JPH04227988A - 原油の脱歴及び脱金属化法 - Google Patents

原油の脱歴及び脱金属化法

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JPH04227988A
JPH04227988A JP3159545A JP15954591A JPH04227988A JP H04227988 A JPH04227988 A JP H04227988A JP 3159545 A JP3159545 A JP 3159545A JP 15954591 A JP15954591 A JP 15954591A JP H04227988 A JPH04227988 A JP H04227988A
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crude oil
carbonate
deasphalting
liquid phase
demetallizing
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JP3159545A
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Cesar Savastano
チェザール・サバスターノ
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Eni Tecnologie SpA
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Eniricerche SpA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G21/00Refining of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by extraction with selective solvents
    • C10G21/003Solvent de-asphalting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G21/00Refining of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by extraction with selective solvents
    • C10G21/06Refining of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by extraction with selective solvents characterised by the solvent used
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Working-Up Tar And Pitch (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アスファルテン及び金属を含有
する原油又は原油フラクションを脱歴及び脱金属化する
方法に係る。
【0002】原油中には、バナジウム及び他の金属(た
とえばニッケル及び鉄)が主としてポルフィリン及びア
スファルテン錯体の形で存在する。金属含量及び2種の
錯体の比率は、原油の成熟年数及び生成の間における条
件の過酷さに左右される。いくつかの種類の原油では、
バナジウム含量は1200ppmにも達し[J.M.S
ugiharaら、J.Chem.Eng.Data 
10,No.2,April 1965(190−19
4)]、ポルフィリンバナジウム含量は全バナジウムの
約20ないし約50%である[Fish及びKomle
nic,Anal.Chem.,56,(3),198
4(510−517)]。原油中に存在するバナジウム
は、接触クラッキング、水素化及び水素化脱流で使用さ
れる触媒に対して毒作用を発揮するため、精製操作に有
害な影響を及ぼす。燃料油の燃焼の際に存在するバナジ
ウムは、二酸化イオウの三酸化イオウへの酸化反応に触
媒作用を示し、腐食及び酸性雨の生成につながる。加え
て、金属ポルフィリンは比較的揮発性であり、原油を減
圧蒸留する際、蒸留物の重質フラクションへ流入する傾
向がある。従って、真空軽油中には、通常、極微量のバ
ナジウムが見られる。
【0003】精製操作においては、通常、流体接触クラ
ッキングへの原料として脱アスファルト化油が使用され
る。そのため、アスファルテンがコークスを生成し及び
/又は多量の水素を消費する傾向があるため、油を予め
脱歴する。アスファルテンの除去は、アスファルテンバ
ナジウム及びニッケルの除去及びヘテロ原子(特に窒素
及びイオウ)を含有する有機化合物の除去をもたらす。 工業的には、粗製の蒸留残渣(残油)をプロパンにより
又はROSE(残留油溶媒抽出)法(n−ブタン又はn
