JPH04227462A - 空気の極低温分離法 - Google Patents

空気の極低温分離法

Info

Publication number
JPH04227462A
JPH04227462A JP21587391A JP21587391A JPH04227462A JP H04227462 A JPH04227462 A JP H04227462A JP 21587391 A JP21587391 A JP 21587391A JP 21587391 A JP21587391 A JP 21587391A JP H04227462 A JPH04227462 A JP H04227462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitrogen
pressure column
fraction
column
low pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21587391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2656403B2 (ja
Inventor
Rakesh Agrawal
ラケシュ.アグラワル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Products and Chemicals Inc
Original Assignee
Air Products and Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27073098&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH04227462(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from US07/633,826 external-priority patent/US5137559A/en
Application filed by Air Products and Chemicals Inc filed Critical Air Products and Chemicals Inc
Publication of JPH04227462A publication Critical patent/JPH04227462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2656403B2 publication Critical patent/JP2656403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気分離と、高窒素
回収を伴う超高純度窒素回収の極低温法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】極低温蒸留により空気を分離してその構
成成分にする数多い方法が周知である。典型的例として
、空気分離法では、汚染物質たとえば2酸化炭素と水を
圧縮空気流れから除去してからその露点の近くまでの冷
却が必要である。その後、冷却した空気を、高圧塔、低
圧塔およびアルゴン分離のサイドアーム塔が備わる連続
多塔式蒸留装置で極低温蒸留する。アルゴン分離の前記
サイドアーム塔は、典型的例として前記低圧塔と連絡し
、そこで、約8乃至12%アルゴンを含むアルゴン・酸
素流れを除去して、前記サイドアーム塔で極低温蒸留を
行う。
【0003】軽質汚染物たとえば、水素、ヘリウムおよ
びネオンをわずかしか含んでいない高純度窒素の生産法
が提案された。供給空気中のこれらの汚染物のいくつか
の濃度は20ppmという高いものになることがある。 これらの軽質成分のほとんど全部が、空気分離装置(A
SU)からの最終窒素生成物中にあらわれる。いくつか
の事例、たとえば電子工業において、この汚染度は、こ
の窒素製品の最終用途では受け入れられない。
【0004】下記の特許は、上記の問題の取り組み方を
開示する。すなわち:米国特許第4,824,453号
は、高純度窒素と同様、超高純度酸素の製法を開示し、
そこでは、窒素の純度が99.998%以上、そして不
純物の量がおおむね10ppm以下である。詳述すれば
、空気を精留装置で圧縮、冷却および蒸留する。前記蒸
留装置の第1段階精留では、高酸素留分を下部から除去
し、高窒素液体留分を前記第1段階精留の上部から除去
、過冷して、還流として第2段階精留の上部に戻す。 高窒素液体を、前記第2段階精留からの窒素蒸気の塔頂
除去位置のすぐ下の位置で前記第2段階の上部から除去
する。前記第1段階の下部から液体酸素を過冷、膨脹さ
せて高純度アルゴン塔の上部にあるボイラー・復水器の
駆動に用いる。第1段階の上部からの窒素蒸気は、高純
度酸素塔の下部にあるリボイラー・凝縮器の駆動に使用
される。生成物純度の増大には、前記高圧塔の上部から
の気体窒素流れの1部をパージとして除去する。
【0005】米国特許第4,902,321号は、多塔
装置における超高純度窒素の製法を開示する。空気を圧
縮、冷却して高圧塔に装入し、それをそこで空気固有の
成分に分離して、下部で酸素液体を、上部で高窒素蒸気
を発生させる。前記酸素液体を膨脹させて、高圧塔の上
部に熱学的に連結して、前記高窒素蒸気を凝縮するボイ
ラー・凝縮器の駆動に使用する。前記高窒素蒸気の1部
を高圧塔の上部から除去して、熱交換器の管側で凝縮す
る。結果としてできる液体窒素を膨脹させて、ストリッ
プ塔の上部に装入し、そこで不純物を含む窒素を前記ス
トリップ塔からフラッシュする。フラッシュで除去でき
ない僅かの不純物も、実質的に純粋の窒素の流れを前記
塔の上方方向に通過させてストリップする。前記ストリ
ップ塔の下部で収集された窒素液体を前記熱交換器のシ
ェル側にポンピングし、高窒素蒸気に接して蒸発させて
、高純度生成物として除去する。
【0006】ヨーロッパ特許第00376465号は、
超高純度窒素生成物を生成する空気分離法を開示する。 その方法では、普通の空気分離法からの窒素生成物を還
流凝縮器が備わる塔の下部に装入する。液体窒素を前記
塔の上部から抜取ってフラッシュして液体と蒸気を発生
