JPH042149B2 - - Google Patents

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JPH042149B2
JPH042149B2 JP11877986A JP11877986A JPH042149B2 JP H042149 B2 JPH042149 B2 JP H042149B2 JP 11877986 A JP11877986 A JP 11877986A JP 11877986 A JP11877986 A JP 11877986A JP H042149 B2 JPH042149 B2 JP H042149B2
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synthetic resin
resin layer
wall covering
covering material
paper
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JP11877986A
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内装材として使用される壁装材に関
し、特に通気性を有する壁装材に関する。
〔従来の技術〕
壁面や天井面などに貼られる内装用の壁装材の
中には、難燃紙等の基紙の上に合成樹脂を塗布し
て合成樹脂層を形成し、これをエンボスロールに
かけることにより、エンボス模様をつけたものが
知られているが、この種の壁装材は一般に通気性
に乏しく、このため壁装材を貼付ける石こうボー
ド等がかびたり腐つたりするという問題点があ
る。そこで、この種の壁装材に通気性を持たせる
ために、合成樹脂層と基紙の積層体に針で多数の
穴を穿つたものや、基紙の上にロータリーコータ
ーで合成樹脂をはん点状に塗布し、これらはん点
状の樹脂部分同志の間に間隙を形成したものが知
られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これら従来の通気性をもたせた壁装材の中前者
のものは針で穿孔した多数の通気孔が目立つため
に見栄えが悪く、また壁面等に貼付ける際に接着
剤を塗布すると通気孔が閉塞する欠点があり、一
方後者は製造工程が極めて複雑でコスト高となる
欠点がある。
本発明は、かかる従来技術に鑑みてなされたも
ので、外観が良く、かつ製造が容易な通気性壁装
材を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明の通気性壁装
材は、基紙の上に、合成樹脂を溶解または膨潤さ
せない液体を含浸させた天然繊維を含む合成樹脂
を塗布することにより合成樹脂層を形成し、この
合成樹脂層を加熱乾燥して前記液体を蒸発させる
ことにより該合成樹脂層に空気の流通路を形成し
たことを特徴とするものである。
〔作 用〕
合成樹脂中に、合成樹脂を溶解または膨潤させ
ない液体を含浸させた天然繊維を含ませしめるこ
とにより、合成樹脂が流動状態の時は合成樹脂が
繊維内に浸み込んで維内の空隙を埋めることを防
ぎ、合成樹脂の加熱乾燥時には該液体が蒸発する
ことにより繊維内に空隙が形成される一方、合成
樹脂層中に連続気泡が形成されることにより基紙
と合成樹脂層表面との間に多数の微細な空気の流
通路が形成されると考えられ、極めて高い通気性
を有する壁装材が得られる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。
第1図は本発明の通気性壁装材の一実施例を模
式的に示す断面図である。
この壁装材1は、基紙2の上に合成樹脂層3が
塗布形成されている。
基紙2としては通気性を有する難燃紙等が用い
られる。基紙2は壁装材1を壁面や天井等に貼り
付ける際に必要なのり付けを容易にする。
合成樹脂層3はたとえばポリ塩化ビニルなどの
合成樹脂原料を可塑剤、着色剤等とともに混合撹
拌した後流動状態の合成樹脂をロールコーター等
により基紙2上に塗布し、加熱乾燥によりゲル化
することによつて形成する。
この合成樹脂層3を形成するための合成樹脂原
料中に予め合成樹脂を溶解または膨潤させない液
体を含浸させた天然繊維4を添加しておく。天然
繊維4としては、40メツシユ〜300メツシユ、好
ましくは80〜120メツシユの天然パルプ粉末(セ
ルロースパウダー)が好適であり、その他綿、毛
糸等の短繊維等繊維中に液体を保持しうる空隙が
存在するものであれば使用することができる。天
然繊維4の添加量としては合成樹脂100部に対し
5部〜20部程度が適当である。
天然繊維4に含浸せしめる液体は該天然繊維4
が含まれる合成樹脂を溶解または膨潤させない性
質のものであることが必要である。これは合成樹
脂が流動状態にある時に繊維の空隙内に浸入して
該空隙を埋めることを防止するためである。また
この液体は沸点が80℃〜200℃の範囲のものが好
ましい。沸点が80℃未満では発火の険があり取扱
い上不要であるし、また合成樹脂の乾燥ゲル化は
通常190〜200℃で行われるので、沸点がが200℃
以上では充分蒸発が行われないおそれがある。
天然繊維4に含浸される液体は、合成樹脂層3
を加熱乾燥してゲル化する時蒸発して基紙と合成
樹脂層表面との間に多数の微細な空気の流通路を
形成する役目を果すものである。そのメカニズム
は必ずしも明らかではないが、一つには合成樹脂
が流動状態にある時に繊維自体に内在する空隙が
前記のとおり液体で満されており合成樹脂の空隙
内への浸入が阻止されるので、合成樹脂の加熱乾
燥により液体が蒸発した後繊維内に空隙が残るこ
と、また繊維は液体を含浸することにより膨潤し
てその体積が増大しているが、この液体の蒸発に
より体積が減少するので周囲の合成樹脂との間に
空隙が生じること、またさらに液体が合成樹脂層
を通つて蒸発することにより合成樹脂中に合成樹
脂表面に達する連続気泡が形成されることが考え
られる。
上記諸条件を満す液体としては、ミネラルスピ
リツトのような工業用ガソリン(JIS4〜5号)、
