JPH04217623A - 酸素発生浴用剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴用剤組成物に係り、
さらに詳しくは、浴槽中に投入したときに酸素が発生す
る浴用剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴用剤として用いられている成分
は硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼酸、炭酸アルカ
リ塩等の無機塩類混合物を主成分としこれに油分、香料
、着色料等の成分を配合し、更には生薬、蛋白分解酵素
等を加えたもので、湯浴に芳香や色調を与え、入浴時の
気分を爽快にしたり血行を促進し新陳代謝を活発にして
冷え症、疲労回復等に効果を与えるものである。一方、
爽快感や入浴を楽しくさせるガス発生型の浴用剤として
、炭酸塩と酸を組合せた炭酸ガス発生型が市販されてい
る。しかしながら、ガス発生型の浴用剤としては、炭酸
ガス発生型のものが知られているのみであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、生活居住空間に
対する快適な環境が注目されている。例えば浴室内の燃
焼作用等により酸素濃度が低下し、判断力の低下や頭痛
の原因となっている。これを防ぐ手段として炭酸ガスや
煙などで汚染された酸素濃度の低下した空気を換気によ
って外部空気を取入れることが行なわれている。欠乏し
た酸素濃度を通常の濃度に維持することは判断力向上、
記憶力増大、運動後の体力の急速な回復、また、血中酸
素濃度の上昇により呼吸作用を助け心臓の負担の軽減に
も役立つ。従って、欠乏した酸素濃度を通常の濃度に維
持することが必要であり、そのために簡単で安全であり
しかも衛生的な方法の開発が要望されている。

【０００４】一方、前記引用した炭酸ガス発生型の浴用
剤の使用は、狭く密閉された浴室の酸素濃度を低下させ
、釜が浴室内に設置されている場合には、不完全燃焼や
酸欠の原因に成り兼ねない。

【０００５】本発明は、ガス発生型の浴用剤として、浴
室内の酸素濃度維持に有効な酸素発生型浴用剤を提供す
ることを、その目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、無機過酸化物または無
機過酸化水素付加物と有機酸またはその塩とからなる組
成物が、温湯中において持続的に酸素を発生することを
見出し、本発明を完成した。

【０００７】本発明の酸素発生浴用剤組成物は、以下の
とおりである。アルカリ金属および／またはアルカリ土
類金属の過酸化物または過酸化水素付加物と、リン酸、
有機酸および／またはそれらの塩とを含有することを特
徴とする。

【０００８】本発明において、アルカリ金属および／ま
たはアルカリ土類金属の過酸化物または過酸化水素付加
物として、それ自体およびその分解生成物が食品添加物
または局方で使用が認められている、たとえば過酸化ナ
トリウム、過酸化カリウム、過酸化カルシウム、過酸化
バリウム、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウム等が使
用でき、特に入手が容易な過酸化カルシウムおよび過炭
酸ナトリウムが好ましく使用される。

【０００９】有機酸およびそれらの塩として、前記した
ようにそれ自体およびその分解生成物が食品添加物また
は局方で使用が認められている、たとえばクエン酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸等およ
びそれらのナトリウムまたはカルシウム塩等が使用され
る。また有機酸およびそれらの塩の一部または全部に代
えて、リン酸またはその塩類を使用することができる。

【００１０】過酸化物または過酸化水素付加物の量には
、特に限定はなく、必要とする酸素発生量および酸素発
生時間により適宜調整される。一方、リン酸、有機酸お
よび／またはその塩の使用量は、前記過酸化物または過
酸化水素付加物の酸素発生当量以上であれば、特に限定
はない。

【００１１】本発明において、前記成分以外の配合成分
として、浴用剤に慣用されている硫酸ナトリウム、ミョ
ウバンなどの硫酸塩、塩化マグネシウムなどの塩化物、
更には香料、色素、ビタミン類、温泉の成分、酵素、界
面活性剤、生薬などを適宜配合することができる。

【００１２】また前記組成物の浴用剤としての剤形には
、特に制限はなく、粉末、顆粒、結晶、錠剤等の任意の
剤形を選択することができる。これらの製剤化のために
、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を添
加することもできる。

【００１３】前記組成物からなる浴用剤は、通常浴槽内
に直接投入して使用する。

【００１４】

【作用】本発明は、前記したようにアルカリ金属および
／またはアルカリ土類金属の過酸化物またはそれらの過
酸化水素付加物と、リン酸、有機酸および／またはそれ
らの塩とを含有することを特徴とする酸素発生型の浴用
剤組成物である。

【００１５】酸素発生型の浴用剤の使用により、密閉さ
れた浴室内の空気中の酸素濃度が上昇することから、浴
室内の雰囲気が清浄化するばかりでなく、入浴者の呼吸
を楽にし、また酸素発生によるバブリングによりマッサ
ージ効果も付加され、快適な入浴ができる。

