JPH04215854A - ハニカム状セラミツクス触媒担体の製造法 - Google Patents
ハニカム状セラミツクス触媒担体の製造法Info
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Abstract
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Description
当りの表面積が極めて広く、且つ触媒粒子の剥離または
飛散なく単位容積当り大量の触媒を均等に担持した高性
能のハニカム状セラミツクス触媒担体の製造法に関する
ものである。
よびバインダーを加えて抄造した紙によりハニカム状に
積層成形し、紙または成形物にコロイダルシリカまたは
エチルシリケー卜を含浸させた後このケイ素化合物をシ
リカゲルに変換し、次いで成形物を焼成して紙の中の有
機質繊維および有機結合剤を燃焼除去して触媒担体を得
ることは特公昭59−15028号公報に開示されてい
る。
触媒担体に触媒たとえばチタニア、ゼオライトなどの粉
末をゾルなどの形で含浸固着する場合、紙またはその成
形物に既にシリカゲルが含浸固着しているためこの担体
に触媒粒子を含浸担持させる場合には触媒粒子が繊維間
隙にまで浸入することは極めて困難で大半の触媒粒子が
紙の表面に付着するに止まり、従つて触媒担体に大量の
触媒を担持させることが困難であり、且つ使用中に処理
流体の流れによつて触媒の脱離、剥離、キヤリーオーバ
ーが発生する欠陥は免れ得ない。
持量を更に増加させて触媒作用を向上し、かつ高温また
は高速の流体を処理する場合においても触媒が担体から
脱離、剥離またはキヤリーオーバーするおそれのない高
性能の触媒担体を得ようとするものである。
維を主成分とし、有機質または無機質のバインダーを使
用して抄造してなるセラミツクス繊維紙の平面紙と波形
紙とを接着剤により接着して片波成形体を得、該片波成
形体を接着剤により接着積層してハニカム状ブロツクと
なし、このブロツクを焼成して紙および接着剤に含まれ
る有機質成分を焼却除去して多孔質となした後、触媒粒
子の分散体を含浸して大量の触媒粒子を紙の繊維間隙お
よび表面に定着し、その後ミリミクロンオーダーの超微
粒子よりなるシリカゾルまたはアルミナゾル等無機結合
剤の分散体を触媒粒子およびセラミツクス繊維の間隙に
均等に含浸し乾燥することにより紙の繊維と触媒粒子と
の結合力を増加させ、もつて高温または高速の流体を処
理する場合にも触媒粒子の脱離または剥離あるいはそれ
に伴なうキヤリーオーバーを生ぜず長期の使用に耐え得
る高性能の触媒担体を得られるものである。
量%、有機バインダー7重量%の組成よりなり厚さ0.
22mm、見掛け比重0.5g/cm3に抄造してなる
セラミツクス紙を用いて波長6.3mm、波高3.5m
mの波形紙1となし、固形分45%のポリ酢酸ビニール
エマルジヨン50%、固形分20%のシリカゾル30%
、触媒粒子たとえば酸化チタン(粒子径5μ以下)20
%の組成よりなる接着剤を用いて平面紙2と接着して図
2に示す片波成形体となし、該片波成形体を上記同様ポ
リ酢酸ビニールとシリカゾルと触媒粒子とを混合した接
着剤を用いて積層し図1に示すブロツクを得る。このブ
ロツクの嵩比重は約75kg/m3である。次にこのブ
ロツクを焼成炉に入れ酸素含量10%以下、温度650
℃、流速1.5m/sec.の熱風をハニカムの小透孔
内に通し5時間焼成する。これによりブロツクの嵩比重
は約61kg/m3となる。次いで粒子径5μ以下のア
ナタース型酸化チタンを約30%含有する懸濁液に該ブ
ロツクを数分間浸漬した後約120℃の熱風で約60分
間乾燥する。この時のブロツクの嵩比重は153kg/
m3である。更にこれを粒子径10〜20mμのシリカ
を20%含有するシリカゾルに数分間浸漬し、温度30
0℃の熱風により乾燥してハニカム状セラミツクス触媒
担体を得る。この触媒担体の嵩比重は179kg/m3
であつた。
量%、有機および無機の混合バインダー7重量%の組成
よりなり厚さ0.22mm、見掛け比重0.5g/cm
3に抄造してなるセラミツクス紙を用いて波長3.4m
m、波高1.7mmの波形紙1となし、固形分45%の
ポリ酢酸ビニールエマルジヨン60%、固形分20%の
シリカゾル40%の組成よりなる接着剤を用いて平面紙
2と接着して図2に示す片波成形体となし、該片波成形
体を上記同様有機系と無機系とを混合した接着剤を用い
て積層し図1に示すブロツクを得る。このブロツクの嵩
比重は約154kg/m3である。次にこのブロツクを
焼成炉に入れ酸素含量10%以下、温度650℃の熱風
により5時間焼成する。これによりブロツクの嵩比重は
約125kg/m3になる。次いで粒子径3〜5μのア
ナタース型酸化チタン40%を粒子径10〜20mμの
シリカゾル(固形分20%)60%に分散させた懸濁液
に該ブロツクを数分間浸漬した後約120℃の熱風で約
30分間乾燥してハニカム状セラミツクス触媒担体を得
る。得られた触媒担体の嵩比重は360kg/m3であ
つた。
量%、有機バインダー7重量%の組成よりなり厚さ0.
