JPH04221547A - レーザプローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば血管中の血栓に
レーザ光を照射してその血栓を除去する処置を行うレー
ザプローブに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、マルチファイバを有するバンドル
形式のレーザプローブが知られている。しかし、この種
のレーザプローブによってレーザ光を伝送して照射する
場合、そのレーザプローブの入射端と出射端とでのエネ
ルギ強度分布は、中心部で高く周辺部で低いという傾向
を示す。これを改善するため、ファイバ束の各ファイバ
素子の入射端の配置に対してその出射端を一様に分散さ
せる構成とすることによって、出射エネルギ分布を均一
にするものが提案されている（特開昭６２−１７７０５
号公報）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のものは
、確かに出射エネルギの分布を均一にすることができる
。しかし、血管中の血栓にレーザ光を照射して除去処理
するような場合のように周辺の血栓部位に向けてレーザ
光を集中的に照射して処置するには不向きである。また
、出射パワーを局所的に高めたい場合においても不向き
なものである。

【０００４】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、必要な強度分布でレーザ
光を効率的に照射できるとともに、安全性の高いレーザ
プローブを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数のファイ
バ素子を束ねてなるレーザプローブにおいて、各ファイ
バ素子の出射端における配列を、前記各ファイバ素子の
入射端における配列と異ならせ、かつ出射端における出
射エネルギの強度分布が処置部位に対応したパターンで
出射する出射端の配列とした。

【０００６】

【作用】前記構成においては、レーザプローブの出射エ
ネルギの強度分布が、レーザ照射対象の処置部位の配置
に対応したパターンで得られる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１ないし図５は本発明の第１の実施例に係るレ
ーザプローブ１を示すものである。

【０００８】このレーザプローブ１は複数のファイバ素
子２を束ねてなり、ファイバ素子２の群は長尺な可撓性
のシース状のプローブ本体３内に組み込まれている。こ
のレーザプローブ１は、例えば血管用内視鏡のチャンネ
ルを通じ、あるいは直接的に血管内に導入できる太さに
構成されている。

【０００９】また、各ファイバ素子２の出射端と入射端
における配列は、図２で示すように異なっている。すな
わち、同図（Ａ）で示すように、前記レーザプローブ１
の入射端における配列において、中心部付近におけるフ
ァイバ素子群２ａと、周辺部付近におけるファイバ素子
群２ｂとが、同図（Ｂ）で示すように、前記レーザプロ
ーブ１の出射端における配列においては、入射光端で中
心部付近にあったファイバ素子群２ａが周辺部付近に配
置されており、周辺部付近にあったファイバ素子群２ｂ
が中心部付近に配置されている。つまり、逆に入れ代わ
った異なった配置となっている。なお、図２において、
ファイバ素子群２ａとファイバ素子群２ｂとは、ハッチ
ングの向きを異ならせて区別している。

【００１０】そして、レーザプローブ１の入射光端にお
ける入射光のエネルギ強度分布が、図２の（Ａ）で示す
ように中心部付近が強く、周辺部付近が弱いパターンで
入射するが、レーザプローブ１の出射端における出射エ
ネルギの強度分布は、図２の（Ｂ）で示すように中心部
付近が弱く、周辺部付近が強いパターンで出射する。こ
のように入射端と出射端では、エネルギの強度分布パタ
ーンが異なり、前記配置構成では中心部付近と周辺部付
近が逆となる。

【００１１】また、図３で示すように束とした前記ファ
イバ素子２の群には、プローブ本体３内において、ある
所定の間隔で例えばシリコンゴム４を浸込ませてレーザ
プローブ１の腰の強さや固さを調節する構成になってい
る。レーザプローブ１の腰の強さや固さはそのシリコン
ゴム４の量や設置間隔を変えることにより調節できる。 そして、適度な固さでレーザプローブ１の挿入性を向上
できる。

【００１２】図４は、このレーザプローブ１を使用して
血管５の中の血栓６を除去処理する場合の状況を示す。 レーザプローブ１の出射端から、周辺に存在する血栓６
の部位に向けてレーザ光Ｌを集中的に照射し、血栓６を
効率的に処置する。また、不要に正常組織にレーザ光を
照射しないため、安全性を向上できる。

【００１３】図５は、本発明の第２の実施例を示すもの
である。この第２の実施例は、前述した実施例のように
、レーザプローブ１の入射光端と出射端とで、ファイバ
素子群２ａ，２ｂを完全に入れ代えるのではなく、入射
端で中心部付近にあったファイバ素子群２ａを、出射端
では一部のものを全体的に分散させるとともに、一側部
分に集中的に配置して偏った配置としたものである。

【００１４】このようにすれば、図５で示す分布のよう
に、その一側部分から出射するレーザ光の強度が強くな
る。したがって、例えば管腔内の一側部分にのみ存在す
る患部にレーザ光を照射して処置する場合に好適する。

【００１５】なお、本発明は前述した実施例のものに限
定されるものではなく、種々の変形例や用途が考えられ
るものである。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザプローブの出射エネルギの強度分布が、レーザ照射
対象の処置部位の配置に対応したパターンで得られるか
ら、必要な強度分布でレーザ光を効率的に照射できると
ともに、安全性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るレーザプローブの
斜視図。

【図２】同第１の実施例に係るレーザプローブのファイ
バ素子の配置とエネルギ強度分布特性を示し、（Ａ）は
その入射端のもの、（Ｂ）は出射端のものである。

【図３】同第１の実施例に係るレーザプローブのファイ
バ素子の束ねた状態を示す斜視図。

【図４】同第１の実施例に係るレーザプローブの使用状
態を示す説明図。

【図５】本発明の第２の実施例に係るレーザプローブの
ファイバ素子の出射端における配置とその出射エネルギ
の強度分布特性を示す図。

【符号の説明】

１…レーザプローブ、２…ファイバ素子、２ａ，２ｂ…
ファイバ素子群、３…プローブ本体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　複数の導光用ファイバ素子を束ねてな
   るレーザプローブにおいて、各ファイバ素子の出射端に
   おける配列を、前記各ファイバ素子の入射端における配
   列と異ならせ、かつ出射端における出射エネルギの強度
   分布が処置部位に対応したパターンで出射する出射端の
   配列としたことを特徴とするレーザプローブ。