JPH0421740Y2 - - Google Patents

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JPH0421740Y2
JPH0421740Y2 JP1986085981U JP8598186U JPH0421740Y2 JP H0421740 Y2 JPH0421740 Y2 JP H0421740Y2 JP 1986085981 U JP1986085981 U JP 1986085981U JP 8598186 U JP8598186 U JP 8598186U JP H0421740 Y2 JPH0421740 Y2 JP H0421740Y2
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plunger
sealing member
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hole
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両等のブレーキ装置に使用され
るプランジヤ型マスタシリンダに関し、特に、大
型車両に使用されるエアオーバハイドロリツクブ
ースタのマスタシリンダに利用して好適なものに
関する。
(従来の技術) この種のプランジヤ型マスタシリンダは、たと
えば、実開昭60−30868号の公報に示されるよう
に、サーボ部からの補助力を受けるプランジヤ
が、シリンダ本体のシリンダ孔に挿入されて液圧
室を区画する。液圧室を密封するのは、シリンダ
孔の内周に装着したリツプ型の密封部材である。
この密封部材は、プランジヤの外周に弾接するリ
ツプ部、および、そのリツプ部の低圧側に位置す
るベース部を有する。密封部材のリツプ部は、プ
ランジヤの進退に応じてプランジヤに対する弾接
位置を変え、それによつて、液圧室を作動液リザ
ーバに開放するか、あるいは、その間を密閉す
る。
液圧室は、プランジヤ側に設けた小孔を介し
て、密封部材の低圧側を作動液リザーバに連絡す
る通路に連絡するが、従来、この通路および小孔
間の連絡をスムーズに行なうため、リツプ部の低
圧側には、密封部材のベース部をプランジヤの外
径より充分に大きく形成することにより、そこに
環状通路を介在させるようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、こうしたプランジヤ型マスタシリン
ダから液圧を供給されるホイールシリンダは、一
般にかなり大きく、したがつて、液圧室からの吐
出量もかなり多い。そこで、プランジヤが戻る
際、液圧室の内部にかなり大きな負圧が生じ、そ
の負圧の影響によつて密封部材に倒れが生じ、プ
ランジヤ外周をベース部でシールしてしまうおそ
れが有ることが判明した。このベース部によるシ
ールは、いわゆる2度踏みの時に激しく、また、
密封部材が疲労した場合にも容易に生じ、いずれ
も液圧室に対する作動液リザーバからの液補給性
を極端に低下する。
この考案は、以上のようなベース部によるシー
ルを有効に防止することができる技術を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案では、リツプ型密封部材のベース部の
内周部分に、プランジヤに向かつて突出する突部
を複数個形成するようにしている。複数個の突部
は周方向に互いに隔てて配置されるが、その場
合、各突部間の間隔をプランジヤ側の小孔のそれ
と異ならせることによつて、プランジヤ側と密封
部材とが相対的に回転したとしても常に小孔に続
く通路が確保されるようにするのが好ましい。
ここで、前記突部については、プランジヤと密
封部材のベース部との間の環状通路を介する液の
流れを損なわないように設定される。すなわち、
前記シリンダ本体およびプランジヤの各軸線に対
して直交する軸直方向の断面積について見た場
合、前記環状通路による通路部分の断面積の方が
突部の断面積よりも大きく設定される。
(作用) 液圧室に負圧が生じたような場合、密封部材
は、比較的に大きな隙間のあるベース部の内周側
に倒れようとする。しかし、そのベース部の内周
部分に突部が複数個有ることから、ベース部はそ
れらの突部に支えられ、その内周側に、プランジ
ヤ側の小孔を作動液リザーバ側へと連絡する通路
を常に確保する。
(実施例) 図に示した実施例は、エアハイドロリツクブー
スタへの適用例である。
まず、ブースタの全体図を示す第1図を参照し
ながら、ブースタの全体的な構造を明らかにし、
その後、この考案による改良点について説明す
る。
エアハイドロリツクブースタ10は、大径なケ
ーシング12を含むエアサーボ部14と、このエ
アサーボ部14に隣り合つたマスタシリンダ部1
6とから成る。エアサーボ部14には、ピストン
18が内蔵され、外周の密封部材20と相俟つて
ケーシング12の内部を左右二室22,24に区
画している。左側の室22は、出入り口26を通
して図示しないエアリザーバから圧縮空気が供給
される空気圧室であり、また、右側の室24は、
ケーシング12の下部の連絡孔28を通して常時
大気に連通する大気圧室である。ピストン18は
リターンスプリング30によつて左方へと付勢さ
れ、通常は図示する復帰位置にある。しかし、空
気圧室22に圧縮空気が供給されると、両側に作
用する差圧によつて、ピストン18は右方へと移
動する。
このピストン18には、プランジヤ32の一端
が一体的に固定されており、プランジヤ32の他
端側はマスタシリンダ部16のシリンダ本体34
のシリンダ孔36の内部へと延びている。シリン
ダ本体34のシリンダ孔36は段付き形状であ
り、大径な開口部には、スリーブ38が固定され
ている。スリーブ38の先端部はシリンダ本体3
4の段部38aの少し手前に位置しており、段部
38aとの間に密封部材40の装着溝42を形成
している。プランジヤ32の先端部は、図示のよ
うにピストン18が復帰位置にあり、プランジヤ
32自体が最も左方に位置した場合でも、この装
着溝42を越えた位置にある。そこで、プランジ
ヤ32はシリンダ孔36の内部に液圧室44を区
画する。
液圧室44は、一方では接続口46およびそれ
に続く配管(図示せず)を通して車輪ブレーキ装
置のホイールシリンダに連絡し、また一方では、
継手48およびそれに続く配管(図示せず)を通
して作動液リザーバに連絡可能である。ここで、
プランジヤ32の先端部の付近を拡大して示した
第2図をも参照しながら、図示しない作動液リザ
