JPH04226597A - 改善された特性をもつガソリン・エンジン用燃料 - Google Patents

改善された特性をもつガソリン・エンジン用燃料

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JPH04226597A
JPH04226597A JP3196024A JP19602491A JPH04226597A JP H04226597 A JPH04226597 A JP H04226597A JP 3196024 A JP3196024 A JP 3196024A JP 19602491 A JP19602491 A JP 19602491A JP H04226597 A JPH04226597 A JP H04226597A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はガソリン・エンジン用燃料、特に
優れた環境特性および使用特性をもったガソリン燃料に
関する。
【0002】本発明によれば適当なオクタン価をもつと
同時に、火花点火式内燃機関により放出される排気生成
物の最大反応性を減少させることにより地上におけるオ
ゾンの生成、スモッグの生成、および大気汚染による他
の悲惨な結果を生じる潜在的能力が低いガソリンを製造
および使用する最も効果的で効率的な方法が提供される
【0003】本発明の具体化例は次のとおりである。
【0004】(A)(i)ガソリンの沸点範囲をもつ基
質燃料配合成分の主として炭化水素から成る配合物、お
よび(ii)オクタン価の目標値を達成するために必要
な1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素の代わ
りに用いられる1ガロン当たり最高1/32gのマンガ
ンに相当する量の少なくとも1種のシクロペンタジエニ
ルマンガントリカルボニル化合物から成る予め設定され
た目標値のオクタン価をもつガソリンにおいて、該ガソ
リンを火花点火式内燃機関に使用した場合に生じる排気
管放出物の最高反応性が上記成分(i)およびオクタン
価の該目標値を達成するために必要な1種またはそれ以
上の芳香族ガソリン炭化水素を含むガソリンを該内燃機
関に使用した場合の排気管放出物の最高反応性よりも低
いことを特徴とするガソリン。
【0005】(B)主として炭化水素から成る配合物お
よびスクロペンタジエニルトリカルボニル化合物を違い
に配合することによりガソリンを製造する方法。
【0006】(C)内燃機関に対するガソリンとして予
め目標値が設定されたオクタン価を有する上記ガソリン
を使用する適当なオクタン価をもったガソリンを使用し
て火花点火式内燃機関を作動させる方法。
【0007】本発明の他の具体化例および特徴は特許請
求の範囲および下記の説明から明らかであろう。
【0008】上記に要約した各具体化例において、ガソ
リンをつくるのに用いられるガソリン型の炭化水素は一
般に飽和成分、オレフィンおよび芳香族成分から成って
おり、さらにヒドロカルビルエーテルのような含酸素燃
料配合成分を含んでいることもある。本発明の好適な具
体化例においては、芳香族化合物は比較的高い反応性を
もった排気生成物を生じ易いために、芳香族のガソリン
炭化水素の含量に関しては制限が設けられている。同様
にオレフィン炭化水素も高い反応性をもった排気生成物
を生成し易いから、比較的少量(例えば10容量%より
、好ましくは5容量%より少量)のオレフィン炭化水素
を含むガソリンをつくりまた使用することが望ましい。
【0009】貯蔵ガソリンのオクタン価を上げるために
現在最も広く使用されている方法は基質配合物の中に芳
香族ガソリン炭化水素を使用する方法である。しかし不
幸にしてベンゼンのような或る種の芳香族炭化水素は発
癌性物質と考えられている。さらに、また上記のように
芳香族炭化水素は(およびオレフィン炭化水素も)比較
的反応性をもった分子種を含む排気生成物を生じる傾向
があり、これらの分子種は地上におけるオゾン、スモッ
グおよび他の大気汚染をもたらす物質の生成に関与して
いると考えられている。
【0010】本発明においては燃料中に1ガロン当たり
1/32g以下の少量で含まれるマンガンによりオクタ
ン価を著しく上昇させる能力をもったアンチノック剤を
使用することによりこのジレンマが克服される。即ち石
油精製業者は所望のオクタン価をもつと同時に基質燃料
中の芳香族成分の量がそのままに保たれ、場合によって
は減少したガソリンを提供することができる。その結果
本発明の燃料を使用することにより排気管から放出され
る炭化水素は、アンチノック剤の代わりにオクタン価を
同じ水準に保つのに必要な量の芳香族炭化水素を使用し
た場合に同じ燃料から放出される炭化水素に比べ、最高
反応性が低下している。実際、少なくとも或る場合には
、本発明の燃料はシクロペンタジエニルマンガントリカ
ルボニルを含まない同じ基質燃料から放出される炭化水
素に比べ、全体最高反応性が実質的に低い炭化水素放出
物を生じる。本発明の特に好適な具体化例は実施例4に
例示されている。
【0011】さらに本発明の好適な具体化例に従えば、
燃料組成物中のオレフィン炭化水素の量は約10容量%
より(好ましくは5容量%より)少なくなるように抑制
することができ、また適当な蒸溜特性をもった酸素含有
配合成分(例えばヒドロカルビルエーテル)を燃料中に
含有させることができる。環境の立場から燃料組成物を
さらに改善するためには、レイド(Reid)蒸気圧(
ASTM試験法D−323)が9.0psi以下、最も
好ましくは8.0psi以下になるように各成分から燃
料組成物を配合しなければならない。この方法で貯蔵お
よび給油操作中に大気中に蒸発することによる燃料の損
失を効果的に減少させることができる。よく知られてい
るようにレイド蒸気圧は100°F(37.8℃)で決
定される。
【0012】本発明のガソリンは燃料中に有機鉛のアン
チノック剤が配合されていないと言う意味で無鉛である
。痕跡量の鉛が含まれたとしても、燃料を製造、配合、
貯蔵、輸送または消費するシステムにおいてはこれはま
さに例外的な不純物と考えられる。
【0013】ガソリン配合物をつくるのに用い得る炭化
水素ガソリン基質原料油には、直溜原料油、軽質ナフサ
溜分、熱分解または接触分解、水素化分解または同様な
方法で得られた分解ガソリン原料油、接触改質法または
同様な方法で得られた改質生成物、オレフィンの重合に
より得られた重合ガソリン、オレフィンをイソブタンに
付加させて得られるアルキレートまたはアルキル化法に
より得られる他の炭化水素、低級直鎖パラフィン、例え
ばn−ヘキサン、n−ヘプタン等の異性化により得られ
た異性化生成物、および適当な石油精製工程によって得
られるガソリンの沸点範囲をもった他の炭化水素を含ん
でいる。必要に応じ石炭、頁岩またはタール・サンド採
掘時におけるような他の方法で得られる適当な炭化水素
を適当な量で含ませることができる。例えばフィッシャ
ー・トロプシュ(Fischer−Tropsch)法
で得られる液体燃料をベースにしたリ改質生成物を配合
物の中に含ませることができる。しかしすべての場合に
おいて得られたガソリンは本発明の排気管炭化水素放出
物の最高反応性の減少値に関する要求を満たし、また通
常の無鉛のレギュラー、中程度、プレミアムまたはスー
パー・プレミアム・ガソリンに典型的な蒸溜特性をもっ
ていなければならない。例えばこれらの自動車用ガソリ
ンはASTM  D48414のパラメータの範囲内に
あり、典型的には標準ASTM蒸溜試験法(ASTM 
 D86)によって測定された初期沸点が70〜115
°Fであり、最終沸点は370〜440°Fの範囲内に
ある。飽和化合物、オレフィンおよび芳香族化合物の容
積百分率によるガソリンの炭化水素の組成は典型的には
ASTM試験法D1319によって決定される。
【0014】一般に基質ガソリンはいくつかの精製工程
で得られた原料油の配合物である。最終配合物はまた他
の方法で得られた炭化水素、例えば硫酸またはフッ化水
素酸のような酸触媒を使用してC4オレフィンとブタン
とを反応させて得られるアルキレート、および改質工程
から得られる芳香族化合物を含んでいることができる。
【0015】飽和ガソリン成分はパラフィンおよびナフ
テンから成っている。これらの飽和化合物は一般に(1
)蒸溜して得られる新しいガソリン(直溜ガソリン)、
(2)アルキル化工程(アルキレート)、および(3)
異性化工程(通常のパラフィンからオクタン価の高い分
岐したパラフィンへの異性化)から得られる。飽和ガソ
リン成分はまたいわゆる天然ガソリンとしても得られる
。これらの他に熱分解ガソリン、接触分解ガソリンおよ
び接触改質生成物は若干量の飽和成分を含んでいる。本
発明の好適な具体化例に従えば、基質ガソリン配合物は
主成分として飽和ガソリン成分を含んでいる。一般に必
要なオクタン価および蒸溜特性をもつ燃料を製造する場
合、それに対応した飽和成分の含量は多いほど良好であ
る。
【0016】オレフィン・ガソリン成分は通常熱分解法
および接触分解法を用いてつくられる。パラフィンを脱
