JPH04212990A - 電気泳動表示素子 - Google Patents

電気泳動表示素子

Info

Publication number
JPH04212990A
JPH04212990A JP3043767A JP4376791A JPH04212990A JP H04212990 A JPH04212990 A JP H04212990A JP 3043767 A JP3043767 A JP 3043767A JP 4376791 A JP4376791 A JP 4376791A JP H04212990 A JPH04212990 A JP H04212990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
light
transparent electrode
electrode
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3043767A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasufumi Shibata
靖文 柴田
Kazuo Toshima
和夫 戸島
Yasuhiro Nonobe
康宏 野々部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP3043767A priority Critical patent/JPH04212990A/ja
Publication of JPH04212990A publication Critical patent/JPH04212990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気泳動表示素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−34518号公報には、表
示面積を大きくしても均一なギャップを保持でき、かつ
顔料(電気泳動粒子)の偏り、凝集が起こらない電気泳
動パネルを提供することを目的として少なくとも一方に
透明導電膜を設け対向する2枚の基板フィルム間に分散
系注入部を形成し、この分散系注入部を非導電性部材よ
りなる区画体により小区間のセルに分割した構成が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭51−34
518号公報に記載された電気泳動パネルの構成は、各
対向面に電極をもつ2枚の基板フィルムの間に非導電性
の区画体が設けられているものであるため、電気泳動パ
ネルを水平方向から立上った状態で用いた場合、分散媒
中の電気泳動粒子を非導電性の区画体に電気的に付着さ
せることができない。かつ電気泳動粒子が自然に沈降し
たとき分散媒が透明となり光を透過するものであるため
、一対の電極に電圧を印加した遮光時より透過時への応
答性が悪く、かつ電気泳動粒子による調光性が低下する
【0004】本発明は、上記問題点を解決した電気泳動
表示素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気泳動表示素
子は、第1透明電極と、該第1透明電極と対向して配置
された第2透明基板と、該第1透明基板および該第2透
明基板にそれぞれ設けられた第1透明電極および第2透
明電極と、該第1透明基板と該第2透明基板との間の封
入空間に封入された透光性の分散媒および該分散媒中に
分散された遮光性の電気泳動粒子とよりなり、第1透明
電極および第2透明電極に交流電圧あるいは直流電圧が
印加される電気泳動表示素子であって、前記封入空間に
はストライプ状またはメッシュ状の導電性区画部材が介
在し該封入空間は該導電性区画部材により少なくとも上
下方向に区画された複数の区画室をもつとともに該導電
性区画部材が第3電極を構成し、該第1透明電極あるい
は第2透明電極の少なくとも一方は該第3電極とともに
直流電圧が印加されるよう構成されたことを特徴とする
【0006】以下、説明上、第1透明基板および第2透
明基板を垂直に保持した場合で説明する。ストライプ状
またはメッシュ状の導電性区画部材は、第1透明基板と
第2透明基板との間の封入空間に介在し、上下方向に微
小に区画された複数の区画室を形成するものである。導
電性区画部材がストライプ状の場合には、ストライプ孔
をもつ。このストライプ孔は、例えば導電性区画部材と
して枠形状の周壁部と、この周壁部に両端を接続し上下
方向に一定間隔で設けられた複数の水平壁によって形成
され、前記封入空間が上下方向のみに複数、区画される
ため、第1、第2透明基板に対向する方向に貫通し、開
口幅の広い孔よりなる区画室を上下方向に複数形成する
ことができる。ストライプ孔の形状は例えば第1透明基
板側あるいは第2透明基板側からみてうず巻形、同心円
