JPH04226642A - 身体組織の表皮下ステープル結合装置および方法 - Google Patents

身体組織の表皮下ステープル結合装置および方法

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JPH04226642A JP3235076A JP23507691A JPH04226642A JP H04226642 A JPH04226642 A JP H04226642A JP 3235076 A JP3235076 A JP 3235076A JP 23507691 A JP23507691 A JP 23507691A JP H04226642 A JPH04226642 A JP H04226642A
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    • A61B2017/0641—Surgical staples, i.e. penetrating the tissue having at least three legs as part of one single body

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の背景】この出願は、１９９０年９月１３日出願
の米国特許出願第５８１７７６号の一部継続出願である
。
【０００２】
【発明の分野】この発明は、偶発的あるいは外科的処置
により生じた開口の周囲の皮膚を皮下連結（結合）する
装置および方法に関する。
【０００３】
【先行技術の説明】縫合糸およびステープルを用いる現
代外科は、良好に限定されている。一般に、皮膚物質を
良好に連結する秘訣は、組織を扱う際の最大限の親切性
である。損傷および受傷した組織は壊死に通じ、その後
、綿維形成および瘢痕が生じる。開口に隣接する外科手
術末端を連結するために組織を扱う場合、開口端部を連
結するにあたり、通常の良く知られた証拠（ｔｅｌｌｔ
ａｌｅ）マークが皮膚に形成されることが最少量になる
ように注意しなければならない。たとえば、皮膚外科に
おいて縫合糸を適用すると、しばしばクロスハッチ状証
拠マークの外観が生じるのに対して、皮下に縫合糸を用
いる場合、証拠マークを最小にするため、早期に除去さ
れ得る。皮下縫合糸の適用は一般に、外皮および真皮の
下方に縫合糸を導入することである。いずれの場合も、
外皮の下方の任意の位置での皮膚物質の連結は、時には
「皮下性」と呼ばれる。
【０００４】皮膚物質の外科的連結はステープルの適用
によっても達成され、このステープルは一般的に金属材
料からなると共に、アンビルに対して作用させることに
より閉結されるようになっており、ここでアンビルは開
口周囲の皮膚に突刺された後で、ステープルの端部を閉
結させる。いずれの場合も、皮膚部分は最初に相互に引
張られ、それからステープル結合または縫合されて、自
然治癒がもたらされるまで相互に保持される。これらの
作業は、皮膚の相互の保持に一つの動作が要求され、ま
たステープル結合に別の動作が要求されることから、し
ばしば厄介な作業である。
【０００５】これまで、開口の周囲の皮膚物質部分を把
持し、それを相互に引張り、次いでステープルを表皮下
位置、すなわち外皮の下方に導入することができる装置
は提供されていないようである。皮膚物質を相互に引張
り、ステープルを皮下領域、すなわち真皮の下方領域に
打込むことができる装置も、提供されていないようであ
る。この発明は、皮膚物質を連結するための前述のよう
な装置および方法を目的としている。
【０００６】
【発明の概要】身体皮膚組織のような媒体の少なくとも
２つの隣接端部分を連結するための外科装置であって、
一対のジョー、前記ジョーを相互方向および離れる方向
に移動する装置、および各ジョーから延設されると共に
、対向ジョーに対面する身体組織係合装置であって、前
記媒体の各対向部分に係合するようにされて、ジョーが
相互方向に移動される時、前記係合装置が前記媒体の２
つの端部分を相互方向に移動させて、不規則あるいは波
