの炭素原子数1ないし18のアル
コキシ基の例は、炭素原子数1ないし18のアルキル基
のために上に挙げた基から誘導されたものであり、語尾
に−オキシを形式的に追加することにより定義できる。 同様のことは、語尾の−メルカプト以外は炭素原子数1
ないし18のアルキルメルカプト基に就いても当てはま
る。
【0012】X+ は好ましくはH+ であるか、特に
式:Mr+/rの基である。X+ としての式:Mr+
/rの基の中では、Mr+は、例えば、アルカリ金属陽
イオン、アルカリ土類金属陽イオン、アルミニウム陽イ
オンまたは遷移金属陽イオン、例えばNa+ 、K+ 
、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Zn2+
、Mn2+、Cu2+、Ni2+、Cd2+、Co3+
、Al3+およびCr3+であり、しかし特に1価また
は2価の金属陽イオン(r=1または2)および好まし
くはNa+ 、K+ 、Ca2+、Mg2+、Zn2+
、Cu2+またはNi2+である。
【0013】炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基
としてのR15、R16、R17およびR18は、例え
ば、シクロペンチル基または特にシクロヘキシル基であ
る。
【0014】炭素原子数1ないし18のアルキル基によ
り置換したフェニル基としてのR15、R16、R17
およびR18は、好ましくは炭素原子数12ないし18
のアルキル基により置換されたフェニル基である。
【0015】適当なN+ (R15)(R16)(R1
7)(R18)の例は:N+ H4 、N+ H3 C
H3 、N+ H2 (CH3 )2 、N+ H3 
C2 H5 、N+ H2 (C2 H5 )2 、N
+ H3 −イソ−C3 H7 、N+ H3 −n−
オクタデシル、N+ H3 −シクロヘキシル、N+ 
H2 −(シクロヘキシル)2 、N+ H2(CH3
 )(C6 H5 )、N+ H3 C6 H5 、N
+ H3 −p−オクタデシルフェニルおよびN+ (
CH3 )4 である。
【0016】式中、R1 、R2 およびR3 が同一
でありそして上述と同じに定義され、そしてR4 、R
5 およびR6 が水素原子を表す式I、IIまたはI
II の化合物を含有する組成物は特に興味がある。
【0017】式中、R1 、R2 およびR3 が同一
でありそして炭素原子数1ないし18のアルキル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘキセニル基または基:−(C
H2 )2 R7 を表し;  R7 は基:−S(炭
素原子数1ないし18のアルキル)、
【化27】 を表し;そしてR4 、R5 またはR6 は水素原子
を表す式I、IIおよびIII の化合物を包含する本
発明の組成物は非常に特に興味がある。
【0018】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、
R5 およびR6 が第1に上述の意味を持ち、そして
特に2番目の好ましい意味を持ちそして、X+ は、H
+または式:Mr+/rまたはN+ (R15)(R1
6)(R17)(R18)(式中、Mr+は1または2
価の金属陽イオンを表し;R15、R16、R17、R
18は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし
12のアルキル基またはシクロヘキシル基を表し;nは
1または2の数を表し;もしもnが1を表すならば、A
は炭素原子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシ
ル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4のアルキル
基により置換されたフェニル基またはベンジル基を表し
;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2ないし
12のアルキレン基または−O−または−S−により中
断された炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し
;mは1または2の数を表し;その中で、もしもmが1
を表すならば、R′とR″は、他と独立して、水素原子
、炭素原子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭
素原子数1ないし4のアルキル)基を表すか;またはま
たはR′は水素原子を表しかつR″はアミノ基、炭素原
子数1ないし6のアルキルアミノ基、炭素原子数2ない
し12のジアルキルアミノ基、炭素原子数1ないし6の
アルコキシ基まはた基:−C(CH2 OH)3を表す
か;またはR′とR″はN原子と一緒になってピペリジ
ン、ピペラジンまたはモルホリン基を形成し、または、
もしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表しそし
てR″は炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し
;式中、X+ は好ましくはH+ 、Na+ 、K+ 
、Ca2+/2、Mg2+/2、Zn2+/2、Cu2
+/2またはNi2+/2を表し;Aは炭素原子数1な
いし18のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、炭素
原子数2ないし12のアルキレン基または−O−もしく
は−S−により中断された炭素原子数2ないし12のア
ルキレン基を表し;R′とR″は、他と独立して、水素
原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル
基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭素原子数2ない
し4のアルキル)基を表すか;またはまたはR′は水素
原子を表しかつR″は炭素原子数1ないし4のアルコキ
シ基、アミノ基または炭素原子数2ないし18のアルキ
レン基を表すか;またはR′とR″はN原子と一緒にな
ってピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表す
式I、IIおよびIII の化合物を包含する本発明の
組成物は好ましい。
【0019】式中、X+ は、H+ 、Na+ 、K+
 、Ca2+/2、Mg2+/2、Zn2+/2、Cu
2+/2、Ni2+/2、またはN+ (R15)(R
16)(R17)(R18)を表し;そしてR15、R
16、R17とR18は、他と独立して、水素原子また
は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し;nは1ま
たは2の数を表し;もしもnが1を表すならば、Aは炭
素原子数1ないし12のアルキル基を表し;もしもnが
2を表すならば、Aは炭素原子数2ないし12のアルキ
レン基または−O−により中断された炭素原子数2ない
し12のアルキレン基を表し;mは1または2の数を表
し;その中で、もしもmが1を表すならば、R′とR″
は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6の
アルキル基、ヒドロキシ−(炭素原子数2ないし4のア
ルキル)基を表すか;またはまたはR′は水素原子を表
しそしてR″はアミノ基または炭素原子数1ないし4の
アルコキシ基を表し;またはR′とR″はN原子と一緒
になってピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を
形成し、もしもmが2を表すならば、R′は水素原子を
表しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン
基を表し;R1 、R2 およびR3 は同一であって
そして炭素原子数1ないし12のアルキル基、シクロヘ
キセニル基または式:−(CH2 )2 −R7 (式
中、R7 は−S(炭素原子数1ないし14のアルキル
)、
【化28】 を表す。)を表し;そしてR4 、R5 およびR6 
は水素原子を表す式I、IIまたはIII の化合物を
含有する本発明の組成物は特に記述できるものである。
【0020】式I、IIおよび/またはIII のジオ
キサホスホリナン類は、安定されるべき材料(例えばポ
リマー、潤滑油、および等々)に比例して、0.001
ないし10、例えば0.05ないし5、好ましくは0.
