JP2825471B2 - Ct装置 - Google Patents

Ct装置

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JP2825471B2
JP2825471B2 JP8319023A JP31902396A JP2825471B2 JP 2825471 B2 JP2825471 B2 JP 2825471B2 JP 8319023 A JP8319023 A JP 8319023A JP 31902396 A JP31902396 A JP 31902396A JP 2825471 B2 JP2825471 B2 JP 2825471B2
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博 荒舘
恭二郎 南部
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体に対し、多
方向から扇状の放射線を曝射し、被写体を透過した放射
線の放射線強度データを測定し、これから投影データを
得、これら多方向からの投影データから再構成アリゴリ
ズムによって被検体の断層面における放射線吸収係数の
分布を画像化するCT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCT装置は、投影データの収集に
よりいくつかのスキャン方式がある。例えば、一つのス
キャン方式としてローテート/ローテート方式又は第3
世代と呼ばれている方式のX線CT装置では、被写体に
対して扇状X線を照射するX線源と、この被写体を透過
したX線のX線強度を測定するX線検出器素子を円弧状
に一次元的に配列してなるX線検出器素子配列とを、平
面上に配置し、これらを互いに相対位置を変えずに、こ
の平面上で被写体の回りを回転させる。この平面を走査
平面と呼ぶ。X線源からX線を扇状に放射し、X線検出
器素子配列の各素子毎にX線強度データを収集すること
により、被検体の一つのスライス面についての断層像を
得るための一群の投影データが得られる。
【0003】一方、ステーショナリ/ローテート方式又
は第4世代と呼ばれている方式のX線CT装置では、X
線源のみが単独で被写体の回りを回転し、被写体を囲む
ように配置されたX線検出器素子配列は回転しない。
【0004】従来の第3世代又は第4世代X線CT装置
では、X線検出器素子を一次元配列したX線検出手段を
用いている。平面上でX線源を被検体の回りに少なくと
も1回転させなければならない。従って、被検体の一つ
のスライス面についての断層像を得るための一群の投影
データを得るためには、被検体の相異なる複数のスライ
ス面についての断層像を得るには、走査平面をスライス
面に一致するように移動させた後、この平面上でX線源
を1回転させなければならない。
【0005】そこで、このようなX線CT装置を用い
て、被検体の複数の相異なるスライス面における断層像
を作成するのに必要なX線の強度データを短時間のうち
に収集するためのスキャン方式として、螺旋スキャン
(X線CT装置製造者によってはヘリカルスキャン、ス
パイラルスキャンなどと称されている。)がある。
【0006】螺旋スキャンとは、例えば上述した第3世
代又は第4世代X線CT装置の場合、X線源を連続回転
させながら、被写体を移動させるものである。この螺旋
スキャンでは、X線を曝射する動作中に、X線源の回転
角度に応じて被検体の位置が連続的に変わる。すなわ
ち、被検体に対する走査平面の位置が連続的に変化して
いく。螺旋スキャンによって収集されたX線の強度デー
タは所定の方法によって処理され、複数のスライス面に
おける断層像が再構成される。螺旋スキャンは、前述の
スキャン方式と比べ、短時間に複数のスライス面の断層
像を再構成するに必要な投影データを収集することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第3
世代又は第4世代X線CT装置で螺旋スキャンを行なう
場合は、X線検出手段は1次元配列のものを用いてい
て、X線源が1回転する間に、スライス面の厚みにほぼ
相当する程度しか被写体を移動させられないので、複数