状形状を生じさせることにより、長部材が総体的に前記
媒体の中間に向けられて、媒体の両部分が連結されるよ
うにした前記係合装置、からなる外科装置。
【０００７】長い連結部材を総体的に接触面の中間に、
かつ身体組織の表皮下に向けて、端部分を連結する装置
が設けられる。各ジョーが、開口に隣接する皮膚の端縁
部分に係合するように位置される鋭端部材を包含し、ジ
ョーが相互方向に移動される時、皮膚部分が相互方向に
移動し、係合して、それらの間の接触面に波状形状を生
じさせるようにすることが好ましい。この装置はさらに
、ジョーに隣接して配置されるカートリッジを備え、こ
れは複数の長い皮膚連結部材を支持するようにされる。
【０００８】各皮膚連結部材はロッド状部材で、その末
端部に皮膚表皮下への貫通を容易にする尖鋭端を有する
ものが好ましい。一実施例において、各ロッド状部材は
円形断面を有すると共に、その周縁部分の少なくとも一
部に延設される少なくとも一つのスロットを包含するこ
とができる。別の実施例において、ロッド状部材は実質
的に四角形の断面形状を有する。組織内での保持性を改
善するため、ぎざぎざをロッドに形成することもできる
。これはロッドの製造を容易にし、ロッドの供給を改善
すると共に、その保持性を増大する。
【０００９】好ましい実施例において、カートリッジは
複数のロッド状部材を収容し、かつ身体組織が鋭端部材
により把持される時、身体組織に向けてロッド状部材を
末端方向に前進させる位置へ、前記ロッド状部材を弾性
偏倚させる装置を包含している。この部材は、尖鋭端の
寸法および相対間隔により決定される、逆傾斜の皮膚部
分に係合するのに十分な長さを有する。さらに、ロッド
状部材はその外面に、それ自体を身体組織内の所定位置
に保持する装置を包含することができる。
【００１０】開口を包囲する皮膚の２つの隣接端部分を
連結する方法であって、開口に隣接する皮膚の一端縁部
分を２つの隔置された位置で把持し、第１端縁部分が把
持される２つの位置の総体的に中間の位置において、皮
膚の対向端縁部分を把持し、開口を包囲する皮膚の２つ
の端部分を相互方向に、これら端部分が相互に係合して
、波状形状を生じるのに十分なまで移動させ、かつ長い
ステープルを皮膚の端部分内で表皮下に導入すると共に
、この長いステープルは開口の同一側において、皮膚の
少なくとも２つの隔置された部分に貫通して、端縁部分
を相互に端部を接触した関係で保持して、治癒を促進さ
せるのに十分な長さを有するようにした前記方法も開示
される。前述のように、この方法には、ステープルが表
皮下領域外で操作されることを防止するため、ステープ
ルが不規則外面を有するように形成することも包含する
。種々のステープル形状が考えられる。
【００１１】この方法は、前述のように、皮膚を把持す
ると共に、開口に隣接する端部分が波状形状を形成する
ように、ジョーに取付けられた鋭端皮膚係合部材を利用
して実施することが好ましい。この方法において、ステ
ープルが皮下に挿入され得る。
【００１２】
【好ましい実施例の詳細な説明】
この発明の好ましい実施例が図面を参照して説明される
。図１は、この発明により構成される皮膚を表皮下でス
テープル結合する装置１０を示す。装置１０は長アーム
１２および１４を包含し、これら長アーム１２および１
４は図示のように端部ブラケット１６により連結される
と共に、相互に離れる方向に弾性的に偏倚されている。 この弾性外向き偏倚は、アーム１２および１４をスプリ
ング鋼のような弾性材料により形成することにより自然
に達成され、あるいは連結ブラケット１６の領域に分離
弾性スプリングを設けることにより達成される。
【００１３】各アームの下端部分は図示の構造を有する
。アーム１２は、アームの主部分に対して適切な鈍角を
なす延長部またはジョー１８を包含し、アーム１４は図
示のような類似延長部またはジョー２０を包含する。 延長部２０は鋭端皮膚把持チップ２２、２４を包含し、
これらチップは相互に隔置されると共に、総体的に下方
かつ延長部１８方向に延設される。延長部１８は類似形