水素してオレフィンにする方法は精油所で生じるガス状
のオレフィンを補い、重合工程またはアルキル化工程へ
の供給原料油とすることができる。シクロペンタジエニ
ルマンガントリカルボニル・アンチノック剤化合物を添
加した効果をオクタン価に最も大きく反映させるために
は、燃料中にオレフィンを使用する場合、これは実質的
に直鎖の1−オレフィン、例えば1−ヘプテン、1−オ
クテン、1−ノネン、および1−デセンでなければなら
ない。この種のオレフィンはシクロペンタジエニルマン
ガントリカルボニルに対するアンチノック応答性が優れ
ていることが知られている。ブラウン(Brown)お
よびロヴェル(Lovell)のインダストリアル・ア
ンド・エンジニアリング・ケミストリー(Indust
rial  and  Engineering  C
hemistry)誌50巻10号、1958年10月
号、1547〜50頁記載の論文参照。
【0017】本発明によるシクロペンタジエニルマンガ
ントリカルボニル添加剤を配合したガソリン基質原料油
配合物は一般に飽和成分を40〜90容量%、オレフィ
ンを最高30容量%(好ましくは10容量%より、さら
に好ましくは5容量%より少量)、芳香族化合物を最高
45容量%含んでいる。本発明に使用される好適なガソ
リン基質原料油配合物は芳香族化合物を40容量%以下
、好ましくは30容量%以下、さらに好ましくは28容
量%以下、最も好ましくは25容量%以下しか含んでい
ない。好ましくは全体としての燃料配合物はベンゼンを
1容量%以下、最も好ましくは0.8容量%以下しか含
んでいない。
【0018】本発明によりつくられるおよび/または使
用される特に好適な無鉛ガソリンは本発明の放出物の反
応性に関する基準を満たすばかりでなく、(1)最大硫
黄含量が300ppmであり、(2)最大の臭素数が2
0であり、(3)芳香族化合物の最大含量が20容量%
であり、(4)ベンゼンの最大含量が1容量%であり、
(5)少なくとも1種のモノエーテルまたはポリエーテ
ルの形の含酸素化合物の最低含量が1重量%であること
を特徴としており、このようなガソリンはメチルシクロ
ペンタジエニルマンガントリカルボニルとして1ガロン
当たり最高1/32gのマンガンを溶解して含んでいる
。マンガン添加剤を含まないこの種のガソリンはしばし
ば改質ガソリンと言われる。例えばオイル・アンド・ガ
ス・ジャーナル(Oil  &  Gas  Jour
nal)誌1990年4月9日号43〜48頁参照。
【0019】オクタン価の立場からすれば好適なガソリ
ン基質原料油配合物は(R+M)/2で表されるオクタ
ン価が78〜95のものである。
【0020】種々のシクロペンタジエニルマンガントリ
カルボニル化合物を本発明に使用することができる。本
発明において使用し得るマンガン化合物の例にはシクロ
ペンタジエニルマンガントリカルボニル、メチルシクロ
ペンタジエニルマンガントリカルボニル、ジメチルシク
ロペンタジエニルマンガントリカルボニル、トリメチル
シクロペンタジエニルマンガントリカルボニル、テトラ
メチルシクロペンタジエニルマンガントリカルボニル、
ペンタメチルシクロペンタジエニルマンガントリカルボ
ニル、エチルシクロペンタジエニルマンガントリカルボ
ニル、ジエチルシクロペンタジエニルマンガントリカル
ボニル、プロピルシクロペンタジエニルマンガントリカ
ルボニル、イソプロピルシクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル、t−ブチルシクロペンタジエニルマン
ガントリカルボニル、オクチルシクロペンタジエニルマ
ンガントリカルボニル、ドデシルシクロペンタジエニル
マンガントリカルボニル、エチルメチルシクロペンタジ
エニルマンガントリカルボニル、およびインデニルマン
ガントリカルボニル、およびこれらの化合物の2種また
はそれ以上の混合物が含まれる。一般的に言えば、好適
な化合物または化合物の混合物は通常の周囲温度におい
て液体であるもの、例えばメチルシクロペンタジエニル
マンガントリカルボニル、エチルシクロペンタジエニル
マンガントリカルボニル、シクロペンタジエニルマンガ
ントリカルボニルとメチルシクロペンタジエニルマンガ
ントリカルボニルとの液体混合物、およびメチルシクロ
ペンタジエニルマンガントリカルボニルとエチルシクロ
ペンタジエニルマンガントリカルボニルとの混合物であ
る。市販されており特性と効果との組み合わせが優れて
いるために最も好適な化合物はメチルシクロペンタジエ
ニルマンガントリカルボニルである。
【0021】本発明の放出物の反応性の低下の基準を満
たすために、エンジンを作動させた際に放出されるC1
〜C10炭化水素種の最高反応性は、米国カルフォルニ
ア州リヴァーサイド(Riverside)のカルフォ
ルニア大学大気汚染研究センター(Air  Poll
ution  Research  Center)の
ウィリアム・ピー・エル・カーター(William 
 P.L.Carter)が開発したオゾン反応性の価
を用いて決定する。
【0022】自動車の場合、その方法は米国連邦試験法
(Federal  Test  Procedure
)[連邦規制に関する合衆国法律(United  S
tatesCode  of  Federal  R
egulations)、タイトル40、パート86、
サブパートAおよびB、軽質ガソリン車輛に適用]に従
ってシャーシー動力計[例えば直接駆動慣性可変はずみ
車系を備えたクレイトン(Clayton)ECE−5
0型、1000〜8875ポンドの間で125ポンド毎
の増分をもった車の重量に模したもの]上において車輛
を動作させる方法である。図1および2に模式的に示し
たように、自動車からの排気ガスをステンレス鋼の希釈
トンネルに通し、ここで濾過した空気と混合する。希釈
された排気ガスから定容採取装置(CVS)により規制
放出物質に対する試料およびC1〜C10炭化水素を分
離同定するための料を採取し、通常の方法で袋[例えば
テドラー(Tedlar)樹脂の袋)の中に集める。
【0023】連邦試験法ではアーバン(Urban)の
運転スケジュールを使用する。その期間は1372秒間
である。このスケジュールを二つの部分に分割する。第
1の部分は505秒間(移行期間)であり、第2の部分
は867秒間(安定期間)である。この方法では低温始
動の505秒の部分と、安定化された867秒の部分が
必要であり、次に10分間のソーキングの後に高温始動
の505秒が続く。ここで用いられる方法では規制放出
物質に対する試料とC1〜C10炭化水素分離同定用の
試料とを低温始動の505秒の間、安定期間の867秒
の間および高温始動の505秒の間に別々に集める。
【0024】アルデヒドおよびケトンに対する排気ガス
の試料を集め分析することが望ましい場合には、試料採
取系に所望の試験期間中連続的に排気ガス試料を採取で
きるインピンジャー捕集系(図2参照)を含ませる。空
気で希釈した排気ガスを4リットル/分の割合で2,4
−ジニトロフェニルヒドラジンおよび過塩素酸アセトニ
トリル溶液を含む冷たいガラスのインピンジャーの中に
通す。
【0025】アルデヒドおよびケトンを採取する場合、
連邦試験法の期間を延長し、アルデヒドおよびケトンを
採取する4−サイクル試験を行う。従って(a)規制放
出物質に対する試料、(b)炭化水素の分離同定用の試
料、および(c)アルデヒドおよびケトンの試料を採取
する場合の試料採取スケジュールは、低温始動時の50
5秒の部分、安定化期間の867秒の部分、および高温
始動時の505秒の部分の間における(a)の試料の採
取操作を含んでいる。しかし(c)に対する試料は低温
始動時の505秒の部分および安定化期間の867秒の
部分で行われ、他の試料に対する採取は高温始動時の5
05秒の部分に始まりそれに続く安定化期間の867秒
の部分に延長される。(a)と(b)との試料だけを採
取する場合には、インピンジャー系およびそれに伴う試
料採取方法は使用しない。
【0026】炭化水素の分離同定を行うのに用いられる
分析法は下記実施例1に記載されている。アルデヒドお
よびケトンを分析するためには、アセトニトリル溶液の
一部を紫外線検出器を備えた液体クロマトグラフに注入
する。2,4−ジニトロフェニルフィドラジンのアルデ
ヒドおよびケトンの誘導体の外部基準を用いて定量を行
う。この方法の検出限界は希釈した排気ガス中でアルデ
ヒドまたはケトン0.005ppm程度である。
【0027】分離同定された炭化水素の全最高反応性を
決定するためには、それぞれの分離同定された炭化水素
に対するmg/マイルの値にウィリアム・ピー・エル・
カーターが開発した反応定数を乗じる。分離同定された
炭化水素1g当たりのオゾンのg数で表したカーターが
評価した反応性を表す定数を表1に掲げる。
【0028】
【表1】                          
         表1          炭化水素
                      反応性
、gオゾン/g炭化水素          メタン 
                         
