JPH0422006Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、傾きを防止できる４サイクルエン
ジンのロツカーアームに関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

４サイクルエンジンでは、ロツカーアームの一
端を上端を球面形にした支軸の上端に揺動自在に
被着し、先端の溝を吸気又は排気用の傘型弁の上
端に嵌合し、ロツカーアームの中央上面をカムシ
ヤフトのカムに当て、カムの回転でロツカーアー
ムを支軸を中心にして揺動させて、傘型弁を押下
げて開くようにしたものがある。この型のロツカ
ーアームは、ロツカーアーム上面の平らな面がカ
ムの平らな面に当つていて、傾きが防がれてお
り、先端の溝が傘型弁に嵌合して、これもロツカ
ーアームの傾きを防ぐ役目をしている。しかし使
用を続けると摩耗等も生じ、ロツカーアームに傾
きができて、メカロスが増し、出力に影響を及ぼ
す不都合がある。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、一つのシリンダ
ーに、二つの吸気弁と二つの排気弁を並べて設け
るもので、二つのロツカーアームを線バネで連結
して、ロツカーアームの傾きを防止できるように
した４サイクルエンジンのロツカーアームを得る
ことを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

ロツカーアーム１は、二つ並んで設けてあり、
各々、基端を上端を球面形にした支軸２に被着し
て、揺動可能に取付け、先端の下側に設けた溝３
を、吸気又は排気用の傘型弁４の上端に嵌合して
ある。ロツカーアーム１の中央上面は、カムシヤ
フト５のカム６に当ててある。カムシヤフト５
は、クランクシヤフトに連動して回転し、カム６
の回転で、ロツカーアーム１を支軸２を中心に揺
動させ、傘型弁４をバネに抗して押下げて開くよ
うになつている。線バネ７は、左右にコ字状８に
曲げた部分を設け、コ字状８部分を、二つ並んだ
ロツカーアーム１に嵌め合わせて、二つのロツカ
ーアーム１を線バネ７で連結してある。

しかして、二つ並んだロツカーアーム１は、線
バネ７で連結されているので、片側に傾が生じよ
うとしても、線バネ７で、正常に保つようにし
て、ロツカーアーム１の傾きを防ぐことができ
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、二つ並んだ
ロツカーアームの基端を各々支軸上端に被着し、
先端に設けた溝を傘型弁の上端に嵌合し、中央上
面をカムシヤフトのカムに各々当てるようにした
ものに於て、二つ並んだロツカーアームに左右を
コ字状にした線バネを嵌めて、線バネによつて二
つ並んだローカーアームを連結するようにしたの
で、線バネによる保持で、ロツカーアームの傾き
を防ぐことができ、メカロスを少くできて、出力
増加が図れる。又、線バネは軽量で、安価にで
き、嵌込むだけでよいので、組付けも楽にでき
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は一部縦
断側面図、第２図は斜視図である。 １……ロツカーアーム、２……支軸、３……
溝、４……傘型弁、５……カムシヤフト、６……
カム、７……線バネ、８……コ字状。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つ並んだロツカーアームの基端を各々支軸上
   端に被着し、先端に設けた溝を傘型弁の上端に嵌
   合し、中央上面をカムシヤフトのカムに各々当て
   るようにしたものに於て、二つ並んだロツカーア
   ームに左右をコ字状にした線バネを嵌めて、線バ
   ネによつて二つ並んだロツカーアームを連結する
   ようにしたことを特徴とする４サイクルエンジン
   のロツカーアーム。