01ないし5、しかし特に0.1ないし2重量%の量で
、本発明の組成物中に存在するのが好ましい。これらの
化合物の一種またはそれ以上を使用でき、そして重量%
はこれらの化合物の全量を基準にしている。
【0021】式I、IIおよび/またはIII の手段
により本発明に従って安定化できるポリマーの例を下記
する。 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−
1、ポリメチルペンテン−1、ポリイソプレンまたはポ
リブタジエン、並びにシクロオレフィン例えばシクロペ
ンテンまたはノルボルネンのポリマー、(所望により架
橋結合できる)ポリエチレン、例えば高密度ポリエチレ
ン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)およ
び線状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
【0022】−2.  1.に記載したポリマーの混合
物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合
物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えば
PP/HDPE,PP/LDPE)およびポリエチレン
の異なるタイプの混合物(例えば、LDPE/HDPE
)。
【0023】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(
LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDPE
)との混合物、プロピレン/ブテン−1、エチレン/ヘ
キセン、エチレン/エチルペンテン、エチレン/ヘプテ
ン、エチレン/オクテン、プロピレン/イソブチレン、
エチレン/ブテン−1、プロピレン/ブタジエン、イソ
ブチレン/イソプレン、エチレン/アルキルアクリレー
ト、エチレン/アルキルメタクリレート、エチレン/ビ
ニルアセテートまたはエチレン/アクリル酸コポリマー
およびそれらの塩類(アイオノマー)、およびエチレン
とプロピレンとジエン例えばヘキサジエン、ジシクロペ
ンタジエンまたはエチリデン−ノルボルネンのようなも
のとのターポリマー;並びに前記コポリマーおよびそれ
らの混合物と1.に記載したポリマーとの混合物、例え
ばポリプロピレン/エチレン−プロピレン−コポリマー
、LDPEとエチレン/酢酸ビニル−コポリマーおよび
LLDPEとエチレン/アクリル酸コポリマー。
【0024】3a. 炭化水素樹脂(例えば炭素原子数
5ないし9)およびそれらの水素化変性物(例えば粘着
付与剤樹脂)。
【0025】4.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルス
チレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)。
【0026】5.スチレンまたはα−メチルスチレンと
ジエンまたはアクリル誘導体とのコポリマー、例えばス
チレン/アクリロニトリル、スチレン/アルキルメタク
リレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/ブタ
ジエン/エチルアクリレート、スチレン/アクリロニト
リル/メチルアクリレート;スチレンコポリマーと別の
ポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマーま
たはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーのよう
なものからの高耐衝撃性混合物;およびスチレンのブロ
ックコポリマー例えばスチレン/ブタジエン/スチレン
、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレ
ン/ブチレン/スチレンまたはスチレン/エチレン/プ
ロピレン/スチレンのようなの。
【0027】6.スチレンまたはαメチルスチレンのグ
ラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、
ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−アク
リロニトリルにスチレンのようなもの;ポリブタジエン
にスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタアクリ
ロニトリル);ポリブタジエンにスチレンおよび無水マ
レイン酸またはマレインイミド;ポリブタジエンにスチ
レン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマ
レインイミド;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニ
トリルおよびメチルメタアクリレート、ポリブタジエン
にスチレンおよびアルキルアクリレートまたはメタアク
リレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー
にスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアクリレート
またはポリメタクリレートにスチレンおよびアクリロニ
トリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレ
ンおよびアクリロニトリル、並びにこれらと5.に列挙
したコポリマーとの混合物、例えばABS−、MBS−
、ASA−またはAES−ポリマーとして知られている
コポリマー混合物。
【0028】7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化またはクロロスルホン
化ポリエチレン、エピクロロヒドリンホモ−およびコポ
リマー、ハロゲン含有ビニル化合物からのポリマー、例
えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン並びにこれらのコポリマ
ー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/
酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマ
ー。
【0029】8.α,β−不飽和酸およびその誘導体か
ら誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよび
ポリメタアクリレート、ポリアクリルアミドおよびポリ
アクリロニトリル。
【0030】9.前項8.に挙げたモノマー相互のまた
は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロ
ニトリル/ブタジエン、アクリロニトリル/アルキルア
クリレート、アクリロニトリル/アルコキシアルキルア
クリレートまたはアクリロニトリル/ハロゲン化ビニル
コポリマーまたはアクリロニトリル/アルキルメタアク
リレート/ブタジエンターポリマー。
【0031】10.不飽和アルコールおよびアミンまた
はそれらのアシル誘導体またはそれらのアセタールから
誘導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベ
ンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラ
ール、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン
;並びにそれらと上記1.に記載したオレフィンとのコ
ポリマー。
【0032】11. 環状エーテルのホモポリマーおよ
びコポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリ
エチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシド。
【0033】12. ポリアセタール、例えばポリオキ
シメチレンおよびエチレンオキシドをコモノマーとして
含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタンで変性
させたポリアセタール、アクリレートまたはMBS。
【0034】13. ポリフェニレンオキシドおよびス
ルフィド並びにポリフェニレンオキシドとポリスチレン
またはポリアミドとの混合物。
【0035】14. 一方の成分としてヒドロキシ末端
基を含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジ
エンと他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシ
アネートとから誘導されたポリウレタン並びにその前駆
物質。
【0036】15. ジアミンおよびジカルボン酸およ
び/またはアミノカルボン酸または相当するラクタムか
ら誘導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポ
リアミド4、ポリアミド6/6、ポリアミド6/10、
6/9、6/12および4/6、ポリアミド11、ポリ
アミド12、m−キシレンジアミンおよびアジピン酸の
縮合によって得られる芳香族ポリアミド;ヘキサメチレ
ンジアミンおよびイソフタル酸または/およびテレフタ
ル酸および所望により変性剤としてのエラストマーから
製造されるポリアミド、例えはポリ−2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m
−フェニレンイソフタルアミド。さらに、前記ポリアミ
ドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノ
マーまたは化学的に結合またはグラフトしたエラストマ
ーとの別のコポリマー;またはこれらとポリエーテル、
例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ールまたはポリテトラメチレングリコールとのコポリマ
ー。 EPDMまたはABSで変性させたポリアミドまたはコ
ポリアミド。加工の間に縮合させたポリアミド(RIM
−ポリアミド系)。
【0037】16. ポリ尿素、ポリイミドおよびポリ
アミド−イミド。
【0038】17. ジカルボン酸およびジオールおよ
び/ またはヒドロキシカルボン酸または相当するラク
トンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−
1, 4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、ポリ−[2,2−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン]テレフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエ
ート並びにヒドロキシ末端基を含有するポリエーテルか
ら誘導されたブロックコポリエーテルエステル。
【0039】18. ポリカーボネートおよびポリエス
テル−カーボネート。
【0040】19. ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホンおよびポリエーテルケトン。
【0041】20. 一方の成分としてアルデヒドおよ
び他方の成分としてフェノール、尿素およびメラミンか
ら誘導された架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルム
アルデヒド樹脂、尿素/ ホルムアルデシド樹脂および
メラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
【0042】21. 乾性および不乾性アルキド樹脂。
【0043】22. 飽和および不飽和ジカルボン酸と
多価アルコールおよび架橋剤としてのビニル化合物との
コポリエステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂
並びに燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変性物。
【0044】23. 置換アクリル酸エステル、例えば
エポキシアクリレート、ウレタン−アクリレートまたは
ポリエステル−アクリレートのようなものから誘導され
た熱硬化性アクリル樹脂。
【0045】24. 架橋剤としてのメラミン樹脂、尿
素樹脂、ポリイソシアネートまたはエポキシ樹脂と混合
してあるアルキド樹脂、ポリエステル樹脂またはアクリ
レート樹脂。
【0046】25. 天然ポリマー、例えばセルロース
、ゴム、ゼラチンおよびこれらの重合同族体方法で化学
的に変性させた誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピ
オン酸セルロースおよび酪酸セルロースのようなもの、
またはセルロースエーテル、例えばメチルセルロースの
ようなもの;ロジンおよびそれらの誘導体。
【0047】26. 前記したポリマーの混合物(ポリ
ブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド6/E
PDMまたはABS、PVC/EVA、PVC/ABS
、PVC/MBS、PC/ABS,PBTP/ABS,
PC/ASA,PC/PBT,PVC/CPE、PVC
/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可
塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、
PPE/HIPS、PPE/PA6.6およびコポリマ
ー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPE。
【0048】ポリマー、特に熱可塑性樹脂またとエラス
トマーを含有する組成物は特に好ましい。ポリマーとし
てホリオレフィンを含有する組成物は特記すべきである
【0049】潤滑油、金属工作液または圧媒液、特に潤
滑油を含有する組成物も好ましい。
【0050】適当な潤滑油は、例えば、鉱油もしくは合
成油もしくはそれらの混合物を基材にしている。潤滑油
は当業者には公知であり、適切な専門家向けの文献に記
載されている。例えば;ジーター  クラマン著、「潤
滑油と関係製品(Lubricants  and R
elated Products) 」(フェルラーク
  ヒェミー、ヴァインハイム1982年)に;シェベ
−コーベック「減摩剤ハンドブック(Das Schm
ierung−Taschenbuch) 」(Dr.
