JPH04211481A - ポリウレタン組成物からなる塗料 - Google Patents

ポリウレタン組成物からなる塗料

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JPH04211481A
JPH04211481A JP3052667A JP5266791A JPH04211481A JP H04211481 A JPH04211481 A JP H04211481A JP 3052667 A JP3052667 A JP 3052667A JP 5266791 A JP5266791 A JP 5266791A JP H04211481 A JPH04211481 A JP H04211481A
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JP
Japan
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ipdi
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Application number
JP3052667A
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English (en)
Inventor
Toyokazu Yanagii
豊和 楊井
Toshihide Maruyama
丸山 俊秀
Kiyokazu Murata
清和 村田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はある特定の製法で製造さ
れたジイソシアネ−ト化合物を使用したポリウレタン組
成物からなる塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、そのすぐれた特性から
他の成分を適宜混合するかまたは、他の化合物と反応さ
せた組成物として塗料用途に用いられている。
【0003】例えば、■ヒドロキシ基含有(メタ)アク
リレ−トと反応させた紫外線あるいは電子線で硬化可能
なウレタン(メタ)アリレ−ト樹脂からなり、光ファイ
バ−、大型ブラウン管、化粧品の容器用の硬化性塗料、
■ポリエステル変性エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタ
ジエン樹脂、グリシジル基含有アクリル樹脂と反応させ
て得られ、自動車ボデイ−、建築用骨材、アルキサッシ
などの下塗りに用いられる陰極析出型電着型塗料、■自
動車のバンパ−、,ホイルキャップなどのサ−モプラス
ト成形体、家具、ドア、事務用品の木質部などの木工製
品に用いられるポリウレタン塗料、■電気製品の外函(
冷蔵庫、オ−デイオ製品、VTRなどの)、金属製自動
車部品、ブラインド、屋根・壁材などを塗装する金属塗
装用1液型焼き付けウレタン塗料■イソシアネ−ト化合
物をイソシアヌレ−ト化、ビュレット化、アロハネ−ト
化して得られるポリイソシアネ−ト化合物あるいは低分
子量のジオ−ル、トリオ−ルと反応させて得られたイソ
シアネ−トアダクト体とヒドロキシ基含有アクリル樹脂
、ポリエステル樹脂からなり、自動車補修、自動車部品
、木工製品などに用いる2液型アクリルウレタンまたは
ポリエステルウレタン塗料■洗濯機などの家電製品や事
務用品などの外箱に用いるウレタン粉体塗料、ウレタン
プレポリマ−を用いて橋梁、鉄骨、自動車のボデイの中
塗りなどに用いられる防錆塗料などが挙げれる。
【0004】これらウレタン塗料は一般的にはポリイソ
シアネ−ト化合物とポリエ−テルポリオ−ルやポリエス
テルポリオ−ルあるいは低分子量の多価アルコ−ルなど
のポリオ−ルを用いて、また必要により活性水素化合物
を鎖延長剤として加え、重付加反応によって合成される
【0005】そのうち、ポリイソシアネ−ト化合物は、
特殊な構造のものを除き、工業的には大部分のものがポ
リアミンをホスゲンで直接イソシアネ−ト化して製造さ
れている。すなわち、出発原料の少くとも一つが製造工
程のいずれかで有毒なホスゲンを使用することにより製
造されていることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記各種の塗料分野に
おいて、主成分の一つであるポリウレタンの耐候性、耐
食性、耐熱性は重要な物性であり、これらの物性がより
改善されたポリウレタンの出現が待たれていた。
【0007】前記のように、出発原料の少くとも一つが
製造工程中のいずれかで有毒なホスゲンを使用すること
により製造されたものの場合、それを使用してポリウレ
タンを製造すると製品中に必然的に塩素化合物が混入し
たままとなる。
【0008】塩素化合物が混入しているポリウレタンを
使用すると上記のような各物性の中で特に耐候性、耐食
性に影響が出てくる。
【0009】通常、ポリアミンをホスゲンで直接イソシ
アネ−ト化することにより製造されたジイソシアネ−ト
化合物中には数百ppmの濃度で未反応のホスゲン、反
応の副生物であるクロルフォルメ−トあるいは反応中間
体であるモノおよびジカルバモイルクロライド化合物等
各種の塩素化合物が混入している。しかも経済的な方法
でこの塩素化合物を除去することができない。
【0010】また、ホスゲンを使用して製造されたジア
ルキルカ−ボネ−トとジアミンにより製造されたウレタ
ン化合物を熱分解して製造されたジイソシアネ−ト化合
物中にも前記ホスゲン法により製造されたジイソシアネ
−ト化合物より含有量は少ないが、それでも数十ppm
の濃度で各種の塩素化合物が混入している。
【0011】したがって、耐候性、耐食性におよぼす影
響はかなり軽減されるが、完全に改善される訳ではない
。本発明者らは鋭意検討した結果、実質的に出発原料の
製造工程中のどこにもホスゲンを用いずに製造されたジ
イソシアネ−ト化合物を用いて製造されたポリウレタン
組成物からなる塗料が耐侯性、耐食性、耐熱性の点で極
めてすぐれていることを見出だし、本発明に至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、「
実質的に工程中でホスゲンを用いずに製造されたジアル
キルカ−ボネ−トとジアミンとから製造されるジイソシ
アネ−ト化合物を用いて製造されたポリウレタン組成物
からなる塗料」である。
【0013】本発明に用いられるジイソシアネ−ト化合
物は、ホスゲンを用いずに製造されたジメチルカ−ボネ
−トに代表されるジアルキルカ−ボネ−トとジアミンと
を反応させてイソシアネ−ト化することにより製造され
たものである。
【0014】本明細書においてしばしば述べる「ホスゲ
ンを使用しない・・・」ということは出発原料の一つで
あるジアルキルカ−ボネ−トを製造する段階においても
ホスゲンを使用しないことを意味する。
【0015】因みに、ジアルキルカ−ボネ−トを製造す
る段階でホスゲンを使用するプロセス(特公昭62−8
53500号、特開昭60−197639号、特開昭6
1−118349号公報等)もあるが、当然のことなが
らこれは本発明の範囲には含まれない。
【0016】これに対し、本発明で用いるイソシアネ−
ト化合物は、ホスゲンを工程中で一切使用しない方法で
製造されたものであるため、実質的にホスゲンに由来す
る塩素化合物を含有せず、その結果、塩素化合物のもた
らす物性への悪影響が極めて少なく、本発明の目的が達
成される。
【0017】前記のようにジアルキルカ−ボネ−トは、
かつて、ホスゲンを原料として用いて製造されていたが
、今日では一酸化炭素を原料とする製造も実施され、ま
た、新しい工業化技術も確立されつつある。塩素を持ち
込まないようにするために、ホスゲンを使用せずに製造
されたジアルキルカ−ボネ−トを用いることが、本発明
のためには必須である。ホスゲンを使用せずにジアルキ
