JPH04210621A - 灰―火芯非分離性成型薫物 - Google Patents

灰―火芯非分離性成型薫物

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JPH04210621A
JPH04210621A JP33900290A JP33900290A JPH04210621A JP H04210621 A JPH04210621 A JP H04210621A JP 33900290 A JP33900290 A JP 33900290A JP 33900290 A JP33900290 A JP 33900290A JP H04210621 A JPH04210621 A JP H04210621A
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松田 昌宏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、灰−火芯非分離性成型薫物に関するものであ
る。
成型薫物の代表的なものの一つは線香であって、これは
日用品として広く用いられている。
〔従来の技術〕
周知の通り、成型薫物としては線香、円錐香(トップま
たはコーンという)、角錐香、板状香、円柱香のほか渦
巻香、角渦巻香などがあるが、灰−火芯非分離性のもの
はこれまで作られたことはなかった。
ここで灰−火芯非分離性とは、線香を例にとって説明す
れば次の通りである。
即ち、通常の線香を直立させてその頂部に着火すると連
続燃焼が起こり火芯部は時間と共に下部に移動し、火芯
部の上に天部が生成し天部がある程度長くなると通常は
その重量により菖下する。
そして、火芯部はさらに下部に移動して連続燃焼が行な
われる。ところが、この落灰によって線香立て容器の周
辺が汚れることが多く、場合によっては線香が横倒しに
なったりして危険を伴なうこともある。この欠点を除去
するには、線香が燃えつきるまで落灰しないこと、火芯
部が必ず天部の中にあること、つまり、灰−火芯非分離
性であることが要求されるのである。また、火芯部の熱
が効率よく未燃焼部に伝導し線香自身の連続燃焼が好都
合に行なわれる必要もある。
このような諸条件を満足させるような成型薫物はこれま
で製造されたことがなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは前記した事実に鑑み、灰−火芯非分離性成
型薫物の燃焼継続中における灰部分(A)、火芯部分(
B)、未燃焼成型体部分(C)の三部分の相互の接合具
合の強弱について基礎的な研究を実施し、上記(A)、
(B)、(C)間のそれぞれの接合部分につぎのような
関係を存在せしめる必要性があることを知った。
即ち、((A)−(B)の接合強度) > [(B)−
(C)の接合強度〕であり、そして一般に連続燃焼中は
〔(B)の長さ)< ((A)の長さ〕または〔(C)
の長さ〕であり、勿論〔(B)の長さ〕く〔(A)の長
さ)+ [(C)の長さ〕である。とくに〔(B)の長
さ〕は可及的に短くし、実用的な安全性から云えば(B
)は常に(A)内に含まれており、而も(B)の燃焼温
度が確実に(C)に伝えられるべきであるという相反し
た性能が立ち消え防止の上からも要求されたのである。
〔課題を解決するための手段と作用〕
本発明者らは前記の課題を解決するために、多年にわた
る研究と数多くの実験を行なった結果、遂に本発明を完
成するに至り製品化に成功したのである。
即ち、本発明者らは、植物系線香基材粉末30〜60重
量部、無機系フィラー粉末20〜50重量部、親水性粘
結材5〜15重量部、灰−火芯接合剤1〜10重量部を
主材とし、これに助燃剤および香料を加えて湿式混練し
たのち成型、乾燥するときには非常に品質の良い灰−火
芯非分離性成型薫物が得られることを明らかにした。
こ\で無機系フィラー粉末とは、酸化鉱物、水酸化鉱物
、炭酸塩鉱物、リン酸塩鉱物、ホウ酸塩鉱物、ケイ酸塩
鉱物およびこれらに相当する合成物よりなる群からえら
ばれた少くとも一つのフィラー粉末である。
灰−火芯接合剤とは、低融点ガラス、低融点フリット、