−ペンタンを使用する)により特異的に脱歴している。 これに関してH.N.Dunning及びJ.W.Mo
ore,Propane Removes Aspha
lts from Crudes,Petroleum
Refiner,36(5),247−250(195
7);J.A.Gearhart及びL.Garwin
,ROSE Process Improves Re
sid Feed,Hydrocarbon Proc
essing,May 1976,125−128;及
びS.R.Nelson及びR.G.Roodman,
The Energy Efficient Bott
om of the Barrel Alternat
ive,Chemical EnginneringP
rogress,May 1985,63−68を参照
する。詳述すれば、プロパンによる脱歴は、RDC(回
転ディスク接触)塔において、塔頂温度90℃(従って
、プロパンの臨界温度(約97℃)に近い)、塔底温度
約40℃、プロパン/油の比約5/1ないし約13/1
で行われる。これらの条件下では、塔頂生成物として軽
質成分及び溶媒を富有する留分が放出され、塔底生成物
として主としてアスファルト及び溶媒でなる重質の留分
が放出される。この第2の相は芳香族化合物を富有し、
原料中に存在するほぼすべてのアスファルテンを含有す
る。これら流出流の両方を、減圧下での一連の等温フラ
ッシュ蒸発に供し、プロパン/油の比が約1/1となる
まで蒸発処理を行う。さらにプロパン含量を低下させる
に当たっては、通常、水蒸気によるストリッピングが必
要である。蒸発したプロパンを凝縮し、加圧し、再循環
する。ROSE法では、高温、高圧下でn−ブタン又は
n−ペンタンを使用して、プロパン法のものと同様の2
つの留分を生成する。溶媒を回収するため、温度を溶媒
の臨界温度以上に上昇させ、凝縮した油相及びガス状溶
媒相の分離を生じさせる。プロパンを使用する方法での
脱歴効率は75−83%であり、脱歴された油の全回収
率は約70%である。一方、ROSE法では、これらの
値は、それぞれ75−90%及び70−86%である。 しかしながら、これらの方法は非常に高価かつ煩雑であ
り、処理すべき炭化水素原料に比べて非常に多量の溶媒
を必要とし、その効率及び収率は必ずしも満足できるも
のではなく、アスファルトタイプの副生成物を生じ、ア
スファルテンフラクションと共に除去されないポルフィ
リンバナジウム及びニッケルの如き金属を分離できない
【0004】これらの欠点を解消するため、当分野では
、炭化水素溶媒以外の溶媒の使用に基づく方法、特に可
能であれば超臨界条件下で使用される極性溶媒の使用に
基づく方法が提案されているが、これらの方法も充分な
進歩を示していない。米国特許第4,452,691号
は、原料を酸素化エーテル又はアルコール系溶媒と接触
させて液相からアスファルテンを沈殿させ、ついで液相
を溶媒分離することなくゼオライト触媒に供給すること
からなる高沸点炭化水素原料を低沸点炭化水素原料に変
換する方法を開示する。米国特許第4,618,413
号及び同第4,643,821号は、エチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート及びエチレンチオカーボ
ネートを含む各種溶媒で抽出することによる油製品から
のポルフィリンバナジウム及びニッケルの抽出法を開示
する。
【0005】本発明によれば、ジアルキルカーボネート
及び環状カーボネートから選ばれる有機カーボネートが
、原油又はそのフラクションと相互溶解を生ずる温度条
件下では、アスファルテン、アスファルテンバナジウム
及びニッケル及びヘテロ原子イオウ及び窒素を含有する
有機化合物を富有する容易に分離可能な固状残渣の沈殿
を生ずるとの知見を得た。さらに、沈殿固状物を除去し
た上述の均一系溶液を相互溶解温度よりも低い温度に冷
却する際、及び/又は有機カーボネートよりも極性の大
きい液状溶媒を添加する際には、該溶液は、精製された
液状油相(精製液相)と、ポルフィリンバナジウム及び
ニッケル及びヘテロ原子含有有機化合物を富有する粘稠
な抽出液相とに分離するとの知見を得た。最後に、かか
る沈殿及び相分離が温和な条件下で起こり、少量の溶媒
を使用すればよく、しかも脱歴効率及び脱歴油収率が予
想できないほど良好であるとの知見を得た。このように
、本発明によれば、簡単な操作により、油を脱歴できる
と同時に、ポルフィリンバナジウム及びニッケル、アス
ファルテンバナジウム及びニッケル及びヘテロ原子含有
化合物を除去でき、公知技術の上述した欠点を解消又は
少なくとも低減できる。
【0006】このように、本発明は、アスファルテン及
び金属を含有する原油又はそのフラクションを脱歴及び
脱金属化する方法において、a)前記原油又はそのフラ
クションを、一般式 (式中、R及びR′は同一又は異なるものであって、C
1−3アルキル基である)で表されるジアルキルカーボ