形等のものを用いることができる。また、導電性区画部
材がメッシュ状の場合はに、メッシュ孔をもつ。このメ
ッシュ孔は、例えば導電性区画部材として枠形状の周壁
部と、この周壁部に一体的に接続し上下方向および左右
方向に一定の間隔で設けられた複数の水平壁および垂直
壁や、傾斜壁等よりなる壁面によって形成され、かつ前
記封入空間が上下方向の他に左右方向にも複数、区画さ
れるため、ストライプ状の場合と比較して数の多い区画
室を形成することができる。メッシュ孔の形状は例えば
円形、菱形、矩形(四角形、長方形)、三角形、六角形
等のものを用いることができる。
【0007】また、前記各区画室は、光の透過方向の正
面あるいは背面からみて、配列方向が統一され規則正し
く配列された形状のものや、配列方向がズレ不規則に配
列された形状のものを用いることができる。前記各々設
置形状は、複数の区画室よりなる集合体の目的とする強
度に対応させて種々設定することができる。前記ストラ
イプ状またはメッシュ状の導電性区画部材は、例えば開
口比が60〜85%の範囲のものを用いることが好まし
い。この理由としては、開口比が60%以下であると電
気泳動調光ガラスの駆動時に電気泳動粒子の移動距離を
より短縮できその応答性が良くなるが非駆動時の透光性
が少なくなり、明暗コントラストが低下する。また開口
比が85%以上であると非駆動時の透光性が多くなり、
明暗コントラストが向上するが電気泳動粒子の移動距離
が若干長くなりその応答性が低下する。このため前記明
暗コントラストが良好で電気泳動粒子の応答速度の良好
な開口比が60〜85%の範囲内とすることが好ましい
。なお、開口比とは、導電性区画部材に形成された複数
の孔の全開口面積を、前記全開口面積+前記導電性区画
部材のグリ−ド面積で割ったものである。そして前記導
電性区画部材のストライプ孔およびメッシュ孔の大きさ
は、重力方向の孔径が2mm以内のものが使用される。
【0008】なお、メッシュ孔の大きさは、その形状の
種類に応じて異なる。例えば正方形や六角形の場合には
、孔径が500〜1500μmのものが使用でき、10
00μmのものが最も好ましい。また長方形の場合には
長辺xとyとの長さの比率が(5mm:0.5mm)〜
(10mm:1mm)のものを用いることができる。 前記複数の区画室は、後で述べる分散媒が封入された区
画室を形成する第3電極と、第1透明電極あるいは第2
透明電極とに直流電圧が印加された時、各区画室単位で
分散媒中の電気泳動粒子が区画室の壁面に吸着され、分
散媒の透明度を増加し光が透過状態となる。そして第1
透明電極と第2透明電極とに交流電圧が印加された時、
前記区画室の壁面に付着していた電気泳動粒子を電気的
に分散媒中に移動させて分散媒の透明度を減少させ光を
不透過(調光)状態とすることができるように配置され
ている。すなわち、導電性区画部材全体を導電性の材質
として例えばステンレス、ニッケル、クロム、アルミニ
ウム等およびその他の金属製のものや、導電性の合成樹
脂を用いることができる。
【0009】第1透明基板と第2透明基板は、透明ガラ
ス板や透明樹脂板を使用でき、これ等は透光性を有する
ものであれば少々着色してあってもよい。第1透明基板
あるいは第2透明基板の一方には、その対向する内面に
透明電極層が形成される。前記透明電極層は、例えばI
TO(インジウム−チン−オキサイド)、二酸化錫等種
々の透明導電性材料を用いて形成することができる。ま
た、透明電極層は、従来公知の種々の真空蒸着法、高周
波スパッタ法、スプレ−法、フォトエッチング法等を用
いて形成することができる。第1透明基板と第2透明基
板との間隔は50〜150μである。
【0010】透光性の分散媒としては、非導電性の絶縁
系のものであり、無着色の透明のものあるいは透光性を
有するものであれば少々着色してあってもよい。遮光性
の電気泳動粒子は、それ自体が色彩をもつ例えば顔料か
らなるものや、または、着色剤によって表面が着色およ
びコ−ティングされたものを用いることができる。また
、電気泳動粒子は、電気泳動表示素子を非駆動時と、人
為的操作により直流電圧を印加した駆動時と、交流電圧
を印加した駆動時とに、種々切替えることにより、前記
透光性の分散媒中で遮光性の電気泳動粒子を比重差によ
る自然移動および電気的な強制移動や、分散状態に変化
させ、光を透過させたり、光の透過を遮断あるいは光の
透過量を減少させて調光するものである。すなわち、(
1)非駆動状態(電圧を印加していない自然放置状態)
のとき、遮光性の電気泳動粒子は、透光性の分散媒より
自然に浮上または沈降する。このため、分散媒は、透明
となり、光が透過できる状態となる。
【0011】 (2)第1透明電極あるいは第2透明電極の一方と、第
3電極とに直流電圧が印加された駆動状態のとき、透光