の断層像を得るためには断層像の数と同程度の回数だけ
X線源を回転しなければならなかった。
【0008】このため螺旋スキャンにおいても多大な時
間を要していた。しかもスキャンに時間がかかるので、
その時間に患者(被検体)或るいは患者の臓器が姿勢を
変えてしまい、正しい断層像が得られなくなるおそれが
あった。
【0009】さらに、X線源で発生する熱が膨大になる
から、熱容量の大きなX線源を用いなければならなかっ
た。本発明の目的は、螺旋スキャンのための時間の短縮
を図ることのできるCT装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(概要)本発明によるCT装置は、被検体の体軸方向に
も所定の広がり角を有するファンビームX線を被検体に
対して放射するX線源と、前記X線源が被検体の周囲を
螺旋状の軌跡を描くよう前記X線源もしくは被検体を駆
動させる駆動手段と、X線検出素子を2次元的に配列し
てなり、前記被検体を透過した多方向からのX線を検出
するX線検出手段と、このX線検出手段にて検出される
透過X線に基づく投影データを収集するデータ収集手段
と、このデータ収集手段で得られた投影データに基づき
前記所定の広がり角の情報を利用して断層像を再構成す
る画像再構成手段とを具備することを特徴とする。
【0011】本発明のCT装置は、前記所定の広がり角
を有するファンビームX線における、前記体軸方向の位
置に応じて異なるビーム経路長を補正する補正手段をさ
らに有することを特徴とする。 (作用)ここで、上述した3次元的螺旋について図1及
び図2を参照して説明する。すなわち、図1に示すよう
に、平面Pが該平面Pと平行でない直線Zに沿って並進
移動し、且つ平面P上に円運動する点qがあるとき、点
qが空間に描く軌跡が、3次元的螺旋である。本発明の
駆動手段の場合、点qの円運動は、例えば、X線CT装
置のガントリ内に設けられた回転機構によって実現さ
れ、平面Pの並進運動は、ガントリ自身の移動、又は被
検体の保持手段である寝台の天板の移動のうち少なくと
も一方により実現される。
【0012】このような構成において、放射線源の回転
角に応じて、保持手段によって保持された被検体の位置
を連続的に変えるように放射線照射手段及び被検体の保
持手段のうち少なくとも一方を運動しつつ、2次元の放
射線検出器素子配列である放射線検出手段から放射線強
度データが収集される。
【0013】このとき放射線源が被検体の周囲を回転す
る間に、被検体はスライス面の厚み程度の距離ではな
く、2次元の検出器配列によって同時に走査される厚み
程度の距離が移動される。
【0014】ここで言う2次元の検出器配列によって同
時に走査される厚みとは以下のような概念である。すな
わち、ある瞬間に、放射線源を中心として放射線を受け
ている2次元の検出器配列との間に張られる錐の中に、
被検体の一部が入っている。この被検体の錐の中にある
部分の、被検体が移動する方向に沿った長さのことであ
る。
【0015】このようにして得られた一群の放射線の強
度データからは、従来の画像再構成法によっては断層像
を作ることはできない。しかしながら、本発明が備える
画像再構成手段は、適切な近似を行うことによって、こ
れらの一群の強度データから断層像を作ることができ
る。従って、放射線源の1回転あたりの被検体の移動量
が大きくできるので、被写体の所望の範囲の投影データ
を収集するための時間が大幅に短縮される。
【0016】また、放射線源の要素としてX線管を用い
た場合、従来は1次元の放射線検出器素子配列に入射す
る以外のX線はすべて遮蔽して利用していなかったが、
本発明では2次元の放射線検出器素子配列でX線を受け
るので、利用するX線円錐がはるかに大きくなり、X線
管の発生するX線を有効に利用できる。従って、X線管
の発生すべきX線量は大幅に減り、X線管で生じる熱量
がそれだけ少なくて済む。だから、より長時間曝射を続
けることができる。従って、繰り返し撮影を行うとき便
利である。または熱容量の小さいX線管でもよいから、
X線管が小型で良く軽いのでガントリ全体の強度も小さ
くて良く、装置全体が軽量となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら実施形
