JPH04219539A - 減衰力可変式ショックアブソーバ - Google Patents

減衰力可変式ショックアブソーバ

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Publication number
JPH04219539A
JPH04219539A JP6088091A JP6088091A JPH04219539A JP H04219539 A JPH04219539 A JP H04219539A JP 6088091 A JP6088091 A JP 6088091A JP 6088091 A JP6088091 A JP 6088091A JP H04219539 A JPH04219539 A JP H04219539A
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JP
Japan
Prior art keywords
passage
chamber
damping force
valve
working fluid
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Pending
Application number
JP6088091A
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English (en)
Inventor
Hajime Uemae
肇 上前
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、更に詳細には減衰力可変式のショックアブソーバ
に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のサスペンションに組込
まれるショックアブソーバの一つとして、減衰力を段階
的に或いは連続的に変化し得るよう構成された減衰力可
変式のショックアブソーバが従来より知られている。
【0003】例えば特開昭61−2935号公報及び実
開昭62−87233号公報に記載されている如く、減
衰力可変式のショックアブソーバは、一般に、シリンダ
と、該シリンダと共働して二つの室を郭定するピストン
と、該ピストンに設けられ二つの室を連通接続する第一
乃至第三の通路と、一方の室より第一の通路を経て他方
の室へ向う作動流体の流れのみを許す逆止弁と、第一の
通路と他方の室とを連通接続する絞り通路と、他方の室
より第二の通路を経て一方の室へ向う作動流体の流れの
みを許す逆止弁と、第二の通路と一方の室とを連通接続
する絞り通路と、第三の通路の連通若しくは実効通路断
面積を制御する制御弁とを有している。
【0004】かかる構成を有する減衰力可変式のショッ
クアブソーバに於ては、ピストン速度が低い領域に於て
は二つの室の間に流通する作動流体が絞り通路を通過す
る際の流通抵抗により減衰力が発生され、ピストン速度
が高い領域に於ては逆止弁が開弁し、二つの室の間に流
通する作動流体の流量が逆止弁によりその開弁量に応じ
て規制されることにより減衰力が発生され、減衰力は制
御弁により第三の通路の連通若しくは実効通路断面積が
制御されることにより段階的に或いは連続的に変化され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の減衰力可変式ショックアブソーバに於ては、減衰力の
可変制御は制御弁による第三の通路の連通若しくは実効
通路断面積の制御のみによって行われ、逆止弁の特性は
変化されないため、第三の通路が連通されても逆止弁が
開弁する際の減衰力は実質的に変化しない。
【0006】従って従来の減衰力可変式ショックアブソ
ーバの減衰力特性は図19に示されている如き特性であ
り、高ピストン速度域に於けるハードモードとソフトモ
ードとの間の減衰力の変化幅を大きく設定しようとする
と、ソフトモード時の低ピストン速度域に於ける減衰力
が不十分になって車輌の操縦安定性が悪化し、逆に低ピ
ストン速度域に於てソフトモードの十分な減衰力を確保