性の分散媒中に分散していた状態の遮光性の電気泳動粒
子は、第3電極を構成する導電性区画部材に、電気的に
吸着される。このため、分散媒は、電気泳動表示素子を
人為的操作によるコントロ−ルによって透明となり光が
透過できる状態となる。
【0012】 (3)第1透明電極と第2透明電極とに交流電圧を印加
した状態のとき、前記非駆動状態あるいは直流電圧が印
加された駆動状態における電気泳動粒子は、電気的に分
散媒中に移動、分散される。このため分散液は、電気泳
動表示素子を人為的操作によるコントロ−ルによって不
透明となり光の透過を遮断あるいは透過光量を減少する
状態となる。
【0013】なお、遮光性の電気泳動粒子は、電気泳動
表示素子が非駆動状態(電圧が印加されない状態)のと
き、前記分散媒より浮上または沈降して分散媒中を光が
透過できる状態となるように、その比重は、前記分散媒
の比重を基準として、これより小さなものあるいは大き
なものが使用される。例えば、電気泳動粒子の比重は、
電気泳動粒子が浮上できるように分散媒の比重がdのと
き0.7×d以下のものが使用され、また電気泳動粒子
が沈降できるように分散媒の比重がdのとき1.3×d
以上のものを使用することが望ましい。
【0014】なお、本考案の電気泳動表示素子の使用状
態としては、水平方向から立上った位置や、水平方向と
平行な位置および傾斜した位置に保持した状態とするこ
とができる。また本考案の電気泳動表示素子は、前記導
電性区画部材の光透過方向の一端面側および他端面側の
両方か、いずれか一方に、前記導電性区画部材のストラ
イプ線幅あるいはメッシュ線幅より2〜5μm長い幅の
不透明部を形成することができる。この不透明部は、導
電性区画部材に付着した電気泳動粒子を、素子の視認側
よりみて覆い隠す材質のものを、透明基板、透明電極、
絶縁コート膜、導電性区画部材等に、塗布したり、メッ
キすること、およびそれ等の間に介在する等の手段によ
って形成できる。
【0015】
【作用】本発明の電気泳動表示素子は、直流電圧を印加
する透光駆動時および交流電圧を印加する遮光駆動との
いずれか一方より他方に切替えて使用される。そして透
光駆動時には、電気泳動粒子が帯電する極性に対し、極
性が同じ直流電圧を第1透明電極あるいは第2透明電極
の一方に印加し、極性が逆の電圧を第3電極を構成する
導電性区画部材に印加すると、透光性の分散媒中に分散
していた遮光性の電気泳動粒子は、電気的な吸引作用に
より移動し前記区画室の壁面に付着する。このため分散
液は透明となり光が透過する状態となる。
【0016】そして第1透明電極と第2透明電極との交
流電圧の印加に切替えた遮光駆動時には、区画室の壁面
に付着していた電気泳動粒子が電気的な作用により、そ
の付着面より素早く離れ分散媒中を電気泳動する。かつ
、前記電気泳動した遮光性の電気泳動粒子は、透光性の
分散媒中に分散し、分散液を着色して非透明とする。 このため分散液は、遮光状態となる。
【0017】
【発明の効果】本発明の電気泳動表示素子では、第1透
明基板と第2透明基板との間に形成された封入空間は、
ストライプ状またはメッシュ状の導電性区画部材が介在
し区画された複数の区画室をもつ。このため、非駆動時
には各区画室内で透光性の分散媒中に分散していた遮光
性の電気泳動粒子が分散媒との比重の差によって浮上あ
るいは沈降する場合、僅かに移動するのみで光の透過状
態が得られる。
【0018】また、電気泳動粒子が前記各区画室の分散
液中に分散している状態で、第1透明電極あるいは第2
透明電極のいずれか一方と導電性区画部材に直流電圧を
印加することにより、前記電気泳動粒子が区画室の壁面
に吸着されるため、分散液は透明となり光の透過状態が
得られる。そして前記非駆動時や、前記直流電圧を印加
した透光駆動時より第1透明電極と、第2透明電極とに
交流電圧を印加した遮光駆動時に切替えるとにより、第
3電極に付着していた電気泳動粒子を電気的作用により
分散液中に素早く移動、分散することができ、光の遮断
状態あるいは電気泳動粒子の着色状態が得られ調光でき
る。
【0019】従って本電気泳動表示素子は、大型なもの
にした場合であっても、前記分散液および電気泳動粒子
が各区画室毎に封入されているので電気泳動粒子の移動
距離が短くて済むとともに、電気泳動粒子が凝集しない
。このため、非駆動時においては光透過率が素子のほぼ
前面で均一となり、また、前記両駆動時においては人為
的操作による電気泳動粒子の応答速度が早く、かつ応答
ムラのない明暗表示の切替えを素早く行うことが可能と
なる。そして、この電気泳動表示素子を表示素子として
あるいは自動車や住宅の窓のブラインド等として使用す
ることも可能である。
【0020】
【実施例】
(第1実施例) 本実施例の電気泳動表示素子を図1〜図6を用いて説明
する。この電気泳動表示素子は、第1ガラス板1aおよ
