JPH04213465A - モノマー性エステル含有第四アンモニウム塩電荷制御剤を含有する静電写真トナー粒子 - Google Patents

モノマー性エステル含有第四アンモニウム塩電荷制御剤を含有する静電写真トナー粒子

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JPH04213465A
JPH04213465A JP3018557A JP1855791A JPH04213465A JP H04213465 A JPH04213465 A JP H04213465A JP 3018557 A JP3018557 A JP 3018557A JP 1855791 A JP1855791 A JP 1855791A JP H04213465 A JPH04213465 A JP H04213465A
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JP
Japan
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toner
charge control
control agent
quaternary ammonium
alkyl
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Pending
Application number
JP3018557A
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English (en)
Inventor
John C Wilson
ジョン チャールズ ウィルソン
Lawrence P Demejo
ローレンス ポール デメジョ
Alexandra D Bermel
アレキサンドラ ディローロ バーメル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09733Organic compounds
    • G03G9/09741Organic compounds cationic

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、トナー用電荷制御剤と
して利用され、またトナー及びレシーバーシート間の接
着促進剤として及びトナー溶融温度低下剤として役立つ
、エステル含有モノマー性第四アンモニウム塩の分野に
関する。 【0002】 【従来の技術】静電写真トナー粉末を製造及び使用する
技術分野においては、その摩擦電気電荷容量及び/又は
電気導電性特性を調整及び調節するために、電荷制御剤
を用いるのが普通である。トナー粉末に使用することが
知られている各種バインダーポリマー中に包含されてい
る多くの様々な電荷制御剤が知られている。しかしなが
ら、新規なしかも改良された複写装置において用いる、
新規なしかも改良されたトナー粉末が必要とされている
ために、新規なしかも改良された電荷制御剤を見出す研
究及び開発の努力が続けられている。 【0003】トナー粉末電荷制御剤として役立つばかり
でなく、また別の結果又は効果をも与える剤としても機
能する物質は極めて興味深い。かかる多機能性は、トナ
ー粉末の製造及び使用の際のコストを節約する可能性を
もたらすばかりではなく、また従来知られていない性能
を有するトナー粉末を達成する可能性をももたらす。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、トナー粒子
の摩擦電気電荷を良好に制御し、かつトナー粒子の最低
許容溶融温度を低下させそして紙への接着性を改良する
、第四アンモニウム塩電荷制御剤を含有する新規な静電
写真トナー粒子を提供するという課題を解決することを
意図している。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、アルキレン連
結基を介して第四アンモニウム窒素原子に結合したエス
テル含有部分を少くとも1つその中に包含し、少くとも
1つのモノマー性第四アンモニウム塩をその中に分散せ
しめたポリマー性マトリックス相を含んでなる新規なト
ナー粒子を提供する。 【0006】本発明のトナー粒子は、電子写真技術分野
において従来一般に知られている処理及び処理条件を用
いながら、潜像化光導体要素上に現像された色調画像を
形成するために、その色調画像を光導体要素からレシー
バーシートへ転写させるために、そして色調画像をレシ
ーバー上に熱溶融するために使用することができる。 【0007】定義 本明細書において用いられる用語“粒子サイズ”、又は
用語“サイズ”、又は用語“粒子”と関連して本明細書
において用いられる“寸法の”は、Coulter  
Inc.より市販されているCoulter Mult
isizerのような、慣用の直径測定器により測定さ
れる容量重量化直径(volume weighted
 diameter)を意味する。平均容量重量化直径
は、各粒子の質量と、同量の質量及び密度の球状粒子の
直径の積の合計を粒子質量の総量で割ったものである。 【0008】本明細書において用いられる用語“ガラス
転移温度”又は“Tg”は、ポリマーがガラス状からゴ
ム状へ変化する温度を意味する。この温度(Tg)は、
“Techniques and Methods o