させる。フラッシュの後、得られた液体をそこで2回目
のフラッシュを行って、結果としてできた液体を回収す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】超高純度窒素生成で説
明の諸工程に関連する問題が本質的に2つあるが、これ
らの問題は、前記´453号米国特許開示における純度
が、工業規格を満たすには極めてしばしば十分でなく、
また前記´321号米国特許の方法における窒素の回収
率が極めて低いという事実に関する。
【0008】本発明の目的は、製品として超高純度窒素
を高窒素回収率を伴って生産させる空気分離の方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、窒素、酸素
および揮発性凝縮可能の不純物から成る空気を、高圧塔
と低圧塔が備わる連続多塔式蒸留装置で分離する基本的
極低温法において、空気流れの圧縮、凝縮可能の不純物
の除去および冷却を行い、前記連続多塔式蒸留装置に供
給材料を発生させる。超高純度窒素を高窒素回収率で生
産するこの基本的方法における改良は、下記の諸工程、
すなわち: a)液体窒素留分と、揮発性不純物を含む高窒素蒸気留
分を前記高圧塔の上部 の近くで発生させることと、 b)前記液体窒素留分の1部を前記高圧塔から除去する
ことと、 c)前記液体窒素留分を膨脹させて、前記膨脹した留分
を前記低圧塔の上部に供給材料として導入することと、
d)残留揮発性不純物を含む高窒素蒸気留分を前記低圧
塔の上部に発生させて、この留分をオーバーヘッドとし
て除去することと、 e)前記工程(a)または(d)もしくはその両工程で
発生した前記高窒素蒸気留分の少くとも1つを部分的に
凝縮することと、 f)揮発性不純物に濃縮された前記未凝縮高窒素蒸気留
分の少くとも1つの1部を、パージ流れとして前記ボイ
ラー・凝縮器から除去することと、 g)前記凝縮高窒素蒸気留分の少くとも1つの少くとも
1部分を還流として塔に戻すこと、およびh)超高純度
窒素留分を製品として前記低圧塔から、揮発性不純物を
含む高窒素蒸気の除去位置の下、かつ、また液体窒素留
分を還流として前記低圧塔に戻す位置の下の位置で発生
させて除去する、諸工程から成るものである。
【0010】アルゴン回収が含まれる別の実施例では、
空気流れの圧縮と、凝縮性不純物の除去と、そして冷却
による冷却空気流の形成を行う。その後、この空気流れ
を、高圧塔、低圧塔および酸素からのアルゴン分離用サ
イドアームが備わる連続多塔式蒸留装置で極低温蒸留す
る。超高純度窒素製品の生産に必要な改良は下記の諸工
程、すなわち: a)前記冷却空気流れの実質的全量を前記高圧塔に供給
することと、 b)液体窒素留分と、揮発性不純物を含む高窒素蒸気を
前記高圧塔の上部近くで発生させることと、c)前記液
体窒素留分の1部を前記高圧塔から、揮発性不純物を含
む高窒素蒸気留分の除去に決められた除去位置の下の位
置で除去することと、 d)前記液体窒素留分を膨脹させて、前記膨脹留分を前
記低圧塔の上部に供給材料として導入することと、e)
残留揮発性不純物留分を含む高窒素蒸気留分を低圧塔の
上部で発生させて、その留分をオーバーヘッドとして除
去することと、 f)上記工程(b)または(e)で発生させた前記高窒
素蒸気留分の少くとも1つをボイラー・凝縮器で部分凝
縮して、前記凝縮高窒素蒸気留分の少くとも1つの少く
とも1部を還流として塔に戻すことと、g)前記工程(
f)で発生して揮発性不純物に濃縮された未凝縮高窒素
蒸気留分の少くとも1の1部を前記ボイラー・凝縮器か
らパージ流れとして除去することと、h)アルゴン流れ
を前記低圧塔から除去して、このアルゴン流れを前記サ
イドアーム塔で精留のうえ、高アルゴン生成物をオーバ
ーヘッドとして回収すること、および、 i)超高純度窒素留分を生成物として前記低圧塔から、
残留揮発性不純物を含む高窒素蒸気の除去位置の下、か
つ前記液体窒素留分を還流として前記低圧塔に戻す位置
の下の位置で発生させ、また除去すること、の諸工程か
ら成るものである。
【0011】超高純度窒素を高回収率で手入れする利点
は、揮発性不純物から濃縮してパージ流れにすることと
、これらのパージ流れの量を工程の重要位置で最小化す
ることで達成できるということである。
【0012】
【作用】本発明と、5ppm以下、好ましくは0.1p
pm以下の揮発性不純物含量の超高純度窒素生成物を発
生させる概念の理解を容易にするため、図1を参照する
。詳述すれば、酸素、窒素、アルゴン、揮発性不純物た
とえば水素、ネオン、ヘリウムその他同種類のもの、お
よび凝縮可能不純物たとえば2酸化炭素と水、から成る
空気流れを連続多段式圧縮装置に入れて、約80乃至3
00psia、典型的例として90乃至180psia
の圧力範囲内で圧縮することで空気流れから初期調製す
る。揮発性不純物の沸点は窒素よりもずっと低い。この
圧縮空気流れを冷却水でさまし、冷媒に接して冷やした
後、分子篩層に通してそれを凝縮水と2酸化炭素不純物
から除去する。
【0013】前記連続多塔式蒸留装置は、高圧塔202
、低圧塔204、および随意に、アルゴン分離用にサイ
ドアーム206から成る。高圧塔202は、供給空気流
れ10の圧力に接近した圧力、たとえば80乃至300
psiaで運転され、空気を前記塔中で蒸気と液体を均
質接触させることで、その成分に分離する。高圧塔20
2には蒸留トレーまたは充填物が備わり、どちらの媒材
も液・蒸気接触の遂行に適している。揮発性不純物が含
まれた高圧窒素凝気流れを、高圧塔202の上部で発生
させ、また粗液体酸素流れを高圧塔202の下部で発生
させる。
【0014】低圧塔204は、典型的例として、約15
乃至80psiaの圧力、好ましくは約18乃至25p
siaの圧力範囲で運転して、超高純度窒素生成物を生
成する。前記低圧塔は、高純度窒素、たとえば塔の上部
においての純度が容量比で99.998%、好ましくは
99.999%以上を付与しながらアルゴンの損失を最
小限に止め、高純度酸素流れを発生させることを目的と
する。低圧力塔204には、蒸留トレーまたは充填物か
ら成る気液接触媒体が備わる。
【0015】アルゴンサイドアーム塔206は、前記低
圧塔204と連絡していて、アルゴン流れをオーバーヘ
