JPH04224736A - Ct装置 - Google Patents
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- JPH04224736A JPH04224736A JP2418248A JP41824890A JPH04224736A JP H04224736 A JPH04224736 A JP H04224736A JP 2418248 A JP2418248 A JP 2418248A JP 41824890 A JP41824890 A JP 41824890A JP H04224736 A JPH04224736 A JP H04224736A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
から扇状の放射線を曝射し、被写体を透過した放射線の
放射線強度データを測定し、これから投影データを得、
これら多方向からの投影データから再構成アリゴリズム
によって被検体の断層面における放射線吸収係数の分布
を画像化するCT装置に関する。
よりいくつかのスキャン方式がある。例えば、一つのス
キャン方式としてローテート/ローテート方式又は第3
世代と呼ばれている方式のX線CT装置では、被写体に
対して扇状X線を照射するX線源と、この被写体を透過
したX線のX線強度を測定するX線検出器素子を円弧状
に一次元的に配列してなるX線検出器素子配列とを、平
面上に配置し、これらを田がいに相対位置を変えずに、
この平面上で被写体の回りを回転させる。この平面を走
査平面と呼ぶ。X線源からX線を扇状に放射し、X線検
出器素子配列の各素子毎にX線強度データを収集するこ
とにより、被検体の一つのスライス面についての断層像
を得るための一群の投影データが得られる。
は第4世代と呼ばれている方式のX線CT装置では、X
線源のみが単独で被写体の回りを回転し、被写体を囲む
ように配置されたX線検出器素子配列は回転しない。
では、X線検出器素子を一次元配列したX線検出手段を
用いている。平面上でX線源を被検体の回りに少なくと
も1回転させなければならない。従って、被検体の一つ
のスライス面についての断層像を得るための一群の投影
データを得るためには、被検体の相異なる複数のスライ
ス面についての断層像を得るには、走査平面をスライス
面に一致するように移動させた後、この平面上でX線源
を1回転させなければならない。
、被検体の複数の相異なるスライス面における断層像を
作成するのに必要なX線の強度データを短時間のうちに
収集するためのスキャン方式として、螺旋スキャン(X
線CT装置製造者によってはヘリカルスキャン、スパイ
ラルスキャンなどと称されている。)がある。
代又は第4世代X線CT装置の場合、X線源を連続回転
させながら、被写体を移動させるものである。この螺旋
スキャンでは、X線を曝射する動作中に、X線源の回転
角度に応じて被検体の位置が連続的に変わる。すなわち
、被検体に対する走査平面の位置が連続的に変化してい
く。螺旋スキャンによって収集されたX線の強度データ
は所定の方法によって処理され、複数のスライス面にお
ける断層像が再構成される。螺旋スキャンは、前述のス
キャン方式と比べ、短時間に複数のスライス面の断層像
を再構成するに必要な投影データを収集することができ
る。
世代又は第4世代X線CT装置で螺旋スキャンを行なう
場合は、X線検出手段は1次元配列のものを用いていて
、X線源が1回転する間に、スライス面の厚みにほぼ相
当する程度しか被写体を移動させられないので、複数の
断層像を得るためには断層像の数と同程度の回数だけX
線源を回転しなければならなかった。
間を要していた。しかもスキャンに時間がかかるので、
その時間に患者(被検体)或るいは患者の臓器が姿勢を
変えてしまい、正しい断層像が得られなくなるおそれが
あった。
から、熱容量の大きなX線源を用いなければならなかっ
た。
間の短縮を図ることのできるCT装置を提供することに
ある。
決し且つ目的を達成するために次のような手段を講じた
ものである。すなわち、本発明は、放射線検出器素子の
2次元配列として、曲面又は平面上に放射線検出器素子
を配列した放射線検出手段を備え、これらの放射線検出
器素子に向かって放射線照射手段から放射線を曝射する
。放射線検出手段は、検出器素子の2次元配列であるの
で、複数走査平面がある。
ン動作を行うための手段として、駆動手段を備えている
。この駆動手段は、放射線照射手段の移動が被検体を基
準に見たとき被検体に対し該被検体を囲む3次元的螺旋