しようとすると、高ピストン速度域に於ける減衰力の変
化幅を大きく設定することができず、高ピストン速度域
に於ける減衰力が高くなり過ぎて車輌の乗り心地性が悪
化する。
【0007】本発明は、従来の減衰力可変式ショックア
ブソーバに於ける上述の如き問題に鑑み、低ピストン速
度域及び高ピストン速度域の何れに於ても減衰力の変化
幅を大きく設定することができるよう改良された減衰力
可変式ショックアブソーバを提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、シリンダと、該シリンダと共働して第一及
び第二の室を郭定するピストンと、前記ピストンに設け
られ前記第一の室と前記第二の室とを連通接続する第一
乃至第四の通路と、前記第一の室より前記第一の通路を
経て前記第二の室へ向う作動流体の流れのみを許す第一
の逆止弁と、前記第二の室より前記第二の通路を経て前
記第一の室へ向う作動流体の流れのみを許す第二の逆止
弁と、前記第一の室より前記第三の通路を経て前記第二
の室へ向う作動流体の流れのみを許す第三の逆止弁と、
前記第二の室より前記第四の通路を経て前記第一の室へ
向う作動流体の流れのみを許す第四の逆止弁と、前記第
三及び第四の通路の連通を選択的に制御する弁装置と、
前記第一の室と前記第二の室とを連通接続する第一の絞
り通路と、前記第三の通路の前記弁装置より下流側の部
分と前記第二の室とを連通接続する第二の絞り通路と、
前記第四の通路の前記弁装置より下流側の部分と前記第
一の室とを連通接続する第三の絞り通路と、前記第一の
室より前記第三の通路を経て前記弁装置へ向う作動流体
の流れのみを許す第五の逆止弁と、前記第二の室より前
記第四の通路を経て前記弁装置へ向う作動流体の流れの
みを許す第六の逆止弁とを有する減衰力可変式ショック
アブソーバによって達成される。
【0009】
【作用】上述の如き構成によれば、制御弁が閉弁状態に
あり第三及び第四の通路の連通が遮断されている場合に
は、低ピストン速度域に於ては第一及び第二の室の間の
差圧は比較的小さく逆止弁は開弁しないので、伸び行程
に於ては第一の室内の作動流体が第一の絞り通路を経て
第二の室へ流れ、縮み行程に於ては第二の室内の作動流
体が第一の絞り通路を経て第一の室へ流れ、何れの場合
にも作動流体が第一の絞り通路を通過する際の流通抵抗
により比較的高い減衰力が発生され、第一の絞り通路の
実効通路断面積は一定であるのでピストン速度に対する
減衰力の比は比較的高い。
【0010】また高ピストン速度域に於ては第一及び第
二の室の間の差圧が比較的大きくなり逆止弁が開弁する
ので、伸び行程に於ては第一の室内の作動流体が第一の
絞り通路のみならず第一の通路及び第一の逆止弁を経て
第二の室へ流れ、縮み行程に於ては第二の室内の作動流
体が第一の絞り通路のみならず第二の通路及び第二の逆
止弁を経て第一の室へ流れ、何れの場合にも作動流体の
流量が主として逆止弁によって規制されることにより比
較的高い減衰力が発生され、第一及び第二の室の間の差
圧の増大につれて逆止弁の開弁量が増大するのでピスト
ン速度に対する減衰力の比は比較的低い。
【0011】また弁装置が開弁されることにより第三及
び第四の通路が連通されると、低ピストン速度域の伸び
行程に於ては、第一の室内の作動流体は第一の絞り通路
を経て第二の室へ流れることに加えて第三の通路及び第
二の絞り通路、第三の絞り通路及び第四の通路を経て第
二の室へ流れるようになり、また縮み行程に於ては、第
二の室内の作動流体は第一の絞り通路を経て第一の室へ
流れることに加えて第四の通路及び第三の絞り通路、第
二の絞り通路及び第三の通路を経て第一の室へ流れるよ
うになり、これにより発生する減衰力は低くなる。
【0012】また高ピストン速度域の伸び行程に於ては
、第一の室内の作動流体は上述の如く流れることに加え
て第三の逆止弁をも通過して第二の室へ流れるようにな
り、また縮み行程に於ては、第二の室内の作動流体は上
述の如く流れることに加えて第四の逆止弁をも通過して
第一の室へ流れるようになる。
