JPH04225868A - 剥離塗料を湿潤不織支持体に塗布する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は剥離塗料を不織布（ｎｏ
ｎｗｏｖｅｎ　ｆａｂｒｉｃｓ）に塗布する方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】同心円状に巻き上げられているテープ支
持体の感圧接着剤被覆面から非被覆面へのロールブロッ
キングまたは接着剤転移を防止するために、感圧接着テ
ープには剥離被覆が設けられている。剥離被覆の一つの
形態は低接着裏サイズまたはＬＡＢである。医療用途、
ならびに他の用途に適するテープ支持体の一特定形態は
不織布ウェブから作製される。

【０００３】一般に、不織テープ支持体は、まずウェブ
を形成し、次いでこのウェブにバインダーを塗布して繊
維をその接点で相互接着させることにより作製する。次
いで、このように調製したウェブを加熱することにより
塗布したバインダーから有機溶媒または水を除去し、こ
の布を次の加工工程に移動させる。第２の工程では、こ
のウェブに剥離塗料を塗布し、そしてこの支持体を再び
加熱することにより有機溶媒または水を除去する。典型
的には、この剥離塗料がウェブ支持体に浸透する速度を
より容易に制御するために、揮発性溶媒を用いてこの剥
離被覆を塗布する。次いで行われる第３の工程は、ウェ
ブの非被覆面に接着剤を塗布する工程である。このウェ
ブを再び加熱することにより塗布した接着剤から有機溶
媒または水を除去し、ロール状に巻き上げてスリッター
に送り、ここでマスターロールからそれぞれの寸法のテ
ープのロールに切り分ける。

【０００４】上述の各々の加熱工程によりかなり多くの
エネルギーおよび時間が消費される。さらに、バインダ
ー、剥離塗料および接着剤を溶媒を用いて塗布すること
により材料コストが上昇し、また、溶媒が揮発して大気
中に拡散することにより汚染が引き起こされる。

【０００５】

【発明の要旨】以下の（ａ）、（ｂ）、（ｃ）および（
ｄ）の工程により剥離被覆不織シート材料が提供される
：（ａ）　繊維からウェブを形成する工程；（ｂ）　該
ウェブに水系バインダーを塗布する工程；（ｃ）　該ウ
ェブがバインダーの塗布により湿潤状態にある間に、ウ
ェブの一方の面に水系剥離塗料を塗布する工程；　およ
び （ｄ）　該ウェブを乾燥させる工程。不織シート材料を
調製するために水系バインダーおよび水系剥離塗料を選
択すること、および、水系バインダーが湿潤状態にある
間に水系剥離塗料を塗布することにより、少なくとも一
加熱工程を省略可能であり、それと共にウェブへの剥離
塗料の浸透の制御という予期しない効果も得られる。こ
の工程により、従来の被覆不織材料の調製工程と比較し
て、加工工程において必要とされるエネルギー量の低減
、一加工工程からそこから離れた他の加工工程へ材料を
移動する工程の省略、および溶媒蒸発汚染の実質的な低
減という効果が得られる。

【０００６】

【発明の構成】不織テープ支持体の調製に用いられる不
織ウェブは、ウェットレイド法（ｗｅｔｌａｉｄ　ｍｅ
ｔｈｏｄｓ）、ドライレイド法（ｄｒｙ　ｌａｉｄ　ｍ
ｅｔｈｏｄｓ）（例えば、エアーレアリング（ａｉｒ　
ｌａｙｅｒｉｎｇ）およびカーディング（ｃａｒｄｉｎ
ｇ））、およびダイレクトレイド法（ｄｉｒｅｃｔ　ｌ
ａｉｄ　ｍｅｔｈｏｄｓ）（例えば、スパンボンディン
グ（ｓｐｕｎｂｏｎｄｉｎｇ）およびメルトブロウイン
グ（ｍｅｌｔｂｌｏｗｉｎｇ））のような当該技術分野
で知られている従来の方法に従って作製される。このよ
うな方法の例はコープランド（Ｃｏｐｅｌａｎｄ）の米
国特許第３，１２１，０２１号、およびハンセン（Ｈａ
ｎｓｅｎ）の米国特許第３，５７５，７８２号に記載さ
れている。