        0.0102          エ
タン                       
           0.147         
 プロパン                    
            0.33         
 n−ブタン                   
           0.64          
n−ペンタン                   
         0.64          n−
ヘキサン                     
       0.61          n−ヘプ
タン                       
     0.48          n−オクタン
                         
   0.41          n−ノナン   
                         
  0.29          n−デカン    
                         
 0.25          イソブタン     
                         
0.85          一緒になったC4〜C5
アルカン            0.78     
     分岐したC5アルカン          
           0.88          
イソペンタン                   
         0.88          ネオ
ペンタン                     
       0.19          2−メチ
ルペンタン                    
  0.91          3−メチルペンタン
                      0.9
5          分岐したC6アルカン    
                 0.91    
      2,3−ジメチルブタン        
          0.74          2
,2−ジメチルブタン               
   0.41          一緒になったC6
+アルカン               0.7  
        2,4−ジメチルペンタン     
           1.07          
3−メチルヘキサン                
      0.85          4−メチル
ヘキサン                     
 0.85          分岐したC7アルカン
                     0.85
          2,3−ジメチルペンタン   
             0.96        
  イソオクタン                 
           0.7          4
−メチルヘプタン                 
     0.72          分岐したC8
アルカン                     
0.72          分岐したC9アルカン 
                    0.68 
         4−エチルヘプタン       
               0.68      
    分岐したC10アルカン          
          0.6          3ま
たは4−プロピルヘプタン            0
.6          シクロペンタン      
                    1.6  
        メチルシクロペンタン       
             1.7         
 C6シクロアルカン               
        0.84          シクロ
ヘキサン                     
     0.84          C7シクロア
ルカン                      
 1.1          メチルシクロヘキサン 
                   1.17  
        エチルシクロヘキサン       
             1.36        
  C8シクロアルカン              
         1.36          C9
シクロアルカン                  
     1.6          C10シクロア
ルカン                      
1.31−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−          
エテン                      
            5.3          
プロペン                     
           6.6          1
−ブテン                     
         6.1          1−ペ
ンテン                      
      4.2          3−メチル−
1−ブテン                  4.
2          1−ヘキセン        
                    3    
      C6末端アルケン           
              3          
C7末端アルケン                 
        2.4          C8末端
アルケン                     
    1.9          C9末端アルケン
                         