ルカ−ボネ−トを製造する方法は特開昭63−5752
2号公報、特開昭63−72650号公報、特開昭63
−72651号公報、特開平01−287062号公報
、特公昭60−58739号公報、特公昭56−802
0号公報、特公昭60−23662号公報、特公昭61
−8816号公報、特公昭61−43338号公報、特
公昭63−38018号公報、特公昭62−8113号
公報、特公昭61−26977号公報、特開昭60−9
4943号公報、特開昭60−11443号公報、特開
昭60−181051号公報等に開示されている。
【0018】また、ホスゲンを使用せずにジアルキルカ
−ボネ−トを製造する別の方法としては、まず、アルキ
レンオキサイドと二酸化炭素とを出発原料としてアルキ
レンカ−ボネ−トを合成して、これをさらにメタノ−ル
と反応させてジメチルカ−ボネ−トを得る方法である。
【0019】アルキレンオキサイドと二酸化炭素とを出
発原料としてアルキレンカ−ボネ−トを合成する方法は
例えば、特公昭48−27314号公報、特開昭51−
13720号公報、特開昭51−19722号公報、特
開昭51−19723号公報、特開昭51−11876
3号公報、特開昭59−128382号公報などに開示
されている。
【0020】また、アルキレンカ−ボネ−トとアルコ−
ルからジアルキルカ−ボネ−トを合成する方法は例えば
、特公昭60−22697号公報、特公昭60−226
98号公報、特公昭61−4381号公報、特公昭56
−40708号公報、特公昭61−16267号公報、
特公昭60−27658号公報、特公昭59−2854
2号公報および特願平1−178347号明細書、特願
平1−178348号明細書などに開示されている。
【0021】勿論これらの方法によって得られたジアル
キルカ−ボネ−トも本発明に適用可能である以下にホス
ゲンを使用せずジアルキルカ−ボネ−トを製造する具体
的な製造方法について記載されている特開平01−28
7062号公報の方法を代表にして述べる。
【0022】この方法の出発物質は一酸化炭素とアルコ
−ルと酸素で、これらを触媒の存在下、常圧または加圧
下で反応せしめる方法である。
【0023】使用される触媒は二価の銅塩で、具体的に
は酢酸銅、ピバリン酸銅、安息香酸銅等カルボン酸の銅
塩、臭化水素酸銅、炭酸銅、フェノ−ル類の銅塩等の弱
酸の銅塩および塩化第二銅、臭化第二銅、のようなハロ
ゲン化物等である。
【0024】これら二価の銅塩の使用量はアルコ−ル1
リットル当たり1〜3000ミリmol、好ましくは、
10〜1000ミリmolである。
【0025】上記の触媒にさらにアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物を併用する。
【0026】アルカリ土類金属の具体的な例はベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、バリウムであり、それ
らの塩化物、ヨウ化物、酢酸塩等が使用される。アルカ
リ土類金属化合物の使用量は二価の銅塩に対して1/1
0モル倍〜10モル倍が好ましく、触媒系においてハロ
ゲンの銅に対する原子比(ハロゲン/銅)を1/2より
大きく2より小さい範囲で使用することが好ましい。
【0027】使用される触媒は上記の二価の銅塩だけで
なく、ルテニウム、パラジウム、ロジウムのような白金
族化合物を併用することもできる。
【0028】これらはハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩の
形態で使用される。
【0029】ただし、塩化物を触媒として使用する場合
、得られるジアルキルカ−ボネ−ト中の塩素濃度はやや
高めになる。
【0030】しかしながら、各段階で除去されるためジ
イソシアネ−ト化合物中にはほとんど存在しなくなる。
【0031】これら白金族化合物を併用する場合は二価
の銅塩に対して等モル以下、好ましくは、1/10モル
以下である。
【0032】この方法の出発原料の一つであるアルコ−
ルとしてはメタノ−ル、エタノ−ルのような脂肪族アル
コ−ル、さらには芳香族のアルコ−ル等も使用し得る。
【0033】これら各種アルコ−ルの中でメタノ−ルが
最も好ましい。
【0034】メタノ−ルを使用した場合に得られるジア
ルキルカ−ボネ−トはジメチルカ−ボネ−トである。ア
ルコ−ル以外のこの方法の出発物質は一酸化炭素と酸素
であるが、これらは特に高い純度を必要とする訳ではな
く、窒素、アルゴン、二酸化炭素等反応において不活性
なガスで希釈したものを使用してもよい。
【0035】反応は1〜100気圧で行われるが、不活
性ガスで反応系内を希釈する場合、一酸化炭素の分圧は
0.1〜10気圧、酸素の分圧は0.1〜10気圧にす
るのがよい。
【0036】反応温度は20〜250℃の範囲で行うの
が好ましい。
【0037】以上のようにして製造されたジアルキルカ
−ボネ−ト中の塩素分は塩素化合物(ハロゲン化銅等)
を触媒として製造した場合でも高々15ppmであり、
以下に述べるジアミンとの反応によりジイソシアネ−ト
化合物を製造した場合のジイソシアネ−ト化合物中の塩
素分もさらに小さい値となる。なお、ホスゲンを用いて
製造したジアルキルカ−ボネ−ト中の塩素分は150〜
600ppmであることが知られている。
【0038】したがって、この程度の塩素含有量を有す
るジアルキルカ−ボネ−トをジアミンと反応させること
によりジイソシアネ−ト化合物を製造した場合、得られ
るジイソシアネ−ト化合物中の塩素分は15〜60pp
m、すなわち、ジアルキルカ−ボネ−ト中の塩素の10
%程度がジイソシアネ−ト化合物中に持ち越される。そ
の他、実質的に工程中でホスゲンを用いずにジアルキル
カ−ボネ−トを製造する方法としては商業化された方法
ではないが、以下のような先行技術もある。たとえば、
特公昭56−8020号、特公昭61−8816号等で
ある。
【0039】これらはいずれも出発原料は一酸化炭素と
アルコ−ルと酸素であるが、使用する触媒の組み合わせ
が前記4件の特開昭公報や特願昭明細書に記載されてい
る技術とはやや異なっている。
【0040】もちろんこれらの方法で製造されたジアル
キルカ−ボネ−トを使用しても本発明のポリウレタン組
成物からなる塗料を製造することが可能である。
【0041】次にジアルキルカ−ボネ−トとジアミンと
から製造されたウレタン化合物を熱分解してジイソシア
ネ−ト化合物を製造する方法について述べる。
【0042】最近開示された(特開昭64−85956
)が、ジアミンをジメチルカ−ボネ−トでイソシアネ−
ト化する製造技術として紹介されているが、その中に記
載されている技術の一つを本発明の塗料に用いるジイソ
シアネ−ト化合物の製造方法として利用することができ
る。
【0043】特開昭64−85956号公報に開示され
ている技術をさらに詳しく説明すれば以下の通りである
。すなわち、アルカリ触媒の存在下、ジアミンとジメチ
ルカ−ボネ−トとを反応させて対応するウレタン化合物
を合成する第一段反応、次いで該当ウレタン化合物を高
沸点溶媒中でマンガン、モリブデン、タングステン、亜
鉛の群から選ばれる1以上の化合物触媒存在下、1〜7
00Torrの減圧下で熱分解させ、対応するジイソシ
アネ−ト化合物化合物を得る第二段反応、の2つの工程
により本発明に用いることができるジイソシアネ−ト化
合物を製造する方法である。
【0044】ジメチルカ−ボネ−トは、ホスゲンによら
ずに作られたものを用いる必要があり、一酸化炭素とメ
タノ−ルを原料として製造されたジメチルカ−ボネ−ト
は、安価でもあり、好ましい出発原料である。
【0045】アミン化合物は、化学的反応性から、脂肪
族アミン化合物と芳香族アミン化合物に分類される。脂
肪族アミン化合物は、アルカリ触媒で反応が速く、この
方法には、好適に用いられる。
