JPH0421067B2 - - Google Patents

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JPH0421067B2
JPH0421067B2 JP1206678A JP20667889A JPH0421067B2 JP H0421067 B2 JPH0421067 B2 JP H0421067B2 JP 1206678 A JP1206678 A JP 1206678A JP 20667889 A JP20667889 A JP 20667889A JP H0421067 B2 JPH0421067 B2 JP H0421067B2
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JP
Japan
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filtration
fluid
fuel
filtration device
storage container
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JP1206678A
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Shoichi Sakurai
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Publication of JPH0421067B2 publication Critical patent/JPH0421067B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/22Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system
    • F02M37/32Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements
    • F02M37/52Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements using magnetic means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、流体中のゴミ等の異物を除去する濾
過装置に関し、特にエンジン用燃料の水抜き及び
エアー抜きの機能の優れたコンパクトな濾過装置
に関する。
(従来の技術) 一般に、厳しい環境下で稼動される汎用エンジ
ン、例えば、産業用、建設機械用、船舶用あるい
は農業用等のエンジンに供給される燃料は、タン
ク内に貯溜されているが、この燃料は、外気の温
度変化により発生する露とか雨水等の混入により
タンク内に水が溜る。このような水がエンジンに
入り込むと、エンジンの潤滑被膜を破りエンジン
の焼付きを起したり、あるいは燃焼不良等という
不具合を招来することになる。また野外に放置さ
れた農業用あるいは建設機械用等のエンジンでは
酸性雨がタンク中に入り、タンク自体を酸化し、
その錆が燃料中に混入し、エンジン各部を損傷し
たり、あるいはこの酸性雨によりエンジン各部の
部品が酸化される虞もある。
一方、前記エンジンの整備等を行なう場合、例
えば、フユーエルエレメントを交換する場合に
は、空気がエンジンの燃料供給系中に入り込むこ
とがあるが、このような事態が起ると、エンジン
は、燃料噴射が不調になり、始動性の低下あるい
は運転不調を来すことになるので、燃料供給系に
は種々の部品においてエアー抜きの手段が講じら
れている。
前述した水、塵、錆、鉄分等を燃料供給系から
排除するために、最近のエンジンでは、燃料供給
系にフユーエルフイルタとともにウオータセパレ
ータが取り付けられているものがある。第8図に
示すエンジンの燃料供給系は、燃料を収容するタ
ンク1に手動ポンプ2を連通し、これらタンク1
及び手動ポンプ2より上位にウオータセパレータ
3が設置され、配管pにより連通されている。前
記燃料タンク1内の燃料は、フイードポンプ4に
より吸引され、配管pにより手動ポンプ2及びウ
オータセパレータ3を経てフユーエルフイルタ
5,5を通り、インジエクシヨンポンプ6によつ