ッドとして、また酸素流れを残液として発生させる。塔
は、典型的例として、低圧塔圧力に近い圧力、たとえば
15乃至80psia、好ましくは約18乃至25ps
iaの圧力範囲内の圧力で運転する。
【0016】図1の工程において、凝縮可能不純物のな
い流れ10を、前記連続多塔式蒸留装置と運動する高圧
塔202に流れ12を経由して供給する材料を形成する
主熱交換器装置200に入れてその露点近くまで冷却す
る。揮発性不純物を含む高圧高窒素蒸気をオーバーヘッ
ドとして、また液体酸素留分を残液留分として発生させ
る。1つの実施例において、高圧塔202で発生させた
高圧窒素蒸気の少くとも1部分を管路14を経由して抜
き取り、その実質的全量を、前記低圧塔204の下部の
ボイラー・凝縮器208で凝縮する。不純物を含む高窒
素蒸気の凝縮はボイルアップ(boil−up) を付
与し、一方凝縮は、揮発性不純物の濃度を凝縮液相に還
元させ、また不純物を蒸気相に濃縮させる。凝縮窒素を
ボイラー・凝縮器208から抜き取り、その1部を還流
として管路16を経由して高圧塔202に案内する。凝
縮留分を好ましければ他の塔に還流として導入しても差
支えない。 前記高圧窒素の未凝縮分を管路18を経由してパージと
して除去する。しかし、前記留分を最初の塔202に戻
し、揮発性汚染物を別の位置で除去することも可能であ
る。また別の実施例では、パージを行うことなく、実質
的に窒素蒸気留分の全部をボイラー・凝縮器で凝縮し、
凝縮留分をその後第1、すなわち高圧塔202に戻すこ
とになる。
【0017】液体窒素留分を、高圧塔202内にある管
路14を経由して、前記窒素除去位置、典型的例として
、約3乃至5トレー下の位置で収集する。その液体窒素
留分を管路20を経由して除去、典型的例として等エン
タルピー膨脹させ、揮発性不純物を分離器210でそれ
からフラッシュする。前記分離器210からの液相を管
路22を経由して低圧塔204の上部に還流として導入
する。任意液体留分を前記高圧塔202の中間部から下
部へ管路24を経由して除去、膨脹のうえ低圧塔204
の中間部に還流として装入する。別の蒸気留分を管路2
6を経由して除去し、2留分に分離する。一方の留分を
管路28を経由して除去、主熱交換器装置200で熱入
れして、高圧気体窒素(HPGAN)として回収し、他
方の留分を管路30を経由して窒素再循環液化装置21
2に送り液化する。
【0018】超高純度窒素と高純度酸素を生成するとこ
ろが低圧塔204である。残留揮発性不純物を含む高窒
素流れを、高圧塔で除去されない場合、発生させて低圧
塔202の上部もしくは最上部から管路32を経由して
除去するが、そこでは熱交換器装置200の他のプロセ
ス流体に接して熱入れし、低圧気体窒素(LPGAN)
として回収する。前記熱入れ蒸気流れを熱交換器装置2
00から除去する。窒素蒸気流れ32中の残留揮発性不
純物の濃度を、高圧塔204の上部から管路18を経由
して除去された窒素パージ流れで一次的に調節する。工
程中の窒素回収を前記パージ流れ18の量で調節する。 超高純度窒素生成物を低圧塔204の上部近くで液体留
分として発生させ管路34を経由して除去する。典型的
例として、この除去位置は、窒素蒸気の管路32経由す
る除去位置の数トレー下、たとえば2乃至5トレー下の
位置である。またそれは分離器210からの高純度窒素
還流の導入位置の下、かつ低圧塔204の中間部の近く
から上部の管路36を経する廃窒素蒸気除去位置の上で
ある。高純度酸素流れを液体として、低圧塔204から
管路37を経由して除去し、また高純度酸素流れを蒸気
として管路39経由で除去し、主熱交換器装置200に
入れて熱入れして、気体酸素(GOX)として回収する
【0019】約8乃至12%アルゴンの濃度を有するア
ルゴン含有蒸気流れを、低圧塔204の中間位置から管
路38を経由して除去し、サイドアーム塔206装入し
て分離する。アルゴンをサイドアーム塔206にある酸
素から分離し、また高酸素残液留分を塔206の下部か
ら抜き取り、管路40を経由して低圧塔204に戻す。 高圧塔202と低圧塔204の様な、サイドアーム塔2
06には、気液接触媒体、たとえばトレーもしくは充填
物が備わる。高アルゴン蒸気流れをサイドアーム塔20
6から管路42を経由して除去するが、そこにおいて、
それを前記塔206の上部にあるボイラー・凝縮器21
4で凝縮する。前記凝縮アルゴン流れをアルゴン塔に還
流として戻し、また前記流れの残量を管路44を経由し
て除去、粗液体アルゴン流れ(粗LAR)として回収す
る。アルゴンサイドアーム塔206にあるボイラー・凝
縮器を、高圧塔202の下部から管路46を経由して液
体酸素を除去し、その液体を膨脹させ、その液体の留分
をボイラー・凝縮器214で部分蒸発させることで冷却
する。未蒸発留分の1部を還流として管路48を経由し
て低圧塔204に装入して、前蒸発部分をボイラー・凝
縮器214から除去、管路50を経由して供給材料とし
て低圧塔に装入する。
【0020】低圧塔の高純度窒素還流を、高圧塔から得
られた液体窒素留分を説明の通り膨脹させ、また補足窒
素を窒素再循環液化装置212から必要とされれば、入
手して得られる。窒素再循環液化装置212から窒素を
管路52で運搬し、分離器210で膨脹、フラッシュさ
せる。分離器210からのオーバーヘッドには、若干の
揮発性汚染物が含まれ、管路54を経由して廃液として
装置から除去する。任意に、それを低圧塔からの廃液流
れ36と結合させる。
【0021】図2は、超高純度気体窒素生成物を低圧塔
に発生させる図1の方法の変形の別の実施例を示す略図
である。図1に、類似の番号づけシステムを共通の装置
と流れに用いた。塔の分割に関する説明は、この方法と
図1の説明の方法の間に有意の相違がある場合に限られ
る。
【0022】図1の方法と図2のそれとの1つの相異点
は、図2にあるもので、軽質物の有意の濃度をもつ窒素
液化装置212からの液体窒素を管路52を経由して、
分離器210には送らないで高圧塔に送る。好ましくは
、この液体の供給場所をその供給場所のトレーの上で前
記軽質物の濃度を合わせるように選択する。典型的例と
して、液体窒素流れ20の抜き取りトレーの上の少くと
も1トレーに供給される。これは、パージ流れ18を通