【0046】脂肪族アミンは、分子内に脂環式骨格を有
する脂環式アミン化合物と、鎖状の骨格を持つ鎖状脂肪
族アミンに分類される。
【0047】この方法に用い得るアミン化合物としては
、以下のようなアミンを例として上げることが出来る。 脂環式アミンとしては、イソホロンジアミン、1,3−
ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、水素化
ジアミノジフェニルメタン、水素化トルイレンジアミン
、水素化ナフタレンジアミンなどがある。
【0048】イソホロンジアミンには、アミノ基−NH
2 とアミノメチル基−CH2 NH2 がシクロヘキ
サン環において、シス位にあるものとトランス位にある
ものがあるが、どちらの異性体も原料として用いられ、
市販のイソホロンジアミンのように、シス体、トランス
体の混合物であっても何ら差支えない。
【0049】アミノ基が飽和の炭素に結合しているジア
ミンで骨格内に芳香環を有していても原料として好まし
く用いられ、キシリレンジアミン等を例として挙げるこ
とができる。
【0050】鎖状脂肪族アミンとしてはエチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、1、1
2−ジアミノドデカンなどが挙げられる。
【0051】芳香族アミンは脂肪族アミンと比較して第
一段反応の空時収率、または収率が劣るが、これもウレ
タン化してこの方法の原料として用い得る。
【0052】例として、ジアミノジフェニルメタン、ト
ルイレンジアミン、フェニレン−1,3−ジアミン、フ
ェニレン−1,4−ジアミン、ナフタレンジアミンなど
が挙げられる。
【0053】全てのアミンについてエ−テル結合、スル
ホン基、カルボニル基、ハロゲン基など安定な基を骨格
中に含んでいても差し支えはない。
【0054】また、第1段反応において触媒として使用
される塩基性物質はアルカリ金属、アルカリ土類金属の
アルコラ−トであって、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、バリウムのメチラ−ト、エチラ−ト、
タ−シャリブチラ−ト等をその例として挙げることがで
きる。
【0055】アルカリ触媒の使用量は、触媒の活性に応
じて、反応が実用的な時間で完結するよう決定される。 ナトリウムメチラ−トの場合、反応粗液中0.001〜
5重量%、好ましくは0.1〜3重量%の添加で反応が
進行する。
【0056】反応温度は0℃から反応粗液の沸点までの
範囲で選ぶことが実用的に可能であるが、低温では反応
が遅く、高温では副生するメタノ−ルの沸とうが激しく
なることから、30℃〜80℃の範囲で選ぶことが好ま
しい。
【0057】原料が固体の場合や、生成するウレタン化
合物の析出を防止したい場合は溶媒を用いても差支えな
く、たとえばメタノ−ル、エタノ−ル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエンなど原料及び生
成物に対して不活性である溶剤を用いることが出来る。
【0058】塩基性触媒はウレタン化合物と一緒に加熱
されるとウレタン化合物をさらに変化させて目的外の高
沸点物に変化させるので、第一段の反応後、塩基性触媒
の中和を行う。
【0059】中和後の反応物粗液から、ウレタン化合物
を蒸留、晶析、水洗、再沈等の一般的精製方法で必要な
純度まで精製して取り出す。
【0060】ウレタン化合物は、原料として使用するジ
アミンに対応して、次のようなウレタンが得られる。3
−メトキシカルボニルアミノメチル−3,5,5−トリ
メチル−1−メトキシカルボニルアミノシクロヘキサン
、1,3−ビス(メトキシカルボニルアミノ)シクロヘ
キサン、1,4−ビス(メトキシカルボニルアミノ)シ
クロヘキサン、1,3−ビス(メトキシカルボニルアミ
ノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(メトキシカ
ルボニルアミノメチル)シクロヘキサン、ビス(メトキ
シカルボニルアミノシクロヘキシル)メタン、メチルビ
ス(メトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサン、ビス
(メトキシカルボニルアミノ)デカリン、ビス(メトキ
シカルボニルアミノメチル)ベンゼン、ビス(メトキシ
カルボニルアミノ)エタン、ビス(メトキシカルボニル
アミノ)ヘキサン、2,2,4−トリメチルビス(メト
キシカルボニルアミノ)ヘキサン、2,4,4−トリメ
チルビス(メトキシカルボニルアミノ)ヘキサン、1,
4−ビス(メトキシカルボニルアミノ)ブタン、1,1
2−ビス(メトキシカルボニルアミノ)ドデカン、ビス
(メトキシカルボニルアミノフェニル)メタン、ビス(
メトキシカルボニルアミノ)トルエン、1,3−ビス(
メトキシカルボニルアミノ)ベンゼン、1,4−ビス(
メトキシカルボニルアミノ)ベンゼン、ビス(メトキシ
カルボニルアミノ)ナフタレン等をあげることができる
【0061】これらの化合物を第2段反応である熱分解
により収率よくイソシアネ−ト化合物に転換させること
が出来る。
【0062】これらのウレタン化合物を、マンガン、モ
リブデン、タングステン、亜鉛の金属単体、または無機
化合物、または有機化合物の存在下、減圧下、不活性溶
媒中で熱分解することによりアルコ−ルの脱離が起き、
原料ウレタンの骨格に対応したジイソシアネ−ト化合物
が生成する。
【0063】たとえば、イソホロンジイソシアネ−ト、
シクロヘキサン−1,3−ジイソシアネ−ト、シクロヘ
キサン−1,4−ジイソシアネ−ト、1,3−ビス(イ
ソシアナ−トメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(
イソシアナ−トメチル)シクロヘキサン、水素化ジフェ
ニルメタンジイソシアネ−ト、水素化トルイレンジイソ
シアネ−ト、水素化ナフタレンジイソシアネ−ト、キシ
リレンジイソシアネ−ト、エチレンジイソシアネ−ト、
ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、2,4,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、テトラメチ
レンジイソシアネ−ト、ドデカン−1,12−ジイソシ
アネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、トルイ
レンジイソシアネ−ト、フェニレン−1,3−ジイソシ
アネ−ト、フェニレン−1,4−ジイソシアネ−ト、ナ
フタレンジイソシアネ−ト等のイソシアネ−ト化合物が
生成する。
【0064】触媒として用いられる化合物としては、特
開昭64−85956号公報に開示されているもの、す
なわち、金属マンガン、酸化マンガン(MnO、又はM
n2 O3 )塩化マンガン、硫酸マンガン、リン酸マ
ンガン、ホウ酸マンガン、炭酸マンガン、酢酸マンガン
、ナフテン酸マンガン、マンガン(2)アセチルアセト
ナ−ト、マンガン(3)アセチルアセトナ−ト、金属モ
リブデン、三酸化モリブデン、モリブデンアセチルアセ
トナ−ト(MoO2  (acac) 2 )二酸化モ
リブデン、金属タングステン、タングステンヘキサカル
ボニル、無水タングステン酸、タングステン酸等だけで
なくその他ウレタン化合物の熱分解触媒として用いられ
るものならほとんどの触媒が使用可能である。
【0065】これらは含水塩の形でも、また無水物でも
用いることが出来る。
【0066】工業的に入手が容易であること、安価であ
ること、活性の高さから、亜鉛のハロゲン化物、塩化マ
ンガン、硫酸マンガン、酢酸マンガン、ナフテン酸マン
ガンが特に適している。
【0067】特に、酢酸マンガンは反応粗液中、低濃度
で充分な活性を有しているため好ましい。
【0068】触媒の使用量は、通常、溶媒中の触媒量が