状の皮膚把持チップ２６を包含し、このチップは総体的
に下方に向くと共に、延長部２０方向に延設される。延
長部１８の皮膚把持チップ２６の位置は、アーム１２お
よび１４が後述のように、開口を包囲する皮膚を把持す
るため相互に手で接近される時、皮膚把持チップ２２、
２４間の中間に配置されるようにすることが好ましい。 各皮膚把持チップ２６、２２、２４は、鋭端チップが表
面に突刺された後で、最少の切込みにより皮膚を把持す
ることを容易にするため、広幅基部領域を包含する。ま
た、異なる数の皮膚把持チップを各アームに設けること
ができる。
【００１４】図２において、この発明の基本的操作原理
が説明される。ここには傷のような開口あるいは外科的
に形成された開口を包囲する皮膚２８の上面が示されて
いる。この装置は、延長部１８、２０が皮膚の上面に接
触し、かつそれに対して総体的に平行に位置するように
配置される。皮膚の開口を閉結するため、延長部は皮膚
に対して下方に進められ、突刺しチップ２２、２４およ
び２６が図示のように皮膚に少し突刺される。それから
アーム１２、１４が外科医により相互に絞られ、図３に
示されるように開口を包囲する皮膚部分を３つの鋭端チ
ップが結合し、すなわち波状または正弦波形状が形成さ
れる。それから、ステープル作動機構３２が始動されて
、長ステープル３４が上部表皮膚の下方の組織に貫通さ
れ、皮膚の分離部分が図４に示されるように相互接触係
合関係に保持される。したがって、皮膚の開口は自然完
全治癒および傷跡がほとんどまたは全く無い癒着がもた
らされる状態に置かれる。
【００１５】図５において、図４の５−５線に沿う断面
図が示され、これは開口を包囲する皮膚を、所定位置に
発射されたステープル３４により固定する所定位置にあ
る、鋭端チップ２６、２２および２４を示している。閉
結過程のこの段階において、装置のアーム１２、１４に
対する内向き圧力が解放され、アームが弾性スプリング
作用により開放されて、鋭端チップが皮膚から取除かれ
る。皮膚の開口の性質および寸法により、単一または複
数のステープルが順に、そして端部を接触した関係で十
分に発射されて、開口は閉結状態に維持されて、治癒が
促進される。そこで、ステープルの性質および繰返し発
射の可能性が説明される。
【００１６】この発明のステープルは本来的に生吸収性
材料からなる鋭端長部材から構成されることが好ましく
、その材料としては、その構造に所定数の短鎖状ポリエ
ステル結合または他の加水分解性結合を有する合成重合
体または共重合体、たとえば、ポリグリコール酸、ラク
チド−グリコリド重合体、ポリジオキサノン、ポリアル
キレン・グリコール、ポリトリメチレン・カーボネート
、ポリカプロラクトン、それらの共重合体および関連材
料が考えられる。一つの好ましい材料は、ほぼ９０％ｍ
グリコリドおよびほぼ１０％ｍラクチドからなる、ラク
チドおよびグリコリドの共重合体から形成される。別の
生吸収性材料は、ほぼ２５％ｍグリコリドおよびポリグ
リコリドのホモポリマーと混合されたほぼ７５％ｍラク
チドからなる、ラクチドおよびグリコリドの共重合体か
ら形成され、この場合、組成物全体はほぼ４２％グリコ
リドを包含している。ステープルを構成する他の生吸収
性材料は、米国特許第　４，５２３，５９１号（カプラ
ン、外）明細書、および米国特許第４，７４４，３６５
　号（カプラン、外）明細書に開示されており、参考例
として包含される。
【００１７】図５および図６に示されるステープルまた
は固着部材の実施例において、固着部材は総体的に円形
断面を有するロッドまたはピンの形態を有すると共に、
ステープルが皮膚外に容易に抜け出ることを防止するた
め、開口の一側部において、皮膚の少なくとも２つの対
向傾斜面にわたって延設するのに十分な長さを、少なく
とも有する必要がある。ステープル部分を皮膚中に維持
する能力を増大するために、ステープルには５またはそ
れ以上のスロット３６がその長さに沿って隔置されて、
皮膚と係合する不規則面を提供するようになっている。 これによりステープルがさらに安定性を増し、かつステ