してボイラー・凝縮器208から軽質物を廃棄させる率
を高め、分離器212の液体窒素供給物にはもつと低い
濃度の軽質物が含まれる。これは、分離器210を出て
低圧塔204に送られる液体流れ22中の軽質汚染物の
濃度を低下させる。図2の系統図と図1のそれとの別の
相異点は、残留軽質物または不純物の多い蒸気流れを管
路32を経由してパージとして除去し、高純度、低圧超
高純度気体窒素留分を生成させる。それには、汚染物が
含まれ、液体流れ34中の汚染物濃度の調節を助ける。 低圧超高純度窒素生成物のほとんど全部を管路35を通
して回収する。図示されていないが、分離器210から
の蒸気流れ54のガス抜きは必要でない。それを低圧塔
204の上部からの気体窒素流れ32と混合し、窒素再
循環液化装置212に送ることができる。
【0023】低圧塔の上部からの気体窒素中の汚染物の
大部分(図1の流れ32と図2の35)は、粗液体酸素
流れ46から到来する。高圧塔の下部にあるこの粗液体
酸素流れは、前記到来供給材料空気と接触し、従って軽
質汚染物の有意の濃縮を吸収する。前記粗液体酸素中の
不純物の量を減らしてから低圧塔204に還流として導
入するための別の方法として、高圧塔の下部からの前記
粗液体酸素流れを膨脹させてからそれを低圧塔または、
粗アルゴン塔の上部にあるボイラー・凝縮器に供給する
。前記膨脹部分をその後、分離器211に送り、この分
離器の上部からのフラッシュ蒸気をパージ流れ51とし
てとっておく。この液体の留分を前記ボイラー・凝縮器
214の気化器側に戻し、別の部分を低圧器に送る。
【0024】図3は、すべての気体生成物生産の系統図
を示し、窒素生成物の1部が高圧で、また極めて高純度
で生産される。これは、低圧塔から液体窒素流れ34の
1部をとり、それをポンピングして高圧にすることで達
成される。前記高圧液体窒素流れ55をその後、補助ボ
イラー・凝縮器216に送り、そこで、高圧塔202の
上部から管路57を経由して抜き取られた揮発性不純物
を含む高圧窒素流れに接して沸騰させる。凝縮液体窒素
流れ59を高圧塔に還流として戻す一方、沸騰流れ61
を主熱交換器装置200で熱入れして高純度気体窒素流
れを高圧で提供する。揮発性不純物の多い未凝縮流れの
1部を管路63を経由して除去して廃棄物として排出す
る。冷却付与にターボ膨脹器45を用いる。
【0025】図4は、超高純度気体窒素生産の工程機構
を示す。この方法において、管路34経由で除去された
低圧塔204からの液体窒素の1部を等エンタルピー膨
脹させる。この流れを管路65を経由して、低圧塔20
4の上部にあるボイラー・凝縮器218に運び、高窒素
留分の凝縮に用いる。パージ流れ67をこの部分からと
る。高濃度の軽質汚染物が含まれるパージ流れ18と6
7の双方を廃棄物流れ39と結合させてからターボ膨脹
器45で膨脹させる。
【0026】図5を参照して、供給材料流れを、酸素、
窒素、アルゴン、揮発性不純物たとえば水素、ネオンそ
の他同種類のもの、および凝縮可能の不純物たとえば2
酸化炭素と水から成る空気流れを多段式圧縮装置で約8
0乃至300psiaの圧力範囲に圧縮することで空気
流れから初めに調製する。この圧縮空気流れを冷却水で
冷却し、冷媒にあてて冷やし、それを分子篩層に通して
凝縮性水と2酸化炭素不純物を除去して流れ510とす
る。
【0027】本工程においては、凝縮可能不純物のない
空気流れ510を主熱交換器装置500に入れてその露
点近くまで冷却する。前記空気流れは、そこで連続多塔
式蒸留装置に連動する高圧塔502に管路512を経由
して送る供給材料を形成する。揮発性不純物が含まれる
高窒素蒸気をオーバーヘッドとして、また粗液体酸素留
分を残液分として発生させる。高圧塔502で発生した
窒素蒸気の少くとも1部を管路514を経由して抜き取
り、低圧塔504の下部のボイラー・凝縮器508で部
分凝縮する。不純物を含む高窒素蒸気の凝縮は、低圧塔
においてボイルアップを付与する。不純物がわずかな量
の凝縮窒素を、ボイラー・凝縮器508から抜き取って
、少くともその1部を高圧塔502の上部に還流として
管路516を経由して案内する。揮発性不純物に濃縮さ
れた未凝縮部分をパージとして管路518経由してとる
。高窒素液体を高圧塔502の上部から管路530経由
抜き取って、膨脹させて、低圧塔504の上部に送る。
【0028】超高純度窒素が生産されるのは低圧塔50
4である。図5の実施例においては、揮発性不純物の多
い窒素流れを低圧塔504の上部または最上部で発生さ
せる。最初の塔502で除去された不純物の量によるが
、揮発性不純物は、低圧塔504の最上部に出てくる。 揮発性不純物を含む高窒素留分をオーバーヘッドとして
管路520を経由して除去し、ボイラー・凝縮器514
で部分的に凝縮する。揮発性不純物の多い未凝縮気体を
パージ流れとして管路522を経由除去しながら前記凝
縮部分を低圧塔に管路524を経由して戻す。超高純度
窒素生成物たとえば5ppm、好ましくは0.1以下の
残留汚染物を含む生成物を、塔504にある揮発性不純
物の除去位置の下の位置の管路540を経由して除去す
る。
【0029】この方法で超高純度窒素生成物生産に必要
な冷却の達成のため、粗液体酸素を高圧塔502から残
液留分として管路542経由除去、膨脹させてその後、
低圧塔504の上部にあるボイラー・凝縮器514の気
化装置部に装入する。気化酸素を管路544を経由して
オーバーヘッドとして除去する。前記オーバーヘッドの
若干量を管路548経由でダーボ膨脹器546に迂回さ
せ、残量を主熱交換器装置500で熱入れし、その後、
ターボ膨脹器546に迂回させる。ターボ膨脹器546
からの排出物を熱交換器500のプロセス流体に接して
熱入れし、その後、廃棄物として排出する。任意に、タ
ーボ膨脹器546への供給材料のごく少量を膨脹弁を通
して迂回させ、その後、図示のように廃棄物として排出
させてもよい。
【0030】図1乃至5のさらなる実施例に構想すると
、それには、供給材料流れの揮発性不純物を低減してか
ら、低圧塔に導入する必要がある。たとえば。蒸留塔を
分離器210と211の代りに用いて、分離器へ到来す
る流れを冷却、膨脹させて塔の上部に導入する。揮発性
不純物を下降液体からフラッシュし、上昇蒸気により抜
