JPH04209740A - 炭素繊維複合材 - Google Patents
炭素繊維複合材Info
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- JPH04209740A JPH04209740A JP2409774A JP40977490A JPH04209740A JP H04209740 A JPH04209740 A JP H04209740A JP 2409774 A JP2409774 A JP 2409774A JP 40977490 A JP40977490 A JP 40977490A JP H04209740 A JPH04209740 A JP H04209740A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、優れた伸縮特性を有す
る炭素繊維複合材に関する。 [0002] 【従来の技術】軽量で強度が高く、優れた耐熱性、耐食
性、電気伝導性、熱伝導性および弾力性等を有する炭素
繊維は、宇宙・航空、一般産業およびスポーツ・レジャ
ー等の広範囲の分野において、各種のマトリックス(例
えば、プラスチック、ゴム、金属、炭素またはコンクリ
ート等)と一体化させて成る複合材として利用されるよ
うになっている。 [0003]Lかしながら、この種の複合材においては
、わづかの変形等によって複合材が破壊しやすい問題が
あり、その解決策が要請されている。この問題は、炭素
繊維の引張伸度が約0. 5〜2%と低いことに起因す
る。このため、プラスチック等の破断伸度の大きなマト
リックスあるいはゴム等の伸縮性の大きなマトリックス
と炭素繊維との有用な複合材料は提供されていない。 [0004]
る炭素繊維複合材に関する。 [0002] 【従来の技術】軽量で強度が高く、優れた耐熱性、耐食
性、電気伝導性、熱伝導性および弾力性等を有する炭素
繊維は、宇宙・航空、一般産業およびスポーツ・レジャ
ー等の広範囲の分野において、各種のマトリックス(例
えば、プラスチック、ゴム、金属、炭素またはコンクリ
ート等)と一体化させて成る複合材として利用されるよ
うになっている。 [0003]Lかしながら、この種の複合材においては
、わづかの変形等によって複合材が破壊しやすい問題が
あり、その解決策が要請されている。この問題は、炭素
繊維の引張伸度が約0. 5〜2%と低いことに起因す
る。このため、プラスチック等の破断伸度の大きなマト
リックスあるいはゴム等の伸縮性の大きなマトリックス
と炭素繊維との有用な複合材料は提供されていない。 [0004]
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の炭素
繊維複合材の上記問題点を解決し、プラスチック等の破
断伸度の大きなマトリックスあるいはゴム等の伸縮性の
大きなマトリックスを含む各種のマトリックスの変形等
に対して十分な追随性を発揮し得る炭素繊維と該マトリ
ックスとを一体化させて成る複合材を提供するためにな
されたものである。 [0005]
繊維複合材の上記問題点を解決し、プラスチック等の破
断伸度の大きなマトリックスあるいはゴム等の伸縮性の
大きなマトリックスを含む各種のマトリックスの変形等
に対して十分な追随性を発揮し得る炭素繊維と該マトリ
ックスとを一体化させて成る複合材を提供するためにな
されたものである。 [0005]
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、軟化点の
差が10℃以内であり、かつ、紡糸後の繊維軸方向にお
ける炭化時の線収縮率の最大差が5%以上となる2種以
上のピッチを紡糸装置へ別々に供給して複合ノズルから
同時に溶融吐出させて調製される複合単繊維を集束させ
た後、引張応力の存在下での不融化処理に付し、次いで
応力の実質上不存在下での炭化処理に付して得られるコ
イル状炭素繊維束を、マトリックスと一体化させて成る
炭素繊維複合材に関する。 [0006]本発明において紡糸原料として使用すると
ッチは、従来から当該分野において既知の石油系ピッチ
または石炭系ピッチ、例えば、光学的等方性ピッチおよ
び光学的異方性ピッチから成る群から適宜2種以上選択
すればよい。ただし、この場合、軟化点の差が10℃以
内であり、かつ、紡糸後の繊維軸方向における炭化時の
線収縮率の最大差が5%以上となる2種以上のピッチを
選択しなければならない。 [00071通常、紡糸ピッチの粘度は温度によって大