エチレングリコール、イソプロパノール、エチル
アルコール、ブタノール等のアルコール、石油エ
ーテル、石油ナフサおよび水等が使用可能であ
り、このうちミネラルスピピリツト、アルコール
等は合成樹脂の軟化剤としての機能も果すので特
に好ましい。
合成樹脂層3としては、ポリ塩化ビニルコンパ
ウンド中にアクリルグラフトポリマーで親水性を
有するもののような吸水性樹脂を混入したた合成
樹脂を使用し、合成樹脂層3に吸湿性を持たせる
ようにしたものを使用してもよい。吸水性樹脂を
混入する場合は、たとえば合成樹脂100部(重量)
に対して1〜3部の吸水性樹脂が混入されたもの
が好ましい。
第2図は基紙2上に形成された上記のような吸
水性樹脂を含む、あるいは含まない合成樹脂層3
の表面に吸湿性の薄紙5を積層した実施例を示
す。なお、第2図の実施例において、第1図と同
一の構成部分は同一符号をもつて示し、その詳細
な説明を省略する。吸湿性薄紙5としては、JIS
P4501による吸水性試験で吸水度が4mm以上のも
のでしかも柔らかく、エンボス加工可能のものが
好ましく、例えば吸水度15mmのテイシユ原紙や吸
水度が4mmの和紙のほか半紙等の紙が好適であ
る。また、この薄紙5の重量により壁装材1の吸
湿性に大きな影響があることから、重量は10〜50
g/m2のものが良い。
このような合成樹脂層3と薄紙5との積層は、
たとえば、合成樹脂層3を加熱乾燥させたのちそ
の表面に薄紙5を重ね、エンボス加工によつて凹
凸模様を付ける際に、エンボスロールで圧着して
行なう。
かように構成すれば、壁面や天井面に貼つた状
態で温度の急変や湿度の変化によつて空気中の水
分が結露する条件となつても、水分が表面の薄紙
5に吸収されて行き、水滴となつて現われること
がなくなる。
また、壁装材1の表面が光沢のある樹脂面でな
く、薄紙5であるので、柔らかく、冷たい感じを
与えることがなく、特に薄紙5として和紙を用い
る場合には、その風合いは柔らかく、和室などに
使用しても他の内装品と良く調和する。
〔発明の効果〕
本発明の壁装材のの通気性を測るためにJIS
P8117により次のとおり通気性テストを行つた。
難燃紙からなる基紙上に次の組成の合成樹脂原
料を厚さ0.2mmに常法により塗布し、190℃で加熱
乾燥して本発明の壁装材を得た。
ポリ塩化ビニル 100重量部 可塑剤 70 充填用(CaCO3) 70 安定剤 3 難燃剤 3 着色剤 若干 TiO2 15 天然パルプ粉末(80メツシユ) 10 ミネラルスピリツト 10 この壁装材についてJIS P8117による通気性テ
ストを行つたところ、透気度(645.16mm2の面積の
紙を空気100mlが通過するのに要する平均秒数)
は35秒であり、この壁装材にエンボス加工をした
ものの透気度は115秒であつた。
これに対し、比較品として、合成樹脂層の原料
からミネラルスピリツトを除いた以外は上記本発
明の壁装材と同一組成の合成樹脂層を同一の基紙
上に同一厚さで塗布し、同一条件で加熱乾燥する
ことにより製造した壁装材(エンボス加工せず)
について同一テストを行つたところ、透気度は
450秒であつた。
上記のテストから、本発明の壁装材が極めて高
い通気性を有することが判る。
以上述べたように、本発明によれば、合成樹脂
原料中に特定の液体を含浸させた天然繊維を添加
する以外は常法により合成樹脂を基紙上に塗布
し、加熱乾燥させることにより上記テスト結果に
示されるような優れた通気性を有する壁装材が得
られるので、従来の通気性壁装材に比べて製造が
極めて容易となり、製造コストを低減できる。ま
た本発明の壁装材においては、基紙から合成樹脂
層表面に達する空気の流通賂は極めて微細なもの
であり、外観上通常の壁装材と変らないので見栄
えも良いという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる通気性壁装材の一実施
例を模式的に示す部分断面図、第2図は他の実施
例の部分断面図である。 1…壁装材、2…基紙、3…合成樹脂層、4…
天然繊維、5…薄紙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基紙の上に、合成樹脂を溶解または膨潤させ
    ない液体を含浸させた天然繊維を含む合成樹脂を
    塗布することにより合成樹脂層を形成し、この合
    成樹脂層を加熱乾燥して前記液体を蒸発させるこ
    とにより該合成樹脂層に空気の流通路を形成した
    ことを特徴とする通気性壁装材。
JP11877986A 1986-05-23 1986-05-23 通気性壁装材 Granted JPS62276150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11877986A JPS62276150A (ja) 1986-05-23 1986-05-23 通気性壁装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11877986A JPS62276150A (ja) 1986-05-23 1986-05-23 通気性壁装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62276150A JPS62276150A (ja) 1987-12-01
JPH042149B2 true JPH042149B2 (ja) 1992-01-16

Family

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JP11877986A Granted JPS62276150A (ja) 1986-05-23 1986-05-23 通気性壁装材

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JPS62276150A (ja) 1987-12-01

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