各種長石、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属硝酸塩、
アルカリ金属亜硝酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アルカ
リ金属ホウ酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属
フッ化物、アルカリ金属有機酸塩およびこれらを含む錯
化合物よりなる群からえらばれた少くとも一つの熔融体
形成能を有する物質である。さらに助燃剤とは、硝酸塩
、過炭酸塩、過硫酸塩、過ハロゲン酸塩、過リン酸塩、
過ホウ酸塩および過酸化物よりなる群からえらばれた少
くとも一つの酸化剤である。
成型薫物が一方から多方へ連続的燃焼が順調に行なわれ
る温度は650〜900℃の間にあり線香を例にとると
700〜800℃である場合が多い。線香の定常燃焼し
ている時の中間的な状態は、室温まで冷却された灰部分
(A)、移動する火芯部分(B)、室温にある未燃焼部
分(C)の(A)−(B)−(C)の系よりなっており
、(A)では無機バインダーが灰の粉化や折損を防止し
、(C)では親水性の粘結材が(C)の形状を保持して
いる。そして(B)の(A)また(C)への接合は(C
)から燃焼を通じて生成した無機バインダーと最初から
存在していたバインダーとの総合した力による接合が発
揮され、その接合力の強弱によって(B)は(A)にも
あるいは(C)にも含まれるようになる。ところが従来
の線香その他の燃焼物では(B)は(C)のみに接合し
、(A)に接合しないのが常であった。もし、(B)か
(A)に接合するような場合には極めて短時間に燃焼す
ることが考えられ、火薬とか花火に僅かな例を見る位の
ものであろう。この点は本発明者らか最も研究に努力を
傾注したところであり本発明の最も特徴とする点である
植物系線香基材粉末とは比較的低温での燃焼において発
煙とか悪臭の少くない乾燥物がよく、例えば木質材料で
ビヤクシン粉末、タブツキ粉末、ビヤクダン粉末、クス
ノキ粉末、モミ粉末、スギ粉末、ヤナギ粉末、ハリキリ
粉末、ホオノキ粉末、シナツキ粉末、トウヒ粉末、モミ
ツキ粉末、イエローポプラ粉末、カツラ粉末、アカシア
粉末、ヤマナラシ粉末、オオバボダイジュ粉末、オオバ
ヤナギ粉末、サワグルミ粉末、ネズコ粉末、キリ粉末、
シオジ粉末、バルサ粉末、ラワン粉末、シラカバ粉末、
柑橘類の木粉、椎茸のホダ木粉末等があり、全植物体の
粉末では、キク科植物の粉末、セリ科植物の粉末、イネ
科植物の粉末、センダン科植物の粉末、ジンチョウゲ科
植物の粉末、フトモモ科植物の粉末、クワ科植物の粉末
、モクセイ科植物の粉末、シソ科植物の粉末、アカネ科
植物の粉末、スイカズラ科植物の粉末等がある。勿論他
の草木粉の乾燥物、海藻類の粉末、セルローズ粉末、ヘ
ミセルローズ粉末、多糖類の粉末等も用いられる。これ
らは単独であっても二種以上の混合物であっても差支え
ない。
無機系フィラー粉末とは融点もしくは軟化点が好ましく
は1000℃以上であるフィラー粉末で酸化鉱物(シリ
カ、石英、ケイ藻土、赤銅鉱、ペリクレーズ、尖晶石、
鉄鉱石、クロム鉄鉱石、ヘマタイト、イルメナイト、ペ
ロブスカイト、ルチル、アナタース、錫石等)、水酸化
鉱物(ブルーザイト、パイロフィライト、ボートランダ
イト、ベーム石、ダイアスボア、ギブサイト、ボーキサ
イト等)、炭酸塩鉱物(カルサイト、アラゴナイト、マ
グネサイト、ドロマイト、マラカイト等)、リン酸塩鉱
物(イノタイム、アパタイト、ヒドロキシアパタイト等
)、ホウ酸塩鉱物(小藤石、ボラサイト、灰ホウ石、テ
レビジョン石、ホウ砂、カーナイト等)、ケイ酸塩鉱物
(ネソケイ酸塩、ソロケイ酸塩、サイクロケイ酸塩、イ
ノケイ酸塩、輝石、準輝石、ケイ灰石、角閃石、フィロ
ケイ酸塩、マイカ、パイロフィライト、滑石、M石、石
綿、蛇紋石、カオリン、モンモリロナイト、粘度、テク
トケイ酸塩、水晶、長石、アルカリ長石、正長石、斜長
石、アノーサイト、準長石、ゼオライト、沸石等)およ
びこれらに相当する合成物(酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化チタニウム、水酸化アルミニウム、シリカゲ