【0013】また弁装置が開弁している場合にも、低ピ
ストン速度域に於ては第三及び第四の逆止弁は閉弁状態
を維持し作動流体は絞り通路に強制的に流されるので、
ピストン速度に対する減衰力の比は比較的高いが、高ピ
ストン速度域に於ては第三及び第四の逆止弁が開弁し、
それらの開弁量は第一及び第二の室の間の差圧の増大に
つれて増大するので、ピストン速度に対する減衰力の比
は比較的低くなる。
【0014】従って弁装置が開弁されると、何れの行程
の場合にも、低ピストン速度域に於ては作動流体が通過
する絞り通路の数が増大されることにより、また高ピス
トン速度域に於ては作動流体が通過する逆止弁の数が増
大されることにより発生する減衰力が低減されるので、
低ピストン速度域及び高ピストン速度域の何れに於ても
減衰力の変化幅を大きく設定することが可能である。
【0015】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0016】図1及び図2は本発明による減衰力可変式
ショックアブソーバの第一の実施例を示す縦断面図であ
り、それぞれ図3及び図4の線I−I及び線II−II
に沿う縦断面図、図3及び図4はそれぞれ図1及び図2
の線III−III及び線IV−IVに沿う平断面図、
図5は図1乃至図4に示された第一の実施例の模式図で
ある。
【0017】これらの図に於て、10は軸線12に沿っ
て延在するシリンダを示しており、14は軸線12に沿
って往復動可能にシリンダ内に配置されシリンダと共働
して上室16及び下室18を郭定するピストンを示して
いる。上室及び下室にはオイルの如き作動流体が充填さ
れている。ピストン14はピストンロッド20と該ピス
トンロッドに固定されたピストン本体22とよりなって
いる。ピストンロッド20は大径部20aと小径部20
bとよりなり、軸線12に沿って延在する中央ボア24
と、大径部20aに設けられ軸線を横切る方向に延在す
る径方向ボア26と、小径部20bに設けられ軸線を横
切る方向に延在する二つの径方向ボア28及び30とを
有している。
【0018】中央ボア24は小径部と大径部とを有し、
小径部にはコントロールロッド32が挿通され、大径部
にはコントロールロッドの下端に固定された実質的に円
筒形の弁要素34が配置されている。コントロールロッ
ド32及び弁要素34はロッドの上端に連結されたアク
チュエータ36により軸線12の周りに回転されるよう
になっている。弁要素34は径方向通路26と整合する
軸線方向位置に径方向通路38を有し、また径方向通路
30と整合する軸線方向位置に径方向通路42を有して
いる。尚通路42は、弁要素34が軸線12の周りに回
転されることにより通路26が通路38と整合されると
、通路30と整合する位置に設けられている。
【0019】ピストンロッド20の小径部にはその先端
にねじ込まれたロックナット44により、固定ばね座部
材46、スペーサ48、シール50、一対の円環板状の
弁要素52、上部本体部材54、下部本体部材56、一
対の円環板状の弁要素58、シール60、スペーサ62
が固定されている。本体部材54及び56は互いに共働
してピストン本体22を形成しており、また上室16と
下室18とを連通接続する各々一対の軸線方向通路64
及び66と、それぞれ下室及び上室と連通する各々一対
の軸線方向通路68及び70と、通路68と径方向通路
28とを連通接続する一対の径方向通路74と、通路7
0と径方向通路30とを連通接続する一対の径方向通路
76とを郭定している。図3及び図4に示されている如
く、各対の通路は軸線12の周りに互いに180°隔置
されている。
【0020】弁要素52は固定ばね座部材46とスペー
サ48に嵌合する可動ばね座部材78との間に弾装され
た圧縮コイルばね80によりばね座部材78を介してピ
ストン本体22に対し押圧されており、図示の閉弁状態
に於ては上部本体部材54と共働して上室16と通路6
6とを連通接続するオリフィス82及び上室と通路70
とを連通接続するオリフィス83を郭定するようになっ
ている。同様に弁要素58はロックナット44のばね座