に沿った軌跡を描くように駆動する。このために例えば
放射線照射手段と、被検体保持手段とを連動して移動さ
せる駆動を行う。
て被写体を透過した放射線の強度データを収集するデー
タ収集手段を備えている。
射線強度データから被検体の所望のスライス面における
放射線吸収係数の分布を示す断層像を再構成する画像再
構成手段を備えている。
1及び図2を参照して説明する。すなわち、図1に示す
ように、平面Pが該平面Pと平行でない直線Zに沿って
並進移動し、且つ平面P上に円運動する点qがあるとき
、点qが空間に描く軌跡が、3次元的螺旋である。本発
明の駆動手段の場合、点qの円運動は、例えば、X線C
T装置のガントリ内に設けられた回転機構によって実現
され、平面Pの並進運動は、ガントリ自身の移動、又は
被検体の保持手段である寝台の天板の移動のうち少なく
とも一方により実現される。
応じて、保持手段によって保持された被検体の位置を連
続的に変えるように放射線照射手段及び被検体の保持手
段のうち少なくとも一方を運動しつつ、2次元の放射線
検出器素子配列である放射線検出手段から放射線強度デ
ータが収集される。
る間に、被検体はスライス面の厚み程度の距離ではなく
、2次元の検出器配列によって同時に走査される厚み程
度の距離が移動される。
時に走査される厚みとは以下のような概念である。すな
わち、ある瞬間に、放射線源を中心として放射線を受け
ている2次元の検出器配列との間に張られる錐の中に、
被検体の一部が入っている。この被検体の錐の中にある
部分の、被検体が移動する方向に沿った長さのことであ
る。
度データからは、従来の画像再構成法によっては断層像
を作ることはできない。しかしながら、本発明が備える
画像再構成手段は、適切な近似を行うことによって、こ
れらの一群の強度データから断層像を作ることができる
。従って、放射線源の1回転あたりの被検体の移動量が
大きくできるので、被写体の所望の範囲の投影データを
収集するための時間が大幅に短縮される。
た場合、従来は1次元の放射線検出器素子配列に入射す
る以外のX線はすべて遮蔽して利用していなかったが、
本発明では2次元の放射線検出器素子配列でX線を受け
るので、利用するX線円錐がはるかに大きくなり、X線
管の発生するX線を有効に利用できる。従って、X線管
の発生すべきX線量は大幅に減り、X線管で生じる熱量
がそれだけ少なくて済む。だから、より長時間曝射を続
けることができる。従って、繰り返し撮影を行うとき便
利である。または熱容量の小さいX線管でもよいから、
X線管が小型で良く軽いのでガントリ全体の強度も小さ
くて良く、装置全体が軽量となる。
。
用した一実施例である。〈放射線検出手段の説明〉図3
に示すように、X線の強度を測定するX線検出器素子(
以下「検出器素子」という。)を2次元的に配列してな
る検出器配列は、図示の如く円柱座標において、軸hか
ら一定の距離rDにある円柱面の一部をなしている。
。 r=rD、 h=nΔh+h0(n=0,1,…,N−1)、φ=m
Δφ(m=0,1,…,M−1)、 但し、h0は所定の定数であり、MΔφは2πである。
点上に円柱の内側に向かって配置される、例えば、シン
チレータ・フォトダイオード検出器である。従って、個
々の検出器素子は(n,m)のようにして標識される。
n0であるような検出器素子ばかりを全部集めると、こ
れらはh軸を中心軸とする円環をなしている。これを検
出器列n0と称することにする。すなわち、放射線検出
手段たる検出器配列は、N個の検出器列から構成されて
いるとみなすことができる。〈放射線照射手段の説明〉
放射線照射手段としてX線源は、X線管,コリメータ,
絞り装置等から構成されている。X線源は、前記検出器
配列の内側に置かれていて、h軸を中心軸として回転運
動する。すなわち、X線源の位置Sは、図3の円柱座標
系(その原点Oはガントリーの中心点を表す。)を用い
ると、次のように表される。 r=rS(0<rS<rD) h=0 θ=ωt 但し、tは時刻であり、ωは角速度である。 〈データ収集手段の説明〉データ収集手段は、前述した
例えばシンチレータ・フォトダイオード検出器の如き検
出器素子からなる検出器配列の全素子の出力を例えばデ
ィジタル信号にて得ることができるものである。
れるX線は、中心軸を挟んで反対側にある一群の検出器
素子がその強度を測定する。すなわち、(ωt+π+α
)/Δφ≧j≧(ωt+π−α)/Δφとなるすべての
整数jについて標識(n,m)を持つ全ての検出器素子
から出力が得られる(図4参照)。
第4世代X線CT装置の模式的に示した概略斜視図であ
