JPH04205111A - サーボ機構 - Google Patents

サーボ機構

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JPH04205111A
JPH04205111A JP32889990A JP32889990A JPH04205111A JP H04205111 A JPH04205111 A JP H04205111A JP 32889990 A JP32889990 A JP 32889990A JP 32889990 A JP32889990 A JP 32889990A JP H04205111 A JPH04205111 A JP H04205111A
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optical system
servo mechanism
optical
incident
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 膚!とへ魁h 〔嘴叫−刺に断鉤分野〕 本発明はメカニカルなサーボ機構及びその制御方法に係
り、特に光学的検出系を有し、精密機器の位置決め等に
好適なサーボ機構に関する6〔従来の技術〕 従来のサーボ機構は、特開昭56−114001号公報
「空気式調節計」に記載のように、光センサが検出した
制御対象の状態に対応する検呂信号を、−旦電気信号に
変換して、電気信号で与えられる目標値信号との間のフ
ィードバック演算を電気信号を媒体として行っていた。
また、その結果求まった修正信号も、電気信号として操
作器へと入力し、操作器の出力であるレーザー光の強度
を変化させることにより行われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、光センサからの検出光信号を
電気信号に変換する為の装置が必要であり、システムが
大きくなるという問題があった。
また、電気信号を伝達するためにシステム内の電気系各
要素を導体線材等により相互に接続配線する必要があり
、微小素子の実現が困難であるという問題があった。ま
た、電磁的雑音の影響を受けやすいという問題があった
また、制御対象を修正操作信号の強度調整のみにより制
御するため、光の信号媒体としての能力が充分活かされ
ていなかった。
本発明の目的は、上記のような電気信号と光信号とがフ
ィードバックループ内に共存することによる装置の大型
化、効率低下、電気信号伝達における雑音の影響などの
諸問題を解決し、微小範囲の物体の精密制御とフィード
バック作用の高速高機能化を達成することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、制御対象の状態に
対応した光信号を検出する光学系(以降、検出光学系と
称する)と、予め設定された目標信号値に対応する光を
生成する光学系(以降、目標値光学系と称する)と、上
記目標値光学系の光源と、上記検出光学系により得られ
る光及び上記目標値光学系により得られる光とを伝搬処
理する光学系(以降、処理光学系と称する)と、上記処
理光学系により得られる光を照射されて制御対象に作用
を及ぼす手段(以降、光アクチュエータと称する)とを
備えた光駆動サーボ機構。
〔作用〕
検出光学系は、制御対象の持つ各種物理量の値、例えば
位置に応じて検出光の特徴量、または位相が変化するよ
うに空間内に配置されている。処理光学系は、上記検出
光を所定の空間配置において受光する。上記処理光学系
にはまた。制御対象の目標状態に対応する特徴量を持た
せた目標信号光が目標値光学系より入力され、上記検出
光との間で光学的相互作用がなされる。処理光学系の構
造を適切に定めてやることで、上記の相互作用の結果と
して実現される光の特徴量、例えば強度が、上記検出光
の特徴量に応じて変化するようにできる。光アクチュエ
ータは、上記相互作用の結果として実現される偏差光を
エネルギー源として制御対象に作用を及ぼしこれを操作
制御する。こうして、制御対象の状態が目標信号に追従
するようなフィードバック作用が実現できる。
この一連のフィードバック処理において、フィードバッ
クループを構成する信号媒体は全て光であり、電気信号
がフィードバック信号の媒体となることは無いように構
成される。このため、配線等に要する空間が不要となる