ープルは適用後にそのロッド状輪郭を保持しながら、皮
膚外に抜け出ることが防止される。スロット３６は図７
に断面形状で示されるようにステープルの周囲に部分的
に延設されるか、あるいはステープルの周囲に完全に延
設されて環状になるように構成することができる。図７
の断面形状に示される好ましい実施例において、スロッ
ト３６はほぼ２時位置および５時位置間、および７時位
置および１０時位置間に延設されている。この特徴は、
開口３０の２つの面間の接触面において皮膚が生じる波
状形状を考慮すると特に重要であり、これにより、皮膚
部分が身体の動きにより移動される時、ロッドが皮膚外
に抜け出ないようにする環境が提供される。
【００１８】ステープルの環状スロットは、皮膚に係合
する十分な峰部および表面の方向変化をもたらし、それ
によりロッドが皮膚外に抜け出ることが防止される。こ
の特徴は図６に明瞭に示されており、そこには開口を包
囲する皮膚部分２８が断面で、そしてそこに埋込まれた
ステープル３４が図示されている。一実施例において、
ステープルはほぼ８．９ｍｍ（０．３５０ｉｎ）の長さ
を有すると共に、０．３８〜０．４０ｍｍ（０．０１５
〜０．０１６ｉｎ）の主外径、およびスロットの位置に
おける０．３０〜０．３３ｍｍ（０．０１２〜０．０１
３ｉｎ）の寸法を有している。ステープルは少なくとも
、延長部２０上の鋭端皮膚係合チップ２２、２４間の寸
法に等しい長さを有することが好ましい。しかし、寸法
は考えられる特定の適用例により変化されることは明ら
かであろう。
【００１９】図５および図６の円形状ロッドはこの発明
のステープル（固着部材）の一例であり、これは波状皮
膚を固着する場合に利用され得る。図９に示される別の
実施例においては、ステープル７０は総体的に四角形の
断面形状を有するロッドまたはピンの形態を有する。図
示の実施例においては、これは実質的に正方形断面を有
する。ロッド７０は長尺であると共に、開口の一側部に
おいて皮膚の少なくとも２つの対向傾斜面にわたって延
設されるのに十分な長さを有する。ロッド７０の末端部
のテーパチップ７２は、皮膚の貫通を容易にするための
尖端７４を有する。図１０に示される別の実施例におい
て、ロッド８０も実質的に正方形の断面形状を有すると
共に、尖端８４を備えるテーパーチップ８２を有する。 ロッド８０はその末端部に隣接して湾入部８６を、そし
て基端部に隣接して湾入部８８を包含し、基端および末
端方向の移動を拘束することにより、ロッドの保持性を
改善している。すなわち、組織はロッドの貫入中は伸張
し、それから収縮するから、湾入部のエッジは移動を抑
制する。各端部には単一の湾入部のみが示されているが
、保持性を改善するためにその長さに沿って付加的湾入
部を形成できることは明らかであろう。湾入部は対向面
に形成することができ、あるいはそのすべての側面に沿
って延設するようにすることができる。ロッド８０の基
端面８７およびロッド７０の基端面７７は、後述のロッ
ド駆動用押圧体に直接接触されるように構成される。 ロッドはその挿入時に実質的に長い形状を維持するため
、十分な剛性を有している。四角形状のロッドは後述の
ように、ステープルカートリッジ４０内でのロッドの積
重ねを容易にする。この輪郭は、円形断面形状のロッド
とは異なり、ロッドが皮膚外に抜け出すことがないこと
から、皮膚内での保持性が改善される。
【００２０】図９および図１０のロッドも、成形技術の
低精度に適応できる利点を有する。ラインＰはロッド７
０または８０を成形するために利用される、２つの成形
型半体のパーティング（分割）ラインを表わす。図９お
よび図１０のロッドの成形精度は、ロッドに切断エッジ
９０を形成し、成形型半体のパーティングラインＰが非
臨界位置、すなわちエッジ９０に沿って配置されるよう
にすることにより、改善され得る。すなわち、エッジ９
０がロッドの成形中に２つの成形型半体を結合した結果
、整合されなかったとしても、エッジ９２、９４、９６
および９８の臨界寸法（たとえば、長さ）は実質的に一
定に維持され得る。言いかえると、成形中の不整合の結