【０００７】この不織ウェブは、得られるウェブに望ま
れる特性に依存して選択される合成または天然繊維から
形成される。この支持ウェブに好適に用いられるテキス
タイル繊維の例には、ポリエステル、ポリオレフィン、
ポリアミド、レーヨン、木綿、などが包含される。また
、この不織ウェブはポリエステルのような補強フィラメ
ント、または「リクラ（Ｌｙｃｒａ）」スパンデックス
ヤーンのようなシリング繊維（ｓｈｉｒｒｉｎｇ　ｆｉ
ｂｅｒｓ）を有し得る。

【０００８】このようにして得られるファイバーのウェ
ブは水系バインダーで被覆される。このようなバインダ
ーの例には、アクリル、スチレン／ブタジエンゴム、酢
酸ビニル／エチレン、酢酸ビニル／アクリルエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリウレタン
、および酢酸ビニルのようなラテックスが包含される。 典型的には、このようなバインダーは固形分２５〜３５
％で、ワイヤー巻き付けロッド（ｗｉｒｅ−ｗｏｕｎｄ
　ｒｏｄ）、リバースロール、エアーナイフ、ダイレク
トおよびオフセットグラビア、トレーリングブレード（
ｔｒａｉｌｉｎｇ　ｂｌａｄｅ）、プリントボンド（ｐ
ｒｉｎｔｂｏｎｄ）およびスプレー被覆法のような全て
の好適な被覆方法によりウェブに塗布し得る。このバイ
ンダーは最終的に形成される材料に望まれる特性を提供
するのに十分な量で塗布される。このような量は当業者
にとっては明らかである。例えば、同様の構成であって
もバインダーを多く塗布することによりより強い材料が
提供される。

【０００９】このバインダーを塗布した後、このウェブ
が乾燥する前に、テキスタイル分野で通常用いられる上
述のバインダー塗布方法を用いて、水系剥離塗料を塗布
する。この水系剥離塗料材料には、ポリエチレン、フッ
素化合物（ｆｌｕｏｒｏｃｈｅｍｉｃａｌｓ）、アクリ
ルエステル、シリコーン、ビニルコポリマー、およびこ
れらのポリマーと他のポリマーとの組み合わせが包含さ
れる。好ましくは、剥離塗料はポリ（ジメチルシロキサ
ン）またはアクリルエステルポリマーを含有する低接着
裏サイズである。 例えば、用い得る低接着裏サイズは、クレメンス（Ｃｌ
ｅｍｅｎｓ）らの米国特許第４，７２８，５７１号に記
載されている。

【００１０】生産規模の装置を想定した場合は、バイン
ダーの塗布後約４〜２０秒の間にこの湿潤ウェブに剥離
塗料が塗布される。

【００１１】この剥離塗料を塗布した後に、この不織材
料を好適な乾燥手段を用いて乾燥させる。例えば、不織
テキスタイル分野において通常の乾燥手段には、接触乾
燥、循環空気オーブン、インピンジメントオーブンおよ
びスルーエアーオーブンが包含される。好ましくは、ウ
ェブは循環空気オーブンで約１４５〜１５５℃で約１分
間乾燥させる。この熱源はオーブン中で剥離塗膜と同一
の側に位置することが望ましく、そのことにより、不均
一な乾燥によるウェブを通した剥離塗料の吸い上げ作用
が防止される。生産規模の装置を想定した場合は、湿潤
剥離被覆ウェブは剥離塗料の塗布後約４〜２０秒間乾燥
オーブン中を移動させる。

【００１２】この時点で、このウェブを接着剤塗布工程
へ移送するためにロールに巻き上げ得、またはこのウェ
ブを接着剤コーターに直接移送する。次いで、それぞれ
のテープロールに切り分ける。

【００１３】この不織テープ支持体に塗布する感圧接着
剤は溶媒系、水系、またはホットメルト接着剤であり得
る。フェノール硬化ゴムベースの好適な接着剤が、ジョ
スティング（Ｊｏｅｓｔｉｎｇ）らの米国特許第２，７
０８，１９２号に開示されている。ウルリッヒ（Ｕｌｒ
ｉｃｈ）の米国特許第ＲＥ２４，９０６号には、水系お
よび溶媒系接着剤の両方が開示されている。例えば、ホ
ットメルト接着剤は米国特許第４，８３３，１７９号に
開示されている。

