JPH04229103A - 田植機の苗押さえ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、田植機の苗載せ台上に
搭載された搭載苗が該苗載せ台の苗載せ面から浮き上が
ることを抑制するための構造に係り、詳しくは、苗載せ
台の搭載苗を横送りのストロークエンドにて縦送りする
縦送り機構を備え、搭載苗の浮き上がりを抑制する苗押
さえ具を、苗載せ面に対して遠近移動可能に苗載せ台に
取付け、縦送り機構の作動に伴ってその作動時のみ一時
的に苗押さえ具を苗載せ面から遠ざかる方向へ移動させ
て、苗押さえ具の抑制作用を解除させるように、縦送り
機構と苗押さえ具とを同調連係する連係機構を装備して
ある田植機の苗押さえ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の田植機の苗押さえ構造は、特開
昭６３−１７７７２２号公報に示されたもののように、
複数の苗押さえ具を一体的に連結する横扞を多数の同調
連係機構によって回動させることで、横送りのストロー
クエンドにて一時的に苗押さえ具を揺動上昇させて搭載
苗が円滑に縦送りできるように構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、苗
押さえ具を苗載せ面に対して平行移動的に遠ざけるよう
にしていたが、これに起因して不都合の生じることが判
ってきた。

【０００４】すなわち、苗押さえ具は苗の左右方向での
株間に位置し、その押さえ力は搭載苗の床土面に作用し
ている（図３参照）。従って、苗押さえ具は床土面とそ
の左右における株元部とによるガイドレール的作用によ
って、苗を横方向にずれ動かないようにする整流機能も
有しているのである。

【０００５】そこで、苗押さえ具を平行移動的に上げる
と苗押さえ具先端も床土面から上昇するので、前記整流
機能が不確実になり、苗が苗押さえ具に絡みついたり、
隣の苗列の株が苗押さえ具を交わして横にずれたまま下
降し、苗の取り量が不安定になるといったおそれがあっ
たのせある。

【０００６】本発明は、苗押さえ具の機能を損なうこと
なく上記おそれのない田植機の苗押さえ構造を得ること
が目的である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
は、冒頭に記載した田植機の苗押さえ構造において、苗
押さえ具を、その下端部の支点周りで該苗押さえ具の上
端側が苗載せ台に近づく側への揺動が可能に構成すると
ともに、連係機構の作動時における苗押さえ具上端部の
苗載せ面から遠ざかる方向への移動を抑制する規制部材
を苗載せ台に取付けてあることを特徴構成とする。

【０００８】

【作用】前記構成によれば、連係機構が作動して苗押さ
え具を苗載せ面から遠ざける側へ移動させても、苗押さ
え具の上端部は規制部材によってその苗載せ面から遠ざ
ける側への移動が規制されているので、常に苗の床土面
に作用する状態を維持することが可能になり、苗が苗押
さえ具に絡んだり、前述した整流作用の乱れといった不
都合を生じないようにできる。

【０００９】そして、苗押さえ具の上端部の移動向は苗
載せ台に近づく側への方向であるから、連係機構の非作
動時における苗押さえ機能を従来と変わりなく発揮させ
ることができる。

【００１０】

【発明の効果】その結果、苗押さえ具周りの比較的簡単
な改造によって、苗押さえ機能を損なうことなく従来の
不都合を解消して、苗の植付の安定化に寄与できる有用
な田植機の苗押さえ構造を提供できた。

【００１１】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１２】図６に本発明に係る苗植付装置１７を示し
ている。この苗植付装置１７は、走行機体（図示せず）
の後部にリンク機構を介して昇降自在に連結されており
、後下り傾斜姿勢であって、かつ、一定ストロークで左
右往復移動する苗のせ台９、苗のせ台９の下端部から一
株づつ苗を切り出して圃場に植付ける植付機構１８及び
接地フロート１９等をフレーム兼用の機台としての植付
伝動ケース２０に支持させて６条植え型式に構成してあ
る。

【００１３】前記苗のせ台９の苗載置面９Ａには、苗の
せ台９の横移動ストロークエンドにおいて、一株植付け
列相当分づつ載置苗を縦送りする突起付き無端ベルト式
縦送り機構２１を配設するとともに、植付機構１８によ
る一株苗取り量を変更調節できるよう構成してある。

【００１４】次に、縦送り機構２１の駆動構造について
説明する。

【００１５】図１、図４、および図５に示すように、前
記縦送り機構２１は、突起付き無端回動ベルト２２を、
苗載置面９Ａからわずかに突出する状態で配設し、そし
て、下方側の駆動プーリ２３を、苗のせ台９のストロー
クエンドにおいて所定量づつ回動させて載置苗を縦送り
するよう構成してある。つまり、駆動プーリ２３と同軸
芯周りで回動自在なスプロケット部材２４一方向クラッ
チ２５を介して取付け、このスプロケット部材２４と下
方側の回動支軸２６と一体回動自在なスプロケット部材
２７とをチェーン２８を介して連動連結してあり、回動
支軸２６に、苗のせ台９のストロークエンドにおいて植
付伝動ケース２０から延設した駆動軸２９に取付けた回
転カム３０が接当して揺動する駆動アーム３１を一体連
設してある。

【００１６】又、上記縦送り作動と同調して、載置苗を
押えて浮き上がりを阻止する状態と上方に持上がり退避
して縦送りを許容する状態とに状態変更する苗押さえ具
１を設けてある。

