JPH03258870A - インク - Google Patents

インク

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JPH03258870A
JPH03258870A JP2057596A JP5759690A JPH03258870A JP H03258870 A JPH03258870 A JP H03258870A JP 2057596 A JP2057596 A JP 2057596A JP 5759690 A JP5759690 A JP 5759690A JP H03258870 A JPH03258870 A JP H03258870A
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recording
water
head
paper
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Kinu Shirota
衣 城田
Kyoko Fukushima
福島 京子
Shoji Koike
祥司 小池
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット用に特別に調整された塗工紙
はもちろんのこと、それ以外のコピー紙、レポート用紙
、ボンド紙、連続伝票用紙等のオフィスや家庭で一般に
使用されている非塗工紙、いわゆる普通紙に対しても定
着生が極めてよく、高精細、高画質記録が可能な高周波
駆動タイプの熱エネルギーを利用するインクジェットに
用いられるインクに関する。
〔従来の技術〕
従来からインクジェット用インクについては、実に様々
な組成のものが報告されている。中でも近年はコピー用
紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフィスで一般に
使用されている普通紙に対しても良好な記録を行うため
に、組成及び物性等の多様な面から詳細な研究開発が為
されている。
又、インクジェット記録法においても、様々の方式が提
案されており、帯電した液滴を連続的に発生させ該液滴
の一部を記録に使用する方式、圧電素子を有する記録ヘ
ッドに信号を与え、該信号に応じて記録液の液滴を発生
させて記録を行う方式、或いは記録ヘッドの室内のイン
クに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネル
ギーにより液滴を発生させ記録を行う方式などがある。
とりわけ特開昭54−59936号公報に記載されてい
るような熱エネルギーによるインクの発泡現象によって
インクを吐出させるタイプはノズルの高集積化、高密度
化が容易であり、最近特に注目をあつめている方式であ
る。しかし、発泡という他方式にない現象を利用するた
め使用するインクに対して一層厳密な条件が要求されて
いる。
この方式に使用するインクの好ましい条件を下記に列挙
してみると、 (1)熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり
、微細な吐出口から液滴が、常時安定して吐出され、目
詰りを生じない。
(2)記録休止中キャップをしない状態で放置されてい
ても、記録再開時直後から安定した吐出が得られる。す
なわち、吐出口付近のインクが乾燥しにくく、目詰りを
生じない。
(3)特に普通紙に対して、不定形、又は不規則な滲み
のない高品位な画像が得られる。
(4)普通紙に対して、定着性(印字乾燥性)力く速く
、印字物をこすっても汚れない。
(5)保存安定性が良好で、長時間にわたりインク性能
が保持される。
(6)臭気等の問題がなく毒性、引火性等の安全性も優
れる。
等が挙げられる。
これらの要求に対し従来のインクの処方としては、吐出
方式については特に熱エネルギ一方式Iこ限定されてい
るわけではないが、例えば、一般番こインク中には乾燥
防止、目詰り防止等の目的でグリコール等の高沸点有機
溶剤を含有しており、このようなインクでサイズ度の高
い普通紙6二記録を行った場合には、インクが紙内部へ
浸透しにくく記録部の乾燥性が悪いため、記録物を手で
触れるとインクが手についたり、文字がこすれて汚れた
りする等の問題があった。
そこで、紙内部へのインクの浸透性を高めるために、特
開昭55−29546号公報にはインク中に多量の界面