き取る。通常、到来供給材料をボイラー・凝縮器に入れ
て、この塔の下部で前記液体に接して冷却する。従って
、蒸留塔を分離器210と211の代りに用いても差支
えない。
【0031】高圧塔から粗液体窒素流れ20中の揮発性
汚染物の低減に用いることができる実施例は、液体窒素
流れを高圧塔から3つ目の蒸留塔の上部に装入すること
である。下降液体をそこで、上昇蒸気により揮発性不純
物から除去する。到来供給材料空気流れの1部を用いて
、塔の下部にあるボイラー・凝縮器の窒素液体を蒸発さ
せる。固定蒸留塔からのオーバーヘッドを高圧塔202
の上部に戻してもよく、それで液体部分が分離器210
に移送されることになる。
【0032】酸素が全工程で必要生成物でない場合、図
4の系統図を、ボイラー・凝縮器208を高圧塔と連動
させ、また付加ボイラー・凝縮器を加え、さらにそれを
低圧塔の下部と連結させることで修正できる。
【0033】図5は、ボイラー・凝縮器508からとっ
た揮発性高純度パージ流れ518を示す。別の例として
、このパージを全部とらないで、前記高窒素流れ514
の全量を高圧塔508の上部にあるボイラー・凝縮器5
08で凝縮できる。この選択では、高圧塔の上部と、液
体窒素流れ530除去位置の間のトレー部の必要はなく
、液体窒素流れ530を凝縮窒素流れ516の一部とし
て抜き取り、低圧塔504に送る。
【0034】
【実施例】下記の実施例は、本発明の実施例を具体的に
示すが、その範囲を限定するものではない。 実施例1 高純度液体窒素 図1に説明の装置を用いる空気分離法を実行した。図1
は、超高純度液体窒素、液体酸素および液体アルゴンを
主として生産する装置を示す。この図においては、軽質
汚染物が含まれる供給材料空気流れ12を高圧塔の下部
で供給する。気体窒素流れ26を上部トレーの2、3の
トレー下で抜き取り、窒素再循環液化装置212に送り
、そこで窒素を凝縮する。液体窒素流れ20も、最終的
には低圧塔に還流を供給するほぼ同一の場所から抜き取
る。高圧塔の上部からは、主生成物流れはなにも抜き取
られることはなく、上部3乃至5トレーは蒸気相の軽質
物の濃度を増大する。非凝縮性パージ(流れ18)を低
圧塔の下部にあるボイラー・凝縮器からとる。このパー
ジには、かなり高い濃度の軽質物が含まれ、軽質汚染物
の大部分を本装置から除去してから僅かな供給材料も低
圧塔に導入する役目がある。
【0035】窒素液化装置への供給材料流れ、詳しくは
高圧塔からの流れ26には、他の流れと比較して有意に
高い濃度の軽質汚染物が含まれている。従って、前記液
化装置からの戻り液体窒素流れ52にも、好ましくない
ほど高濃度のこれらの成分が含まれている。この流れを
高圧塔からの還流流れ20と共に膨脹させて、分離器2
10に送る。この分離器において、約2乃至15%の全
供給材料流れをフラッシュすると、蒸気流れ54として
出てくる。分離器からの液体窒素流れを還流として低圧
塔の上部に送る。いくつかの事例では、この液体流れそ
れ自体が、生成物液体窒素規格に適格である。一般には
、低濃度がより好ましく、この流れを低圧塔の上部に還
流として供給することが有利である。低圧塔上部で起き
る下降液体流れを軽質成分からさらに除去し、高純度の
最終液体窒素生成物(流れ34)を、低圧塔の上部の1
乃至5トレーで抜き取る。分離器210からの蒸気流れ
54は、軽質汚染物が多く、廃棄物流れとして廃棄が好
ましい。この方法で、気体窒素生成物が、低圧塔から得
られ、これは相対的に純粋である。
【0036】図1における系統図の試験計算を所定のプ
ロセス設計で行った。供給材料空気中の水素濃度は6p
pmで、高純度液体窒素の生産が目的であった。パージ
流れ18の水素濃度が0.8%であることが観測される
。その流量は、高圧塔に流れる空気流れ12の全流量の
0.06%のかなり小さいものであり、この流れが供給
材料流れ12に含まれる約75%窒素を除去する責務が
ある。高圧塔から抜き取られた還流液体窒素流れ20に
は0.21ppmの水素が含まれている。この流れを液
化装置からの液体窒素流れ52と共に、分離器210で
フラッシュすると、分離器(流れ22)からの液体窒素
中の水素の濃度は0.09ppmに低下する。この濃度
は低くても、現在の産業界のさらに厳しい必要条件には
合わないかもしれない。合わないと、分離器からのこの
結果として出た液体を低圧塔の上部に送ってもよい。 そして低圧塔から抜き取られた液体窒素生成物(流れ3
4)には、約0.2ppbの濃度の水素が含まれている
【0037】図1における液体窒素生成物が非常に純粋
である1つの理由は、液体窒素生成物の抜き取り位置の
下の低圧塔に上昇する蒸気流れ中の水素の濃度がかなり
低いためである。たとえば、この濃度が0.06ppm
である。この蒸気は、それが低圧塔の上部数トレーに上
昇するに従い、下降液体窒素を軽質不純物から除去して
、液体窒素生成物を精製する。蒸気流れの上昇につれ、
蒸気相の軽質物の濃度は増加し、低圧塔の上部を離れる
気体窒素には、約0.19ppmの水素が含まれている
【0038】図1の方法は、これから説明の他の方法で
行うのと同様に、軽質汚染物の平衡定数がかなり高いと
いう事実を利用する。たとえば、90乃至105psi
aの典型的高圧塔圧力における水素の平衡定数は35乃
至50である。これは、高圧塔における液相の水素濃度
が、蒸気相にあるそれの約35分の1乃至50分の1で
あることを意味する。活用されるもう1つの事実は、こ
の平衡定数の値が、圧力の低下に従って急速に増加する
ことである。従って、18乃至25psiaの典型的低
圧塔圧力における水素の平衡定数の値が300の近辺で
ある。結果として、高圧塔からの液体の圧力が低下させ
られると、軽質汚染物の大部分がフラッシュした蒸気に
含められ、このフラッシュした蒸気の単離は、大いに低
い濃度の軽質汚染物を含む低圧塔の上部からの気体窒素
流れに結びつく。 実施例2 超高純度気体窒素 これまで図1に説明した系統図には、1つの主要な欠点
があるようだ。高純度の気体窒素生成物が必要な場合、
この方法で入手できる最も純粋な気体窒素流れは、低圧
塔の上部からの流れ32により説明される。この流れに
ある水素の濃度は約0.021ppmである。いくつか
の用途によっては、いっそう高純度の気体窒素流れの生