1.6          C10末端アルケン   
                     1.32
          イソブテン          
                    4.2  
        2−メチル−1−ブテン      
            3.7          
トランス−2−ブテン               
     7.3          シス−2−ブテ
ン                        
7.3          2−メチル−2−ブテン 
                 5       
   C5−内部アルケン             
          6.2          2,
3−ジメチル−2−ブテン            3
.7          C6−内部アルケン    
                   5.3   
       C7−内部アルケン         
              4.4        
  C8−内部アルケン              
         3.6          C9−
内部アルケン                   
    3.2          C10−内部アル
ケン                      2
.8          1,3−ブタジエン    
                  7.7    
      イソプレン              
                6.5      
    シクロペンテン              
            4          シク
ロヘキセン                    
      3.3          α−ピネン 
                         
    1.9          β−ピネン   
                         
  1.9−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−         
 ベンゼン                    
            0.28         
 トルエン                    
            1.          エ
チルベンゼン                   
       1.8          n−プロピ
ルベンゼン                    
1.44          イソプロピルベンゼン 
                   1.5   
       sec−ブチルベンゼン       
           1.29          
C10モノアルキルベンゼン            
    1.28          m−キシレン 
                         
  6          o−キシレン      
                      5.2
          p−キシレン         
                   5.2   
       C9ジアルキルベンゼン       
            5.3          
C10ジアルキルベンゼン             
     4.8          1,3,5−ト
リエチルベンゼン          7.5    
      1,2,3−トリエチルベンゼン    
      7.4          1,2,4−
トリエチルベンゼン          7.4   
       C10トリアルキルベンゼン     
           6.7          1
,2,3,4−テトラヒドロナフタレン  0.73 
         ナフタレン           
                   0.87−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−          アセチレン 
                         
    0.37−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−下記実施例1
〜4には本発明方法およびそれによって得られる有利な
結果を例示する。 これらの実施例は本発明を限定するものではない。
【0029】
【実施例】実施例  1 実質的に同じ走行距離(66,578および67,09
6マイル)をもった2台のフォード(Ford)の19
88年型クラウン・ヴィクトリア(CrownVict
oria)4ドア・セダンを、シャシー動力計上におい
て動力計の設定を慣性4000ポンド、道路の負荷を毎
時50マイルにおいて11.4馬力とし、同じ条件で運
転した。この一対の比較試験に対し、市販の無鉛ガソリ
ンを入手し二つのバッチに分割した。この一つのバッチ
には1ガロン当たり約1/32gのマンガンに相当する
量でメチルシクロペンタジエニルマンガントリカルボニ
ルを配合し、得られた燃料(「MMT燃料」)の(R+
M)/2に関するオクタン価を決定した。基質ガソリン
の他のバッチにはMMT含有燃料のオクタン価を得るの
に必要な量のキシレンを配合した。また後者の燃料(「
XY燃料」)にはn−ブタンを配合して蒸気圧をMMT
燃料のレイド蒸気圧に一致させた。これら二つの試験燃
料および基質ガソリンに対する検査データを表2に示す
。ここで「−−」は「測定せず」を意味する。
【0030】
【表2】                     表2  試
験燃料に対する検査データ             
                  MMT 燃料 
 XY 燃料  Base 燃料密度,°API(D 
1298)                58.8
         56.9       −−   
    比重, 60°F             
       0.7436       0.751
1       −−       蒸溜特性, °F
(D 86)   IBP/5                  
        78/97        77/9
5       95/−−  10/20     
                   113/14
1      115/145      122/−
−  30/40                 
       171/195      177/2
03          −−  50/60    
                    215/2
29      221/236      218/
−−  70/80                
        240/269      254/
277          −−  90/95   
                     315/
343      309/335      320
/−−  FBP                 
             391         
 386         391  回収率, 容量
 %                  99.0 
        99.0        99.0 
  レイド蒸気圧, psi(D 323)     
   8.95         9.05     
    9.2    炭化水素種, 容量%(D 1
319)  芳香族成分              
        32.6         37.0
        28.6  オレフイン      
                 2.1     
     3.2         4.5  飽和成
分                        
65.3         59.8        
66.9    オクタン価    試験(D 2699)             
     97.9         97.9   
     97.2  モーター(D 2700)  
            87.9         
87.8        87.3  (R+M)/2
                  92.9   
      92.9        92.2   
    試験に使用した車の一つはMMT燃料で走らせ、他
の一つはXY燃料で走らせた。試験の前にそれぞれの車
を3袋の連邦試験法[連邦規制に関する合衆国法律、タ
イトル40、パート86、サブパートAおよびB、軽質
ガソリン車輛に適用]を行い、規制放出物質を測定する
。 次に2台の車について上記連邦試験法の延長版を用い二
つの走行距離において二回試験を行い、(a)規制放出
物質、(b)炭化水素分離同定用、および(c)アルデ
ヒドおよびケトンに対して別々の試料を集めた。従って
ここで使用した試験スケジュールは連邦規制法に規定さ
れた方法と一致するばかりでなく、アルデヒドおよびケ
トンを採取する4−サイクル採取法を提供する。全炭化
水素、一酸化炭素および窒素酸化物に対する排気ガス放
出率はg/マイルの単位で報告する。
【0031】この試験に使用した定容採取装置(CVS
)を直径18インチ、長さ16フィートのステンレス鋼
の希釈トンネル(図1参照)と組み合わせて使用し、公
称320scfmで作動させた。一般にこの流速によっ
て連邦試験法実施中トンネルの採取区域温度が110°
Fを越えないようにすることができる。すべての試験サ
イクル中5000cfmの容量をもった冷却用のファン
を車の前で使用した。すべてのサイクル中フードを全開
にし、ソーキング期間中はフードを閉じた。下記の論文
および報告に記載された研究結果による手引に用いられ
たシステムを使用して排気ガスの採取を行った。
【0032】アーバン(Urban)等、「動作不良の
自動車から排出される規制および規制外排気ガス(Re
gulated  and  Unregulated
  Exhaust  Emission  from
  Malfunctioning  Automob
iles)」、1979年6月、米国ミシガン州デアボ
ーン(Dearborn)における1979年度SAE
パッセンジャー・カー・ミーティング(Passeng
er  Car  Meeting)に提出された報告
第790696号。
【0033】アーバン等、「不良な三方向触媒を装着し
た自動車からの排気ガスの放出(Exhaust  E
mission  from  Malfunctio
ningThree−way  Catalyst−E
quipped  Automobiles)」、19
80年2月、米国ミシガン州デトロイト(Detroi
t)における1980年度の会議および展示会に提出さ
れた報告第800511号。
【0034】アーバン、「不良な非触媒および酸化触媒
ガソリン自動車から放出される規制および規制外排気ガ
ス(Regulated  and  Unregul
atedExhaust  Emission  fr
om  Malfunctioning  Non−C
atalyst  and  Oxidation  
Catalyst  Gasoline  Autom
obiles)」、EPAリポート(Report)4
60/3ー80ー003、1980年スミス(Smit
h)等、「NOx放出量が低くなるように設計された自
動車からの放出物のキャラクダリゼーション(Char
acterizationof  Emissions
  from  Motor  Vehicles  
Designed  for  Low  NOx  
Emissions)」、1980年6月、契約番号第
68−02−2497号により作成された最終報告EP
A600/2−80−176表3にはこれらの試験にお
ける炭化水素の分離同定法をまとめる。
【0035】
【表3】         表3  炭化水素の分離のためのサン
プリング及び分析法       化合物      
            捕集法          
    分析法         C1−C3 炭化水
素                袋       
  GC−FID ベンゼン、トルエン       
                         