果、幅方向寸法が変動しても、これはより臨界的なエッ
ジの長さをそれ程変動させることはない。
【００２１】他の形状のロッドも、対向する皮膚領域の
少なくとも一つの波状部分を貫通するのに十分な長さを
有する限りは、この発明の範囲内であることは明白であ
ろう。たとえば、６角形断面のロッドを提供することが
できる。ロッドの寸法はその使用形態により変動される
。一例として、一実施例において、ロッド７０の長さは
、１１．２〜１１．３ｍｍ（０．４４０〜０．４４５ｉ
ｎ）とすることができ、各側部エッジ（たとえば、エッ
ジ９２、９４、９６および９８）の長さは、ほぼ０．６
２〜０．６７ｍｍ（０．０２４５〜０．０２６５ｉｎ）
にすることができ、またエッジ９０の長さは、ほぼ０．
０９〜０．１４ｍｍ（０．００３６〜０．００５６ｉｎ
）にすることができる。この実施例において、テーパー
チップはほぼ３０°の角度の先端部を形成し、チップ部
分はほぼ１．６６〜１．７５ｍｍ（０．０６５３〜０．
０６９３ｉｎ）の長さを有する。湾入部が設けられる場
合は、この湾入部はほぼ０．０８〜０．１０ｍｍ（０．
００３〜０．００４ｉｎ）の深さを有することができる
。これらの寸法が、他の寸法のロッドもこの発明の範囲
内にあることから、例示のためのみに提供されているこ
とは明白であろう。
【００２２】図１と共に図８を参照すると、ステープル
カートリッジの一実施例が示されており、これにより図
に示されるように、ステープルを皮膚内に繰返し発射さ
せることができる。この装置は、下端部にステープルカ
ートリッジ４０が取付けれらた中央アーム３８を包含す
る。カートリッジは図８に示されるように、垂直方向に
積重ねられた関係で複数のステープル３４を包含し、こ
れらはプランジャー４４および弾性スプリング装置４６
により、図８に概略的に示されるように、発射室４２方
向に下方へ偏倚されている。したがって、各ステープル
が発射されると、次に続くステープルは自動的に、プラ
ンジャー４４の下向き作用により、室４２内の所定位置
を占める。室４２の横断面寸法はステープル３４の主寸
法に等しいか、あるいはそれより少し大きくされて、ス
テープルが室内にきちんと嵌合されることを容易にして
いる。カートリッジ４０および室４２の長さは、少なく
ともステープルの長さに等しくされる。
【００２３】ロッド７０および８０の輪郭は、その直線
状エッジに沿って積重ねられるから、積重ねを容易にし
ている。ロッド７０はロッド３０と同様にして、垂直方
向に積重ねられ得る。あるいは図１２に示されるように
、ロッド７０はエッジ９４に沿って斜めに積重ねられ得
る。これは、ロッド３０を垂直に積重ねることに比較し
て、スペースを有利に節約している。ロッド８０はロッ
ド７０と同様にして積重ねられ得る。カートリッジが斜
めに積重ねられたロッドに適応する適切な輪郭に形成さ
れることは明白であろう。
【００２４】発射機構は柔軟なプランジャワイヤ４８の
形態を有するステープル発射プランジャを包含し、これ
はステープル発射室４２を通して摺動して、次に続くス
テープルに係合して、それを皮膚内の表皮下に進行させ
ることができる。発射ワイヤ４８の断面形状のステープ
ル３４またはステープル７０の断面形状にほぼ適合する
と共に、図１に示されるように基端部においてロッド５
０に取付けられ、これはガイドハウジング５６において
開口５４内を摺動して、ロッド５０の基端方向の上向き
移動によりワイヤ４８が引込まれ、その末端方向の下向
き移動により、ワイヤ４８によりステープル３４に対し
て発射作用が与えられるように構成される。ステープル
の発射は止めねじ５２により示されるように、ロッド５
０に取付けられるリング５８を手で末端方向下方に移動
することにより達成される。発射室４２からの発射ワイ
ヤ４８の引込みは、リング５８（およびロッド５２）を
手で基端方向上方に移動し、次のステープル３４をスプ
リング４６の下向き作用により発射室４２に送入するこ
とにより達成される。ロッド５０のための別の案内作用
が、基端方向に配置される第２外部ガイドハウジング６
０により提供され、これはロッド５０を受容する第２ガ