成が好ましい。図2では、超高純度の気体窒素生産の変
型を提供する。気体窒素生成物の流れを低圧塔の上部ト
レーの数トレー下で抜き取る(流れ35)。低圧塔の下
部から上昇する蒸気中の軽質汚染物の濃度は極めて低い
。すなわち、流れ36の濃度と本質的に同一である。 従って、窒素蒸気流れ35の軽質物の濃度も極めて低い
。少量の蒸気は塔内を上方方向に移動させられ、流れ3
2として塔の上部から収集される。この蒸気流れが、下
降還流液体窒素流れ22の前記軽質汚染物からの除去を
必要とする。蒸気流れ32の流量は、低圧塔の上部数ト
レーにおける所望の抜き取りを達成できるものである。 流れ32は廃棄物として廃棄しても、あるいは窒素再循
環液化装置に再循環させることもできる。主要点は、気
体窒素生成物流れ35を汚染窒素流れ32と混合しては
ならないことである。従って、この系統図の供給材料と
生成物の条件としては、濃度が2.5ppb以下の水素
が含まれるまた別の気体窒素生成物の生成が可能である
。 実施例3 超高純度気体窒素 図4は、図1と2の方法の他の変型を具体的に示し、極
めて高純度の気体窒素を生産する。この系統図において
、低圧塔の圧力は17乃至22psiaという普通の低
圧塔の圧力以上の圧力に増圧される。従って、前記低圧
塔は、低圧塔上部での圧力が22psia以上になるよ
う運転される。高圧塔からの液体窒素流れ20を低圧塔
の適当な位置、好ましくは、低圧塔の上部トレーの数ト
レー(1乃至5)に供給する。液体窒素流れ34を低圧
塔の適当な位置から抜き取る。適当な位置は液体窒素還
流流れ20の供給位置の少くとも1トレー下である。 この流れの1部または全部の圧力(流れ65)を下降さ
せ、低圧塔の上部にあるボイラー・凝縮器218で気化
させる。前記気化流れ35が、所望の高純度気体窒素生
成物を供給する。低圧塔の上部数トレーが、蒸気相の軽
質物を濃縮し、この流れをボイラー・凝縮器218で凝
縮すると、軽質成分の多い流れ67がパージ流れとして
抜き取られる。ボイラー・凝縮器を低圧塔と連動させ、
また、揮発性不純物を管路67を経由して除去すること
で、管路18経由、高圧塔からのパージングの削除が可
能である。その場合、管路14を経由して除去された蒸
気の実質的に全部を凝縮し、管路16経由、高圧塔に戻
す。
【0039】図4の機構の利点は、気体窒素生成の純度
と回収率は高い。これは、パージ流れ67の流量が、た
とえば図2にあるように、低圧塔の上部と分離器210
からのパージ流れに比べずっと小さいためである。
【0040】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば製品と
して超高純度窒素を高効率かつ高回収率で得ることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】強化された回収率を伴った超高純度窒素を発生
させる実施例の略図である。
【図2】図1の方法の変型であって、窒素液化装置から
の窒素の1部を膨脹させて冷却を施し、高圧塔に装入し
、そして液体窒素流れのほかに窒素蒸気流れを低圧塔の
上部の近くで除去する略図である。
【図3】図2の方法の変型であって、別のボイラー凝縮
器を用いて、高圧塔からの不純物を含む高窒素蒸気の1
部を低圧塔からの液体窒素生成物に接触させて凝縮する
略図である。
【図4】図1の変型であって、低圧塔からの液体窒素の
1部分を膨脹させ、それを用いて低圧塔の塔頂で窒素分
を凝縮させる略図で、ターボ膨脹器を設けて付加冷却を
することを示す図である。
【図5】図1の変型であって、低圧塔からの未凝縮窒素
留分の1部分だけをパージとして除去する略図である。
【符号の説明】 10  供給材料空気流れ 12  流れ 14  管路 16  管路 18  管路 20  管路 22  管路 24  管路 26  管路 28  管路 30  管路 32  管路 34  管路 35  管路 36  管路 37  管路 38  管路 39  管路 40  管路 42  管路 44  管路 45  ターボ膨脹器 46  管路 48  管路 50  管路 51  パージ流れ 52  管路 54  管路 55  液体窒素流れ 57  管路 59  液体窒素流れ 61  沸騰流れ 63  管路 65  管路 67  パージ流れ 200  主熱交換器装置 202  高圧塔 204  低圧塔 206  サイドアーム塔 208  ボイラー・凝縮器 210  分離器 211  分離器 212  窒素再循環液化装置 214  ボイラー・凝縮器 216  補助ボイラー・凝縮器 218  ボイラー・凝縮器 500  主熱交換器装置 502  高圧塔 504  低圧塔 508  ボイラー・凝縮器 510  流れ 512  流れ 514  管路 516  管路 518  管路 520  管路 522  管路 524  管路 530  管路 540  管路 542  管路 544  管路 546  ターボ膨脹器 548  管路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    連続多塔式蒸留装置には空気流れ
    を圧縮し、凝縮可能不純物を除去そして冷却して前記連
    続多塔式蒸留装置に供給する供給材料を発生させて、超
    高純度窒素を高窒素回収率で生産する、窒素、酸素およ
    び揮発性不純物から成る空気を連続多塔式蒸留装置で極
    低温分離する方法において、 a)液体窒素留分と、揮発性不純物を含む高窒素蒸気留
    分を前記高圧塔の上部の近くで発生させる工程と、b)
    前記液体窒素留分の1部を前記高圧塔から除去する工程
    と、 c)前記液体窒素留分を膨脹させて、前記膨脹した留分
    を前記低圧塔の上部に供給材料として導入する工程と、
    d)残留揮発性不純物を含む高窒素蒸気留分を前記低圧
    塔の上部に発生させて、この留分をオーバーヘッドとし
    て除去する工程と、 e)前記工程(a)または(d)もしくはその両工程で
    発生した前記高窒素蒸気留分の少くとも1つを部分的に
    凝縮する工程と、 f)揮発性不純物に濃縮された前記未凝縮高窒素蒸気留
    分の少くとも1つの1部を、パージ流れとして前記ボイ
