JPH04211468A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及び機器 - Google Patents

インク、これを用いたインクジェット記録方法及び機器

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JPH04211468A
JPH04211468A JP3006385A JP638591A JPH04211468A JP H04211468 A JPH04211468 A JP H04211468A JP 3006385 A JP3006385 A JP 3006385A JP 638591 A JP638591 A JP 638591A JP H04211468 A JPH04211468 A JP H04211468A
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ink
recording
head
droplets
inkjet recording
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衣 城田
Kyoko Fukushima
福島 京子
Shoji Koike
祥司 小池
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク、これを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、インクジェット用に特別に調整された塗工紙はも
ちろんのこと、それ以外のコピー紙、レポート用紙、ボ
ンド紙、連続伝票用紙等のオフィスや家庭で一般に使用
されている非塗工紙、いわゆる普通紙に対しても、高精
細、高画質記録が可能でしかも熱エネルギーを利用する
方式に好適なインク、インクジェット記録方法、記録ユ
ニット、インクジェット記録装置及びインクカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット用インクについ
ては、実に様々な組成ものが報告されている。中でも近
年はコピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフ
ィスで一般に使用されている普通紙に対しても良好な記
録を行うために、組成及び物性等の多様な面から詳細な
研究開発が為されている。
【0003】又、インクジェット記録法においても、様
々の方式が提案されており、帯電した液滴を連続的に発
生させ該液滴の一部を記録に使用する方式、圧電素子を
有する記録ヘッドに信号を与え、該信号に応じて記録液
の液滴を発生させて記録を行う方式、或は記録ヘッドの
室内の記録液に記録信号に対応した熱エネルギーを与え
、該エネルギーにより液滴を発生させ記録を行う方式な
どがある。
【0004】とりわけ特開昭54−59936号公報に
記載されているような熱エネルギーによるインクの発泡
現象によってインクを吐出させるタイプはノズルの高集
積化、高密度化が容易であり、最近特に注目をあつめて
いる方式である。しかし、発泡という他方式にない現象
を利用するため使用するインクに対して一層厳密な条件
が要求されている。
【0005】この方式に使用するインクの好ましい条件
を下記に列挙してみると、 (1)熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり
微細な吐出口から液滴が、常時安定して吐出され、目詰
まりを生じない。 (2)記録休止中キャップをしない状態で放置されてい
ても、記録再開時直後から安定した吐出が得られる。す
なわち、吐出口付近のインクが乾燥しにくく、目詰まり
を生じない。 (3)特に普通紙に対して、不定形、又は不規則な滲み
のない高品位な画像が得られる。 (4)普通紙に対して、定着性(印字乾燥性)が速く、
印字物をこすっても汚れない。 (5)保存安定性が良好で、長時間にわたりインク性能
が保持される。 (6)毒性、引火性等の安全性に優れる。等が挙げられ
る。
【0006】これらの要求に対し従来のインクの処方と
しては、吐出方式については特に熱エネルギー方式に限
定されていないが例えば、一般にインク中には乾燥防止
、目詰まり防止等の目的でグリコール等の高沸点有機溶
剤を含有しており、このようなインクでサイズ度の高い
普通紙に記録を行った場合には、インクが紙内部へ浸透
しにくく記録部の乾燥性が悪いため、記録物を手で触れ
るとインクが手についたり、文字がこすれて汚れたりす
る等の問題があった。
【0007】そこで、紙内部へのインクの浸透性を高め
るために、特開昭55−29546号公報にはインク中
に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されている。 この場合には紙によっては滲みが非常に多く発生したり
、インクジェット用ヘッドに充填した場合に、ヘッドの
構造条件によってはインクがオリフィス面より後退して
しまい吐出が行われなかったり、逆にオリフィス面全体
が濡れてしまいインクが吐出しない等のトラブルが見ら
れた。
【0008】又、特開昭56−57862号公報にはイ
ンクのpHを強アルカリ性にする方法も提案されている
が、この場合はインクを手で触れた場合に危険であり、
又、ある種のサイズ剤を用いた紙、例えば中性紙等に対
しては滲み、乾燥性とも良好でない場合がある等の欠点
がある。
【0009】上記の他にも今迄に種々の改良が試みられ
ているものの、たとえ熱エネルギー方式にて使用すると
いう限定がなくとも前記の滲みと乾燥性更には目詰り性
の問題を全て十分に解決するというインクは今迄のとこ
ろ知られていないのが現状であり、加えて発砲という熱
エネルギー方式に特有の現象に良好に応答する性能をさ
らに有するようなインク設計は重要ではあるが極めて困
難な課題である。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】そこで本発明の目
的は、熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり
、コピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフィ
スで一般に使用されている非塗工紙、いわゆる普通紙に
記録した場合のインクの滲み及び記録物の遅乾性を解決
したインク及びインクジェット記録方法、かかるインク
を用いた機器を提供することにある。
【0011】又、本発明の別の目的はオフィスや家庭に
おける使用においても安全性の高いインクを提供するこ
とにある。
【0012】更に、本発明の他の目的はインクジェット
記録ヘッドのノズルにおける目詰りを起こしにくく、信
頼性の優れたインク、かかるインクを用いた機器を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。