40mm、見掛け比重0.45g/cm3に抄造してな
るセラミツクス紙を用いて波長6.3mm、波高3.5
mmの波形紙1となし、固形分45%のポリ酢酸ビニー
ルエマルジヨン50%、固形分20%のシリカゾル30
%、触媒粒子たとえばゼオライトのエマルジヨン20%
の組成よりなる接着剤を用いて平面紙2と接着して図2
に示す片波成形体となし、該片波成形体を上記同様ポリ
酢酸ビニールとシリカゾルと触媒粒子たとえばゼオライ
トとを混合した接着剤を用いて積層し図1に示すブロツ
クを得る。このブロツクの嵩比重は約110kg/m3
である。次にこのブロツクを焼成炉に入れ酸素含量10
%以下、温度650℃、流速1.5m/sec.の熱風
をハニカムの小透孔内に通し5時間焼成する。これによ
りブロツクの嵩比重は約91kg/m3となる。次いで
粒子径5μ以下のゼオライトを約30%含有する懸濁液
に該ブロツクを数分間浸漬した後約120℃の熱風で約
60分間乾燥する。この時のブロツクの嵩比重は233
kg/m3である。更にこれを粒子径10〜20mμの
シリカを20%含有するシリカゾルに数分間浸漬し、温
度300℃の熱風により乾燥してハニカム状セラミツク
ス触媒担体を得る。この触媒担体の嵩比重は268kg
/m3であつた。
量%、有機質と無機質との混合バインダー7重量%の組
成よりなり厚さ0.40mm、見掛け比重0.45kg
/cm3に抄造してなるセラミツクス紙を用いて波長6
.3mm、波高3.5mmの波形紙1となし、固形分
45%のポリ酢酸ビニールエマルジヨン60%、固形
分20%のシリカゾル40%の組成よりなる接着剤を用
いて平面紙2と接着して図2に示す片波成形体となし、
該片波成形体を上記同様有機系と無機系とを混合した接
着剤を用いて積層し図1に示すブロツクを得る。このブ
ロツクの嵩比重は約113kg/m3である。次にこの
ブロツクを焼成炉に入れ酸素含量10%以下、温度65
0℃、流速1.5m/sec.の熱風により5時間焼成
する。これによりブロツクの嵩比重は約93kg/m3
になる。次いで粒子径3〜5μのゼオライト40重量%
を粒子径10〜20mμ、固形分20%のシリカゾル6
0重量%に分散させた懸濁液に該ブロツクを数分間浸漬
した後約120℃の熱風で30分間乾燥してハニカム状
セラミツクス触媒担体を得る。得られた触媒担体の嵩比
重は267kg/m3であつた。
状セラミツクス触媒担体は必要に応じ更に触媒成分その
他を含浸添加して流体処理用のハニカム状触媒として使
用する。
ミツクス繊維紙よりハニカム状ブロツクを成形した後、
触媒粒子の分散体を含浸するに先立つて酸素含量を減少
した熱風をハニカムの小透孔内に通して焼成したのでセ
ラミツクス繊維紙および積層用接着剤に含まれている有
機成分はすべて分解、燃焼または揮散しもともと約0.
