JPH0421283B2 - - Google Patents
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- JPH0421283B2 JPH0421283B2 JP57096125A JP9612582A JPH0421283B2 JP H0421283 B2 JPH0421283 B2 JP H0421283B2 JP 57096125 A JP57096125 A JP 57096125A JP 9612582 A JP9612582 A JP 9612582A JP H0421283 B2 JPH0421283 B2 JP H0421283B2
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高速駆動コイル、低損失コイル等に
用いるリツツ線に係り、特に高信頼度・高性能を
得るのに好適なリツツ線に関する。
用いるリツツ線に係り、特に高信頼度・高性能を
得るのに好適なリツツ線に関する。
従来のリツツ線は、第1図aに示すような導体
1とこれを被覆した絶縁層2からなる素線3を、
第1図bに示すように複数本撚り合せた後、その
外周に接着層4を設けて作成され、円形の仕上り
外形5を有する。
1とこれを被覆した絶縁層2からなる素線3を、
第1図bに示すように複数本撚り合せた後、その
外周に接着層4を設けて作成され、円形の仕上り
外形5を有する。
この素線3の絶縁層2に用いられる材料は、主
としてポリエステル(PEW)、ポリウレタン
(UEW)であるが、これらの材料では耐湿性及び
耐熱性を同時に十分に満足できないという欠点が
ある。即ち、ポリエステルは加水分解を起こすた
め、信頼度上耐湿性に問題がある。一方ポリウレ
タンは、後工程のモールド時等に耐熱・耐圧性の
問題があり、シヨートなどを起こす場合がある。
としてポリエステル(PEW)、ポリウレタン
(UEW)であるが、これらの材料では耐湿性及び
耐熱性を同時に十分に満足できないという欠点が
ある。即ち、ポリエステルは加水分解を起こすた
め、信頼度上耐湿性に問題がある。一方ポリウレ
タンは、後工程のモールド時等に耐熱・耐圧性の
問題があり、シヨートなどを起こす場合がある。
また、第1図bに示すようなリツツ線を用い
て、第2図aに示すような2層巻の駆動コイルを
組立てた場合、高周波損失、絶縁性について問題
がある。即ち、第2図aのA−A断面図を同図b
に、またその部分拡大断面図を第3図に示すが、
巻線間及び層間のギヤツプ長△dは、第1図aに
示すように導体1の径をde、素線3の仕上り径
をdとすると次式で表わされ、 △d=d−de ………(1) △dは素線3の絶縁層2の皮膜厚で決定されて
いる。
て、第2図aに示すような2層巻の駆動コイルを
組立てた場合、高周波損失、絶縁性について問題
がある。即ち、第2図aのA−A断面図を同図b
に、またその部分拡大断面図を第3図に示すが、
巻線間及び層間のギヤツプ長△dは、第1図aに
示すように導体1の径をde、素線3の仕上り径
をdとすると次式で表わされ、 △d=d−de ………(1) △dは素線3の絶縁層2の皮膜厚で決定されて
いる。
ところで、駆動コイルの高速化に対しては、表
皮効果等に基づく高周波損失を低減するため、リ
ツツ線の素線導体径deを小さくする必要がある。
素線3の仕上り径dは、皮膜比A(>1)を用い
て d=Ade ………(2) と表わすと、式(1)、式(2)から、 △d=(A−1)de ………(3) となる。使用されているリツツ線は、素線導体径
deの減少に対して、皮膜比Aがほぼ一定である
ため△dが減少する。その結果、第2図aに示す
駆動コイルにおいては、巻線間・層間の浮遊容量
増加による高周波損失の増大や絶縁性の劣化が起
こるという問題がある。
皮効果等に基づく高周波損失を低減するため、リ
ツツ線の素線導体径deを小さくする必要がある。
素線3の仕上り径dは、皮膜比A(>1)を用い
て d=Ade ………(2) と表わすと、式(1)、式(2)から、 △d=(A−1)de ………(3) となる。使用されているリツツ線は、素線導体径
deの減少に対して、皮膜比Aがほぼ一定である