る。本装置は、例えば図示のように検出器素子を円環状
に配列した検出器列を4つ並設した検出器配列1を有す
る。この検出器配列1の検出器素子に対してX線を照射
すべく検出器配列1の内側に円運動可能にして設けたX
線源2を備える。このX線源2は、高電圧発生器6より
高電圧の供給を受ける。検出器配列1とX線源2とに挟
まれた領域中に被検体3を保持する保持手段として天板
4Aを装備した寝台装置4を備える。X線源2の運動が
被検体3を基準に見たとき被検体3に対し該被検体3を
囲む3次元的螺旋に沿った軌跡を描くようにX線源3及
び天板4Aのうち少なくとも一方を運動させるべく駆動
する駆動手段としてX線源回転制御器5及び寝台制御器
7を備える。これらX線源回転制御器5、高電圧発生器
6、寝台制御器7はコントローラ8により統括制御を受
ける。
的螺旋運動中に検出器配列1が検出する被検体3を透過
した放射線の強度データを素子毎に収集するDAS(D
ata Acqision System:データ
収集システム)9を備える。
強度データから被検体3の所定のスライス面における放
射線吸収係数の分布からなる断層像を算出する再構成装
置10、及び該断層像を表示するディスプレイ11を備
える。〈スキャン動作の説明〉以上の装置において、例
えば以下のようなスキャン動作が行なわれる。コントロ
ーラ8からの指令によって、X線管は下記式に従う回転
運動をする(図6参照)。 θ=ωt また、保持手段である天板4Aも下記式に従う並進運動
をする。 l=vt vは並進運動の速度である。
時進行することによって、被検体3に固定した原点をo
とした座標系においては、X線源2の位置は、下記式に
示す3次元螺旋運動で記述される。 x=rSsin ωt y=−rScos ωt z=−vt ここで、図7に示すように、被検体3に固定した座標系
(x,y,z)を考えると、被検体3とはX線の吸収係
数の3次元的分布μ(x,y,z)に他ならないとみな
すことができる。
て、各軸(X軸,Y軸,Z軸)はそれぞれx軸,y軸,
z軸と平行であり、原点Oはガントリの中心(図2,図
3,図4のO)と全く一致している。o((x,y,z
)の原点)はz軸上を移動する。
れ、保持手段たる天板4AによってOに対するθの位置
lが変化させられる(図8参照)。〈被検体とその保持
手段の説明〉さて、図9に示すように、被検体3は天板
4Aに支持されて、ガントリ開口部1A内へ挿入される
。天板4Aは軸Zに添って被検体3を並進移動させるこ
とができる。軸ZはOを通り、軸hとチルト角τの角度
で交差している。チルト角τは、被検体3をガントリ開
口部1Aの中に入れるのに邪魔にならない限り、任意の
値をとってよい。しかし、以下では説明を簡単にするた
めに、τ=0である場合について述べる。
続回転移動しながらX線を曝射する。また、天板4Aは
一定速度でZ軸に沿って連続並進移動する。
は、第1回転目で相対的に位置S0から位置S1に移動
し、第2回転目で相対的に位置S1から位置S3に連続
的に移動する。これにより、被検体3に対する螺旋スキ
ャンが行なわれる。
体3,検出器配列1の断面図であって、h軸とX線源の
位置Sとを含む平面に沿ってたち割った断面図である。 この零の場合、h軸とZ軸とz軸とはすべて互いに重な
っているのでz軸だけを湿した。すなわち、以下では、
説明を分かり易くするためにX線源Sの曝射するX線の
うち、z軸と交差するビームだけを取り上げて説明する
。X線源2からX線ビームが被検体3を透過し、透過X
線がZ軸方向に沿って配置された検出器列1(検出器列
k1〜kn)に検出されるようになっている。なお検出
器配列1は、検出器素子の2次元配列であるから、X線
ビームのビーム広がり方向の検出器列はk列目としてい
る。
子k1〜knのそれぞれの後端B1〜Bn,前端F1〜
Fnとを結ぶ線により形成される三角形(例えば三角形
S,BnFn)のうち、被検体3に含まれる部分、例え
ば三角形SBnFnに対応する斜線部分をスライス面S
Lnとする。Ziは、i列目のスライス面SLiの後端
Bi及びBi−1列目のスライス面SLi−1の前端F
i−1がZ軸に交差する点である。1つのスライス面の
スライス厚△Zは、点Ziと、その隣りの点Zi−1を
との距離、すなわち、ΔZ=│Zi−Zi−1│と表さ
れ、本実施例では一定値である。
│Zn−Z0│(=nΔZ)が成立するように、言いか
えれば、v=(ω/2πω)(Zn−Z0)の速さで移
動させ、螺旋スキャンを行なう。以下の説明では、理解
が容易なように、単位時間当りの回転角をω=2πとす