てインジエクシヨンノズル7に供給されるように
なつている。
このようにした燃料供給系では、タンク1から
フイードポンプ4によつて吸引された燃料は、主
としてウオータセパレータ3により水分が分離さ
れ、フユーエルフイルタ5,5によつて錆等の異
物が除去される。なお、前記フユーエルフイルタ
5,5及びインジエクシヨンノズル7においてオ
ーバーフローした余剰燃料は、戻し回路mにより
前記タンク1に戻される。
このように構成された燃料供給系においては、
水は通常、ウオータセパレータ3に溜る。このウ
オータセパレータ3は、第9図に示すように、合
成樹脂製の透明容器本体8に燃料入口9と燃料出
口(前記燃料入口の後方に形成されており、図示
せず)とが開設された蓋体10が取り付けられた
もので、水より若干比重が小さく、かつ燃料より
若干比重が大きいフロート11を容器本体8内に
設け、水と燃料との比重差を利用して両者を分離
し、この分離された境界部分にフロート11が浮
遊するように構成している。したがつて、フロー
ト11の浮遊位置より容易に水の溜り状態を知る
ことができる。
このウオータセパレータ3から水を抜く場合に
は、まずウオータセパレータ3のエアー抜きプラ
グ12を外した後に、ドレーンプラグ13を外せ
ば、このウオータセパレータ3内の水は系外に除
去される。ただし、この水抜きを行なうことによ
りエアー抜きプラグ12を外した孔より空気がウ
オータセパレータ3内に入り込むことになるの
で、手動ポンプ2を操作して、タンク1より燃料
をウオータセパレータ3内に取込み、前記空気を
追出すように満した後に、エアー抜きプラグ12
を締付け前記孔を閉塞する。
また、燃料中のゴミあるいは錆等の異物は、前
記ウオータセパレータ3においてもある程度除去
されるが、比較的細かなものはフユーエルフイル
タ5,5により除去される。このような異物がフ
ユーエルフイルタ5,5に詰つた場合には、この
フイルタ5,5内の濾過エレメントを交換する作
業を行なう。このフユーエルフイルタ5,5は、
第10図に示すように、ボデイ14の下部に設け
られたケース15内に濾過エレメント16を有
し、前記ボデイ14の入口通路17から流入した
燃料をこの濾過エレメント16により濾過して、
出口通路18から流出するようにしたものであ
り、この出口通路18の流路途上にエアー抜きプ
ラグ19が設けられている。したがつて、このエ
アー抜きプラグ19を外せば、濾過エレメント1
6を交換した後に入り込んだエアーも容易に抜く
ことができる。
そして、清浄になつた燃料がインジエクシヨン
ポンプ6を経てインジエクシヨンノズル7に送ら
れることになる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の燃料供給系にお
いては、手動ポンプ2を操作して水抜きあるいは
エアー抜きを行なつたとしても、再度運転を開始
すると、エンジンの熱等により前記ウオータセパ
レータ3の透明容器本体8と蓋体10との間の接
合部分等から空気が入り込む虞がある。この空気
は、再度ウオータセパレータ3のエアー抜きプラ
グ8を外して、手動ポンプ2を操作して、前記空
気を追出すという前述した作業と同様の操作を行
なう必要があるが、この場合、下位に設けられた
手動ポンプ2を狭少なエンジンルーム内において
多数回押すという操作は容易な作業ではない。ま
た、このウオータセパレータ3は、燃料供給系の
流路途中に設けられていることから、容器本体8
内においても燃料の対流が生じており、比重差を
利用した分離方法といえども水分が完全に分離さ
れないという欠点もある。
一方、フユーエルフイルタ5が目詰まりを起す
と、フユーエルフイルタ5の濾過エレメント16
を交換する作業を行なうが、この作業中にエアー
が内部に入り込む虞がある。この場合のエアー抜
きは、前記ウオータセパレータ3の場合と同様に
手動ポンプ2を操作することにより行なうが、こ
の場合は、手動ポンプ2から相当離れた位置のフ
ユーエルフイルタ5に入り込んだ空気を除去する
ので、この空気が再度前記ウオータセパレータ3
内に入り込んだり、他のフユーエルフイルタ5内
に入り込む等という事態が生じ、完全にエアー抜
きを行なうにはきわめて面倒な作業となる不具合
がある。特に、第8図に示すように異物の除去を
確実に行なうために、多段にフユーエルフイルタ