f Polymer Evaluation”、第1巻
、Marcel Dekker, Inc.N.Y.,
 1966 年に開示されているような示差熱分析によ
り測定することができる。 【0009】本明細書において用いられる用語“溶融温
度(melting temperature)”又は
“Tm”はポリマーが結晶性状態から非結晶状態へ変化
する温度を意味する。この温度(Tm)は“Techn
iques and Methods of Poly
mer Evaluation”に開示されているよう
な示差熱分析により測定することができる。 【0010】トナー粉末と関連して本明細書中において
用いられる用語“融解温度の開始点(onset of
 fusing temperature)”は、この
トナーで現像された高密度固体域パッチが、接着指数試
験(adhesion index test) 並び
にクラック及び摩擦試験(crackand rub 
tests) により測定されるものとして、紙への良
好な接着性を示す最低温度を意味する。クラック及び摩
擦試験には、トナーパッチを紙に溶融し、パッチを折り
曲げ、堅着していないトナーをはけで取り除き次いでク
ラック幅を評価することが含まれる。接着指数試験には
、金属ブロックをトナーパッチに接着し、次いで振子と
金属ブロックとの衝突によりトナー層とその接触基板と
の間に界面不良を引き起こすのに必要なエネルギーを測
定することが含まれる。 【0011】本明細書において使用される用語“エステ
ル相容性”とは、トナー粉末の製造に使用しうるものの
ような、熱可塑性ポリマーの、エステル基含有第四アン
モニウム塩化合物である添加物質と配合しうる能力と関
連するものである。 【0012】第四アンモニウム塩 本発明は、式: 【化4】 式中、R1 はアルキル、アリール又は【化5】 式中、R5 はアリーレン又はアルキレンである、であ
り;R2 はアルキル、アリール又はアラルキルであり
;R3 はアルキル、アリール、アラルキル又は【化6
】 のモノマー性第四アンモニウム塩を含有する静電写真ト
ナー粒子に向けられている。 【0013】本明細書において用いられるように、用語
“アルキル”としては直鎖及び分枝鎖のアルキル基及び
シクロアルキル基が挙げられる。 【0014】本明細書において用いられるように、用語
“アニオン”は陰イオン、例えば、m−ニトロベンゼン
スルホネート、トシレート、テトラフェニルボレート、
ジシアナミド、塩化物等を指す。 【0015】本明細書において用いられるように、用語
“アリール”としてはフェニル、ナフチル、アントリル
等が挙げられる。 【0016】本明細書において用いられるように、用語
“アリーレン”としてはフェニレン、ナフタレン等が挙
げられる。 【0017】本明細書において用いられるように、用語
“アラルキル”としてはベンジル、ナフチルメチル等が
挙げられる。 【0018】アルキル及びアリール基は、非置換であっ
てもよく又各種置換基、例えば、アルコキシ、ハロ又は
他の基で置換されてもよい。 【0019】適切な第四アンモニウム塩のいくつかの具
体例としては、構造: 【化7】 のものである。 【0020】合成 式(I)の化合物は任意の適切なルートにより製造する
ことができる。一般的ルートの1つはN,N−ジ(低級
アルキル)アミノ低級アルカノールを酸クロライドを用
いてアシル化して、対応する(N,N−ジ(低級アルキ
ル)アミノ)アルキルエステルとし、これを次に反応性
脂肪族又は芳香族ハロゲン化物で第四アンモニウム化合
物とすることである。この第四アンモニウム化合物を、
反応性アルカリ金属アリールスルホネート又は他の酸塩
を用いて複分解又はイオン交換反応により所望のアニオ
ンに転化する。 【0021】適切な酸クロライドの例はベンゾイルクロ
ライド及びシクロヘキサンカルボニルクロライドであり
、一方、適切なヒドロキシルアミンの例は2−(N,N
−ジメチル)アミノエタノール及びN−メチルジエタノ
ールアミンである。酸クロライドの代りに、対応するカ
ルボン酸を用いることができる。 【0022】かかるエステルを製造するのに便利な1つ
の操作は、第三アミノアルカノールの塩基性水溶液を調
製することである。この溶液に、水不混和性有機溶媒(
本発明ではメチレンクロライドが好ましい)中の酸クロ
ライド溶液を徐々に添加する。この添加は高速攪拌しな
がら行う。添加される全酸クロライドに対するアミノア
ルカノールのモル比は1:1である。続いて起こる反応
は発熱反応であり、次いで反応完了後攪拌を一定時間、
例えば、少くとも約1/4時間続行する。有機層を次に
分解し、水洗し、 MgSO4等で乾燥し、次いで濃縮
した。この生成物は典型的には油状物質であり、蒸留に
より精製することができる。 【0023】第四アンモニウム化合物を製造するのに便
利な1つの操作は、同一の高極性溶媒(アセトニトリル
が1例である)中で溶質としてのエステルと第四塩生成
剤を別々に調製することである。第四塩生成剤に対する
第四アンモニウム化合物のモル比は1:1である。かか
る溶液を次に還流しながら1〜2時間の範囲の時間加熱
する。この反応混合物を次に溶媒蒸発により濃縮して粘
稠な油状物質又は結晶性固体を得る。この生成物は更に
精製することなく合成の次の工程に使用することができ
るし、又はこの生成物は、例えばケトン、例えば、2−
ブタノン等から再結晶し、続いて洗浄乾燥することによ