    ラー・凝縮器から除去する工程と、 g)前記凝縮高窒素蒸気留分の少くとも1つの少くとも
    1部分を還流として塔に戻す工程と、 h)超高純度窒素留分を製品として前記低圧塔から、揮
    発性不純物を含む高窒素蒸気の除去位置の下、かつ、ま
    た液体窒素留分を還流として前記低圧塔に戻す位置の下
    の位置で発生させて除去する工程と、から成る空気の極
    低温分離法。
  2. 【請求項2】  前記高い方の圧力塔からの液体窒素を
    膨脹させ、前記揮発性不純物をそれからフラッシュする
    ことを特徴とする請求項1の空気の極低温分離法。
  3. 【請求項3】  前記分離器より得られた窒素液体の少
    くとも1部分を前記低圧塔の上部に窒素還流として戻す
    ことを特徴とする請求項2の空気の極低温分離法。
  4. 【請求項4】  前記低圧塔から液体窒素生成物を、残
    留揮発性不純物を含む前記窒素蒸気の除去位置約2乃至
    5トレー下の位置で抜き取ることを特徴とする請求項3
    の空気の極低温分離法。
  5. 【請求項5】  前記低圧塔の上部から窒素蒸気生成物
    流れを、残留不純物を含む高窒素蒸気の除去位置の下の
    位置で抜き取ることを特徴とする請求項3の空気の極低
    温分離法。
  6. 【請求項6】  前記高圧塔からの液体窒素を蒸留塔の
    上部で装入し、それから除去される揮発性成分を結果と
    してできる液体留分と共に、液体窒素を低圧塔に還流と
    して導入することに用いる分離器に装入することを特徴
    とする請求項2の空気の極低温分離法。
  7. 【請求項7】  前記液体窒素を低圧塔に戻す分離器は
    蒸留塔であることを特徴とする請求項8の空気の極低温
    分離法。
  8. 【請求項8】  前記低圧塔で、揮発性不純物の多い窒
    素留分を発生させて、前記低圧塔からの揮発性不純物を
    含む高窒素留分の1部を別のボイラー・凝縮器に装入し
    、前記低圧塔に還流として戻った凝縮留分で凝縮させて
    、未凝縮分をパージとして除去することを特徴とする請
    求項7の空気の極低温分離法。
  9. 【請求項9】  窒素回収率を増大させながら超高純度
    窒素生成物を生産するために、高圧塔、低圧塔およびア
    ルゴン分離用サイドアーム塔が備わる連続多塔式蒸留装
    置で空気を極低温分離する方法において、a)前記冷却
    空気流れの実質的全量を前記高圧塔に供給する工程と、 b)液体窒素留分と、揮発性不純物を含む高窒素蒸気留
    分とを前記高圧塔の上部近くに発生させる工程と、c)
    前記液体窒素留分の1部を前記高圧塔から、揮発性不純
    物を含む高窒素蒸気留分除去に決められた除去位置の下
    の位置で除去する工程と、 d)前記液体窒素留分を膨脹させて、前記膨脹留分を前
    記低圧塔の上部に導入する工程と、 e)残留揮発性不純物留分を含む高窒素蒸気留分を低圧
    塔の上部で発生させて、その留分をオーバーヘッドとし
    て除去する工程と、 f)上記工程(b)または工程(e)で発生させた前記
    高窒素蒸気留分の少くとも1つをボイラー・凝縮器で部
    分凝縮し、前記濃縮高窒素蒸気留分の少くとも1つの少
    くとも1部を還流として塔に戻す工程と、g)前記工程
    (f)で発生して揮発性不純物に濃縮された未凝縮高窒
    素蒸気留分の少くとも1つの少くとも1部をボイラー・
    凝縮器からパージ流れとして除去する工程と、 h)アルゴン流れを前記低圧塔から除去して、このアル
    ゴン流れを前記サイドアーム塔で精留のうえ、高アルゴ
    ン生成物をオーバーヘッドとして回収する工程と、i)
    超高純度窒素留分を生成物として前記低圧塔から、残留
    揮発性不純物を含む高窒素蒸気の除去位置の下、かつ前
    記液体窒素留分を還流として前記低圧塔に戻す位置の下
    の位置で発生させ、また除去する工程と、から成る空気
    の極低温分離法。
  10. 【請求項10】  前記高圧塔で、揮発性不純の多い窒
    素留分を発生させて、前記高圧塔からの揮発性不純物を
    含む高窒素蒸気留分の1部を別のボイラー・凝縮器に装
    入し、高圧塔に還流として戻った凝縮留分で凝縮させ、
    そして未凝縮留分をパージとして除去することを特徴と
    する請求項9の空気の極低温分離法。
  11. 【請求項11】  前記高圧塔からの液体窒素を膨脹さ
    せて、前記揮発性不純物をそれから分離器にフラッシュ
    することを特徴とする請求項10の空気の極低温分離法
  12. 【請求項12】  前記分離器から得られた窒素液体の
    少くとも1部を前記低圧塔の上部に窒素還流として戻す
    ことを特徴とする請求項11の空気の極低温分離法。
  13. 【請求項13】  前記低圧塔から液体窒素生成物を、
    残留揮発性不純物を含む窒素蒸気の除去位置の約2乃至
    5トレー下の位置で抜き取ることを特徴とする請求項1
    2の空気の極低温分離法。
  14. 【請求項14】  前記低圧塔の上部から窒素蒸気生成
    物流れを、残留不純物を含む高窒素蒸気の除去位置の下
    の位置で抜き取ることを特徴とする請求項13の空気の
    極低温分離法。
  15. 【請求項15】  前記高圧塔からの液体窒素を蒸留塔
    の上部で装入し、それから除去される揮発性成分を、結
    果としてできる液体留分と共に、液体窒素を低圧塔に還
    流として導入することに用いる分離器に装入することを
    特徴とする請求項14の空気の極低温分離法。
  16. 【請求項16】  前記低圧塔に液体窒素を戻す分離器
    は、蒸留塔であることを特徴とする請求項14の空気の
    極低温分離法。
JP21587391A 1990-08-06 1991-08-01 空気の極低温分離法 Expired - Lifetime JP2656403B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US56287890A 1990-08-06 1990-08-06