【００１４】驚くべきことに、湿潤ウェブの内部への剥
離塗料の浸透は、塗布領域に隣接した部分を除いて非常
に小さいことが観察された。言い替えれば、この被覆塗
料は２種類の水系材料の混合において予想されるように
、湿潤バインダー材料を通して拡散することはない。 この浸透の程度は、本発明の方法にしたがって調製され
る接着剤で被覆されていないウェブを試験することによ
り示される。ウェブの非剥離被覆面に接着したテープの
接着剥離強度を測定し、これを剥離被覆処理ウェブに接
着したテープの接着剥離強度と比較する。剥離被覆の塗
布により剥離強度の重大な損失が測定されない場合は、
本発明における浸透の少なさが実験的に示される。

【００１５】さらに驚くべきことには、本発明の方法を
用いることにより、テープ支持体の十分な剥離特性を達
成するために不織ウェブに被覆する剥離塗料の量が低減
される。不織ウェブに被覆する剥離塗料の量は約８５％
に低減されると予想される。

【００１６】

【試験方法】接着性、＃２ボンド、ロール巻き戻し、お
よび、高温高湿エージング加速に関する感圧接着剤構成
を評価するための手順がＡＳＴＭ　Ｄ−１０００の対応
段落頭に記載されている。エージング加速試験は４２℃
で相対湿度９０％で行った。

【００１７】

【支持体】支持体Ａ 　　Ｌ−３０型ポリエステル繊維（０．７５デニール、
長さ３８ｍｍ、ホエシト−セラニーズ・グリーンビル（
Ｈｏｅｓｃｈｔ−Ｃｅｌａｎｅｓｅ　Ｇｒｅｅｎｖｉｌ
ｌｅ）、ＳＣより入手可能）５０部、標準レーヨン繊維
（１．５デニール、長さ４０ｍｍ、コートールズ・ノー
ス・アメリカ社（Ｃｏｕｒｔａｕｌｄｓ　Ｎｏｒｔｈ　
Ａｍｅｒｉｃａ）、ニューヨーク、ＮＹより入手可能）
３０部、およびＨ型ポリオレフィン繊維（１．５デニー
ル、長さ５１ｍｍ、コーリ・アメリカ社（Ｃｈｏｒｉ　
Ａｍｅｒｉｃａ　Ｉｎｃ．）、ロサンゼルス、ＣＡより
入手可能）２０部の混合物をヘルゲス・カード（Ｈｅｒ
ｇｅｔｈ　Ｃａｒｄ）、ヘルゲスホリングスウォース（
Ｈｅｒｇｅｔｈ　Ｈｏｌｌｉｎｇｓｗｏｒｔｈ）ＧＭＢ
Ｈ、デュルマン（Ｄｕｌｍａｎ）、西ドイツより入手可
能）で処理することにより、約３５ｇｍ／ｍ２の基本重
量の不織布を調製した。

【００１８】支持体Ｂ 　　標準レーヨン繊維（１．５デニール、長さ４０ｍｍ
、コートールズ・ノース・アメリカ社、ニューヨーク、
ＮＹより入手可能）をヘルゲス・カードで処理すること
により、約２２ｇｍ／ｍ２の基本重量の不織布を調製し
た。

【００１９】支持体Ｃ 　　標準レーヨン繊維（１．５デニール、長さ４０ｍｍ
、コートールズ・ノース・アメリカ社、ニューヨーク、
ＮＹより入手可能）をヘルゲス・カードで処理すること
により、約２２ｇｍ／ｍ２の基本重量の不織布を調製し
た。このウェブを、Ｅ．Ｉ．デュポン　　デネモウルス
社（Ｅ．　Ｉ．　Ｄｕｐｏｎｔ　ＤｅＮｅｍｏｕｒｓ　
Ｉｎｃ．）、ウィルミントン（Ｗｉｌｍｉｎｇｔｏｎ）
、ＤＥから入手可能な約０．４２ｃｍスペーシング（ｓ
ｐａｃｉｎｇ）の張力に保たれた８２０デニールの「リ
クラ」スパンデックスヤーンと接触させた。この張力を
その後のバインダーおよび剥離塗料塗布工程および乾燥
工程を通して維持した。