態を説明する。図3は本発明を第4世代X線CT装置に
適用した一実施形態である。 〈放射線検出手段の説明〉図3に示すように、X線の強
度を測定するX線検出器素子(以下「検出器素子」とい
う。)を2次元的に配列してなる検出器配列は、図示の
如く円柱座標において、軸hから一定の距離rD にある
円柱面の一部をなしている。
【0018】検出器素子は、次の式で定められる。 r=rD h=nΔh+h0 (n=0,1,…,N−1) φ=mΔφ(m=0,1,…,M−1) 但し、h0 は所定の定数であり、MΔφ=2πである。
【0019】すなわち、検出器素子は、N×M個の格子
点上に円柱の内側に向かって配置される、例えば、シン
チレ−タ・フォトダイオ−ド検出器である。従って、個
々の検出器素子は(n,m)のようにして標識される。
【0020】さて、標識(n,m)のnがある特定の値
0 であるような検出器素子ばかりを全部集めると、こ
れらはh軸を中心軸とする円環をなしている。これを検
出器列n0 と称することにする。すなわち、放射線検出
手段たる検出器配列は、N個の検出器列n0 から構成さ
れているとみなすことができる。 〈放射線照射手段の説明〉放射線照射手段としてX線源
は、X線管,コリメータ,絞り装置等から構成されてい
る。X線源は、前記検出器配列の内側に置かれていて、
h軸を中心軸として回転運動する。すなわち、X線源の
位置Sは、図3の円柱座標系を用いると、次のように表
される。
【0021】r=rS (0<rS <rD ) h=0 θ=ωt 但し、tは時刻であり、ωは角速度である。 〈データ収集手段の説明〉データ収集手段は、前述した
例えばシンチレ−タ・フォトダイオ−ド検出器の如き検
出器素子からなる検出器配列の全素子の出力を例えばデ
ィジタル信号にて得ることができるものである。
【0022】データ収集に際しては、X線源から曝射さ
れるX線は、中心軸を挟んで反対側にある一群の検出器
素子がその強度を測定する。すなわち、 (ωt+π+α)/Δφ≧j≧(ωt+π−α)/Δφ となるすべての整数jについて標識(n,m)を持つ全
ての検出器素子から出力が得られる(図4参照)。
【0023】但し、 m=j(mod N) 0≦n≦N−1 図5は、前述した各手段を持つ本発明の一実施形態に係
る第4世代X線CT装置の模式的に示した概略斜視図で
ある。本装置は、例えば図示のように検出器素子を円環
状に配列した検出器列を4つ並設した検出器配列1を有
する。この検出器配列1の検出器素子に対して被検体の
体軸方向にも所定の広がり角を有するいわゆるファンビ
ームX線を照射すべく検出器配列1の内側に円運動可能
にして設けたX線源2を備える。このX線源2は、高電
圧発生器6より高電圧の供給を受ける。検出器配列1と
X線源2とに挟まれた領域中に被検体3を保持する保持
手段として天板4Aを装備した寝台装置4を備える。X
線源2の運動が被検体3を基準に見たとき被検体3に対
し該被検体3を囲む3次元的螺旋に沿った軌跡を描くよ
うにX線源3及び天板4Aのうち少なくとも一方を運動
させるべく駆動する駆動手段としてX線源回転制御器5
及び寝台制御器7を備える。これらX線源回転制御器
5、高電圧発生器6、寝台制御器7はコントローラ8に
より統括制御を受ける。
【0024】また、スキャン動作に係る前述した3次元
的螺旋運動中に検出器配列1が検出する被検体3を透過
した放射線の強度データを素子毎に収集するDAS(Da
ta Acquisition System :データ収集システム)9を備
える。
【0025】さらに、DAS9で得られた一群の放射線
強度データから被検体3の所定のスライス面における放
射線吸収係数の分布からなる断層像を算出する再構成装
置10、及び該断層像を表示するディスプレイ11を備
える。 〈スキャン動作の説明〉以上の装置において、例えば以
下のようなスキャン動作が行なわれる。コントローラ8
からの指令によって、X線管は下記式に従う回転運動を
する(図6参照)。
【0026】θ=ωt また、保持手段である天板4Aも下記式に従う並進運動
をする。 l=vt ここで、vは並進運動の速度である。
【0027】X線源2の回転と、天板4Aの並進とが同
時進行することによって、被検体3に固定した座標系統