活性剤を添加する方法が提案されている。この場合には
紙によっては滲みが非常に多く発生したり、インクジェ
ット用ヘッドに充填した場合に、ヘッドの構造条件によ
ってはインクがオリフィス面より後退してしまい吐出が
行われなかったり、逆にオリフィス面全体が濡れてしま
いインクが吐出しない等のトラブルが見られた。
又、特開昭56−57862号公報にはインクのpHを
強アルカリ性にする方法も提案されているが、この場合
はインクを手で触れた場合に危険であり、又、ある種の
サイズ剤を用いた紙、例えば中性紙等に対しては滲み、
乾燥性とも良好でない場合がある等の欠点がある。
又、特開昭55−145774号公報にはインクの凝固
点降下による凍結防止のため、脂肪族−価アルコールを
含有するインクについて開示されているが、紙上への滲
みの関係から、その含有量は5乃至20重量%に限定さ
れている。
さらに、特開昭63−139963号公報には、周波数
応答性、吐出安定性の改良のため、炭素数5以下のアル
キルアルコールを2乃至15重量%含有するインクにつ
いても提案がなされている。
発明者等の検討によれば浸透剤としてはアルコールを使
用すること自体は滲みを抑制し、かつ定着を促進すると
いう点では極めて有効な手段である。ところが、炭素数
4以上のアルキルアルコールを使用すると、一般に2%
以上添加すると、不規則な滲みが発生しやすく、本発明
で狙っているような極めて高い印字品位の目標に対して
十分に使用できるレベルとはいえなくなる。また不快な
臭気があり、オフィスや家庭で使用するには不都合が生
じる場合が多い。
この傾向は炭素数3以下の低級アルコールを使用した場
合は、かなり軽減されるが、今度はアルコールの蒸気圧
が高いため、ヘッドのオリフィス等からアルコールが蒸
発し、インク組成が変化しやすくなる。この現象は、イ
ンクを大気連通孔を有する(密閉系の構造であるため内
部が負圧になるのを防ぐ)タイプのインクジェットヘッ
ドに使用した場合に特に顕著であり問題である。さらに
アルコール量が一般には5%を越えるとアルコールの種
類によらず、水系媒体系のインクの場合に染料の溶解ま
たは分散が不安定となり、インクの保存性及び目詰まり
性が劣化しやすくなる。
以上述べたように、上記の他にも今迄に種々の改良が試
みられているものの、たとえ熱エネルギー方式にて使用
するという限定がなくとも、前記の滲みと乾燥性更には
目詰まり性、保存性、臭気等の問題を全て十分に解決す
るというインクは今迄のところ知られていないというの
が現状であり、加えて発泡という熱エネルギ一方式に特
有の現象に高周波で良好に応答する性能をさらに有する
ようなインク設計は重要ではあるが極めて困難な課題で
ある。
〔発明が解決しようとしている問題点〕そこで本発明の
目的は、高周波駆動の熱エネルギーに対する発泡の応答
性が良好であり、コピー用紙、レポート用紙、ノート、
便箋等のオフィスで一般に使用されている非塗工紙、い
わゆる普通紙に記録した場合のインクの滲み及び記録物
の遅乾性を解決したインクを提供することにある。
又、本発明の別の目的はオフィスや家庭における使用に
おいても臭気の問題がなく、安全性の高いインクを提供
することにある。
更に、本発明の他の目的はインクジェット記録ヘッドの
ノイズにおける目詰りを起こしにくく、信頼性の優れた
インクを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は以下の本発明によって遠戚される。
すなわち、本発明は記録ヘッド内のインクに、周波数3
.5KHz以上で記録信号に対応した熱エネルギーを付
与し、該エネルギーによりインクの液滴を被記録材に飛
翔させて記録を行うインクジェット記録方式に用いられ
るインクに於いて、少なくとも0.1乃至10重量%の
水溶性染料、75乃至93重量%の水、0.5乃至4重
量%の2−ブタノール、6乃至18重量%の多価アルコ
ールおよび/またはその誘導体を含有することを特徴と
するインクである。
〔作用〕
本発明者等は、高周波駆動タイプの熱エネルギーによる
インクの発泡現象によってインクを吐出させる記録にお
いて好適であり、かつ、普通紙上におけるインクの滲み
と乾燥性、浸透性を改善し、さらにインクジェット用ヘ
ッドのノズルにおける目詰まりを起こしにくい、臭気等
の問題もない信頼性の優れたインク組成について鋭意検
