JPH04217944A - フェノール類のアミノメチル化方法およびエポキシ樹脂の製造方法 - Google Patents

フェノール類のアミノメチル化方法およびエポキシ樹脂の製造方法

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JPH04217944A
JPH04217944A JP9077591A JP9077591A JPH04217944A JP H04217944 A JPH04217944 A JP H04217944A JP 9077591 A JP9077591 A JP 9077591A JP 9077591 A JP9077591 A JP 9077591A JP H04217944 A JPH04217944 A JP H04217944A
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JP
Japan
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epoxy resin
reaction
resin
phenol
aminomethylated
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Withdrawn
Application number
JP9077591A
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English (en)
Inventor
Makoto Akiyama
誠 秋山
Tadashi Yao
正 矢尾
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂の製造方法
および用途、並びにエポキシ樹脂の製造原料を製造する
ためのフェノール類のアミノメチル化方法に関する。
【0002】本発明方法で得られる、フェノール類のア
ミノメチル化物は、エポキシ樹脂原料として、あるいは
エポキシ樹脂用硬化剤として有用である。
【0003】また、本発明によるエポキシ樹脂は一般に
常温で低粘度液状の性状を示し、耐熱性、耐水性および
機械特性に優れた硬化物を与えるので、各種成形材料、
電子部品用封入材および基板、複合材料のマトリックス
樹脂、さらには接着剤や被覆材料等の幅広い用途を有し
ている。
【0004】
【従来の技術】FW法 (フィラメントワインディング
法) は、熱硬化性樹脂をガラス繊維などの繊維基材に
含浸させてマンドリルに巻き付け、樹脂が硬化した後、
マンドリルを抜き取ることによりFRP (繊維強化プ
ラスチック) を製造する方法である。FW法によると
、繊維を任意の方向に配列して強度、剛性などの特性を
付与することができるので、特に高強度FRPの製造に
好適な方法である。
【0005】FW法に用いる熱硬化性樹脂は、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂などである。高強度のFRPを製
造する場合、繊維基材に良く含浸する低粘度の液状樹脂
を用いる。
【0006】熱硬化性樹脂の1種であるレゾールは、フ
ェノール類とアルデヒド類とをアルカリ触媒の存在下で
反応させることにより得られる、メチロール基を多く含
んでいる可溶可融性の初期縮合生成物である。これを単
独あるいは少量の触媒存在下で加熱すると、脱水により
架橋して、耐熱性に優れた不溶不融性の硬化物 (レジ
ットと呼ばれるフェノール樹脂) が得られる。
【0007】このレゾールを用いてフェノール樹脂をマ
トリックス樹脂とするFRPを製造することは従来より
行われていたが、次の問題点を有していた。
【0008】■レゾールの硬化反応はメチロール基の脱
水縮合を伴い、また低粘度化のための希釈剤として水を
含むため、硬化時に水の蒸発により硬化物が発泡し易い
。発泡を予防するためには、厳密な温度管理と十分に長
い硬化時間とを必要とし、作業効率が悪くなる。
【0009】■前記の問題を解決するために、高価な触
媒を使用して硬化時間を短縮することが行われている。 その場合、触媒の費用に加えて、触媒が硬化物中に取り
込まれるため硬化物の品質が低下するという別の問題も
ある。
【0010】■FRPを製造するには、低粘度の液状樹
脂が繊維基材に含浸し易いので望ましい。しかし、低粘
度のレゾール中には未反応のフェノールが大量に残存す
るので、硬化時間を短縮することが困難になる。
【0011】■一方、高粘度のレゾールを加熱により低
粘度化させて用いると、硬化反応が促進されて、FRP
製造のための可使時間が短くなり過ぎる。他方、溶剤を
使用して低粘度化を図ると、硬化時に溶剤を除去する必