  アルフレッド  ヒューシッヒ−フェルラーク、ハ
イデルベルク、1974)に;および「ウルマン技術化
学辞典」,13巻,85−94頁(フェルラーク  ヒ
ェミー、ヴァインハイム、1977年)。
【0051】潤滑油は特に油と脂肪であるが、例えば鉱
油を基材にしている。油脂が好ましい。
【0052】使用できる潤滑油の他の群は、植物または
動物の油、脂肪、硬脂および蝋またはそれらの互いの混
合物または上述した鉱油または合成油との混合物である
。植物または動物の油、脂肪、硬脂および蝋は、例えば
、ヤシ油、ヤシ実油、オリーブ油、ナタネ油、西洋アブ
ラナ油、亜麻仁油、落花生油、ダイズ油、棉実油、ヒマ
ワリ油、カボチャ種子油、ココナット油、トウモロコシ
油、ヒマシ油、クルミ油およびそれらの混合物、魚油、
ウシの硬脂のような屠殺した動物からの硬脂、牛脚油お
よび骨油並びにそれらのそれらの硫酸化またはエポキシ
化した油のような改変形、例えば、エポキシ化ダイズ油
である。
【0053】鉱油は特に炭化水素化合物を基材にしてい
る。
【0054】合成潤滑油の例は、下記のものを基材にし
ている。脂肪族または芳香族カルボン酸エステル、高分
子エステル、ポリアルキレンオキシド、ホスフェート、
ポリ−α−オレフィンまたはシリコーン;一価アルコー
ルとの二価カルボン酸のジエステル、例えばセバシン酸
ジオクチルまたはアジピン酸ジノニル;一価の酸または
そのような酸の混合物とのトリメチロールプロパンのト
リエステル、例えばトリメチロールプロパン  トリペ
ラルゴネート、トリメチロールプロパン  トリカプリ
レートまたはそれらの混合物;二価の酸またはそのよう
な酸の混合物のペンタエリストールのテトラエステル、
例えばペンタエリストール  テトラカプリレート;多
価アルコールとの一価および二価の酸の混合エステル、
例えばカプリン酸とセバシン酸とのトリメチロールプロ
パンの混合(complex) エステルまたはその混
合物。
【0055】鉱油に加えて特に適当なものは、例えばポ
リ−α−オレフィン、エステルを基材にした潤滑油、ホ
スフェート、グリコール、ポリグリコールおよびポリア
ルキレングリコール、そして水とのそれらの混合物であ
る。
【0056】金属工作液と圧媒液は、潤滑油用に記述し
た上記と同じ物質を基材にして製造できる。往々にして
、それらは水または他の液体中の物質のような乳濁液で
もある。
【0057】上述の有機材料への混和は、例えば、工業
で常用の方法により、式I、IIおよび/またはIII
 の化合物と所望により他の添加剤中に混合することに
より行える。ポリマー、特に合成ポリマーの場合は、混
和は成型の前もしくは間に、または溶解もしくは分散し
た化合物をポリマーに適用することにより、適当ならば
溶媒を次に蒸発することにより行える。エラストマーの
場合は、これらはラテックスとして安定化できる。式I
、IIおよび/またはIII の化合物のポリマー中の
混和の別の可能性は、該当するモノマーの重合の前、間
または直後または架橋の前に添加することを包含する。 それらはそのようにだけでなくカプセル化した形(例え
ば蝋、油またはポリマー中に)でも添加できる。重合の
前または間の添加の場合は、式I、IIおよび/または
III の化合物は、ポリマーの鎖長の調節剤としても
機能できる(連鎖停止剤)。
【0058】式I、IIおよび/またはIII の化合
物またはそれらの混合物は、例えば、2.5ないし25
重量%の濃度で、これら化合物を含有しているマスター
バッチの形で、安定化されるべきプラスチックに添加す
ることもできる。
【0059】式I、IIおよび/またはIII の化合
物の混和は下記の方法により行うと便利である:−乳濁
液または分散液(例えばラテックスまたは乳濁液ポリマ
ーへの添加)−追加の成分またはポリマー混合物の混合
の間の乾燥混合物として−加工装置(例えば押し出し機
、密閉式混合機等)への直接添加−溶液または融解物と
して。
【0060】本発明のポリマー組成物は、いろいろな形
態で使用できまたはいろいろな製品を作製するのに加工
できる:例えば、シート、繊維、テープ、成形品、形材
として(を作製するために)または塗料、接着剤または
セメントのための結合剤として。
【0061】本発明の潤滑油は、例えば内燃モーター、
例えば自動車に使用される。
【0062】本発明の化合物または潤滑油組成物に加え
て、本発明の組成物は、特にそれらがポリマー、好まし
くは合成ポリマーを含有しているならば、他の常用の添
加剤をまだ含有できる。そのような添加剤の例を下記す
る:
【0063】1.酸化防止剤 1.1  アルキル化モノフェノール、例えば2,6−
ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチ
ル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4
−メチルフェノール、
【0064】1.2.アルキル化ハイドロキノン、例え
ば2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、
2,5−ジ−第三ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−
第三アミルハイドロキノン、2,6−ジフェニル−4−
オクタデシルオキシフェノール。
【0065】1.3.ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル例えば、2,2′−チオビス(6−第三ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オ
クチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(
6−第三ブチル−2−メチルフェノール)。
【0066】1.4.アルキリデンビスフェノール、例
えば2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メ
チルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−第三
ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)
フェノール]、2,2′−メチレンビス(4−メチル−
6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2′
−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)
、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチル
フェノール)、2,2′−エチリデンビス(6−第三ブ
チル−4−イソブチルフェノール)、2,2′−メチレ
ンビス〔6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェ
ノール〕、2,2′−メチレンビス〔6−(α,α−ジ
メチルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、4,4′
−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)
、4,4′−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチ
ルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビ
ス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベン
ジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(
5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル
)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカ
プトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(
3′−第三ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブチレ
ート〕、ビス(3−第三ブチル−4ーヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(
3′−第三ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベ
ンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレ
フタレート。
【0067】1.5.ベンジル化合物、例えば1,3,
5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、ビス(
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ス
ルフィド、イソオクチル  3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート、ビス(
4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベ
ンジル)ジチオテレフタレート、1,3,5−トリス(
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル
−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、ジオクタデシル  3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、モノエチル
  3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホネートのカルシウム塩、1,3,5−トリス(3
,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート。
【0068】1.6.アシルアミノフェノール、例えば
ラウリン酸4−ヒドロキシアニリド、ステアリン酸4−
ヒドロキシアニリド、2,4−ビス(オクチルメルカプ
ト)−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
アニリノ)−s−トリアジン、オクチル  N−(3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−カル
バメート。
【0069】1.7.β−(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価また
は多価アルコールとのエステル、アルコールの例:メタ
ノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール
、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペ
ンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シ
ュウ酸ジアミド。
【0070】1.8.β−(5−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の一
価または多価アルコールとのエステル、アルコールの例
:メタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル
)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチ
ル)シュウ酸ジアミド。
【0071】1.9.β−(3,5−ジシクロヘキシル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価
または多価アルコールとのエステル、アルコールの例:
メタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)
イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル
)シュウ酸ジアミド。
【0072】1.10.β−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例え
ばN,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン
、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、
N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0073】2.  紫外線吸収剤および光安定剤2.