ので微小範囲の物体の精密制御が可能となるほか、装置
の小形化が図れる。また、電磁雑音によるフィードバッ
ク作用の性能劣化が無く、高速、高機能な制御が達成出
来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は本発明による光駆動形サーボ機構のブロック構
成図である。
ここで、1は制御対象、2は検出光学系、3は目標値光
学系、4は処理光学系、5は光アクチュエータ、6は制
御対象1の状態、7は検出光、8は目標信号、9は目標
信号光、10は操作修正信号系、11は作用である。
検出光学系2は、制御対象1の状態6に対応した光学的
特徴量、例えば光強度、波長9位相、あるいは光束断面
積、光波伝播方向などを持つ検出光7を生成する。一方
、目標値光学系3は、目標信号8を入力して、対応する
目標状態を表す目標信号光9を生成する。処理光学系4
は検出信号光7と目標信号光9とからの偏差演算及び所
定の制御アルゴリズム演算を行う。この結果は操作修正
信号光10として、光アクチュエータ5に入力される。
光アクチュエータ5は、操作修正信号光10により機械
的エネルギーを発生して制御対象の状態6を変化させる
作用11を及ぼす。
この構造の光学系において、制御対象の状態6が目標状
態と異なる場合は、検出光7と目標信号光9とでその光
学的特徴量が異なる。このため処理光学系では、これら
の偏差に応じた演算結果が出力として生成され、光アク
チュエータ5に印加され、制御対象の状態を変化させる
ことになる。
ここで、処理光学系4における演算として適切なものを
設定しておけば、任意の初期状態にある制御対象を安定
に目標状態へと移すことができる。
制御対象1が目標状態に到達すると、検出光7と目標信
号光9との光学的特徴量が一致して、処理光学系内で行
う偏差演算の出力は零となる。このとき操作修正信号光
1oは、光アクチュエータ5において機械的エネルギー
を発生しないようなものとなされ、その結果制御対象は
目標状態で保持される。
更に、何らかの外乱要因により制御対象が目標状態から
変動したときでも、その変化は検出光7の光学的特徴量
の変化として検出され、処理光学系4の偏差演算により
操作修正信号光10が機械的エネルギーを発生させるよ
うな状態に速やかに変化するにのため光アクチュエータ
5が制御対象を目標状態へ復帰させようとする作用を及
ぼし、外乱の影響を抑圧する。
第2図は、本発明による光駆動形サーボ機構により実現
したピストンの位置制御系である。ここで12はピスト
ン、13は遮光羽根、14は光エネルギーによる熱膨張
作用を有する流体、15はシリンダ、16はミラー、1
7a、17bは平行平面板の対、18は目標値用可変屈
折率媒質、19は帰還用可変屈折率媒質である。平行平
面板の対17a、17bは同一材質で同一構造のものを
対向させて、表面同士を平行になるように配置しておく
光アクチユエータ駆動のための光はレーザービームをコ
リメートして拡大平行光束にして17aに入射させる。
今、この平行光束の進行方向にX軸をとれば、この光を
スカラーの波動で表したときの式は、ut=Ai ”e
Xp (、j  (kx−ωt) )k=2π/λ となる。
u、 :波動表現における平行位置からの変位量 Ai :振幅 j  :虚数単位 k  :波数 λ  :レーザビームの波長 X  :光路に沿った長さ ω  :レーザビームの各周波数 t  :時間 この入射光2oは平行平面板17aの表面及び裏面にて
第2図中に示すように反射と屈折とを受け、表面反射波
21と裏面反射波22とに分かれる。それぞれは、可変
屈折率媒質18及び可変屈折率媒質19中を通過した後
、再び平行平面板17bの表面及び裏面にて反射と屈折
とを受け、第2図中に示すように3つの光束23,24
゜25を生じる。ここで23は、可変屈折率媒質18を
通過した後17bの表面にて反射された光束、24は可
変屈折率媒質18を通過した後17bの裏面にて反射さ
れた光束と可変屈折率媒質19中を通過した後17bの
表面にて反射された光束との重ね合った光束、25は可
変屈折率媒質19中を通過した後17bの裏面にて反射
された光束である。
いま、17aによる光束分割に伴う表面反射波21と裏
面反射波22との光路差をΔaとすると、17bによっ
て生じる裏面反射波と表面反射波との光路差は−Δaと