ネート及び一般式 (式中、R″は水素又はメチル基である)で表される環
状カーボネートの中から選ばれる有機カーボネートと接
触させ、該操作を、均一液相においてアスファルテン及
びアスファルテン金属を富有する固状残渣が沈殿するま
で行い、b)該固状残渣を均一液相から分離することを
特徴とする原油の脱歴行い脱金属化法を提供する。
【0007】本発明の方法の1具体例によれば、工程b
)で回収された均一液相を冷却して、有機カーボネート
を富有する抽出液相からの油富有精製液相の分離を生じ
させる。他の具体例によれば、有機カーボネートよりも
極性の大きい液状溶媒を、冷却しながら又は冷却するこ
となく、工程b)で分離された均一液相に添加して、上
述の如き精製液相及び抽出液相の分離を生じさせる。
【0008】本発明の方法の工程a)では、原油又はそ
のフラクション及び有機カーボネートを、相互溶解温度
に等しい又はそれ以上の温度で接触させる。この目的に
適する有機カーボネートは、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジイソ
プロピルカーボネート、エチレンカーボネート及びプロ
ピレンカーボネートである。混合ジアルキルカーボネー
ト(たとえばメチルエチルカーボネート)も使用できる
。この目的に好適な有機カーボネートはジメチルカーボ
ネート及びジエチルカーボネートである。これら2つの
中では、ジメチルカーボネートがより好ましい。本発明
の方法の工程a)は、有機カーボネート/原油の重量比
0.5/1ないし4/1で有利に行われる。この重量比
が0.5/1より小であれば、他の条件が同一である場
合、脱歴効率が許容されないほど低くなり、一方、4/
1より大であれば、粘着性の固状沈殿物が得られ、これ
らは沈降せず、分離が困難である。有機カーボネート/
原油の好適な重量比は1.5/1ないし2.5/1であ
り、最適値は約2/1である。均一液相については、相
互溶解温度と等しい又はそれ以上の温度に維持する。特
に、ジメチルカーボネートをジメチルカーボネート/原
油の重量比1.5/1ないし2.5/1で使用する場合
、かかる重量比に応じて約45℃以上の温度において相
互溶解条件(均一液相の生成)が達成される。ジエチル
カーボネートを使用する際には、室温(20−25℃)
で相互溶解が得られる。プロピレンカーボネートを使用
する場合、約150℃の温度で均一液相が得られ、この
均一液相は120℃以下の温度に冷却される際迅速に相
分離する。エチレンカーボネートでは、150℃以上の
温度で均一液相が得られる。このように、沈殿が生ずる
温度は、使用する有機カーボネートに応じて、一般に室
温(20−25℃)ないし約150℃又はそれ以上の範
囲で変動し、必要であれば、系を液相に維持するため大
気圧よりも高い圧力を使用する。有機カーボネートがジ
メチルカーボネートである場合、操作温度は好ましくは
60−90℃の範囲内であり、最適値は約80℃である
。有機カーボネートがジエチルカーボネートである場合
、操作温度は室温又は室温に近い温度である。いずれの
場合にも、アスファルテン、アスファルテンバナジウム
及びニッケル及びヘテロ原子含有化合物を富有する固状
残渣が均一液相から迅速に分離する。相互溶解温度以下
で操作する際には、脱歴効率は極めて低い。沈殿のため
の接触時間は、一般に数分(たとえば2分)ないし数時
間(たとえば6時間)の範囲である。一般に、数分(た
とえば1−2分)ないし1時間で実質的に完全な沈殿が
達成される。
【0009】本発明の方法の工程b)では、工程a)で
沈殿した固状物を均一液相から分離する。実際には、上
述の条件下で操作する場合、沈殿固状物は、固状物と均
一液相との間の比重の差及び液相の粘度が小さいこと(
溶媒による)によって、場合によっては併せて温度の影
響のため容易に沈降するとの知見を得ている。該方法の
工程b)の実際の装置では、液から固状物を分離する各
種の公知の方法(たとえば重力沈降、遠心分離、濾過又
はハイドロサイクロン処理)が利用される。分離が生ず
る際の温度は、液相を均一に維持できる温度でなければ
ならない。従って、利用する温度は工程a)について示
した範囲内でなければならない。
【0010】本発明の方法によれば、固状物の分離後、
工程b)で得られた均一液相を、抽出液相と精製液相と
に分離する[工程c)]。この分離は下記の2つの方法
によって実施される。これらの方法の1つでは、上記均
一液相を相互溶解温度以下の温度に冷却し[工程c′)
]、有機カーボネートを富有する抽出液相から油富有精
製液相を分離させる。他の方法では、工程b)で分離さ
れた液相に、冷却しながら又は冷却することなく、有機
カーボネートよりも極性の大きい液状溶媒を添加して[
工程c″)]、上述の如き精製液相及び抽出液相を分離
させる。カーボネートよりも極性の大きい溶媒として適
するものは、水又は低級脂肪族アルコール(好ましくは
メタノール)、又はこれらの混合物である。この溶媒の