               1,3−ブタジエンを
含む         袋         GC−F
ID C4炭化水素                
                         
             C5−C10炭化水素  
             袋         キヤ
ピラリー、カラム、                
                         
   サブアンビエント装置、           
                         
        FID装着              C1〜C3+ベンゼンおよびトルエン、およびC4
(1,3−ブタジエン)に対する炭化水素の分離同定を
行うのに使用した分析法は下記の米国環境保護庁(Un
ited  States  Environment
alProtection  Agency)報告に詳
細に記載されている。
【0036】スミス(Smirh)等、「自動車から放
出される規制外汚染物質の分析法(Analytica
al  Procedures  Character
izing  Unregulated  Pollu
tant  Emissions  from  Mo
tor  Vehicles)」、1979年2月、契
約番号第68−02−2497号により作成された報告
EPA600/2−79−17スミス、「ブタジエンの
測定法(Butadiene  Measuremen
t  Methodology)」、1988年8月、
契約番号第68−03−4044号作業課題B−1によ
り作成された最終報告EPA460/3−88−005
個別的な分析法は次の通りである。
【0037】C1〜C3炭化水素、ベンゼンおよびトル
エンテドラーの袋の中に希釈した排気ガスを採取し、フ
レーム・イオン化検出器(FID)を取り付けたガスク
ロマトグラフ(GC)により分析する。分析した化合物
にはメタン、エタン、エチレン、アセチレン、プロパン
、プロピレン、ベンゼンおよびトルエンが含まれる。G
C系には個々の化合物を分離同定するのに使用する4個
の別々の充填カラムが装着されている。タイマー系、ソ
レノイド・バルブ、およびガス採取バルブにより系の中
に試料を流す。キャリヤー・ガスはヘリウムである。ピ
ークの面積を外部基準の較正した配合物の面積と比較し
、ヒューレット・パッカード(Hewlett−Pac
kard)3353コンピュータ・システムを使用して
炭化水素の濃度を得る。C1〜C3炭化水素、ベンゼン
およびトルエンに対する最低検出限界は0.05ppm
Cである。
【0038】1,3−ブタジエンを含むC4炭化水素こ
こで使用した方法では7種のC4化合物、即ちイソブタ
ン、ブタン、1−ブテン、イソブテン、シス−2−ブテ
ン、トランス−2−ブテンおよび1,3−ブタジエンを
分離してその濃度データが与えられる。標準の定容採取
装置(CVS)で採取された袋の試料および蒸発放出さ
せた袋の試料をFIDを装着したGCを用いC4化合物
の分析を行った。このGCシステムはFID、2個の空
気圧力で動作し電気的にコントロールされるセスカー(
Seiscor)バルブ、および分析用カラムを装着し
たパーキン・エルマー(Perkin−Elmer)社
の3920B型GCを使用した。このカラムは9フィー
ト×1/8インチのステンレス鋼のカラムであり、0.
19%のピクリン酸が加えられた80/100カーボパ
ック(Carbopack)Cを含んでいる。分析を行
う際カラムの温度を40℃に保つ。空気0の外部基準を
使用して結果の定量を行う。この方法の検出限界は0.
03ppmC程度である。
【0039】C5〜C10炭化水素 この方法により自動車の排気ガス中の80種以上の炭化
水素種を定量することができる。このGCシステムはサ
ブアンビエント(subambient)装置、キャピ
ラリー・カラム、およびFIDを装着したパーキン・エ
ルマー製3920B型GCを使用する。この系に使用し
たキャピラリー・カラムはパーキン・エルマー社製のF
−50ヴァーシリューブ(Versilube)、15
0フィート×0.02インチのWCOTステンレス鋼の
カラムである。最初カラムを−139°F(−95℃)
に冷却して試料の注入を行う。注入後毎分7°F(4℃
)の割合でプログラムにより温度を185°F(85℃
)に上げる。約15分間温度を185°Fに保ち、カラ
ムのフラッシングを完了する。流量調節器を使用しヘリ
ウム/キャリヤーの流速を1.5ml/分に保つ。試料
の容積が10mlの場合FIDを用いて0.1ppmC
を定量することができる。
【0040】上記表1のオゾン反応性のデータを使用し
て、各自動車から放出された分離同定された炭化水素の
全最高反応性を500および1000マイル走行時にお
いて決定した。表4にはこのようにして決定された全体
としての最高反応性を掲げる。
【0041】
【表4】             表4  分離同定された炭化
水素の全最高反応性                
                500マイル   
      1000マイル            
                         