要があり、硬化時間を短縮することができない。
【0012】このように、レゾール樹脂を使用してFR
Pを工業的に製造することは不十分な状態である。
【0013】一方、エポキシ樹脂は、レゾールと比べて
硬化時間が短いなどの長所を有し、種々の分野で幅広く
利用されている。
【0014】エポキシ樹脂の中では、ビスフェノールA
のジグリシジルエーテルが特に多用されている。しかし
、得られる硬化物のガラス転移温度が低いので、耐熱性
が要求される分野には使用できない。
【0015】耐熱性が要求される分野には、フェノール
ノボラック、クレゾールノボラック等を原料とする、多
官能型のエポキシ樹脂化合物、すなわちエポキシノボラ
ック樹脂が利用される。
【0016】このようなエポキシノボラック樹脂は、エ
ポキシ基の数が多いため耐熱性は向上するが、常温での
性状が粘稠な液体ないし固体である。そのため、FRP
の製造に使用するには、加熱するか、溶剤で希釈するこ
とにより低粘度液体とする必要があったが、それにより
上記レゾールと同様の問題を生ずる。
【0017】一方、単味のレゾール化合物として、p−
クレゾールジアルコール、o−クレゾールジアルコール
、およびo−クレゾール2核体ジアルコールをそれぞれ
エピクロロヒドリンと反応させて、フェノール性水酸基
をエポキシ化したエポキシ樹脂化合物も知られているが
、得られるエポキシ樹脂化合物は、いずれも常温で結晶
あるいは粘稠な液体であり、FRPの製造には適してい
ない。また、このエポキシ樹脂の硬化物のガラス転移温
度は最大でも160 ℃であり、耐熱性も十分ではない
【0018】また、メタキシリレンジアミン、ジアミノ
ジフェニルメタン、および5−アミノ−1−ナフトール
といった単味の芳香族アミン化合物をそれぞれエピクロ
ロヒドリンと反応させて、アミノ基の活性水素をエポキ
シ化したエポキシ樹脂も公知であり、これらは常温で低
粘度の液体であり、FRPの製造に適している (特公
昭54−65798 号および同59−78177 号
公報) 。しかし、これらのエポキシ樹脂は特殊なアミ
ノ化合物を原料とするため、現状では大量生産するには
原料が高価となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したエ
ポキシ樹脂およびフェノール樹脂が有していた相反する
特性 (耐熱性、流動性、硬化特性)を同時に改善する
ことができ、しかも比較的安価なエポキシ樹脂を開発す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく検討した結果、アンモニアおよび第一級ア
ミンから選ばれた少なくとも1種の塩基触媒の存在下で
合成したレゾールをエポキシ化することにより、耐熱性
、流動性および硬化特性のいずれにも優れた常温で低粘
度液状のエポキシ樹脂が安価に得られることを先に提案
した。しかし、この方法では、レゾールの合成時に縮合
反応の過度の進行を抑制することが難しい。縮合反応が
進み過ぎると得られたエポキシ樹脂の高粘度化、その結
果としての耐熱性の低下をもたらすことがある。縮合反
応の抑制には、温度等の反応条件の厳密な制御が必要と
なり手間がかかる。
【0021】この点についてさらに検討した結果、レゾ
ールの合成時の触媒としてのアンモニアおよび第一級ア
ミンに代えて、アンモニウム塩を使用することにより、
フェノール核上のアミノメチル基が塩を生成し、そのた
め縮合反応の進行により生じる高分子化が抑制され、上
記不都合が解消されることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0022】ここに、本発明の要旨は、フェノール類と
アルデヒド類とアンモニウム塩とを反応させることを特
徴とするフェノール類のアミノメチル化方法である。
【0023】別の側面から、本発明の要旨は、上記方法
で得られたフェノール類のアミノメチル化物をエポキシ
化してエポキシ樹脂を製造することを特徴とするエポキ
シ樹脂の製造方法である。
【0024】本発明により、このエポキシ樹脂を用いた
複合成形材料およびFW法によるFRPの製造方法も提
供される。
【0025】以下、本発明を詳しく説明する。
【0026】本発明のエポキシ樹脂は、フェノール類と
アルデヒド類とアンモニウム塩とを反応させ、必要に応
じ中和処理してフェノール類のアミノメチル化物を得て
、これをエポキシ化することにより得られる。
【0027】フェノール類のアミノメチル化について簡
単に説明する。
【0028】原料のフェノール類としては、フェノール
、クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、フェ
ニルフェノール、ナフトール、メチルナフトール等の1