きく変化するので、最適紡糸温度範囲は狭く、良好な紡
糸をおこなうためには、紡糸温度におけるピッチの粘度
が近似していることが好適な条件であり、本発明におい
ては、2種以上のピッチの軟化点の差は10℃以内であ
る。該軟化点差が10℃を越えるようになると、長時間
安定した紡糸ができなくなるので好ましくない。 [0008]また、紡糸ピッチの繊維方向における炭化
時の線収縮率の最大差が5%よりも小さくなると、単繊
維がばらばらに捲縮するだけで、全体的に捩り合ったコ
イル状繊維束は得られなくなるので好ましくない。 [0009]上記の条件を満たす2種以上のピッチを紡
糸装置、例えば、シースコア型ノズルまたはサイドバイ
サイド型ノズルを具備する紡糸装置へ別々に供給し、複
合ノズルから同時に溶融吐出させることによって複合単
繊維が調製される。ピッチの吐出条件は、被紡糸ピッチ
の種類等によって左右され、特に限定的ではないが、通
常は紡糸ピッチの線収縮率が大きくなるピッチの吐出割
合を30〜90%にするのが好ましい。 [00101得られた複合単繊維は、フィラメント数が
50〜10000、好ましくは500〜5000になる
ように集束する。この場合、繊維の横方向の向きを、例
えば、エチルアルコール、エチルアルコールと水の混合
物、またはエチルアルコールとシリコン油−水エマルジ
ョンの混合物等の集束剤を用いて固定するのが好ましい
。 [00111複合単繊維束は不融化処理に付した後、炭
化処理に付される。この場合、各単繊維が一定のカール
方向に整列したコイル状繊維束を得るために、不融化処
理は引張応力の存在下でおこない、また、十分にカール
したコイル状繊維束を調製するために、炭化処理は応力
が実質上存在しない条件下でおこなう。 [0012]複合単繊維束の不融化処理は、通常はマイ
ラメン51本当たりの引張応力が0.0001〜0.0
02g、好ましくは0.0002〜0.001gの条件
下において、空気等の酸化性ガス中、約200〜300
℃でおこない、その後の炭化処理は窒素ガス等の不活性
ガス雰囲気下において、約600〜3000℃でおこな
う。 [0013]上記の方法によって調製されるピッチ系炭
素繊維束は、一定方向に各単繊維がコイル状に整列した
形態を有しており、負荷を印加すると約10〜100%
の伸び率を示し、負荷を除くと瞬時に元の状態へ復帰す
るような伸縮挙動を示し、このような伸縮特性は一万回
以上伸縮を繰返した後も保持される。 [0014]このような優れた伸縮特性を有するピッチ
系コイル状炭素繊維束を種々のマトリックス、例えば、
プラスチック、ゴム、金属、炭素またはコンクリート等
と一体化させることによって本発明による炭素繊維複合
材が得られる。 [0015]上記のコイル状炭素繊維束をマトリックス
と一体化させる方法は特に限定的ではないが、例えば、
該炭素繊維束を一方向に引き揃えて作製したプリプレグ
を積層するか、または該繊維束を予め一方向に積み重ね
るか、あるいは予めクロスに加工した後、マトリックス
を流し込んで硬化させてもよい。この場合、該炭素繊維
束をマトリックスと一体化させるに際して、該繊維束を
、残存伸び率がマトリックスの伸び率と一致するように
予め伸ばしておくことによって、マトリックスの変形時
に炭素繊維の引張強度が最大限に発現されるようにして
もよい。 [0016]
差が10℃以内であり、かつ、紡糸後の繊維軸方向にお
ける炭化時の線収縮率の最大差が5%以上となる2種以
上のピッチを紡糸装置へ別々に供給して複合ノズルから
同時に溶融吐出させて調製される複合単繊維を集束させ
た後、引張応力の存在下での不融化処理に付し、次いで
応力の実質上不存在下での炭化処理に付して得られるコ
イル状炭素繊維束を、マトリックスと一体化させて成る
炭素繊維複合材に関する。 [0006]本発明において紡糸原料として使用すると
ッチは、従来から当該分野において既知の石油系ピッチ
または石炭系ピッチ、例えば、光学的等方性ピッチおよ
び光学的異方性ピッチから成る群から適宜2種以上選択
すればよい。ただし、この場合、軟化点の差が10℃以
内であり、かつ、紡糸後の繊維軸方向における炭化時の
線収縮率の最大差が5%以上となる2種以上のピッチを
選択しなければならない。 [00071通常、紡糸ピッチの粘度は温度によって大
きく変化するので、最適紡糸温度範囲は狭く、良好な紡
糸をおこなうためには、紡糸温度におけるピッチの粘度
が近似していることが好適な条件であり、本発明におい
ては、2種以上のピッチの軟化点の差は10℃以内であ