においては、X線源2の位置は、下記式に示す3次元螺
旋運動で記述される。
【0028】x=rS sin ωt y=−rS cos ωt z=−vt ここで、図7に示すように、被検体3に固定した座標系
(x,y,z)を考えると、被検体3とはX線の吸収系
統の3次元的分布μ(x,y,z)に他ならないとみな
すことができる。
【0029】座標系(X,Y,Z)は直交座標系であっ
て、各軸(X軸、Y軸、Z軸)はそれぞれx軸、y軸、
z軸と平行であり、原点Oはガントリの中心(図2、図
3、図4のO)と全く一致している。o((x,y,
z)の原点)はZ軸上を移動する。
【0030】ここで、z軸はZ軸と一致するように置か
れ、保持手段たる天板4AによってOに対するθの位置
lが変化させられる(図8参照)。 〈被検体とその保持手段の説明〉さて、図9に示すよう
に、被検体3は天板4Aに支持されて、ガントリ開口部
1A内へ挿入される。天板4Aは軸Zに沿って被検体3
を並進移動させることができる。軸ZはOを通り、軸h
とチルト角τの角度で交差している。チルト角τは、被
検体3を検出器配列1の穴の中に入れるのに邪魔になら
ない限り、任意の値をとってよい。しかし、以下では説
明を簡単にするために、τ=0である場合について述べ
る。
【0031】このような構成において、X線源2は、連
続回転移動しながらX線を曝射する。また、天板4Aは
一定速度でZ軸に沿って連続並進移動する。したがっ
て、図10に示すようにX線源2は、1回転目で相対的
に位置S0 から位置S1 に移動し、2回転目で相対的に
位置S1 から位置S3 に連続的に移動する。これによ
り、被検体3に対する螺旋スキャンが行なわれる。
【0032】図11は天板4Aを並進移動した際に被検
体3,検出器配列1の断面図であって、h軸とX線源の
位置Sとを含む平面に沿ってたち割った断面図である。
この例の場合、h軸とZ軸とz軸とはすべて互いに重な
っているので、z軸だけを示した。すなわち、以下で
は、説明をわかりやすくするために、X線源Sの曝射す
るX線のうち、z軸と交差するビームだけを取り上げて
説明する。X線源2からX線ビ−ムが被検体3を透過
し、透過X線がZ軸方向に沿って配置された検出器列1
(検出器列k1 〜kn )に検出されるようになってい
る。なお検出器配列1は、検出器素子の2次元配列であ
るから、X線ビ−ムのビーム広がり方向の検出器列はk
列目としている。
【0033】ここでX線源2の焦点Sと各々の検出器素
子k1 〜kn のそれぞれの後端B1〜Bn ,前端F1
n とを結ぶ線により形成される三角形(例えば三角形
SBnn )のうち、被検体3に含まれる部分、例えば
三角形SBnn に対応する斜線部分をスライス面SL
n とする。Zi は、i列目のスライス面SLi の後端B
i 及びBi-1 列目のスライス面SLi-1 の前端Fi-1
Z軸に交差する点である。1つのスライス面のスライス
厚△Zは、点Zi と、その隣りの点Zi-1 との距離、す
なわち、 ΔZ=|Zi −Zi-1 | と表され、本実施形態では一定値である。
【0034】そして天板4Aを常に、 v(2π/ω)=|Zn −Z0 |(=nΔZ) が成立するように、言いかえれば、 v(ω/2πω)|Zn −Z0 | の速さで移動させ、螺旋スキャンを行なう。以下の説明
では、理解が容易なように、単位時間当りの回転角をω
=2πとする。この場合、単位時間当り丁度1回転する
から、この間に天板4Aは l=v =nΔZ だけ動くことになる。
【0035】図12は図11に示した点Z0 ,…,Z
n 、すなわち、X線源Sと第i列の検出器列のなす面が
Z軸と交差する点(前端点)が螺旋スキャンと共に被検
体上の座標zの上でどのように動いていくかを示した図
である。
【0036】縦軸はX線源の回転角を−π〜πに入るよ
うに計ったもので、曝射角と呼ぶ。すなわち、回転角を
θ、曝射角をβとすれば、 β=(θ+π)mod 2π−π =(ωt+π)mod 2π−π ここで、演算子xmod yは、xのyによる剰余をあらわ
す。
【0037】横軸は、被検体に固定された座標系(x,
y,z)のz軸をあらわす。図に示された曲線Zi
(m,θ)はX線源が第m回転目にあって、しかも曝射