価フェノール類、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシ
ノール、ビスフェノールA等の2価フェノール類を含む
、少なくとも1個のフェノール性水酸基を有する化合物
を単独であるいは2種以上混合して使用することができ
る。以下、1価フェノールとしてはフェノールを用いた
場合を、2価フェノールとしてはヒドロキノンを用いた
場合を代表例として説明する。2価フェノールとしては
、p−ジヒドロキノン置換体であるヒドロキノンが、エ
ポキシ当量が小さく (エポキシ基の密度が高く) 、
耐熱性に優れた樹脂を与える点で好ましい。
【0029】架橋剤となるアルデヒド類としては、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、
ヒドロキシベンズアルデヒド、グリオキザール等の脂肪
族あるいは芳香族アルデヒド、またはトリオキサン、パ
ラホルムアルデヒドなどのアルデヒド発生物質を、単独
あるいは2種以上混合して使用することができる。以下
、ホルムアルデヒドでアルデヒド類を代表させて説明す
る。ホルムアルデヒドとしては、その水溶液であるホル
マリンを使用することもできる。
【0030】アンモニウム塩としては、塩化アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウム等が用いられる。また、アンモニアと無機酸とを
反応時に添加して、これらのアンモニウム塩が生成する
ようにしてもよい。以下、塩化アンモニウムでアンモニ
ウム塩を代表させて説明する。
【0031】本発明者が先に提案した、アンモニアを触
媒とするレゾールの合成反応では、以下のような付加反
応が起こり、さらにこの付加生成物同士が架橋する縮合
反応も進行する。
【0032】
【化1】
【0033】上記反応において、アンモニアに代えアン
モニウム塩を用いると、フェノールとホルムアルデヒド
とアンモニウム塩が以下のように反応する。
【0034】
【化2】
【0035】上記のように塩が生成することにより、付
加生成物同士の縮合を抑えて高分子化を抑制することが
できる。ホルムアルデヒド以外のアルデヒドを用いた場
合は、種類に応じた置換基を有するアミノメチル基含有
フェノールが得られる。
【0036】また、ヒドロキノンとホルムアルデヒドと
アンモニウム塩とを反応させた場合は次のようなアミノ
メチル化反応が起こる。
【0037】
【化3】
【0038】上記反応時の反応溶媒として好ましいのは
、使用する反応物質および生成物のいずれをも溶解する
ことのできる極性溶剤である。より好ましい極性溶剤は
、水、アルコール類などの、フェノール性水酸基と水素
結合することができる液状化合物である。極性溶剤は反
応条件を考慮して、適宜1種もしくは2種以上を選択す
ることができるが、反応後に蒸留による溶剤の除去が容
易となるように、比較的低沸点の溶剤を使用することが
好ましい。なお、この反応において、アンモニウム塩を
水溶液として添加し、アルデヒドとしてホルマリンを使
用する場合は、それらに含まれる水が溶媒として十分な
量であれば別途添加の必要はない。
【0039】反応条件は特に限定されず、目的とするア
ミノメチル化生成物の性状に応じて適宜決定される。次
に、代表的なアミノメチル化フェノール、およびアミノ
メチル化ヒドロキノンの合成反応条件を説明する。
【0040】フェノール (P) とホルムアルデヒド
 (F) とのモル比は、F/P= 0.5〜3.0 
の範囲内が好ましい。また、ヒドロキノン(H)とホル
ムアルデヒド (F) とのモル比は、F/H= 0.
5〜5.0 の範囲内が好ましい。F/Pモル比が及び
F/Hモル比が 0.5未満であると、反応効率が低下
しがちであると同時に低粘度の樹脂が得られるものの、
硬化物のガラス転移温度が低く、耐熱性が不十分となる
ことがある。他方、F/Pモル比が 3.0を超えるか
、あるいはF/Hモル比が5.0を超えると、得られる
液状樹脂の収率が低下しがちである。
【0041】アンモニウム塩の使用量は、ホルムアルデ
ヒドに対するモル比で、1〜10の範囲内が好ましい。 アンモニウム塩/ホルムアルデヒドのモル比が1未満で
は好ましくない副反応により樹脂粘度が増加しがちであ
り、他方10を超えると反応効率が低下するからである
【0042】アンモニウム塩は水溶液で添加するのが好
ましい。水溶液中のアンモニウム塩の濃度は、少なくと
も反応条件下でアンモニウム塩が溶解する濃度が好まし
い。溶解する濃度を超えると、反応時にアンモニウム塩
が析出するので反応効率が低下する。
【0043】フェノール類のアミノメチル化反応は、 
20〜130℃の反応温度で10分〜10時間の反応時