【0014】即ち本発明は、記録剤及びこれを溶解又は
分散する液媒体を含むインクにおいて、2−メチル−1
、2、3−プロパントリオールを含有することを特徴と
するインクである。
【0015】本発明は、インク滴を記録信号に応じてオ
リフィスから吐出させて被記録材に記録を行うインクジ
ェット記録方法において、上記インクを用いることを特
徴とするインクジェット記録方法である。
【0016】本発明は、インクを収容したインク収容部
、該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を
備えた記録ユニットにおいて、インクとして上記のイン
クを用いることを特徴とする記録ユニットである。
【0017】本発明は、インクを収容したインク収容部
を備えたインクカートリッジにおいて、インクとして上
記のインクを用いることを特徴とするインクカートリッ
ジである。
【0018】本発明はインクを収容したインク収容部と
、該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を
有する記録ユニットを備えたインクジェット記録装置に
おいて、インクとして上記のインクを用いることを特徴
とするインクジェット記録装置である。
【0019】本発明は、インク滴を吐出する為の記録ヘ
ッド、インクを収容したインク収容部を有するインクカ
ートリッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドに
インクを供給する為のインク供給部を備えたインクジェ
ット記録装置において、インクとして上記のインクを用
いることを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0020】 (本発明の好ましい態様) 本発明者等はとりわけ熱エネルギーによるインクの発泡
現象によってインクを吐出させる記録において好適であ
り、且つ紙上におけるインクの滲みと乾燥性、浸透性を
改善し、さらにインクジェット記録ヘッドのノズルにお
ける目詰りを起こしにくい信頼性の優れたインク組成に
ついて鋭意検討の結果、液媒体として水と共に2−メチ
ル−1、2、3−プロパントリオールを含むインクが滲
みと浸透性の点でハランスのとれたものであり、更に目
詰り防止性が特に良好であることを見出し、本発明に至
ったものである。
【0021】本発明者等の知見によれば、従来インクの
目詰り防止剤としては、ポリエチレングリコール等のグ
リコール類やグリセリン等が用いられており、特にグリ
セリンは比較的少量の添加で目詰りを防止することがで
き、さらに紙面上でのインクの滲みもおこしにくいこと
から、特に好ましい目詰り防止剤である。ただ紙中に存
在するサイズ剤に対する濡れ性が悪いので紙によっては
、紙面上でのインクの乾燥性、浸透性が著しく劣るとい
った欠点があった。
【0022】これに対し、本発明で用いる2−メチル−
1、2、3、−プロパントリオールは、グリセリンと同
様の目詰り防止効果をもち、しかもインクの滲みと浸透
性のバランスが非常に良好である。その理由としては、
該化合物は蒸気圧が低く、かつ水酸基をグリセリンと同
様3つの有するため色素の溶解または分散性に優れ、そ
の結果目詰り防止効果が得られるものと思われる。さら
に炭素数がグリセリンより多いことにより分子内に親水
部分と疎水部分を持つためサイズ剤に対する濡れ性が良
く、この結果、紙面上でのインクの浸透性が格段に向上
したものと考えられる。
【0023】一方、発泡に対する応答性は該化合物のイ
ンク中の含有率0.1及至30重量%で、かつ水も50
及至95重量%含有された時、特に良好となる。これは
、上記割合で混合されたインクの物性やノズル内部の各
部材に対する濡れ性が熱エネルギーによるインクの発泡
現象によってインクを吐出させる記録方法に最適である
為と考えられる。
【0024】次に本発明のインクの各成分について説明
する。
【0025】本発明にて使用し、主として本発明を特徴
づけ2−メチル−1、2、3−プロパントリオールのイ
ンク中への添加は単独及び混合系で用いられ、使用する
色素や併用する他の液媒体成分等によっても異なるが、
0.1及至30重量%程度を好適には0.1及至25重
量%より好適には1及至20重量%を占める割合である
【0026】この含有量が0.1重量%未満のときは、
目詰り防止効果が認められない。又、この含有量が30
%重量%を越えると、浸透性及び滲みの点で問題が生じ
る。
【0027】本発明のインクを構成する色素としては、
直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応染料
、分散染料、建築染料、可溶性建築染料、反応分散染料
、油性染料、各種顔料が挙げられるが、中でも水溶性の
染料はインクの性能上特に好ましいものである。
【0028】これらの色素の含有量は液媒体成分の種類
、インクに要求される特性等に依存して決定されるが、
一般的にはインク全量中で重量%で約0.2及至20%
、好ましくは0.5及至10%、より好ましくは1及至
5%を占める割合である。
【0029】また本発明の必須成分であるインク中に占
める水の割合は50及至95重量%、好ましくは55及
至95重量%、より好ましくは60及至95重量%を占
める割合である。水の量が50重量%未満の場合は有機
溶剤が多く、紙がカールしたり普通紙等への印字品位は
著しく劣化する。水の量が95重量%を越える時はノズ
ルのオリフィスからの吐出安定性が著しく劣化する場合
がある。
【0030】本発明のインクの必須成分は以上であるが
その他従来公知のインクに使用されている一般的な有機
溶剤も併用でき、例えば、有機溶剤としては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−フロピルアルコール
、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、s
ec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール
、イソブチルアルコール、n−ペンタノール等の炭素数
1及至5のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジ
アセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のオキシエチレン又はオキシプロピ
レン付加重合体;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、ブチレングリコール
、1、2、6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコ
ール等のアルキレン基が2及至6個の炭素原子を含むア
ルキレングリコール類;チオジグリコール;グリセリン
;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチ
ル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル類;トリエチレングリコールジメチル(又はエチル)
エーテル、テトラエチレングリコールジメチル(又はエ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級ジアルキルエ
ーテル類;スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられ
る。
【0031】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して重量%で1及至49%、好まし
くは2及至30%の範囲である。
【0032】上記の如き媒体を併有する場合は単独でも
混合物としても使用できるが、最も好ましい液媒体組成
は少なくとも1種の水溶性高沸点有機溶剤、例えばジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコールを含有するものである。
【0033】その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調
整剤、表面張力調整剤、蛍光増白剤等も必要に応じて添
加することができる。
【0034】例えば、ポリビニルアルコール、セルロー
ス類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;カチオン、アニオン
或はノニオン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミン
、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液に
よるpH調整剤、防カビ剤等を挙げることができる。
【0035】更に、本発明のインクは普通紙等に記録し
た場合のインクの滲み及び記録物の乾燥性、浸透性を解
決し、インクジェット用ヘッドに対するマッチングの面
から、インク物性として25℃における表面張力が30
及至68dyne/cm、粘度が15cP以下、好まし
くは10cP以下、より好ましくは5cP以下に調整さ
れることが望ましい。
【0036】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用とし
ても使用出来ることはいうまでもない。
【0037】本発明のインクを用いて記録を行うのに好
適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のインク
に記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エネル
ギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げられる
【0038】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。
【0039】ヘッド13はインクを通す溝14を有する
ガラス、セラミックス又はプラスチック板等と、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−2
、ニクロム等で形成される発熱低抗体層18、蓄熱層1
9、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなっている
【0040】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
【0041】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり被記録材2
5に向かって飛翔する。
【0042】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同
様な発熱ヘッド28を密着して製作されている。
【0043】尚、図1はインク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での断面図であ
る。
【0044】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。
【0045】図4において、61はワイピング部材とし
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配設され、又、本例の場合、記録ヘッの移動経
路中に突出した形態で保持される。62はキャップであ
り、ブレード61に隣接するホームポジションに配設さ
れ、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出
口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に
63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体
であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャ
ップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口
面に水分、塵埃等の除去が行われる。
【0046】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材インクを吐出
して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭
載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジであ
る。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し
、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動され
るベルト69と接続(不図示)している。これによりキ
ャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり
、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域
の移動が可能となる。
【0047】51は被記録材を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
【0048】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる
。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。
【0049】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にある