添加量は、一般に、有機カーボネートの0.1ないし1
0重量%である。水の場合、これらの量は、原油中に少
量で存在しうる水で構成されてもよい。好ましくは、有
機カーボネートの約2−3重量%の量の溶媒を、好まし
くは同時に冷却しながら添加し、抽出液相及び精製液相
の分離を生じさせる。この相分離が生ずる温度は、使用
する有機カーボネート及びカーボネートよりも極性の大
きい液状溶媒の有無に応じて変動する。一般に、相分離
温度は約−10℃ないし約120℃である。しかしなが
ら、ジメチルカーボネートを使用する場合には、相分離
温度は、ジメチルカーボネートよりも極性の大きい液状
溶媒の有無に拘わらず、好ましくは約25−35℃であ
る。ジエチルカーボネートを使用する場合には、極性の
大きい液状溶媒、特にメタノールを添加することにより
、相分離は好ましくは室温又は室温に近い温度で行われ
る。いずれの場合にも、相分離は迅速であり、良好に分
離された精製液相及び抽出液相(組成は、他の条件が同
一である場合、相分離温度に左右される)を生成する。 これに関連して添付図面を参照する。当該図1は、ジメ
チルカーボネート(DMC)及び乾燥しかつアスファル
テンを除去したEgyptian Belaym原油か
らなる二元系の溶解度の変化を示す(実験によって測定
)(曲線−□−)。このグラフにおいて、横軸は二元系
の組成を示し、縦軸は温度(℃)を示す。曲線よりも上
の部分では完全に混和しており、系は均一液相であり、
完全溶解温度は約47℃である。この方法の工程a)に
おける固状物の沈殿は、これらの均一化条件下で行われ
る。曲線よりも下方の部分では、平衡状態の2つの液相
、特に精製液相(左に向って大)及び抽出液相(右に向
って大)が存在する。この状態は、固状物の分離後、均
一液相を完全溶解温度(この温度において、系は2つの
液相、すなわち油富有液相及び溶媒富有抽出液相に分離
する)に冷却する際に生ずる。たとえば、油50重量%
及びジメチルカーボネート 50重量%でなる系を約2
5℃に冷却する場合、図1に示すように、代表的には油
約73%を含有し、残余が主としてジメチルカーボネー
トでなる精製液相が分離する。これらの条件下では、相
当する抽出液相はジメチルカーボネート約83重量%及
び残余が主として油でなるものである。油をさらに富有
する(約90重量%)精製液相及びジメチルカーボネー
トをさらに富有する(約95重量%)抽出液相を得るた
め、25℃よりも低い相分離温度(たとえば−10℃ま
で)を選択することもできる。 別法では、25℃で得られた精製液相及び抽出液相を、
別々に、さらに冷却することもできる。たとえば25℃
で得られた抽出液相を約−5℃にさらに冷却する際には
、図1に示される如く、実質的にジメチルカーボネート
のみでなる第2の抽出物及び実質的に油のみでなる第2
の精製相の分離が生ずる。図1は、さらに、ジメチルカ
ーボネートについて0.4重量%(−△−)、2重量%
(−+−)及び3重量%(−◇−)の水を添加したジメ
チルカーボネート(DMC)及びアスファルテンを除去
したBelaym原油の系に関する変化を示す。図1か
ら、水の添加が系の完全溶解温度を上昇させること、及
び水を含有する系は分離して、水含量に応じてジメチル
カーボネートをさらに富有する抽出相及び油をさらに富
有する精製相を生ずることが理解される。
【0011】実際には、上述の如く操作する場合、初め
に原油中に存在していたポルフィリンバナジウム及びニ
ッケルは、大部分が抽出液相中に溶解し、従って、精製
液相はポルフィリン及びアスファルテンバナジウム及び
ニッケルの両方が低減しているとの知見が得られた。さ
らに、抽出相中に存在する油は軽質(平均分子量:原料
の約66%)であり、一方、精製相中の油の平均分子量
は初期の値と実質的に変わらない。該方法の工程b)で
分離された固状物はアスファルテンバナジウム及びニッ
ケルを富有し、イオウ及び窒素のヘテロ原子を含有する
有機化合物を富有する。特に、アスファルテン系沈殿物
の平均分子量は、代表的には約2100、すなわち重質
アスファルトの平均分子量又はアスファルテンについて
の代表的な値(2200−2300)に近いものである
との知見も得ている。本発明に従って操作することによ
り、初めに原油中に存在していた成分の分別と共に、抽
出相中での軽質成分の濃縮を達成できる。加えて、各種
温度におけるこの分別現象(各種温度において、有機カ
ーボネート溶媒に対する極性及び非極性化合物の親和性
の差に由来する)は、相分離温度に基づいて及び/又は
繰返し行う相分離によって一定の限度内で制御される。 最後に、抽出液相及び精製液相を通常の処理に供して各
成分を回収できる。
【0012】本発明の方法により、各種の原油又はその
フラクション、たとえば大気圧又は減圧蒸留によって還
元したアスファルテンを含有しかつ密度一般に約10な
いし約45°APIを有する原油を処理できる。このよ
うな原油のアスファルテン含量は約20重量%の値にも
達しうる。該方法は、好ましくは、使用する有機カーボ