り精製することができる。 【0024】前記の中間体ハロゲン化物から第四アンモ
ニウム有機塩を製造するのに便利な操作の1つはイオン
交換剤を水溶液に溶解することである。この溶液に、第
四アンモニウム塩中間体を含有する第2の水溶液を添加
する。かかるイオン交換剤に対するかかる塩のモル比は
1:1とすべきである。典型的には、油状の沈澱が直ち
に生成する。この沈澱を収集し、水洗し(蒸留水又は脱
イオン水で)、次に水不混和性有機溶媒、例えば、メチ
レンクロライド等に溶解する。水層を分離し、有機層を
 MgSO4等で乾燥し、次いで生成物を濃縮する。得
られる生成物を、望ましい場合には、アルカノール、例
えば、イソプロパノール等、又はケトン、例えば、2−
ブタノン等から再結晶することができる。 【0025】トナー及びトナー調製 本発明の第四アンモニウム塩をトナー粒子中に混和する
。本発明の目的のためには、トナー粒子は、例えば、次
の 100重量パーセントベースから構成することがで
きる: (a)少くとも1種の第四アンモニウム塩、0.5〜1
0重量%; (b)熱可塑性ポリマー、75〜97.5重量%;及び
(c)着色剤、2〜15重量% 【0026】トナー粒子のサイズは、本発明の立場から
は比較的重要ではなく;むしろ正確なサイズ及びサイズ
分布は、意図する最終用途により影響を受ける。現在知
られている限り、本発明のトナー粒子はすべての公知の
電子写真複写法に使用することができる。典型的にはそ
して具体的には、トナー粒子のサイズは0.5〜100
 ミクロン、好ましくは4〜35ミクロンの範囲である
。 【0027】トナーマトリックス相として用いられる熱
可塑性ポリマーの性質は広く変動することができる。典
型的には、トナーポリマーは、50〜120 ℃の範囲
のガラス転移温度及び65〜200 ℃の範囲の溶融温
度を有する。 普通、かかるポリマーは 1,000〜10,000の
範囲の数平均分子量を有する。重量平均分子量は変動す
ることができるが、普通 104〜106 の範囲にあ
る。かかるポリマーの典型例としては、ポリスチレン類
、ポリアクリレート類、ポリエステル類、ポリアミド類
、ポリオレフィン類、ポリカーボネート類、フェノール
ホルムアルデヒド縮合物、アルキル樹脂、ポリビニリデ
ンクロライド類、エポキシ樹脂、これらのポリマーを製
造するのに用いられるモノマーからなる各種コポリマー
、例えば、ポリエステルアミド類及びスチレン、アクリ
ル類のようなモノマーとのアクリロニトリルコポリマー
等が挙げられる。 【0028】本発明の実施に有用な熱可塑性ポリマーは
通常、実質的に非結晶性である。しかしながら、望まし
い場合には、ポリマー混合物、例えば、実質的に非結晶
性のポリマーと実質的に結晶性のポリマーの相容性混合
物を用いることができる。 【0029】本発明のあるトナー粒子に含まれるポリマ
ーはポリエステル類である。ポリエステルポリマーの構
造は広く変動することができ、種々のポリエステル類の
混合物を用いることができる。ポリエステル類及びそれ
らの製造方法は一般に従来技術において公知である。本
発明において有用なポリエステルの1例はポリエチレン
テレフタレート、例えば、メチレンクロライド溶液中、
溶液100ミリリットル当りポリマー0.25グラムの
濃度で0.25〜0.35の範囲の固有粘度を有するポ
リエチレンテレフタレートである。 【0030】かかる配合物中に場合によって混和させる
物質は着色剤(顔料又は色素)である。適切な色素及び
顔料は、例えば、米国再発行特許第31,072号明細
書、及び米国特許第 4,140,644号;同 4,
416,965号;同 4,414,152号;同 2
,229,513号明細書に開示されている。黒白電子
写真複写機に使用するトナー用に有用な着色剤の1例は
カーボンブラックである。使用される際には、着色剤は
一般に全トナー粉末重量を基にして1〜30重量%の範
囲の量使用する。 【0031】本発明のトナー粒子に含まれる第四アンモ
ニウム塩は、慣用の電荷制御剤及び他のトナー添加物と
相容性である。望ましい場合には、慣用の電荷制御剤を
トナー粒子組成物中に更に追加して混和してもよい。ト
ナー用途のための、かかる電荷制御剤の例は、例えば、
米国特許第 3,893,935号;同 4,079,
014号;同 4,323,634号各明細書;及び英
国特許第 1,501,065号及び同第 1,420
,839号各公報に記載されている。電荷制御剤は普通
少量、例えば、全トナー組成物重量を基にして0.1〜
10重量%の範囲の量用いられる。 【0032】望ましい場合には、トナー組成物はまた、
均展剤、界面活性剤、安定剤等をはじめとする、従来ト
ナー粉末に用いられてきたタイプの他の添加物も含むこ
とができる。かかる添加物の全量は変動することができ
る。 【0033】添加物、例えば、本発明の第四アンモニウ
ム塩、着色剤等を所望ポリマーへ混和させるための種々
の操作が当該技術分野において知られている。例えば、
事前に機械的に配合した、微細ポリマー粒子、第四アン
モニウム塩、着色剤等の配合物を、ポリマーの溶融配合
温度より高い温度でロールミルで混合又は押し出しを行
って均一に配合した組成物を得ることができる。その後
、望ましい場合には、冷却された組成物を粉砕し分級し
て、所望のトナー粉末サイズ及びサイズ分布を得ること
ができる。 【0034】普通、溶融配合に先立って、予め微粒状形