る。該軟化点差が10℃を越えるようになると、長時間
安定した紡糸ができなくなるので好ましくない。 [0008]また、紡糸ピッチの繊維方向における炭化
時の線収縮率の最大差が5%よりも小さくなると、単繊
維がばらばらに捲縮するだけで、全体的に捩り合ったコ
イル状繊維束は得られなくなるので好ましくない。 [0009]上記の条件を満たす2種以上のピッチを紡
糸装置、例えば、シースコア型ノズルまたはサイドバイ
サイド型ノズルを具備する紡糸装置へ別々に供給し、複
合ノズルから同時に溶融吐出させることによって複合単
繊維が調製される。ピッチの吐出条件は、被紡糸ピッチ
の種類等によって左右され、特に限定的ではないが、通
常は紡糸ピッチの線収縮率が大きくなるピッチの吐出割
合を30〜90%にするのが好ましい。 [00101得られた複合単繊維は、フィラメント数が
50〜10000、好ましくは500〜5000になる
ように集束する。この場合、繊維の横方向の向きを、例
えば、エチルアルコール、エチルアルコールと水の混合
物、またはエチルアルコールとシリコン油−水エマルジ
ョンの混合物等の集束剤を用いて固定するのが好ましい
。 [00111複合単繊維束は不融化処理に付した後、炭
化処理に付される。この場合、各単繊維が一定のカール
方向に整列したコイル状繊維束を得るために、不融化処
理は引張応力の存在下でおこない、また、十分にカール
したコイル状繊維束を調製するために、炭化処理は応力
が実質上存在しない条件下でおこなう。 [0012]複合単繊維束の不融化処理は、通常はマイ
ラメン51本当たりの引張応力が0.0001〜0.0
02g、好ましくは0.0002〜0.001gの条件
下において、空気等の酸化性ガス中、約200〜300
℃でおこない、その後の炭化処理は窒素ガス等の不活性
ガス雰囲気下において、約600〜3000℃でおこな
う。 [0013]上記の方法によって調製されるピッチ系炭
素繊維束は、一定方向に各単繊維がコイル状に整列した
形態を有しており、負荷を印加すると約10〜100%
の伸び率を示し、負荷を除くと瞬時に元の状態へ復帰す
るような伸縮挙動を示し、このような伸縮特性は一万回
以上伸縮を繰返した後も保持される。 [0014]このような優れた伸縮特性を有するピッチ
系コイル状炭素繊維束を種々のマトリックス、例えば、
プラスチック、ゴム、金属、炭素またはコンクリート等
と一体化させることによって本発明による炭素繊維複合
材が得られる。 [0015]上記のコイル状炭素繊維束をマトリックス
と一体化させる方法は特に限定的ではないが、例えば、
該炭素繊維束を一方向に引き揃えて作製したプリプレグ
を積層するか、または該繊維束を予め一方向に積み重ね
るか、あるいは予めクロスに加工した後、マトリックス
を流し込んで硬化させてもよい。この場合、該炭素繊維
束をマトリックスと一体化させるに際して、該繊維束を
、残存伸び率がマトリックスの伸び率と一致するように
予め伸ばしておくことによって、マトリックスの変形時
に炭素繊維の引張強度が最大限に発現されるようにして
もよい。 [0016]
【作用】本発明による炭素繊維複合材は、優れた伸縮特
性を有するコイル状炭素繊維がマトリックスと一体化さ
れた構造を有するので、該複合材に負荷が印加されてマ
トリックスが変形しても、コイル状炭素繊維は該変形に
対して十分な追随性を発揮するので、炭素繊維が破砕し
たり、マトリックスと炭素繊維の接触界面が離反するこ
とはない。 [0017]
性を有するコイル状炭素繊維がマトリックスと一体化さ
れた構造を有するので、該複合材に負荷が印加されてマ
トリックスが変形しても、コイル状炭素繊維は該変形に
対して十分な追随性を発揮するので、炭素繊維が破砕し
たり、マトリックスと炭素繊維の接触界面が離反するこ
とはない。 [0017]
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
[0018]ココイル炭素繊維束の調製石油系重質油を
原料として軟化点235℃、異方性割合99%、トルエ
ン不溶分77%、キノリンネ溶分30%、繊維としたと
きの炭化時の線収縮率が5.8%である光学的異方性紡
糸ピッチAを調製した。また、同じ石油系重質油から軟
化点235℃、異方性割合0%、トルエン不溶分56%
、キノリンネ溶分O%、繊維としたときの炭化時の線収
縮率が12.9%である光学的等方性紡糸ピッチBを調
製した。 [0019]内側ノズルの内径が0.2ミリメートル、