【００２０】支持体Ｄ 　　標準レーヨン繊維（１．５デニール、長さ４０ｍｍ
、コートールズ・ノース・アメリカ社、ニューヨーク、
ＮＹより入手可能）をヘルゲス・カードで処理すること
により、約２２ｇｍ／ｍ２の基本重量の不織布を調製し
た。このウェブを約固形分１２％に希釈した「ロープレ
ックス（Ｒｈｏｐｌｅｘ）Ｅ−２５５９」（固形分約４
５％アクリルラテックス、ローム＆ハース社（Ｒｏｈｍ
＆ＨａａｓＣｏ．）、フィラデルフィア、ＰＡより入手
可能）で含浸被覆した。乾燥させた後に、この接着ウェ
ブは約２８ｇｍ／ｍ２の基本重量を有していた。このウ
ェブを軽く接着させることにより、このウェブのカード
からバインダーおよび剥離塗料塗布工程の位置への移動
が促進された。

【００２１】

【バインダー】バインダーＡＡ 　「ロープレックスＥ−２５５９」、ローム＆ハース社
、フィラルデルフィア、ＰＡより入手可能な固形分約４
５％のアクリルラテックス。

【００２２】バインダーＢＢ 　　「７６−４４０２型ユニカル（ＵＮＩＣＡＬ）」、
ユニカル社（ＵＮＩＣＡＬ，　Ｃｏｒｐ．）、チャーロ
ット（Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ）、ＮＣより入手可能な固形
分約５０％のスチレン／ブタジエンゴム。

【００２３】バインダーＣＣ 　　「ナショナル・スターチ（Ｎａｔｉｏｎａｌ　Ｓｔ
ａｒｃｈ）＃７６−６２８３」、ナショナル・スターチ
社（Ｎａｔｉｏｎａｌ　Ｓｔａｒｃｈ　Ｃｏｒｐ．）、
ブリッジウォーター（Ｂｒｉｄｇｅｗａｔｅｒ）、ＮＪ
より入手可能な固形分約４５％のアクリル／酢酸ビニル
コポリマーラテックス。

【００２４】

【剥離塗料材料】剥離塗料１ 　　ポリ（ジメチルシロキサン）と２：１ビス−アミノ
プロピルピペラジン／イソホロンジイソシアネートコポ
リマーとの６５：３５セグメント化ブロックコポリマー
の固形分１％水性分散体を以下のようにして調製した。

【００２５】５３０ｍｌのイソプロピルアルコール（Ｉ
ＰＡ）中に、数平均分子量５０００のポリジメチルシロ
キサン（ＰＤＭＳ）ジアミン（ＥＰＯ公開出願（Ｐｕｂ
ｌｉｓｈｅｄＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）第０２５０　２
４８号の実施例２にしたがって調製した）６５ｇｍ、お
よびＮ，Ｎ’−ビス−（３−アミノプロピル）ピペラジ
ン（ｂｉｓＡＰＩＰ）１５．２ｇｍを含有する溶液に、
２５℃でイソホロンジイソシアネート（ＩＰＤＩ）１９
．８ｇｍを５分間に渡って徐々に加えた。氷水浴を用い
ることによりこの発熱反応を添加の間１５〜２５℃の温
度に制御した。添加が終了するにつれて粘度が急速に上
昇し、この粘性透明反応物をさらに１時間撹拌した。 このようにしてこのブロックコポリマーの２０重量％Ｉ
ＰＡ溶液が得られた。得られる溶液を１２（Ｎ）ＨＣｌ
　１２．６７ｍｌと組み合わせた。１０分間撹拌した後
にこの透明粘性物を激しく撹拌しながら温水（４５℃）
５００ｍｌを素早く加えた。このようにして得られる半
透明溶液をロータリーエバポレーターに移し、アスピレ
ーション減圧下においてストリップすることによりＩＰ
Ａ（５３０ｍｌ）を除去した。得られる濃縮物を４００
ｍｌの水で希釈することにより、ブロックコポリマーが
分散された固形分１０％水分散体を得た。このブロック
コポリマーは６５重量％のＰＤＭＳソフトセグメント、
および３５重量％のｂｉｓＡＰＩＰ／ＩＰＤＡハードセ
グメントを有する。この溶液をさらに十分な水で希釈す
ることにより、固形分１％の水分散体を得た。