る。この場合、単位時間当り丁度1回転するから、この
間に天板4Aは l=v =nΔZ だけ動くことになる。
、すなわち、X線源Sと第i列の検出器列のなす面がZ
軸と交差する点(前端点)が螺旋スキャンと共に被検体
上の座標zの上でどうのように動いていくかを示した図
である。
うに計ったもので、曝射角と呼ぶ。すなわち、回転角を
θ、曝射角をβとすれば、 β=(θ+π)mod 2π−π =(ωt+π)mod 2π−π ここに演算子xmod yは、xのyによる剰余をあ
らわす。
y,z)のz軸をあらわす。図に示された曲線Zi(m
,θ)はX線源が第m回転芽にあって、しかも曝射角θ
をなす位置にあるとき、第i列芽の検出器列に対応する
前端点Ziのz軸上での位置である。
を用いて螺旋スキャンを行なった際のX線源2の曝射角
θ,Z軸上の位置の関係を示す図である。同図に示すよ
うにX線源2の1回転目中に、天板4Aが位置Z0(1
,θ)から位置Z3(1,θ)に移動する。よって、天
板4Aの位置Z0(1,θ)〜位置Z3(1,θ)に対
応する4つのスライス面について、曝射角θ−πから+
πまでの全ての投影データが収集される。
天板4Aが位置Z0(2,θ)乃至位置Z3(2,θ)
に移動するから、天板4Aの位置Z0(2,θ)乃至位
置Z3(2,θ)に対応する4つのスライス面について
、曝射角−πから+πまでの全ての投影データが収集さ
れる。
の投影データが得られるから、螺旋スキャンのための時
間を短縮することができる。
のスライス面上の投影データPi(m,φ,θ)を収集
する。ここでφは、X線源2と中心O1とを結ぶ線と、
X線源2と前記所定の角度αの範囲内における任意の例
えばX線検出器k1とを結ぶ線とのなす角度である。例
えばX線源2の1回転目であれば、4つの投影データP
1(1,φ,θ),P2(1,φ,θ),P3(1,φ
,θ),P4(1,φ,θ)がDAS9により収集され
る。
を取り込み、この投影データに基づき所望のスライス像
を再構成する。
とするひとつのスライスにおいて、位置(za+zb)
/2における1枚のスライス像の再構成を説明する。
とするひとつのスライスを説明するための図である。ま
ず、再構成しようとするスライス面に対応する投影デー
タを合成するためには、図15に示すスライス位置za
からスライス位置zbまでの範囲に対応する投影データ
、すなわち第1列2回転目の投影データP1(2,φ,
θ),第2列2回転目データP2(2,φ,θ),第3
列2回転目データP3(2,φ,θ),第4列2回転目
データP4(2,φ,θ),第1列3回転目データP1
(3,φ,θ)を用いる。
中心とする渥美(a+b+2ΔZ)のスライスに関する
投影データのうち曝射角がθ1であるものp(φ,θ1
)(φ=mΔφ,m=0,…,M−1)を合成するのに
用いられる一組のデータを特定し、且つそれらの寄与度
を計算する方法を示す図である。寄与度は位置zaから
位置zbにおいて、X線源2の各々の回転角θの位置に
対応する線Lと、X線源2の回転毎のz軸上の位置とが
交差するとき、位置za側よりa,ΔZ,ΔZ,bであ
り、これらが新たな投影データを得るためのデータ合成
に寄与するものとなっている。寄与度をX線源2の各回
転,各角度,各列について決定しておく。
タを合成する。この場合には、曝射角θ1における投影
データP(φ,θ1)は、 P(φ,θ1)={aP3(1,φ,θ1)+ΔZP4
(1,φ,θ1)
+ΔZP1(2,φ,θ1)
+bP2(2,φ,θ1)×1}/(Z
b−Za)となる。他の角度θについても同様にして、
θ=−π〜+πに亙る投影データP(φ,θ)を構成す
る。
板を移動させずに位置zaから位置zbまでを厚みとす
るひとつのスライスをスキャンした投影データを良く近
似している。合成された投影データP(φ,θ)を再構
成することにより所定の位置(Za+Zb)/2のスラ
イス像が得られる。
をせずに撮影した単一スライスの投影データであるかの
ようにあつかった通常の画像再構成法(例えばコンボリ
ューション−バックプロジェクション法)によりスライ
ス厚Tの断層像を得ることができる。
まえば、任意の位置,任意の厚みのスライスに対応する
合成された投影データを作ることができる。
及び図15にて示した断層像よりも薄いスライス厚を持
つ断層像を再構成する方法を説明する。図16は図14
に対応し、図17は図15に対応する。使用するデータ
は、1回転目の4列目と、2回転目の1列目と、2回転
目の2列目と、2回転目の3列目である。
θ1にあって2回転目の2列目と、2回転目の3列めは