ネートの沸点よりも約20−40℃高い初留点を有する
原油又はフラクションについて実施できる。この方法の
条件下で処理することが困難な重質原油又は蒸留残渣の
場合には、該原油又は残渣を、有機カーボネートで処理
する前に炭化水素成分で希釈できる。この目的に適する
炭化水素成分は、油−アスファルテン分散液の本来の状
態をあまり変化させないもの(たとえばC10−20パ
ラフィン留分、モーター駆動に通常使用されるタイプの
軽油及び灯油)の中から選ばれる。この炭化水素成分の
量は、本発明による方法の操作を行うに充分な流動性を
提供できる程度である。この方法の終了後、添加した炭
化水素成分を、当分野で公知の常法(たとえばフラッシ
ュ蒸発)によって精製液相及び抽出液相から回収する。 本発明の方法は簡単かつ便利である。特に、温和な温度
において、過剰に加圧することなく、低い有機カーボネ
ート/原油又は原油フラクションの比で実施される。さ
らに、該方法では、高い脱歴効率(一般に85−99%
)が達成され、この値は従来の実用されている方法のも
のよりも高い。完全に脱歴された油の収率は一般に90
%以上であり、この値は公知の方法と同等又はそれ以上
である。
【0013】
【実施例】下記の実施例は本発明をさらに説明するため
のものである。
【0014】実施例1この実施例では、下記の性質を有
するEgyptianBelaym原油(ランド/オフ
ショアブレンド)を脱歴に供した。 −密度                      
             27.9°API−比重 
                         
         0.888 g/ml(20℃)−
動粘度(20℃)                 
        57.13 cSt        
 (37.8℃)                 
      23.86 cSt−K UOP    
                         
     11.92−アスファルテン(n−ヘプタン
に不溶)      7.0%(重量)−イオウ含量 
                         
   2.31%(重量)−窒素含量        
                       59
00 ppm−バナジウム含量           
              69 ppm−ニッケル
含量                       
    60 ppm−水分            
                       約0
.4%(重量)ジメチルカーボネート 208.2g及
び上述の性質の原油98.9gを撹拌機を具備するフラ
スコに導入した。混合物を80℃に加熱し、この温度で
1時間撹拌して、フラスコ内で均一な液相及び該液相中
に分散した固状沈殿物を得た。このようにして得られた
懸濁液を、熱時(約80℃)、水ポンプによって生じた
減圧下でWhatman濾紙を介して濾過し、固状残渣
14.5gを集めた。濾液収集容器と減圧ポンプとの間
に冷却トラップを接続して、濾過の間に蒸発したジメチ
ルカーボネート及び他の軽質化合物を凝縮させた。濾過
後、冷却トラップの内容物を濾液に添加し、ついで分液
ロートに入れ、室温(約25℃)に放置冷却させた。こ
の温度において、液は2つの相、すなわち上方の精製油
相83.5g及び下方の粘性(抽出)相209gに分離
した。分離した固状残渣は、アスファルテン 6.4g
(44重量%)及び同伴された精製相(脱歴油約6.4
g及びジメチルカーボネート 1.4gでなる)8.1
g(56重量%)でなる。精製液相は、油69.2g(
82.8重量%)、ジメチルカーボネート 13.8g
(16.5重量%)及びアスファルテン 0.5g(0
.6重量%)でなる。抽出液相は、油16.7g(8重
量%)及びジメチルカーボネート 192g(92重量
%)でなる。従って、原油の脱歴効率は92.4%であ
る。また、油の全体の回収率は原油について87重量%
(精製相中での回収率70%及び抽出相中での回収率1
7%)である。原油の油含量について評価した脱歴油の
全体の収率は93.4重量%である。
【0015】表1は、初期の原油(G)、固状残渣(R
S)、精製液相(LR)及び抽出液相(LE)の各特性
を示す。
【表1】            特    性        
     G       RS       LR 
      LE     アスファルテン(重量%)
     7.0       44      0.
63     0    バナジウム(ppm)   
         69        nd    
  28       2.2    ニッケル(pp
m)              60       
 nd      22       0.8    
イオウ(重量%)             2.31
      nd      1.02     0.