1.2−( 2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリ
アゾール、例えば、5′−メチル、3′,5′−ジ−第
三ブチル−、5′−第三ブチル−、5′−(1,1,3
,3−テトラメチルブチル) −、5−クロロ−3′,
5′−ジ−第三ブチル−、5−クロロ−3′−第三ブチ
ル−5′−メチル−、3′−第二ブチル−5′−第三ブ
チル、4′−オクトキシ−、3′,5′−ジ−第三アミ
ルおよび3′,5′−ビス(α,α−ジメチルベンジル
)誘導体。
【0074】2.2.2−ヒドロキシ−ベンゾフェノン
、例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オク
トキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−
、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロ
キシ−および2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ
誘導体。
【0075】2.3.置換されたおよび非置換安息香酸
のエステル、例えば4−第三ブチルフェニル  サリチ
レート、フェニル  サリチレート、オクチルフェニル
  サリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス
(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾ
イルレゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル
  3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、およびヘキサデシル  3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0076】2.4.アクリレート、例えばα−シアノ
−β, β−ジフェニル−アクリル酸エチルエステル、
α−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリル酸イソオ
クチルエステル、α−カルボメトキシ−桂皮酸メチルエ
ステル、α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−桂皮
酸メチルエステル、α−シアノ−β−メチル−p−メト
キシ−桂皮酸ブチルエステル、α−カルボメトキシ−p
 −メトキシ桂皮酸メチルエステル、およびN−(β−
カルボメトキシ−β−シアノビニル) −2−メチルイ
ンドリン。
【0077】2.5.ニッケル化合物、例えば2,2′
−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル) −フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1
または1:2錯体であって、所望によりn−ブチルアミ
ン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシル
−ジ−エタノールアミンのような他の配位子を伴うもの
、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸モノア
ルキルエステル例えばメチルもしくはエチルエステルの
ニッケル塩、2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウン
デシルケトキシムのようなケトキシムのニッケル錯体、
1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾ
ールのニッケル錯体であって、所望により他の配位子を
伴うもの。
【0078】2.6.立体障害性アミン、例えばセバシ
ン酸ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
、セバシン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジル)  n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(ヒドロ
キシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒ
ドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物、N,N
′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミ
ノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮
合生成物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1
,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1
′−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5
−テトラメチルピペラジノン)。
【0079】2.7.シュウ酸ジアミド、例えば4,4
′−ジ−オクチル−オキシオキサニリド、2,2′−ジ
−オクチルオキシ−5,5′−ジ−第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ−
第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−
2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−エトキ
シ−2′−エチル−5,4′−ジ−第三ブチル−オキサ
ニリドとの混合物、オルト−およびパラ−メトキシ−二
置換オキサニリドの混合物、およびo−およびp−エト
キシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0080】2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−トリス
(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル) −
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2
,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4
−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,
4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニ
ル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5
−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオ
キシフェニル) −4,6−ビス(4−メチルフェニル
)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−
4−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス(2,
4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0081】3.  金属不活性化剤、例えばN,N′
−ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリチラル−N′
−サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロ
イル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラ
ジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾ
ール、ビス(ベンジリデン)オキサロジヒドラジッド 
 [bis(benzylidene)oxalodi
hydrazide]。
【0082】4.  ホスフィットおよびホスホナイト
、例えばトリフェニル  ホスフィット、ジフェニル 
 アルキル  ホスフィット、フェニル  ジアルキル
  ホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィ
ット、トリラウリル  ホスフィット、トリオクタデシ
ル  ホスフィット、ジステアリル  ペンタエリトリ
トール  ジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三
ブチルフェニル)  ホスフィット、ジイソデシル  
ペンタエリトリトール  ジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)  ペンタエリトリトー
ル  ジホスフィット、トリステアリル  ソルビトー
ル  トリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第
三ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナ
イト、
【0083】5.  過酸化を分解する化合物、例えば
β−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、
ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メ
ルカプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベ
ンズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン
酸亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリ
トール  テトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロ
ピオネート。
【0084】6.  ポリアミド安定剤、例えばヨウ化
物および/またはリン化合物と組合せた銅塩、および二
価マンガンの塩。
【0085】7.  塩基性補助安定剤、例えばメラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばCaステア
レート、Znステアレート、Mgステアレート、Naリ
シノレートおよびKパルミテート、ピロカテコール酸ア
ンチモン、またはピロカテコール酸亜鉛。
【0086】8.  核剤、例えば4−第三ブチル安息
香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0087】9.  充填剤および強化剤、例えば炭酸
カルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物および
水酸化物、カーボンブラック、グラファイト。
【0088】10. その他の添加剤、例えば可塑剤、
潤滑剤、乳化剤、顔料、蛍光増白剤、難燃剤、静電防止
剤および発泡剤。
【0089】潤滑油、金属工作液または圧媒液を基材に
した本発明の組成物は、ある種の使用特性を改善するた
めに添加される他の添加剤も含有できる:例えば他の抗
酸化剤、金属不活性化剤、錆抑制剤、粘度指数向上剤、
流動点低下剤、分散剤/表面活性剤および耐磨耗添加剤
【0090】抗酸化剤の例は、「1.抗酸化剤」の表題
で、特に1.1ないし1.10の個々の項目でもって上
に示した一覧表から見ることができる。他の追加の添加
剤を下記する:
【0091】アミン系抗酸化剤の例 N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ビス−(1,4−ジメチルペンチル)−
p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル
−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N
,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレン
ジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレ
ンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ビス(ナフチル−2)−p−フェニ
レンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p
−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル
)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(
1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレ
ンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p
−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルホナミ
ド)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフ
ェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソ
プロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフ
チルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オク
チル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三ブ
チル−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミ
ノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノ
ナノイルアミノフェノール、4−ドテカノイルアミノフ
ェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビ
ス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三
ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4
’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[
(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス
(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニ
ド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニ
ル]アミン、tert−オクチル化  N−フェニル−
1−ナフチルアミン、モノ−およびジアルキル化ter
t−ブチル/tert−オクチルジフェニルアミンの混
合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1
,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、N−アリルフ
ェノチアジン。
【0092】他の抗酸化剤の例 脂肪族または芳香族ホスファイト、チオジプロピオン酸
またはチオジ酢酸のエステル、またはジチオカルバミン
酸またはジチオリン酸の塩。
【0093】例えば銅のための金属不活性化剤の例は:
トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類とそれらの誘導
体、トルトリアゾール類とそれらの誘導体、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾトリアゾ
ール、2,5−ジメルカプトベンゾトリアゾール、2,
5−ジメルカプトベンゾチアジアゾール、5,5’−メ
チレンビスベンゾトリアゾール、4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾトリアゾール、サリチリデンプロピレン
ジアミン、サリチルアミノグアニジンおよびそれらの塩
類である。
【0094】錆抑制剤の例を下記する:a)有機酸とそ
のエステル類、塩類および無水物、例えば:N−オレイ
ルザルコシン、ソルビタンモノオレエート、ナフテン酸
鉛、無水アルケニルコハク酸、例えば無水ドデセニルコ
ハク酸、アルケニルコハク酸の部分エステルと部分アミ
ド、4−ノニルフェノキシ酢酸。 b)含窒素化合物、例えば: I.第1、第2または第3級脂肪族または環式脂肪族ア
ミン類と有機および無機酸のアミン塩、例えば油溶性の
アルキルアンモニウムカルボキシレート。 II.複素環化合物、例えば:置換イミダゾリン類とオ
キサゾリン類。 c)含リン化合物、例えば:リン酸の部分エステルまた
はホスホン酸の部分エステルのアミン塩、ジアルキルジ
チオリン酸の亜鉛塩。 d)含硫黄化合物、例えば:ジノニルナフタレンスルホ
ン酸バリウム、石油スルホン酸カルシウム。
【0095】粘度指数向上剤の例を下記する:ポリアク
リレート類、ポリメタクリレート類、ビニルピロリドン
/メタクリレート−コポリマー、ポリビニルピロリドン
類、ポリブテン類、オレフィンコポリマー類、スチレン
/アクリレートコポリマー類、ポリエーテル類。
【0096】流動点低下剤の例を下記する:ポリメタク
リレート、アルキル化ナフタレン誘導体。
【0097】分散剤/界面活性剤の例を下記する:ポリ
ブテニルコハク酸アミド類または−イミド類、ポリブテ
ニルホスホン酸誘導体、塩基性スルホン酸マグネシウム
塩類またはフェノール塩類、スルホン酸類とフェノール
類のカルシウム塩、並びにスルホン酸類とフェノール類
のバリウム塩。
【0098】耐磨耗添加剤の例は:硫黄および/または
リンおよび/またはハロゲン−含有化合物;例えば硫酸
化植物油、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、リン酸トリト
リル、塩素化パラフィン、アルキルおよびアリールジ−
およびトリスルフィド、トリフェニルホスホロチオネー
ト、ジエタノールアミノメチルトリルトリアゾール、ビ
ス(2−エチルヘキシル)アミノメチルトリルトリアゾ
ールである。。
【0099】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、
R5 およびR6 の少なくとも一つが上と同じに定義
される基:
【化29】 である式I、IIおよびIII のジオキサホスホリナ
ン化合物は新規であり、本発明により提供される化合物
である。
【0100】従って、本発明は式I、IIおよびIII
 :
【化30】 {式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
びR6 は他と独立して、水素原子;O、SまたはNH
により中断されていないまたは中断されている炭素原子
数1ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし12
のアルケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4
のアルキル基により置換されている炭素原子数5ないし
12のシクロアルキル基;シクロヘキキセニル基;また
は未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基
、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキ
シ基、炭素原子数2ないし18のアルコキシカルボニル
基または/および炭素原子数1ないし18のアルキルメ
ルカプト基により置換されているフェニル基を表すか;
または基:
【化31】 (式中、aは零または1を表し;そしてR7 は、−S
−R8 、
【化32】 または−N(R9 )(R10)を表し;R8 は炭素
原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし
12のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基または−
CH2 −COOR13を表し;R9 とR10は、他
と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基ま
たはフェニル基を表し;R11とR12は、他と独立し
て、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シ
クロヘキシル基またはフェニル基を表し;R13は水素
原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子
数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし1
2のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)を表
すか;R1 、R2 、R3 、R4 、R5 および
R6 は、他と独立して、−COOR13、
【化33】 (式中、R7 、R11、R12およびR13は上述の
意味を持ち;そしてR14は、もしもaが零を表すなら
ば水素原子を表し;そしてもしもaが1を表すならば水
素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)を表し;
但し、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 および
R6 の少なくとも一つは上述と同じに定義される基:
【化34】 の一つの基でなければならず;X+ は、H+ または
式:Mr+/rまたはN+ (R15)(R16)(R
17)(R18)(式中、Mr+はr価の金属陽イオン
を表し;rは1、2または3の数を表し;R15、R1
6、R17およびR18は、他と独立して、水素原子、
炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5な
いし12のシクロアルキル基、未置換のまたは炭素原子
数1ないし18のアルキル基で置換されたフェニル基を
表すか;またはR17とR18はN原子と一緒になって
、ピロリジン、イミダゾリジン、ピペリジン、ピペラジ
ンまたはモルホリン基を表すか;またはR16、R17
およびR18はN原子と一緒になってピリジン、ピコリ
ン、ピラジン、キノリンまたはイソキノリン基を形成す
る。)の基を表し;nは1、2、3または4の数を表し
;もしもnが1を表すならば、AはO、SまたはNHに
より中断されていないまたはされている炭素原子数1な
いし30のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアル
ケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4のアル
キル基により置換された炭素原子数5ないし12のシク
ロアルキル基、ベンジル基、未置換のまたは炭素原子数
1ないし18のアルキル基により置換されたフェニル基
、基:
【化35】 (式中、R19は水素原子またはメチル基を表し;bは
1ないし10の数を表す。)、または基:
【化36】 を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2
ないし18のアルキレン基または−O−、−S−または
−NH−により中断された炭素原子数2ないし18のア
ルキレン基を表し;もしもnが3を表すならば、Aは基
【化37】 を表し;そしてもしもnが4を表すならば、Aは基:C
(CH2 −)4 を表し;mは1または2の数を表し
;その中で、もしもmが1を表すならば、R′とR″は
、他と独立して、水素原子、O、SまたはNHにより中
断されていないまたは中断されている炭素原子数1ない
し18のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケ
ニル基、未置換のまたはまたは炭素原子数1ないし4の
アルキル基により置換された炭素原子数5ないし12の
シクロアルキル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし
18のアルキル基により置換されたフェニル基、ベンジ
ル基または基:−CH2 −CH(R19)−Y−R2
0〔式中、Yは−O−または−NH−を表し;R19は
上述の意味を持ち;そしてR20は水素原子、−CO−
(炭素原子数1ないし18のアルキル)または−CO−
(炭素原子数2ないし12のアルケニル)を表す。〕を
表し;またはR′は水素原子を表し;そしてR″は炭素
原子数1ないし12のアルコキシ基、基: −C(CH2 −O−R20)3  (式中、R20は上述と同じに定義される。)、または
基:−N(R21)(R22)〔式中、R21とR22
は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18
のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基
、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基
により置換されたフェニル基、−CO−(炭素原子数1
ないし18のアルキル)もしくは−CO−(炭素原子数
2ないし12のアルケニル)、ベンゾイル基または一緒
になって基:=CH−R23(式中、R23は水素原子
、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし12の
シクロアルキル基またはフェニル基を表す。)を表す。 〕を表すか、またはR′とR″はそれらが結合している
窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表し;
そしてもしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表
しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基
を表す。}の化合物にも関する。
【0101】式:
【化38】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一でありそし
て請求項13と同じに定義され;X+ は、H+ また
は式:Mr+/rまたはN+ (R15)(R16)(
R17)(R18)(式中、Mr+は1または2価の金
属陽イオンを表し;R15、R16、R17およびR1
8は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし1
2のアルキル基またはシクロヘキシル基を表す。)を表
し;nは1または2の数を表し;もしもnが1を表すな
らば、Aは炭素原子数1ないし18のアルキル基、シク
ロヘキシル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4の