   全最高              全最高オク
タン価上昇剤            FTP−HC*
  反応性     FTP−HC*  反応性MMT
**として1ガロン 当たり1/32gのMn       475    
  549         550      66
2キシレン(XY)             562
      794         574    
  933差(XY−MMT)           
 87      245          24 
     271MMTを用いた際の改善度、%   
15.5     31           4  
     29  *連邦試験法炭化水素、mg/マイ
ル。
【0042】**メチルシクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル。
【0043】表4のデータによれば、この燃料にメチル
シクロペンタジエニルマンガントリカルボニルを用いる
と、炭化水素の全放出量を500試験マイルにおいて1
5.5%、1000試験マイルにおいて4%減少させ得
ることが判る。さらに500マイルおよび1000マイ
ル走行時において上記方法で決定された炭化水素の放出
量の全最高反応性はいずれも、MMT含有燃料を使用し
た場合の方が、該MMT含有燃料のオクタン価に見合う
量のキシレンを添加した同じ燃料を使用した場合に比べ
、約30%(31%および29%)低かったという事実
はもっと重要である。
【0044】実施例  2 基質燃料として種々の米国内の製油会社から市販されて
いる無鉛の普通規格の燃料を用いて実施例1を繰り返し
た。表5にはこれらの燃料から配合された2種の試験燃
料、即ちMMT燃料およびXY燃料に対する主な検査デ
ータを示す。
【0045】
【表5】           表5  試験燃料に対する検査デ
ータ                       
        MMT 燃料  XY 燃料密度,°
API(D 1298)              
  62.6         61.0  比重, 
60°F                    0
.7290       0.7351  蒸溜特性,
 °F(D 86)   IBP/5                  
        79/98        77/9
2  10/20                 
       110/129      105/1
25  30/40                
        148/171      150/
180  50/60               
         199/231      211
/240  70/80              
          261/296      26
6/292  90/95             
           340/370      3
27/353  FBP              
                410      
    405  回収率, 容量 %       
           99.0         9
9.0  レイド蒸気圧, psi(D 323)  
     10.55        10.50  
炭化水素種, 容量%(D 1319)  芳香族成分
                      29.
8         36.4  オレフイン    
                   4.9   
       5.5  飽和成分         
               65.3      
   58.1  オクタン価    試験(D 2699)             
     92.6         92.6  モ
ーター(D 2700)              
82.5         82.5  (R+M)/
2                  87.6  
       87.6   これらの燃料を用いた比較試験の結果を表6に示す
【0046】
【表6】           表6  分離同定された炭化水素
の全最高反応性                  
              500マイル     
    1000マイル              
                         
  全最高              全最高オクタ
ン価上昇剤            FTP−HC* 
 反応性     FTP−HC*  反応性MMT*
*として1ガロン 当たり1/32gのMn       510    
  705         478      59
7キシレン(XY)             540
      870         568    
  844差(XY−MMT)           
 30      165          90 
     247MMTを用いた際の改善度、%   
 5.5     19          15.8
     29                  
                         
                       *連
邦試験法炭化水素、mg/マイル。
【0047】**メチルシクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル。
【0048】表6のデータによれば、この燃料ではMM
TはXY燃料に比べ炭化水素の全放出量が5.5および
15.8%減少させるばかりでなく、もっと重要なこと
はMMT含有燃料を使用した場合の方が、該MMT含有
燃料のオクタン価に見合う量のキシレンを添加した同じ
基質燃料(Mnを含まない燃料)を使用した場合に比べ
、分離同定された放出炭化水素の全最高反応性が約19
および29%低いことが示される。
【0049】実施例  3 再び実施例1の方法を繰り返したが、今回はエーテル配
合剤(メチルt−ブチルエーテルと考えられる)の形で
酸素を1重量%含有する米国内の種々の製油会社から市
販されている無鉛の普通規格のガソリンを用いた。表7
にはこれらの燃料から配合された2種の試験燃料、即ち
MMT燃料およびXY燃料に対する主な検査データを示
す。
【0050】
【表7】            表7  試験燃料に対する検査
データ                      
         MMT 燃料    XY 燃料密
度,°API(D 1298)           
     59.3          58.7  
 比重, 60°F                
    0.7416        0.7440 
  蒸溜特性, °F(D 86)   IBP/5                  
      101/120       96/11
5  10/20                 
       134/157      131/1
58  30/40                
        178/198      180/
202  50/60               
         217/239      224
/240  70/80              
          263/305      27
0/302  90/95             
           365/401      3
55/400  FBP              
                434      
    440  回収率, 容量 %       
          99.0         99
.0    レイド蒸気圧, psi(D 323) 
       6.95         7.10 
   炭化水素種, 容量%(D 1319)  芳香
族成分                      
25.2         26.4  オレフイン 
                      4.2
          5.0  飽和成分      
                  70.6   
      68.1    オクタン価    試験(D 2699)             
     93.0         93.0  モ
ーター(D 2700)              
83.8         84.0  (R+M)/
2                  88.4  
       88.5       これらの燃料を用いた比較試験の結果を表8に示す
【0051】
【表8】         表8  分離同定された炭化水素の全
最高反応性                    
            500マイル       
  1000マイル                
                         
全最高              全最高オクタン価
上昇剤            FTP−HC*  反
応性     FTP−HC*  反応性MMT**と
して1ガロン 当たり1/32gのMn       530    
  600         605      68
9キシレン(XY)             536
      796         590    
  876差(XY−MMT)           
  6      196        (15) 
     187MMTを用いた際の改善度、%   
 1       25        (2.5) 
    21                   
                         
                      *連邦
試験法炭化水素、mg/マイル。
【0052】**メチルシクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル。
【0053】表8のデータによれば、この燃料ではMM
T含有燃料を使用した場合の方が、該MMT含有燃料の
オクタン価に見合う量のキシレンを添加した同じ基質燃
料(Mnを含まない燃料)を使用した場合に比べ、分離
同定された放出炭化水素の全最高反応性が約23%(2
5および21%)低いことが示される。即ち炭化水素の
全放出量は2種の試験燃料においてほぼ同じであるが、
本発明のMMT燃料は実質的に反応性が低い炭化水素を
放出し、従って地上におけるオゾン生成能力が低下して
いる。
【0054】全体としてMMT燃料で走行させた自動車
は同じ条件でXY燃料を用いて走行させた自動車に比べ
炭化水素、一酸化炭素および酸化窒素の放出量が低い。 また上記に詳細に説明したようにMMT燃料を用いた自
動車から放出された炭化水素の全最高反応性はXY燃料
を使用した自動車から放出される炭化水素の全最高反応
性よりも低かった。また実施例1〜3において行われた
試験から判るように、MMT燃料で走行している自動車
は一般にXY燃料で走行した自動車に比べフォルムアル
デヒド、アセトアルデヒドおよびベンズアルデヒドのよ
うなアルデヒドの放出量が少ない。燃料の経済性はMM
Tを給油した自動車の方が僅かに(1〜2%)低い。
【0055】実施例  4実施例1の方法を用い実施例
1のMMT燃料およびキシレンまたは他の芳香族化合物
を加えない同じ基質燃料から分離同定された炭化水素の
全最高反応性を比較した。要約すればこの試験では実施
例1の基質燃料と、1ガロン当たり約1/32gのマン
ガンの濃度でMMTを含む同じ基質燃料とを比較する。 表9にこの試験で得られた平均結果を示す。
【0056】
【表9】        表9  分離同定された炭化水素の全最
高反応性                     
                         