【００２６】剥離塗料２ 　　反応成分の量を適当に調整すること以外は剥離塗料
１と同様にして、ポリ（ジメチルシロキサン）とビス−
アミノプロピルピペラジン／イソホロンジイソシアネー
トコポリマーとの６０：４０セグメント化ブロックコポ
リマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００２７】剥離塗料３ 　　反応成分の量を適当に調整すること以外は剥離塗料
１と同様にして、ポリ（ジメチルシロキサン）とビス−
アミノプロピルピペラジン／イソホロンジイソシアネー
トコポリマーとの５０：５０セグメント化ブロックコポ
リマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００２８】剥離塗料４ 　　アクリル酸メチル／Ｎ−ビニルピロリドン／アクリ
ル酸／ＳｉＭａｃの４５：３５：５：２０テトラポリマ
ーの固形分１％水分散体を以下のようにして調製した。

【００２９】１ｌ　ガラスボトル中に、アクリル酸メチ
ル４５部、Ｎ−ビニルピロリドン３５部、アクリル酸５
部、数平均分子量約１５，０００の３−メタクリルオキ
シプロピル末端ポリジメチルシロキサン（ここに参照と
して挙げる米国特許第４，７２８，５７１号にＳｉＭａ
ｃと記載されている）２０部、酢酸エチル２５０部、お
よび２，２’−アゾビス（イソブチロニトリル）０．５
部を充填した。この反応ボトルを窒素でパージし、密閉
し、５５℃の浴で４２時間タンブルした。このテトラポ
リマーの３０％３：２メチルエチルケトン：イソプロパ
ノール混合溶媒溶液を得た。水３００ｇ中に濃縮ＮＨ４
ＯＨ６ｇを含む溶液を添加することにより、この溶液３
００ｇを希釈中和した。３００ｇの水および６０ｇのブ
チルカルビトールをさらに添加した。得られる混合物を
１２時間撹拌し、有機溶媒を４５℃で減圧下で除去し、
半透明粘性の分散体を得た。濃縮ＮＨ４ＯＨ６ｇを添加
することによりｐＨを１０．０に調製し、次いで、得ら
れる固形分７．９％の分散体５００ｇを水２７５ｇおよ
びブチルカルビトール１５ｇでさらに希釈することによ
り、半透明白色、中程度の粘性のテトラポリマー５％、
ブチルカルビトール５％、および水９０％を含む分散体
を得た。

【００３０】剥離塗料５ 　　固形分含有量を調整すること以外は剥離塗料４と同
様にして、アクリル酸メチル／Ｎ−ビニルピロリドン／
アクリル酸／ＳｉＭａｃの４５：３５：５：２０テトラ
ポリマーの固形分３％水分散体を調製した。

【００３１】剥離塗料６ 　　固形分含有量を調整すること以外は剥離塗料１と同
様にして、ポリ（ジメチルシロキサン）とビス−アミノ
プロピルピペラジン／イソホロンジイソシアネートコポ
リマーとの６５：３５セグメント化ブロックコポリマー
の固形分３％水分散体を調製した。

【００３２】剥離塗料７ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料４と同
様にして、アクリル酸メチル／メタクリル酸／ＰＳ−８
５０（フルス・アメリカ社（ＨｕｌｓＡｍｅｒｉｃａ　
Ｉｎｃ．）、ブリストル（Ｂｒｉｓｔｏｌ）、ＰＡより
入手可能な３〜５重量％のメルカプトプロピル官能基を
有するシロキサンポリマー）の７０：１０：２０ターポ
リマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００３３】剥離塗料８ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料４と同
様にして、メタクリル酸メチル／アクリル酸メチル／メ
タクリル酸／ＳｉＭａｃの４５：３０：１０：１５テト
ラポリマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００３４】剥離塗料９ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料４と同
様にして、メタクリル酸ブチル／アクリル酸メチル／メ
タクリル酸／ＳｉＭａｃの４５：３０：１０：１５テト
ラポリマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００３５】剥離塗料１０ 　　反応混合物を中和するために濃縮ＨＣｌを用い、モ
ノマー成分を選択すること以外は剥離塗料７と同様にし
て、メタクリル酸エチル／ジエチルアミノエチルメタク
リレート／ＰＳ−８５０の８０：８：１２ターポリマー
の固形分１％水分散体を調製した。