にされたトナー成分を機械的に一緒に配合する。上記範
囲内のTg 又はTm を有するポリマーについては、
ロールミル又は押出機を用いる、90〜160 ℃の範
囲の溶融配合温度が適切である。溶融配合時間(すなわ
ち、高温での溶融配合に露らされている時間)は1〜6
0分の範囲である。溶融配合及び冷却の後、組成物を保
存後粉砕する。粉砕は任意の便利な操作により行うこと
ができる。 例えば、固体組成物は破砕し次に、例えば、液体エネル
ギー又はジェットミル、例えば、米国特許第 4,08
9,472号明細書に記載されているものを用いて粉砕
することができる。分級は、もし行うならば、1工程又
は2工程を用いて従来通り行うことができる。 【0035】溶融配合の代りに、ポリマーを溶媒に溶解
し次いで添加物をその中に溶解及び/又は分散させるこ
とができる。その後、得られた溶液又は分散物を噴霧乾
燥して微粒状トナー粉末を製造する。 【0036】限定凝集(limited coales
cence) ポリマー懸濁操作もまた、小サイズの均
一なトナー粒子、例えば、サイズが10ミクロン以下の
トナー粒子を調製するのに有用である。 【0037】本発明のトナー粉末のいくつかは 135
〜204 ℃の範囲の溶融許容範囲温度(fusing
 latitude temperature) を有
するが、より高い及びより低い溶融温度のトナー粉末を
製造して使用することができる。本発明のトナー粉末は
特徴として優れた紙接着特性を示す。典型的には、本発
明のトナー粉末は30〜100 の範囲の紙接着指数値
(paper adhesion index val
ue)を有するが、これより低い値のトナー粉末を製造
して使用することができる。本発明のトナー粉末の紙接
着指数値は、同一のポリマー及び添加物を用いて製造さ
れるが、本発明による第四アンモニウム塩を含有しない
トナー粉末の指数値より高いことが特徴である。 【0038】本発明のトナー粉末に用いられるポリマー
がポリエステルならば、本発明に使用される、エステル
基含有第四アンモニウム塩はそのポリマーと優れた相容
性を示す。 【0039】 【実施例】本発明を次の例により更に具体的に説明する
。これらの例においては、すべての融点及び沸点は未補
正である。NMR(核磁気共鳴)スペクトルはVari
an Gemini−200NMR分光計を用いて得た
。すべての質量分析は質量分光分析法により実施した。 特に断らない限り、すべての出発化学薬品は市販品であ
る。 【0040】例1:2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル  4−メチルバレレート メチレンクロライド 300ml中の4−メチルバレリ
ルクロライド 67.31g(0.50mol) の溶
液を、2−ジメチルアミノエタノール 44.57g(
0.50mol) 、水酸化ナトリウム20.0g(0
.50mol) 及び水 300mlの溶液に、急速攪
拌しながら滴下ロートを介して流体状で添加した。この
反応は発熱性であり更に20分間攪拌した。次に有機層
を分離し、水洗し、 MgSO4上で乾燥し次いで濃縮
して油状物質を得た。この油状物質を蒸留すると生成物
56.8gが得られた;bp=70℃/0.80mm。 【0041】分析;    C10H21NO2としての計算値:C,64.
13 ; H,11.30 ; N,7.48    
                実験値:C,59.
78 ; H,10.94 ; N,65.1【004
2】例2:2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル  
ベンゾエート メチレンクロライド 500ml中のベンゾイルクロラ
イド 70.29g(0.50mol) の溶液を、2
−ジメチルアミノエタノール 44.57g(0.50
mol) 、水酸化ナトリウム20.0g(0.50m
ol) 及び水 500mlの溶液に高速攪拌しながら
15分間かけて添加した。攪拌を3.25時間続行後、
有機層を分離し、水洗し、 MgSO4で乾燥し次いで
濃縮した。残渣を蒸留すると生成物59.5gが得られ
た;bp= 102〜8℃/0.50mm。 【0043】分析;    C11H15No2としての計算値:C,68.
37 ; H,7.82 ; N,7.25     
                実験値:C,66.
11 ; H,7.89 ; N,7.25 【004
4】例3:2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル  
2−エチルヘキサノエート 標記化合物を例1の操作により製造した。 【0045】例4:2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル  シクロヘキサノエート 標記化合物を例1の操作により製造した。 【0046】例5:2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル  ミリステート ミリスチル酸 91.35g(0.40mol) 、2
−ジメチルアミノエタノール35.7g(0.40mo
l) 、p−トルエンスルホン酸0.5g及び適当量の
トルエンの溶液を還流させながら約48時間、Dean
−Starkトラップ及びコンデンサーを備えた3リッ
トルの1口フラスコ中で加熱した。その終了時に水7.