討の結果、液媒体としては75乃至93重量%の水、0
.5乃至4重量%の2−ブタノール、6乃至18重量%
の多価アルコールを含むインクが滲みと浸透性の点でバ
ランスのとれたものであり、更に目詰まり防止性におい
ても悪影響がなく、臭気の問題のない信頼性の高いイン
クであることを見出し、本発明に至ったものである。
本発明者の知見によれば、紙上でのインクの滲み及び浸
透性に関しては、通常のインクに使用されている界面活
性剤を用いると、紙の種類によって良好な場合とそうで
ない場合が混在し、安定した記録が得られにくし<。
これに対し、本発明で使用する2−ブタノールを用いる
と紙による差が少なく、極めて良好な結果となる。
この理由としては、インクの滲みと浸透性は主としてイ
ンク液滴と紙との界面での濡れの現象によって大きく支
配されているが、界面活性剤を用いた場合は紙に付着し
たインク液滴の表面と内部で濡れに対する性質が異なっ
てしまうのに対し、本発明のインクの場合そのようなこ
とが起こりにくいこと、更に本発明のインクは、紙に添
加されている表面及び内添のサイズ剤との親和性が普通
紙対応のインクジェット用インクとして、絶妙なバラン
ス関係にあるためと思われる。
またアルキルアルコールに関して言及すると、一般に炭
素数4以上のアルコールは少量の添加で浸透力を得るこ
とができ目詰まりの心配もないが、滲みの問題が発生し
やすく臭気の問題も避けることができない。
一方、炭素数3以下のアルコールは臭気の問題もなく、
滲みに対しても許容範囲が広いが、浸透力を得るために
は、添加量を増やさねばならずその結果、目詰まり性が
悪化してしまう。
本発明で使用する2−ブタノールは炭素数4のアルコー
ルでありながら、以上の不都合を解決する唯一の例外的
なアルコールということができる。
更に、熱エネルギーに対する応答性が特異的に良好とな
るのは、本発明のインクの必須液媒体である水、2−ブ
タノール、多価アルコールとその含有量が記録に最適な
沸騰現象の制御に対して特に優れた混合比であること、
さらに、ノズル内部の各部材に対する濡れ性が物性及び
親和性において最適であるため、泡の消滅及び発生のサ
イクルに際し、極めてスムーズに作動しこの結果、周波
数に対する応答性が格段に向上したものと推定される。
〔好ましい実施態様〕
次に本発明のインク各成分について説明する。
本発明にて使用し、主として本発明を特徴づける化合物
は2−ブタノールであり、インク中への添加量は使用す
る色素や併用する他の液媒体成分等によっても異なるが
0.5乃至4重量%、好ましくは1乃至3.5重量%、
より好ましくは1.5乃至3重量%を占める割合である
2−ブタノールの含有量が0.5重量%未満の場合は、
発泡応答性及び浸透性に対する効果が見られず、また4
重量%を越える場合は、目詰まりの問題が生じたり、表
面張力が低下するため紙によっては滲みやすくなり印字
品位が劣ってしまう。
次に多価アルコールまたはその誘導体とは、具体的には
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレンゲルコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のオキシエチレン又はオキシプ
ロピレン付加重合体;エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、ブチレングリコ
ール、1,2.6−ヘキカントリオール、ヘキシレング
リコール等のアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を含
むアルキレングリコール類;チオジグリコール;グリセ
リン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル
)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又は
エチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテル類;トリエチレングリコールジメチル(又はエチ
ル)エーテル、テトラエチレングリコールジメチル(又
はエチル)エーテル等の多価アルコール低級ジアルキル
エーテル類等が挙げられる。なかでもエチレンオキサイ
ドの付加重合体、炭素数3乃至6のトリオールの群から