ル、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、ホウ酸カルシウム、リン酸アルミニウム、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、チタン酸カリウム
、ガラス粉末等)よりなる群からえらばれた少くとも一
つのフィラー粉末である。
親水性粘結剤とは水の存在下において植物系線香基材粉
末、無機系フィラー粉末および灰−火芯接合剤等を好都
合に混練し任意の形に成型して乾燥した後に安定な形に
保持せしめるために必要な粘結剤であってそれは水溶性
または水分散性の糊料である。代表的なものを示すと、
天然高分子系では、デンプン、マンナン(コンニャク粉
)、海藻類抽出物(アルギン酸ナトリウム)、トロロア
オイ汁、トラガントゴム、アラビアゴム、グアーガム、
ガンピル抽出汁、タブツキ皮抽出汁、カゼイン等があり
、合成高分子系では、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレン
オキシド、ポリビニルピロリドン、メチルセルローズ、
エチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒド
ロキシプロピルセルローズ、カルボキシメチルセルロー
ズ塩、カルボキシメチルデンプン塩、ジアルデヒドデン
プン、カチオンデンプン等があり、これらは単独もしく
は二種以上の混合物の形で用いられる。
灰−火芯接合剤とは融点もしくは軟化点が500℃〜1
100℃とくに好ましくは60・0〜1000℃である
化合物で低融点ガラス(ナトリウム系ガラス、カリウム
系ガラス、鉛系ガラス、ホウケイ酸系ガラス、カレット
等)、低融点フリット(PbO−Sjn:系フリット、
PbO−B:+03系フリツト、K2O−Sin。
系フリット、Na、0−3in、系フリット、Li2O
−8i02系フリツト、P20q−8203系フリツト
、PbO−B20*−5iO= 系フリット、Na2O
−P;+05−5i02系フリツト、NaF−P205
B203系フリット等)、各種長石(曹長石、カリ長石
、灰長石等)、アルカリ金属炭酸塩(Li:+CO3,
Na2CO3,K2CO3および過炭酸塩等)、アルカ
リ金属硝酸塩(LiNO3,NaNO3゜KNO3等)
、アルカリ金属亜硝酸塩(LiNO2,NaNO2゜K
NO2等)、アルカリ金属リン酸塩(Li lPO4、
Na3PO4,K3PO4,NaPOB、  KPO3
,NaH2PO4,KH2PO4゜Na3PO4,KJ
PO4および過リン酸塩等)、アルカリ金属ホウ酸塩(
NaJ407. K2B4O7,NaBO□、 KBO
2および過ホウ酸塩等)、アルカリ金属ケイ酸塩(K2
SiO3,Na2SiO3,Na4SiO<等)、アル
カリ金属ハロゲン化物(LiF、 NaF、 NaC1
等)、アルカリ金属有機酸塩(シュウ酸アルカリ、安息
香酸アルカリ、クエン酸アルカリ、酒石酸アルカリ等)
およびこれらを含む錯化合物(LiNaC01,NaK
COq 。
LiKCOq、 Na2KPC1+、 Na2CO3機
Na〕AI Fb 、  K 3fil Fb 、有機
酸混合アルカリ金属等)よりなる群からえらばれた少く
とも一つの燃焼温度近辺において熔融体を形成する能力
を有する物質であり、これらの中には前記の無機フィラ
ー粉末としても働くものがあり、また後記の助燃剤とし
て作用するものがある。各系統の低融点ガラスや低融点
フリットは無機フィラー粉末としても用いられるもので
あり、またアルカリ金属硝酸塩は助燃剤、つまり酸化剤
もしくは酸化促進剤として作用した後、残留分が灰分ま
たは無機フィラー粉末の適当なバインダーとして好都合
に働くものであることはいうまでもない。
助燃剤としては硝酸塩CNaNO3,KNO3,Ca(
NO3)2等〕、過炭酸塩(Na2C2O6,K2C2
帆等)、過硫酸塩(Na2S2O5,K2S2O8等)
、過ハロゲン酸塩(Na2CO3,KCjO3,Ca(
(JO3)2. Ba(CIO3)、+、  NH4C
lO4,Li(JO4,NaClO4,KCj04. 