ため△dが減少する。その結果、第2図aに示す
駆動コイルにおいては、巻線間・層間の浮遊容量
増加による高周波損失の増大や絶縁性の劣化が起
こるという問題がある。
逆に、巻線間・層間のギヤツプ長△dを大きく
するため、素線3の絶縁層2の皮膜厚を大きくす
ると、占積率が減少し直流抵抗が増加するという
問題がある。
するため、素線3の絶縁層2の皮膜厚を大きくす
ると、占積率が減少し直流抵抗が増加するという
問題がある。
以上から、従来のリツツ線を使用した駆動コイ
ルは、その種々の特性が構造上素線絶縁層の皮膜
厚に依存すると共に、その皮膜厚に対して相反す
る傾向をもつため、駆動コイルの高速化に対して
十分な対策がとれないという状況にあつた。
ルは、その種々の特性が構造上素線絶縁層の皮膜
厚に依存すると共に、その皮膜厚に対して相反す
る傾向をもつため、駆動コイルの高速化に対して
十分な対策がとれないという状況にあつた。
本発明は、かかる状況に鑑みて発明されたもの
で、(1)耐湿性・耐熱性の向上、(2)占積率の増加、
(3)コイル巻線間、層間浮遊容量の低減、(4)コイル
巻線間、層間の絶縁性向上を同時に達成するリツ
ツ線を提供することを目的とする。
で、(1)耐湿性・耐熱性の向上、(2)占積率の増加、
(3)コイル巻線間、層間浮遊容量の低減、(4)コイル
巻線間、層間の絶縁性向上を同時に達成するリツ
ツ線を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために絶縁層を
備えた複数本の素線からなるリツツ線であつて、
該素線の絶縁層の皮膜厚が、 de<d≦0.93de0.95 但し、de:素線の導体径、 d:絶縁層を含めた素線の仕上り外径 を満足する厚みとなつており、該複数本の素線の
外周に絶縁皮膜の層が設けてあるリツツ線に特徴
があります。
備えた複数本の素線からなるリツツ線であつて、
該素線の絶縁層の皮膜厚が、 de<d≦0.93de0.95 但し、de:素線の導体径、 d:絶縁層を含めた素線の仕上り外径 を満足する厚みとなつており、該複数本の素線の
外周に絶縁皮膜の層が設けてあるリツツ線に特徴
があります。
以下、本発明を上記4項目の目的との関連から
説明する。
説明する。
(1) 耐湿性・耐熱性の向上
絶縁層として、耐熱性、耐熱性を同時に満足
させる材料がない場合、各々の特性を満足させ
る材料を組み合せて用いることにより、つまり
本発明を用いて素線の絶縁層とリツツ線仕上り
外周の絶縁層のように絶縁層を2層とすること
により、耐湿性、耐熱性を同時に向上させるこ
とができる。
させる材料がない場合、各々の特性を満足させ
る材料を組み合せて用いることにより、つまり
本発明を用いて素線の絶縁層とリツツ線仕上り
外周の絶縁層のように絶縁層を2層とすること
により、耐湿性、耐熱性を同時に向上させるこ
とができる。
(2) 占積率の増加およびコイル巻線間・層間浮遊
容量の低減と絶縁性向上 本発明のように絶縁層を2層設けることによ
り、リツツ線の占積率を従来技術に対して大幅に
増加できることを示す。
容量の低減と絶縁性向上 本発明のように絶縁層を2層設けることによ
り、リツツ線の占積率を従来技術に対して大幅に
増加できることを示す。
第4図a,bは、各々本発明、従来技術による
リツツ線構造の断面図である。条件として、両者
のリツツ線の外径:D0、素線の導体径:de0、絶
縁層の皮膜厚:△a0がそれぞれ等しい場合を考え
る。
リツツ線構造の断面図である。条件として、両者
のリツツ線の外径:D0、素線の導体径:de0、絶
縁層の皮膜厚:△a0がそれぞれ等しい場合を考え
る。
コイルの特性を決める外径D0、導体径de0は、
コイル設計時に与えられる重要なパラメータであ
る。また、第4図aに示した本発明における絶縁
層7の皮膜厚△a0を、従来技術の素線絶縁層2の
皮膜厚△a0と等しくし、リツツ線における絶縁層
の機能を素線のレベルからリツツ線全体のレベル
に移行させて考える。
コイル設計時に与えられる重要なパラメータであ
る。また、第4図aに示した本発明における絶縁
層7の皮膜厚△a0を、従来技術の素線絶縁層2の
皮膜厚△a0と等しくし、リツツ線における絶縁層