US562878 1990-08-06
US633826 1990-12-26
US07/633,826 US5137559A (en) 1990-08-06 1990-12-26 Production of nitrogen free of light impurities

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04227462A true JPH04227462A (ja) 1992-08-17
JP2656403B2 JP2656403B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=27073098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21587391A Expired - Lifetime JP2656403B2 (ja) 1990-08-06 1991-08-01 空気の極低温分離法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2656403B2 (ja)
CA (1) CA2048146C (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5359857A (en) * 1992-05-08 1994-11-01 Nippon Sanso Corporation Installation for air liquefaction separation and process therefor
JP6440232B1 (ja) * 2018-03-20 2018-12-19 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 製品窒素ガスおよび製品アルゴンの製造方法およびその製造装置
JP2020026898A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 空気分離装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5359857A (en) * 1992-05-08 1994-11-01 Nippon Sanso Corporation Installation for air liquefaction separation and process therefor
JP6440232B1 (ja) * 2018-03-20 2018-12-19 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 製品窒素ガスおよび製品アルゴンの製造方法およびその製造装置
JP2019163897A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 製品窒素ガスおよび製品アルゴンの製造方法およびその製造装置
JP2020026898A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 空気分離装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2048146A1 (en) 1992-02-07
CA2048146C (en) 1994-05-17
JP2656403B2 (ja) 1997-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4331460B2 (ja) 低温空気分離によるクリプトン及び/又はキセノンの製造方法及び装置
KR900007207B1 (ko) 초고순도 산소의 제조방법
US5137559A (en) Production of nitrogen free of light impurities
JP2677486B2 (ja) 超高純度窒素を製造するための方法と装置
EP0547946A1 (fr) Procédé et installation de production d'oxygène impur
JPH102664A (ja) 低純度及び高純度の酸素製品を製造する圧縮原料空気流の低温蒸留方法
JPH09318245A (ja) 高純度窒素製造装置及び方法
JP2886740B2 (ja) 超高純度窒素製品を製造するための集成多塔式蒸留装置
US5167125A (en) Recovery of dissolved light gases from a liquid stream
JPH10185425A (ja) 純粋でない酸素と純粋窒素の製造方法
US5123947A (en) Cryogenic process for the separation of air to produce ultra high purity nitrogen
KR100192702B1 (ko) 공급공기를 극저온 증류시켜서 초고순도 산소 생성물을 생산하는 방법
US5511380A (en) High purity nitrogen production and installation
KR950006408A (ko) 액체 산소 펌핑 방법 및 장치
JPH067601A (ja) 多成分流の分離方法
JPH0661402B2 (ja) 塔間熱的結合した多塔式蒸留方法
JPH05212203A (ja) 蒸留分離方法
JP3940461B2 (ja) 空気の分離方法及びその装置
EP0343421B1 (en) Ultra pure liquid oxygen cycle
JP2983393B2 (ja) 高純度窒素の製造における極低温蒸留により水素を除去する方法
JP3097064B2 (ja) 超高純度液体酸素の製造方法
US4530708A (en) Air separation method and apparatus therefor
JPH04227462A (ja) 空気の極低温分離法
KR950012518B1 (ko) 다성분 스트림으로부터 표준순도 및 초고순도의 휘발성 성분을 동시에 제조하는 방법
JPH04292778A (ja) 空気の極低温分離の方法