0mlをトラップに収集した。この溶液を冷却し、 K
2CO3と共に攪拌し、濾過して濃縮した。残渣を蒸留
して生成物75.0gを得た;bp= 145〜50℃
/0.050mm 。 【0047】例6:2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル  4−クロロベンゾエート 標記化合物を例1の操作により製造した。 【0048】例7:2−(N,N−ジメチルアミノ)エ
チル  4−メトキシベンゾエート 標記化合物を例1の操作により製造した。例1〜7につ
いての、酸又は酸クロライド出発物質及びエステル生成
物についての分析データを以下の第1表に示す。 【0049】 【表1】 【0050】例8:N−(4−メチルバレリルオキシエ
チル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド アセトニトリル 250ml中の2−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エチル−4−メチルバレレート(例1におい
て述べたようにして製造)46.83g(0.25mo
l) 及びベンジルクロライド 31.65g(0.2
5mol) の溶液を還流しながら1.25時間加熱し
た。この反応混合物を次に濃縮して粘稠油状物質とし次
いで更に精製せずにイオン交換工程に使用した。 【0051】例9:N−(ベンゾイルオキシエチル)−
N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロライド2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチル  ベンゾエート(
例2において述べたようにして製造)57.96g(0
.30mol) 、ベンジルクロライド 37.98g
(0.30mol) 及びアセトニトリル 500ml
の溶液を還流させながら2時間加熱した。この反応混合
物を濃縮して白色固体とし、これを次にエーテルで洗浄
し次いでアセトニトリルから再結晶した。生成物の収量
は69.0gであった;mp= 164〜6℃。 【0052】例10:N−(2−エチルヘキサノイルオ
キシエチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム
クロライド 標記化合物を例8の操作により製造した。 【0053】例11:N−(シクロヘキサノイルオキシ
エチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド 標記化合物を例8の操作により製造した。 【0054】例12:N−(ミリスチルオキシエチル)
−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロライド標
記化合物を例8の操作により製造した。 【0055】例13:N−(4−クロロベンゾイルオキ
シエチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド 標記化合物を例9の操作により製造した。 【0056】例14:N−(4−メトキシベンゾイルオ
キシエチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム
クロライド 標記化合物を例9の操作により製造した。 【0057】例8〜14について、エステル出発物質及
び第四アンモニウムクロライド生成物についての分析デ
ータを以下の第2表に示す。 【0058】 【表2】 【0059】例15:N−(4−メチルバレリルオキシ
エチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム  
m−ニトロベンゼンスルホネート ナトリウム  m−ニトロベンゼンスルホネート 56
.29g(0.25mol) の熱水溶液を、N−(4
−メチルバレリルオキシエチル)−N,N−ジメチルベ
ンジルアンモニウムクロライド(例8において述べたよ
うにして製造)78.48g(0.25mol) の水
溶液(300ml) に添加した。直ちに形成した油状
沈澱は冷却すると結晶化した。この固体を収集し、水洗
し次いでメチレンクロライドに溶解した。水層を分離し
、有機層を MgSO4で乾燥して濃縮した。固体残渣
をイソプロパノールから再結晶すると生成物81.6g
が生成した;mp= 106〜8℃。 【0060】分析;   C23H32N2O7としての計算値:C,57.
84 ; H,6.71 ; N,5.83 ; S,
6.67                    実
験値:C,57.26 ; H,6.53 ; N,5
.90 ; S,6.85【0061】例16:N−(
ベンゾイルオキシエチル)−N,N−ジメチルベンジル
アンモニウム  m−ニトロベンゼンスルホネート 水 200ml中のナトリウム  m−ニトロベンゼン
スルホネート 45.03g(0.20mol) の溶
液を、水 250ml中のN−(ベンゾイルオキシエチ
ル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド(例9において述べたようにして製造)63.97g
(0.20mol) の溶液に添加した。油状沈澱物が
直ちに生成した。水を油状物質からデカンテーションに
より除去し、新しい水を添加した。一晩放置後、この油
状物質をメチレンクロライドに採取した。水層を分離し
、有機層を MgSO4で乾燥し、次いで濃縮して油状
物質としたがこれは結晶化した。この固体を2−ブタノ
ンから再結晶し、収集し、エーテルで洗浄し次いで乾燥
した。生成物の収量は36.0gであった;mp= 1
04〜6℃。 【0062】分析;    C24H26N2O7Sとしての計算値:C,5
9.25 ; H,5.39 ; N,5.76 ; 
S,6.59                   
   実験値:C,58.90 ; H,5.34 ;
 N,5.62 ; S,6.76【0063】例17
:N−(2−エチルヘキサノイルオキシエチル)−N,
N−ジメチルベンジルアンモニウム  m−ニトロベン
ゼンスルホネート 標記化合物を例16の操作により製造した。 【0064】例18:N−(シクロヘキサノイルオキシ
エチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム  
m−ニトロベンゼンスルホネート 標記化合物を例16の操作により製造した。 【0065】例19:N−(ミリスチルオキシエチル)
−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム  m−ニト
ロベンゼンスルホネート 標記化合物を例16の操作により製造した。 【0066】例20:N−(4−クロロベンゾイルオキ
シエチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム 
 m−ニトロベンゼンスルホネート 標記化合物を例16の操作により製造した。 【0067】例21:N−(4−メトキシベンゾイルオ
キシエチル)−N,N−ジメチルベンジルアンモニウム
  m−ニトロベンゼンスルホネート 標記化合物を例16の操作により製造した。 【0068】例15〜21についての、第四アンモニウ
ムクロライド出発物質及び第四アンモニウム  m−ニ
トロベンゼンスルホネート塩生成物についての分析デー
タを以下の第3表に示す。 【0069】 【表3】 【0070】例22:N,N−ビス(2−シクロヘキサ
ノイルオキシエチル)メチルアミン メチレンクロライド 200ml中のシクロヘキサンカ
ルボニルクロライド 73.31g(0.05mol)
 の溶液を、N−メチルジエタノールアミン 29.7
9g(0.25mol) 、水酸化ナトリウム20.0
g(0.50mol) 及び水 200mlの溶液に約
1分間かけて添加した。反応は発熱性なので還流コンデ
ンサーを使用する必要があった。この反応混合物を更に
45分間攪拌し、その後有機層を分離し、水性し、 M
gSO4で乾燥し次いで濃縮した。残渣を蒸留して生成
物を得た;bp= 192〜9℃/0.30mm。 【0071】分析;    C19H33NO4としての計算値:C,67.