の機能を素線のレベルからリツツ線全体のレベル
に移行させて考える。
まず、リツツ線の外径D0、素線の導体径de0
が、本発明、従来技術で等しいことから、各々の
占積率の比は、素線数Ma、Mbで決まり、次式
で表わせる。
が、本発明、従来技術で等しいことから、各々の
占積率の比は、素線数Ma、Mbで決まり、次式
で表わせる。
ηa/ηb=Ma/Mb ………(3)
ただし、
ηa:本発明における占積率
Ma:本発明における素線の本数
ηb:従来技術における占積率
Mb:従来技術における素線の本数
素線をM本撚つた後の仕上り外径Dは、断面構
造から素線絶縁層の皮膜比A、素線の導体径de
との間に、 D=2/√3√Ade ………(4) の関係がある。ただし、素線数Mが3以上で、素
線の撚り方法は同心撚りの場合である。
造から素線絶縁層の皮膜比A、素線の導体径de
との間に、 D=2/√3√Ade ………(4) の関係がある。ただし、素線数Mが3以上で、素
線の撚り方法は同心撚りの場合である。
本発明におけるリツツ線の素線数Maは、第4
図aを用いて △a0=D0−Da/2 ………(5) Da=2/√3√aAade0 ………(6) から、 Ma=3/4(D0−2△a0/Aade0)2 ………(7) と求まる。
図aを用いて △a0=D0−Da/2 ………(5) Da=2/√3√aAade0 ………(6) から、 Ma=3/4(D0−2△a0/Aade0)2 ………(7) と求まる。
第4図bに示した従来技術の場合も同様にし
て、 △a0=d−de0/2 =1/2(Ab−1)de0 ………(8) D0=2/√3√bAbde0 ………(9) から、 Mb=3/4(D0/2△a0+de0)2 ………(10) と求まる。
て、 △a0=d−de0/2 =1/2(Ab−1)de0 ………(8) D0=2/√3√bAbde0 ………(9) から、 Mb=3/4(D0/2△a0+de0)2 ………(10) と求まる。
従つて、占積率の比ηa/ηbは、
ηa/ηb=(1−2△a0/D0)2(1+2△a0/de0)2
・1/Aa 2 ………(11) で表わせる。
・1/Aa 2 ………(11) で表わせる。
式(11)に示す占積率の比ηa/ηbが1以上の値をと
る場合、本発明の目的が達成できる。
る場合、本発明の目的が達成できる。
式(11)から、与えられた△a0、D0、de0に対して
占積率の比ηa/ηbを1以上にする皮膜比Aaは、
次のようになる。
占積率の比ηa/ηbを1以上にする皮膜比Aaは、
次のようになる。
1<Aa≦Aamax ………(12)
ただし、
Aamax=(1−2Δa0/D0)(1+2△a0/de0)
………(13)
従来使用されているリツツ線の一例として、
△a0=0.008mm(JIS規格第2種皮膜厚相
当) de0=0.09mm D0=0.70mm ………(14) を取り上げると、次(13)から、 Aa max=1.15 ………(15) が得られる。
当) de0=0.09mm D0=0.70mm ………(14) を取り上げると、次(13)から、 Aa max=1.15 ………(15) が得られる。
皮膜比Aが、JIS規格第2種、第3種で各々
1.18、1.13であることから、本発明において素線
絶縁層2の皮膜比1.13(第3種)、リツツ線仕上り
絶縁層7の皮膜比1.18(第2種)とすると、占積
率の比ηa/ηbの値は1.04となり、占積率の増加を
図れる。
1.18、1.13であることから、本発明において素線
絶縁層2の皮膜比1.13(第3種)、リツツ線仕上り
絶縁層7の皮膜比1.18(第2種)とすると、占積
率の比ηa/ηbの値は1.04となり、占積率の増加を
図れる。
ところで、従来技術の場合、リツツ線を構成す
る素線絶縁層2の皮膜厚は、信頼度、特性の面か
ら占積率が低下しても一定の大きさが必要であつ
た。しかし、本発明のように絶縁層を2つ組合せ
る構造の場合、素線の絶縁層2の皮膜厚は、素線
間の絶縁性を確保できればよく、コイル巻線間・
層間の浮遊容量低減や絶縁性向上はリツツ線仕上
り絶縁層7で満足させることができる。
る素線絶縁層2の皮膜厚は、信頼度、特性の面か