イド開口６２を包含する。
【００２５】ワイヤ４８の発射移動は、止めねじ５２を
ゆるめ、ロッド５０の所望位置を設定し、リング５８に
対するロッド５０の位置をリセットすることにより調整
される。さらに、ガイド開口５４および６２が、ロッド
５０にほぼ等しいか、あるいはそれより少し大きい寸法
を有する円形断面形状を有することに注目されたい。ロ
ッド５０を案内すると共に、ロッドの安定した摺動移動
を維持るすための十分な間隙が設けられる。プランジャ
ワイヤ４８は、ステープル発射室４２より少し小さい断
面寸法を有するが、その内部でステープルの基端面に係
合しながら、安定した末端および基端方向移動を維持す
るのに十分な寸法を有している。ステープル３４および
発射ワイヤ４８は少なくとも基端部において、類似の断
面寸法を有し、ワイヤ４８によるステープルの基端面に
対する係合により、ワイヤが末端方向に進行される時、
ステープルの滑らかで安定した末端方向移動が得られる
。
【００２６】操作にあたり、この装置は皮膚の開口内へ
、その一端部に近接して挿入され、ジョー１８、２８が
開口に隣接する対向する皮膚端縁部分にそれぞれ係合す
るように位置決めされる。ジョーは、鋭端チップ２６、
２２および２４が皮膚を、その外層に突き刺さることに
より把持するのに十分な程度まで、皮膚方向に前進され
る。それからアーム１２、１４が相互に引かれて、皮膚
が相互に係合されて、不規則または波状形状が形成され
る。この時点で、ステープル３４が図４に示されるよう
に皮膚物質内に発射され、対向皮膚部分が相互に保持さ
れる。それからジョーが皮膚から引込められ、挿入され
た固着具に隣接する領域において、皮膚の開口全体を閉
結するのに十分な回数、手順が繰返される。
【００２７】複式発射ステープルカートリッジの好まし
い実施例が説明されたが、別のステープルマガジン構造
および実施例が、身体組織の開口の表皮下ステープル結
合を可能にする複式チップ連結形態と組合せて利用され
得る。さらに、ここでは好ましい実施例は皮膚物質の表
皮下連結を企図しているが、この種のステープルを表皮
下レベル、すなわち外皮および真皮の下側に適用するこ
とも、この発明の範囲内にある。このような適用は、鋭
端チップ２２、２４および２６およびステープル発射室
４２間の寸法関係に、小さい変動を包含するにすぎない
。
【００２８】皮膚の外科的開口または傷がこの発明の装
置を利用して、ほとんどまたは全く外部的ステープル跡
または刺し傷を残すことなく、ステープル結合され得る
ことが認識できる。さらに、皮膚の開口が正確かつ適確
に連結され、視覚的な傷跡がほとんど残らない治癒が促
進される。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の身体組織をステープル結合する装置
の斜視図。
【図２】表皮下連結のために身体組織を把持する前の、
図１の装置の鋭端把持部材を示す、上から見た拡大平面
図。
【図３】ステープルを表皮下に導入する直前の、図１の
装置の鋭端把持部材の上から見た拡大、一部断面平面図
。
【図４】ステープルの表皮下導入後の図３と類似の上か
ら見た平面図、
【図５】装置の発射後の表皮下に位置されたステープル
の一実施例を示す、図４の５−５線に沿う部分断面図。
【図６】図５の６−６線に沿う部分断面図。
【図７】連結される皮膚部分で表皮下に埋込まれるステ
ープルの一実施例を示す、図５の７−７線に沿う拡大断
面図。
【図８】この発明の一部を形成するステープルカートリ
ッジの一部断面拡大側立面図。
【図９】この発明のステープルの別の実施例の拡大図。
【図１０】この発明の別のステープルの実施例の拡大図
。
【図１１】図９および図１０のステープルの断面図。
【図１２】積重ねられた関係を示される複数のステープ
ルの断面図である。
【符号の説明】
１０　　外科装置 １２，１４　　ジョー移動装置 １８，２０　　ジョー ２２，２４，２６　　組織係合装置

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　ａ）一対の対向ジョー；ｂ）前記ジョ