22 ; H, 9.80 ; N,4.13    
                実験値:C,67.
45 ; H,10.05 ; N,4.31【007
2】例23:N,N−ビス(2−シクロヘキサノイルオ
キシエチル)−N−メチルベンジルアンモニウムクロラ
イド N,N−ビス(2−シクロヘキサノイルオキシエチル)
メチルアミン(例22において記載したようにして製造
)28.5g(0.084mol)、ベンジルクロライ
ド 10.63g(0.084mol)及びアセトニト
リル 200mlの溶液を2.5時間還流加熱し次いで
濃縮して油状物質とした。この油状物質にエーテルを添
加すると結晶化がおこった。白色固体を収集し、2回エ
ーテルで洗浄し次いで2−ブタノンから再結晶した。生
成物の収量は8.3gであった;mp= 143.5〜
4.5℃。 【0073】分析;    C26H40ClNO4としての計算値:C,6
7.01 ; H,8.65 ; Cl,7.61 ;
 N,3.01                  
     実験値:C,66.86 ; H,8.51
 ; Cl,7.51 ; N,2.93 【0074
】例24:N,N−ビス(2−シクロヘキサノイルオキ
シエチル)−N−メチルベンジルアンモニウム  m−
ニトロベンゼンスルホネート 水15ml中のナトリウム  m−ニトロベンゼンスル
ホネート3.38g(0.015mol)の溶液を、水
50ml中のN,N−ビス(2−シクロヘキサノイルオ
キシエチル)−N−メチルベンジルアンモニウムクロラ
イド(例23において記載したようにして製造)7.0
g(0.015mol)の溶液に添加した。油状沈澱物
が直ちに生成した。この油状物質を2回水ですすぎ洗い
し、メチレンクロライドに溶解し、 MgSO4で乾燥
し次いで濃縮した。得られた油状物質をP−513 リ
グロインで結晶化し次いで温めた。この結晶を収集し、
エーテルで洗浄し、乾燥し、次いで2−ブタノンから再
結晶した。生成物の収量は2.64gであった;mp=
123〜4.5℃。 【0075】分析;    C23H44N2O9Sとしての計算値:C,6
0.74 ; H,7.01 ; N,4.43 ; 
S,5.07                   
   実験値:C,60.37 ; H,6.93 ;
 N,4.34 ; S,5.17【0076】例25
:ビス(2−ジメチルアミノエチル)テレフタレート メチレンクロライド 200ml中のテレフタロイルク
ロライド 40.60g(0.20mol) の溶液を
、2−ジメチルアミノエタノール35.66g(0.4
0mol) 、水酸化ナトリウム16.0g(0.40
mol) 及び水 200mlの溶液に添加し次いで高
速攪拌した。この反応は反熱性であり還流を行った。こ
の混合物を更に1.75時間攪拌し、その後有機層を分
離し、水洗し、 MgSO4で乾燥し次いで濃縮して油
状物質とした。 【0077】分析;   C16H24N2O4としての計算値:C,62.
32 ; H,7.84 ; N,9.08     
                実験値:C,60.
74 ; H,8.56 ; N,9.58 【007
8】例26:ビス(2−(N,N−ジメチルベンジルア
ンモニウム)エチル)テレフタレートジクロライド ビス(2−ジメチルアミノエチル)テレフタレート 3
0.84g(0.10mol) 及びベンジルクロライ
ド 25.32g(0.20mol) の溶液を蒸気浴
で加熱した。この混合物は数分内に固化した。得られた
ケーク状固体をアセトニトリルで洗浄し次いで更に精製
することなく次工程に使用した。 【0079】例27:ビス(2−(N,N−ジメチルベ
ンジルアンモニウム)エチル)テレフタレート  ビス
−(m−ニトロベンゼンスルホネート) 水 200ml中の粗ビス(2−(N,N−ジメチルベ
ンジルアンモニウム)エチル)テレフタレート(例26
において記載したようにして製造)56.16g(0.
01mol) の溶液を、水 200ml中のナトリウ
ム  m−ニトロベンゼンスルホネート 45.02g
(0.20mol) の溶液に添加した。油状沈澱物が
直ちに生成した。水相をデカンテーションで除去し、残
渣を数回水洗した。この油状物質にエチルアセテートを
添加し放置すると油状物質が結晶化した。この固体を収
集し、エーテルで洗浄し次いで2回アセトニトリルから
再結晶すると、融点が 170〜1℃の生成物32.7
g(36.5%)が得られた。 【0080】分析;    C42H46N4O14S2としての計算値:C
,56.37 ; H,5.18 ; N,6.26 
; S,7.17                 
       実験値:C,56.13 ; H,5.