【００１７】つまり、図１に示すように、苗のせ台９の
条間仕切部にブラケット３２により上下スライド自在に
支持される支持軸３３を配置するとともに、この支持軸
３３に苗押さえ具１の支持部３４を外嵌してあり、支持
部３４を下方にバネ付勢状態で、ピン３５により支持軸
３３に受止め支持してある。そして、支持部３４に横杆
で成る支軸３が連結され、この支軸３に苗ステー２が取
付けられている。

【００１８】そして、苗のせ台９の背面に架設された回
動軸３６から延出した第１アーム１６が、ストロークエ
ンドにおいて接当回動する前記回動軸２６から延設した
駆動アーム１５に接当連動して、回動軸３６が回動し、
第２アーム８が前記支持軸３３を上方に押上げ作動させ
て苗押さえ具１を平行移動的に持ち上げるのであり、こ
れら一連の構成によって連係機構Ａが構成されるのであ
る。

【００１９】そして、回転カム３０及び駆動アーム３１
を左右に夫々一対づつ設け、前記苗のせ台９の左右スト
ロークエンドにおいて、２個の前記回転カム３０により
２個の駆動アーム３１を同時に接当揺動駆動するよう構
成してある。つまり、駆動軸２９を、植付伝動ケース２
０の左右両側において、夫々、苗のせ台９の横移動スト
ローク量と略等しい長さに延設配備するとともに、植付
伝動ケース２０の左右横側近傍に夫々回転カム３０を設
け、かつ、左右駆動軸２９，　２９の左右両外側端部に
も夫々回転カム３０，　３０を設けてある。

【００２０】苗のせ台９の横送り駆動用の螺軸７を苗の
せ台９側に支持させるための左右側枠６，　６に亘って
架設した前記回動支軸２６の左右両端部近くに、夫々、
一対づつの駆動アーム３１，　３１を近接位置に一体連
設してある。そして、左右ストロークエンドにおいて内
側の回転カム３０及び反対側外側の回転カム３０が同時
に２個の駆動アーム３１，　３１に接当作用するよう構
成してある。又、このとき、撓みを考慮して、横外方側
の回転カム３０がわずかに内方側の回転カム３０よりも
早く接当し始めるように設定してある。

【００２１】苗押さえ具１は複数の苗ステー２とこれら
を固着した支軸３とから成る２条一体式に構成してあり
、計３個の苗押さえ具１を装備しているとともに、各支
軸３夫々に手動の苗押さえ解除レバー１０が設けてある
。

【００２２】図１乃至図３に示すように、苗押さえ具１
の支軸３には、屈曲板材で成る解除レバー１０を固定し
てある。このレバー１０はその上部を左右方向で苗載せ
台９の縦フレーム５上に位置させてあり、その上端のノ
ブ１１を該縦フレーム５から突設した停止部材１２に係
止させてある。そして、このレバー１０を横へ弾性変位
して停止部材１２から外しての揺動操作によって、人為
的に複数の苗押さえ具１を押圧ばね１３に抗して支軸３
の支点Ｐ周りの揺動により、持ち上がり退避可能に構成
してある。

【００２３】従って、解除レバー１０を係止する停止部
材１２は、連係機構Ａの作動時における苗ステー２上端
部の苗載せ面９Ａから遠ざかる方向への移動を抑制する
規制部材となるのである。

【００２４】図１に示すように、支持部３４に屈曲した
バネ板１４をビス止めしてあり、解除レバー１０を揺動
上昇した位置に保持可能に構成してある。そして、その
バネ板１４は可動部材である支持部３４に取付けてある
ので、レバー１０を解除位置から戻し忘れても、連係機
構Ａの作動に伴う支持部３４の上昇揺動変位によって下
降した格納姿勢に自動的に戻るようになるのである。

【００２５】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】苗押さえ構造を示す側面図

【図２】解除レバーの配置状態を示す平面図

【図３】苗
押さえ状態を示す断面図

【図４】縦送り機構の伝動構造を示す側面図

【図５】横
送りの伝動構造を示す横断平面図

【図６】植付装置の側
面図

【符号の説明】

１　　　　苗押さえ具 ９　　　　苗載せ台 １２　　規制部材 ２１　　縦送り機構 ９Ａ　　苗載せ面 Ａ　　　　連係機構 Ｐ　　　　支点

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　苗載せ台（９）の搭載苗を横送りのス
   トロークエンドにて縦送りする縦送り機構（２１）を備
   え、前記搭載苗の浮き上がりを抑制する苗押さえ具（１
   ）を、苗載せ面（９Ａ）に対して遠近移動可能に前記苗
   載せ台（９）に取付け、前記縦送り機構（２１）の作動
   に伴ってその作動時のみ一時的に前記苗押さえ具（１）
   を前記苗載せ面（９Ａ）から遠ざかる方向へ移動させて
   、前記苗押さえ具（１）の前記抑制作用を解除させるよ
   うに、前記縦送り機構（２１）と前記苗押さえ具（１）
   とを同調連係する連係機構（Ａ）を装備してある田植機
   の苗押さえ構造であって、前記苗押さえ具（１）を、そ
   の下端部の支点（Ｐ）周りで該苗押さえ具（１）の上端
   側が前記苗載せ台（９）に近づく側への揺動が可能に構
   成するとともに、前記連係機構（Ａ）の作動時における
   前記苗押さえ具（１）上端部の前記苗載せ面（９Ａ）か
   ら遠ざかる方向への移動を抑制する規制部材（１２）を
   前記苗載せ台（９）に取付けてある田植機の苗押さえ構
   造。