選ばれる少なくとも2種の混合体は、単独で用いるより
、特に好ましいものである。
上記多価アルコール類の含有量は、一般にはインクの全
重量に対して6乃至18重量%、好ましくは8乃至16
重量%、より好ましくは1o乃至15重量%の範囲であ
る。
上記多価アルコール類の含有量が6重量%未満の場合は
目詰まり防止効果が見られず、18重量%を越えるとヒ
ゲ状の滲みが発生しやすく、紙によっては定着性も極端
に悪くなる。
またインク中に占める水の割合は75乃至93重量%、
好ましくは81乃至92重量%を占める割合である。水
の量が75重量%未満の場合は有機溶剤が多く、紙がカ
ールしたり普通紙等への印字品位は著しく劣化する。水
の量が93重量%を越えるとノズルオリフィスからの吐
出特性、−時停止時の目詰まり性が著しく劣化する。
本発明のインクを構成する水溶性染料としては、直接染
料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応染料、可溶
性建築染料等が挙げられるが、中でもc、r、フードブ
ラック2や下記−数式[I]及び[U]で表わされる染
料が好ましい。
(式中、Aは低級アルキルカルボニルアミノ基、低級ア
ルコキシ基、SO3M基もしくは、So、M基で置換さ
れても良いフェニルアゾ基で置換されたフェニル基、ま
たは503M基で置換されたナフチル基または低級アル
コキシ基で置換された))ニル基を表わし、Mはアルカ
リ金属、アンモニウムを表わす。) (式中、Cは803M基で置換されたナフチル基または
So 3M基で置換されていても良いフェニルアゾ基、
低級アルキル基、低級アルコキシ基もしくは、低級アル
キルカルボニルアミノ基で置換されたフェニル基を表わ
し、R1は低級アルキル基、低級アルコキシ基、または
低級アルキルカルボニルアミノ基を表わし、R2は水素
原子または503M基で置換されたフェニル基を表わし
、nはOまたは1を表わしMはアルカリ金属、アンモニ
ウムを表わす。) 具体例を以下の表に示す。
これら水溶性染料の含有量は液媒体成分の種類、インク
に要求される特性等に依存して決定されるが、一般には
インク全量中で重量%で約0.1乃至10%、好ましく
は0.5乃至8%、より好ましくはl乃至5%を占める
割合である。
以上が本発明のインクを構成する必須成分であるが、そ
の他必要に応じて従来公知のインクに使用されている一
般的な有機溶剤をさらに併用することができる。
一部、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド類のように本発明で使用するア
ルコール類との相性が悪く併用できないものもあるが、
例えばアセトン、ジ−アセトンアルコール等のケトン又
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;スルホラン、N−メチル−2−ピロ
リドン、1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が
挙げられる。
またその他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表
面張力調整剤、蛍光増白剤等も必要に応じて添加するこ
とができる。
例えば、ポリビニルアルコール、セルロース類、水溶性
樹脂等の粘度調整剤;カチオン、アニオン或はノニオン
系の各種界面活性剤、ジェタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等の表面張力調整剤:緩衝液によるpH調整
剤、防カビ剤等を挙げることができる。
更に、本発明のインクは普通紙等に記録した場合のイン
クの滲み及び記録物の乾燥性、浸透性を解決し、インク
ジェット用ヘッドに対するマツチングの面から、インク
物性として25℃における表面張力が30乃至68 d
 y n e / c m 、粘度が10cP以下、好
ましくはSCP pl下、より好ましくは3cP以下に
調整されることが望ましい。
以上、本発明のインクの構成及び物性について述べてき
たが、最も好ましい使用形態としては、熱エネルギ一方
式の中でも原理的に特開昭54−59936号公報に準
じた方式にて使用するのが好ましく、駆動周波数として
は3.5KHz以上、好ましくは4乃至20KH1,よ
り好ましくは4.5乃至10KHzの範囲である。3.