。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出
口面はワイピングされる。
【0050】上述の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0051】図5はヘッドにインク供給部材、例えば、
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。
【0052】インク収容部としては、インクとの接液面
がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されている
ものが本発明にとって好ましい。
【0053】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体になったものにも好適に用いられる。
【0054】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば
、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体
中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71か
らインク滴として吐出される構成になっている。インク
吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが本
発明にとって好ましい。
【0055】72は記録ユニット内部を大気に連通させ
る為の大気連通口である。
【0056】この記録ユニット70は、図4で示す記録
ヘッドに代えて用いられるものであって、キャリッジ6
6に対し着脱自在になっている。
【0057】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明をさら
に具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。
【0058】 実施例1及至5 下記の成分を混合して5時間撹拌後、水酸化ナトリウム
の0.1%水溶液にてpHを7.5に調節し、更にボア
サイズが0.22ミクロンのメンブランフィルター(商
品名フロロボアフィルター、住友電工(株)製)にて加
圧濾過し、本発明のインクA及至Eを得た。
【0059】次に得られたインクA及至Eを用いて、イ
ンクジェット記録装置として、発熱素子をインクの吐出
エネルギー源として利用したインクジェットプリンター
BJ130(商品名:キヤノン(株)製)を使用し、市
販のコピー用紙及びボンド紙に記録を行い、得られた記
録物の定着性及び滲みの発生率、プリント一時停止後の
再プリント時の目詰まり性、プリント長期停止後の再プ
リント時の目詰まり性、周波数応答性を評価した。結果
を第1表に示す。評価は通常25℃、60%RHにて行
いった。
【0060】 インクA C.I.ダイレクトイエロー86  2部2−メチル−
1、2、3−プロパントリオール  17部水  81
【0061】 インクB C.I.アシッドレッド35  2部 2−メチル−1、2、3−プロパントリオール  7部
グリセリン  5部 水  86部
【0062】 インクC C.I.フードブラツク2  3部 トリエチレングリコール  6部 2−メチル−1、2、3−プロパントリオール  6部
エタノール  3部 水  82部
【0063】 インクD C.I.ダイレクトブルー199  2.5部ジエチレ
ングリコール  4部 2−メチル−1、2、3−プロパントリオール  10
部n−ブタノール  2部 水  81.5部
【0064】 インクE C.I.ダイレクトブラック154  2部2−メチル
−1、2、3−プロパントリオール  8部チオジグル
コール  3部 ジエチレングリコール  3部 エタノール  2部 水  83部
【0065】 比較例1及至5 実施例1及至5と同様な方法にて、下記全成分を処理し
て比較例1及至5のインクF及至Jを得て、実施例と同
様に各種評価を行った。結果を第1表示す。
【0066】 インクF C.I.ダイレクトイエロー86  2部グリセリン 
 17部 水  81部
【0067】 インクG C.I.フードブラック2  3部 トリエチレングリコール  12部 エタノール  3部 水  82部
【0068】 インクH C.I.ダイレクトブルー199  2.5部ジエチレ
ングリコール  14部 n−ブタノール  2部 水  81.5部
【0069】 インクI C.I.ダイレクトブラック154  2部PEG30
0  14部 ノニオン系界面活性剤(商品名ニツサンノニオンP22
3日本油脂(株)製)0.5部 水83.5部
【0070】 インクJ C.Iフードブラック2  3部 エチレングリコール  15部 イソプロピルアルコール  2部 水  80部
【0071】
【表1】
【0072】 (1*)定着性評価 市販のコピー紙及びボンド紙に印字して10秒後、30
秒後に印字部を濾紙(商品名:No.5C、東洋濾紙(
株)製)にて擦った。 ◎…10秒でカスレなし ○…10秒でカスレ小 △…30秒でカスレ小 ×…30秒でカスレ大
【0073】 (2*)ドットの形状 滲みの発生率については、市販のコピー紙及びボンド紙
にプリンタで300ドットを連続しないように印字した
後、1時間以上放置し、その後顕微鏡で滲みを発生した
ドットの数を数え、%で表示した。 ○:10%以下 △:11及至30% ×:31%以上
【0074】 (3*)プリント一時停止後の再プリント時の目詰まり
プリント一時停止後の再プリント時の目詰まりについて
は、プリンタに所定のインクを充填して10分間連続し
て英数文字を印刷した後プリントを停止し、キャップ等
をしない状態で10分間放置した後、再び英数文字を印
字して文字のカスレ、欠け等の不良箇所の有無により判
定した。 ○:一文字目から不良箇所なし。 △:一文字目の一部がカスレ又は欠ける。 ×:一文字目がまったく印字できない。
【0075】 (4*)プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり
回復性 プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して英
数文字を印字した後プリントを停止し、キャップ等をし
ない状態で7日間放置した後、ノズル目詰まりの回復操
作を行い、何回の操作回数で文字のカスレ、欠け等のな
い正常な印字が可能か判定した(60℃、10±5%R
Hにて放置)。 ○:1及至5回の回復操作で正常な印字が可能。 △:6及至10回の回復操作で正常な印字が可能。 ×:11回以上の回復操作で正常な印字が可能。
【0076】 (5*)周波数応答性の評価 得られた印字物の印字状態すなわちカスレや白抜け状態
及びスプラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観
察し、評価した。 ◎…周波数に対するインクの追従性は良好であり、ベタ