間で行うことが好ましい。反応圧力は特に限定されない
が、通常は常圧で行う。
【0044】フェノールのアミノメチル化反応は、フェ
ノールが完全に反応するまで続けることもできるが、通
常は未反応フェノールが残る状態で反応を終了させる。 含まれる未反応フェノールの量は特に限定されないが、
生成物全体に対する重量%で数%もしくはそれ以下から
約50%程度までの広い範囲内の含有量で存在させうる
。 この未反応フェノールが次工程でエポキシ化を受けて樹
脂生成物の低粘度化に寄与する。必要であれば、生成物
にフェノールを加えて未反応フェノールの含有量を調整
することもできる。
【0045】また、ヒドロキノンのアミノメチル化反応
では、未反応ヒドロキノンが残存しても、それ自体が後
のエポキシ化工程において高架橋密度を与えることがで
きる2官能性樹脂となる。従って、1価フェノールを用
いた場合に比べさらに耐熱性が向上する。
【0046】アミノメチル化反応終了後の反応生成物は
、これにアルコールを添加して一定時間放置することが
望ましい。アルコールを添加することで、好ましくない
副反応を防止できるためである。添加するアルコールの
種類は特に限定されないが、蒸留により水と分離し易い
メタノールが好ましい。また、アルコールの使用量も制
限されないが、反応生成物の全量が溶解するような量で
あることが好ましい。
【0047】アルコールを添加した場合は一定時間放置
後、蒸留により反応生成物からアルコールを除去する。 反応生成物中にアンモニウム塩の結晶が析出している場
合は、アルコール留去前にこの結晶を除去しておくこと
が好ましい。アルコール留去後では結晶とアミノメチル
化物が混在し、分離が困難になるからである。
【0048】反応生成物からのアルコール留去後、未反
応フェノールとアミノメチル化フェノールの塩を含む混
合物、または未反応ヒドロキノンとアミノメチル化ヒド
ロキノンの塩を含む混合物が得られる。
【0049】この混合物は必要に応じ水洗処理等を行っ
た後、そのままエポキシ樹脂製造材料として使用するこ
とができる。また、中和処理によりアミノメチル化フェ
ノールまたはアミノメチル化ヒドロキノンを生成させて
、これをエポキシ樹脂製造材料としてもよい。
【0050】以下にアミノメチル化フェノールの塩を中
和処理する場合について説明する。アミノメチル化反応
の終了後、生成液に適宜水酸化アルカリ水溶液を加える
ことにより中和処理を行なうと、以下に示すようにアミ
ノメチルフェノールが生成する。
【0051】
【化4】
【0052】使用する水酸化アルカリの種類は特に限定
されず、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が使用で
きる。水酸化アルカリの使用量は、若干アルカリ領域側
となるような量で加えるのが好ましい。
【0053】中和反応の終了後、油水分離し、必要に応
じ油層の溶剤を除去して、未反応フェノールを含むアミ
ノメチルフェノールを単離する。アミノメチルフェノー
ルは加熱により脱アンモニア反応等好ましくない副反応
が進行し易いため、その反応を防止するには、溶媒の除
去を減圧蒸留により行うことが好ましい。減圧度は特に
制限ないが、副反応予防のためには、できる限り低圧に
して蒸留温度を低くすることが好ましい。また、必要で
あれば、過剰の触媒を水洗などの適宜の手段で生成物か
ら除去する。
【0054】こうして得たアミノメチル化フェノールも
しくはアミノメチル化ヒドロキノンあるいはそれらの塩
を出発原料として、これを常法によりアルカリ金属水酸
化物の存在下でエピハロヒドリンと反応させて、アミノ
メチルフェノールまたはアミノメチル化ヒドロキノンの
フェノール性水酸基およびN−アミノメチル基の一部も
しくは全部をエポキシ化して、低粘度液状エポキシ樹脂
を得る。エポキシ化は、エピハロヒドリンの付加と、ア
ルカリ金属水酸化物による脱ハロゲン化水素を経て進行
する。
【0055】エピハロヒドリンとしては、エピクロロヒ
ドリン、エピブロモヒドリン、β−メチルエピクロロヒ
ドリン等を用いることができる。エピハロヒドリンの使
用量は、原料アミノメチル化物に対する重量比で 2.
0〜30倍、好ましくは 3.0〜25倍である。
【0056】アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどが使用できる。アルカリ
金属水酸化物の使用量は、アミノメチル化フェノールの
場合、原料アミノメチル化物に対する重量比で0.5〜
3.0倍、好ましくは 0.8〜2.5倍の範囲内、特
に好ましくはほぼ等重量が好適である。アミノメチル化
ヒドロキノンの場合は、原料アミノメチル化物に対する
重量比で0.7〜4.0倍、好ましくは 0.9〜3.