5g/cm3程度の嵩比重であつたセラミツクス繊維紙
は0.3〜0.5g/cm3程度の更に低い嵩比重にな
つて空隙率は更に増大し、大量の触媒粒子即ち焼成後の
ブロツクの重量に対し約250%の触媒粒子を担持させ
ることができ、ブロツクに付着していた有機成分はすべ
て除去されているので触媒粒子の付着性もよく、その後
ミリミクロンオーダーの粒子径よりなるシリカ、アルミ
ナ等無機結合剤をゾルの形で含浸するので、この無機結
合剤の微粒子は触媒粒子を既に担持したセラミツクス繊
維紙の繊維および触媒粒子の間隙に容易に浸入し、セラ
ミツクス繊維紙に対する触媒粒子の固着を強固にし、得
られたセラミツクス触媒担体は高速の流体を処理する場
合にも触媒粒子が脱離または剥離しキヤリーオーバーに
よつて飛散し性能を劣化するおそれなく、またすべて不
燃性の無機物のみで構成されているので、高温において
も発火または劣化するおそれなく化学的にも安定で流体
の処理に際しての圧力損失も極めて小さく機械的外力に
も充分耐え、担持した触媒の性能に変化のない限り半永
久的に使用することができ、また製造に当つても高価な
装置あるいは特殊な技術を要することなく簡易確実に廉
価に製造し得る効果を有するものである。
くすると片波成形体の成形に際し紙が破れ易く満足な片
波成形体およびハニカム状ブロツクの処理が困難であり
、一方セラミツクス繊維紙の厚さを極端に厚くすると波
形紙の成形が困難になるが、本発明においては厚さ0.
1〜0.4mmの範囲のセラミツクス繊維紙を使用した
ので波形紙の成形、ハニカム状ブロツクの処理において
支障なく作業し得る効果を有する。
よびまたは該片波成形体を積層するときの接着剤として
有機質と無機質触媒粒子とを混合して使用するときは片
波成形体の成形および積層に際しては有機質接着剤が初
期接着力を発揮し、焼成して有機物を除去した後は無機
質触媒粒子がシリカゾル、アルミナゾル等無機結合剤の
固形分とともに接着力を発揮し触媒担体の補強に寄与し
得るものである。
体の例を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求頂1】セラミツクス繊維60〜93%、パルプ2
0〜3%、有機質または無機質のバインダー20〜4%
の組成よりなり厚さ0.1〜0.4mm、見掛け比重約
0.5g/cm3以下に抄造してなる紙を片波成形体に
成形し、該片波成形体をハニカム状に積層してブロツク
を形成し、酸素含量を減少した400〜750℃の熱風
をハニカムの小透孔内に通して焼成し、触媒粒子の分散
体を含浸し乾燥して触媒粒子をブロツクのセラミツクス
繊維間および紙の表面に定着した後、更にシリカゾルま
たはアルミナゾル等無機結合剤の分散体を含浸し乾燥す
ることを特徴とする、大量の触媒を担持したハニカム状
セラミツクス触媒担体の製造法。 - 【請求項2】セラミツクス繊維60〜93%、パルプ2
0〜3%、有機質または無機質のバインダー20〜4%
の組成よりなり厚さ0.1〜0.4mm、見掛け比重約
0.5〜0.25g/cm3に抄造してなる紙を片波成
形体に成形し、該片波成形体をハニカム状に積層してブ
ロツクを形成し、酸素含量を減少した400〜750℃
の熱風をハニカムの小透孔内に通して焼成し、触媒粒子
とシリカゾルまたはアルミナゾル等無機結合剤との混合
分散体を含浸し乾燥して触媒粒子をブロツクのセラミツ
クス繊維間および紙の表面に定着することを特徴とする
大量の触媒を担持したハニカム状セラミツクス触媒担体
の製造法。 - 【請求項3】片波成形体を成形するときの接着剤および
または該片波成形体を積層するときの接着剤として有機
質と無機質触媒粒子とを混合した接着剤を使用する請求
項1または請求項2記載の大量の触媒を担持したハニカ
ム状セラミツクス触媒担体の製造法。
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1990
- 1990-12-17 JP JP2417936A patent/JP2925122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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