05 ; N,6.21 ; S,7.57【0081
】例28〜30:かかる水溶液中の、ナトリウム  m
−ニトロベンゼンスルホネートの代りに、次の第4表に
示した各イオン交換塩の1当量を出発第四アンモニウム
クロライド溶液に添加する他は、例16の操作を繰り返
した。 【0082】そのようにして回収されそして再結晶され
た各塩中に生成したカチオンの構造及び融点を第4表に
示す。比較の目的のために、例16の生成物の融点及び
例8の出発化合物の融点を第4表に示してある。 【0083】 【表4】 【0084】対照例31〜32及び例33:トナー粉末
製造63°のTg 及び約3000の数平均分子量を有
する、ジメチルテレフタレート(87mole%)、ジ
メチルグルタレート(13mole%)、1,2−プロ
パンジオール(95mole%)並びにグリセロール(
5mole%)の縮合物からなる非晶質分枝ポリエステ
ルを慣用の重縮合技法を用いて調製した。このポリマー
を予め約1.6mmの範囲のサイズの粒子に粉砕し、次
いでこれらの粒子を次の第5表に個々に示したような各
種添加物と配合して第5表に示したような各種配合物を
調製した。 【0085】 【表5】 【0086】各配合物を 130℃で12分間ロールミ
ルを用いて粉末とし、冷却し、破砕し、粉砕しついで分
級して12ミクロンのサイズ及び2〜30ミクロンのサ
イズ分布を有するトナー粉末生成物を得た。 【0087】対照例34及び例35〜38:トナー粉末
調製例31〜33において用いたポリエステルを更に次
の第6表に個々に示したような各種添加物と配合した。 【0088】 【表6】 【0089】カーボンブラックは例31〜33において
用いたような”RegalTM 300” であった。 LSAは例31〜33において用いたものと同一のもの
であった。対照例34の配合に用いた電荷制御剤は例3
1において用いたものと同一であった。各配合例35,
 36及び37において用いた電荷制御剤は上記例18
において示した化合物であった。例38の配合に用いた
電荷制御剤は上記例16において示した化合物であった
。配合対照例34の電荷制御剤は比較目的のために用い
た。 【0090】このような5種類の各配合物を2軸スクリ
ュー押出機で押し出した。 【0091】このように押し出し成形された生成物を冷
却し、破砕し次いで粉砕して、それぞれ12ミクロンの
サイズ及び2〜30ミクロンのサイズ分布を有するトナ
ー粉末を調製した。 【0092】対照例39:(比較)トナー粉末調製例3
1〜33において記載したようなポリエステルを用いて
、次の配合物を調製した。 【0093】 【表7】 【0094】カーボンブラックは例31〜33において
用いたような”RegalTM 300” であった。 電荷制御剤はメチルトリフェニルホスホニウムトシレー
トであった。 【0095】この配合物を2軸スクリュー押出機で押し
出し、冷却し、破砕し、粉砕し次いで分級してトナー粉
末を調製した。 【0096】対照例40及び例41:トナー粉末調製例
31〜33において記載したポリエステルに更に次の第
8表に個々に示したような種々の添加物と配合した。 【0097】 【表8】 【0098】電荷制御剤Aは対照例31において用いた
ものであった;この電荷制御剤及び対照例40の配合物
は比較目的のために用いた。電荷制御剤Bは上記例16
において示した化合物であった。 【0099】各配合物を、例31〜33において用いた
ものと同一のロールミルを用いて粉末とし、冷却し、破
砕し、粉砕し次いで分級してトナー粉末生成物を調製し
た。 【0100】対照例42及び例43〜45:トナー粉末
調製スチレン−ブチルアクリレートコポリマーを限定凝
集重合により得、次いで次の第9表に示したような各種
添加剤と配合した。 【0101】 【表9】 【0102】カーボンブラックは例31〜33において
用いたような”RegalTM 300” であった。 対照例42の配合物に用いた電荷制御剤は例31のもの
と同じであった。例42の配合物は比較目的のために用
いられた。例43及び例44の配合物に用いた電荷制御
剤は上記例18において示した化合物であった。例45
の配合物に用いた電荷制御剤は上記例16において示し
た化合物であった。 【0103】このような配合物のそれぞれをロールミル
で粉末とし、冷却し、破砕し、粉砕し次いで分級してト
ナー粉末生成物を調製した。 【0104】例46:トナーのTg  第四アンモニウム塩化合物がトナーを可塑化しそれによ
り溶融に影響を与えたかどうか調べるために上記例34
〜38の各トナー粉末のTg を測定した。結果を次の
第10表に示す。 【0105】 【表10】 【0106】このデータは、例16及び例18の化合物
を含有するトナー粉末は、対照例31の電荷制御剤を含
有するトナー粉末についてのTg 値と同等の又は僅か
に高いTg 値を有するので、第四アンモニウム塩化合
物はトナー粒子において可塑剤として作用しないと結論
される。 【0107】例47:溶融及び接着 例32, 34及び38の、ポリエステル基材トナー粉
末のそれぞれを、ポリテトラフルオロエチレン(Sil
verstoneTMとしてE.I.du Pont 
de Nemours & Co.から市販)を塗布し
たバックアップローラーに一定スピード及び圧力で係合