ら占積率が低下しても一定の大きさが必要であつ
た。しかし、本発明のように絶縁層を2つ組合せ
る構造の場合、素線の絶縁層2の皮膜厚は、素線
間の絶縁性を確保できればよく、コイル巻線間・
層間の浮遊容量低減や絶縁性向上はリツツ線仕上
り絶縁層7で満足させることができる。
一方、素線間の電位差は、リツツ線の特徴から
ほぼ零であるため、素線の絶縁層2の皮膜厚は十
分小さくてもよいということになる。
ほぼ零であるため、素線の絶縁層2の皮膜厚は十
分小さくてもよいということになる。
以上から、本発明のように絶縁層を2つ組合せ
る構造の場合、従来技術で信頼度、特性の面から
不可能であつた素線の絶縁層2の皮膜厚を大幅に
小さくすることができる。
る構造の場合、従来技術で信頼度、特性の面から
不可能であつた素線の絶縁層2の皮膜厚を大幅に
小さくすることができる。
従つて、前記した式(14)の条件に対して、素
線の絶縁層2の皮膜比Aaの値を1.13から1の近傍
(第3種未満)にすると、式(11)から、占積率の比
ηa/ηbは1.3とすることができる。つまり、リツ
ツ線に要求される信頼度・特性を向上させなが
ら、占積率の大幅な増加も出来る。
線の絶縁層2の皮膜比Aaの値を1.13から1の近傍
(第3種未満)にすると、式(11)から、占積率の比
ηa/ηbは1.3とすることができる。つまり、リツ
ツ線に要求される信頼度・特性を向上させなが
ら、占積率の大幅な増加も出来る。
以下、本発明の実施例を説明する。
第5図は本発明の第1の実施例であり、銅導体
1をポリウレタン絶縁層2で被覆した素線3を、
複数本撚り合せた後、その外周にハイボン接着層
4を設け、さらにその外周にポリエステル絶縁層
7を被覆し、仕上り外形5を有するリツツ線の断
面図である。
1をポリウレタン絶縁層2で被覆した素線3を、
複数本撚り合せた後、その外周にハイボン接着層
4を設け、さらにその外周にポリエステル絶縁層
7を被覆し、仕上り外形5を有するリツツ線の断
面図である。
本実施例のように絶縁層を2層設けることによ
り、従来技術に対して構造上自由度が1つ増加す
るため、巻線間・層間の浮遊容量や絶縁性の向上
は、リツツ線外周に設けたポリエステル絶縁層7
の皮膜厚を増加させ、一方占積率の増加は素線3
のポリウレタン絶縁層2の皮膜厚を減少させるこ
とにより達成し、従来技術の本質的な問題点を解
決することができる。
り、従来技術に対して構造上自由度が1つ増加す
るため、巻線間・層間の浮遊容量や絶縁性の向上
は、リツツ線外周に設けたポリエステル絶縁層7
の皮膜厚を増加させ、一方占積率の増加は素線3
のポリウレタン絶縁層2の皮膜厚を減少させるこ
とにより達成し、従来技術の本質的な問題点を解
決することができる。
また、耐湿性・耐熱性の向上は、耐湿性に優れ
たポリウレタン絶縁層2と耐熱性に優れたポリエ
ステル絶縁層7の2層構造により向上させてい
る。
たポリウレタン絶縁層2と耐熱性に優れたポリエ
ステル絶縁層7の2層構造により向上させてい
る。
第6図は、本発明の第2の実施例であり、第5
図に示した実施例において、ポリウレタン絶縁層
2の皮膜厚をJIS規格第3種未満としたポリウレ
タン絶縁層8を有するリツツ線の断面図である。
本実施例のように絶縁層を2層設け、かつ素線3
の絶縁層の皮膜厚を小さくすることにより、第4
図に示した実施例よりも占積率が大幅に増加す
る。
図に示した実施例において、ポリウレタン絶縁層
2の皮膜厚をJIS規格第3種未満としたポリウレ
タン絶縁層8を有するリツツ線の断面図である。
本実施例のように絶縁層を2層設け、かつ素線3
の絶縁層の皮膜厚を小さくすることにより、第4
図に示した実施例よりも占積率が大幅に増加す
る。
第7図は、本発明の第3の実施例であり、銅導
体1をポリウレタン絶縁層8で被覆し、その外周
に熱可塑性樹脂であるハイボン諏着層9を被覆し
た素線3を、複数本撚り合せた後、加熱により各
素線を軟化融着させて固定し、その仕上り外周に
ハイボン接着層4を設け、さらにその外周にポリ
エステル絶縁層7を被覆したリツツ線の断面図で
ある。本実施例のように、絶縁層を2層設け、素
線3の絶縁層の皮膜厚を小さくし、かつ、素線間