び第2ガラス板1bと、第1透明電極2aおよび第2透
明電極2bと、第3電極を形成するメッシュ状の導電性
区画部材3と、第1透明絶縁コ−ト膜4aおよび第2透
明絶縁コ−ト膜4bと、スペ−サ5と、分散媒7および
電気泳動粒子8とからなる。
【0021】第1ガラス板1aおよび第2ガラス板1b
は、いずれも厚さ2.0mmの透明なソ−ダ石灰ガラス
板(旭硝子製)からなる。第1透明電極2aおよび第2
透明電極2bは、図1に示すように互いに対向する第1
ガラス板1aの内側表面10aおよび第2ガラス板1b
の内側表面10b上に、透明なITOをイオンプレ−テ
ィングにより厚さ約1000Åに真空蒸着して作ったも
のである。
【0022】第1透明絶縁コ−ト膜4aおよび第2透明
絶縁コ−ト膜4bは、前記両透明電極2a、2bと、導
電性区画部材3とを絶縁するために用いられるもので、
前記第1透明電極2aの内側表面20aおよび第2透明
電極2bの内側表面20b上に、その周端部を除いた領
域に蒸着して形成したSiO2 の蒸着膜(t=100
0Å)よりなる。
【0023】メッシュ状の導電性区画部材3は、正面の
一部を拡大した図4に示されるように水平壁部30と垂
直壁部31とにより、透過光とほぼ平行な方向に貫通す
る正方形の複数のメッシュ孔32を形成したステンレス
製のものである。導電性区画部材3は、図1に示される
ように第1ガラス板1aおよび第2ガラス板1bの封入
空間S内に介在され、かつメッシュ孔32が前記第1ガ
ラス板1aの内側表面10aおよび第2ガラス板1bの
内側表面10bに対向する位置に配置される。またメッ
シュ孔32を形成する水平壁部30および垂直壁部31
は、前記第2透明電極2bとで後で述べる直流電極を形
成する。導電性区画部材3は複数のメッシュ孔32の開
口比すなわち、複数のメッシュ孔32の全開口面積を、
前記導電性区画部材3のグリ−ド面積(非開口部の面積
)で割った値が70%のものが用いられる。また導電性
区画部材3は厚さtが100μm、メッシュ孔32の孔
径L1が100μm、メッシュ線幅L2が10μmのも
のである。(図4、図6参照)分散媒7としては比重が
0.8のケロシン(ナカライテスク社製)が用いられる
【0024】電気泳動粒子8は、前記分散媒7の比重0
.8より大きな比重1.4で黒色の顔料(ラブコロ−ル
大日精化製)を用いた。これは表面が負に帯電した粒子
である。そして前記電気泳動粒子8の濃度が1重量%と
なるように調整された分散安定用の界面活性剤が微量に
配合された分散液が準備された。ついでメッシュ状の導
電性区画部材3には、第1ガラス板1aに形成された第
1透明電極2aに対向する一端面3a側の周端部に、厚
さ100μmのスペ−サ5(東レ製ポリエステル)を載
置させ、その周りに図略のエポキシ系接着剤を塗布する
。この後、エポキシ系接着剤を硬化させて第1ガラス板
1aと導電性区画部材3とを一体化する。そして別途用
意した分散液中に前記一体化した第1ガラス板1aと導
電性区画部材3とを浸す。そして導電性区画部材3の各
メッシュ孔32内に前記分散液を満たした後、導電性区
画部材3の他端面3b側を上方に向けて保持し、その他
端面3b側を平板でなぞり、過剰の分散液を除去し、前
記他端面3b側を乾燥させるとともに第2ガラス板1b
を載置し、この第2ガラス板1bおよびスペ−サ5の周
りに図略のエポキシ系接着剤を塗布する。この後エポキ
シ系接着剤を硬化させて第1ガラス板1aおよび導電性
区画部材3と、第2ガラス板1bとを一体化する。この
ようにして第1ガラス板1aと第2ガラス板1bとの間
の封入空間Sに上下方向及び左右方向に区画された複数
の区画室S1が形成されたセル部が製作される。なお、
前記第1透明電極2a及び第2透明電極2bには、交流
電源60を備え交流電圧を伝達するためのリ−ド線61
、62が接続されている。そしてさらに、第3電極とな
る導電性区画部材3および前記第2透明電極2bには、
直流電源63を備え直流電圧を伝達するためのリ−ド線
64、65が接続されている。
【0025】このようにして構成された本実施例の電気
泳動表示素子は。その非駆動時に、分散媒7より比重の
大きい電気泳動粒子8が第1図の示すように各区画室S
1内でそれぞれ沈降し、導電性区画部材3の各メッシュ
孔32を形成する水平壁部30の上方平面300(図6
参照)に付着している。従ってこの場合には各区画室S
1の分散媒7内を光が透過するとき、電気泳動表示素子
は、そのほぼ全域において均一した光透過状態にあり、
かつ明るい状態を保持することができる。
【0026】ここにおいて、第1透明電極2aおよび第
2透明電極2bに、周波数500Hz、AC100Vの
交流電圧(正弦波電圧)を印加すると、電界の作用によ
り各電気泳動粒子8が図2および図5に示すように分散
媒7中へ移動し、分散する。このため電気泳動表示素子