5,5を設けた場合には、どのフユーエルフイル
タ5,5で目詰まりが生じているが直ちには判断
することはできず、結局すべてのフユーエルフイ
ルタ5,5を交換し、かつエアー抜きも全てのも
のについてチエツクしつつ行なわなければなら
ず、作業は一層面倒なものとなる。
また、従来のフユーエルフイルタ5,5は、燃
料供給系の上流側にフユーエルポンプ4が設けら
れ、このフユーエルポンプ4により燃料をフユー
エルフイルタ5,5内に押し込みつつ濾過作用を
行なうものであるため、一旦水、錆、鉄粉等の異
物が混入すると、フユーエルポンプ4あるいは図
示しない種々のバルブ等を通過する場合に、大き
な負荷がかかるのみでなく、このフユーエルポン
プ4等が損傷を受け、エンジン全体の寿命が短く
なるという欠点がある。
さらに、フユーエルフイルタ5,5において、
一旦目詰まりが生じると、前述した異物が混入し
たポンプ等周辺機器までも、破損しているか否か
をチエツクしなければならず、フイルタ交換時に
は、単にフイルタの交換のみでなく、種々のチエ
ツク作業も要することになり、保守点検に時間が
係る。しかも、フユーエルフイルタ5が目詰まり
を起すと、フイードポンプ4による圧力によりフ
イルタの濾紙を押し破り、インジエクシヨンポン
プに流れることになるので、濾紙の寿命も短く、
メンテナンスを維持することも難しいものとなつ
ている。
さらに加えると、配管途中にフユーエルフイル
タ5とウオータセパレータ3との両者を取り付け
ると、狭少なエンジンルームにとつてはスペース
的に好ましくないという欠点もある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、異物により目詰りしたフ
イルタの交換、水あるいはエアー抜きを簡単に行
なうことができ、コンパクトな濾過装置を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、タンク内
に貯溜された流体を流入配管が連結された入口か
ら導入し、濾過した後に流出配管が連通された出
口から排出する濾過装置において、本体ブロツク
と、この本体ブロツクの下部に設けられ前記流体
を貯溜するように密閉されたドレンコツクを有す
る流体貯溜容器と、本体ブロツクの上部に設けら
れ内部に濾過エレメントが設置されかつ空気抜き
部を有する密閉の濾過部とを有し、前記本体ブロ
ツクには、前記入口から流入した流体を下方の流
体貯溜容器に向つて導く入口通路と、流出する流
体を上方から取込み前記出口に導くように穿設さ
れた出口通路と、前記濾過エレメントの外周面下
方に開口しかつ前記流体貯溜容器と濾過部とを連
通するように伸延された連通路とが形成され、こ
の連通路の下部側には、前記流体貯溜容器側から
流入する流体を漉すフイルタを設け、さらに、前
記流出配管側にポンプを設け、前記流体を吸込式
で濾過するようにしたことを特徴とする濾過装置
である。
前記流体貯溜容器は、底壁から突出し先端が前
記本体ブロツクと螺合される芯棒を有する濾過装
置である。
前記流入配管は、入口部近傍に三方弁を有し、
この三方弁と流出配管とを前記濾過装置をバイパ
イするバイパス配管を設けたことを特徴とする濾
過装置である。
前記流出配管は、内部を流通する流体の圧力状
態を感知する圧力検知部材を有する濾過装置であ
る。
前記濾過部は、この濾過部内に流入する流体よ
りも軽い比重を有するフロートを前記濾過エレメ
ントに取付け、この濾過部内の上澄液が濾過エレ
メント内に流入するように前記濾過部内で浮遊状
態となるように支持したことを特徴とする濾過装
置である。
前記流体貯溜容器は、内部に水よりも小さい比
重を有し、前記流体より大きな比重のフロートを
設けたことを特徴とする濾過装置である。
前記流体貯溜容器は、内部にマグネツトリング
を設けた濾過装置である。
前記流体は、エンジン作動用の燃料である濾過
装置である。
前記濾過エレメントは、撥水性を備えた濾材が
組込まれた濾過装置である。
(作用) このように構成した本発明にあつては、流出配
管にポンプを設け流体を流入配管から本体ブロツ
ク内に吸込むようにした濾過装置であるので、濾
過装置が目詰まりしてもポンプ等に鉄粉等が流入
することはなく、ポンプの摩滅、作動不良はな
く、押込式のものに比し、耐久性、保守性等にお
いて有利となり、濾紙の破損も少なくなるので、
濾過作用の確実性が増すことになる。