【００１６】本発明においては、酸素の発生機構として
、無機過酸化物または無機過酸化水素付加物と、酸との
反応を利用する。無機過酸化物または無機過酸化水素付
加物と、酸との反応において、酸として強酸を使用する
と反応速度が大きく瞬時に酸素が発生してしまうため、
弱酸またはその塩を使用し持続的に酸素を発生させる。

【００１７】これらの弱酸またはその塩として、リン酸
、有機酸またはそれらの塩を選択する。またこれらは、
通常固体であり製剤化のためにも有利である。

【００１８】リン酸、有機酸またはそれらの塩の組成物
への配合量は、使用するアルカリ金属および／またはア
ルカリ土類金属の過酸化物またはそれらの過酸化水素付
加物の酸素発生能力を有効に利用するため、それらの酸
素発生当量以上とするこが好ましい。

【００１９】

【実施例】本発明を、実施例によりさらに詳細に説明す
る。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により何ら
の制限を受けるものではない。

【００２０】 実施例１ 過酸化カルシウム（有効酸素１１ｗｔ％）：　７．０ｇ
クエン酸（１水塩）　　　　　　　　　　　　　　　　
：１０．０ｇ無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　　　
　　　　　　：　５．０ｇ塩化マグネシウム　　　　　
　　　　　　　　　　　　　：　５．０ｇミョウバン　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　
２．７ｇ香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　：０．２ｇタール色素　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　０．１
ｇ上記各粉末を良く混合し、加圧成型して錠剤を調製し
た。得られた錠剤を、４０℃の温水に投入し、酸素発生
量を測定した。測定結果を、表１に示す。

【００２１】

【表１】

【００２２】 実施例２ 過酸化カルシウム（有効酸素１１ｗｔ％）：　９．０ｇ
クエン酸（１水塩）　　　　　　　　　　　　　　　　
：１２．０ｇ無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　　　
　　　　　　：　３．０ｇ塩化マグネシウム　　　　　
　　　　　　　　　　　　　：　３．０ｇミョウバン　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　
２．７ｇ香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　：　０．２ｇタール色素　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　０．
１ｇ上記各粉末を良く混合し、不織布製の小袋に充填し
製剤を調製した。得られた製剤を、４０℃の温水に投入
し、酸素発生量を測定した。測定結果を、表２に示す。

【００２３】

【表２】

【００２４】 実施例３ 過酸化カルシウム（有効酸素１１ｗｔ％）：１２．０ｇ
クエン酸（１水塩）　　　　　　　　　　　　　　　　
：１４．０ｇ無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　　　
　　　　　　：　１．０ｇ塩化マグネシウム　　　　　
　　　　　　　　　　　　　：　１．５ｇミョウバン　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　
１．２ｇ香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　：　０．２ｇタール色素　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　０．
１ｇ上記各粉末を良く混合し、不織布製の小袋に充填し
製剤を調製した。得られた製剤を、４０℃の温水に投入
し、酸素発生量を測定した。測定結果を、表３に示す。

【００２５】

【表３】

【００２６】 実施例４ 過炭酸ナトリウム（有効酸素１３ｗｔ％）：１８．０ｇ
硫酸カルシウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　：　２．４ｇ硫酸鉄　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　：　３．６ｇ無水硫酸ナ
トリウム　　　　　　　　　　　　　　　　：　１．０
ｇ線状ポリエーテル　　　　　　　　　　　　　　　　
　　：　１．０ｇクエン酸　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　：　２．５ｇ酒石酸　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
：　２．０ｇ香料　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　：　０．２ｇタール色素　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　
０．１ｇ上記各粉末を良く混合し、加圧成型して錠剤を
調製した。得られた錠剤を、４０℃の温水に投入し、酸
素発生量を測定した。測定結果を、表４に示す。

【００２７】

【表４】

【００２８】

【発明の効果】本発明は、前記詳述したように、浴槽に
投入して使用する際に酸素を発生する新規ガス発生型浴
用剤用の組成物を提供する。

【００２９】本発明の組成物からなる浴用剤を使用する
ことにより、酸素の発生が発生して浴室内の雰囲気を清
浄化すると共に、酸素発生時のバブリング効果により皮
膚に程よい刺激が与えられて血行が良くなり、疲労回復
および新陳代謝を促進することができる。

【００３０】本発明は、新規酸素ガス発生型浴用剤用の
組成物を提供するものであり、その健康上の意義および
産業上の意義は極めて大きい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　アルカリ金属および／またはアルカリ
   土類金属の過酸化物または過酸化水素付加物と、リン酸
   、有機酸および／またはそれらの塩とを含有することを
   特徴とする酸素発生浴用剤組成物。