3 倍の範囲内、特に好ましくはほぼ等重量が好適であ
る。アルカリ金属水酸化物は、濃厚な水溶液あるいは顆
粒状で少しづつ添加して反応系に加えることが好ましい
。一度に多量に添加すると、局部的に付加重合反応が起
こり易い。
【0057】このエポキシ化反応は、1段階で行うこと
もできるが、付加反応と脱ハロゲン化水素反応(閉環反
応)との2段階に分けて行うこともできる。
【0058】2段階反応の場合、エピハロヒドリンの水
酸基およびアミノ基への付加反応は、相間移動触媒の共
存下に40〜150 ℃、好ましくは50〜120 ℃
の温度範囲で1〜50時間行うことが好ましい。
【0059】付加反応生成物からの脱ハロゲン化水素反
応は、40〜150 ℃、好ましくは50〜100 ℃
の温度範囲で2〜50時間行うことが好ましい。反応で
副生する水は、エピハロヒドリンとの共沸により反応系
外に除去しながら反応を行うことが好ましく、また高分
子化を予防するために、減圧で反応を実施して、共沸温
度を低下させることが好ましい。
【0060】エポキシ化反応の終了後、反応混合物から
エポキシ樹脂生成物を回収する。樹脂の回収は、例えば
、樹脂溶液からエピハロヒドリンを蒸留で回収し、次に
溶剤抽出により溶剤可溶性の本発明のエポキシ樹脂をア
ルカリ金属塩および溶剤不溶性の樹脂分から分離するこ
とにより行うことができる。
【0061】この溶剤抽出に用いる溶剤は、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤や、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトン系溶剤が好ましい。溶剤の使用量は、低粘度
液状エポキシ樹脂の抽出に十分な量であれば特に限定さ
れない。
【0062】得られた抽出液から溶剤を蒸留で分離して
、目的とする低粘度液状エポキシ樹脂を単離することが
できる。
【0063】上述した方法により得られる本発明の低粘
度液状エポキシ樹脂は、ベンゼン環上にグリシジルエー
テル基の他にN−グリシジルアミノアルキル基を含有し
、一部はジアルキレンアミノ基やトリアルキレンアミノ
基により架橋された構造を有する。
【0064】例えば、フェノールまたはヒドロキノンの
アミノメチル化に、ホルムアルデヒドおよび塩化アンモ
ニウムを使用した場合、得られたエポキシ樹脂はグリシ
ジルエーテル基の他にN−ジグリシジルアミノメチル基
、ジメチレングリシジルアミノ基、およびトリメチレン
アミノ基などの少なくとも1種のアミノ含有基を有する
、多様な単核もしくは多核エポキシ化合物の混合物から
なると考えられる。かかる構造のエポキシ化合物の例を
次に示す。
【0065】
【化5】
【0066】また、ヒドロキノンのアミノメチル化物を
エポキシ化すると、4官能性のグリシジル化物を主成分
とするエポキシ樹脂を合成でき、低粘度状態を維持した
まま、その耐熱性の一層の向上を図れる。得られるエポ
キシ化合物の例を以下に示す。
【0067】
【化6】
【0068】これ以外に、ベンゼン核上にメチロール基
が存在するもの、2以上のベンゼン核がメチレン架橋に
より結合した構造を含むものも考えられる。得られたエ
ポキシ樹脂は、平均構造として、ベンゼン環にグリシジ
ルエーテル基およびN−グリシジルアミノアルキル基が
結合した構造を有する。
【0069】前述した従来の単味のレゾール化合物から
誘導されたエポキシ樹脂が常温で固形あるいは粘稠液体
であったのに対し、本発明のエポキシ樹脂は常温で低粘
度の液状樹脂として得られる。これは、本発明のエポキ
シ樹脂が、多様な成分の混合物であり、架橋構造の割合
が少ないためであると推測される。また、原料アミノメ
チルフェノールが未反応フェノールを含む場合には、エ
ポキシ樹脂中に少量含まれるフェノールのグリシジルエ
ーテルが反応性希釈剤として作用し、粘度を効果的に低
下させる。前述したように、フェノールのアミノメチル
化反応の段階で比較的低重合度の生成物が得られ、また
少量の未反応フェノールが残るように反応を制御すると
、溶剤抽出後に溶剤可溶分として回収される低粘度液状
エポキシ樹脂の収量が増大する。
【0070】また、アミノメチル化物が未反応ヒドロキ
ノンを含む場合は、このヒドロキノンのグリシジルエー
テルは2官能性のエポキシ樹脂であり、後の硬化反応で
架橋剤として反応に関与するため、耐熱性の向上に寄与
する。
【0071】本発明の低粘度液状エポキシ樹脂は、従来
から使用されているエポキシ硬化剤を同様に用いること
により硬化させることができる。使用しうる硬化剤の具