5“KHz未満の使用においては本発明のインクの発泡
応答性に関する有意性を明確化できない場合がある。
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録装置
としては、記録ヘッドの室内の記録液に記録信号に対応
した熱エネルギーを与え、該エネルギーにより液滴を発
生させる装置が挙げられる。
その主要部であるヘッド構成例を第1図(a)。
(b)、第2図に示す。
ヘッド13はインクを通す溝14を有するガラス、セラ
ミクス、又はプラスチック板等と、感熱記録に用いられ
る発熱ヘッド15(図では薄膜ヘッドが示されているが
、これに限定されるものではない)とを接着して得られ
る。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護
膜16、アルミニウム電極17−1.17−2、ニクロ
ム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アル
ミナ等の放熱性の良い基板20より成っている。
インク21は吐出オリフィス22まで来ており、圧力P
によりメニスカス23を形成している。
今、電極17−1.17−2に電気信号が加わると、発
熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここ
に接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメ
ニスカス23が突出し、インク21が吐出しオリフィス
22より記録小滴24となり、被配録体25に向って飛
翔する。第2図には第1図(a)に示すヘッドを多数並
べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマ
ルチ溝26を有するガラス板27と、第1図(a)に説
明したものと同様な発熱ヘッド28を接着してつくられ
ている。
なお、第1図(a)は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、第1図(b)は第1図(a)のA−B
線での切断面である。
第3図にかかるヘッドを組込んだインクジェット記録装
置の一例を示す。
第3図において、61はワイピング部材としてのブレー
ドであり、その一端はブレード保持部材によって保持さ
れて固定端となりカンチレバーの形態をなす。ブレード
61は記録ヘッドによる記録領域に隣接した位置に配設
され、また、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中に突
出した形態で保持される。62はキャップであり、ブレ
ード61に隣接するホームポジションに配設され、記録
ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面と当
接しキャッピングを行う構成を具える。さらに63はブ
レード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、
ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に突出し
た形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62
、吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61および吸収体63によってインク吐出口面の水
分、塵埃等の除去が行われる。
65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した
吐出口面に対向する被記録材にインクを吐出して記録を
行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録
ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャ
リッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリ
ッジ66の一部はモータ68によって駆動 されるベル
ト69と接続(不図示)している。これによりキャリッ
ジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録
ヘッド65による記録領域およびその隣接した領域の移
動が可能となる。
51は被記録材を挿入するための給紙部、52は不図示
のモータにより駆動される紙送りローラである。これら
構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ被
記録材が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラ
53を配した排紙部へ排紙される。
上記構成において、記録ヘッド65が記録終了等でホー
ムポジションに戻る際、ヘッド回復部64のキャップ6
2は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブ
レード61は移動経路中に突出している。この結果、記
録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。なお、キ
ャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッ
ピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経
路中へ突出するように移動する。
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ
移動する場合、キャップ62およびブレード61は上述
したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果
、この移動においても、記録ヘッド65の吐出口面はワ
イピングされる。
上述した記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記
録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録
のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
第4図は、ヘッドにインク供給チューブを介して供給さ
れるインクを収容したインクカートリッジの一例を示す
図である。ここで40は供給用インクを収納したインク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる
。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
本発明で使用されるインクジェット記録装置としては、
上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体になっ
たものに限らず、第5図に示す如きそれらが一体になっ
たものも好適に用いられる。
第5図において、70はインクジェットカートリッジで
あって、この中にはインクを含浸させたインク吸収体が
収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数
のオリフィスを有するヘッド部71からインク滴として
吐出される構成になっている。
72はカートリッジ内部を大気に連通させるための大気
連通口である。
このインクジェットカートリッジ70は、第3図で示す
記録ヘッド65に代えて用いられるものであって、キャ
リッジ66に対して着脱自在になっている。
〔実施例〕 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に断りのない
限り重量基準である。
見胤透ユ公1」 下記の成分を混合して5時間撹拌後、水酸化ナトリウム
の0.1%水溶液にてpHを7.5に調整し、更にポア
サイズが0.22ミクロンのメンブランフィルタ−(商
品名 フロロボアフィルター、住良電工■製)にて加圧
濾過し、本発明のインクA乃至Eを得た。
次に得られたインクA乃至Eを用いて、インクジェット
記録装置として、発熱素子をインクの吐出エネルギー源
として利用したインクジェットプリンターBJ130 
(商品名:キヤノン■製)の改造機(駆動周波数を4.