 全最高          オクタン価上昇剤   
         FTP−HC*  反応性    
      MMT**として1ガロン       
   当たり1/32gのMn       512.
6    606          キシレン(XY
)             595.0    84
5          差(XY−MMT)     
       82.4    239       
   MMTを用いた際の改善度、%   14   
    28                   
                         
          *連邦試験法炭化水素、mg/マ
イル。
【0057】**メチルシクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル。
【0058】表9から判るように本発明のMMT燃料は
排気管からの炭化水素の全放出量が少ないばかりでなく
、もっと重要なことはきれいな(マンガンを含まない)
基質燃料に比べMMT燃料走行車から放出される分離同
定された炭化水素の全最高反応性が実質的に低い(28
%低い)。また表2からMMT燃料のオクタン価はきれ
いな燃料のオクタン価よりも実質的に高い、即ち(R+
M)/2が92.2に対して92.6であることに注意
された。
【0059】本発明の燃料は1種またはそれ以上の添加
剤を、本発明の基質燃料が1ガロン当たり最高1/32
gのマンガンを含みこれらの添加剤を含まない場合に示
す特性、特に実施例1〜4で示されたような改善された
排気ガス放出特性を著しく劣化させない限り、含有する
ことができる。酸化防止剤、沈澱抑制添加剤(例えば誘
導系洗滌助剤、キャブレター洗剤、およびORI抑制添
加剤)、腐食防止剤、金属失活剤、および酸素を含んだ
配合材料、例えばジヒドロカルビルエーテルおよびポリ
エーテルがガソリンに普通使用される典型的な添加剤で
あり、上記の条件の下で本発明の燃料に使用ことができ
る。要約すれば本発明には本発明の燃料またはその特性
を改善し、且つ本発明で得られる特性上の利点を破壊ま
たは著しく劣化させない補助添加剤またはその混合物を
本発明の燃料中に含有して成る組成物も含まれる。
【0060】本発明の燃料に配合することができる好適
な酸素含有物質は適当な低い揮発性をもったエーテル、
例えばメチルt−ブチルエーテル、エチルt−ブチルエ
ーテル、t−アミルメチルエーテル、および2,2−ジ
エチル−1,3−プロパンジオールである。またガソリ
ン中のオレフィン化合物を接触的にメトキシル化して生
じるメチルヒドロカルビルエーテルの混合物も効果的に
使用することができる。このような混合物の製造法は公
知であり、文献に記載されている。例えば米国特許第4
,746,761号およびWO8911463参照のこ
と。また適当な低い揮発性をもった燃料に可溶なエステ
ルおよびアルコール、例えば酢酸t−ブチル、1−ヘキ
サノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、およ
びポリエトキシエタノールも有用である。通常このよう
な酸素含有化合物は、現存のまたは提案された規制と抵
触しない限り燃料中に最高3〜4重量%の酸素を与える
のに十分な量で使用される。他の適当な酸素含有配合剤
としてはp−クレゾール、2,4−キシレン、3−メト
キシフェノール、2−メチルフラン、シクロペンタノン
、イソヴァレルアルデヒド、2,4−ペンタンジオン、
および同様な酸素含有化合物が含まれる。
【0061】本発明の燃料に対する好適な酸化防止剤は
立体障害をもったフェノール性酸化防止剤、例えば2,
6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6
−t−ブチルフェノール、4−メチル−2、6−ジ−t
−ブチルフェノール、4−エチル−2、6−ジ−t−ブ
チルフェノール、4−ブチル−2、6−ジ−t−ブチル
フェノール、および主として2、6−ジ−t−ブチルフ
ェノールから成るt−ブチルフェノールの混合物である
。或る場合には芳香族アミン酸化防止剤を単独でまたは
フェノール性酸化防止剤と組み合わせて使用すると有利
であることが判っている。酸化防止剤は通常1000バ
レル当たり最高25ポンドの量で使用されるが、この使
用量は任意の与えられた場合におけるガソリンの安定性
(例えばオレフィン含量)に依存する。
【0062】本発明の燃料に好適に使用される他の種類
の添加剤としては無灰分洗剤、例えばポリエーテルアミ
ン、ポリアルケニルアミン、アルケニルスクシノイミド
、ポリエーテルアミドアミン等がある。このような添加
剤は1000バレル当たり50〜500ポンド、特に1
00〜200ポンド/1000バレルの処理量で使用す
ることができる。
【0063】シクロペンタジエニルマンガントリカルボ
ニル化合物並びに他の補助的な添加剤または配合剤は通
常の混合装置を使用して公知方法により基質燃料と混合
することができる。本発明には本発明の主たる必要条件
に合致するすべての燃料が含まれるものとする。
【0064】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.(i)ガソリンの沸点範囲をもつ基質燃料配合成分
の主として炭化水素から成る配合物、および(ii)オ
クタン価の目標値を達成するために必要な1種またはそ
れ以上の芳香族ガソリン炭化水素の代わりに用いられる
1ガロン当たり最高1/32gのマンガンに相当する量
の少なくとも1種のシクロペンタジエニルマンガントリ
カルボニル化合物から成る予め設定された目標値のオク
タン価をもつガソリンにおいて、該ガソリンを火花点火
式内燃機関に使用した場合に生じる排気管放出物の最高
反応性が上記成分(i)およびオクタン価の該目標値を
達成するために必要な1種またはそれ以上の芳香族ガソ
リン炭化水素を含むガソリンを該内燃機関に使用した場
合の排気管放出物の最高反応性よりも低いガソリン。
【0065】2.該ガソリンのガソリン沸点範囲をもつ
該基質燃料配合成分は飽和成分、オレフィンおよび芳香
族成分である上記第1項記載の組成物。
【0066】3.該ガソリンのガソリン沸点範囲をもつ
該基質燃料配合成分は40〜80容量%の飽和成分、お
よび最高45容量%の芳香族成分を含み、ベンゼンは1
容量%より少量しか含んでいない上記第2項記載の組成
物。
【0067】4.該ガソリンのガソリン沸点範囲をもつ
該基質燃料配合成分は10容量%より少ない量でオレフ
ィンを含んでいる上記第1〜3項記載の組成物。
【0068】5.該ガソリンのガソリン沸点範囲をもつ
該基質燃料配合成分は芳香族成分を25容量%未満の量
で含み、ベンゼンは1容量%より少量しか含んでいない
上記第1〜4項記載の組成物。
【0069】6.該ガソリンのガソリン沸点範囲をもつ
該基質燃料配合成分は少なくとも1種の酸素含有燃料配
合成分を含んでいる上記第1〜5項記載の組成物。
【0070】7.該シクロペンタジエニルマンガントリ
カルボニル化合物は実質的にメチルシクロペンタジエニ
ルマンガントリカルボニルであり、マンガンを含むガソ
リンのレイド蒸気圧(ASTM試験法D−323)は8