されている、フルオロカーボンエラストマー(Vito
nTMの下に E.I. du Pont de Ne
mours & Co.から市販)を塗布した溶融ロー
ラーからなる溶融ブレッドボード(breadboar
d)を用いて評価した。両ローラーはそれらの外面を剥
離オイル(”DC200 oil”の下にDow Co
rning Company から市販)を用いて手で
塗布してあった。 【0108】6本の長手方向に伸びるトナー細片を各種
レシーバーシートに貼付し、それを次に溶融ブレッドボ
ード中を走行させた。 【0109】レシーバーシートは次のものであった:(
a)Weyerhauser Company から市
販されている、HuskyTM紙、酸性紙、 (b)Eastman Kodak Company 
から市販されている、 KodakTM DP 紙、及
び (c)Hammermill Companyから市販
されている、HammermillTM 9000 D
P、アルカリ性紙。 【0110】各トナー粉末についての、各種温度での、
接着指数(A.I.)及び割れ幅を測定し、溶融性能の
指数として用いた。Hammermillについての結
果を示す。 【0111】 【表11】 【0112】対照例32のトナーは電荷制御剤を含有せ
ず、対照例34のトナーは対照例31の電荷制御剤を含
有し、例38のトナーは例16に示した電荷制御剤を含
有した。 【0113】対照例34のトナーは、 177℃で30
の最小許容接着指数(A.I.)に達した。対照例32
のトナー(電荷制御剤を含有せず)及び第四アンモニウ
ム塩を含有する例38のトナーはそれぞれ 163℃及
び 157℃で最小A.I.値に達した。A.I.値は
3回の測定の平均であり、この値の標準偏差は10A.
I.単位であった。 【0114】例48:溶融及び接着 例42〜45の、スチレン−ブチルアクリレート基材ト
ナー粉末のそれぞれを、溶融ローラーがシルバーストン
(Silverstone) ローラーであり、バック
アップローラーがレッドラバー(red rubber
)ローラーである他は例47において記載した操作と同
様に溶融ブレッドボードを用いて評価した。吸上げオイ
ルをローラーに塗布しなかった。 【0115】例42〜45のトナー粉末は、 185,
 160, 154及び 154℃で、30の最小A.
I.に到達した。(例47と同一の標準偏差)。平均透
過濃度は0.8及び1.2の間であった。 【0116】例49:割れ(crack) 及び摩擦(
rub) 例32, 34及び38の、ポリエステル基
材トナーの割れ及び摩擦特性を評価し、結果を以下の第
12表に示した。 【0117】 【表12】 【0118】対照例32のトナー粉末(電荷制御剤を含
まない)は例38のトナー粉末(例16の電荷制御剤を
含む) に匹敵し、これらの両者は対照例34のトナー
粉末より低温度で許容しうる割れ及び摩擦性能を有した
。 【0119】例50:溶融及び接着 例34〜39のポリエステル基材トナー粉末のそれぞれ
を、”HuskyTM” 紙及び例47の操作を用いて
、溶融及び接着性能について評価した。対照例34及び
39のトナー粉末を比較目的のために入れた。 【0120】各トナー粉末についての各種温度での接着
指数(A.I.)を以下の第13表に示す。 【0121】 【表13】 【0122】第13表において示された値は3本の細片
の平均接着指数値であり、A.I.測定の標準偏差は0
及び10単位の間であった。 【0123】例51:割れ及び摩擦 例34〜38のポリエステル基材トナー粉末のそれぞれ
を、 ”HammermillTM 9000 DP”
 アルカリ性紙を用いて評価した他は例50の操作を繰
り返した。結果を以下の第14表に示す。 【0124】 【表14】 【0125】 【発明の効果】本発明のトナー粒子に混和された第四ア
ンモニウム塩は、電荷制御剤として機能するばかりでな
く、またトナー溶融温度降下剤及び紙接着性促進剤とし
ても機能する。これらの塩はまた、エステル基又は第四
アンモニウム基のみを含有する従来の電荷制御剤より、
ポリエステル樹脂との相容性がより大きいようである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  構造: 【化1】 式中、R1 はアルキル、アリール又は【化2】 式中、R5 はアリーレン又はアルキレンである、であ
    り;R2 はアルキル、アリール又はアラルキルであり
    ;R3 はアルキル、アリール、アラルキル又は【化3
    】 を有する、モノマー性第四アンモニウム塩電荷制御剤を
    その中に分散せしめている熱可塑性ポリマーマトリック
    ス相を含んでなる静電写真トナー粒子。
JP3018557A 1990-02-14 1991-02-12 モノマー性エステル含有第四アンモニウム塩電荷制御剤を含有する静電写真トナー粒子 Pending JPH04213465A (ja)

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US479774 1990-02-14

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