26    窒素                 
      5900      nd      2
100     322nd=測定不能原油及び分離さ
れた各相のアスファルテン含量については、IP−14
3に従って変更を加えたASTM D−2007に従い
、サンプル1部当たりn−ヘプタン 10部の重量比で
操作し、還流条件下において2時間アスファルテンを沈
殿させて重量測定した。バナジウム及びニッケル含量に
ついては、予め酸分解したサンプルについての原子吸光
分析によって評価した。バナジウム含量については、バ
ナジウム(IV)電子スピン共鳴分光法によって確認し
た。イオウ含量については、X線蛍光分析によって評価
した。窒素含量については、通常のケルダール法によっ
て評価した。炭素/水素の原子比については、酸素流下
における元素分析によって評価した。表1に示すデータ
から、原油からのバナジウムの除去効率が59%(固状
沈殿物中において 52.6%及び抽出液相中において
6.4%)であることが理解される。ニッケルの除去効
率は60%(固状沈殿物中において57.3%及び抽出
液相中において2.7%)である。イオウの除去効率は
約56%(そのうち22.5%は抽出による)であり、
窒素の除去効率は64%(そのうち11%は抽出による
)である。固状残渣におけるC/Hの重量比(8.77
/1)は初期の原油(6.97/1)よりも明らかに大
きい。元素分析及び重量バランスから、酸素は精製油に
あまり取込まれないことが確認される。処理の間におけ
るジメチルカーボネートの分解は認められない。上述の
如くして得られた抽出液相を25℃から−5℃に冷却す
る際には、さらに、抽出液相の6重量%の量で油相が分
離してくる。
【0016】実施例2 実施例1のBelaym原油を、各種の温度において、
重量比1:1でジメチルカーボネートと接触させること
によって一連のテストを行った。いずれの場合にも、撹
拌を1時間続けた。撹拌後、沈殿温度で残留固状物を濾
過により分離した。濾過した液相を25℃に冷却したと
ころ(ただし、この温度で実施する第1のテストを除く
)、抽出液相及び精製液相が分離した。テスト1ないし
4は、使用した沈殿温度では原油とジメチルカーボネー
トとの間で完全な混和が生じないため、本発明の範囲を
逸脱するものである。テスト5ないし8では、沈殿工程
に当たり原油とジメチルカーボネートとの間で完全な混
和が生じ、従って、これらテストは本発明の範囲内のも
のである。表2は、各テストについて、沈殿工程の間の
温度(℃)、精製液相中の残留アスファルテンの重量割
合(%A−R)及び脱歴効率(%Eff−D)(原油の
アスファルテン含量に対する沈殿したアスファルテンの
重量百分率として表示)を示す。
【表2】         テスト番号    沈殿温度(℃) 
   %A−R    %Eff−D        
    1             25     
      7.1         0      
      2             30   
        5.4        24    
        3             40 
          5.7        20  
          4             5
0           5.2        26
            5            
 60           4.1        
41            6          
   70           3.9      
  44            7        
     80           3.9    
    44            8      
       90           4.1  
      41
【0017】実施例3 ジメチルカーボネートを実施例1のBelaym原油と
各種の相互重量比で接触させ、80℃で1時間撹拌し、
この温度において濾過によって残留固状物を分離し、最
後に濾液を25℃に冷却して、精製液相から抽出液相を
分離させることにより一連のテストを行った。テスト1
ないし4については本発明に従って実施した。テスト5
及び6は比較テストであり、これらのジメチルカーボネ
ート/原油の重量比では、沈殿した固状物は粘着性であ
り、濾過不能である。テストの結果を表3に記載する。 この表は、抽出工程の際のジメチルカーボネート/原油
の重量比(Rapp)、精製液相中の残留アスファルテ
ンの重量百分率(%A−R)及び脱歴効率(%Eff−
D)(原油のアスファルテン含量に対する沈殿したアス
ファルテンの重量百分率として表示)を示す。
【表3】テスト番号      Rapp      
%A−R    %Eff−D
【0018】実施例4 実施例1のBelaym原油を、重量比約1/2でジメ
チルカーボネートと接触させ、80℃において各種時間
で撹拌し、この温度において濾過によって残留固状物を
分離し、最後に濾液を冷却して精製液相から抽出液相を
分離させることにより一連のテストを行った。表4はテ
スト1ないし5の結果を表示するものであり、80℃に
おける原油とジメチルカーボネートとの間の接触時間(
時間)、精製液相中の残留アスファルテンの重量百分率
(%A−R)及び脱歴効率(%Eff−D)(原油のア
スファルテン含量に対する沈殿したアスファルテンの重
量百分率として表示)を示す。
【表4】         テスト番号    接触時間(時間)
    %A−R    %Eff−D       
     1             0.5   
         0.4        93   
         2             1.