0.0005重量%から5重量%の領域が最も好ましい
【0069】反応温度は150℃より低いとイソシアネ
−ト化合物の発生が遅くなって実用的でなく、300℃
より高いと工業的に実施しにくく不利となる。溶媒は、
イソシアネ−ト化合物及びウレタン化合物に対し不活性
であることが必要で、脂肪族化合物、芳香族化合物、ア
ルキル化芳香族化合物、エ−テル化合物等から選んで用
いることが出来る。ハロゲン基等の不活性な基を含んで
いても溶媒として差支えない。
【0070】また、イソシアネ−ト化合物と沸点が近接
していない溶媒は精製分離しやすく、好ましい。
【0071】溶媒の沸点は、生成するイソシアネ−ト化
合物より低いものはイソシアネ−ト化合物とともに留出
し、実用上工程が複雑になって不利であり、生成するイ
ソシアネ−ト化合物より高沸点のものが好ましい。
【0072】反応は、反応系より生成するイソシアネ−
ト化合物が留出してくる減圧下で実施する。
【0073】これにより系中のイソシアネ−ト化合物の
濃度が低く保たれ、副反応が抑制され、高い反応収率が
達成される。
【0074】この効果は、溶媒の沸とう下に行なうと特
に有効であり、この点から反応圧力は反応温度で溶媒が
沸とうする減圧度で行なうことが好ましい。
【0075】減圧度が高すぎると、副生するアルコ−ル
の回収が難しくなり、また、設備的にも用役面でも不利
になるので通常1Torr以上、また、700Torr
以下が好適である。
【0076】好ましい溶媒としてはo−タ−フェニル、
m−タ−フェニル、p−タ−フェニル、混合ジフエニル
ベンゼン、部分水添トリフェニル、ジベンジルベンゼン
、ジベンジルトルエン、ビフェニル、フェニルシクロヘ
キサン、ビシクロヘキシル、フェニルエ−テル、ベンジ
ルエ−テル、ジフェニルメタン、キシレン、トリメチル
ベンゼン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、クロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン、ヘキサデカン、テトラデ
カン、オクタデカン、アイコサン、テトラメチレンスル
ホンなどがある。
【0077】触媒を含む溶媒を減圧下沸とうさせておき
、そこへウレタン化合物を仕込んでいく連続反応が有利
である。
【0078】反応で生成する副生アルコ−ルとイソシア
ネ−ト化合物は、気体のまま反応器からコンデンサ−へ
導き、イソシアネ−ト化合物のみを凝縮させることによ
り、良好に精製し得る。
【0079】得られたジイソシアネ−ト化合物は、必要
に応じ、さらに精製することができる。
【0080】以上、本発明に用いる事ができるジイソシ
アネ−ト化合物の製造技術例について述べてきたが、こ
れらの方法に限らず、実質的に工程中でホスゲンを用い
ずに製造されたジメチルカ−ボネ−トから得られるジイ
ソシアネ−ト化合物は、本発明に用いる事ができる。
【0081】例えば、ジメチルカ−ボネ−トとアミン化
合物を、ルイス酸触媒を用いてウレタンを得る技術が開
示されているが(特公昭51−33095)、第一段の
反応に用いることができる。
【0082】また、第二段の反応についても、気相で熱
分解を行う技術(特開昭59−205352、特開昭5
9−205353)や、異なる液相技術(特公昭57−
45736)、SnO2 、CuOを触媒としてイソホ
ロンジカルバミンエステルからイソホロンジイソシアネ
−ト化合物を合成する技術(特開昭62−238255
号公報)などを用いて得たジイソシアネ−ト化合物を用
いてもなんら差支えない。  このようにして得たジイ
ソシアネ−ト化合物と、ポリエ−テルポリオ−ル、ポリ
エステルポリオ−ル、ポリカ−ボネ−トジオ−ルなどの
ポリオ−ルを用いて重付加反応によって本発明の塗料に
使用し得るポリウレタンを合成することができる。  
例えば、特開平1−135872号公報、特開平1−1
72416号公報、特開平1−242613号公報、特
開昭60−195115号公報、特開昭62−7714
号公報などに記載された光ファイバ−用コ−テイング剤
、特開昭60−36577号公報(USP  5093
89)、特開昭62−116620号公報(USP  
779838)などに記載されている放射線硬化型塗料
、特開昭62−74969号公報、特開昭62−688
61号公報、特開平1−161073号公報、特開昭6
1−87765号公報、特開昭61−145201号公
報、特開昭62−174277号公報、特開昭63−4
3967号公報、特開昭64−85262号公報、など
に記載されている陰極析出型電着型塗料、特開昭60−
250069号公報、特開昭61−89274号公報、
特開昭62−164738号公報、特開平2−619号
公報(USP  549209)、特開平2−4878
号公報(DE  3803628)などに記載されてい
るポリウレタン塗料、特開昭54−48777号公報(
DE  2732622)、特開昭54−48896号
公報(DE  2732775)、特開昭56−509
69号公報(DE  2938855)、特公昭58−
4068号公報(DE  2346818)、特開昭5
9−4658号公報(DE  3221558)、特公
平1−50265号公報(DE  3030544)な
どに記載されている1液型焼き付けウレタン塗料、特開
昭58−118553号公報(DE  3151853
)、特開昭59−95259号公報、特開昭61−17
6625号公報、特開昭55−143978号公報(D
E  3151855)、特開昭58−118575号
公報(DE  3151855)、特開昭57−784
60号公報(DE  3033864)、特開昭60−
181114公報、特開昭61−28518公報、特公
昭61−33852公報、特公昭59−2865公報、
特開昭47−5837号公報(DE  2043493
)、特開昭50−41929号公報(DE  2325
824)、特開昭60−255861号公報、特開昭6
1−283669号公報、特開昭62−30160号公
報、特開昭62−277472号公報などに記載されて
いるポリイソシアネ−ト化合物を用いて得られる2液型
アクリルウレタンまたはポリエステルウレタン塗料、特
開昭53−121773号公報(DE  271293
1)、特開昭54−84584号公報(DE  275
1805)、特開昭54−44670号公報(DE  
2729704)、特公昭60−41062号公報(D
E  2929224)、特公昭64−5627号公報
(DE  3030558)、特開昭56−49761
号公報(DE  2929150)、特開昭60−47
079号公報(DE  3322718)、特開昭60
−53511号公報(DE  3328131)、特開
昭57−63324号公報(DE  3030539)
、特公昭56−51190号公報(DE  21057
77)、特公昭61−31744号公報(DE  27
35497)などに記載されているブロックイソシアネ
−ト硬化剤を用いていて得られるウレタン粉体塗料、特
開昭62−146965号公報(US  808762
/A)、特開昭60−13858号公報(DE  33
22723)、特開昭62−169864公報、特開昭
62−246972号公報などに記載されているウレタ
ンプレポリマ−を用いタプライマ−塗料ならびに防錆塗
料がある。
【0083】これら従来技術に示されたウレタン塗料の
うちポリウレタン樹脂塗料の製造方法についてさらに詳
しく説明する。
【0084】用い得る有機ジイソシアネ−ト化合物の種
類はホスゲンを工程中で一切使用せずに製造されたもの
であれば特に制限されない。
【0085】しかしながら、もともと耐黄変性がその特
徴である脂環式のジイソシアネ−ト化合物の場合に特に
その効果が大である。
【0086】それらの中で1種又は2種以上を用いるこ