Ca(C104)2. Mg(C704)2等〕、過リ
ン酸塩(Na、+P:+Ot、  K2P:!O−。
等)、過ホウ酸塩(NaBO3,KBO3等)、過酸化
物(N2O2,Na;+CO3−H2O2,K2O2,
K2CO1−B20.r等)よりなる群からえらばれた
少くとも一つの酸化剤である。
また、香料は液体香料、溶液香料、結晶香料、樹脂状香
料、粉末香料のいずれの態様でも用いられるが、通常は
トップノート、ミドルノート、ベースノートの王者が適
宜配合されたものが他の原料と混練される。香料は有機
性物質であるので薫物の未燃焼部分に良く含有されてお
り、燃焼に際しての火芯の移動に伴ない500℃以下の
温度で早い時期に揮発し、本発明の組成物の場合に限っ
て香料自身が燃焼し無香化物に変化するというような事
はない。まして香料が火芯部を貫通して天部に浸透する
ような事もない。
製品に着色するために着色料を添加することもでき、例
えばカーボンブラック、弁柄、チタン白その他の無機顔
料、有機顔料あるいは染料の単独もしくは二種以上の混
合物を用いる。
製品の保存安定性と品質を保持するために安定剤を添加
することもでき、これには紫外線吸収剤〔例えば、p−
t−プチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、2.2′−ジヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、2− (2’ −ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2
’ −ヒドロキシ−3’、5’ −ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールのごときサリチル酸系、ベン
ゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系のものがある
〕、防腐剤(例えば安息香酸ナトリウム、ソルビン酸ま
たはその塩、p−オキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢
酸またはその塩、プロピオン酸塩、O−フェニルフェノ
ール等がある)および酸化防止剤(例えばエリソルビン
酸またはその塩、ジブチルヒドロキシトルエン、α−ト
コフェロール、プチルヒドロキシアニゾール、ビタミン
C等がある)よりなる群からえらばれた一種または二種
以上のものが用いられる。
この安定剤はできるならば最少必要量使用されることが
灰−火芯非分離性成型薫物の香調とか燃焼時間を保持す
るために好ましい。
本発明において重要なことは、植物系線香基材粉末(1
)、無機フィラー粉末(■)、親水性粘結材(III)
および灰−火芯接合剤(IV)の使用割合であってこれ
らの割合の決定は多数の実験結果にもとづいて試行錯誤
的に行なわれた。これらの割合は(I)、30〜60:
  (If) 、 20〜50:(III)。
5〜15:  (IV) 、  1〜10(いずれも乾
燥重量比)であり、この範囲から一つでもはずれると本
発明の目的とする灰−火芯非分離性成型薫物は得られな
いのである。つまり成型薫物に着火後の状況は次のいず
れかの形になる。
■、灰−火芯接合剤を多くしすぎるとこの薫物は着火後
立ち消えを起して連続燃焼が行なわれない。
■、無機フィラー粉末が少なすぎて助燃剤が多すぎると
異常に速やかな連続燃焼が起り、場合によっては発焔し
て危険になるばかりか、香料自身も燃焼して了う。
■、灰−火芯接合剤が少なすぎると落仄か早く火芯は未
燃焼部分に残りさらに燃焼が継続する。
■、無機フィラー粉末が多すぎると、燃焼不完全になる
かまたは火芯が異常に大きくなり火柱が立つようになり
、場合により火芯が自然落下して危険になる。
■、無機フィラー粉末が多く、また親水性粘結材が多す
ぎると燃焼に伴ない発煙が顕著になり香気も乏しくなり
有害となる。
■、植物性線香基材粉末が多すぎると場合によって成型
薫物が吸湿性大になり黴の発生とか曲折や変型が起った
りして商品として価値が著しく損なわれる。
■、無機フィラー粉末と灰−火芯接合剤かや\多すぎる
と火芯が灰と共に落下して危険である。
これに対して本発明にあってはその条件を保守する限り
次のような長所を有することになるのである。
