JPH0422639A - 簡易形インキパン及びその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、グラビア印刷機等のインキパンの分野に属し
、詳しくは、その簡易形インキパンとその使用方法に関
するものである。

（従来の技術） 包装用プラスチ・７クフイルムは、その使用目的のため
種々の印刷が施され、また場合によっては、その上にプ
ラスチックのコーティング、ラミネート等の加工が施さ
れるが、この印刷にはグラビア輪転印刷機が用いられる
のが通常である。

そして、その包装の特徴を出すために、その印刷インキ
も赤、黄、藍の基準色ではなく、特殊な色で印刷される
ことから、その被印刷プラスチックフィルムや印刷後の
加工等により、特性をもったインキビヒクルが使用され
る。

したがって、包装用プラスチックフィルムへの印刷は多
種、多様なグラビアインキが使用されるが、この印刷イ
ンキは、包装される品目、あるいはプラスチックフィル
ムが変わる毎に、交換しなければならず、これがため、
その都度インキパン内の洗浄を行っている。

このインキパンの洗浄としては、■洗浄機として設計製
作されたチャンバー内にセットしたノズルからインキパ
ンに洗浄剤を噴霧して洗い流す方法。■インキパンにポ
リエチレンフィルム等の薄いプラスチックフィルムを貼
付ける方法。等が行われている。

（発明が解決しようとする課題） 上記の前者の方法にあっては、洗浄溶剤のコスト高、さ
らに完全な洗浄を行うには、インキパンの内面に離形性
のテフロンコートが必要となるが、そのコート皮膜は、
インキ攪拌等により傷が付き易く、耐久性の点からも洗
浄効果が余り期待できなくなる。また後者の方法にあっ
ては、グラビア印刷の品質を安定にするためにインキの
粘度の調節に必要なインキパン内と外部のタンクとの間
のインキの循環、あるいは取出し等において、その取出
し口を設けることが難しく、また印刷中にインキパン内
面に貼り付けたプラスチックフィルムが浮き上りロール
等にまつわりつくことによりトラブルを生ずることがあ
る。

本発明は、以上のような問題点を解決するために種々実
験を繰返した結果なされたもので、その目的とするとこ
ろは、簡易な手段により、グラビア印刷におけるインキ
の交換に容易に対処するにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明にあっては、従来
のように既製のインキパンに対してこれを洗浄したり、
またこれの内面にプラスチックフィルムを貼付けること
なく、簡易なインキパンを作製することによって問題点
の解決を図っている。

すなわち、本発明はグラビア印刷機等に用いるインキパ
ンの骨格となるべき部分をスチール、アルミ等で形成す
るとともに、この部分以外に金網を張設してインキパン
の原型を造り、この原型に対してプラスチックシートを
真空あるいは圧空成形によって内面側より被着して簡易
形インキパンを形成し、またこの簡易形インキパンを既
製のスチール性のインキパンの上に重ねて使用するよう
にしている。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すものは、本発明の簡易形インキパンの原型
を示すもので、この原型（Ａ、　）は、グラビア印刷機
に適合するインキパンとなるべき部分の骨格（ａ）をス
チールあるいはアルミ等で形成し、この骨格（ａ）部以
外の部分に金網（ｂ）を張設して構成する。このときの
金網（ｂ）は５×３０メツシユのものである。

底面（１）の１隅角部寄りには、インキ循環用パイプ（
Ｃ）が下方に突設されている。

第３図に示す原型（Ａ゛）は、第１図に示すような金網
（ｂ）を張設した原型（Ａ、）において、インキ循環用
パイプ（Ｃ）のある側の側壁（２）寄りに、この側壁（
２）に平行にインキオーバーフロー壁（ｄ）を突設した
もので、このインキオーバーフロー壁（ｄ）と側壁（２
）との間は、インキ還流部（３）となっている。

このような金網（ｂ）にて構成された原型（Ａ）に対し
、その内面側上方より、加熱によって軟化したプラスチ
ックシート（Ｂ）を、真空あるいは圧空成形によって被
着して目的の簡易形インキパン（Ｃ）を構成する。

このプラスチックシート（Ｂ）は、原型（Ａ）の側壁（
２）の上辺縁（４ンをオーバーして外面に僅かに被着す
ればよく、外面側を全面覆う必要はない。

このプラスチックシート（Ｂ）は、汎用プラスチックで
、グラビアインキ用溶剤に対して溶解しがたいポリエチ
レン、ポリプロピレン、アイオノマー、ナイロン／ポリ
オレフィン共押出しシート等の成形可能な材料から選択
する。