なる。従って入力光束20の分割と合成に伴う位相差の
発生はない。一方、媒質18と19中ではこれらの屈折
率n1ln2に応じて光束21.22の光路長がそれぞ
れn工1゜n21となり、この差に応じた位相差が発生
する。
ここで、1は両媒質の長さである。
この時、平行平面板の表面反射率1表面入射時透過率、
表面出射時透過率、裏面反射率をそれぞれ振幅変化率で
r□、t□、t□′、r2と表し、媒質18.19の通
過に伴う振幅変化率をそれぞれa工、a2とすると、重
ね合った光束24を表す波動の式は、 ua=Ai−T’ (ax ・exp (j (k−n
11) )+a2・exp (j (k−n21)))
 ・exp(j(kx−*t)) 但し、T = r□6 r2・t□・t□’ 、 k 
= 27C/λとなる。ここでTは平行平面板の対17
a、bによって生じる光強度の損失を表す。
この光束24によるエネルギーUaは、U、の自乗の時
間平均で与えられ、 Ua=(Ai”r)2/2X(a、”+a、”+2a1
a2・cosδ)δ=に−n11−に−n21 となる。ここでn□l n2は、照射光量により変化す
るため、δの値により重ね合った光束24のエネルギー
強度のRtAができる。可変屈折率媒質18と19とを
同一物質で構成すれば、a□=a。
となり、δとUaとの関係は第3図(a)のようになる
。即ち、 U a = UamX (1+cosδ)−・・−・(
1)Uam= (a、 ・Ai−T)” である。
こうして出力された上記重ね合った光束24は、シリン
ダ15の透明壁を通して内部の流体14に照射される。
なお、原理説明をわかりやすくするために本実施例では
光束23.25は平行平面板17bの近傍において遮光
(図示せず)するものとする、流体はこの光束24の光
エネルギーを吸収して熱膨張する。このような流体とし
ては例えばメタンガスなどがある。いま、シリンダ内の
流体の温度をT□、外部の等偏熱源の温度をT2、これ
らの間の熱コンダクタンスをσとすると、Ua=σ・ 
(T□−T2)   −−(2)となる温度T工におい
て入射光エネルギーと熱的損失とがつりあって、流体の
膨張は止まり、ピストンは静止する6従って、Uaとピ
ストン位tidyとの間には、第3図(b)に示すよう
な正の相関関係が成立する。
ピストンには遮光羽根13が付いており、入射光束の一
部分を遮るようになっている。これによりシリンダを通
過してミラー16に到達する光束の面積は、ピストンの
位置に応じて変化する。今、入射光束24がちょうど遮
光羽根13により遮られるようなピストン位置を原点と
して、ピストンが図中の上方に変位する向きにピストン
変位yをとるものとする。入射光束24の全面積をSa
ミラー16に到達する光束の面積をSOとすると、5o
=Sa−y/y0 y、二人射光束が全てミラーに到達する時のyの値 となり、検出光26の全光量UOも入射光24の全光量
Uaと次の関係を持つ。
U b = T f−U a−3’ / yo    
”’ ”’ (3)Tf:流体による吸収 これを第3図(c)に示す。こうして制御対象であるピ
ストンの位置が検出光26の全光量Ubとして検出でき
る。
この検出光26は、2つのミラー16により光路を曲げ
られて可変屈折率媒質19の側面に入射させられる。可
変屈折率倍率18.19は、側方より入射している光の
強度に応じて屈折率が第3図(d)(e)に示すように
変化するものであり、例えば、所定の温度、及び圧力に
て空気などを密封したものを用いれば、照射光強度に応
じた圧力変化により、このような作用を発生せしめるこ
とが出来る。
すると、可変屈折率媒質19の屈折率n2は、フィード
バックした検出光26の変化に応じて、n 2= n 
o(1+ x U b )       −−(4)X
:単位光量光たりの屈折率増加係数 に従って変化する。一方、可変屈折率媒質18の屈折率
n□は目標信号光27の光量Urに応じてn、=n、(
1+xUr)     ・・−・(5)に従って変化す
るので、光束21と22との位相差δは、 δ=kl (nz−n□) =k l n、X (ub−Ur)   −(6)とな
る。この様子を第3図(f)に示した。
こうして、目標信号光27とフィードバック検出光26
の光量差(Ub−Ur)に応じて、(6)式、(1)式
を通して照射光Uaが変化させられて、純光学的にサー
ボ動作が実現される。