全く寄与がないので重みは零である。1回転目の4列目
はa/(a+b)、2回転目の1列目はb/(a+b)
で、重みが与えられる。
−1〜1−4を設け、螺旋スキャンを行なうので、短時
間に被検体3をZ軸方向に沿って3次元的にスキャンで
きる。本実施例のスキャン時間は、従来のような1列の
X線検出器を用いた場合のスキャン時間に比較しておよ
そ1/4倍に短縮できる。また複数の列のX線検出器に
よりX線源2から曝射されるX線を検出するので、X線
を有効に利用することができる。
CT装置について説明したが、例えば図18、図19に
示すように、円弧状の検出器配列1bがX線源2bに対
し図示しない被検体を挟んで対峙してなり、しかも、X
線源2bと検出器配列1bとを相互の位置関係を保ちな
がら、X線ビームの広がり領域中に定められる回転中心
として、連続的に回転走査する第3世代X線CT装置に
も、本発明は適用できるものである。なお、第3世代X
線CT装置においては、図5におけるX線源回転制御器
5に代えて、X線源2bと検出器配列1bとを取り付け
た例えば回転体を回転する回転体回転制御器12を備え
る。
厚に対応する4つのX線検出器を用いるから、4つのス
ライス厚に相当する1つの厚いスライス厚に対応したX
線検出器を用いた場合よりもパーシャルボリウム効果を
向上することができる。以下、パーシャルボリウム効果
が向上する理由を説明する。前記4つのスライス厚に相
当する1つの厚いスライス厚に対応したX線検出器を用
いた場合には、図20に示すようにX線Iが被検体3を
透過し、X線検出器1aに強度I1〜I4のX線が入射
すると、検出データは、I1+I2+I3+I4であり
、投影データP1は、P1=(−ln(I1+I2+I
3+I4))/4Iとなる。
nI1/4I+lnI2/4I+lnI3/4I+ln
I4/4I) である。つまり1つの厚いスライス厚に対応したX線検
出器1aにより得られた投影データP1は、例えば4つ
のスライス厚に対応した4つのX線検出器でX線を検出
した場合に投影される投影データと同じまたは小さくな
る。このような誤差があるために本来ならば図22に示
すようにスライス面内に物体Q1,Q2のみが存在する
にもかかわらず、画像再構成により得られた画像上には
図21に示すように前記物体Q1,Q2の像S1,S2
以外にアーチファクト(偽像AF)が生じるが、本実施
例によれば、4つのスライス厚の投影データを4つのス
ライス面について各々測定するから、投影データP2は
、P2=−(lnI1/4I+lnI2/4I+lnI
3/4I+lnI4/4I)となる。
真の値に近く測定され、これによりパーシャルボリウム
効果によるアーチファクトが低減されるから、画質を向
上することができる。
5にて説明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一
群のデータから断層像を再構成する方法について図23
〜図25を参照して説明する。例えば図18に示す構成
で説明する。すなわち、X線源2bと検出器配列1bと
は互いに相対的位置関係を変えずに一体となって軸Zの
回りを回転する。さらにこの回転に連れてZ軸に平行に
並進運動を行う。このようにX線源2bは螺旋を描く(
図23参照)。
検出器配列1bとがZ軸と平行に等速度でLだけ移動す
る場合を考える。特に、Z=Lβ/(2π)が成立つと
する。
、βはX線源2bの回転角である。
おけるX線源2bの位置、xは平面P上の点、F´はF
(t)から平面Pに下ろした垂線の足、EはF(t)x
の延長上にある検出器素子、E´はEから平面Pに下ろ
した垂線の足、Oは平面PとZ軸との交点である。
れるP(α,Z)は、図25に示すように、平面PとX
線源2bとの交点をCとし、線分COを延長して、Cと
は反対側で円筒面Sと交わる点C´を求め、C´を通っ
てZ軸に平行な線が平面Pの上下で初めてX線源2bの
軌道と交差する点をQ1,Q2とするとき、X線源2b
がQ1〜C〜Q2k範囲に在るデータである。つまり、
平面PのZ座標をZとし、β0=2πZ/Lとすると、
β0−π≦β≦β0+πの範囲にあるβに対応するデー
タが用いられる。
うに表される。
,y,z)は(x,y)を(rsin φ,rcos
φ)とあらわす次のようになる。
Z)と書く。ただし、α,βは図示した。また、ZはF
(T)F´+E´Eであり、EがX線源2´に相対的に
どれだけ離れた検出器列にあるかを示す。
っていることによって、ビームが被検体の中を通る長さ
が長くなることを補正する。
0073】