【００３６】剥離塗料１１ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料４と同
様にして、メタクリル酸エチル／メタクリル酸／ＳｉＭ
ａｃの７０：１０：２０ターポリマーの固形分１％水分
散体を調製した。

【００３７】剥離塗料１２ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料７と同
様にして、アクリル酸メチル／アクリル酸オクタデシル
／メタクリル酸メチル／ＰＳ−８５０の３５：３０：１
０：２５テトラポリマーの固形分１％水分散体を調製し
た。

【００３８】剥離塗料１３ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料７と同
様にして、アクリル酸メチル／メタクリル酸メチル／メ
タクリル酸／ＰＳ−８５０の５０：１５：１０：２５テ
トラポリマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００３９】剥離塗料１４ 　　モノマー成分を選択すること以外は剥離塗料７と同
様にして、アクリル酸メチル／アクリル酸イソボルニル
／メタクリル酸／ＰＳ−８５０の５０：１５：１０：２
５テトラポリマーの固形分１％水分散体を調製した。

【００４０】剥離塗料１５ 　　中和工程を省略し、モノマー成分を選択すること以
外は剥離塗料１と同様にして、ポリジメチルシロキサン
／分子量９２０のポリエチレンオキシドジアミン／ＤＹ
ＴＥＫＡ−ＩＰＤＩの４０：３０：３０ターポリマーの
固形分１％水分散体を調製した。ポリエチレンオキシド
ジアミンは、テキサコケミカル社（Ｔｅｘａｃｏ　Ｃｈ
ｅｍｉｃａｌ　Ｃｏｍｐａｎｙ）、ベライレ（Ｂｅｌｌ
ａｉｒｅ）、ＴＸよりジェファーミン（Ｊｅｆｆａｍｉ
ｎｅ）Ｒ　ＥＤ９００の商品名で入手可能。「ＤＹＴＥ
Ｋ　Ａ」は、Ｅ．Ｉ．デュポンデネモウルス社、ウィル
ミントン、ＤＥより入手可能な連鎖伸長剤であり、２−
メチル−２−ペンタメチレンジアミンである。「ＤＹＴ
ＥＫ　Ａ」はイソホロンジイソシアネート（ＩＰＤＩ）
でキャップされている。

【００４１】

【接着剤】接着剤ＡＡＡ 　　ヘプタン／酢酸エチルの５０／５０溶液中に固形分
２３％でアクリル酸イソオクチル／Ｎ−ビニルピロリド
ンの９１／９コポリマーを含有する米国特許第ＲＥ　２
４，９０６号（ウルリッヒ）に記載のものと同様のアク
リル接着剤。

【００４２】接着剤ＢＢＢ 　　固形分約４２％でアクリル酸イソオクチル／アクリ
ル酸の９５／５コポリマーを含有する米国特許第ＲＥ　
２４，９０６号（ウルリッヒ）に記載のものと同様の水
系アクリル接着剤ラテックス。

【００４３】接着剤ＣＣＣ 　　ヘプタン中にスモークシートゴム（ｓｍｏｋｅ−ｓ
ｈｅｅｔ　ｒｕｂｂｅｒ）１００部、粘着性付与樹脂６
０部、フェノール樹脂２０部、および酸化亜鉛２０部を
含有する米国特許第２，７０８，１９２号（ジョスティ
ングら）に記載のものと同様のフェノール硬化ゴムベー
ス接着剤（固形分３２％）。