体例としては、アミン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬
化剤、酸および酸無水物系硬化剤などが例示される。こ
れらの硬化剤の中では、芳香族アミン系硬化剤が、得ら
れる硬化物のガラス転移温度が高くなり、耐熱性に優れ
た硬化物を与えるため、特に好ましい。硬化剤の使用量
は、エポキシ樹脂のエポキシ当量に基づいて従来のエポ
キシ樹脂と同程度でよい。
【0072】本発明のエポキシ樹脂の硬化は、エポキシ
基の開環重合が関与して進行すると考えられる。従来の
レゾールの硬化では、上述したように粘度低下のために
添加した水および縮合水の蒸発による発泡の問題があっ
たが、本発明のエポキシ樹脂の硬化物には発泡が認めら
れない。これは、本発明の樹脂中には水分が含まれない
こと、およびアミノメチル基の生成により遊離のメチロ
ール基の量が少ないため、縮合反応がほとんど起こらず
、縮合水の生成量もごく少ないためではないかと推測さ
れる。
【0073】低粘度の液状であるため、本発明のエポキ
シ樹脂は成形性に優れている。また、本発明のエポキシ
樹脂の硬化物は、耐熱性、耐水性および機械特性にも優
れている。さらに、フェノールとして2価フェノールを
使用した場合、得られるエポキシ樹脂は既に化学式で例
示したように、1分子内に四個のエポキシ基が結合した
4官能性のものであるため、ビスフェノールA系の慣用
のエポキシ樹脂に比べて、エポキシ当量が低く、エポキ
シ基の密度が高い。その結果、硬化時に非常に高密度で
三次元的に架橋反応が進み、極めて強固な架橋硬化物が
得られる。レゾルシノールやヒドロキノンを2価フェノ
ールとして用いたエポキシ樹脂は、特に耐熱性に優れて
おり、ガラス転移温度250  ℃に達する。従来のビ
スフェノールA系エポキシ樹脂のガラス転移温度は約1
60 ℃であり、これまで耐熱エポキシ樹脂として知ら
れているものでも、ガラス転移温度はせいぜい220 
℃程度であった。
【0074】このエポキシ樹脂は単独で被覆、接着、各
種成形用途に、あるいは電子部品の封入もしくは基板材
料として使用することができる。また、低粘度液状であ
るという特性を生かして、複合材料のマトリックス樹脂
として有利に使用することができ、例えば、強化用繊維
を配合してFRPを製造するのに適している。特にFW
法によりFRPを製造する際のマトリックス樹脂として
好適である。
【0075】本発明のエポキシ樹脂の有用な性質を損な
わない範囲で、他のエポキシ樹脂を混合して使用するこ
ともできる。
【0076】
【実施例】以下、本発明による実施例を示し、本発明を
具体的に例示する。
【0077】
【実施例1】(フェノールのアミノメチル化)撹拌装置
、温度計、窒素導入管、滴下ロートおよび還流管を備え
た容量1リットルの5口フラスコに、フェノール 94
 g、および塩化アンモニウム54gを265gの水に
溶解したものを仕込み、攪拌下で昇温を開始し、50℃
還流下で37%ホルマリン水溶液 81 gを徐々に滴
下した。滴下終了後、60℃に昇温し、1時間反応させ
た。この反応系におけるホルムアルデヒド/フェノール
のモル比は1.0 であり、塩化アンモニウム/ホルム
アルデヒドのモル比は2であった。
【0078】得られた反応液にメタノール100 gを
加えて一晩放置することにより固液分離し、液相のメタ
ノールをエバポレーターにより、留去した。更に、5%
水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHが8になるように
中和した後、油水分離し、油分を濃縮することによりア
ミノメチルフェノール83gを得た。含まれる未反応フ
ェノールの含有量は約16重量%であり、未反応ホルム
アルデヒドは検出されなかった。
【0079】(アミノメチルフェノールのエポキシ化)
撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、およびエ
ピクロロヒドリンと水との共沸混合物を凝縮分離して下
層のエピクロロヒドリンを反応器に戻すためのロート状
セパレーターを備えた容量1リットルの5口フラスコに
、前述のアミノメチル化物83g、エピクロロヒドリン
 660g、および塩化テトラメチルアンモニウム30
gを60gの水に溶解したものを仕込み、攪拌しながら
昇温を開始し、100℃で2時間加熱して、エピクロロ
ヒドリンの付加反応を行った。
【0080】次いで、反応液の温度を70℃に下げた後
、該フラスコ内に水酸化ナトリウム121 gを約3.