って変化しないキンタロウ飴のようなものである場合は
、全く正しい再構成画像を与える。もし、被検体のCT
値の分布がz軸に沿って変化していると、どちらの方法
も実用上差支えない程度の若干の誤差を与える。しかし
、この方法の方が前述の方法に比べて計算の時間多いと
いう欠点はあるものの検出器配列のZ方向の幅がかなり
大きい場合でも、生じる誤差が小さいという利点がある
。
ものではない。前記実施例では、天板4Aをz軸方向に
移動したが、天板4Aを前記領域に所定の角度をなす方
向に沿って移動するようにしても良い。このほか本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは
勿論である。
により保持された被検体の体軸上の位置を連続的に変え
るように放射線照射手段,保持手段が移動すると、放射
線検出手段である検出器配列からデータが収集され、収
集されたデータに基づき所定のスライス面における被検
体のスライス面の投影データが合成され、合成された投
影データに基づき画像が再構成されるので、1回の回転
移動で複数のスライス面に対応する複数の投影データが
得られ、螺旋スキャンのための時間を短縮できる。また
放射線を2次元配列である複数列の検出器列で検出する
から、放射線を有効に利用でき、したがって放射線照射
手段が発生すべき放射線量は少なくて済み、放射線照射
手段で発生する熱量も押さえらことができる、等の効果
がある。
する図。
する図。
図。
素子群との関係を示す図。
略斜視図。
示す図。
列の関係を示す図。
す図。
列の投影データと天板移動量との関係を示す図。
イス面の断層像を再構成する方法を説明する図。
イス面の断層像を再構成する方法を説明する図。
示した断層像よりも薄いスライス厚を持つ断層像を再構
成する方法を説明する図。
示した断層像よりも薄いスライス厚を持つ断層像を再構
成する方法を説明する図。
合を説明するものであって、本発明が適用された第3世
代X線CT装置における検出器素子を円弧状に配列した
列を例えば4つ並設した放射線検出手段とX線源との関
係を示す図。
合を説明するものであって、本発明が適用された第3世
代X線CT装置の概略斜視図。
クトの発生を説明する図。
クトの発生を説明する図。
クトの発生を説明する図。
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、図
18に示した第3世代X線CT装置におけるX線源と円
弧状検出器配列とをZ軸軸方向から見た図。
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、同
俯瞰図。
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、再
構成に用いるデータを算出方法を示す図。
置,4A…天板,5…X線源回転制御装置,6…高電圧
発生器,7…寝台制御器,8…コントローラ,9…DA
S,10…再構成装置,11…ディスプレイ,12…回
転体回転制御器。
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線の強度を測定する放射線検出器
素子を2次元的に配列してなる放射線検出手段と、前記
放射線を前記放射線検出手段の素子に対して照射する放
射線照射手段と、前記放射線検出手段と前記放射線照射
手段とに挟まれた領域中に被検体を保持する保持手段と
、前記放射線照射手段の運動が前記被検体を基準に見た
とき前記被検体に対し該被検体を囲む3次元的螺旋に沿
った軌跡を描くように前記放射線照射手段及び前記保持
手段のうち少なくとも一方を運動させるべく駆動する駆
動手段と、前記螺旋運動中に前記放射線検出手段が検出
する前記被検体を透過した放射線の強度データを収集す
るデータ収集手段と、このデータ収集手段で得られた一
群の放射線強度データから前記被検体の所定のスライス
面における放射線吸収係数の分布を示す断層像を画像再
構成する画像再構成手段と、を具備したことを特徴とす
るCT装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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-
1990
- 1990-12-25 JP JP2418248A patent/JP2825352B2/ja not_active Expired - Lifetime
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