部44aとスペーサ62に嵌合する可動ばね座部材84
との間に弾装された圧縮コイルばね86によりばね座部
材84を介してピストン本体22に対し押圧されており
、図示の閉弁状態に於ては下部本体部材56と共働して
下室18と通路64とを連通接続するオリフィス88及
び下室と通路68とを連通接続するオリフィス89を郭
定するようになっている。
【0021】ピストンロッド20の大径部には逆止弁9
0が固定されている。逆止弁90は上室16と径方向通
路26とを連通接続する内部通路92を有する弁座部材
94と、内部通路92内に配置されたボール96と、該
ボールとピストンロッドとの間に弾装されボールを弁座
部材94の弁座に対し付勢する圧縮コイルばね98とよ
りなっている。またピストンロッド20の小径部の図に
て下端には逆止弁100が固定されている。逆止弁10
0はピストンロッドの小径部の中央ボア24に固定され
た弁座部材102と、該弁座部材より図にて上方に配置
されたボール104と、中央ボア24内に固定されたば
ね座部材106とボール104との間に弾装されボール
を弁座部材102の弁座に対し付勢する圧縮コイルばね
108とよりなっている。
【0022】かくして図5に示されている如く、通路6
4及び66はそれぞれ上室16と下室18とを連通接続
する第一の通路110及び第二の通路112を郭定して
おり、逆止弁90の内部通路92、径方向通路26及び
38、弁要素34の中空孔34a、中央ボア24、径方
向通路28、径方向通路74、軸線方向通路68は上室
と下室とを連通接続する第三の通路114を郭定してお
り、中央ボア24、中空孔34a、径方向通路42、3
0、76、軸線方向通路70は下室と上室とを連通接続
する第四の通路116を郭定している。
【0023】また弁要素58はピストン本体22及び圧
縮コイルばね86等と共働して上室16より第一の通路
110を経て下室18へ向う作動流体の流れのみを許す
第一の逆止弁118及び上室より第三の通路114を経
て下室へ向う作動流体の流れのみを許す第三の逆止弁1
20を郭定している。同様に弁要素52はピストン本体
22及び圧縮コイルばね80等と共働して下室18より
第二の通路112を経て上室16へ向う作動流体の流れ
のみを許す第二の逆止弁126及び下室より第四の通路
116を経て上室へ向う作動流体の流れのみを許す第四
の逆止弁128を郭定している。
【0024】また弁要素34はピストンロッド20と共
働して第三の通路114及び第四の通路116の連通を
同時に選択的に制御する弁装置134を郭定しており、
第三の通路114及び第四の通路116は弁装置134
の上流側に於て互いに連通している。逆止弁90は上室
より第三の通路114を経て弁装置126へ向う作動流
体の流れのみを許す第五の逆止弁136を郭定しており
、逆止弁100は下室より第四の通路116を経て弁装
置126へ向う作動流体の流れのみを許す第六の逆止弁
138を郭定している。
【0025】図1乃至図4より解る如く、弁装置134
は弁要素34が図示の回転位置にあり、径方向通路38
及び42がそれぞれ対応する径方向通路26及び30と
連通している場合に開弁し、径方向通路38及び42が
それぞれ対応する径方向通路26及び30と連通してい
ない状態にある場合には閉弁状態を維持するようになっ
ている。
【0026】オリフィス88は第一の通路110と共働
して上室と下室とを連通接続する第一の絞り通路122
を郭定しており、オリフィス82は第二の通路112と
共働して上室と下室とを連通接続する第一の絞り通路1
30を郭定しており、従ってこの実施例に於ては上室と
下室とを連通接続する第一の絞り通路は二つの絞り通路
122及び130よりなっている。オリフィス89は第
三の通路114の弁装置134より下流側の部分と下室
とを連通接続する第二の絞り通路124を郭定しており
、オリフィス83は第四の通路116の弁装置134よ
り下流側の部分と上室とを連通接続する第三の絞り通路
132を郭定している。
【0027】図6及び図7は本発明による減衰力可変式