角θをなす位置にあるとき、第i列目の検出器列に対応
する前端点Zi のz軸上での位置である。
【0038】図13は4つの列のX線検出器k1 〜k4
を用いて螺旋スキャンを行なった際のX線源2の曝射角
θ,Z軸上の位置の関係を示す図である。同図に示すよ
うにX線源2の1回転目中に、天板4Aが位置Z0
(1,θ)から位置Z3 (1,θ)に移動する。よっ
て、天板4Aの位置Z0 (1,θ)〜位置Z3 (1,
θ)に対応する4つのスライス面について、曝射角θ−
πから+πまでの全ての投影データが収集される。
【0039】同様にX線源2の2回転目中においては、
天板4Aが位置Z0 (2,θ)乃至位置Z3 (2,θ)
に移動するから、天板4Aの位置Z0 (2,θ)乃至位
置Z3 (2,θ)に対応する4つのスライス面につい
て、曝射角−πから+πまでの全ての投影データが収集
される。
【0040】したがって、X線源2の1回転により4つ
の投影データが得られるから、螺旋スキャンのための時
間を短縮することができる。DAS9は、X線源2の回
転ごとに、4つのスライス面上の投影データPi (m,
φ,θ)を収集する。ここでφは、X線源2と中心O1
とを結ぶ線と、X線源2と前記所定の角度αの範囲内に
おける任意の例えばX線検出器k1 とを結ぶ線とのなす
角度である。例えばX線源2の1回転目であれば、4つ
の投影データP1 (1,φ,θ),P2 (1,φ,
θ),P3 (1,φ,θ),P4 (1,φ,θ)がDA
S9により収集される。
【0041】再構成装置10はDAS9から投影データ
を取り込み、この投影データに基づき所望のスライス像
を再構成する。ここで、位置za から位置zb までを厚
みとするひとつのスライスにおいて、位置(za +z
b )/2における1枚のスライス像の再構成を説明す
る。
【0042】図14は位置za から位置zb までを厚み
とするひとつのスライスを説明するための図である。ま
ず、再構成しようとするスライス面に対応する投影デー
タを合成するためには、図15に示すスライス位置za
からスライス位置zb までの範囲に対応する投影デー
タ、すなわち第1列2回転目の投影データP1 (2,
φ,θ),第2列2回転目データP2 (2,φ,θ),
第3列2回転目データP3(2,φ,θ),第4列2回
転目データP4 (2,φ,θ),第1列3回転目データ
1 (3,φ,θ)を用いる。
【0043】図15は被検体のz軸上でのzc の位置を
中心とする厚み(a+b+2Δz)のスライスに関する
投影データのうち曝射角がθ1 であるものp(φ,θ
1 )(φ=mΔφ,m=0,…,M−1)を合成するの
に用いられる一組のデータを特定し、且つそれらの寄与
度を計算する方法を示す図である。寄与度は位置za
ら位置zb において、X線源2の各々の回転角θの位置
に対応する線Lと、X線源2の回転毎のz軸上の位置と
が交差するとき、位置za 側よりa,ΔZ,ΔZ,bで
あり、これらが新たな投影データを得るためのデータ合
成に寄与するものとなっている。寄与度をX線源2の各
回転,各角度,各列について決定しておく。
【0044】そして前記寄与度を用い、新たな投影デー
タを合成する。この場合には、曝射角θ1 における投影
データP(φ,θ1 )は、 P(φ,θ1 ) ={aP3 (1,φ,θ1 )+ΔZP4 (1,φ,θ
1 )+ΔZP1 (2,φ,θ1 )+bP2 (2,φ,θ
1 )×1}/(zb −za) となる。他の角度θについても同様にして、θ=−π〜
+πに亙る投影データP(φ,θ)を構成する。
【0045】合成された投影データP(φ,θ)は、天
板を移動させずに位置za から位置zb までを厚みとす
るひとつのスライスをスキャンした投影データを良く近
似している。合成された投影データP(φ,θ)を再構
成することにより所定の位置(za +zb )/2のスラ
イス像が得られる。
【0046】あたかも、従来のCT装置で螺旋スキャン
をせずに撮影した単一スライスの投影データであるかの
ように扱った通常の画像再構成法(例えばコンボリュー
ション−バックプロジェクション法)によりスライス厚
Tの断層像を得ることができる。
【0047】また、一度このようなデータを収集してし