原型（Ａ゛）に対しても、原型（Ａ）と動揺にプラスチ
ックシート（Ｂ’）が被着される。

以上のような金網（ｂ）より構成される原型（Ａ）ある
いは（Ａ゛）にプラスチックシート（Ｂ）あるいは（Ｂ
“）を被着して成形した簡易形インキパン（Ｃ）あるい
は（Ｃ′）は、そのままグラビア印刷機等のインキパン
として使用する。

このような簡易形インキパン（Ｃ）あるいは（Ｃ゛）は
、従来からの１００％スチール（場合によってはテフロ
ンがコートしである）製品のものに比して重量的には１
７３以下と軽くなる。

印刷のためのインキの調整は、印刷機に取付けらた簡易
形インキパン（Ｃ）に対して、外部のインキタンク（１
）との間に、ポンプ（ｐ）をもってインキが還流される
のであるが、ポンプ（ｐ）にてパイプ（ｅ）を通してイ
ンキパン（Ｃ）に吐出され、インキ循環用バイブ（Ｃ）
を通ってインキタンク（１）内に排出され、インキは循
環として−様な粘性に調整される。簡易形インキパン（
Ｃ゛）の場合も同様である。

以上は、簡易形インキパン（Ｃ）をそのまま印刷機に取
付けて使用するために攪拌することがあるが、このとき
誤ってプラスチックシート（Ｂ）を傷付けたときは、イ
ンキの漏洩にて付近を汚損しないために、この簡易形イ
ンキパン（Ｃ）を既設のスチール類のインキパン（Ｄ）
の内部に重合して使用する。

この場合、筒易インキパン（Ｃ）は、既設のインキパン
（Ｄ）より若干小さく形成されており、インキ循環用バ
イブに嵌挿されることは勿論である。

このように重ねて使用するときは、誤って簡易形インキ
パン（Ｃ）を傷付けてインキの漏洩があっても、外側の
既設のスチール類のインキパン（Ｄ）があるから付近を
汚損することはない。

なお、（５）は圧胴、（６）は版胴、（７）はドクター
である。

（発明の効果） 本発明は、グラビア印刷機等のインキパンの原型として
、スチール、アルミ等の骨格部に金網を張設したものを
用い、これに対しプラスチックシートを真空、あるいは
圧空成形によって内側より被着したものであるから、グ
ラビア印刷機等のインキパンとして、従来のスチール類
のものより軽量にして運搬その他の取扱いが掻めて容易
であり、しかも安価に製造することができ、使用ずみの
インキパンは、カバーしたプラスチックシートを剥離し
て焼却等の廃棄処分をすることができ、またプラスチッ
クシートが剥離された金網の原型は、再びプラスチック
シートを被着して使用することができる。

さらに、この簡易形インキパンは既設のスチール類のイ
ンキパンに重合して使用することができるから、印刷中
において、インキ調整のための攪拌すること等により、
プラスチックシートを傷付けたような場合にあっても、
これにより漏洩したインキは、外側の既設のインキパン
によって受けることになり、付近を汚損することはない
。

【図面の簡単な説明】 第１図はインキパンの原型の斜視図、 第２図（イ）は同上の原型にプラスチックシートを被着
した簡易インキパンの斜視図、（ロ）は一部の拡大断面
図、 第３図は一部を切欠したインキオーバーフロー壁を有す
る原型の斜視図、 第４図は同上の原型にプラスチックシートを被着した簡
易インキパンの斜視図、 第５図は簡易インキパンを既設のインキパンに重合した
状態の断面図である。 （Ａ）　　・・・・・インキパン原型 （Ｂ）　　・・・・・プラスチックシート（Ｃ）　　・
・・・・簡易形インキパン（ａ）　　・・・・・骨格 （ｂ）　　・・・・・金網 （Ｃ）　　・・・・・インキ循環用バイブ（１）・・・
・・底面 （２）・・・・・側壁 （３）・・・・・インキ還流部 （４）・・・・・上辺縁 第 図 べ 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）グラビア印刷機等に用いるインキパンの骨格とな
   るべき部分をスチール、アルミ等で形成するとともに、
   この部分以外に金網を張設してインキパンの原型とし、
   この原型に対してプラスチックシートを真空あるいは圧
   空成形によって内面側より被着して形成したことを特徴
   とする簡易形インキパン。
2. （２）上記の骨格部に金網を張設した原型に対して、プ
   ラスチックシートを被着したインキパンを、既製のスチ
   ール製のインキパンに対してその内側に重ねて使用する
   ことを特徴とする簡易形インキパンの使用方法。