の固定を行うことにより、第2図aに示したよう
なコイル成形時に、特に角部の変形を防止する効
果を有する。
体1をポリウレタン絶縁層8で被覆し、その外周
に熱可塑性樹脂であるハイボン諏着層9を被覆し
た素線3を、複数本撚り合せた後、加熱により各
素線を軟化融着させて固定し、その仕上り外周に
ハイボン接着層4を設け、さらにその外周にポリ
エステル絶縁層7を被覆したリツツ線の断面図で
ある。本実施例のように、絶縁層を2層設け、素
線3の絶縁層の皮膜厚を小さくし、かつ、素線間
の固定を行うことにより、第2図aに示したよう
なコイル成形時に、特に角部の変形を防止する効
果を有する。
なお、第6図及び第7図にて説明したポリウレ
タン絶縁層8の皮膜厚について説明する。
タン絶縁層8の皮膜厚について説明する。
第1図aに示したように、導体1の径をde、
この導体1に絶縁層2を施した素線3の仕上り外
径をdとすると、仕上り外径dは皮膜比Aに関係
する定数B、mを用いて、 d=B・dem で表わされ、第3種の絶縁層を施した素線におい
ては、 0.93de0.95<d<0.90de0.88 で示される。即ちこの領域を第8図においてUで
示している。なお第8図において、横軸は導体径
de(mm)であり、縦軸は仕上り外径d(mm)であ
る。
この導体1に絶縁層2を施した素線3の仕上り外
径をdとすると、仕上り外径dは皮膜比Aに関係
する定数B、mを用いて、 d=B・dem で表わされ、第3種の絶縁層を施した素線におい
ては、 0.93de0.95<d<0.90de0.88 で示される。即ちこの領域を第8図においてUで
示している。なお第8図において、横軸は導体径
de(mm)であり、縦軸は仕上り外径d(mm)であ
る。
そして、第6図及び第7図に示したJIS規格第
3種未満の皮膜厚とは、第8図においては領域V
で示され、この場合の仕上り外径dは、 de<d≦0.93de0.95 で表わされるものである。
3種未満の皮膜厚とは、第8図においては領域V
で示され、この場合の仕上り外径dは、 de<d≦0.93de0.95 で表わされるものである。
本発明によれば、(1)耐湿性・耐熱性の向上、(2)
占積率の増加、(3)コイル巻線間・層間浮遊容量の
低減、(4)コイル巻線間・層間の絶縁性向上を同時
に達成できる高性能・高信頼性リツツ線を提供す
るので、従来技術で困難とされていた駆動コイル
の高速化に対する問題点を解決することができる
ものである。
占積率の増加、(3)コイル巻線間・層間浮遊容量の
低減、(4)コイル巻線間・層間の絶縁性向上を同時
に達成できる高性能・高信頼性リツツ線を提供す
るので、従来技術で困難とされていた駆動コイル
の高速化に対する問題点を解決することができる
ものである。
第1図a及び第1図bは従来のリツツ線を構成
する素線及びリツツ線の断面図である。第2図a
はリツツ線を用いて形成される駆動コイルの斜視
図、第2図bは第2図aのA−A線断面図、第3
図は、第2図bの一部を拡大した断面図である。
第4図a及び第4図bは、それぞれ本発明及び従
来リツツ線の一部拡大断面図である。第5図、第
6図及び第7図は本発明によるリツツ線の3つの
実施例の断面図である。第8図は素線の導体径と
仕上り外径の関係図である。 1…導体、2…素線絶縁層、3…素線、4…リ
ツツ線接着層、7…リツツ線絶縁層、9…素線接
着層。
する素線及びリツツ線の断面図である。第2図a
はリツツ線を用いて形成される駆動コイルの斜視
図、第2図bは第2図aのA−A線断面図、第3
図は、第2図bの一部を拡大した断面図である。
第4図a及び第4図bは、それぞれ本発明及び従
来リツツ線の一部拡大断面図である。第5図、第
6図及び第7図は本発明によるリツツ線の3つの
実施例の断面図である。第8図は素線の導体径と
仕上り外径の関係図である。 1…導体、2…素線絶縁層、3…素線、4…リ
ツツ線接着層、7…リツツ線絶縁層、9…素線接
着層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絶縁層を備えた複数本の素線からなるリツツ