まえば、任意の位置、任意の厚みのスライスに対応する
合成された投影データを作ることができる。次に、図1
6及び図17を参照し、図14及び図15にて示した断
層像よりも薄いスライス厚を持つ断層像を再構成する方
法を説明する。図16は図14に対応し、図17は図1
5に対応する。使用するデータは、1回転目の4列目
と、2回転目の1列目と、2回転目の2列目と、2回転
目の3列目である。
【0048】そして、各列のデータに付す重みは、角度
θ1 にあって2回転目の2列目と、2回転目の3列目は
全く寄与がないので重みは零である。1回転目の4列目
はa/(a+b)、2回転目の1列目はb/(a+b)
で、重みが与えられる。
【0049】以上詳述したように、4つのX線検出器k
1 〜k4 を設け、螺旋スキャンを行なうので、短時間に
被検体3をz軸方向に沿って3次元的にスキャンでき
る。本実施形態のスキャン時間は、従来のような1列の
X線検出器を用いた場合のスキャン時間に比較しておよ
そ1/4倍に短縮できる。また複数の列のX線検出器に
よりX線源2から曝射されるX線を検出するので、X線
を有効に利用することができる。
【0050】なお、上述した実施形態では、第4世代X
線CT装置について説明したが、例えば図18、図19
に示すように、円弧状の検出器配列1b がX線源2b に
対し図示しない被検体を挟んで対峙してなり、しかも、
X線源2b と検出器配列1bとを相互の位置関係を保ち
ながら、X線ビ−ムの広がり領域中に定められる回転中
心として、連続的に回転走査する第3世代X線CT装置
にも、本発明は適用できるものである。なお、第3世代
X線CT装置においては、図5におけるX線源回転制御
器5に代えて、X線源2b と検出器配列1b とを取り付
けた例えば回転体を回転する回転体回転制御器12を備
える。
【0051】さらに本実施形態によれば、4つのスライ
ス厚に対応する4つのX線検出器を用いるから、4つの
スライス厚に相当する1つの厚いスライス厚に対応した
X線検出器を用いた場合よりもパーシャルボリューム効
果を改善することができる。以下、パーシャルボリュー
ム効果が改善する理由を説明する。前記4つのスライス
厚に相当する1つの厚いスライス厚に対応したX線検出
器を用いた場合には、図20に示すようにX線Iが被検
体3を透過し、X線検出器ka に強度I1 〜I4 のX線
が入射すると、検出データは、I1 +I2 +I3 +I4
であり、投影データP1 は、 P1 =(−ln (I1 +I2 +I3 +I4 )/4I となる。
【0052】得られた投影データP1 は、 P1 ≦−(ln I1 /4I+ln I2 /4I+ln I3
/4I+ln I4 /4I) である。つまり1つの厚いスライス厚に対応したX線検
出器1a により得られた投影データP1 は、例えば4つ
のスライス厚に対応した4つのX線検出器でX線を検出
した場合に投影される投影データと同じ、または小さく
なる。このような誤差があるために本来ならば図22に
示すようにスライス面内に物体Q1 ,Q2のみが存在す
るにもかかわらず、画像再構成により得られた画像上に
は図21に示すように前記物体Q1 ,Q2 の像S1 ,S
2 以外にア−チファクト(偽像AF)が生じるが、本実
施形態によれば、4つのスライス厚の投影データを4つ
のスライス面について各々測定するから、投影データP
2 は、 P2 =−(ln I1 /4I+ln I2 /4I+ln I3
/4I+ln I4 /4I) となる。
【0053】したがって、本実施形態では、投影データ
が真の値に近く測定され、これによりパーシャルボリウ
ム効果によるアーチファクトが低減されるから、画質を
向上することができる。
【0054】次に、図13〜図15又は図16及び図1
5にて説明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一
群のデータから断層像を再構成する方法について図23
〜図25を参照して説明する。例えば図18に示す構成
で説明する。すなわち、X線源2b と検出器配列1b と
は互いに相対的位置関係を変えずに一体となって軸Zの
回りを回転する。さらにこの回転に連れてZ軸に平行に
並進運動を行う。このようにX線源2b は螺旋を描く