    ーを相互方向および離れる方向に移動する装置；および ｃ）身体組織係合装置であって、各ジョーから延設され
    ると共に、対向ジョーに対面し、媒体の各対向部分に係
    合して、ジョーが相互方向に移動される時、前記係合装
    置が媒体の２つの端部分を相互方向に移動させると共に
    、その接触面を係合させて不規則形状を形成させて、長
    部材を前記媒体接触面の総体的に中央部分に向けて、媒
    体の対向部分を連結するようにした前記係合装置、から
    なる身体皮膚組織のような媒体の少なくとも２つの隣接
    端部分を連結する外科装置。
  2. 【請求項２】　　連結用長部材を前記接触面の総体的に
    中央部で、かつ身体組織の表皮下に供給し、端部分を連
    結する装置を備える、請求項１記載の外科装置。
  3. 【請求項３】　　少なくとも２つの長アームが相互に一
    端部分において連結されると共に、その自由端部分にお
    いて相互に離れる方向に弾性偏倚されており、かつ前記
    ジョーがそれぞれ、前記アームの自由端部分に配置され
    ている、請求項２記載の装置。
  4. 【請求項４】　　前記第１ジョーの前記身体組織係合装
    置が少なくとも一つの鋭端部材を包含し、この部材が前
    記ジョーから離れる方向かつ総体的に前記対向ジョー方
    向に延設されており、かつ前記第２ジョーの前記身体組
    織係合装置が少なくとも２つの鋭端部材を包含し、この
    部材がそこから総体的に前記第１ジョー方向に延設され
    ている、請求項３記載の装置。
  5. 【請求項５】　　前記２つの鋭端部材が前記第２ジョー
    において間隔をおいて位置され、かつ前記第１ジョーの
    前記鋭端部材が、前記第２ジョーの前記２つの鋭端部材
    間の総体的に中央位置において、前記第２ジョー方向に
    延設されている、請求項４記載の装置。
  6. 【請求項６】　　前記ジョーに隣接して配置されると共
    に複数の連結部材を支持するカートリッジを備え、前記
    カートリッジが、身体組織が前記鋭端部材により把持さ
    れる時、長部材を身体組織に向けて末端方向に進行させ
    る位置へ向けて、前記長部材を弾性偏倚させる装置を包
    含している、請求項２記載の装置。
  7. 【請求項７】　　前記連結用長部材が生吸収性材料から
    形成されている、請求項６記載の装置。
  8. 【請求項８】　　各連結用長部材がロッド状部材であり
    、これがその末端部に身体組織への突き刺しを容易にす
    る鋭端チップを備えている、請求項６記載の装置。
  9. 【請求項９】　　各前記長部材が少なくとも一つの部分
    的に環状のスロットを包含し、このスロットがその表面
    部分上に延設されて、前記長部材を身体組織内の所定位
    置に保持するようになっている、請求項８記載の装置。
  10. 【請求項１０】　　前記供給装置が、各長部材を身体組
    織内の表皮下に個々に進行させて、その２つの端部分を
    連結させると共に、端部分を前記鋭端部材により係合関
    係で保持させる装置を備える、請求項２記載の装置。
  11. 【請求項１１】　　前記連結用長部材を身体組織内の表
    皮下に進行させる前記装置が、ほぼ同一の断面寸法を有
    する柔軟長部材とされる、請求項１０記載の装置。
  12. 【請求項１２】　　前記カートリッジおよび前記長部材
    方向および離れる方向に案内移動されるように、前記柔
    軟部材に取付けられる長剛性ロッドを備える、請求項１
    １記載の装置。
  13. 【請求項１３】　　それぞれ身体組織の一部分に係合す
    る部材を有する一対の対向ジョー、前記ジョーの少なく
    とも一方を他方のジョー方向に移動して、前記身体組織
    部分を相互方向に移動させる装置、前記ジョーの基端部
    分に配置されて、複数のロッド状部材を保持する室、お