は、透光性の分散媒7中に分散した遮光性の電気泳動粒
子8により遮光状態になり、かつ調光される。第1透明
電極2aおよび第2透明電極2bに、周波数500Hz
、AC100Vの交流電圧(正弦波電圧)を印加すると
、電界の作用により各電気泳動粒子8が図2および図5
に示すように分散媒7中へ移動し、分散する。このため
電気泳動表示素子は、透光性の分散媒7中に分散した遮
光性の電気泳動粒子8により遮光状態になり、かつ調光
される。2お、本実施例で用いた周波数および電圧は、
その値を例えば周波数50〜1000Hz、電圧100
〜300Vの範囲内で変更して用いることができる。
【0027】また周波数および電圧の値は、前記範囲よ
り高い場合でも、電気泳動粒子8に与える作用効果は変
らないが、低い場合には、電気泳動粒子8の移動速度が
低下し、明暗コントラストが悪くなる。また、前記交流
電圧を印加した駆動時より第2ガラス板1b上の第2透
明電極2bを負極、導電性区画部材3を正極として、D
C100Vの直流電圧を印加した駆動時に切替えると、
分散媒7中で負に帯電している電気泳動粒子8は、導電
性区画部材3の電気的吸着力により吸引され、かつ図3
および図4に示す位置に素早く移動し、水平壁部30お
よび垂直壁部31に沿って一面に付着する。これによっ
て透光性の分散媒7中に遮光性の電気泳動粒子8の分散
した状態を、積極的に消滅させるので第1ガラス板1a
側あるいは第2ガラス板1b側から入射した光は、各区
画室S1毎の分散媒7中を透過する。
【0028】本実施例の電気泳動表示素子によれば、大
型のものを用いた場合であっても分散媒7中の電気泳動
粒子8が導電性区画部材3により区画された複数の区画
室S1毎に移動するので、その移動距離が極めて微小な
ものとなり、電気泳動粒子が凝集することなく、また前
記両駆動時の切替時における明暗表示を明瞭に、かつ素
早く行うことができる。
【0029】なお、前記実施例においては、電気泳動粒
子8の比重が分散媒7の比重より大きい場合を示したが
、これに限定されるものではなく、逆に電気泳動粒子8
の比重が分散媒7の比重より小さいものを用いることが
できる。この場合には、その非駆動時に電気泳動粒子8
が複数の区画室S1内でそれぞれ浮上って、導電性区画
部材3のメッシュ孔32の下方平面301に付着するこ
と以外は、前記実施例の作用及び効果と同じである。 (第2実施例) 第2実施例の電気泳動表示素子は、図7に示されるよう
に長辺の水平壁部30aと短辺の垂直壁部31aとより
なり、規則正しく同一方向に配列させた長方形のメッシ
ュ孔32aを備えたメッシュ状の導電性区画部材3Aを
用いた以外は、第1実施例の構成と同じである。
【0030】第2実施例では、前記メッシュ孔32aが
長方形であるため、その垂直壁部31aを形成する短辺
の長さと第1実施例の正方形のメッシュ孔を形成する一
辺の長さを同じとすれば、水平壁部30aを形成する長
辺の長さ分、開口面積が増し、直流電圧印加時の光透過
率が高くなる利点がある。 (第3実施例) 第3実施例の電気泳動表示素子は、図8に示されるよう
に長辺の水平壁部30bと短辺の垂直壁部31bとより
なり、上下の列を互いに水平方向にずらして配列させた
長方形のメッシュ孔32bを備えメッシュ状の導電性区
画部材3Bを用いた以外は、第1実施例の構成と同じで
ある。
【0031】第3実施例では、長方形のメッシュ孔32
bが交互に配列されて導電性区画部材3B全体の強度が
増すため、この分、孔壁の厚さを薄くすることができ、
第2実施例の場合よりも若干開口率を増すことができる
。 (第4実施例) 第4実施例の電気泳動表示素子は、図9に示されるよう
に水平壁部30cと、傾斜壁面31cとよりなり、互い
に組合わして配列させた正六角形のメッシュ孔32cを
備えたメッシュ状の導電性区画部材3Cを用いた以外は
、第1実施例の構成と同じである。
【0032】第4実施例では、六角形のメッシュ孔32
cが交互に組合わされているため、第3実施例の場合よ
りさらに強度が増し、開口率を増すことができる。 (第5実施例) 第5実施例の電気泳動表示素子は、図10に示されるよ
うに、垂直方向より約30度傾斜させた第1ガラス板1
aと第2ガラス板1b間に、水平方向に貫通するメッシ
ュ孔32dをもつメッシュ状の導電性区画部材3Dを配
設した以外は、実施例1の構成と同じである。
【0033】また第5実施例の電気泳動表示素子を乗用
車のリヤウインドに用いた場合、図10に示されるよう
に直流電圧を印加してメッシュ状の導電性区画部材3D
に電気泳動粒子8を付着させた駆動時に、乗用車の運転
席から後方視界方向と略平行なメッシュ孔32dにより
後方視界を視認でき、かつ上方よりの入射光は水平壁部
30dにより遮断され車室後部座席に入射しない。
【0034】また駐車に際し図11に示されるように交