(図23参照)。
【0055】X線源2b が1回転する間にX線源2b と
検出器配列1b とがZ軸と平行に等速度でLだけ移動す
る場合を考える。特に、Z=Lβ/(2π)が成立つと
する。
【0056】ここに、ZはX線源2b の位置のZ軸成
分、βはX線源2b の回転角である。図24を参照する
に、F(t)は時刻tにおけるX線源2b の位置、xは
平面P上の点、F´はF(t)から平面Pに下ろした垂
線の足、EはF(t)xの延長上にある検出器素子、E
´はEから平面Pに下ろした垂線の足、Oは平面PとZ
軸との交点である。
【0057】次に、バックプロジェクションする。すな
わち、平面Pを再構成するのに用いられるP(α,Z)
は、図25に示すように、平面PとX線源2b との交点
をCとし、線分COを延長して、Cとは反対側で円筒面
Sと交わる点C´を求め、C´を通ってZ軸に平行な線
が平面Pの上下で初めてX線源2b の軌道と交差する点
をQ1 ,Q2 とするとき、X線源2b がQ1 〜C〜Q2
k範囲に在るデータである。つまり、平面PのZ座標を
Zとし、β0 =2πZ/Lとすると、 β0 −π≦β≦β0 +π の範囲にあるβに対応するデータが用いられる。
【0058】バックプロジェクションの操作は以下のよ
うに表される。すなわち、平面P上のCT値の分布f
(x,y,z)は(x,y)を(rsinφ,rcos φ)
とあらわすと、次のようになる。
【0059】
【数1】
【0060】このビームF(t)Eにおける投影データ
をPβ(α,Z)と書く。ただし、α,βは図示した。
また、ZはF(t)F´+E´Eであり、EがX線源2
´に相対的にどれだけ離れた検出器列にあるかを示す。
【0061】画像再構成は以下の手順で行われる。初め
に、ビームが平面Pに対して斜めに入っていることによ
って、ビームが被検体の中を通る長さが長くなることを
補正する。
【0062】
【数2】 次に、コンボリューションをする。
【0063】
【数3】 ただし、h(α)はコンボリューション関数であり、
【0064】
【数4】 あるいは、これを平滑化したものである。
【0065】前述の方法もこの方法も被検体がz軸に沿
って変化しない金太郎飴のようなものである場合は、全
く正しい再構成画像を与える。もし、被検体のCT値の
分布がz軸に沿って変化していると、どちらの方法も実
用上差支えない程度の若干の誤差を与える。しかし、こ
の方法の方が前述の方法に比べて計算の時間が長いとい
う欠点はあるものの、検出器列のZ方向の幅がかなり大
きい場合でも、生じる誤差が小さいという利点がある。
【0066】なお本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。前記実施形態では、天板4Aをz軸方
向に移動したが、天板4Aを前記領域に所定の角度をな
す方向に沿って移動するようにしても良い。検出器列の
数は4としたが、2列以上であれば、数はいくつでもよ
い。このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施可能であるのは勿論である。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1回の回
転移動で複数のスライス面に対応する複数の投影データ
が得られ、螺旋スキャンのための時間を短縮できる。ま
た放射線を2次元配列である複数列の検出器列で検出す
るから、放射線を有効に利用でき、したがって放射線照
射手段が発生すべき放射線量は少なくて済み、放射線照
射手段で発生する熱量も押さえることができる、また検
出器配列のZ方向の幅がかなり大きい場合でも、 生じる
誤差が小さい等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において定義される3次元的螺旋を説明
する図。
【図2】本発明において定義される3次元的螺旋を説明
する図。
【図3】本発明を第4世代X線CT装置に適用する模式
図。
【図4】X線源の運動と該運動中における検出動作する
素子群との関係を示す図。
【図5】本発明が適用された第4世代X線CT装置の概
略斜視図。
【図6】X線源の軌跡を示す図。
【図7】被検体と円筒座標系との関係を示す図。