5時間かけて添加して、脱塩化水素による閉環反応を終
了した。 さらに上記反応条件に約30分間保持して、反応系から
水を完全に除去した後、エバポレーターでエピクロロヒ
ドリンを留去した。
【0081】残留する反応生成物にトルエン約2リット
ルを加えて、室温で樹脂成分を溶解させ、濾過した。濾
液からトルエンをエバポレーターで留去して、溶剤可溶
性の本発明の低粘度液状エポキシ樹脂生成物約  16
5.8 gを得た。このエポキシ樹脂の粘度は20℃で
900 cpであった。
【0082】このエポキシ樹脂のエポキシ当量を塩酸−
ジオキサン法で測定したところ、約157 g/モルで
あった。
【0083】(エポキシ樹脂の硬化)上で得た液状エポ
キシ樹脂に、市販の芳香族アミン系硬化剤であるアンカ
ミンを23%phr の量で混合し、金型に入れ、70
℃で1時間、190 ℃で3時間硬化させた。その結果
、高強度の硬化物が得られた。得られた硬化物の150
 ℃における曲げ強度は5kgf/mm2であった。
【0084】
【実施例2】(ヒドロキノンのアミノメチル化)撹拌装
置、温度計、窒素導入管、滴下ロートおよび還流管を備
えた容量3リットルの4口フラスコに、ヒドロキノン5
50 g、塩化アンモニウム535gおよびメタノール
800cc を仕込み、攪拌下で昇温を開始し、50℃
還流下で37%ホルマリン水溶液406 gを徐々に滴
下した。滴下終了後、60℃に昇温し、1時間反応させ
た。この反応系におけるホルムアルデヒド/ヒドロキノ
ンのモル比は1.0 であり、塩化アンモニウム/ホル
ムアルデヒドのモル比は2.0であった。得られた反応
液にメタノール1500ccを加えて一晩放置すること
により固液分離し、液相のメタノールをエバポレーター
により、留去してヒドロキノンアミノメチル化物 15
3gを得た。含まれる未反応ヒドロキノンの含有量は約
50重量%であり、未反応ホルムアルデヒドは検出され
なかった。
【0085】(アミノメチル化ヒドロキノンのエポキシ
化)撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、およ
びエピクロロヒドリンと水との共沸混合物を凝縮分離し
て下層のエピクロロヒドリンを反応器に戻すためのロー
ト状セパレーターを備えた容量1リットルの4口フラス
コに、前述のアミノメチル化物90g、エピクロロヒド
リン 633g、および塩化テトラメチルアンモニウム
50%水溶液44gを仕込み、攪拌しながら昇温を開始
し、60 ℃で1時間加熱して、エピクロロヒドリンの
付加反応を行った。次いで、反応液の温度を70℃に上
げた後、該フラスコ内に水酸化ナトリウム109 gを
約3.5時間かけて添加して、脱塩化水素による閉環反
応を終了した。さらに上記反応条件に約30分間保持し
て、反応系から水を完全に除去した後、エバポレーター
でエピクロロヒドリンを留去した。残留する反応生成物
にトルエン約1.3 リットルを加えて、室温で樹脂成
分を溶解させ、濾過した。濾液からトルエンをエバポレ
ーターで留去して、溶剤可溶性の本発明の低粘度液状エ
ポキシ樹脂生成物約96gを得た。
【0086】このエポキシ樹脂のエポキシ当量を塩酸−
ジオキサン法で測定したところ、約106 g/モルで
あり、このエポキシ樹脂の粘度は20℃で800cp 
であり、数平均分子量は350 であった。
【0087】(エポキシ樹脂の硬化)上で得た液状エポ
キシ樹脂に、市販の芳香族アミン系硬化剤であるアンカ
ミンを34.4%phr の量で混合し、金型に入れ、
50℃で1時間、70℃で1時間、190 ℃で3時間
硬化させた。得られた硬化物のガラス転移温度をバイブ
ロン法により測定したところ250 ℃であり、150
 ℃における曲げ強度は5kgf/mm2 であった。
【0088】
【実施例3】2 価フェノールとしてレゾルシノールを
用いた以外は実施例2と同様にして反応を行わせた。得
られた樹脂の粘度は20℃で820cp であり、数平
均分子量は341 であった。このエポキシ樹脂のエポ
キシ当量を塩酸−ジオキサン法で測定したところ約11
0 g/モルであった。上記の液状エポキシ樹脂に、市
販の芳香族アミン系硬化剤であるアンカミンを33.2
%phr の量で混合し、金型に入れ、50℃で1時間
、70℃で1時間、190 ℃で3時間硬化させた。得
られた硬化物のガラス転移温度をバイブロン法により測
定したところ250 ℃であり、150 ℃における曲
げ強度は5kgf/mm2 であった。
【0089】
【実施例4】2 価フェノールに代え、フェノールを用
いて実施例2と同様にして反応を行わせた。得られた樹
脂の粘度は20℃で2270p であり、数平均分子量
は 406であった。このエポキシ樹脂のエポキシ当量
を塩酸−ジオキサン法で測定したところ約142 g/
モルであった。上記の液状エポキシ樹脂に、市販の芳香
族アミン系硬化剤であるアンカミンを26%phr の
量で混合し、金型に入れ、50℃で1時間、70℃で1
時間、190 ℃で3時間硬化させた。得られた硬化物
のガラス転移温度をバイブロン法により測定したところ
210 ℃であった。
【0090】
