JPH0422534Y2 - - Google Patents

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JPH0422534Y2
JPH0422534Y2 JP17556584U JP17556584U JPH0422534Y2 JP H0422534 Y2 JPH0422534 Y2 JP H0422534Y2 JP 17556584 U JP17556584 U JP 17556584U JP 17556584 U JP17556584 U JP 17556584U JP H0422534 Y2 JPH0422534 Y2 JP H0422534Y2
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voltage
electrode
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microwave tube
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はクライストロン、進行波管、あるい
はジヤイロトロンのようなマイクロ波管およびそ
の動作電源からなるマイクロ波管装置に関する。
〔考案の技術的背景およびその問題点〕
上記のようなマイクロ波管は、電子銃部にウエ
ネルト電極あるいは加速陽極と称される電子ビー
ム制御電極をもつのが一般的である。この制御電
極はカソードに対して例えば正の数kVないし10
数kVの電圧が印加され、これよりも幾らか高い
電圧が高周波増幅部の電極例えばクライストロン
の多空胴部あるいは進行波管のヘリツクス電極、
並びにコレクタ電極に与えられて動作させられ
る。これらの電源は交流電源をダイオード整流器
回路および平滑回路で整流して高圧ケーブルを通
してマイクロ波管に接続される。ところがこの電
源装置においては、変圧器やチヨーク、高圧ケー
ブルのインダクタンスのため、電源投入時に瞬間
的に定格電圧を例えば50%も越えるような振動的
なサージ電圧が発生する。そのままではマイクロ
波管の破損を生ずるおそれがあるため、この振動
を抑制し、また電源投入時の平滑コンデンサへの
充電電流によるダイオードの保護を目的に第3図
に示すような電源装置が採用されている。同図に
おいて、符号11はクライストロン、12はカソ
ード、13は制御電極、14は4空胴からなる高
周波増幅部電極、15はコレクタ電極、16はト
ランス回路、17はダイオード整流器回路、18
はチヨークおよび高圧ケーブルのインダクタンス
分、R1,R2は分圧抵抗、R3は整流器保護抵抗、
Sはその短絡スイツチ、Cは平滑コンデンサをあ
らわしている。制御電極13には分圧回路の2つ
の抵抗R1,R2の接続点から所定の制御電極電圧
EC1が与えられる。例えば放送用クライストロン
装置の場合、コレクタおよび高周波増幅部電極電
圧(ボデイ電圧)Ebはカソードに対して16.5kV、
制御電極の電圧EC1は14kVで動作させられる。こ
のため分圧抵抗R1,R2はそれぞれ1.5MΩ、
8.5MΩ程度に選ばれる。また保護抵抗R3は3KΩ
程度、コンデンサCは2μF程度であり、チヨーク
と線路のインダクタンスはあわせて約1H程度で
ある。スイツチSを開成としてAC電源を投入す
ると、コレクタ電極の陽極電圧Ebは第2図に一
点鎖線の曲線Qで示すように数ミリ秒付近で
20kV近いサージ電圧が依然として観測される。
このため分圧抵抗で分圧された制御電極電圧EC1
には、点線曲線Tで示すようにやはり数ミリ秒付
近で16〜17kVの尖頭電圧があらわれる。このよ
うに制御電極電圧EC1が瞬間的に高くなることに
よつて電源投入から数ミリ秒後にビーム電流が極
端に大きくなり、制御電極や増幅部のドリフト
管、コレクタ電極から異常に多いガス放出が生じ
たりしてそれによる異常放電が生じるおそれがあ
る。なお電源投入から100ミリ秒程度経過したあ
と、スイツチSを閉成し定常動作に移行する。こ
のように保護抵抗R3およびスイツチSを平滑コ
ンデンサCに直列に接続することにより振動的な
サージ電圧をある程度抑制することができるとは
いえ、第2図に示したような尖頭電圧が発生して
しまう。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、以上の不都合を解消しとく
に制御電極電圧の上昇を遅らせて電源投入直後の
異常放電等の不都合を確実になくすことができる
マイクロ波管装置を提供することである。
〔考案の概要〕
この考案は、電子銃部の制御電極に接続される
分圧回路を、整流器保護抵抗と平滑コンデンサと
の接続点に直接又は別の抵抗を介して接続したマ
イクロ波管装置である。
〔考案の実施例〕
以下、図面を参照してその実施例を説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。