とが出来る。
【0087】また、この際、必要に応じて鎖延長剤を上
記混合物に共存させても構わない。鎖延長剤としては活
性水素を有する低分子化合物があり、それらの具体例と
しては以下のようなものがある。
【0088】エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、1,4−ブチレングリコ−ル、2−メチルプロパン
ジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ペンタンジオ−ル
、1,6−ヘキサンジオ−ル、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ヒドラジン、イソホロンジアミン、メ
タフェニレンジアミン、4,4´−ジアミノジフェニル
メタン、ジアミノジフェニルスルフォン、3,3´−ジ
クロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げ
られる。本発明において、ポリウレタンを製造する方法
としては上記各種のポリオ−ルと過剰の有機ジイソシア
ネ−ト化合物とを反応させ、末端イソシアネ−ト基を有
するプレポリマ−を製造し、次にジオ−ル、ジアミンな
どの鎖延長剤を反応させてポリウレタンとするプレポリ
マ−法、あるいは全成分を同時に添加してポリウレタン
を作るワンショット法等いずれの方法でもとり得る。
【0089】また、これらの反応は無溶剤でも溶媒中で
も行うことができる。
【0090】溶剤としては不活性なものを用いるのが好
ましい。具体的には、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルエチルケトン、ジメチルフォルムアミド、テ
トラヒドロフランなどがある。
【0091】また、ウレタン化反応に際して、ウレタン
化触媒を使用することも出来る。
【0092】例えばオクチル酸スズ、ジブチルスズジラ
ウレ−ト等の有機スズ化合物或いは、N・メチルモルホ
リン、トリエチルアミン等の3級アミンが挙げられる。
【0093】以上のようにして製造されたポリウレタン
をは特に耐黄変性が優れたものとなる。
【0094】
【発明の効果】本発明のポリウレタン組成物からなる塗
料は耐候性、耐食性、耐熱性等の物性がより改善された
ものである。
【0095】以下に、合成例、試験例および応用例を示
して本発明の効果をさらに具体的に説明する。
【0096】[合成例−1] 〔工程中でホスゲンを用いずに製造されるジメチルカ−
ボネ−トの合成−一酸化炭素とメタノ−ルを原料とする
ジメチルカ−ボネ−トの合成〕テフロンコ−テイングさ
れた内容積5リットルのオ−トクレ−ブを用いてジメチ
ルカ−ボネ−トの合成反応を行った。
【0097】触媒として塩化パラジウム7.5ミリmo
l/リットル、酢酸第一銅187.5ミリmol/リッ
トルおよび塩化マグネシウム187.5ミリmol/リ
ットルのメタノ−ル溶液526ミリリットルを用いて窒
素ガス47.5vol%、アルゴン/酸素(酸素濃度3
3.0vol%)22.5vol%の混合ガスを12.
0kg/cm2 で流入させ、オ−トクレ−ブ内を13
0℃に昇温して1時間反応させた。反応粗液を蒸溜して
ジメチルカ−ボネ−トを得た。
【0098】以上の合成反応を20回繰り返して行い、
234gのジメチルカ−ボネ−トを得た。
【0099】得られたジメチルカ−ボネ−ト中の塩素分
は約11ppmであった。
【0100】なお、塩素分の測定にはイオンクロマトグ
ラフ(IC−500)を使用した。 [合成例−2] 塩化マグネシウムの替わりに塩化ナトリウムを使用した
以外は合成例−1と同様に20回の合成反応を行い、約
352gのジメチルカ−ボネ−トを得た。
【0101】ただし、この場合の反応は触媒が液中に懸
濁した状態で進行した。
【0102】得られたジメチルカ−ボネ−ト中の塩素分
は約8ppmであった。
【0103】[合成例−3] 合成例−1で合成されたジメチルカ−ボネ−ト211g
を攪拌機を備えた丸底フラスコに仕込み、攪拌しながら
窒素気流下で70℃に昇温した。
【0104】次に、上記フラスコ中へナトリウムメチラ
−トの28%メタノ−ル溶液5.22gおよびイソホロ
ンジアミン50gを2機の仕込みポンプにより均等な仕
込み速度で70分かけて仕込んだ。
【0105】この間反応温度は70℃に保った。
【0106】さらに、仕込み終了後、同温度で3時間熟
成し、その後リン酸で中和して得た反応粗液をガスクロ
マトグラフィ−で分析したところ、イソホロンジアミン
に対応するウレタン化合物、すなわち、3−メトキシカ
ルボニルアミノメチル−3,5,5−トリメチル−1−
メトキシカルボニルアミノシクロヘキサン(略称イソホ
ロンジカ−バメ−ト、略記号IPDC)がイソホロンジ
アミンに対する収率99%、および消費されたジメチル
カ−ボネ−トに対する収率99%で生成していることを
確認した。
【0107】上記反応粗液を脱低沸し、さらに水洗処理
してIPDCを得、合成例−5の原料として使用した。
【0108】[合成例−4] 合成例−1で得られたジメチルカ−ボネ−トの替わりに
合成例−2で得られたジメチルカ−ボネ−トを使用した
以外は合成例−3と同様に合成反応を行いほぼ同じ収率
でイソホロンジカ−バメ−トを得た。
【0109】上記反応粗液を脱低沸し、さらに水洗処理
してIPDCを得、合成例−6の原料として使用した。
【0110】[合成例−5] 10段オルダ−ショ−塔をセットした200ミリリット
ル容量のガラス製リボイラ−を用いて合成例−3で得ら
れた3−メトキシカルボニルアミノメチル−3,5,5
−トリメチル−1−メトキシカルボニルアミノシロクヘ
キサン(略称イソホロンジカ−バメ−ト、略記号IPD
C)の連続分解を行なった。
【0111】溶媒としてはm−タ−フェニルを用いた。
【0112】リボイラ−に最初117ミリリットルのm
−タ−フェニルと対m−タ−フェニル10ppm相当の
無水酢酸マンガンを仕込み、10Torrの減圧下、沸
とう状態になる迄加熱した。
【0113】次いで反応器にIPDC59.0重量%、
m−タ−フェニル41.0重量%の混合液を120g/
Hrの速度で仕込んだ。
【0114】蒸留塔塔頂部より生成物であるイソホロン
ジイソシアネ−ト(略記号:IPDI)を抜き取り、ま
た、反応器液面が一定となるような缶出液抜取速度で運
転を行なった。
【0115】コンデンサ−には60℃の温水を流し、I
PDI分を凝縮しメタノ−ルはガスとして、逃がした。 運転中、反応器中の無水酢酸マンガン濃度が10ppm
に保たれるよう、缶出液量に対応して125ppm無水
酢酸マンガンメタノ−ル溶液を反応液中へ仕込んだ。
【0116】塔内温度、留出液、缶出液の各重量、組成
が安定した時点で留出液は1時間で18.2g留出しI
PDI77.2重量%、モノイソシアネ−ト(略記号:
IPMI)22.7重量%、m−タ−フェニル0.05
重量%であった。
【0117】反応器温度は245℃であった。
【0118】IPDC転化率99重量%,IPDCのハ
イボイラ−化率6重量%であった。収率は、仕込みIP
DC基準で、IPDI74%、IPMI19%であった
。得られたIPDI中の塩素含有量は0.2ppmであ
った。
【0119】[合成例−6] 無水酢酸マンガンを、メタノ−ル中1重量%になるよう
に溶解した。
【0120】この溶液をIPDIで80倍に希釈し、1
25ppmの触媒溶液とした。
【0121】液は均一で、かつ低粘度の液体であった。
【0122】上記触媒液を用い、ウレタン化合物を蒸溜
塔の下から5段に仕込み,触媒仕込み段を下から13段
に変更した以外は合成例−5と同様に運転を行なった。
【0123】塔内温度、留出液、缶出液の各重量、組成
が安定した時点で留出液は1時間で留出し、IPDI9
8.1重量%、IPMI1.8重量%、m−タ−フェニ