【００４４】

【実施例１〜１９】支持体Ｄの約２５ｃｍ×７５ｃｍの
小片を、水で固形分約１２〜１４％に希釈した上述のバ
インダー水分散体を含むシャロー皿（ｓｈａｌｌｏｗ　
ｔｒａｙ）に浸し、この含浸ウェブをゴムリンゲル型（
ｒｕｂｂｅｒ　ｗｒｉｎｇｅｒ−ｔｙｐｅ）絞りローラ
を通すことにより、約２００〜２５０％の湿潤バインダ
ー水分散体アド−オン（ａｄｄ−ｏｎ）を有するウェブ
を得た。得られる湿潤ウェブをガルバナイズまたはファ
イバーグラス織布スクリーンキャリア（メッシュ寸法０
．６２５ｃｍ×０．６２５ｃｍ）に置き、ノルドソン（
Ｎｏｒｄｓｏｎ）スプレー装置を備えたシングルパスス
プレー装置を用いてこの含浸支持体に上述の剥離塗料エ
マルジョンをスプレー塗布することにより、約８±２ｇ
ｍ／ｍ２のアド−オンの湿潤剥離塗料を得た。この湿潤
ウェブを約１４５〜１５５℃の循環空気オーブンに入れ
約５分間乾燥させた。

【００４５】「ポリスリック（Ｐｏｌｙ　Ｓｌｉｃｋ）
」剥離ライナー（シリコーン被覆紙、Ｈ．Ｐ．スミス社
（Ｈ．Ｐ．Ｓｍｉｔｈ　Ｃｏ．）、ジェームズリバー社
（Ｊａｍｅｓ　Ｒｉｖｅｒ　Ｃｏｒｐ．）の一部門より
入手可能）の上に、接着剤ＡＡＡをバーコーターを用い
て厚さ約０．０１６ｃｍの湿潤フィルムに形成すること
により、乾燥重量約２５ｇｍ／ｍ２の接着剤を形成した
。室温で約１分間放置した後にこの接着剤を乾燥支持体
と貼り合わせ、この積層体を約１１０℃の循環空気オー
ブンに置いて約４〜５分間乾燥させることにより、完全
に乾燥した構成とした。

【００４６】この構成の剥離特性を表１に示す。剥離特
性を乾燥条件および「湿潤」条件の両方において定量的
に測定した。湿潤条件は、テープを４２℃および相対湿
度９０％で保存した後に評価した。この評価は、テープ
の小片を本発明にしたがって調製したウェブの剥離塗料
面に接着し、このテープをウェブから除去するのに必要
な力（ピール強度）を測定することにより行った。乾燥
測定においては、剥離を以下の基準により評価した。剥
離強度が０．３９Ｎ／１００ｍｍを下回る場合は「優良
」、剥離強度が０．６２Ｎ／１００ｍｍを下回る場合は
「良好」、０．９３Ｎ／１００ｍｍを下回る場合は「可
」、０．９３Ｎ／１００ｍｍを上回る場合は「不良」、
およびウェブが破れた場合は「不可」。湿潤条件では、
テープをウェブから除去するために必要な力は一般に高
く測定された。湿潤剥離特性は乾燥ピール強度の％とし
て表示し、湿潤および乾燥ピール強度の間の差が１０％
を下回る場合には「優良」、この差が１０〜２５％の間
の場合は「良好」、この差が２５〜４０％の間の場合は
「可」、この差が４０％を上回る場合は「不良」、そし
てウェブが破れた場合には「不可」とした。

【００４７】本発明の方法にしたがって調製した接着剤
で被覆されていないウェブを評価することにより、支持
体中への剥離塗料の浸透を定量的に測定した。ウェブの
非剥離被覆面に接着したテープの接着ピール強度を測定
し、被覆塗料で処理していないウェブに接着したテープ
の接着ピール強度と比較した。したがって、ウェブの非
被覆面のピール強度が非被覆ウェブのピール強度の９０
％以上の場合は、剥離塗料の浸透が「微少」である。ウ
ェブの非被覆面のピール強度が非被覆ウェブのピール強
度の７０〜９０％の間の場合は、「中程度」の剥離塗料
の浸透がある。ピール強度が非被覆ウェブの７０％を下
回る場合は「多量」の被覆塗料の浸透がある。

【００４８】

【表１】

【００４９】一般的に言えば、乾燥条件下では全ての剥
離塗料処方において感圧接着剤構成に対して剥離特性が
得られた。しかしながら、４２℃および相対湿度９０％
で４８時間保存した後では、シリコーン含有剥離塗料処
方のみがこの接着剤構成に対して剥離特性を提供した。 良好な剥離特性は剥離塗料の浸透の少なさと相関し、反
対に、乏しい剥離特性は著しい浸透と相関していた。