例として、Ur=Oで、かっAiに適当な光強度を与え
た場合を考える。すると、第3図中に示すように、上記
(1)〜(6)の各式を満たすピストン位置y、。、検
出光量Ub、、位相差δ。、入射光量Ua0において、
系は安定して保持される。
いま、何らかの外乱でピストン位置yがy4゜がら微小
値だけ増加したとする。このとき、検出光量UbはUb
oから増加し、位相差δもδ。から増加する。従って、
第3図(a)かられかるように入射光24の全光量Ua
は減少して、ピストン位置yはもとの平衡値y、。に戻
ろうとする。逆にピストン位置yがyl。から微小値だ
け減少した場合は各物理量の変化の方向が逆になるだけ
で、同様にもとの平衡値y1゜に戻ろうとする。即ち、
負のフィードバック作用が実現され、任意の外乱の影響
は速やかに除去される。
次に、ピストン位置を移動させるために、可変屈折率媒
質18に光量Ur□を与えた場合を考える。
このとき、可変屈折率媒質18の屈折率n□は第3図(
e)に従って増加するが、Ur□に対応する値に一瞬に
して変化する訳ではない。従って、n゛□の増加に応じ
て位相差δが減少し、その影響は入射光量Uaの増加を
もたらし、更にピストン位置yの増加とフィードバック
光量Ubの増加を生じさせる。これにより可変屈折率媒
質19の屈折率n2は増加するので、n2−n□は全体
として正の値を取りつつ減少して行き、安定点に向かう
。結局第3図中に示すような’!−1y U b□、δ
□、Ua1まで移動したところで安定する。即ち、ピス
トン位置yを目標値y、□に移動させるサーボ動作が実
現されたことになる。
ここで、任意の目標位置y1に対応する目標信号光量U
rは、以下に示した手順で→′印に従って図上求解を行
うことで求められる。
■第3図(b)にてy1→Uar■同図(a)にてUa
r→δr ■同図(c)にてy、→Ubr■同図(f)
にてδr +(U b r −Ur)  ■ ■と■と
からUrを算出 また、yを減少させる向きの動作についても、Urを減
少させた場合の挙動について第3図を同様にたどること
により、問題なく実現出来ることが確かめられる。即ち
、以上述べたようにすれば、任意の目標値y、に対する
サーボ機構としての動作が達成される。
このようにして光学系だけによるフィードバック作用に
よるサーボ機構が実現でき、間に電気信号を介さずに制
御対象の位置決めが可能となる。
この例を第1図と対応づけると、ピストン12が制御対
象1、遮光羽根13とミラー16が検出光学系2、シリ
ンダ内の流体14が光アクチュエータ5に相当しており
、また、平行平面板17a。
17b、及び可変屈折率媒質18.19が全体で目標値
光学系3と処理光学系4を構成していることになる。
第4図は、上記の原理的構成をそのまま用いた、ウェハ
アライメントステージのy方向駆動系の斜視図である。
この例では、レーザー光源30からのビームを、ビーム
エキスパンダ31によりコリメート光束にしている。又
、目標信号として、別のレーザー光源32のビームを用
いている。ピストン12には移動ステージ33が固定さ
れており、移動ステージ33は、大ストロークステージ
34上に微小変位可能に保持されている9サ一ボ機構を
構成している部品12.15116.17a。
17b、18.19及びレーザー光源32は大ストロー
クステージ34上に固定されており、第1の平行平面板
17a、レーザー光源30及びビームエキスパンダ31
は固定部材上に配置されている。この実施例では、長い
距離の移動については大ストロークステージ34によっ
て行い、精密な位置合わせは本発明のサーボ機構によっ
て行う。
その際、大ストロークステージ34上には、移動ステー
ジ33のフィードバック機構のみを配置しておけば良く
、移動させるエネルギーを供給するレーザー光源30な
どは固定部材上に配置することが可能となる。このため
、可動部の質量低減ができ、高速移動できるメリットが
ある。
ここまでの説明では、シリンダに照射する光束は、重ね
合った光束24のみであったが、遮光羽根の配置等の調
整による検出光束面積の調整と、目標信号値の設定方法
の調整とにより、第2図中に示した3つの光束23,2
4.25のすべてを照射するようにしても良い。
第5図(a)は第2図とは異なる構成による。
本発明の実施例の図である。ここで、ピストン12、遮
光羽根13、流体14、シリンダ15は第2図と同じで
