JPH04218449A - 車両設備のリモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はドアの制御機能と盗難防
止機能を後付けの遠隔制御機能で共通に制御できるよう
にした車両設備のリモートコントロール装置、詳しくは
盗難防止警報の停止および再警戒状態の解除をワンタッ
チで行えるようにした車両設備のリモートコントロール
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の車両は、全ドアのロック／アンロ
ックをワンタッチで制御できるドアロックコントロール
装置や、ロック状態のドアが正規の手段（例えばキー）
を使わずに開放されたとき警報を出す盗難防止装置等を
装備する傾向にあり、更にはこれらの装置をリモートコ
ントロール装置で車外から遠隔制御できるようにしたも
のもある。

【０００３】この場合、ドアロックコントロール装置と
盗難防止装置は入力信号が共通なため、同じリモートコ
ントロール装置で制御することができる。即ち、

【００
０４】（１）ドアロックコントロール装置（一般的タイ
プ）は、運転席あるいは助手席のドアのキーシリンダ内
スイッチから得られるキーロック／アンロック信号また
はドア内側のマニュアルスイッチから得られる同様の信
号を検出し、該信号に応じて全ドアのロック／アンロッ
クをソレノイドやモータ等の駆動源で制御する。

【０００５】（２）盗難防止装置（一般的タイプ）は、
ドアキーによるキーロックまたはキーレスロックにより
システムをセットし、且つドアキーによるキーアンロッ
クによりシステムをリセットする。

【０００６】（３）リモートコントロール装置は、ドア
のロック／アンロック状態を検出し、送信機から電波を
受信したときにドアのロック／アンロック状態を逆にす
るロック信号またはアンロック信号を出力する。

【０００７】従って、これらを組合せた場合、次の様な
複合的なシステムが構成される。

【０００８】（４）遠隔制御式ドアロックコントロール
装置は、（１）と（３）の機能を組合せ、ドアのロック
／アンロックを車外からも遠隔制御できるようにしたも
のである。

【０００９】（５）ドアロックコントロール一体型盗難
防止装置と呼ばれるシステムは、１台のコンピュータで
（１）のドアのロック／アンロックと（２）の盗難防止
の両機能を実現し、盗難防止システムのセット／リセッ
トは（２）と同様に行うようにしたものである。

【００１０】（６）遠隔制御式ドアロックコントロール
一体型盗難防止装置と呼ばれるシステムは、（５）の設
備に予め（３）のリモートコントロール装置を追加し、
盗難防止システムのセット／リセットとドアのロック／
アンロックを同じ遠隔操作で制御できるように設計した
ものである。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】（１）のドアロックコ
ントロール装置と（２）の盗難防止装置が装備された車
両に、後付けで（３）のリモートコントロール装置を追
加した場合、次の様な問題を生ずる。

【００１２】盗難防止装置が警報を出すのは、システム
がセットされている状態でキーを使わずにドアがアンロ
ックされた場合である（キーを使ってドアをアンロック
するとシステムはリセットされ警報は出ない）。この警
報を停止するにはシステムをリセットする必要があり、
そのためにはキーアンロック信号が必要になる。

【００１３】しかし、これは遠隔制御しようとして送信
機を操作すると、リモートコントロール装置から最初に
出力されるのは、そのときのドアのロック／アンロック
状態（この場合はアンロック状態）を逆にする信号（こ
の場合はロック信号）であるから、この操作では警報が
止まらない。

【００１４】但し、次に送信機を操作すればロック状態
をアンロック状態にするキーアンロック信号が出力され
るので、これでシステムがリセットされて警報が停止す
る。

【００１５】尚、前述した（ｂ）の遠隔制御式ドアロッ
クコントロール一体型盗難防止装置では、リモートコン
トロール装置が盗難防止装置の状態、即ち警報中か否か
を把握できるように構成してあるのでこの様な問題は生
じない。

【００１６】しかし、後付けのリモートコントロール装
置は盗難防止装置が警報中か否かを外部から検出する構
成を有しないため、前述のように２回の送信機操作をし
なければ警報が停止しない欠点がある。