■、落灰しないため清潔感がある。
◎、消火したい時に、灰の上部をもって折ってやれば小
さい火芯は天部に接合したま\で除去されるので小時手
で持って消火を待つかあるいは灰皿に棄却するか水中に
投入すれば安全である。残った未燃焼部分は、後日再度
使用できる。
0、香料等に由来する香気の発散が円滑で定常発散が確
保される。
G、地震時のショック等によって火芯部が単独で落下し
ないので防災上極めて安全である。
■9発煙が通常の備前線香よりも少ないので衛生的であ
り、香りが自由に楽しめる。
■、燃焼時間は通常の線香と同様任意に制御することが
でき、成型薫物の形状も使用に応じて変化させることが
できる。
■、短時間で室内に芳香を発散させることができ、また
その芳香の取替も容易である。
上記した灰−火芯接合剤の使用割合において灰−火芯接
合剤が助燃剤を兼ねる場合、例えばアルカリ金属硝酸塩
、アルカリ金属リン酸塩(とくに過リン酸塩の場合)、
アルカリ金属ホウ酸塩(とくに過ホウ酸塩の場合)には
灰−火芯接合剤と助燃剤の合計量が前記した1〜10重
量部の範囲内にあるとして差支えないものとする。
本発明品の製造作業は前記した範囲の量に相当する諸原
料と助燃剤、着色料、安定剤、香料とを水の存在下で混
練したのち、プレス成型機、押出成型機、射出成型機そ
の他の成型機(または成型器)により任意の形に成型し
、ついで湿った成型物を風乾するか強制乾燥室に入れる
かして、水分含有量を8重量%以下とくに好ましくは4
〜6重量%まで低下させることにより容易に成型薫物と
しての製品になるのである。この際、水分量を3%より
小さくすると燃焼が一般に早くなる傾向があるが、本発
明の条件を保守する限り、灰−火芯非分離性の成型薫物
としての特長は失われない。
本発明者らは、前記した通りの本発明に関して多数の実
験を行ない本発明の優秀性を確認している力1゛、本発
明の技術的内容をより詳しく解説するため代表的な数例
を抽出して、以下に実施例並びに比較例として示すこと
にする。
〈実施例〉 実施例1〜6.比較例1〜6 表1に示す植物系線香基材粉末(以下基材床と略称す)
、無機フィラー粉末(以下フィラー末と略称す)、親水
性粘結剤(以下粘結剤と略称す)、灰−火芯接合剤(以
下接合剤と略称す)および助燃剤等を、その合計重量と
同量の水の存在下で磁製らいかい機を用いて充分に混練
したのち、押出成型機を用いて線状に押出し、この押出
した線状物を集めて突き固め、再度、押出成型機を用い
て径2〜3肛のノズルより押出して線香状となし、室温
で約1週間風乾して得られた成型薫物(線香)の性質は
表1のとおりであった。
なお、実施例1〜6とくらべるため、行なわれた実験の
結果を表2の比較例1〜6に示す。
本発明の実施例1〜6(表1)においてはいずれも灰−
火芯部は落下せず一体となっており、面も火芯部は小さ
く、消火したい時には天部の上をつまんで折ってやると
火芯は天部に含まれて除去できるので、これを灰皿もし
くは水中に棄却すると簡単に消火できる。尚残部は、再
着火して再び使用することができる。これに対し比較例
1〜6(表2)では各原料の使用量が本発明の条件から
はずれているので本発明品のような成型薫物にはならな
かったことを示している。
実施例7〜10 表3に示す基材末、フィラー末、粘結剤、接合剤、助燃
剤およびその他の添加剤等をその合計量の1.2倍量の
水の存在下でリボンミキサーを用いてはげしく混練した
のち、ステンレス鋼製金型を用いて成型してコーン状の
成型物となす。ついでこれを2週間、風乾したところ三
角錐形のトップ香が得られた。この薫物は着火点が鋭角
をなしている。高さが約30mm、底面の直径が約10
mmの成型物であり、水溶性の染料(例えばマラカイト
グリーン)を用いて着色しておくと美しい製品になる。
この薫物は、着火したのち約半分の長さに燃焼した時点
で、天部をつまんで折ってやると火芯部は天部に含まれ
た恰好で除去できることが確かめられた。
実施例11 リボンミキサーに白檀材粉末200重量部、タブツキ材
粉末170重量部、軽質ケイ酸マグネシウム(合成品)
粉末300重量部、カルボキシメチルセルローズナトリ
ウム粉末50重量部、乾燥カオリン粉末50重量部およ
び合成白檀油30重量部を入れてはげしく混合したのち
、これに硝酸カリウム20重量部および硝酸カルシウム