外側ノズルの内径が0.5ミリメートルであるシースコ
ア型複合ノズルの内側に紡糸ピッチAを、外側に紡糸ピ
ッチBを別々に供給して吐出孔より一緒に紡糸して、紡
糸ピッチA、Bの複合繊維を得た。この時、A、Bの吐
出割合は20:80になるよう各ピッチの吐出圧力を調
整した。この複合繊維1000本を集束させた後、繊維
−本当たり0.0004gの緊張下、空気中、290℃
で不融化し、次いで緊張を解除し、窒素雰囲気中100
0℃で炭化してコイル状炭素繊維を得た。このコイル状
炭素繊維は100gの引張り荷重をかけることにより、
70%の伸びを示した。 [00201また、比較のため紡糸ピッチAを内径0゜
3ミリメートルのノズルより吐出し、500メ一トル/
分の速度で巻き取り、1000本を集束させた後、29
0℃で不融化し、次いで1000℃で炭化して直線状炭
素繊維を得た。この直線状炭素繊維の引張り強度は20
0 kg/m1l12、弾性率は15 ton/nui
2であり、破断伸度は1.3%であった。 [0021]実施例1 上記のようにして得られたコイル状炭素繊維を透明のエ
ポキシ樹脂中に埋込みモデル炭素繊維複合材を作製した
。この複合材を繊維の長手方向に引張り、内部の炭素繊
維を観察したところ、複合材を8%引き伸ばすまで繊維
もマトリックスにつれて伸びるのが認められた。 [0022]実施例2 前記のようにして得られたコイル状炭素繊維を透明のシ
リコンゴムに埋め込んだ複合材を製造した。この複合材
を繊維の長手方向に引っ張った所、10%以上の伸びに
おいても炭素繊維の破断は認められず、引っ張り荷重を
解除すると元の形に復元した。 [0023]比較例1 直線状炭素繊維を用いて実施例1と同様の複合材を製造
し、引張り試験をおこなった。その結果、複合材が約1
%伸びた時点で炭素繊維が破断し、同時にマトリックス
も破断した。 [0024]比較例2 直線状の炭素繊維を用い、実施例2と同様の複合材を製
造し、引っ張り試験をおこなった。その結果、複合材が
約1%伸びたところで炭素繊維とマトリックスの界面で
マトリックスに亀裂が発生し、さらに引っ張ったところ
、マトリックスゴムが破断し、繊維力躬1き抜けた。 [0025]
原料として軟化点235℃、異方性割合99%、トルエ
ン不溶分77%、キノリンネ溶分30%、繊維としたと
きの炭化時の線収縮率が5.8%である光学的異方性紡
糸ピッチAを調製した。また、同じ石油系重質油から軟
化点235℃、異方性割合0%、トルエン不溶分56%
、キノリンネ溶分O%、繊維としたときの炭化時の線収
縮率が12.9%である光学的等方性紡糸ピッチBを調
製した。 [0019]内側ノズルの内径が0.2ミリメートル、
外側ノズルの内径が0.5ミリメートルであるシースコ
ア型複合ノズルの内側に紡糸ピッチAを、外側に紡糸ピ
ッチBを別々に供給して吐出孔より一緒に紡糸して、紡
糸ピッチA、Bの複合繊維を得た。この時、A、Bの吐
出割合は20:80になるよう各ピッチの吐出圧力を調
整した。この複合繊維1000本を集束させた後、繊維
−本当たり0.0004gの緊張下、空気中、290℃
で不融化し、次いで緊張を解除し、窒素雰囲気中100
0℃で炭化してコイル状炭素繊維を得た。このコイル状
炭素繊維は100gの引張り荷重をかけることにより、
70%の伸びを示した。 [00201また、比較のため紡糸ピッチAを内径0゜
3ミリメートルのノズルより吐出し、500メ一トル/
分の速度で巻き取り、1000本を集束させた後、29
0℃で不融化し、次いで1000℃で炭化して直線状炭
素繊維を得た。この直線状炭素繊維の引張り強度は20
0 kg/m1l12、弾性率は15 ton/nui
2であり、破断伸度は1.3%であった。 [0021]実施例1 上記のようにして得られたコイル状炭素繊維を透明のエ
ポキシ樹脂中に埋込みモデル炭素繊維複合材を作製した
。この複合材を繊維の長手方向に引張り、内部の炭素繊
維を観察したところ、複合材を8%引き伸ばすまで繊維
もマトリックスにつれて伸びるのが認められた。 [0022]実施例2 前記のようにして得られたコイル状炭素繊維を透明のシ
リコンゴムに埋め込んだ複合材を製造した。この複合材
を繊維の長手方向に引っ張った所、10%以上の伸びに
おいても炭素繊維の破断は認められず、引っ張り荷重を
解除すると元の形に復元した。 [0023]比較例1 直線状炭素繊維を用いて実施例1と同様の複合材を製造
し、引張り試験をおこなった。その結果、複合材が約1
%伸びた時点で炭素繊維が破断し、同時にマトリックス