5KHzとし、さらにヘッド近傍のインクサブタンク「
容量的QcrdJをヘッドとのインク流通管以外は完全
に密封し、上部に直径0 、5 m mの大気連通孔を
設けたもの)を使用し、市販のコピー用紙に記録を行い
、得られた記録物の定着性及び滲みの発生率を評価した
同時にプリント−時停止後の再プリント時の目詰まり性
、プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり回復性
、周波数応答性、インクの保存安定性についても評価を
行なった。
なお、定着性及び滲みの項目については、長期停止後の
状態において回復操作を行ない、再度評価を行なった。
結果を第1表に示す。(評価は通常25℃、60%の条
件にて行った。) インクA C,!、ラフ−ブラック2 2−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 2.5部 10部 2部 82.5部 インクC 構造式例2の染料 2−ブタノール 1.2.6−ヘキサントリオール グリセリン 水 2部 1.5部 13部 1部 82.5部 インクB C,1,フードブラック2 構造式例4の染料 構造式例6の染料 2−ブタノール グリセリン ジエチレングリコール 水 1部 0.5部 0.5部 3部 2部 10部 83部 インクD CJ、ダイレクトイエロー86 2−ブタノール テトラエチレングリコール チオジグリコール 水 インクE C,I、アシッドレッド35 2−ブタノール ポリエチレングリコール(平均分子量300)1.3−
ジメチル−2−イミダゾリジノントリエチレングリコー
ルモノエチルエーテルエチレングリコール トリエタノールアミン 水 比覚JLL21至1 実施例工乃至5と同様な方法にて、下記全成分を処理し
て比較例1乃至7のインクF乃至りを得て、実施例と同
様に各種評価を行った。結果を第1表に示す。
インクF Cエフ−ドブラック2 n−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 2.5部 10部 2部 82.5部 インクG C,I、フードブラック2 エタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 2.5部 10部 2部 82.5部 インクH C,1,フードブラック2 2−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 4.5部 10部 2部 80.5部 インクK C,1,フードブラック2 2−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 2.5部 1部 1部 93.5部 インクI Cエフ−ドブラック2 2−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 0.4部 10部 2部 84.6部 インクL C,1,ダイレクトブラック154 PEG 300 ノニオン系界面活性剤(商品名ニッサンノニオンP22
3日本油脂■製) 水 2部 14部 0.5部 83.5部 インクJ c、r、フードブラック2 2−ブタノール トリエチレングリコール ジエチレングリコール 水 3部 2.5部 18部 2部 74.5部 笈−土一表 1   つづ 実施例 インク (1”)定着性       (初 期)(放置後) (2つ滲みの発生率    (初 期)(放置後) (3つプリント−時停止後の目詰まり (4つプリント長期停止後の再プリント時の目詰まり回
復性 (5つ周波数応答性 (6“)インクの保存安定性         ○◎ 
 ◎ ◎  ◎ ◎ ○  ○ ○  ○ 辻較図 王 インク F (1つ定着性    (初 期)◎ (放置後)◎ (2つ滲みの発生率 (初 期)× (放置後)× (3つプリント−時停止後の △ 目詰まり (4′″)プリント長期停止後の  ○再プリント時の
目詰まり回復性 (5つ周波数応答性      ○ (6つインクの保存安定性   ○ ○  × △  △ ○  × ○  ○ △ ×××    △ ○  ○  ×  × (1”)定着性評価 市販のコピー紙及びポンド紙に印字して10秒後、30
秒後に印字部を濾紙(商品名工N0゜5C,東洋濾紙■
製)にて擦った。
◎・・・10秒でカスト なし ○・・・10秒でカスト 小 △・・・30秒でカスト 小 ×・・・30秒でカスト 大 (21)トッドの形状 滲みの発生率については、市販のコピー紙及びボンド紙
にプリンタで300ドツトを連続しないように印字した
後、1時間以上放置し、その後顕微鏡で滲みを発生下ド
ツトの数を数え、%で表示した。