【比較例1】撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロー
ト、およびエピクロロヒドリンと水との共沸混合物を凝
縮分離して下層のエピクロロヒドリンを反応器に戻すた
めのロート状セパレーターを備えた容量1リットルの4
口フラスコに、ヒドロキノン110 g、エピクロロヒ
ドリン 648g、および塩化テトラメチルアンモニウ
ム50%水溶液44gを仕込み、攪拌しながら昇温を開
始し、60 ℃で1時間加熱して、エピクロロヒドリン
の付加反応を行った。次いで、反応液の温度を70℃に
下げた後、該フラスコ内に水酸化ナトリウム106 g
を約3.5時間かけて添加して、脱塩化水素による閉環
反応を終了した。さらに上記反応条件に約30分間保持
して、反応系から水を完全に除去した後、エバポレータ
ーでエピクロロヒドリンを留去した。残留する反応生成
物にトルエン約1.3 リットルを加えて、室温で樹脂
成分を溶解させ、濾過した。濾液からトルエンをエバポ
レーターで留去したところ、固形エポキシ樹脂生成物約
85gが得られた。このエポキシ樹脂のエポキシ当量を
塩酸−ジオキサン法で測定したところ、約129 g/
モルであった。
【0091】ヒドロキノンをアミノメチル化せずに直接
グリシジルエーテル化すると、エポキシ当量は比較的小
さいが、実施例1のエポキシ樹脂と異なり固形樹脂とし
て得られるため、硬化剤の混合が困難であり、良好な硬
化物が得られなかった。
【0092】
【比較例2】市販のビスフェノールAグリシジルエーテ
ル型のエポキシ樹脂であるDER330(ダウケミカル
社製) にアンカミン23%phr を混合し、上記実
施例と同様の硬化条件で硬化させた。得られた硬化物の
ガラス転移温度をバイブロン法により測定したところ 
160℃であり、150 ℃における曲げ強度は4kg
f/mm2 であった。。
【0093】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂は次のような効果
および特性を有するものである。
【0094】■比較的安価な汎用原料から製造されるの
で製造コストが低くてすむ。
【0095】■常温で低粘度の液状樹脂であり、成形性
に優れ、従来の慣用のエポキシ樹脂と同程度の、レゾー
ルに比べて短時間の硬化時間で硬化させることができ、
硬化時に発泡の問題も生じない上、可使時間が長いこと
から、作業性に著しく優れている。
【0096】■硬化物は、従来のエポキシ樹脂には見ら
れないような極めて優れた耐熱性を示す。また、硬化物
の耐水性および機械特性も良好である。特に、2価フェ
ノールを用いた場合は、得られるエポキシ樹脂のエポキ
シ当量が低く、耐熱性、耐水性および機械的強度が一層
向上する。
【0097】このような特性により、本発明の低粘度液
状エポキシ樹脂は、各種成形材料、電子部品の封入材お
よび基板、複合材料のマトリックス樹脂、さらには接着
剤、被覆材料等の幅広い用途に利用可能であり、特にF
RPの製造、中でもFW法によるFRPの製造に好適で
ある。本発明のエポキシ樹脂を用いてFRPを製造する
と、FRP製品の耐熱性が向上するため、その応用分野
が拡がる。従って、本発明はFRPの用途拡大に貢献す
る技術である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フェノール類とアルデヒド類とアンモ
    ニウム塩とを反応させることを特徴とするフェノール類
    のアミノメチル化方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の方法で得られたフェノ
    ール類のアミノメチル化物をエポキシ化することにより
    エポキシ樹脂を製造することを特徴とする、エポキシ樹
    脂の製造方法。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の方法で得られたエポキ
    シ樹脂と強化用繊維とを含有する成形材料。
  4. 【請求項4】  請求項2記載の方法で得られたエポキ
    シ樹脂を使用して、フィラメントワインディング法によ
    り繊維強化プラスチック製品を製造する方法。
JP9077591A 1990-04-23 1991-04-22 フェノール類のアミノメチル化方法およびエポキシ樹脂の製造方法 Withdrawn JPH04217944A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004051842A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Atomix Co Ltd プライマー組成物
JP2008189760A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Fujitsu Ltd アンダーフィル剤、それを用いた半導体装置および半導体装置の製造方法

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