【００１７】本発明は後付けのリモートコントロール装
置であっても、１回の送信機操作で盗難警報を停止でき
るようにすることを目的としている。

【００１８】更に本発明は、再警戒モードを有する盗難
防止装置に対しては、再警戒状態も１回の送信機操作で
解除できるようにすることを目的としている。

【００１９】

【課題を解決するための手段】本発明は、キーロック／
キーアンロックの各信号を受けてドアのロック／アンロ
ックを制御するドアロックコントロール装置と、セット
されてからリセットされるまでの間に前記ドアの開放を
検出したときは警報を出す盗難防止装置とに共用される
車両設備のリモートコントロール装置であって、該盗難
防止装置が警報中または再警戒中か否かを該盗難防止装
置により制御される外部回路部品の状態から検出し、警
報中または再警戒中でなければ送信機からの制御信号を
受信したときに前記ドアのロック／アンロック状態を逆
にするロック信号またはアンロック信号を出力し、警報
中または警戒中であれば該送信機からの制御信号を受信
したときには該ドアのロック／アンロック状態によらず
リセット信号を出力することを特徴とするものである。

【００２０】

【作用】上記構成によれば、ドアの制御機能と盗難防止
機能を後付けの遠隔制御機能で共通に制御できるように
した車両設備において、１回の遠隔制御操作で盗難警報
を停止させることができ、また再警戒状態を解除するこ
とができる。

【００２１】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す構成図で、１
０はドアロックコントロール（以下、ドアコンと略称す
る）装置、２０は盗難防止装置、３０はリモートコント
ロール（以下、リモコンと略称する）装置である。

【００２２】ドアコン装置１０は運転席（Ｄ席）および
助手席（Ｐ席）のキーロック／キーアンロックスイッチ
１１からキーロック／キーアンロックの状態を検知し、
またＤ，Ｐ席のカーテシスイッチ１２からドアの開閉状
態を検知する。そして、キーロック信号を検出するとＤ
，Ｐ席のドアロックモータ１３，１４を回転させてＤ，
Ｐ席のドアをロック状態にし、またキーアンロック信号
を検出すると該モータを逆転させて該ドアをアンロック
状態にする。モータ１３，１４にはロック／アンロック
に応じてオン／オフするスイッチが内蔵され、ドアコン
装置１０は該スイッチによりドアのロック／アンロック
状態を確認できる。

【００２３】盗難防止装置２０はキーロック信号でセッ
ト（Ｓ）されると警戒状態になり、警戒中にキーを使わ
ずにアンロックされたことを検出するとモニタＬＥＤ２
４を点灯させ、またホーン２１を鳴動させて警報を出す
。この装置２０はキーアンロック信号でリセット（Ｒ）
されると警戒状態を解き、ドア開検出およびホーン２１
の駆動を停止する。

【００２４】盗難防止装置２０はドアコン装置１０と同
じ入力を使用するため、ドアコン装置１０にリモート装
置３０を後付けすると、盗難防止装置２０もリモコン装
置３０のキーロック／キーアンロック出力でセット／リ
セットが同時に制御されるようになる。

【００２５】一般的なリモコン装置３０は可搬型送信機
３１からの電波を受信アンテナ３２で受信する毎に、ロ
ック信号とアンロック信号を交互に出力する。本例のリ
モコン装置３０も盗難防止装置２０が非警報中はその通
りである。しかし、警報中はキーアンロック信号（リセ
ット信号）だけを出力するようにする。

【００２６】盗難防止装置２０が警報中か否かを後付け
のリモコン装置３０で検出するために、本例ではスター
タリレー２２の状態を検出する。このスタータリレー２
２はスタータスイッチ２３と直列に接続され、盗難警報
中はオフになってスタータスイッチ２３のオンを無効に
する（スタータモータが回らないため、エンジンが始動
しない）。

【００２７】図２はこの部分の詳細図である。盗難防止
装置２０は出力段にリレーＬ１とそのドライバトランジ
スタＴＲ１を有し、非警報時はリレーＬ１の接点ｒをｂ
側にしてスタータリレー２２の一端を接地している。こ
のためスタータリレー２２と直列に接続されたスタータ
スイッチ２３（図１参照）をオンにするとスタータモー
タに通電される。

【００２８】しかし、警報中はリレーＬ１の接点ｒをａ
側に切り替えるためスタータリレー２２の一端がオープ
ンとなり、スタータスイッチ２３をオンにしてもスター
タモータに通電しなくなる。

【００２９】リモコン装置３０はこのスタータリレー２
２の一端がオープン状態か接地状態かを検出して警報中
か否かを判定する。ダイオードＤ１とプルアップ抵抗Ｒ
１はこのための入力回路で、Ｄ１，Ｒ１の接続点Ａの電
位をマイコン入力とする。