印字及びキャラクタ印字共ににカスレや白抜け、着弾点
不良が見られない。 ○…周波数に対するインクの追従性はほぼ良好であり、
キャラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾点不良が見ら
れないが、ベタ印字においてわずかにカスレが見られる
。 △…キャラクタ印字でカスレ白抜けは見られないが一部
着弾点不良が見られる。
【0077】又、ベタ印字ではカスレ、白抜けがベタ全
体の1/3程度見られる。 ×…ベタ印字においてカスレ、白抜けが多く、又キャラ
クタ印字においてもカスレや着弾点不良がたくさんみら
れる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクによ
れば熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり、
コピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフィス
で一般に使用されている一般の普通紙に対しても滲みが
なく品位の優れた且つ浸透性の良好な記録が可能となる
【0079】又、本発明によれば、オフィスや家庭にお
ける使用においても安全性の高いインクを得ることがで
きる。
【0080】更に本発明によれば、インクジェット用ヘ
ッドのノズルにおける目詰まりの発生しない信頼性の高
い記録を行うことができる。
【0081】本発明のインクを用いることにより信頼性
の高い機器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
13  ヘッド 15  発熱ヘッド 21  インク 25  被記録材 28  発熱ヘッド 40  インク袋 44  インク吸収体 45  インクカートリッジ 61  ワイピング部材 65  記録ヘッド 66  キャリッジ 70  記録ユニット 71  ヘッド部 72  大気連通孔

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録剤及びこれを溶解又は分散する液
    媒体を含むインクにおいて、2−メチル−1、2、3−
    プロパントリオールを含有する事を特徴とするインク。
  2. 【請求項2】  前記トリオールの含有量が、インク全
    重量の0.1〜30%の範囲にある請求項1に記載のイ
    ンク。
  3. 【請求項3】  液媒体として、水を含む請求項1に記
    載のインク。
  4. 【請求項4】  水の含有量がインク全重量の50〜9
    5%の範囲にある請求項3に記載のインク。
  5. 【請求項5】  液媒体として水溶性有機溶剤を含む請
    求項1に記載のインク。
  6. 【請求項6】  水溶性有機溶剤の含有量がインク全重
    量の1〜49%の範囲にある請求項5に記載のインク。
  7. 【請求項7】  インク滴を記録信号に応じてオリフィ
    スから吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット
    記録方法において、上記インクが請求項1及至6に記載
    のインクであることを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  8. 【請求項8】  前記被記録材が非塗工紙である請求項
    7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】  インクに熱エネルギーを作用させてイ
    ンク滴を吐出させる請求項7に記載のインクジェット記
    録方法。
  10. 【請求項10】  インクを収容したインク収容部、該
    インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備え
    た記録ユニットにおいて、前記インクが請求項1及至6
    に記載のインクであることを特徴とする記録ユニット。
  11. 【請求項11】  インク収容部が、ポリウレタンで形
    成されている請求項10に記載の記録ユニット。
  12. 【請求項12】  ヘッド部が、インクに熱エネルギー
    を作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項
    10に記載の記録ユニット。
  13. 【請求項13】  インクを収容したインク収容部に備
    えたインクカートリッジにおいて、前記インクが請求項
    1及至6に記載のインクであることを特徴とするインク
    カートリッジ。
  14. 【請求項14】  インク収容部が、ポリオレフィンで
    形成された接液面を有する請求項13に記載のインクカ
    ートリッジ。
  15. 【請求項15】  インクを収容したインク収容部と、
    該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有
    する記録ユニットを備えたインクジェット記録装置にお
    いて、前記インクが請求項1及至6に記載のインクであ
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】  インク収容部が、ポリウレタンで形
    成されている請求項15に記載のインクジェット記録装
    置。
  17. 【請求項17】  ヘッド部が、インクに熱エネルギー
    を作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項
    15に記載のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】  インク滴を吐出する為の記録ヘッド
    、インクを収容したインク収容部を有するインクカート
    リッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにイン
    クを提供する為のインク供給部を備えたインクジェット
    記録装置において、前記インクが請求項1及至6に記載
    のインクであることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  19. 【請求項19】  インク収容部が、ポリオレフィンで
    形成された接液面を有する請求項18に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  20. 【請求項20】  記録ヘッドが、インクに熱エネルギ
    ーを作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求
    項18に記載のインクジェット記録装置。
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