JPH0420935Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は物置等の簡易倉庫、作業場のように恒久
的建物ではなく、テントのように簡便な建物に関
するものである。

一般に恒久的建物以外は、プレハブ建築と称
し、鉄骨物と合板とを組み合わせて形成してなる
ものである。しかし前記プレハブは建設現場等或
る程度長期間の場合のみ使用するもので、使い勝
手に欠けるものである。例えば農繁期に於て田圃
等にトラクター、コンバイン等を置き放しとして
作業を行うもので、この場合の農機具置場となつ
たり、或いは降雨時に農機具の整備場となる建物
があると非常に便利であるが、前記プレハブでは
代用とならないし、また所謂テントでは組立て作
業が煩雑である。

そこで本案は簡便な建物を提供するものであ
る。本案の建物を形成する本体Ａは樹脂、ゴム等
で形成されているもので、細長袋体１と細長袋体
を適宜短く分割した袋体２とを交互若しくは適当
数混在せしめて縦設して一枚のシート状にすると
共に、シート状物の細長袋体の長手方向の各端部
に止着孔３を設けてなるものである。而して前記
本体Ａから建物を形成するには、止着孔３に杭体
４その他を嵌挿して地表Ｂに打設して本体Ａの両
端部を地表に止着し、袋体１，２に空気を圧入す
るものである。空気を各袋体１，２に圧入する
と、各袋体１，２は各々自己の最適形状に膨出し
ようとする。具体的には細長袋体１は細長い一本
の棒状に、短い袋体は短い棒状になろうとする。
しかしシート状物は、その端部が杭体４で止着さ
れているので、細長袋体１は直線状とならず湾曲
状となり、しかも直線上になろうとする力が作用
し、他方分割された袋体２は各分割袋体毎に直線
状となり、分割部分で折り曲がるので、両者の力
のバランスのとれた形状となる。即ち短い袋体２
は直線的に膨出し、細長袋体１は曲線的に膨出し
て本体Ａをドーム状に形成する。従つて細長袋体
１の直線上になろうとする力でドーム形状が維持
され分割袋体でドーム形状が定まる。例えば短い
袋体２を第１図に示す如く短く多数設けると第２
図のように半円状となり第４図に示すよう長くし
て３個とすると第５図のように台形状ドームとな
る。

本案は以上のように細長袋体と分割袋体とを交
互若しくは適当数混在せしめて縦設したシート体
よりなるもので、空気を圧入するのみで簡単に建
物が構築でき非常に利便である。また細長袋体と
分割袋体とが相俟つて所定の形状に形成され、且
つ袋体の空気がクツシヨンとなるもので外部衝撃
に対しても内部の物が保護される利点もある。

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施例を示すもので、第１図は本体
の斜視図、第２図は建て込んだときの正面図、第
３図は同側面図、第４図は別例の本体を示す斜視
図、第５図は建て込んだときの正面図である。 １は細長袋体、２は短く分割した袋体、３は止
着孔、４は杭体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細長袋体と細長袋体を適宜短く分割した袋体と
   交互若しくは適当数混在せしめて一枚のシート状
   にすると共に、シート状物の細長袋体の長手方向
   の各端部に止着孔を設けて本体を形成し、杭体そ
   の他で止着孔部分を地表に止着して、袋体に空気
   を圧入してなる簡易建物。