第1図に示すように、商用三相交流電源ACか
らトランス回路16およびシリコンダイオードの
全波整流器回路17を介して直流電圧が得られる
ようになつている。平滑チヨーク18を介してコ
レクタ電極15および多空胴高周波増幅部電極1
4に陽極電圧Ebが与えられる。
チヨーク18および配線、高圧ケーブルのイン
ダクタンス成分はおよそ1H程度である。
そこで、整流器保護抵抗は2個の直列接続され
た抵抗R4,R5で構成されており、その接続点A
に分圧回路の2つの抵抗R1,R2が接続され、そ
れらの接続点Bからクライストロンの制御電極1
3に制御電圧EC1が与えられるように接続されて
いる。保護抵抗R4,R5の両端にスイツチSが接
続され、その接続点Dに平滑コンデンサCが接続
されている。保護抵抗R4,R5はそれぞれ1.5kΩで
ある。
このような回路構成からなるこの考案の装置
は、スイツチSが開成のままでAC電源が投入さ
れる。陽極電圧Ebは第2図の曲線Qと同様に数
ミリ秒付近で最大電圧があらわれ、10ミリ秒付近
から16.5kVの定格電圧に一定化する。これに対
して制御電極13の電圧EC1は同図に実線曲線P
で示すようにゆるやかに上昇し、従来のような尖
頭値があらわれずに10ミリ秒付近で一定化する。
なおその後のスイツチSの閉成により幾らか上昇
するが、14kVの定格電圧になる。したがつてコ
レクタ電極等の電圧Ebは電源投入後に定格電圧
を越える電圧が発生するが、制御電極電圧EC1
それに追随することなくそれより遅れて徐々に上
昇し、ほぼEbが定格値に落ちつく時間にはこの
EC1も定格値まで上昇するので、ビーム電流はこ
のEC1に対応して徐徐に上昇する。このため不所
望な各電極材料からの異常なガス放出等が抑制さ
れる。
なお、第1図の回路に限らず、分圧抵抗R1
R2の回路を、コンデンサCと保護抵抗との接続
点Dに接続してもよい。その場合はさらに制御電
極電圧EC1の上昇は時間的に遅れる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、比較的簡単な回路構成で、
クライストロン等マイクロ波管の制御電極の電圧
上昇を、陽極電圧の上昇より時間的に遅らせるこ
とができ、マイクロ波管の異常放電等の発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す回路図、第2
図は各電圧の電源投入後の変化を示す特性図、第
3図は従来構成を示す回路図である。 11……マイクロ波管、13……ビーム制御電
極、14……高周波増幅部電極、15……コレク
タ電極、16……トランス回路、17……整流器
回路、18……チヨーク、R1,R2……分圧抵抗
回路、R4,R5……整流器保護抵抗、C……平滑
コンデンサ、S……スイツチ、A,D……接続
点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電子ビーム制御電極をもつ電子銃部、高周波
    増幅部電極、およびコレクタ電極を有するマイ
    クロ波管と、 このマイクロ波管の各電極に動作電圧を与え
    るように設けられ、整流器の直流出力線路に整
    流器保護抵抗及び該抵抗を選択的に短絡するス
    イツチを介して並列接続された平滑コンデン
    サ、上記クライストロンのビーム制御電極に所
    定電圧を与えるように接続された分圧回路を有
    する電源装置とを具備するマイクロ波管装置に
    おいて、 上記制御電極に接続される分圧回路は、上記
    保護抵抗および平滑コンデンサの接続部に接続
    されてなることを特徴とするマイクロ波管装
    置。 (2) 整流器保護抵抗は複数個の抵抗の直列回路で
    構成され、この複数個の抵抗の接続点に上記ビ
    ーム制御電極への分圧回路が接続されてなるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のマイクロ波管装置。
JP17556584U 1984-11-19 1984-11-19 Expired JPH0422534Y2 (ja)

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JPS6190150U JPS6190150U (ja) 1986-06-12
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JP5136892B2 (ja) * 2008-03-03 2013-02-06 株式会社ネットコムセック 電圧制御装置、電源装置、電子管及び高周波回路システム

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JPS6190150U (ja) 1986-06-12

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