ル0.05重量%であった。
【0124】IPDC転化率99重量%,IPDCのハ
イボイラ−化率2重量%であった。収率は、仕込みIP
DC基準で、IPDI95.5%、IPMI1.5%で
あった。
【0125】得られたIPDI留分を、さらにバッチ蒸
留で99.7%純度まで精製し、以下の試験例の原料と
して使用した。
【0126】得られたIPDI中の塩素含有量は0.1
ppmであった。
【0127】[試験例−1] 合成例−5で得られたIPDI(以下DMC法IPDI
と記述する)を、ホスゲン法により製造されたと考えら
れる市販のIPDI(以下ホスゲン法IPDIと記述す
る)とともに、UV照射し、外観およびNCO基重量%
の経時変化を測定し、耐候性を比較検討した。
【0128】50mW/分のUVランプを用い、サンプ
ルは、いずれもN2置換した耐熱ビンに入れ、50℃に
保温した。
【0129】テスト開始時の外観は、APHAで、DM
C法IPDIは10、ホスゲン法IPDIは8であった
【0130】1週間後の外観は、それぞれ30、および
60、2週間後の外観は、それぞれ50、および75、
4週間後の外観は、それぞれ70、および90で、いず
れの時点でも、DMC法IPDIが着色が小さく、DM
C法IPDIがホスゲン法IPDIより優っていること
が分かった。
【0131】なお、NCO基重量%はいずれの測定でも
ほぼ理論量であり、変化は認められなかった。
【0132】[試験例−2] 合成例−6で得られたDMC法IPDIをホスゲン法I
PDIとともに、個別の容器中で50℃に保温し、外観
およびNCO基重量%の経時変化を比較測定し、耐熱性
を比較検討した。
【0133】サンプルはいずれもN2 置換した耐熱ビ
ンに入れ、50℃に保ったオ−ブン中に保存した。
【0134】テスト開始時の外観は、APHAで、DM
C法IPDIは10、ホスゲン法IPDIは8であった
【0135】3月後の外観は、それぞれ20、および8
0で、DMC法IPDIが着色が小さく、DMC法IP
DIがホスゲン法IPDIより優っていることが分かっ
た。なお、NCO基重量%はいずれの測定でもほぼ理論
量であり、変化は認められなかった [全塩素含有量の測定] IPDIをホスゲン法IPDIとともに、全塩素含有量
を、ASTM  D−1638の方法にもとづいて測定
した。
【0136】一方、市販のホスゲン法IPDIの全塩素
含有量は、245ppmであった。全塩素含有量が多い
と、接触する金属材質にたいする腐食が激しくなること
は、エポキシ樹脂などでよく知られたところであり、塩
素分の少ない本発明のポリウレタンが、従来よりすぐれ
た材質にたいする特性を有している事は、明らかである
。本発明の塗料に使用するポリウレタンは従来のものよ
り優れた耐候性、耐食性、耐熱性を有するジイソシアネ
−トが用いられており、従来より優れた耐候性、耐食性
、耐熱性が得られることが明らかである。
【0137】[実施例−1] 温度計、攪拌装置、窒素導入管および冷却管を供えた反
応器に[合成例−6]で得られたIPDI44.4gと
数平均分子量2000のポリカプロラクトンジオ−ル(
ダイセル化学工業株式会社製  商品名PCL220)
200g、ジブチルスズジラウレ−ト46.2ミリg(
イソシアネ−ト基に対して1.12×10−4当量)を
仕込み窒素雰囲気で攪拌しながら、反応系の温度を12
0℃に設定して、3時間ウレタン化反応を継続させ、N
CO含有量3.3重量%のウレタンプレポリマ−を得た
【0138】反応器の温度を40℃に下げた後、このウ
レタンプレポリマ−にキシレン199gとメチルイソブ
チルケトン(MIBK)161gを加えて均一な溶液に
した。  得られたウレタンプレポリマ−溶液にイソホ
ロンジアミン(IPD)16.8g、ジ−イソブチルア
ミン0.4g、MIBK38.0g、イソプロパノ−ル
199gの溶液を加え、ジアミンによる鎖伸長反応を行
った。
【0139】反応温度を50℃に設定して、3時間反応
を継続して目的とするポリウレタン樹脂溶液を得た。
【0140】得られたポリウレタン樹脂溶液は、固形分
30.8重量%、粘度30400cP/25℃、残存N
CO0.05重量%未満であった。
【0141】[実施例−2] 数平均分子量2000のポリカプロラクトンジオ−ルに
代わって、数平均分子量2000のポリテトラメチレン
グリコ−ル(保土谷化学株式会社製  商品名PTG2
000)200gを用いること以外、[実施例−1]と
同じ装置、同様な方法でポリウレタン樹脂溶液を合成し
た。
【0142】得られたポリウレタン樹脂溶液は、固形分
31.5重量%、粘度27400cP/25℃、残存N
CO0.04重量%未満であった。
【0143】[比較例−1] [合成例−6]で得られたIPDIに代わって、ホスゲ
ンを用いて製造したIPDIを用いること以外、[実施
例−1]と同じ装置、同様な方法でポリウレタン樹脂溶
液を合成した。
【0144】得られたポリウレタン樹脂溶液は、固形分
30.6重量%、粘度28600cP/25℃、残存N
CO0.01重量%未満であった。
【0145】[比較例−2] [合成例−6]で得られたIPDIに代わって、ホスゲ
ンを用いて製造したIPDIを用いること以外、[実施
例−1]と同じ装置、同様な方法でポリウレタン樹脂溶
液を合成した。
【0146】得られたポリウレタン樹脂溶液は、固形分
31.2重量%、粘度9000cP/25℃、残存NC
O0.01重量%未満であった。
【0147】[実施例−3] 温度計、攪拌装置、窒素導入管および冷却管を供えた反
応器に数平均分子量1000のポリカ−ボネ−トジオ−
ル(ダイセル化学工業株式会社製  PCD−210)
2000g、[合成例−6]で得られたIPDI666
gおよびジブチルスズジラウレ−ト0.1g、パラメチ
ル安息香酸0.5gを仕込み60〜70℃で5時間反応
させて、ウレタンプレポリマ−を得た。
【0148】さらに温度を50℃に下げ、t−ブチルハ
イドロキノン1.3g、2−ヒドロキシエチルアクリレ
−ト255gおよびジブチルスズジラウレ−ト0.3g
を加え、5時間反応させてウレタンアクリレ−ト樹脂を
得た。
【0149】上記樹脂60gにヘキサメチレングリコ−
ルジアクリレ−ト20g、N−ビニルピロリドン10g
、ベンジルジメチルケタ−ル5gおよびベンゾフェノン
5gを配合して紫外線硬化型塗料樹脂組成物を得た。
【0150】[比較例−3] [合成例−6]で得られたIPDIに代わって、ホスゲ
ンを用いて製造したIPDIを用いること以外、[実施
例−3]と同じ装置、同様な方法で紫外線硬化型塗料樹
脂組成物を得た。
【0151】[実施例−4] 温度計、攪拌装置、窒素導入管および冷却管を供えた反
応器に[合成例−6]で得られたIPDI1500gを
加えて撹拌下70℃に昇温し、溶融したトリメチロ−ル
プロパン(TMP)134gを3時間かけて滴下して、
同温度でさらに3時間反応させて、ウレタンプレポリマ
−反応溶液を得た。
【0152】上記反応溶液は未反応のIPDIを含有し
ているため、神鋼ファウドラ−社製薄膜蒸発器を下記の
運転条件下で使用して、未反応IPDIを除去したIP
DI/TMPアダクトを缶出物として得た。
【0153】缶出物を直ちに酢酸エチルに溶解させて、
固形分74.2重量%、NCO含有率10.7重量%、
残存IPDI0.7重量%のIPDI/TMPアダクト
溶液を得た。
【0154】 反応溶液仕込み速度:500〜600リットル/m2 
/分 熱媒温度          :  190℃缶出ライ
ン温度    :  170℃真空度        
    :  1mm/Hg以下[比較例−4] [合成例−6]で得られたIPDIに代わって、ホスゲ
ンを用いて製造したIPDIを用いること以外、[実施
例−4]と同じ装置、同様な方法で、固形分75.2重
量%、NCO含有率10.9重量%、残存IPDI0.