アルキル基により置換されたフェニル基またはベンジル
基を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数
2ないし12のアルキレン基または−O−により中断さ
れた炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し;m
は1または2の数を表し;その中で、もしもmが1を表
すならば、R′とR″は、他と独立して、水素原子、炭
素原子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシル基
、フェニル基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭素原
子数1ないし4のアルキル)基を表すか;またはR′は
水素原子を表しかつR″はアミノ基、炭素原子数1ない
し6のアルコキシ基まはた基:−C(CH2 OH)3
 を表すか;またはR′とR″はN原子と一緒になって
ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環を形成しそ
して、もしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表
しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基
を表す。〕の化合物は好ましい。
【0102】R1 、R2 およびR3 が同一であり
そして基:−(CH2 )2 R7 を表し;R7 は
基:−S(炭素原子数1ないし14のアルキル)、
【化39】 を表し;そしてR4 、R5 およびR6 は水素原子
を表し;X+ は、H+ 、Na+ 、K+ 、Ca2
+/2、Mg2+/2、Zn2+/2、Cu2+/2ま
たはNi2+/2を表し;nは1を表し;Aは炭素原子
数1ないし18のアルキル基を表し;そしてmは1を表
し;R′は水素原子を表しそしてR″は炭素原子数1な
いし4のアルキル基、−CH2 −CH2 OHまたは
−NH2 を表す式IV、VまたはVIの化合物は特に
好ましい。
【0103】本発明は、酸化、熱および/または化学線
分解に対して有機ポリマー、潤滑油、金属加工液および
圧媒液を安定化するために、並びに潤滑液中の耐磨耗剤
および高圧添加剤として式I、IIおよび/またはII
I の化合物を使用する方法にも関する。
【0104】本発明は、酸化、熱および/または化学線
分解に対して有機ポリマー、潤滑液、金属加工液および
圧媒液を安定化する方法であって;これら材料に式I、
IIまたはIII の少なくとも一種の化合物を添加す
るかまたは安定剤としてそれらにそれを適用することを
包含する。
【0105】本発明の化合物および本発明の組成物中に
使用されるその上のジオキサホスホリナン化合物は、そ
れ自体知られている方法、例えば米国特許US−A33
28319号および2984551号に記載されていて
、下記の反応スキームにより総括することのできる方法
により製造される:
【化40】 (スキーム中、置換基R1 、R2 、R3 、R4 
、R5 、R6 、X、A、R′およびR″と記号mと
nは各々の場合において上述と同じに定義される。)。 この反応は、上述の米国特許に記述されているのと同じ
反応条件で行うと有利である。
【0106】遊離の対称型の1,3,5−ジオキサホス
ホリナン−5−ヒドロキシ−5−オキシド(換言すれば
、X+ は水素原子であり、R4、R5 およびR6 
は水素原子を表しそしてR1 、R2 およびR3 は
同じ意味を持つ。)は、概して、例えば、下記の方程式
に従って水分離器中トルエン中水性の次亜リン酸と該当
するアルデヒドを単に煮沸することにより取得できる。
【化41】 (式中、RはR1 、R2 およびR3 に与えられた
のと同じ意味を持つ。)。
【0107】該当する1,3,5−ジオキサホスホリナ
ン−5−ヒドロキシ−5−オキシドの塩は、該当する金
属水酸化物またはアミンによる後者の中和により有利に
得られる。
【0108】1,3,5−ジオキサホスホリナン−5−
ヒドロキシ−5−オキシドのエステル、アミドおよびヒ
ドラジドは、該当する容易に入手できる酸クロライドを
アルコール類、アミン類またはヒドラジン類と反応させ
ることにより得られる。
【0109】記述した製造工程のあるものを、下記の実
施例中で詳細に説明する。
【0110】上述の製造工程に要求される出発化合物は
、公知であるか常法を使用してそれ自体知られている方
法で製造できる。
【0111】
【実施例】下記の実施例は、本発明を説明するものであ
って、特に説明のない限り、バーセントは重量%による
【0112】実施例1:372g(5.0モル)のイソ
ブチルアルデヒドと220g(1.667モル)の次亜
リン酸を、攪拌下水分離器中で500mL(ミリリット
ル)のトルエン中、窒素下還流するために加熱する。6
時間後に、139.45gの水を分離してある。トルエ
ンを150℃の油浴温度で留去する。そして、残留分を
1L(リットル)のアセトニトリルに溶解する。得られ
た溶液を短時間還流し、次いで、広口の2Lのエルレン
マイヤーフラスコ中に注ぎ込む。結晶化のために、エル
レンマイヤーフラスコを氷中に置き、その内容物を温度
が〜0℃に到達する迄、充分に攪拌する。沈澱した白色
結晶を吸引によりろ過して取り、400mLの冷(0℃
)アセトニトリルで洗浄し、15時間にわたり60℃で
真空乾燥器内で乾燥して、融点110−130℃の純白
の飛散し易い化合物(表I)375.75gを得る。
【0113】実施例2:18.43g(0.1モル)の
ラウリンアルデヒドと4.40g(0.033モル)の
50%水性H3 PO2 溶液を、水分離器中、アルゴ
ン下、100mLのトルエン中、煮沸する。4時間後に
、2.7mLの水を分離する。トルエンをロータリーエ
バポレーター中留去する。そして残留分を150mLの
エタノールに溶解する。0℃に冷却した後に形成した粘
性の結晶糊を100mLのアセトニトリルで希釈し、吸
引してろ過して取り、アセトニトリルで洗浄する。少量
の活性炭を使用して同じ方法で再結晶を繰り返して、融
点60−63℃の無色の化合物12(表I)の16g(
理論収率:79.9%)を得る。
【0114】実施例3:3.86g(0.05モル)の
水酸化カルシウムを5mLの蒸留水にけん濁し、次いで
、100mLのエタノールと26.43g(0.1モル
)の化合物1(表I)を添加する。混合物を攪拌し、そ
の間に殆ど全てが僅かな発熱反応を伴って溶液中に溶解
する。一夜放置後、反応混合物をろ過し、ロータリーエ
バポレーター中アルコールを除く。次いで、白色の固形
残留分を、3時間にわたり80℃/0.1ミリバールで
乾燥し、融点>250℃の化合物16(表I)の26.
84g(理論収率:95%)を得る。
【0115】実施例4:13.2gの化合物1(表I)
を40mLの塩化メチレンに溶解し、10mLの塩化チ
オニルと3滴のジメチルホルムアミドを添加する。そし
て、ガスの発生が起こらなくなる迄50℃における混合
物の攪拌を継続する。溶媒を減圧下留去し、残留分を8
0℃/0.1ミリバールで30分間乾燥する。次いで4
0mLの塩化メチレンを添加し、次いで10.9mLの
ブチルアミンを滴下して添加する。一夜放置後、反応混
合物を水、希HCl次いでNaHCO3 で洗浄し、M
gSO4 上乾燥する。溶媒を留去し、残留分を石油エ
ーテルから再結晶し、融点137−160℃の白色化合
物5(表I)の10.2g(理論収率:55%)(異性
体混合物)を得る。
【0116】下記の表Iに掲示しそして実施例1ないし
4での述べなかった全てのジオキサホスホリナン化合物
は、該当する公知の出発物質より実施例1ないし4に記
述した方法により製造した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0117】化合物8、10、14、17および18は
実施例1と同様にして、化合物4**)、7、9、11
、13および16は実施例3と同様にして、そして化合
物2、3、5および6*** )は実施例4と同様にし
て製造する。 **)水酸化物の代わりにアミンの添加*** )アミ
ンの代わりにCH3 OHの添加
【0117】表II中
の化合物は、実施例3と4と同様にして得られる。
【表5】
【表6】 化合物19、20および23は実施例3と同様にして、
化合物21、22、24、25および26* )は実施
例4と同様にして製造する。*)アミンの代わりにアル
コールの添加
【0118】実施例5:ブラベンダー経時変化の間の架
橋に対するSBSの安定化 0.4%の化合物1(表I)を熱可塑性プラスチックS
BSエラストマー〔登録商標名:フィナプレン(Fin
aprene) 416にブラベンダー混合機中添加す
る。200℃、60rpmにおけるブラベンダー経時変
化の間に、かくして安定化した試料は架橋(トルクの増
加)が観察される迄に23分間の誘導時間を要する。1
の添加なしでは、架橋は4分間程に少ない時間後に発生
する。 実施例6:加工中の着色に対するポリプロピレンの安定
化 1.3kgのポリプロピレン粉末を、0.05%の亜リ
ン酸トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
、0.05%のテトラキス[3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシメチ
ル]メタン、0.05%のステアリン酸カルシウムおよ
び表III に示した安定剤と混合する。この混合物を
、その内部で三つの加熱区域を260℃、270℃およ
び280℃に設定した、20mmの円筒直径と400m
mの長さを持つ押出し機中で100回転/分で押出す。 冷却のために、押出し物を水浴中に導入し、次いで粒状
にする。得られた粒状物を3回押出す。3回目の押出し
の後で、ASTM  D−1925−70に従って黄色
度指数YIを測定する2mmにプレスしたシートを、粒
状物から製造する。低いYI値はシートの少ない着色を
表し、高いY値はシートの強い着色を表す。結果に就い
ては表III を参照。 表III  280℃における多数回の押出しの後プレスして製造し
たPPシート(2mm)の黄色度指数 ポリマー:登録商標名:HF20 安定化の基礎成分 0.05%のテトラキス[3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシメチル
]メタン+  0.05%のステアリン酸カルシウム+
  0.05%の亜リン酸トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル) 実施例7:潤滑油中の使用 耐磨耗性試験 耐磨耗添加剤としての適性を試験するために、シェル型
四球試験機を使用するASTM標準試験法D−2783
−81を使用する。使用する基材の油はシェル社からの
登録商標名:モービル(Mobil) BBである。下
記の性質を定量する: a)4個のボールを一緒にして10秒間以内に融着する
時の荷重(単位:kg)としての融着荷重WLb)1時
間にわたる20kgの荷重における平均磨耗傷の平均直
径(単位:mm)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂を基材にしたポリマーを除く
    有機ポリマー、潤滑油、金属工作液または圧媒液および
    式 【化1】 {式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
    びR6 は他と独立して、水素原子;O、SまたはNH
    により中断されていないまたは中断されている炭素原子
    数1ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし12
    のアルケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4
    のアルキル基により置換されている炭素原子数5ないし
    12のシクロアルキル基;シクロヘキセニル基;未置換
    のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基、ヒドロ
    キシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし18のアルコキシカルボニル基または
    /および炭素原子数1ないし18のアルキルメルカプト
    基により置換されているフェニル基を表すか;または基
    :【化2】 (式中、aは零または1を表し;そしてR7 は、−S
    −R8 、 【化3】 または−N(R9 )(R10)を表し;R8 は炭素
    原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし
    12のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基または−
    CH2 −COOR13を表し;  R9 とR10は
    、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18の
    アルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
    基またはフェニル基を表し;R11とR12は、他と独
    立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基
    、シクロヘキシル基またはフェニル基を表し;R13は
    水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