    よび前記室内に配置される複数のロッド状部材であって
    、それぞれ長く、かつ相互に引かれた時に、前記２つの
    身体組織部分を突き刺すのに十分な長さを有するロッド
    状部材、からなる身体皮膚組織の２つの部分を連結する
    外科装置。
  14. 【請求項１４】　　各前記ロッド状部材がテーパーチッ
    プを備え、このチップが組織を突き刺す鋭端部を有する
    と共に、それに沿って延びる少なくとも３つの実質的に
    平坦な外面を有している、請求項１３記載の外科装置。
  15. 【請求項１５】　　前記ロッド状部材が実質的に四角形
    、正方形、または６角形断面を有する、請求項１４記載
    の外科装置。
  16. 【請求項１６】　　前記室が前記ロッドを斜めに積重ね
    られた関係に受容する寸法を有する、請求項１３記載の
    外科装置。
  17. 【請求項１７】　　組織内に挿入された後で、前記部材
    の直線状移動を抑制するために前記ロッド状部材に湾入
    部が形成されている、請求項１３記載の固着装置。
  18. 【請求項１８】　　前記ロッド状部材が生吸収性材料か
    ら形成されている、請求項１３記載の固着装置。
  19. 【請求項１９】　　身体組織内に挿入された際にその長
    形状を実質的に保持するのに十分な剛性を有する実質的
    に直線状の長本体部材を備え、前記長本体部材がその一
    端でテーパーチップ部分で終ると共に、他端は身体皮膚
    組織部分内に完全に挿入される輪郭を有し、かつ前記長
    部材が、相互方向に引かれる時、身体皮膚組織の少なく
    とも２つの部分を突き刺す寸法を有している、身体皮膚
    組織の少なくとも２つの部分を連結する外科固着部材。
  20. 【請求項２０】　　前記固着部材が実質的に四角形断面
    形状を有している、請求項１９記載の外科固着部材。
  21. 【請求項２１】　　前記長部材が少なくとも一つの平坦
    面を有し、これが前記部材に沿って長手方向に延設され
    ると共に、前記各平坦面により面接触関係で、前記ロッ
    ド状部材を横方向に積重ねることを容易にしている、請
    求項１９記載の外科固着部材。
  22. 【請求項２２】　　（ａ）開口を包囲する皮膚の２つの
    端部分を相互方向に移動して、前記部分を相互に係合さ
    せると共に、その接触面に不規則形状を形成させ、かつ
    （ｂ）長固着部材を皮膚の端部分内にその表皮下に導入
    し、この固着部材が開口の同一側部において、皮膚の少
    なくとも２つの隔置された部分を突き刺して、その端縁
    部分を相互に端面接触関係に保持して、治癒を促進させ
    るのに十分な長さおよび形状を有するようにする、こと
    からなる、開口を包囲する皮膚の２つの隣接端部分を連
    結する方法。
  23. 【請求項２３】　　（ａ）開口に隣接する皮膚の一つの
    端縁部分を２つの位置で把持し、かつ （ｂ）前記第１端縁部分が把持されている２つの位置の
    総体的に中央部の位置で、皮膚の対向する端縁部分を把
    持する、ことから、皮膚の２つの端部分を相互に移動さ
    せる工程を構成する、請求項２２記載の方法。
  24. 【請求項２４】　　前記長固着部材の導入後、皮膚部分
    を解放し、皮膚の端部分を相互方向に移動する工程およ
    び皮膚の端部分内の表皮下に前記長固着部材を導入する
    工程を繰返すことからなる、請求項２３記載の方法。
  25. 【請求項２５】　　各前記固着部材が、皮膚の端部分を
    相互方向に移動する各工程の完了後、皮膚部分の表皮下
    に個々に、かつ順次導入されるようにした、請求項２３
    記載の方法。
  26. 【請求項２６】　　前記固着部材が、前記ステープルが
    表皮下領域から抜け出すことを防止する不規則外面を有
    するようにした、請求項２２記載の方法。
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