【００３０】図３はこのマイコンによるリモコン処理の
フローチャートである。この処理はバッテリを接続する
とスタートし、先ずステップＳ１のイニシャライズを行
う。次いでステップＳ２で送信機３１からの電波を待ち
、受信したらステップＳ３でカーテシスイッチ１２の状
態を判定する。ここでカーテシ閉（ドア閉）と判定され
たらステップＳ４でフラグを０にクリアし、逆にカーテ
シ開（ドア開）と判定されたらステップＳ５でフラグを
１にセットする。

【００３１】次にステップＳ６，Ｓ７でＤ，Ｐ席のロッ
ク／アンロックを判定し、いずれもロックであればステ
ップＳ８でキーアンロック信号を出力してステップＳ１
へ戻る。これは全ドアロックのときに全ドアアンロック
に反転する場合である。

【００３２】これに対しステップＳ６，Ｓ７のいずれか
でアンロックと判定されたときは、ステップＳ１１でキ
ーロック信号を出力する準備をする。但し、これには２
つの例外がある。

【００３３】１つはステップＳ１０でフラグ＝１（ドア
開）と判定されたときである。これは全ドアが閉でない
のにロックするのは不都合であるとする、ドアコンの論
理である。このときはキーロック信号はもとより、キー
アンロック信号も出さずにステップＳ１へ戻る。

【００３４】他の１つはステップＳ９でスタータ入力（
第２図のＡ）を判定し、これがＨｉのときはステップＳ
８へ移ってキーアンロック信号（リセット信号）を出力
する警報中の処理である。この処理により、ドアアンロ
ック状態でもキーアンロック信号が出力されるため、１
回の送信機操作で盗難防止装置２０をリセットして警報
を停止させることができる。

【００３５】尚、ステップＳ１０でフラグ＝０と判定さ
れたときはステップＳ１１でキーロック信号が出力され
るため、通常のリモコンと同様にドアのロック／アンロ
ック状態に応じて動作する。

【００３６】図４は本発明の動作を示すタイムチャート
である。先ずＡのタイミングで送信電波を受信するとカ
ーテシ閉なのでロック制御を行い、同時に盗難防止装置
をセットする。これで警戒状態に入るので、次にＢのタ
イミングでキーなしでアンロックされ、カーテシ開にな
ると警報を出し、同時にスタータ入力をＨｉにする。こ
の警報はバッテリ上りを防ぐため一定時間（例えば６０
秒）に制限されるが、それ以前に止める場合はＣのタイ
ミングで送信電波を出す。これが前述の実施例で説明し
た方法である。

【００３７】ところでシステムによっては一定時間の警
報が完了した後、Ｄのタイミングでカーテシ閉になると
アンロック状態のまま再警戒状態になるものもある。こ
の再警戒状態ではＥのようにカーテシ開になると再度警
報を出す。この再警戒状態もアンロック信号でリセット
できるが、既にアンロック状態であるので従来の方式で
は送信電波Ｆの受信時はロック信号が出る。しかし、本
発明ではスタータ入力が最初の警報でＨｉになったまま
であるので、この場合も図２のステップＳ９からステッ
プＳ８へ分岐してアンロック信号が出る。従って、ワン
タッチで再警戒状態を解除できる。

【００３８】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ドア
の制御機能と盗難防止機能を後付けの遠隔制御機能で共
通に制御できるようにした車両設備において、１回の遠
隔制御操作で盗難警報を停止させることができ、また再
警戒状態を解除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成図である。

【図２】図１の要部構成図である。

【図３】図１のリモコン処理のフローチャートである。

【図４】本発明のタイムチャートである。

【符号の説明】

１０　　ドアロックコントロール装置 ２０　　盗難防止装置 ２１　　警報用ホーン ２２　　スタータリレー ２４　　モニタＬＥＤ ３０　　リモートコントロール装置 ３１　　送信機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　キーロック／キーアンロックの各信号
   を受けてドアのロック／アンロックを制御するドアロッ
   クコントロール装置と、セットされてからリセットされ
   るまでの間に前記ドアの開放を検出したときは警報を出
   す盗難防止装置とに共用される車両設備のリモートコン
   トロール装置であって、該盗難防止装置が警報中または
   再警戒中か否かを該盗難防止装置により制御される外部
   回路部品の状態から検出し、警報中または再警戒中でな
   ければ送信機からの制御信号を受信したときに前記ドア
   のロック／アンロック状態を逆にするロック信号または
   アンロック信号を出力し、警報中または再警戒中であれ
   ば該送信機からの制御信号を受信したときに該ドアのロ
   ック／アンロック状態によらずリセット信号を出力する
   ことを特徴とする車両設備のリモートコントロール装置
   。