ショックアブソーバの第二の実施例を示す縦断面図であ
り、それぞれ図8及び図9の線VI−VI及び線VII
−VIIに沿う縦断面図、図8及び図9はそれぞれ図6
及び図7の線VIII−VIII及び線IX−IXに沿
う平断面図、図10は図6乃至図9に示された第二の実
施例の模式図である。
【0028】尚これらの図に於て、図1乃至図5に示さ
れた部材と実質的に同一の部材には図1乃至図5に於て
付された符号と同一の符号が付されている。
【0029】この実施例に於ては、ばね座部材106は
弁座部材としても機能するようになっており、その中央
部に軸線に沿って延在する貫通孔106aを有している
。貫通孔106aの上端部はロッド32の下端に固定さ
れた弁要素34がロッドによって軸線方向に往復動され
ることにより選択的に開閉されるようになっている。 またばね座部材106は径方向通路28と30との間の
軸線方向位置まで図にて上方へ延在しており、径方向通
路28と連通する一対の径方向通路106bを有してい
る。径方向通路28、30はそれぞれピストンロッドの
小径部20bの外周面に設けられた環状溝28a、30
aにより径方向通路74、76と連通接続されている。
【0030】かくしてこの実施例に於ては、弁装置13
4は弁要素34及びばね座部材106により郭定されて
おり、弁要素が図示の如くばね座部材に当接していると
きには閉弁状態を維持し、弁要素がばね座部材より離脱
すると開弁するようになっている。また第三の通路11
4は逆止弁90の内部通路92、径方向通路26、中央
ボア24、ばね座部材106の貫通孔106a、径方向
通路106b及び28、環状溝28a、径方向通路74
、軸線方向通路68により郭定されており、第四の通路
116は中央ボア24、貫通孔106a、径方向通路3
0、環状溝30a、径方向通路76、軸線方向通路70
により郭定されている。また第三の通路114及び第四
の通路116は弁装置134の両側に於て相互に連通し
ているが、第三の通路114の弁装置134より下流側
の部分と第三の通路116の弁装置より上流側の部分と
が相互に連通し、第四の通路116の弁装置より下流側
の部分と第三の通路114の弁装置より上流側の部分と
が相互に連通しているので、図1乃至図5に示された第
一の実施例の場合と同様、弁装置134が閉弁状態にあ
る限り作動流体が第三及び第四の通路を経て上室及び下
室の間に相互に流通することがないようになっている。
【0031】尚図示の実施例に於ては、貫通孔106a
の上端部は弁要素34がロッド32によって軸線方向に
往復動されることにより選択的に開閉されるようになっ
ているが、弁要素がロッドによって軸線12の周りに回
転されることにより選択的に開閉されるようになってい
てもよい。
【0032】図16はかくして修正された弁装置の一例
を示す拡大縦断面図であって、図17の線XVI−XV
Iに沿う拡大縦断面図、図17は図16の線XVII−
XVIIに沿う平断面図である。尚これらの図に於て、
図6及び図7に示された部材と実質的に同一の部材には
これらの図に於て付された符号と同一の符号が付されて
いる。
【0033】この修正例に於ては、弁要素34は径方向
に互いに隔置された一対の扇形部140と、ばね座部材
106の端壁142に軸線12に沿って設けられた孔1
44に回転可能に嵌合する軸部146とを有している。 端壁142には径方向に互いに隔置された位置に一対の
実質的に扇形の切欠き148が設けられている。切欠き
148の扇形の開き角は扇形部140の扇形の開き角よ
り小さく設定されており、これにより弁要素34がロッ
ド32により軸線12の周りに図示の位置より90°回
転されると、切欠き148が扇形部140により塞がれ
るようになっている。かくしてこの修正例による弁装置
は弁要素34が図示の位置にあるときには開弁して貫通
孔106aとばね座部材106より上側の中央ボア24
とを連通し、弁要素34が軸線12の周りに図示の位置
より90°回転されると閉弁する。
【0034】図11及び図12は本発明による減衰力可
変式ショックアブソーバの第三の実施例を示す縦断面図