この濾過作用を行なうに当つても、大きなゴミ
はフイルタにより除去し、一旦この濾過装置内に
流入した水も濾過エレメントを通過することはで
きず、流体貯溜容器内に戻され、そこで貯留され
る。また、錆、鉄粉等はマグネツトリングにより
吸着され、下部の流体貯溜容器に溜る。そして、
前記フイルタを通過した細かなゴミ等は濾過部の
濾過エレメントにより除去される。
本発明では、本体ブロツクを中心に流体貯溜容
器を下部に、濾過部を上部に配置したので、前記
吸込式によつて流体を濾過する場合に、濾過作
用、水分離作用が円滑に行なわれ、エアー抜きも
きわめて容易となり、この濾過装置一台で数機能
を行なうことができる。特に、これをエンジンの
濾過装置として使用した場合には、狭少なエンジ
ンルームにコンパクトに収納でき、水抜きを行な
う場合には下方の流体貯溜容器のみを操作すれば
よく、目詰まりは上方の濾過部を点検すればよ
く、またこの目詰まりも圧力検知部材により検知
することになり、保守点検がきわめて容易にな
る。
さらに、バイパス回路を有するものは、エンジ
ンを停止させることなく修理作業を行なうことが
できる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は本発明の濾過装置が組込まれるエンジ
ン燃料系の全体概略図、第2図は本発明の一実施
例を示す断面図、第3図は第2図の−線に沿
う断面図である。なお、以下の説明に当り第8〜
10図に示す部材と同一部材には同一符号を使用
する。
本実施例の濾過装置30が組込まれるエンジン
燃料系は、第1図に示すように、燃料を収容する
タンク1に手動ポンプ2を連通し、この手動ポン
プ2より上位に設けられた濾過装置30に配管p
を通つて燃料を供給するようになつている。
この濾過装置30には、バイパス回路31が設
けられ、この濾過装置30が目詰まりしてもエン
ジンを停止することなく、フイルタ等の交換作業
を行なうことができるようになつている。このバ
イパス回路31は、三方弁32を介して配管pと
連通されている。ここに三方弁32とは、一つの
流入路と二つの流出路とを有するもので、この二
つの流出路の一方は、濾過装置30と、他方はバ
イパス回路31と連通され、この濾過装置30と
連通された流路は、バルブ(図示せず)を回動す
ることにより、その流量が調節できるようになつ
ている。つまり、バイパス回路31と連通した状
態で濾過装置30に供給する流体の量を調節する
ことができるようになつている。
この濾過装置30の下流側には、この濾過装置
30の濾過エレメントが目詰まりすると負圧にな
るので、この負圧を検知する圧力検知部材34が
設けられ、この圧力検知部材34からの信号によ
り車両のキヤビン内に設けられた警報装置(図示
せず)が作動し、オペレータに濾過エレメントの
目詰まりを知らしめるようにしている。
この圧力検知部材34の下流側には、前記燃料
タンク1内の燃料を取出すフイードポンプ4が設
けられ、このフイードポンプ4を作動させると、
燃料タンク1内の燃料が吸引され、この濾過装置
30内に吸引されるようになつている。
つまり、本実施例では、濾過装置30内に流入
する燃料は、押込み式ではなく、吸引式とし、ポ
ンプには常に濾過された後の新鮮な燃料が流入す
るようにしている。これにより目詰まりが生じて
もポンプ等に錆、鉄粉等が流入することはなく、
これによりポンプが摩滅したり、作動不良を起す
ことはない。
前記濾過装置30は、第2図に示すように、上
下方向中央部分にアルミニウムあるいは鉄製の本
体ブロツク40と、この本体ブロツク40の下部
に設けられ、燃料を貯溜するように密閉された半
透明で合成樹脂製の容器にドレンコツク64を取
付けた燃料貯溜容器42と、本体ブロツク40の
上部に設けられた胴部43内に濾過エレメント4
4が設置され、この胴部43を空気抜き部45を
有するアルミニウムあるいは鉄製の蓋体46によ
り密閉した濾過部47とを有している。
この本体ブロツク40と燃料貯溜容器42と
は、燃料貯溜容器42の底壁48から突出した芯
棒49の先端に形成されたねじ部50と螺合さ
れ、この両者間には、Oリングが介装され、シー
ル性を高めている。このように芯棒49に使用す
れば、燃料貯溜容器42を半透明の合成樹脂製の
ものとしても耐圧性能が向上し、この燃料貯溜容
器42が容易に変形する虞はない。