【図8】被検体の保持手段の並進運動を示す図。
【図9】チルト角を説明する図。
【図10】X線源の運動の被検体上における位置関係を
示す図。
【図11】X線曝射におけるX線源,被検体,検出器配
列の関係を示す図。
【図12】X線源の回転運動と天板移動量との関係を示
す図。
【図13】X線源の回転運動に対応する検出器配列の各
列の投影データと天板移動量との関係を示す図。
【図14】図13にて示された投影データからあるスラ
イス面の断層像を再構成する方法を説明する図。
【図15】図13にて示された投影データからあるスラ
イス面の断層像を再構成する方法を説明する図。
【図16】図14に対応するものであって、図14にて
示した断層像よりも薄いスライス厚を持つ断層像を再構
成する方法を説明する図。
【図17】図15に対応するものであって、図15にて
示した断層像よりも薄いスライス厚を持つ断層像を再構
成する方法を説明する図。
【図18】本発明を第3世代X線CT装置に適用した場
合を説明するものであって、本発明が適用された第3世
代X線CT装置における検出器素子を円弧状に配列した
列を例えば4つ並設した放射線検出手段とX線源との関
係を示す図。
【図19】本発明を第3世代X線CT装置に適用した場
合を説明するものであって、本発明が適用された第3世
代X線CT装置の概略斜視図。
【図20】パーシャルボリューム効果によるア−チファ
クトの発生を説明する図。
【図21】パーシャルボリューム効果によるア−チファ
クトの発生を説明する図。
【図22】パーシャルボリューム効果によるア−チファ
クトの発生を説明する図。
【図23】図13〜図15又は図16及び図16にて説
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、図
18に示した第3世代X線CT装置におけるX線源と円
弧状検出器配列とをz軸軸方向から見た図。
【図24】図13〜図15又は図16及び図15にて説
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、同
俯瞰図。
【図25】図13〜図15又は図16及び図15にて説
明した方法とは異なる、螺旋スキャンによる一群のデー
タから断層像を再構成する方法を示すものであって、再
構成に用いるデータを算出方法を示す図。
【符号の説明】
1…検出器配列 2…X線源 3…被検体 4…寝台装置 4A…天板 5…X線源回転制御装置 6…高電圧発生器 7…寝台制御器 8…コントローラ 9…DAS 10…再構成装置 11…ディスプレイ 12…回転体回転制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 6/03 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の体軸方向にも所定の広がり角を
    有するファンビームX線を被検体に対して放射するX線
    源と、 前記X線源が被検体の周囲を螺旋状の軌跡を描くよう前
    記X線源もしくは被検体を駆動させる駆動手段と、 X線検出素子を2次元的に配列してなり、前記被検体を
    透過した多方向からのX線を検出するX線検出手段と、 このX線検出手段にて検出される透過X線に基づく投影
    データを収集するデータ収集手段と、 このデータ収集手段で得られた投影データに基づき前記
    所定の広がり角の情報を利用して断層像を再構成する画
    像再構成手段と、を具備したことを特徴とするCT装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の広がり角を有するファンビー
    ムX線における、前記体軸方向の位置に応じて異なるビ
    ーム経路長を補正する補正手段をさらに有する請求項1
    に記載のCT装置。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
画像工学コンファレンス論文集、21(1990)「円錐ビーム投影を用いた3次元ヘリカルスキャンCT」p.165−168

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