0            0.7        8
8            3           
  2.0            0.5     
   92            4       
      4.5            0.6 
       90            5   
          6.0            
0.6        90
【0019】実施例5 アスファルテン含量20.3重量%のRospo di
 Mare原油(11.8°API)を、モーターの駆
動用に一般的に使用されているタイプの軽油で希釈し、
得られた混合物をジメチルカーボネートと接触させ、8
0℃で1時間撹拌した。ジメチルカーボネート/原油/
軽油の重量比は2.2:1:1である。80℃では均一
な液相が存在すると共に、残留固状物が沈殿した。該固
状物をほぼ沈殿温度で濾去した。 25℃において、濾液は精製液相及び抽出液相に分離し
た。精製液相中では、残留アスファルテンの量が4.7
重量%(軽油による希釈を補正した値)であることが確
認された。従って、脱歴効率は原油のアスファルテン含
量に基づいて評価して76%である。比較のため、上述
の条件下において、ただしジメチルカーボネートを使用
することなく操作することにより、原油からのアスファ
ルテンの抽出に関する3種のテストを行った。各テスト
における軽油:原油の比は、それぞれ0.6:1、1:
1及び3:1である。これら3種のテストでは、平均ア
スファルテン含量19.3重量%及び平均原油脱歴効率
4.9%で精製相が得られた。
【0020】実施例6 ジメチルカーボネート 27.75gを実施例1のBe
laym原油13.35gに添加し(ジメチルカーボネ
ート/油の重量比:2.08/1)、混合物を80℃で
30分間撹拌した。得られた溶液を60℃に調整し、こ
の温度に20分間維持した。 濾過によってアスファルテンの固状物を分離し、濾液に
精製水0.60g(ジメチルカーボネートに対して2.
1重量%)を添加し、撹拌しながら混合物を35℃に冷
却させた。撹拌を中止したところ、ジメチルカーボネー
トを富有する抽出液相(密度:1.039g/ml)及
び油富有精製相(密度:0.759g/ml)が迅速に
分離した。これらの値及び各相の組成は無水系のもの(
ただし20℃で分離)に匹敵するものである。精製相で
は、残留アスファルテン含量が0.3重量%であること
が測定された。従って、脱歴効率は93%である。テス
トを初めに80℃の代わりに60℃に加熱して行ったと
ころ、脱歴効率は47.1%であった。
【0021】実施例7 ジエチルカーボネートを各種重量比で実施例1のBel
aym原油と接触させ、室温(20−25℃)で10分
間撹拌し、固状物を20分間沈降させ、2500rpm
で5分間遠心分離して固状物を分離することにより一連
のテストを行った。テストの結果を表5に記載する。表
5は、抽出工程の際のジエチルカーボネート/原油の重
量比(Rapp)及び脱歴効率(%Eff−D)(原油
のアスファルテン含量に対する沈殿したアスファルテン
の重量百分率として表示)を示す。
【表5】
【0022】実施例8この実施例ではRA 370(R
A=大気圧蒸留残渣)+Belaymをジメチルカーボ
ネートで処理し、80℃で30分間撹拌し、沈殿物を濾
過し、室温で相分離を生じさせて精製液相及び抽出液相
を得た。RA 370+Belaymは下記の性質を有
する。 −アスファルテン含量               
            8.8重量%−密度(15/
4℃)                      
         0.9865g/ml−動粘度(5
0℃)                      
           2968 cSt      
  (100℃)                 
               117.5 cSt−
大気圧蒸留に供した原油に対する収率        
   60重量%テストの結果を表6に記載する。表6
は、抽出工程の際のジメチルカーボネート/RA 37
0+Belaymの重量比(Rapp)及び脱歴効率(
%Eff−D)(原油のアスファルテン含量に対する沈
殿したアスファルテンの重量百分率として表示)を示す
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】ジメチルカーボネート(DMC)及び脱歴した
Belaym原油(油)でなる二元系の溶解度の変化を
示すグラフである。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスファルテン及び金属を含有する原油又
    はそのフラクションを脱歴及び脱金属化する方法におい
    て、a)前記原油又はそのフラクションを、一般式(式
    中、R及びR′は同一又は異なるものであって、C1−
    3アルキル基である)で表されるジアルキルカーボネー
    ト及び一般式 (式中、R″は水素又はメチル基である)で表される環
    状カーボネートの中から選ばれる有機カーボネートと接
    触させ、該操作を、均一液相においてアスファルテン及
    びアスファルテン金属を富有する固状残渣が沈殿するま
    で行い、b)該固状残渣を均一液相から分離することを
    特徴とする、原油の脱歴及び脱金属化法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、前記有機カ