一方、この本体ブロツク40と濾過部47と
は、この本体ブロツク40の上部に形成された雄
ねじ部40aと濾過部45の下部に形成された雌
ねじ部47aとの螺合によりOリングを介して連
結されている。
さらに、詳述する。
前記本体ブロツク40には、入口51aから流
入した燃料を下方の燃料貯溜容器42に向つて導
く入口通路51と、流出する燃料を上方の濾過部
45から取込み出口52aに導くように穿設され
た出口通路52とが穿設され、さらに前記濾過エ
レメント44の外周面下方に開口しかつ前記燃料
貯溜容器42と濾過部47とを連通するように伸
延された連通路53とが形成されている。この連
通路53は、第3図に示すように、濾過エレメン
ト44の外周面(破線で示す)に沿つて多数開設
され、撥水性を有する濾過エレメント44によつ
てはじかれた水がその自重により落下し、これを
通つて前記燃料貯溜容器42に戻し、ここで貯溜
するためのものである。
この連通路53の下部側には、前記燃料貯溜容
器42側から濾過部47に向つて流通する流体を
漉し、比較的大きな異物等を除去するフイルタ5
4を設けている。なお、このフイルタ54は、本
体ブロツク40側から突設された環状突起40b
と、燃料貯溜容器42側から突設された環状突起
42aとにより挟持されている。
この燃料貯溜容器42内には、底壁48上に磁
石からなるマグネツトリング55が設けられ、こ
れにより錆などの鉄粉を吸着するようにしてお
り、また、このマグネツトリング55の上方に
は、水より若干比重が小さく、かつ燃料より若干
比重が大きいフロート56を設けている。このフ
ロート56は、赤色等により着色され、半透明の
燃料貯溜容器42を通して外部から目視すること
ができるようになつており、水と燃料との比重差
により相互に分離した境界部分を示し、水抜き作
業を容易にしている。
濾過部47は、胴部43の上端にOリングを介
して蓋体46を取付けて閉塞したものであるが、
この蓋体46に取付けた空気抜き部45は、常時
は、キヤツプ57によりパイプ58の解放端を閉
鎖しているが、空気抜きを行なう場合には、この
キヤツプ57とパイプ58とのねじによる係合状
態を緩め、キヤツプ57を上昇させ、前記パイプ
58に開設された通孔59を外部に露呈し、エア
ー抜きを行なうようにしている。
この濾過部47内には、濾過エレメント44が
設けられている。この濾過エレメント44は、多
孔管60の外周に紙などのようにメツシユが小さ
くかつ撥水性を有する濾材61を環状に配置し、
上下から保持プレート62,63により保持した
もので、不保持プレート63は、前記本体ブロツ
ク40とねじにより連結され、その下面外周部分
はOリングによりシールされている。前記燃料中
のゴミあるいは錆等の比較的大きな異物は、前記
フイルタ54において除去されるが、この濾過エ
レメント44では、さらに細かなものが除去され
る。さらに、前記フイルタ54は、燃料貯溜容器
42内に流入する流体が対流を起し、この対流に
より沈澱した異物が濾過部47にまで上昇しない
ようにしている。
なお、本体ブロツク40の入口51aと出口5
2aには配管pがロー付等により接合され、この
配管pの端部に形成されたフランジ部fにより他
の配管pと連結されている。
次に作用を説明する。
エンジンの始動とともにフユーエルポンプ4も
始動し、タンク1内から燃料を引出し、濾過装置
30内で濾過しつつエンジンに供給する。
この場合、濾過装置30においては、本体ブロ
ツク40の入口51aから流入した水、燃料、泥
等が混在状態の液体は、まず、入口通路51を通
つて燃料貯溜容器42に流入する。そして、この
燃料貯溜容器42内では、比重の重い水が下部
に、軽い燃料は上部に溜り、分離される。また、
この流体中に含まれる磁性金属粉等は、マグネツ
トリング55により吸着され、泥等は水とともに
下部に溜る。この燃料貯溜容器42内の流体は、
燃料貯溜容器42内で対流を起すが、この対流に
乗つて上昇しようとする異物は、フイルタ54に
よつて除去され、上方の濾過部47に流入するこ
ととはない。この場合、フイルタ54によつて除
去され異物は比較的大きなものであるが、このフ
イルタ54により除去された異物は、通常フイル
タ54の下面に付着するが、次第に成長し大きく
なると、自重により燃料貯溜容器42の下部に落
下する。