も破断した。 [0024]比較例2 直線状の炭素繊維を用い、実施例2と同様の複合材を製
造し、引っ張り試験をおこなった。その結果、複合材が
約1%伸びたところで炭素繊維とマトリックスの界面で
マトリックスに亀裂が発生し、さらに引っ張ったところ
、マトリックスゴムが破断し、繊維力躬1き抜けた。 [0025]
【発明の効果】本発明による炭素繊維複合材は、プラス
チック等の破断伸度の大きなマトリックスあるいはゴム
等の伸縮性の大きなマトリックスを含む各種のマトリッ
クスの変形等に対して十分な追随性を発揮し得る優れた
伸縮性を有する炭素繊維を該マトリックスと一体化させ
た構造を有するので、宇宙・航空、一般産業およびスポ
ーツ・レジャー等の広範囲の分野において、利用価値の
高い有用な複合材として汎用し得るものである。 発明者
チック等の破断伸度の大きなマトリックスあるいはゴム
等の伸縮性の大きなマトリックスを含む各種のマトリッ
クスの変形等に対して十分な追随性を発揮し得る優れた
伸縮性を有する炭素繊維を該マトリックスと一体化させ
た構造を有するので、宇宙・航空、一般産業およびスポ
ーツ・レジャー等の広範囲の分野において、利用価値の
高い有用な複合材として汎用し得るものである。 発明者
Claims (2)
- 【請求項1】 軟化点の差が10℃以内であり、かつ、
紡糸後の繊維軸方向における炭化時の線収縮率の最大差
が5%以上となる2種以上のピッチを紡糸装置へ別々に
供給して複合ノズルから同時に溶融吐出させて調製され
る複合単繊維を集束させた後、引張応力の存在下での不
融化処理に付し、次いで応力の実質上不存在下での炭化
処理に付して得られるコイル状炭素繊維束を、マトリッ
クスと一体化させて成る炭素繊維複合材。 - 【請求項2】 マトリックスがプラスチック、ゴム、金
属、炭素またはコンクリートである請求項1記載の炭素
繊維複合材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409774A JPH04209740A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 炭素繊維複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409774A JPH04209740A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 炭素繊維複合材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04209740A true JPH04209740A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18519059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409774A Pending JPH04209740A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 炭素繊維複合材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04209740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2206692A1 (en) * | 2008-12-29 | 2010-07-14 | Centrum dopravniho vyzkumu, v.v.i. | Capsules for concrete from a fiber and ice and method of their production |
-
1990
- 1990-12-07 JP JP2409774A patent/JPH04209740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2206692A1 (en) * | 2008-12-29 | 2010-07-14 | Centrum dopravniho vyzkumu, v.v.i. | Capsules for concrete from a fiber and ice and method of their production |
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