.0psi以下である上記第1〜6項記載の組成物。
【0071】8.目標値のオクタン価をもつガソリンを
調合する方法において、ガソリンの沸点範囲をもつ基質
燃料配合成分を、オクタン価の目標値を達成するために
必要な1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素の
代わりに用いられる1ガロン当たり最高1/32gのマ
ンガンに相当する量の少なくとも1種のシクロペンタジ
エニルマンガントリカルボニル化合物と配合して該目標
値のオクタン価を達成することから成り、この際該マン
ガンを含有させて調合したガソリンにより生じる排気管
放出物の最高反応性が、シクロペンタジエニルマンガン
トリカルボニル化合物を含まずその代わりに同じ目標値
のオクタン価を達成するために必要な量の1種またはそ
れ以上の芳香族ガソリン炭化水素を含んだガソリンから
生じる排気管放出物の最高反応性よりも低くなるように
する方法。
【0072】9.適当なオクタン価をもったガソリンを
用いて火花点火式内燃機関を作動させる方法において、
該内燃機関に使用するガソリンとして(i)ガソリンの
沸点範囲をもつ多数の炭化水素、および(ii)該オク
タン価の目標値を達成するために必要な1種またはそれ
以上の芳香族ガソリン炭化水素の代わりに用いられる1
ガロン当たり最高1/32gのマンガンに相当する量の
少なくとも1種のシクロペンタジエニルマンガントリカ
ルボニル化合物から成る適当なオクタン価をもつ調合し
たガソリンを使用し、この際該ガソリンを該内燃機関に
使用した場合に生じる排気管放出物の最高反応性が上記
成分(i)およびオクタン価の該目標値を達成するため
に必要な1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素
を含むガソリンを該内燃機関に使用した場合の排気管放
出物の最高反応性よりも低くなるようにする方法。
【0073】10.ガソリンの沸点範囲をもつ多数の炭
化水素、およびその中に溶解した少量の少なくとも1種
のシクロペンタジエニルマンガントリカルボニル化合物
のブレンドから成り、これを内燃機関中で燃焼させた時
に該機関の排気管から放出される排気ガスのC1〜C1
0炭化水素の最高反応性が該シクロペンタジエニルマン
ガントリカルボニル化合物を含まないガソリンの沸点範
囲をもつ同じ多数の炭化水素から成るガソリンを同じ内
燃機関で作動させた場合に放出される排気ガス中のC1
〜C10炭化水素の最高反応性よりも低くなるようにす
る火花点火式内燃機関を作動させるために使用した時の
オゾン生成反応性が低いガソリン燃料組成物。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1〜4記載の試験に使用する排気
ガス希釈トンネルの模式図である。
【図2】図2は実施例1〜4記載の試験に使用する自動
車排気ガス採取システムの模式図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (i)ガソリンの沸点範囲をもつ基質
    燃料配合成分の主として炭化水素から成る配合物、およ
    び(ii)オクタン価の目標値を達成するために必要な
    1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素の代わり
    に用いられる1ガロン当たり最高1/32gのマンガン
    に相当する量の少なくとも1種のシクロペンタジエニル
    マンガントリカルボニル化合物から成る予め設定された
    目標値のオクタン価をもつガソリンにおいて、該ガソリ
    ンを火花点火式内燃機関に使用した場合に生じる排気管
    放出物の最高反応性が上記成分(i)およびオクタン価
    の該目標値を達成するために必要な1種またはそれ以上
    の芳香族ガソリン炭化水素を含むガソリンを該内燃機関
    に使用した場合の排気管放出物の最高反応性よりも低い
    ことを特徴とするガソリン。
  2. 【請求項2】  目標値のオクタン価をもつガソリンを
    調合する方法において、ガソリンの沸点範囲をもつ基質
    燃料配合成分を、オクタン価の目標値を達成するために
    必要な1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素の
    代わりに用いられる1ガロン当たり最高1/32gのマ
    ンガンに相当する量の少なくとも1種のシクロペンタジ
    エニルマンガントリカルボニル化合物と配合して該目標
    値のオクタン価を達成することから成り、この際該マン
    ガンを含有させて調合したガソリンにより生じる排気管
    放出物の最高反応性が、シクロペンタジエニルマンガン
    トリカルボニル化合物を含まずその代わりに同じ目標値
    のオクタン価を達成するために必要な量の1種またはそ
    れ以上の芳香族ガソリン炭化水素を含んだガソリンから
    生じる排気管放出物の最高反応性よりも低くなるように
    することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】  適当なオクタン価をもったガソリンを
    用いて火花点火式内燃機関を作動させる方法において、
    該内燃機関に使用するガソリンとして(i)ガソリンの
    沸点範囲をもつ多数の炭化水素、および(ii)該オク
    タン価の目標値を達成するために必要な1種またはそれ
    以上の芳香族ガソリン炭化水素の代わりに用いられる1
    ガロン当たり最高1/32gのマンガンに相当する量の
    少なくとも1種のシクロペンタジエニルマンガントリカ
    ルボニル化合物から成る適当なオクタン価をもつ調合し
    たガソリンを使用し、この際該ガソリンを該内燃機関に
    使用した場合に生じる排気管放出物の最高反応性が上記
    成分(i)およびオクタン価の該目標値を達成するため
    に必要な1種またはそれ以上の芳香族ガソリン炭化水素
    を含むガソリンを該内燃機関に使用した場合の排気管放
    出物の最高反応性よりも低くなるようにすることを特徴
    とする方法。
  4. 【請求項4】  ガソリンの沸点範囲をもつ多数の炭化
    水素、およびその中に溶解した少量の少なくとも1種の
    シクロペンタジエニルマンガントリカルボニル化合物の
    ブレンドから成り、これを内燃機関中で燃焼させた時に
    該機関の排気管から放出される排気ガスのC1〜C10
    炭化水素の最高反応性が該シクロペンタジエニルマンガ
    ントリカルボニル化合物を含まないガソリンの沸点範囲
    をもつ同じ多数の炭化水素から成るガソリンを同じ内燃
    機関で作動させた場合に放出される排気ガス中のC1〜
    C10炭化水素の最高反応性よりも低くなるようにする
    火花点火式内燃機関を作動させるために使用した時のオ
    ゾン生成反応性が低いことを特徴とするガソリン燃料組
    成物。
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