であり、それぞれ図13及び図14の線XI−XI及び
線XII−XIIに沿う縦断面図、図13及び図14は
それぞれ図11及び図12の線XIII−XIII及び
線XIV−XIVに沿う平断面図、図15は図11乃至
図14に示された第三の実施例の模式図である。
【0035】尚これらの図に於ても、図1乃至図9に示
された部材と実質的に同一の部材には図1乃至図9に於
て付された符号と同一の符号が付されている。
【0036】この実施例に於ては、弁要素34は中実の
円柱状をなしており、ロッド34によって軸線12の周
りに選択的に回転されるようになっている。また弁要素
34はその外周面に一対の軸線方向溝34b及び一対の
軸線方向溝34cを有しており、弁要素が図示の回転位
置にあるときには溝34bは一端にて径方向通路28と
連通し他端にて弁要素より図にて上側の中央ボア24と
連通し、他方の溝34cは一端にて径方向通路30と連
通し他端にて弁要素より図にて下側の中央ボア24と連
通するようになっている。
【0037】かくしてこの実施例に於ては、弁装置13
4は弁要素34及びピストンロッドの小径部20bによ
り郭定されており、図11乃至図14より解る如く、弁
要素34が図示の回転位置にあり溝34b及び34cが
それぞれ対応する径方向通路28及び30と連通してい
る場合に開弁し、溝34b及び34cがそれぞれ対応す
る径方向通路28及び30と連通していない状態にある
場合には閉弁状態を維持するようになっている。また第
三の通路114は逆止弁90の内部通路92、径方向通
路26、中央ボア24、軸線方向溝34b、径方向通路
28、環状溝28a、径方向通路74、軸線方向通路6
8により郭定されており、第四の通路116は中央ボア
24、軸線方向溝34c、径方向通路30、環状溝30
a、径方向通路76、軸線方向通路70により郭定され
ている。また第三の通路114及び第四の通路116は
弁装置134が閉弁状態にあるか否かに拘らず相互に独
立しており、それらの通路の連通は弁装置134により
選択的に同時に制御されるようになっている。
【0038】尚この実施例に於ても第三の通路114及
び第四の通路116の途中にそれぞれ第五の逆止弁13
6及び第六の逆止弁138が設けられているが、この実
施例に於ては第三の通路及び第四の通路は相互に独立し
ているので、これらの逆止弁は省略されてもよい。但そ
の場合には弁装置134が開弁されると、伸び行程及び
縮み行程の何れの場合に於ても上室及び下室内の作動流
体は第三の通路114及び第二の絞り通路124、第四
の通路116及び第三の絞り通路132を経て相互に流
通する。
【0039】次に図5、図10、図15、図18を参照
して図示の各実施例の作動について説明する。
【0040】弁装置134が閉弁状態の場合(ハードモ
ードの場合)   弁装置134が閉弁状態にある場合には、第三の通
路114及び第四の通路116の連通が遮断された状態
にある。そのため低ピストン速度域の伸び行程に於ては
図5、図10、図15に於て太い実線の矢印にて示され
ている如く、上室16内の作動流体が第一の通路110
の一部及び第一の絞り通路122、第一の絞り通路13
0及び第二の通路112の一部を経て下室18へ流れ、
縮み行程に於ては細い実線の矢印にて示されている如く
下室内の作動流体が伸び行程の場合と同一の通路を経て
上室へ流れ、何れの場合にも作動流体が絞り通路を通過
する際の流通抵抗により比較的高い減衰力が発生され、
また第一の絞り通路122及び130(オリフィス88
及び82)の実効通路断面積は一定であるのでピストン
速度に対する減衰力の比は比較的高い。
【0041】また高ピストン速度域の伸び行程に於ては
上室内の作動流体は第一の通路110、第一の絞り通路
122及び第一の逆止弁118、第一の絞り通路130
及び第二の通路112の一部を第一の経て下室へ流れ、
縮み行程に於ては下室内の作動流体は第二の通路112
、第二の絞り通路130及び第二の逆止弁126、第一
の絞り通路122及び第一の通路110の一部を経て上