流電圧を印加した駆動状態としておくことにより、透光
性の分散媒7は、遮光性の電気泳動粒子8が分散して不
透明となり車室への入射光(太陽光)を遮断でき、車室
の加熱防止にも役立つことができる。 (変形例) 本変形例の電気泳動表示素子は、第1透明電極2aおよ
び第2透明電極2bに交流電圧を印加する代りに、第1
透明電極2aを正極とし、第2透明電極2bを負極とし
て、DC100Vの直流電圧を印加する以外は、第1実
施例の構成および効果と同一である。
【0035】すなわち、本変形例の電気泳動表示素子は
、図12に示されるように第1透明電極2aおよび第2
透明電極2bに、直流電源60aを備え直流電圧を伝達
するためのリ−ド線61a、62aが接続されている。 また前記のように直流電圧を印加することによって電気
泳動粒子8が第1透明電極2aに吸引されてその一面に
付着する。このとき電気泳動表示素子は遮光状態とする
ことができる。
【0036】また、本変形例では、前記直流電圧を印加
した駆動時より前記第1実施例の場合と同じように、第
2ガラス板1b上の第2透明電極2bを負極、メッシュ
状の導電性区画部材3を正極として、DC100Vの直
流電圧を印加した透光駆動時に切替えることができる。 なお、前記第1透明電極2aと第2透明電極2bとの電
極を逆にして用いることもできる。 (第6実施例) 第6実施例の電気泳動表示素子は、図14に示されるよ
うに、メッシュ状の導電性区画部材3Dに付着した電気
泳動粒子8を覆い隠す位置にメッシュ状の不透明部9を
設けたこと以外は、第5実施例の構成と同じである。
【0037】前記不透明部9は、導電性区画部材3の光
透過方向の一端面3a側の第1透明電極2aの表面20
aおよび他端面3b側の第2透明電極2bの表面20b
に、図15に示されるように、導電性区画部材3Dの水
平壁部30dおよび垂直壁部31dのメッシュ線幅L2
(10μm)よりも2〜5μm長い幅L22でニッケル
メッキをメッシュ状領域部分に施すことにより形成させ
たものである。
【0038】従って本第6実施例では第1、第5実施例
と同じ作用効果が得られることに加えて、下記の作用効
果が得られる。すなわち、本第6実施例は、第1透明電
極2aおよび第2透明電極2bに、周波数500Hz、
AC100Vの交流電圧(正弦波電圧)を印加すると、
電界の作用により各電気泳動粒子8が図13に示すよう
に分散媒7中へ移動し、分散する。このため電気泳動表
示素子は、透光性の分散媒7中に分散した遮光性の電気
泳動粒子8により遮光状態になり、かつ調光される。
【0039】また、前記交流電圧を印加した駆動時より
第2ガラス板1b上の第2透明電極2bを負極、導電性
区画部材3Dを正極として、DC100Vの直流電圧を
印加した駆動時に切替えると、分散媒7中で負に帯電し
ている電気泳動粒子8は、導電性区画部材3Dの電気的
吸着力により吸引され、かつ図14および図16に示す
位置に素早く移動し、水平壁部30dおよび垂直壁部3
1dに沿って一面に付着する。これによって透光性の分
散媒7中に遮光性の電気泳動粒子8の分散した状態を、
積極的に消滅させるので第1ガラス板1a側あるいは第
2ガラス板1b側から入射した光は、各区画室S1毎の
分散媒7中を透過する。このとき図16に示されるよう
に、第1透明電極2aの内側表面20aおよび第2透明
電極2bの内側表面20bに形成した不透明部9により
、光りRの透過方向に対し導電性区画部材3の水平壁部
30dおよび垂直壁部31dに付着した電気泳動粒子8
の着色光のにじみが防止できる。
【0040】このため、本第6実施例の電気泳動表示素
子によれば、光りの透過時における光の透過率が第1、
第5実施例の場合よりも約20〜30%向上し、より鮮
明な透過状態が得られ、その視認性をより向上できる。 なお、本第6実施例では導電性区画部材3Dの光りの透
過方向の一端面3a側と他端面3b側の両面(両端)側
にニッケルメッキによる不透明部を形成したが、メッキ
によらず不透明塗料の塗布や、その他の不透明物質を介
在したものを用いることができる。また不透明部9は、
前記一端面3a側と他端面3b側の両端のうちの一方に
形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電気泳動表示素子が非駆動状態に
あり、電気泳動粒子が沈降し透光状態にある場合を示す
縦断面図である。
【図2】第1実施例の電気泳動表示素子が交流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が分散媒中に分散
し調光状態にある場合を示す縦断面図である。
【図3】第1実施例の電気泳動表示素子が直流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が区画室の壁面に