    原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し12のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)
    を表すか;R1 、R2 、R3 、R4 、R5 お
    よびR6 は、他と独立して、−COOR13、 【化4】 (式中、R7 、R11、R12、R13とaは上述の
    意味を持ち;そしてR14は、もしもaが零を表すなら
    ば水素原子を表し;そしてもしもaが1を表すならば水
    素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)を表し;
    X+ は、H+ または式:Mr+/rまたはN+ (
    R15)(R16)(R17)(R18)(式中、Mr
    +はr価の金属陽イオンを表し;rは1、2または3の
    数を表し;R15、R16、R17およびR18は、他
    と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
    キル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、
    未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基で
    置換されたフェニル基を表すか;またはR17とR18
    はN原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
    、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表すか
    ;またはR16、R17およびR18はN原子と一緒に
    なってピリジン基、ピコリン基、ピラジン基、キノリン
    基またはイソキノリン基を形成する。)の基を表し;n
    は1、2、3または4の数を表し;もしもnが1を表す
    ならば、AはO、SまたはNHにより中断されていない
    またはされている炭素原子数1ないし30のアルキル基
    、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、未置換のま
    たは炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され
    た炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、ベンジ
    ル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基により置換されたフェニル基、基:【化5】 (式中、R19は水素原子またはメチル基を表し;そし
    てbは1ないし10の数を表す。)、または基:【化6
    】 を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2
    ないし18のアルキレン基または−O−、−NH−また
    は−S−により中断された炭素原子数2ないし18のア
    ルキレン基を表し;もしもnが3を表すならば、Aは基
    : 【化7】 を表し;もしもnが4を表すならば、Aは基:C(CH
    2 −)4を表し;mは1または2の数を表し;その中
    で、もしもmが1を表すならば、R′とR″は、他と独
    立して、水素原子、O、SまたはNHにより中断されて
    いないまたは中断されている炭素原子数1ないし18の
    アルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、
    未置換のまたはまたは炭素原子数1ないし4のアルキル
    基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロア
    ルキル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基により置換されたフェニル基、ベンジル基また
    は基:−CH2 −CH(R19)−Y−R20〔式中
    、Yは−O−または−NH−を表し;R19は上述の意
    味を持ち;そしてR20は水素原子、−CO−(炭素原
    子数1ないし18のアルキル)または−CO−(炭素原
    子数2ないし12のアルケニル)を表す。〕を表し;ま
    たはR′は水素原子を表し;そしてR″は炭素原子数1
    ないし12のアルコキシ基、基: −C(CH2 −O−R20)3  (式中、R20は上述と同じに定義される。)、または
    基:−N(R21)(R22)〔式中、R21とR22
    は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18
    のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基
    、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基
    により置換されたフェニル基、−CO−(炭素原子数1
    ないし18のアルキル)もしくは−CO−(炭素原子数
    2ないし12のアルケニル)、ベンゾイル基または一緒
    になって基:=CH−R23(式中、R23は水素原子
    、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
    ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし12の
    シクロアルキル基またはフェニル基を表す。)を表す。 〕を表すか、またはR′とR″はそれらが結合している
    窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
    、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表し;
    そしてもしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表
    しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基
    を表す。}のジオキサホスホリナン化合物を少なくとも
    一種含有する組成物。
  2. 【請求項2】式I、IIおよびIII のジオキサホス
    ホリナン化合物において、R1 、R2 およびR3 
    が同一でありそして請求項1におけるのと同じに定義さ
    れそしてR4 、R5 およびR6 が水素原子を表す
    請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】式I、IIおよびIII のジオキサホス
    ホリナン化合物において、R1 、R2 およびR3 
    が同一でありそして炭素原子数1ないし18のアルキル
    基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基または基:
    −(CH2 )2 R7 を表し;R7 は基:−S(
    炭素原子数1ないし18のアルキル)、 【化8】 を表し;そしてR4 、R5 およびR6 は水素原子
    を表す請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】式I、IIおよびIII のジオキサホス
    ホリナン化合物において、X+ は、H+ または式:
    Mr+/rまたはN+ (R15)(R16)(R17
    )(R18)(式中、Mr+は1または2価の金属陽イ
    オンを表し;R15、R16、R17およびR18は、
    他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基またはシクロヘキシル基を表し;nは1または
    2の数を表し;もしもnが1を表すならば、Aは炭素原
    子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシル基、未
    置換のまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基により
    置換されたフェニル基またはベンジル基を表し;もしも
    nが2を表すならば、Aは炭素原子数2ないし12のア
    ルキレン基または−O−または−S−により中断された
    炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し;mは1
    または2の数を表し;その中で、もしもmが1を表すな
    らば、R′とR″は、他と独立して、水素原子、炭素原
    子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシル基、フ
    ェニル基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭素原子数
    1ないし4のアルキル)基を表すか;またはまたはR′
    は水素原子を表しかつR″はアミノ基、炭素原子数1な
    いし6のアルキルアミノ基、炭素原子数2ないし12の
    ジアルキルアミノ基、炭素原子数1ないし6のアルコキ
    シ基まはた基:−C(CH2 OH)3 を表すか;ま
    たはR′とR″はN原子と一緒になってピペリジン、ピ
    ペラジンまたはモルホリン環を形成しそして、もしもm
    が2を表すならば、R′は水素原子を表しそしてR″は
    炭素原子数2ないし18のアルキレン基を表す請求項2
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】式I、IIおよびIII のジオキサホス
    ホリナン化合物において、X+ は、H+ 、Na+ 
    、K+ 、Ca2+/2、Mg2+/2、Zn2+/2
    、Cu2+/2、Ni2+/2、またはN+ (R15
    )(R16)(R17)(R18)を表し;そしてR1
    5、R16、R17とR18は、他と独立して、水素原
    子または炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し;n
    は1または2の数を表し;もしもnが1を表すならば、
    Aは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;もし
    もnが2を表すならば、Aは炭素原子数2ないし12の
    アルキレン基または−O−により中断された炭素原子数
    2ないし12のアルキレン基を表し;mは1または2の
    数を表し;その中で、もしもmが1を表すならば、R′
    とR″は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ない
    し6のアルキル基、ヒドロキシ−(炭素原子数2ないし
    4のアルキル)基を表すか;またはまたはR′は水素原
    子を表しかつR″はアミノ基または炭素原子数1ないし
    4のアルコキシ基を表すか;またはR′とR″はN原子
    と一緒になってピペリジン、ピペラジンまたはモルホリ
    ン基を形成しそして、もしもmが2を表すならば、R′
    は水素原子を表しそしてR″は炭素原子数2ないし18
    のアルキレン基を表し;R1 、R2 およびR3 は
    同一であってそして炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、シクロヘキセニル基または式:−(CH2 )2 
    −R7 〔式中、R7 は−S(炭素原子数1ないし1
    4のアルキル)、 【化9】 を表す。〕を表し;そしてR4 、R5 およびR6 
    は水素原子を表す請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】式I、IIおよびIII のジオキサホス
    ホリナン化合物において、X+ は、H+ 、Na+ 
    、K+ 、Ca2+/2、Mg2+/2、Zn2+/2
    、Cu2+/2またはNi2+/2を表し;Aは炭素原
    子数1ないし18のアルキル基、フェニル基、ベンジル
    基、炭素原子数2ないし12のアルキレン基または−O
    −もしくは−S−により中断された炭素原子数2ないし
    12のアルキレン基を表し;R′とR″は、他と独立し
    て、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
    フェニル基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭素原子
    数2ないし4のアルキル)基を表すか;またはまたはR
    ′は水素原子を表しかつR″は炭素原子数1ないし4の
    アルコキシ基、アミノ基または炭素原子数2ないし18
    のアルキレン基を表すか;またはR′とR″はN原子と
    一緒になってピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン
    基を表す請求項4記載の組成物。
  7. 【請求項7】有機ポリマーと式I、IIまたはIII 
    のジオキサホスホリナン化合物の少なくとも一種を含有
    する請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】有機ポリマーが熱可塑性樹脂またはエラス
    トマーである請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】有機ポリマーがポリオレフィンである請求