室へ流れ、何れの場合にも作動流体の流量が主として逆
止弁によって規制されることにより比較的高い減衰力が
発生されるが、上室と下室との間の差圧の増大につれて
逆止弁の開弁量が増大するのでピストン速度に対する減
衰力の比は比較的低い。
【0042】従って弁装置134が閉弁状態にある場合
に於ける伸び行程及び縮み行程の減衰力特性はそれぞれ
図18に於て太い実線及び細い実線にて示されている如
き特性となる。
【0043】弁装置134が開弁状態の場合(ソフトモ
ードの場合)   弁装置134が開弁されることにより第三の通路1
14及び第四の通路116が連通されると、作動流体は
上述のハードモードの場合と同様に流れることに加えて
、低ピストン速度域の伸び行程に於ては、図5、図10
、図15に於て太い破線の矢印にて示されている如く、
上室内の作動流体は第三の通路114、第五の逆止弁1
36、第二の絞り通路124を経て下室へ流れるように
なり、また縮み行程に於ては、細い破線の矢印にて示さ
れている如く下室内の作動流体は第四の通路116、第
六の逆止弁138、第三の絞り通路132を経て上室へ
流れるようになる。
【0044】また高ピストン速度域の伸び行程に於ては
、上室内の作動流体はハードモードの場合と同様に流れ
ることに加えて第三の通路114、第五の逆止弁136
、第二の絞り通路124、第三の逆止弁120を経て下
室へ流れるようになり、また縮み行程に於ては、下室内
の作動流体はハードモードの場合と同様に流れることに
加えて第四の通路116、第六の逆止弁138、第三の
絞り通路132、第四の逆止弁128を経て上室へ流れ
るようになる。
【0045】また弁装置が開弁している場合にも、低ピ
ストン速度域に於ては第三及び第四の逆止弁は閉弁状態
を維持し作動流体は絞り通路に強制的に流されるので、
ピストン速度に対する減衰力の比は比較的高いが、高ピ
ストン速度域に於ては第三及び第四の逆止弁が開弁し、
それらの開弁量は上室及び下室の間の差圧の増大につれ
て増大するので、ピストン速度に対する減衰力の比は比
較的低くなる。
【0046】従って弁装置134が開弁状態にある場合
に於ける伸び行程及び縮み行程の減衰力特性はそれぞれ
図18に於て太い破線及び細い破線にて示されている如
き特性となる。
【0047】尚上述の各実施例に於ては、第一の絞り通
路122及び130はそれぞれ第一の通路110及び1
12に対応して設けられているが、これらの絞り通路の
一方は省略されてもよい。また第一の絞り通路122及
び130はそれぞれ第一の通路110及び第二の通路1
12と共通の部分を有しているが、第一の絞り通路は第
一の通路110及び第二の通路112とは独立にピスト
ン本体22に設けられてもよい。
【0048】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、伸び工程及び縮み行程の何れの場合にも、
弁装置を開閉することにより、低ピストン速度域に於て
は作動流体が通過する絞り通路の数を増減することによ
って減衰力を増減することができ、高ピストン速度域に
於ては作動流体が通過する逆止弁の数を増減することに
よって減衰力を増減することができるので、低ピストン
速度域及び高ピストン速度域の何れに於ても減衰力の変
化幅を大きく設定することができ、これにより本発明の
ショックアブソーバが適用される車輌の特性及び走行条
件に応じて減衰力を適宜に設定し、車輌の操縦安定性及
び乗り心地性を共に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による減衰力可変式ショックアブソーバ
の第一の実施例を示す縦断面図であり、図3の線I−I
に沿う縦断面図である。
【図2】本発明による減衰力可変式ショックアブソーバ
の第一の実施例の他の断面を示す縦断面図であり、図4
の線II−IIに沿う縦断面図である。
【図3】図1の線III−IIIに沿う平断面図である
【図4】図2の線IV−IVに沿う平断面図である。
【図5】図1乃至図4に示された第一の実施例の模式図
である。
【図6】本発明による減衰力可変式ショックアブソーバ