ーバと液圧室44との連絡について説明する。プ
ランジヤ32の先端部は、液圧室44に臨む端面
がえぐられて筒部32aを形成している。この筒
部32aには、周方向に沿う複数ケ所に小孔50
が設けられている。各小孔50は筒部32aを貫
通しており、図に示すブースタ10の不作動状態
において、密封部材40の低圧側を液圧室44に
連通している。そして、密封部材40の低圧側
は、スリーブ38の内周の内周溝52、この内周
溝52に連絡してスリーブ38に放射状に多数設
けた孔54、ついでスリーブ38の外周の外周溝
56を順次経て作動液リザーバ側へと連絡してい
る。前述した液補給性が悪いという問題は、スリ
ーブ38の内周の内周溝52とプランジヤ32の
筒部32aの小孔50との間の連絡がスムーズに
行なわれないことに起因していた。この考案は、
その連絡をスムーズに行なわせるものである。
シリンダ孔36の内周の装着溝42にセツトさ
れた密封部材40は、シリンダ孔36の内周に弾
接する外側リツプ部40aと、プランジヤ32の
外周に弾接する内側リツプ部40bと、両リツプ
部40a,40bを連絡するベース部40cとか
ら成る。密封部材40の内側リツプ部40bは、
図に示したブースタ10の不作動状態では、小孔
50よりもプランジヤ32の先端に近い位置でプ
ランジヤ32の外周に弾接し、他方、プランジヤ
32が前進するブースタ10の作動状態では、小
孔50よりも後退した位置でプランジヤ32の外
周に弾接する。これにより、液圧室44を作動液
リザーバに開放するか、あるいは、液圧室44を
密閉するかの2つの状態が得られる。
密封部材40に注目すると、そのベース部40
cの内径はプランジヤ32の外径よりも大きく設
定されており、そこに小孔50と内周溝52との
間を連絡する環状通路58が形成されている。そ
の点は従来でも同様であるが、ここでは、この環
状通路58に臨むベース部40cに、プランジヤ
32に向かつて突出した突部40dを複数個設け
ている。各突部40dは、第2図のA方向から見
た第3図が示しているように、ベース部40cの
内周に沿つて互いに等間隔に配置されている。小
孔50のすべてを同時にふさぐことがないよう
に、突部40dの数は小孔50の数と異なり、た
とえば小孔50が4つであるのに対し、突部40
dは5つに設定されている。こうした各突部40
dはベース部40cおよび内外リツプ部40a,
40bと一体的に成形されるが、成形に支障を生
じない範囲で種々の形状を取ることができる。図
に示すように、ベース部40cから内側リツプ部
40bの近くまで延びる細長い形状にすることも
できるし、また、ベース部40cにのみ点在させ
ることもできる。なお、各突部40dの内径は、
密封部材40を装着溝42内にセツトしたとき
に、プランジヤ32の外周との間にわずかなクリ
アランスを生じるようにするのが良い。
(考案の効果) この考案にあつては、リツプ型の密封部材40
のベース部40cの内周に突部40dを設けるこ
とにより、密封部材40の倒れを防止するように
しているため、前記したベース部40cによるシ
ールを有効に防ぐことができ、液圧室44に対し
作動液リザーバからスムーズに液補給を行なうこ
とができる。また、突部40dの大きさについて
は、環状通路58の通路部分の大きさに比べて小
さくしているので、環状通路58を介する連絡は
充分に確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は要部を拡大して示した断面図、第3図は第
2図のA方向から見た図である。 10……エアハイドロリツクブースタ、32…
…プランジヤ、34……シリンダ本体、36……
シリンダ孔、40……密封部材、40a……外側
リツプ部、40b……内側リツプ部、40c……
ベース部、40d……突部、50……小孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 一端開口のシリンダ孔を形成したシリンダ本
    体と、前記シリンダ孔に開口端側から進退自在
    に挿入され液圧室を区画するプランジヤと、前
    記シリンダ孔の内周に装着される密封部材であ
    つて、ベース部と内側、外側の各リツプ部を有
    し、外側リツプ部は前記シリンダ孔の内周に、
    内側リツプ部は前記プランジヤの外周にそれぞ
    れ弾接する密封部材と、該密封部材の低圧側を
    作動液リザーバに連絡する通路と、前記プラン
    ジャに設けられ不作動時前記内側リツプ部の当
    該プランジヤに対する弾接位置を越えて後退す
    る位置にあり前記液圧室と前記通路とを連絡す
    る小孔とを備え、前記小孔と前記通路とは、前
    記内側リツプ部の低圧側を前記プランジヤの外
    径より大きくして形成した環状通路を介在して
    互いに連絡するようにしたプランジヤ型マスタ
    シリンダにおいて、前記環状通路に臨む前記ベ
    ース部に、前記プランジヤに向かつて突出する
    突部が複数個あり、前記シリンダ本体およびプ
    ランジヤの各軸線に対して直交する軸直方向の
    断面積について見た場合、前記突部の断面積よ
    りも前記環状通路による通路部分のそれの方が
    大きいことを特徴とするプランジヤ型マスタシ
    リンダ。 2 複数個ある突部の周方向の間隔と、複数個あ
    るプランジヤ側の小孔の周方向の間隔とが互い
    に異なる、実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のプランジヤ型マスタシリンダ。
JP1986085981U 1986-06-05 1986-06-05 Expired JPH0421740Y2 (ja)

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JPS62196770U JPS62196770U (ja) 1987-12-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55179256U (ja) * 1979-06-12 1980-12-23
JPS56166364U (ja) * 1980-05-15 1981-12-09

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JPS62196770U (ja) 1987-12-14

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