そして、連通路53を通つて上方の濾過部47
に流入した燃料は、この濾過部47で濾過エレメ
ント44により比較的小さな異物が除去され、出
口52aから流出する。しかし、この濾過エレメ
ント44は、撥水性を有しているので、燃料中に
含まれている水は、通過することができず、濾材
61の外周面に沿つて落下する。この水は、濾材
61の外周面に沿つて設けられた連通路53を通
つて下部の燃料貯溜容器42内に戻され、ここの
下部に溜る。
このようにして純酔な燃料のみがフユーエルポ
ンプ4を通つてエンジンに向つて流下することに
なり、エンジンのみでなく、フユーエルポンプ4
自体の寿命も向上することになる。
一方、このようにして貯溜された水は、燃料貯
溜容器42内で貯溜されるが、この量はフロート
により直ちに判断することができる。この貯溜量
が相当多くなると、ドレンコツク64を開くとと
もにエアー抜きキヤツプ57を外せば、簡単に除
去できる。
そして、エンジン作動中に濾過エレメント44
が目詰まりした場合には、圧力検知部材34が負
圧を検知し、キヤビン内のオペレータに知らせ
る。
この警報によりオペレータは、三方弁32を回
動してバイパス回路31を開く。これによりエン
ジンには燃料が供給されている状態となり、エン
ジンは停止することなく、濾過エレメント44を
交換する作業を行なうことができる。
因みに、建設機械では、杭打ち用の予備穴をボ
ーリングする作業中にエンジンが停止すると、ボ
ーリング用の機器が土中に埋つたままとなり、時
間が経つと、これが土砂に埋もれ、もはや取り出
すことができず、甚大な被害が生じる虞がある
が、前述したように、濾過エレメントが目詰まり
してもエンジンを停止させることなく修理できれ
ば、このような場合も何ら問題はなく、きわめて
便利なものとなる。
前記濾過エレメント44の交換作業は、簡単
で、濾過部47の蓋体46を外し、濾過エレメン
ト44を取出し、新たなものと交換すればよい。
そして、蓋体46を閉め、エアー抜きキヤツプ5
7を外し、前記三方弁32を回動して僅かに燃料
の一部を濾過装置30内にも導入する。この燃料
により濾過装置30内の空気が前記エアー抜きパ
イプ58より外部に排出されると、再度エアー抜
きキヤツプ57を閉じ、三方弁32を元の状態に
セツトすればよい。
本発明は、上述した実施例のみに限定されるも
のではなく、濾過装置30内に流入させる流体
は、前記燃料のみでなく、他の流体であつてもよ
いことはいうまでもない。
また、この濾過装置30は、必ずしもエンジン
燃料供給系のみでなく、第4図に示すように、タ
ンク1の直近位置に設け、このタンク1から流出
する燃料を漉した後に、パイプ65から他の装置
に供給するようにしてもよく、利用範囲は種々分
野に亘り広範なものとなる。
さらに、前記濾過部47は、第5図に示すよう
に、この濾過部47内に流入する流体よりも軽い
比重を有するフロート66を前記濾過エレメント
44に取付け、この濾過エレメント44が濾過部
47内で浮遊状態となるようにセツトすれば、こ
の濾過エレメント44内には濾過部47内の上澄
液が流入し、一層清浄な燃料をエンジンに供給す
ることができることになる。なお、前記フロート
66は、ばね67により吊持することが好まし
く、この場合には、前記エアー抜きキヤツプ57
等は、不要となる。
第6図は、濾過エレメント44をばね部材68
により弾性的に支持するようにしたもので、この
ようにすれば、本体ブロツク40との間のシール
性を向上させることができる。
第7図は、濾過エレメント44の下保持プレー
ト63を利用して、胴部43と濾過エレメント4
4とを連通するようにしたもので、この胴部43
の凸部69と下保持プレート63の外周とをカシ
メることにより連結し、さらに、ばね部材68に
より弾性的に支持するようにしたもので、このよ
うにすれば本体ブロツク40との間のシール性が
向上するののみでなく、耐圧強度も向上する。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、流出配管に
ポンプを設け流体を流入配管から本体ブロツク内
に吸込むようにしたので、押込式のものに比し、
耐久性、保守性等において有利となる。また、本
体ブロツクを中心に流体貯溜容器を下部に、濾過
部を上部に配置したので、大きなゴミあるいは水
等は下部の流体貯溜容器に溜り、細かなゴミ等は