の第二の実施例を示す縦断面図であり、図8の線VI−
VIに沿う縦断面図である。
【図7】本発明による減衰力可変式ショックアブソーバ
の第一の実施例の他の断面を示す縦断面図であり、図9
の線VII−VIIに沿う縦断面図である。
【図8】図6の線VIII−VIIIに沿う平断面図で
ある。
【図9】図7の線IX−IXに沿う平断面図である。
【図10】図6乃至図9に示された第二の実施例の模式
図である。
【図11】本発明による減衰力可変式ショックアブソー
バの第三の実施例を示す縦断面図であり、図13の線X
I−XIに沿う縦断面図である。
【図12】本発明による減衰力可変式ショックアブソー
バの第三の実施例の他の断面を示す縦断面図であり、図
14の線XII−XIIに沿う縦断面図である。
【図13】図11の線XIII−XIIIに沿う平断面
図である。
【図14】図12の線XIV−XIVに沿う平断面図で
ある。
【図15】図11乃至図14に示された第三の実施例の
模式図である。
【図16】図6乃至図10に示された第二の実施例に於
ける弁装置の修正例を示す拡大縦断面図であり、図17
の線XVI−XVIに沿う縦断面図である。
【図17】図16の線XVII−XVIIに沿う平断面
図である。
【図18】本発明による減衰力可変式ショックアブソー
バの減衰力特性を示す特性図である。
【図19】従来の減衰力可変式ショックアブソーバの減
衰力特性を示す特性図である。
【符号の説明】
10…シリンダ 14…ピストン 16…上室 18…下室 20…ピストンロッド 22…ピストン本体 34、52、58…弁要素 82、83、88、89…オリフィス 90、100…逆止弁 110…第一の通路 112…第二の通路 114…第三の通路 116…第四の通路 118…第一の逆止弁 120…第三の逆止弁 122、130…第一の絞り通路 124…第二の絞り通路 126…第二の逆止弁 128…第四の逆止弁 132…第三の絞り通路 134…弁装置 136…第五の逆止弁 138…第六の逆止弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダと、該シリンダと共働して第一及び第二の室を
    郭定するピストンと、前記ピストンに設けられ前記第一
    の室と前記第二の室とを連通接続する第一乃至第四の通
    路と、前記第一の室より前記第一の通路を経て前記第二
    の室へ向う作動流体の流れのみを許す第一の逆止弁と、
    前記第二の室より前記第二の通路を経て前記第一の室へ
    向う作動流体の流れのみを許す第二の逆止弁と、前記第
    一の室より前記第三の通路を経て前記第二の室へ向う作
    動流体の流れのみを許す第三の逆止弁と、前記第二の室
    より前記第四の通路を経て前記第一の室へ向う作動流体
    の流れのみを許す第四の逆止弁と、前記第三及び第四の
    通路の連通を選択的に制御する弁装置と、前記第一の室
    と前記第二の室とを連通接続する第一の絞り通路と、前
    記第三の通路の前記弁装置より下流側の部分と前記第二
    の室とを連通接続する第二の絞り通路と、前記第四の通
    路の前記弁装置より下流側の部分と前記第一の室とを連
    通接続する第三の絞り通路と、前記第一の室より前記第
    三の通路を経て前記弁装置へ向う作動流体の流れのみを
    許す第五の逆止弁と、前記第二の室より前記第四の通路
    を経て前記弁装置へ向う作動流体の流れのみを許す第六
    の逆止弁とを有する減衰力可変式ショックアブソーバ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06159426A (ja) * 1992-11-20 1994-06-07 Tokico Ltd 減衰力調整式油圧緩衝器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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