線であつて、該素線の絶縁層の皮膜厚が、 de<d≦0.93de0.95 但し、de:素線の導体径、 d:絶縁層を含めた素線の仕上り外径 を満足する厚みとなつており、該複数本の素線の
外周に絶縁皮膜の層が設けてあることを特徴とす
るリツツ線。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9612582A JPS58214216A (ja) | 1982-06-07 | 1982-06-07 | リツツ線 |
US06/500,903 US4546210A (en) | 1982-06-07 | 1983-06-03 | Litz wire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9612582A JPS58214216A (ja) | 1982-06-07 | 1982-06-07 | リツツ線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58214216A JPS58214216A (ja) | 1983-12-13 |
JPH0421283B2 true JPH0421283B2 (ja) | 1992-04-09 |
Family
ID=14156658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9612582A Granted JPS58214216A (ja) | 1982-06-07 | 1982-06-07 | リツツ線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58214216A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH656891A5 (de) * | 1983-12-15 | 1986-07-31 | Ciba Geigy Ag | Unsymmetrische 1:2-chromkomplexfarbstoffe. |
JPS6366804A (ja) * | 1986-09-06 | 1988-03-25 | 株式会社フジクラ | 集合絶縁電線 |
JP2521208Y2 (ja) * | 1990-08-20 | 1996-12-25 | 株式会社ソディック | 放電加工機用電線 |
JPH04124712U (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-13 | サンケン電気株式会社 | マグネツトワイヤ |
JP4098685B2 (ja) * | 2003-08-13 | 2008-06-11 | 双信電機株式会社 | 撚り線の電線、コイル、及びノイズフィルタ装置 |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS5025631A (ja) * | 1973-07-05 | 1975-03-18 | ||
JPS5118873A (en) * | 1974-06-27 | 1976-02-14 | Philips Nv | Fukusuno senoyoriawasetenaru ritsutsuwaiya oyobi sonoseizohoho |
-
1982
- 1982-06-07 JP JP9612582A patent/JPS58214216A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5025631A (ja) * | 1973-07-05 | 1975-03-18 | ||
JPS5118873A (en) * | 1974-06-27 | 1976-02-14 | Philips Nv | Fukusuno senoyoriawasetenaru ritsutsuwaiya oyobi sonoseizohoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58214216A (ja) | 1983-12-13 |
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