    項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】潤滑油、金属工作液または圧媒液および
    少なくとも一種の式I、IIまたはIII のジオキサ
    ホスホリナン化合物を含有する請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】潤滑油および少なくとも一種の式I、I
    IまたはIII のジオキサホスホリナン化合物を含有
    する請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】抗酸化剤、光安定剤および加工安定剤(
    熱安定剤)のようなそれ以上の安定剤を追加して含有す
    る請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】式I、IIまたはIII 【化10】 {式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
    びR6 は他と独立して、水素原子;O、SまたはNH
    により中断されていないまたは中断されている炭素原子
    数1ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし12
    のアルケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4
    のアルキル基により置換されている炭素原子数5ないし
    12のシクロアルキル基;シクロヘキセニル基;または
    未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基、
    ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ
    基、炭素原子数2ないし18のアルコキシカルボニル基
    または/および炭素原子数1ないし18のアルキルメル
    カプト基により置換されているフェニル基を表すか;ま
    たは基:【化11】 〔式中、aは零または1を表し;そしてR7 は、−S
    −R8 、 【化12】 または−N(R9 )(R10)を表し;R8 は炭素
    原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし
    12のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基または−
    CH2 −COOR13を表し;R9 とR10は、他
    と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
    キル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基ま
    たはフェニル基を表し;R11とR12は、他と独立し
    て、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、シ
    クロヘキシル基またはフェニル基を表し;R13は水素
    原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子
    数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし1
    2のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。〕を表
    すか;R1 、R2 、R3 、R4 、R5 および
    R6 は、他と独立して、−COOR13、 【化13】 (式中、R7 、R11、R12およびR13は上述の
    意味を持ち;そしてR14は、もしもaが零を表すなら
    ば水素原子を表し;そしてもしもaが1を表すならば水
    素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)を表し;
    但し、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 および
    R6 の少なくとも一つは上述と同じに定義される基: 【化14】 の一つの基でなければならず;X+ は、H+ または
    式:Mr+/rまたはN+ (R15)(R16)(R
    17)(R18)(式中、Mr+はr価の金属陽イオン
    を表し;rは1、2または3の数を表し;R15、R1
    6、R17およびR18は、他と独立して、水素原子、
    炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5な
    いし12のシクロアルキル基、未置換のまたは炭素原子
    数1ないし18のアルキル基で置換されたフェニル基を
    表すか;またはR17とR18はN原子と一緒になって
    、ピロリジン、イミダゾリジン、ピペリジン、ピペラジ
    ンまたはモルホリン基を表すか;またはR16、R17
    およびR18はN原子と一緒になってピリジン、ピコリ
    ン、ピラジン、キノリンまたはイソキノリン基を形成す
    る。)の基を表し;nは1、2、3または4の数を表し
    ;もしもnが1を表すならば、AはO、SまたはNHに
    より中断されていないまたはされている炭素原子数1な
    いし30のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアル
    ケニル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基により置換された炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキル基、ベンジル基、未置換のまたは炭素原子数
    1ないし18のアルキル基により置換されたフェニル基
    、基: 【化15】 (式中、R19は水素原子またはメチル基を表し;bは
    1ないし10の数を表す。)、または基:【化16】 を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2
    ないし18のアルキレン基または−O−、−NH−また
    は−S−により中断された炭素原子数2ないし18のア
    ルキレン基を表し;もしもnが3を表すならば、Aは基
    : 【化17】 を表し;そしてもしもnが4を表すならば、Aは基:C
    (CH2 −)4 を表し;mは1または2の数を表し
    ;その中で、もしもmが1を表すならば、R′とR″は
    、他と独立して、水素原子、O、SまたはNHにより中
    断されていないまたは中断されている炭素原子数1ない
    し18のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケ
    ニル基、未置換のまたはまたは炭素原子数1ないし4の
    アルキル基により置換された炭素原子数5ないし12の
    シクロアルキル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし
    18のアルキル基により置換されたフェニル基、ベンジ
    ル基または基:−CH2 −CH(R19)−Y−R2
    0〔式中、Yは−O−または−NH−を表し;R19は
    上述の意味を持ち;そしてR20は水素原子、−CO−
    (炭素原子数1ないし18のアルキル)または−CO−
    (炭素原子数2ないし12のアルケニル)を表す。〕を
    表し;またはR′は水素原子を表し;そしてR″は炭素
    原子数1ないし12のアルコキシ基、基:−C(CH2
     −O−R20)3  (式中、R20は上述と同じに定義される。)、または
    基:−N(R21)(R22)〔式中、R21とR22
    は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18
    のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基
    、未置換のまたは炭素原子数1ないし18のアルキル基
    により置換されたフェニル基、−CO−(炭素原子数1
    ないし18のアルキル)もしくは−CO−(炭素原子数
    2ないし12のアルケニル)、ベンゾイル基または一緒
    になって基:=CH−R23(式中、R23は水素原子
    、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2
    ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし12の
    シクロアルキル基またはフェニル基を表す。)を表す。 〕を表すか、またはR′とR″はそれらが結合している
    窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリジン
    、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン基を表し;
    そしてもしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表
    しそしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基
    を表す。}のジオキサホスホリナン化合物。
  14. 【請求項14】式: 【化18】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一でありそし
    て請求項13と同じに定義され;X+ は、H+ また
    は式:Mr+/rまたはN+ (R15)(R16)(
    R17)(R18)(式中、Mr+は1または2価の金
    属陽イオンを表し;R15、R16、R17およびR1
    8は、他と独立して、水素原子、炭素原子数1ないし1
    2のアルキル基またはシクロヘキシル基を表す。)を表
    し;nは1または2の数を表し;もしもnが1を表すな
    らば、Aは炭素原子数1ないし8のアルキル基、シクロ
    ヘキシル基、未置換のまたは炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基により置換されたフェニル基またはベンジル基
    を表し;もしもnが2を表すならば、Aは炭素原子数2
    ないし12のアルキレン基または−O−により中断され
    た炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表し;mは
    1または2の数を表し;その中で、もしもmが1を表す
    ならば、R′とR″は、他と独立して、水素原子、炭素
    原子数1ないし18のアルキル基、シクロヘキシル基、
    フェニル基、ベンジル基またはヒドロキシ−(炭素原子
    数2ないし4のアルキル)基を表すか;またはR′は水
    素原子を表しかつR″はアミノ基、炭素原子数1ないし
    6のアルコキシ基または基:−C(CH2 OH)3 
    を表すか;またはR′とR″はN原子と一緒になってピ
    ペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環を形成しそし
    て、もしもmが2を表すならば、R′は水素原子を表し
    そしてR″は炭素原子数2ないし18のアルキレン基を
    表す。〕の請求項13記載のジオキサホスホリナン化合
    物。
  15. 【請求項15】R1 、R2 およびR3 が同一であ
    りそして基:−(CH2 )2 R7 を表し;  R
    7 は基:−S(炭素原子数1ないし14のアルキル)
    、【化19】 を表し;そしてR4 、R5 およびR6 は水素原子
    を表し;X+ は、H+ 、Na+ 、K+ 、Ca2
    +/2、Mg2+/2、Zn2+/2、Cu2+/2ま
    たはNi2+/2を表し;nは1を表し;Aは炭素原子
    数1ないし18のアルキル基を表し;そしてmは1を表
    し;R′は水素原子を表しそしてR″は炭素原子数1な
    いし4のアルキル基、−CH2 −CH2 OHまたは
    −NH2 を表す式IV、VまたはVIの請求項14に
    記載のジオキサホスホリナン化合物。
  16. 【請求項16】酸化、熱および/または化学線分解に対
    して有機ポリマー、潤滑油、金属加工液および圧媒液を
    安定化するために、請求項1に定義した式I、IIおよ
    び/またはIII のジオキサホスホリナン化合物を使
    用する方法。
  17. 【請求項17】潤滑液中の耐磨耗剤および高圧添加剤と
    して式I、IIおよび/またはIII のジオキサホス
    ホリナン化合物を使用する方法。
  18. 【請求項18】酸化、熱および/または化学線分解に対
    して有機ポリマー、潤滑液、金属加工液および圧媒液を
    安定化する方法であって;これら材料に式I、IIまた
    はIII の少なくとも一種の化合物を添加するかまた
    は安定剤としてそれらにそれを適用することを包含する
    方法。
JP3181999A 1990-06-26 1991-06-26 有機材料用の安定剤としてのジオキサホスホリナン化合物 Pending JPH04230293A (ja)

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