吸着され透光状態にある場合を示す縦断面図である。
【図4】第1実施例におけるメッシュ状の導電性区画部
材を示す部分拡大正面図で、直流電圧を印加した駆動状
態を示す説明図である。
【図5】第1実施例におけるメッシュ状の導電性区画部
材を示す部分拡大正面図で、交流電圧を印加した駆動状
態を示す説明図である。
【図6】第4図におけるI−I′線断面矢視図である。
【図7】第2実施例の電気泳動表示素子におけるメッシ
ュ状導電性区画部材を示す部分拡大正面図で、かつ直流
電圧を印加した駆動状態を示す説明図である。
【図8】第3実施例の電気泳動表示素子におけるメッシ
ュ状導電性区画部材を示す部分拡大正面図で、かつ直流
電圧を印加した駆動状態を示す説明図である。
【図9】第4実施例の電気泳動表示素子におけるメッシ
ュ状導電性区画部材を示す部分拡大正面図で、かつ直流
電圧を印加した駆動状態を示す説明図である。
【図10】第5実施例の電気泳動表示素子を示し、直流
電圧を印加した駆動状態を示す縦断面図である。
【図11】第5実施例の電気泳動表示素子を示し、交流
電圧を印加した駆動状態を示す縦断面図である。
【図12】第1実施例における電気泳動表示素子の変形
例を示す縦断面図である。
【図13】第6実施例の電気泳動表示素子を示し、直流
電圧を印加した駆動状態を示す拡大縦断面図である。
【図14】第6実施例の電気泳動表示素子を示し、交流
電圧を印加した駆動状態を示す拡大縦断面図である。
【図15】第6実施例の電気泳動表示素子における第1
、第2透明電極の内側表面に形成された不透明部を拡大
して示す拡大正面図である。
【図16】光透過時に導電性区画部材の水平壁部および
垂直壁部に付着した電気泳動粒子が不透明部により覆わ
れた状態を拡大して示す拡大正面図である。
【符号の説明】
1a─第1ガラス板              1b
─第2ガラス板2a─第1透明電極         
     2b─第2透明電極3、3A、3B、3C、
3D─メッシュ状の導電性区画部材 S1─区画室                   
 30─水平壁部31─垂直壁部          
        300─上方水平壁部 301─下方水平壁部 4a─第1透明絶縁コート膜      4b─第2透
明絶縁コート膜 5─スペース                   
 60─交流電源63─直流電源          
        7─透光性の分散媒8─遮光性の電気
泳動粒子        9─メッシュ状の不透明部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1透明基板と、該第1透明基板と対向し
    て配置された第2透明基板と、該第1透明基板および該
    第2透明基板にそれぞれ設けられた第1透明電極および
    第2透明電極と、該第1透明基板と該第2透明基板との
    間の封入空間に封入された透光性の分散媒および該分散
    媒中に分散された遮光性の電気泳動粒子とよりなり、第
    1透明電極および第2透明電極に交流電圧あるいは直流
    電圧が印加される電気泳動表示素子であって、前記封入
    空間にはストライプ状またはメッシュ状の導電性区画部
    材が介在し該封入空間は該導電性区画部材により区画さ
    れた複数の区画室をもつとともに該導電性区画部材が第
    3電極を構成し、該第1透明電極あるいは第2透明電極
    の少なくとも一方は該第3電極とともに直流電圧が印加
    されるよう構成されたことを特徴とする電気泳動表示素
    子。
JP3043767A 1990-11-05 1991-03-08 電気泳動表示素子 Pending JPH04212990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043767A JPH04212990A (ja) 1990-11-05 1991-03-08 電気泳動表示素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-300521 1990-11-05
JP30052190 1990-11-05
JP3043767A JPH04212990A (ja) 1990-11-05 1991-03-08 電気泳動表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04212990A true JPH04212990A (ja) 1992-08-04

Family