20重量部を溶解した水溶液500〜600重量部を徐
々に加えて充分混練し、混線物を径2.5mmのノズル
より押出して長さ70anの線状物を作る。この線状物
が乾燥しないうちに、予め用意したプラスチック製の丸
渦巻溝枠型または角渦巻溝枠型に、可及的に引張らない
ように注意してはめ込み、1夜室温で放置する。ついで
渦巻溝内容物をダンボール板上に移しその渦巻の中心先
端に細い針金製の吊り用フックの一端を埋没せしめ室温
で約1週間風乾する。このようにして得られた渦巻線香
は吊して下端に着火し使用しても燃焼途中で灰が落下せ
ず、また消火の際には天部を折りとって、火芯部を湿ら
せてやるだけで完全消火するので簡単に棄却することか
できる。残った渦巻線香は爾後着火して再び使用するこ
とができる。
実施例12 実施例11の混線物の押出した線状物を蛇状の蛇行型の
プラスチックス製溝粋に可及的に引張らないように注意
してはめ込み、その末端を線香立てに立つよう直線状に
なした後、ダンボール板に移して乾燥すると通常の仏前
線香とは変った異型線香ができる。この形の線香は仏前
線香というイメージから離れてかなりファツション性が
強くなり、たとえば香料成分をフラワータイプのものに
してやることにより、一種のムード線香としても面白い
製品になる。灰−火芯は落下せず使用上も安全であり、
任意の時に天部を折りとって燃焼を中断させることもま
た容易である。
〔発明の効果〕
本発明によって灰−火芯非分離性成型薫物なる全く新し
い製品が提供された。本発明品は落灰とか落火芯の心配
がなく衛生上および防火上安全なものであり、例えば簡
単な灰皿等を利用して所望の薫物を燃焼させることがで
き、その香りや特有の性能等を利用することができる。
したがって本発明の産業利用性は極めて大きいものと確
信している。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植物系線香基材粉末30〜60重量部、無機系フ
    ィラー粉末20〜50重量部、親水性粘結材5〜15重
    量部、灰−火芯接合剤1〜10重量部を主材とし、これ
    に助燃剤および香料を加えて湿式混練したのち成型、乾
    燥してなる灰−火芯非分離性成型薫物。
  2. (2)無機系フィラー粉末が酸化鉱物、水酸化鉱物、炭
    酸塩鉱物、リン酸塩鉱物、ホウ酸塩鉱物、ケイ酸塩鉱物
    およびこれらに相当する合成物よりなる群からえらばれ
    た少くとも一つのフィラー粉末である請求項(1)記載
    の灰−火芯非分離性成型薫物。
  3. (3)灰−火芯接合剤が低融点ガラス、低融点フリット
    、各種長石、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属硝酸塩
    、アルカリ金属亜硝酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アル
    カリ金属ホウ酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金
    属フッ化物、アルカリ金属有機酸塩およびこれらを含む
    錯化合物よりなる群からえらばれた少くとも一つの熔融
    体形成能を有する物質である請求項(1)記載の灰−火
    芯非分離性成型薫物。
  4. (4)助燃剤が硝酸塩、過炭酸塩、過硫酸塩、過ハロゲ
    ン酸塩、過リン酸塩、過ホウ酸塩および過酸化物よりな
    る群からえらばれた少くとも一つの酸化剤である請求項
    (1)記載の灰−火芯非分離性成型薫物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06116130A (ja) * 1992-10-02 1994-04-26 Seijiyuudou:Kk 焼香組成物及びその製造方法
JP2000154130A (ja) * 1998-09-17 2000-06-06 Takeshi Namiki 香及び香様燃焼体
JP2007070331A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Echo:Kk ネギを含有する線香

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