6重量%のIPDI/TMPアダクト溶液を得た。
【0155】[実施例−5] [合成例−6]で得られたIPDIを用いて特開昭55
−143978号公報(ドイツ国特許2916201号
公報)、ドイツ国特許2724914号公報および同2
644684号公報に記載の方法で得られるNCO含有
率17.5重量%のイソシアヌレ−ト基含有IPDI誘
導体(以下IPDI三量体)を合成した。さらに上記の
IPDI三量体を特開昭54−48896号公報(ドイ
ツ国特許2732775号公報)、同54−48777
号公報(ドイツ国特許2732662号公報)、特開昭
56−50969号公報(ドイツ国特許2938855
号公報)等に記載の方法でブロック化されたポリイソシ
アネ−ト溶液を合成した。  温度計、攪拌装置、窒素
導入管および冷却管を供えた反応器に上記のIPDI三
量体500gとキシレンと酢酸ブチルを重量比で3:5
で混合した溶媒366gとを仕込み、撹拌下で完全に溶
解させたのち、70℃に昇温した。
【0156】十分に窒素置換したメチルエチルケトキシ
ム180gを2時間かけて滴下し、イソシアネ−ト基を
ブロック化して、固形分65.2重量%、ブロック化さ
れたイソシアネ−ト基濃度約8重量%、イソシアネ−ト
基濃度0.1重量%未満のブロック化されたポリイソシ
アネ−ト溶液を得た。
【0157】[比較例−5] [合成例−6]で得られたIPDIに代わって、ホスゲ
ンを用いて製造したIPDIを用いること以外、[実施
例−5]と同じ装置、同様な方法で固形分65.5重量
%、ブロック化されたイソシアネ−ト基濃度約8重量%
、イソシアネ−ト基濃度0.1重量%未満のブロック化
されたポリイソシアネ−ト溶液を得た。
【0158】[応用例−1] [実施例−1]、[実施例−2]、[比較例−1]なら
びに[比較例−2]で得たポリウレタン樹脂溶液100
重量部に対して、酸化チタン(石原産業株式会社製  
タイペ−クCR−90)50重量部、MIBK/トルエ
ン/IPA混合溶液(30:30:40重量比)70重
量部、ディスパロン1860(楠本化成株式会社製  
レベリング剤)0.75重量部、ディスパロン1984
−50(楠本化成株式会社製  湿潤分散剤)0.75
重量部およびディスパロンOX−77(楠本化成株式会
社製  消泡剤)0.75重量部を配合した混合物を球
径3mmのガラスメジア150重量部と共に振動型分散
器で約1時間分散させ、白色の塗料エナメルを調製した
【0159】得られた塗料エナメルを予め脱脂したリン
酸亜鉛処理圧延鋼板にNo.40のバ−コ−タ−で塗装
し、室温、湿度60〜70%の条件で1週間乾燥させた
【0160】調製した塗装板の密着性、耐熱性、耐湿性
について評価した結果を表1に示したが、本発明のポリ
ウレタン樹脂組成物からなる塗料は、耐候性、耐熱性等
の物性がより改善されたものである。
【0161】[応用例−2] [実施例−3]ならびに[比較例−3]で得た紫外線硬
化型塗料樹脂組成物を予め脱脂したリン酸亜鉛処理圧延
鋼板にNo.20のバ−コ−タ−で塗装した。この塗装
板を出力1kW、出力密度40W/cmの集光型反射板
付き高圧水銀ランプ(岩崎電気株式会社製)を用いて、
コンベアスピ−ド10メ−トル/分で硬化させた。上記
の方法で得た塗装板の密着性、耐候性、耐熱性について
評価した結果を表2に示したが、本発明のポリウレタン
樹脂組成物からなる塗料は、耐候性、耐熱性等の物性が
より改善されたものである。
【0162】[応用例−3] アクリディックA−801(大日本インキ化学工業株式
会社製、固形分50±1%、水酸基価50±1mgKO
H/g)100重量部に酸化チタン(石原産業株式会社
製  タイペ−クCR−90)50重量部、ディスパロ
ンA603−20X(楠本化成株式会社製  チクソ剤
)4.8重量部、ディスパロン#4200−20(楠本
化成株式会社製  湿潤分散剤)0.75重量部、ディ
スパロンL1894−50(楠本化成株式会社製  レ
ベリング剤)1.2重量部および酢酸ブチル/キシレン
混合溶剤(1:1重量比)40重量部を加えて、バッチ
式サンドミル(関西ペイント株式会社製)で白色ベ−ス
を調製した。
【0163】この白色ベ−ス100重量部に対して、コ
ロネ−トEH(日本ポリウレタン株式会社製)7.1重
量部、[実施例−4]ならびに[比較例−4]で得たI
PDI/TMPアダクト溶液3.6重量部および酢酸ブ
チル/キシレン混合溶剤(1:1重量比)75重量部を
配合して2液型アクリルウレタン塗料を調製した。
【0164】上記の2液型アクリルウレタン塗料を予め
脱脂したリン酸亜鉛処理圧延鋼板にエアスプレ−で塗装
し、20℃×1週間+60℃×30分で硬化させて乾燥
膜厚30〜40ミクロンのアクリルウレタン塗膜を得た
【0165】上記の方法で得た塗装板の密着性、耐候性
、耐熱性について評価した結果を表3に示した。本発明
のポリウレタン樹脂組成物からなる塗料は、耐候性、耐
蝕性、耐熱性等の物性がより改善されたものである。
【0166】[応用例−4] OxyesterZ  1439(大日本インキ化学工
業株式会社製、固形分60%、水酸基価130プラスマ
イナス5mgKOH/gNV)100重量部に酸化チタ
ン(石原産業株式会社製  タイペ−クCR−90)5
6.2重量部、ディスパロン1860(楠本化成株式会
社製  レベリング剤)0.75重量部、ディスパロン
1984−50(楠本化成株式会社製  湿潤分散剤)
0.75重量部およびディスパロンOX−77(楠本化
成株式会社製  消泡剤)0.75重量部、10%Sc
at14X(三共有機合成株式会社製  触媒)溶液5
.0重量部および酢酸ブチル/ソルベッソ150混合溶
剤(1:1重量比)24重量部を加えて、バッチ式サン
ドミル(関西ペイント株式会社製)で白色ベ−スを調製
した。
【0167】この白色ベ−ス100重量部に対して、[
実施例−5]ならびに[比較例−5]で得たブロック化
されたポリイソシアネ−ト溶液38.3重量部を配合し
て1液型アクリルウレタン塗料を調製した。
【0168】上記の2液型アクリルウレタン塗料を予め
脱脂したリン酸亜鉛処理圧延鋼板にNo.20のバ−コ
−タ−で塗装し、PMT200〜220℃×30〜40
秒で硬化させて乾燥膜厚20〜25ミクロンのポリエス
テルウレタン塗膜を得た。
【0169】上記の方法で得た塗装板の密着性、耐候性
、耐熱性について評価した結果を表4に示した。本発明
のポリウレタン樹脂組成物からなる塗料は、耐候性、耐
蝕性、耐熱性等の物性がより改善されたものである。 (以下余白)                         表
1−応用例1の結果                
              ポリウレタン     
     実施例1    実施例2    比較例1
    比較例2      樹脂溶液       
       100      100      
100      100        A    
                  50     
   50        50        50
  B                      
70        70        70   
     70  C               
      0.75        0.75   
     0.75        0.75   D
                     0.75
        0.75        0.75 
       0.75   E          
           0.75        0.