○:10%以下 △:11乃至30% ×:31%以上 (3*)プリント−時停止後の再プリント時の目詰りプ
リント−時停止後の再プリント時の目詰りについては、
プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して英
数文字を印字した後プリントを停止し、キャップ等をし
ない状態で10分間放置した後、再び英数文字を印字し
て文字のカスト、欠は等の不良箇所の有無により判定し
た。
○ニー文字目から不良箇所なし。
△ニー文字目の一部がカスト又は欠ける。
×ニー文字目が全く印字できない。
(4°)プリント長期停止後の再プリント時に目詰まり
回復性 プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して英
数文字を印字した後プリントを停止し、キャップ等をし
ない状態で7日間放置した後、ノズル目詰まりの回復操
作を行い、何回の操作回数で文字のカスト、欠は等のな
い正常な印字が可能か判定した(60℃、lO±5%R
Hにて放置)。
○:1乃至5回の回復操作で正常な印字が可能。
△:6乃至10回の回復操作で正常な印字が可能。
×:11回以上の回復操作で正常な印字が可能。
(51)周波数応答性の評価 得られた印字物の印字状態すなわちカスーや白抜は状態
及びスプラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観
察し、評価した。
◎・・・周波数に対するインクの追従性は良好であり、
ベタ印字及びキャラクタ印字 共にカスーや白抜け、着弾点不良が見 られない。
○・・・周波数に対するインクの追従性はほぼ良好であ
り、キャラクタ印字ではカス ーや白抜け、着弾点不良が見られない が、ベタ印字においてわずかにカスー がみられる。
△・・・キャラクタ印字でカスー、白抜けはみられない
が一部着弾点不良がみられる。
又、ベタ印字ではカスー、自抜けがベ タ全体の1/3程度みられる。
×・・・ベタ印字においてカスー、白抜けが多く、又キ
ャラクタ印字においてもカス ーや着弾点不良がたくさんみられる。
(61)保存安定性 各インクを耐久性のがラスピンに100ccずつ入れ、
密栓して60℃の恒温槽にて3ケ月間保存後、前記記録
装置に搭載して連続伝票用紙10枚に印字し、下記基準
にて評価した。
○:異常なし ×:不吐出、印字の乱れ又は変褪色発生〔効果〕 以上説明したように本発明のインクによれば、高周波駆
動の熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり、
コピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフィス
で一般に使用されている一般の普通紙に対しても滲みが
なく品位の優れた且つ浸透性の良好な記録が可能となる
又、本発明によれば、オフィスや家庭における使用にお
いても臭気の問題がなく、安全性が高く、しかも長期放
置しても蒸発等による組成変化を起こしにくいインクを
得ることができる。
更に本発明のインクによれば、インクジェット用ヘッド
のノズルにおける目詰りが起こりにくく、保存量等の点
においても信頼性の高い記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)はインクジェット記録装置のヘッ
ド部の縦断面図及び横断面図である。 第2図は第1図に示したヘッドをマルチ化したヘッドの
外観斜視図である。 第3図はインクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。 第4図はインクカートリッジの縦断面図である。 第5図はインクジェットカートリッジの斜視図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録ヘッド内のインクに、周波数3.5KHz以
    上で記録信号に対応した熱エネルギーを付与し、該エネ
    ルギーによりインクの液滴を被記録材に飛翔させて記録
    を行なうインクジェット記録方式に用いられるインクに
    おいて、少なくとも0.1乃至10重量%の水溶性染料
    、75乃至93重量%の水、0.5乃至4重量%の2−
    ブタノール及び6乃至18重量%の多価アルコール及び
    /又はその誘導体を含有することを特徴とするインク。
  2. (2)前記多価アルコールがエチレンオキサイドの付加
    重合体及び炭素数3乃至6のトリオールから選択される
    少なくとも2種の混合物からなる請求項(1)に記載の
    インク。
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