JPH0420767A - 製氷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、透明感のある氷をつくるための製氷方法に
係るものである。

〔従来の技術〕

質の良い氷の第１の条件として透明感が要求されている
が、氷の透明度を落とす主な原因は泡の混入である。従
って、透明な氷をつくるには泡を入れない工夫をすれば
よいのであるが、氷をつくる際あまり象、速に水を凍ら
せると泡を含んだ不透明な氷になってしまう。これは、
水の中に溶けていた空気が、凍結面で泡となり氷の中に
取り込まれるためである。泡が氷に取り込まれないよう
にするには、水を一方向からゆっくり凍らせればよく、
凍結速度を毎時２〜３肛かそれ以下にすれば、きわめて
透明な氷をつくることができる。

一般に、製氷工場では、良質の氷をつくるために、水を
ゆっくり凍らせることを心がけると同時に、水に空気を
吹き込むことによって攪拌し、凍結面に泡を発生させな
いようにしている。第５図にその工程の一例を示してい
るが、塩化カル７ウム等のブライン液（−１０〜−１５
°Ｃ）に製氷容器（１２゛）を浸し、その容器に水を入
れて凍らせることにより、氷を製造する。まず、−昼夜
、空気を吹き込みながらゆっくり凍らせ、次に、中心部
分を残して周囲を凍らせた状態で、その中心部分の未凍
結の水（空気の混入量大）を新鮮な水と取り替え、再び
一昼夜をかけて中心部分の水を凍らせる（このときは空
気の吹き込みなし）。

〔発明が解決しようとする課題〕

而るに、上述の製氷方法によるときは、次のような問題
点がある。

（１）空気を吹き込むことにより、不純物（汚れ）が混
入し、又、溶存ガス量の増大、冷気の放散等の問題が発
生する。

（２）空気吹き込み用エアチューブ（２３）の取り付け
、取りはずしに手間がかかる。

（３）中心部分の水の取り替えに手間がかかる。

（４）製氷時間が長い（二昼夜）。

（５）　　中心部分の氷は気泡が抜けきれなくて白っぽ
く、時には、中心部分に水の取り替えに起因する割れを
生ずることがある。

〔課題を解決するための手段］ この発明は、上述の課題に鑑み、透明度の高い氷を短時
間で且つ手間をかけることなく製造するとを目的とし、
脱気装置にて脱気した水を用いて氷を製造することを特
徴としている。

〔作用〕

この発明によれば、脱気装置にて脱気した水を用いて、
透明度の高い氷を短時間で且つ手間をかけることなく製
造するとかできる。

〔実施例〕

以下、この発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図に製氷用水供給ラインの一例を示す。ライン（１
）中には上流側より、腹式脱気装置（２）、活性炭濾過
装置（３）、純水装置（４）、紫外線殺菌装置（５）。

フィルター装置（６）を挿入しており、これらの装置で
脱気・清浄化した水を製氷装置（７）へ、或いは袋（８
）にパックした状態で製氷室（９）へそれぞれ供給し、
氷を製造する。同図において、０ωはブライン液００を
満たしたブライン槽、面は製氷容器である。

第２図に腹式脱気装置の一例を示すが、同図において、
ａつは中空糸状気体透過膜を用いた脱気膜で、該透過膜
の外周を水封式真空ポンプ側にて真空状態にし、膜中を
流れる原水の溶存気体を該膜を通じて除去するようにし
たものである。０５）は減圧弁、０６）は定流量弁、Ｑ
７）、０ＥＩ）は電磁弁である。０９）はフロースイッ
チであって、このスイッチは、その出力信号により、前
記水封式真空ポンプに）の稼働及び電磁弁０７）、Ｏ［
Ｉ）の開閉を制御するように働く。

即ち、該装置内を原水が流れると、フロースイッチが作
動して、真空ポンプをＯＮにするとともに、２つの電磁
弁が開状態になる。

活性炭濾過装置（３）は、臭気物質、例えばカルキ臭の
素となる塩素を除去するためのもので、前記腹式脱気装
置（２）の下流位置に設ける。下流位置への該濾過装置
の設置は、脱気膜内で雑菌が繁殖するのを回避するのに
効果がある。

第１図に示すシステムによれば、腹式脱気装置（２）で
原水中の溶存気体を除去し、活性炭濾過装置（３）で臭
気物質を除去し、純水装置（４）で溶解塩（カチオン、
アニオン）を除去し、紫外線殺菌装置（５）で雑菌類を
殺菌し、フィルター装置（６）で浮遊物を取り除いて、
清浄で且つ溶存気体の少ない製氷用水をつくることがで
きる。従って、従来のものと比較して非常に透明度の高
い氷を製造することができる。

従来は二昼夜かけて凍結させていたが、さらに凍結速度
を上げて短時間で凍結させても、又、空気を吹き込まな
くても、充分に透明度の高い氷を製造することが可能で
ある。

脱気水を用いる際、製氷容器に脱気水を満たし一気に凍
結させる方法の他、従来の方法で中心部分の未凍結水を
入れ替えるときの、注入水として脱気水を用いることも
できる。又、複雑な形状の型枠を用いて凍結させても、
従来の方法であれば凹凸部分に気泡が残留して白濁した
氷になるが、この発明によれば透明度の高いものをつ（
ることかできる。その他、水中に花や果実を入れて凍ら
せても、透明度が高いので非常に美しい装飾品を得るこ
とができ、食品の貯蔵に用いられるオゾン氷等への利用
も可能である。

第３図につらら式の製氷装置を、第４図に製氷板式の製
氷装置をそれぞれ示しているが、これらの場合は脱気水
を循環流下させ、これを凍結させて氷をつくる。図中Ｑ
ｌは循環ポンプ、（２１）は製氷室、（２２）は製氷板
である。

〔発明の効果〕

この発明は、以上のような構成であるので、脱気装置で
脱気した水を用い、きわめて透明度の高い氷を製造する
ことができる。又、腹式の脱気装置を用いることにより
常温脱気が可能であり、空気の吹き込みを行う必要がな
いので、不純物の混入がなく、エアチューブの取り付け
、取りはすしを省略して作業を簡略化することができる
。さらに、凍結速度を上げて短時間で凍結させても、充
分に透明度の高い氷をつ（ることかでき、製氷時間の大
幅な短縮、その他、氷の割れの防止等にも効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す系統図、第２図は腹
式脱気装置の一例を示す系統図、第３図、第４図は製氷
装置の一例を概略的に示す系統図、第５図は従来の製氷
作業を示す説明図である。 （２）・・・脱気装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 脱気装置（２）にて脱気した水を用いて氷を製造するこ
   とを特徴とする製氷方法。