75        0.75        0.7
5   鉛筆硬度                2
B        3B        2B    
    3B  60度光沢            
  85        92        84 
       93  密着試験          
    100/100     100/100  
   100/100     100/100   
耐熱水試験              82    
    74        75        6
5  耐熱試験              1.5 
     7.0      1.8      9.
2  促進耐候試験            64  
      72        40       
 58      表1中の略号、テスト方法および判
定基準などの説明A:タイペ−クCR−90 B:シンナ− C:デイスパ−ロン1860 D:デイスパ−ロン1984−50  E:デイスパ−ロンOX−77  鉛筆硬度    :JIS  K5400に準拠した評
価方法。
【0170】密着試験    :JIS  K5400
に準拠した評価方法。
【0171】耐熱水試験  :80℃の熱水に2時間浸
漬した後、塗膜の光沢保持率。
【0172】耐熱試験    :120℃、60時間後
の変色度。
【0173】促進耐候試験:デュ−パネルウエザオメ−
タ(スガ試験機株式会社製)で200時間(結露/暴露
=2時間/10時間サイクル)暴露した後の光沢保持率
【0174】                     表2.応用
例2の結果                紫外線硬
化型塗料樹脂      実施例3        比
較例3  鉛筆硬度                
    HB            HB  60度
光沢                  90   
         91  密着試験        
           60/100        
  40/100   耐熱水試験         
         88            65
  耐熱試験                  1
.5          1.8  促進耐候試験  
              75         
   65    鉛筆硬度    :JIS  K5
400に準拠した評価方法。
【0175】密着試験    :JIS  K5400
に準拠した評価方法。
【0176】耐熱水試験  :80℃の熱水に24時間
浸漬した後、塗膜の光沢保持率。
【0177】耐熱試験    :20℃、100時間後
の変色度。
【0178】促進耐候試験:デュ−パネルウエザオメ−
タ(スガ試験機株式会社製)で200時間(結露/暴露
=2時間/10時間サイクル)暴露した後の光沢保持率
。(以下余白)                     表3.応用
例3の結果                    
                         
                   実施例4  
    比較例4        アクリディックA−
801            100       
 100  タイペ−クCR−90         
         50          50  
シンナ−                     
       115        115  ディ
スパ−ロン A603−20X           
  4.8        4.8  ディスパ−ロン
#4200−20             2.4 
       2.4  ディスパ−ロン L1894
−50             1.2      
  1.2  コロネ−トEH           
         14.1      14.1  
TMPアダクト                  
    7.1        7.1       
   鉛筆硬度                  
            2H          2
H  60度光沢                 
           87          84
  耐衝撃試験  cm              
        50          50  屈
曲性試験  mm                 
     2            2  耐蝕性試
験                        
    無      腐蝕スポットあり  密着試験
                         
   100/100       100/100 
  耐熱試験                   
         2.4        3.0  
促進耐候試験                   
     2.0        2.6      
  A:タイペ−クCR−90 B:シンナ− C:デイスパ−ロン1860 D:デイスパ−ロン1984−50  E:デイスパ−ロンOX−77  鉛筆硬度    :JIS  K5400に準拠した評
価方法。
【0179】耐衝撃試験  :JIS  K5400に
準拠した評価方法。
【0180】屈曲性試験  :JIS  K5400に
準拠した評価方法。
【0181】耐蝕性試験  :40℃の温水に1週間浸
漬した後、カット部分の腐食の有無。 密着試験    :JIS  K5400に準拠した評
価方法。
【0182】耐熱試験    :120℃、60時間後
の変色度。
【0183】促進耐候試験:デュ−パネルウエザオメ−
タ(スガ試験機株式会社製)で200時間(結露/暴露
=2時間/10時間サイクル)暴露した後の光沢保持率
。(以下余白)                     表4.  
応用例4の結果  ブロックイソシアネ−ト     
     実施例5        比較例5    
                         
     38.3        38.3  Ox
yesterZ  1439    100     
     100  タイペ−クCR−90     
       56.2        56.2  
シンナ−                     
   24            24  ディスパ
−ロン1860              0.75
        0.75  ディスパ−ロン1984
−50           0.75       
 0.75  ディスパ−ロンOX−77      
       0.75        0.75  
10%Scat14X               
       5.0          5.0  
鉛筆硬度                     
   HB            HB  60度光
沢                      88
            86  耐衝撃試験  cm
                50       
     50  T曲げ試験           
           1T            
1T  耐蝕性試験                
      無        腐蝕スポットあり  
密着試験                     
   100/100       100/100 
  耐熱試験                   
     1.4          1.8  促進
耐候試験                    1
.8          2.8鉛筆硬度    :J
IS  K5400に準拠した評価方法。
【0184】耐衝撃試験  :JIS  K5400に
準拠した評価方法。
【0185】耐蝕性試験  :40℃の温水に1週間浸
漬した後、カット部分の腐食の有無。密着試験    
:JIS  K5400に準拠した評価方法。
【0186】耐熱試験    :120℃、60時間後
の変色度。
【0187】促進耐候試験:デュ−パネルウエザオメ−
タ(スガ試験機株式会社製)で200時間(結露/暴露
=2時間/10時間サイクル)暴露した後の光沢保持率

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  実質的に工程中でホスゲンを用いずに
    製造されたジアルキルカ−ボネ−トとジアミンとから製
    造されるジイソシアネ−ト化合物を用いて製造されたポ
    リウレタン組成物からなる塗料。
  2. 【請求項2】  ジアルキルカ−ボネ−トがジメチルカ
    −ボネ−トである請求項1記載の塗料。
  3. 【請求項3】  ジアルキルカ−ボネ−トが一酸化炭素
    とメタノ−ルとから製造されたジメチルカ−ボネ−トで
    ある請求項1記載の塗料。
  4. 【請求項4】  ジアルキルカ−ボネ−トがプロピレン
    オキサイドと二酸化炭素とから製造されたプロピレンカ
    −ボネ−トをさらにメタノ−ルと反応させて得られたジ
    メチルカ−ボネ−トである請求項1記載の塗料。
  5. 【請求項5】  ジアルキルカ−ボネ−トが、アルコキ
    シ源となる出発原料として亜硝酸エステルを使用して得
    られたものである請求項1記載の塗料。
  6. 【請求項6】  ジイソシアネ−ト化合物がウレタン化
    合物の熱分解により得られる請求項1記載の塗料。
  7. 【請求項7】  ジアミンがイソホロンジアミンである
    請求項1記載の塗料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4061656B2 (ja) * 1993-12-28 2008-03-19 ダイキン工業株式会社 塗料組成物および塗装物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4061656B2 (ja) * 1993-12-28 2008-03-19 ダイキン工業株式会社 塗料組成物および塗装物

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