ID=26383601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3043767A Pending JPH04212990A (ja) 1990-11-05 1991-03-08 電気泳動表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04212990A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5402145A (en) * 1993-02-17 1995-03-28 Copytele, Inc. Electrophoretic display panel with arc driven individual pixels
JP2002090783A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Toshiba Corp 表示素子
WO2009034715A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Isao Ota 粒子移動型表示装置とその製造法
JP2010250325A (ja) * 2000-01-28 2010-11-04 Konica Minolta Holdings Inc 可逆性画像表示媒体
JP2018067021A (ja) * 2004-03-23 2018-04-26 イー インク コーポレイション 光変調器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5402145A (en) * 1993-02-17 1995-03-28 Copytele, Inc. Electrophoretic display panel with arc driven individual pixels
JP2010250325A (ja) * 2000-01-28 2010-11-04 Konica Minolta Holdings Inc 可逆性画像表示媒体
JP2002090783A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Toshiba Corp 表示素子
JP2018067021A (ja) * 2004-03-23 2018-04-26 イー インク コーポレイション 光変調器
WO2009034715A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Isao Ota 粒子移動型表示装置とその製造法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9354470B2 (en) Electro-optic device
US7907327B2 (en) Electrophoretic display device and operating method of the same
KR102457083B1 (ko) 광 투과의 조절을 위한 디바이스
EP0685101B1 (en) Electrophoretic display with arc driven individual pixels
US7304787B2 (en) Electro-optic displays
US4294518A (en) Dual mode light valve display
JPH0823644B2 (ja) 電気泳動表示素子の駆動方法
US20070236777A1 (en) Particle Movement-Type Display Device and Particle Movement-Type Display Apparatus
JP2009244635A (ja) 粒子移動式表示装置及び該粒子移動式表示装置を備えた画像表示装置
JP3189958B2 (ja) 電気泳動表示素子
JPH04212990A (ja) 電気泳動表示素子
JP2705235B2 (ja) 電気泳動表示素子の駆動方法
US20060152472A1 (en) Display and method for driving same
JPH04307523A (ja) 電気泳動表示素子
TW201502674A (zh) 電致變色膜
JP3740268B2 (ja) 電気泳動表示装置
JP2501720Y2 (ja) 電気泳動型調光ガラス
JP2501692Y2 (ja) 電気泳動型調光ガラス
JP2996029B2 (ja) 電気泳動表示素子
JP2501690Y2 (ja) 透過型電気泳動表示素子
KR102660153B1 (ko) 가변 광 투과 디바이스를 위한 구동 방법
JP2541547Y2 (ja) 粒子分散型表示素子
US20180107086A1 (en) Electrophoretic display and driving method thereof
JPH0641219Y2 (ja) 電気泳動表示素子
JP2019129025A (ja) 光学装置