【００５０】

【実施例２０】ヘルゲス・カードを用いて、約３５ｇｍ
／ｍ２の基本重量を有する幅約４０ｃｍの支持体Ａを調
製した。カードから出た不織ウェブを、ヘルゲス・カー
ドに直列させておいたグラビアロール含浸装置を用いて
バインダーＣＣで含浸させた。バインダーアド−オン重
量は、初期ウェブ基本重量の約８０％であった。この含
浸ウェブに即座に剥離塗料１をスプレー塗布し、次いで
、ノルドソンスプレー装置を用いてバインダーを塗布し
た。剥離塗料の乾燥アド−オン重量は約０．１０ｇｍ／
ｍ２であった。剥離塗料水系分散体塗布の後に、このウ
ェブを約１５５℃に保った２ゾーン循環オーブンに合計
約１分間かけて通すことによりウェブを乾燥させた。オ
ーブンから出した後に、この不織支持体をロールに巻い
てしばらくの間保存した。

【００５１】押出ダイ被覆装置を用いて剥離ライナー上
に接着剤ＡＡＡを塗布することにより、感圧構成を調製
した。得られたフィルムは湿潤厚さ約０．０１２〜０．
０１６ｃｍ（接着剤の乾燥重量は約２５ｇｍ／ｍ２）で
あった。被覆した接着剤を約４５℃に保った３ゾーン循
環空気オーブンに約１分間かけて通過させることにより
、固形分約７０％感圧接着剤被覆を形成した。次いで、
支持体と部分乾燥接着剤とをキスラミネーティング（ｋ
ｉｓｓ　ｌａｍｉｎａｔｉｎｇ）することにより、この
感圧接着剤を不織支持体の剥離被覆非処理面に貼り合わ
せ、その後、この感圧接着剤構成を約１０５〜１１０℃
に保ったオーブンの第２および第３のゾーンに合計約３
分間かけて通過させることにより、この構成を完全に乾
燥させた。次いで、この接着剤／支持体積層体を評価の
ために２．５４ｃｍおよび５．０８ｃｍの幅のロールに
切り分けた。この構成の剥離特性は乾燥および湿潤の両
条件下において優れていた。

【００５２】

【実施例２１】支持体Ａの代わりに支持体Ｂを用い、バ
インダーＣＣの代わりにバインダーＡＡを用い、そして
接着剤塗料ＢＢＢを約５０ｇｍ／ｍ２（乾燥重量）の被
覆重量で支持体に塗布すること以外は実施例２０と同様
にして、感圧接着剤構成を調製した。この感圧接着剤構
成は乾燥および湿潤の両条件下において優れた剥離特性
を示した。

【００５３】

【実施例２２】支持体Ａの代わりに支持体Ｃを用い、バ
インダーＣＣの代わりにバインダーＢＢを用い、接着剤
ＡＡＡの代わりに接着剤ＣＣＣを用い、接着剤乾燥重量
を約６５ｇ／ｍ２とし、そして支持体への塗布に先立っ
て接着剤を完全に乾燥させること以外は実施例２１と同
様にして、感圧接着剤構成を調製した。この感圧接着剤
構成は乾燥および湿潤の両条件下において優れた剥離特
性を示した。

【００５４】

【実施例２３】剥離塗料処理剤１の固形分１．５％水分
散体を用いること以外は実施例２３と同様にして、感圧
接着剤構成を調製した。この感圧接着剤構成は乾燥およ
び湿潤の両条件下において良好な剥離特性を示した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　以下の（ａ）、（ｂ）、（ｃ）および
   （ｄ）の工程を包含する不織シート材料に剥離塗料を塗
   布する方法：（ａ）　繊維からウェブを形成する工程；
   （ｂ）　該ウェブに水系バインダーを塗布する工程；（
   ｃ）　該ウェブがバインダーの塗布により湿潤状態にあ
   る間に、ウェブの一方の面に水系剥離塗料を塗布する工
   程；　および （ｄ）　該ウェブを乾燥させる工程。