    ーボネートが、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
    ネート、ジプロピルカーボネート、ジイソプロピルカー
    ボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネ
    ート、及び混合ジアルキルカーボネートの中から選ばれ
    るものである、原油の脱歴及び脱金属化法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の方法において、前記有機カ
    ーボネートがジメチルカーボネート及びジエチルカーボ
    ネートから選ばれるものである、原油の脱歴及び脱金属
    化法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、前記有機カ
    ーボネートがジメチルカーボネートである、原油の脱歴
    及び脱金属化法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の方法において、前記工程a
    )を、有機カーボネート/原油の重量比0.5/1ない
    し4/1で行う、原油の脱歴及び脱金属化法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の方法において、前記工程a
    )を有機カーボネート/原油の重量比1.5/1ないし
    2.5/1で行う、原油の脱歴及び脱金属化法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の方法において、前記工程a
    )を有機カーボネート/原油の重量比約2/1で行う、
    原油の脱歴及び脱金属化法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の方法において、前記工程a
    )を、相互溶解温度において、必要であれば加圧し、時
    間約2分ないし約6時間、好ましくは数分ないし1時間
    で行う、原油の脱歴及び脱金属化法。
  9. 【請求項9】請求項8記載の方法において、前記工程a
    )を温度20−25℃ないし150℃又はそれ以上で行
    う、原油の脱歴及び脱金属化法。
  10. 【請求項10】請求項8記載の方法において、前記工程
    a)に当たりジメチルカーボネートを使用し、温度60
    ないし90℃、好ましくは約80℃で操作する、原油の
    脱歴及び脱金属化法。
  11. 【請求項11】請求項8記載の方法において、前記工程
    a)に当たりジエチルカーボネートを使用し、室温(2
    0−25℃)又は室温に近い温度で操作する、原油の脱
    歴及び脱金属化法。
  12. 【請求項12】請求項1記載の方法において、前記工程
    b)に当たり、沈殿した固状物を、重力沈降、遠心分離
    、濾過によって、又は前記工程a)の温度と等しい又は
    近い温度におけるハイドロサイクロンでの処理によって
    分離する、原油の脱歴又は脱金属化法。
  13. 【請求項13】請求項1記載の方法において、前記工程
    b)で回収した均一液相を冷却し、及び/又は有機カー
    ボネートよりも極性の大きい液状溶媒を冷却しながら又
    は冷却することなく添加して、精製液相及び抽出液相の
    分離を生じさせる、原油の脱歴及び脱金属化法。
  14. 【請求項14】請求項13記載の方法において、有機カ
    ーボネートよりも極性の大きい液状溶媒が、水、エタノ
    ール又はこれらの混合物である、原油の脱歴及び脱金属
    化法。
  15. 【請求項15】請求項13記載の方法において、前記液
    状溶媒を、有機カーボネートに対して0.5ないし10
    重量%の量で添加する、原油の脱歴及び脱金属化法。
  16. 【請求項16】請求項15記載の方法において、前記液
    状溶媒を、有機カーボネートに対して2−3重量%の量
    で添加する、原油の脱歴及び脱金属化法。
  17. 【請求項17】請求項13記載の方法において、温度−
    10ないし35℃に冷却することによって相分離を生じ
    させる、原油の脱歴及び脱金属化法。
  18. 【請求項18】請求項13記載の方法において、ジメチ
    ルカーボネートを使用し、温度25ないし35℃に冷却
    することによって相分離を生じさせる、原油の脱歴及び
    脱金属化法。
  19. 【請求項19】請求項13記載の方法において、ジエチ
    ルカーボネートを使用し、室温(20−25℃)又は室
    温に近い温度で操作して、ジエチルカーボネートよりも
    極性の大きい液状溶媒を添加することによって相分離を
    生じさせる、原料の脱歴及び脱金属化法。
  20. 【請求項20】請求項1記載の方法において、原油又は
    そのフラクションを、C10−20パラフィン留分、モ
    ーターの駆動に使用されるタイプの軽油及び灯油の中か
    ら選ばれる液状炭化水素フラクションで予め希釈する、
    原料の脱歴及び脱金属化法。
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IT22177A/90 1990-11-23
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