濾過部により除去され、一台で数機能を発揮する
ことができ、これをエンジンの濾過装置として使
用した場合には、狭少なエンジンルームにコンパ
クトに収納でき、水抜き、エアー抜き、濾過エレ
メントの交換作業が簡単で、保守点検が容易とな
る。しかも、バイパス回路を有するものは、エン
ジンを停止させることなく修理作業を行なうこと
ができる。また、この濾過装置は、現存する種々
のエンジンの設計変更を行なうことなく取付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の濾過装置が組込まれるエンジ
ン燃料系の全体概略図、第2図は本発明の一実施
例を示す断面図、第3図は第2図の−線に沿
う断面図、第4図は本発明の他の実施例を示す概
略正面図、第5図は本発明のさらに他の実施例を
示す断面図、第6,7図はそれぞれ本発明の別の
実施例を示す要部断面図、第8図は従来の燃料供
給系を示す概略図、第9図は従来のウオータセパ
レータを示す断面図、第10図は従来のフユーエ
ルフイルタを示す断面図である。 1……タンク、31……バイパス配管、32…
…三方弁、33……開閉弁、34……圧力検知部
材、40……本体ブロツク、42……流体貯溜容
器、44……濾過エレメント、45……突気抜き
部、47……濾過部、48……底壁、50……芯
棒、51……入口通路、52……出口通路、51
a……入口、52a……出口、53……連通路、
54……フイルタ、55……マグネツトリング、
56……フロート、64……ドレンコツク、p…
…配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タンク内に貯溜された流体を流入配管が連結
    された入口から導入し、濾過した後に流出配管が
    連通された出口から排出する濾過装置において、 本体ブロツクと、この本体ブロツクの下部に設
    けられ前記流体を貯溜するように密閉されたドレ
    ンコツクを有する流体貯溜容器と、本体ブロツク
    の上部に設けられ内部に濾過エレメントが設置さ
    れかつ空気抜き部を有する密閉の濾過部とを有
    し、 前記本体ブロツクには、前記入口から流入した
    流体を下方の流体貯溜容器に向つて導く入口通路
    と、流出する流体を上方から取込み前記出口に導
    くように穿設された出口通路と、前記濾過エレメ
    ントの外周面下方に開口しかつ前記流体貯溜容器
    と濾過部とを連通するように伸延された連通路と
    が形成され、 この連通路の下部側には、前記流体貯溜容器側
    から流入する流体を漉すフイルタを設け、 さらに、前記流出配管側にポンプを設け、前記
    流体を吸込式で濾過するようにしたことを特徴と
    する濾過装置。 2 前記流体貯溜容器は、底壁から突出し先端が
    前記本体ブロツクと螺合される芯棒を有する請求
    項1に記載の濾過装置。 3 前記流入配管は、入口近傍に三方弁を有し、
    この三方弁と流出配管とを前記濾過装置をバイパ
    イするバイパス配管により連通したことを特徴と
    する請求項1に記載の濾過装置。 4 前記流出配管は、内部を流通する流体の圧力
    状態を感知する圧力検知部材を有する請求項1に
    記載の濾過装置。 5 前記濾過部は、この濾過部内に流入する流体
    よりも軽い比重を有するフロートを前記濾過エレ
    メントに取付け、この濾過部内の上澄液が濾過エ
    レメント内に流入するように前記濾過部内で浮遊
    状態となるように支持したことを特徴とする請求
    項1に記載の濾過装置。 6 前記流体貯溜容器は、内部に水よりも小さい
    比重を有し、前記流体より大きな比重のフロート
    を設けたことを特徴とするする請求項1に記載の
    濾過装置。 7 前記流体貯溜容器は、内部にマグネツトリン
    グを設けたことを特徴とする請求項1に記載の濾
    過装置。 8 前記流体は、エンジン作動用の燃料である請
    求項1〜7のいずれか一つに記載の濾過装置。 9 前記濾過エレメントは、撥水性を備えた濾材
    が組込まれたことを特徴とするする請求項8に記
    載の濾過装置。
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