ある。36は非線形ファプリーペロー共振器である。
ファプリーペロー共振器は一般に1両端面を鏡面として
この間で光を多重反射させ、干渉効果により定まる光強
度の出力光を得るためのものである。非線形ファプリー
ペロー共振器36は、ファプリーペロー共振器において
、多重反射させる部分の光学媒質として、入射光の強度
に応じて第6図(a)に示すように屈折率が変化する非
線形光学媒質、例えばポリジアセチレン、ニトロスチル
ベンゼン、半導体ドープガラスなどを用いている。
ここで共振器長1を、第6図(a)中に示した光振幅強
度閾値Athに対応する屈折率nthにおいて共振する
ように、 2・nth−1=m・λ m:整数 λ:使用するレーザーの波長 とすると、一般に知られているように、共振器の入射光
強度Ainと出射光強度Aoutとの関係は、第6図(
b)に示すようなものとなる。
検出光学系を構成している4個のミラー16はファプリ
ーペロー共振器36.シリンダ15.流体14.及び4
つあるミラー16を経て再びファプリーペロー共振器の
左端に至る光学的距離りがL= (m’ +1/2) 
 ・λ m′ :整数 となるように予め調節しておく。但しここで、ファプリ
ーペロー共振器内における光路長は、rlth・1であ
るとする。このとき、目標信号光2oと検出光26との
波動としての振幅をそれぞれA ref 。
Abとすれば、これらが合成された実効入射光の波動と
しての振幅は、(Aref−Ab)となり、負帰還作用
を持つようにできる。
ピストン位置yは、前記の実施例と同様に表現する。即
ち、入射光束37がちょうど遮光羽根13により遮られ
るようなピストン位置を原点として、ピストンが図中の
上方に変位する向きにピストン変位yをとるものとする
。入射光束37の全面積をSa、ミラー16に到達する
光束の面積を特徴とする特許 S b=s a  ・ (y/yo) である。
いま、y=Qの初期状態を考え、これを所定の目標位置
に移動させる目的で強度Aref (>Ath)の目標
信号光20を与えた場合を考える。非線形ファプリーペ
ロー共振器の入出力特性(第6図(b))から、シリン
ダ入射光37の強度Aa=Athとなり、流体は膨張し
てピストンを押し上げる。従ってyは増加して行き、検
出光26の光束面積sbは上式で表したようになる。こ
のためファプリーペロー共振器の左端において、検出光
束26が照射された部分については上述した負帰還作用
が起こり、入力強度が、 A1n= Aref −T f−A a= Aref 
−T f−Aout に従って減少する。但し、Tfは流体による吸収である
。このため共振状態が変化して動作点は第6図(b)の
曲線上を原点方向に移動してゆく。
そして同図(c)に示すように上式の関係と第6図(b
)とのつりあうP点においてこのフィードバック系は安
定する。このとき共振器は第5図(b)に示すように、
屈折率がntbの部分38とP点に対応するApにおけ
る屈折率n、(<n、−)の部分39とから成っている
。そしてP点に対応する部分39からのシリンダ入射光
37の強度Aaは、A p即ちほぼ(Aa≠0)となる
こうして、A a ”= Oとなる部分の面積がyの増
加と共に増加して行き、流体への入射光エネルギーは減
少して行く。そして前記実施例同様に、ある温度T1に
おいて入射光エネルギーと熱的損失とがつりあって、流
体の膨張は止まり、ピストンは静止する。この状態が第
5図(a)に示しである。
次に、ピストン位置yの目標値y、を増加するには、第
5図(b)に示すように目標信号光2゜の入射位置をず
らせばよい。すると、シリンダに入射した光束のうち、
遮光羽根に遮られる割合が増えるので、上述したフィー
ドバック効果が及ぶ部分の面積が減少し、入射光エネル
ギーが増加する。従って流体は膨張して、あらたに第5
図(c)のようになって安定する。一方y、を減少させ
る場合は、目標信号光20の入射位置を下にずらせば、
フィードバック効果が及ぶ部分の面積が増えて入射光エ
ネルギーが減少して、ピストン位置は減少する。即ち、
以上述べたようにすれば、任意の目標値y、に対するサ
ーボ機構としての動作が達成される。
このようにして光学系だけによるフィードバック作用に
よるサーボ機構が実現でき、間に電気信号を介さずに制
御対象の位置決めが可能となる。
なお本実施例によれば、第6図(C)から分かるように
ピストン位置が目標値からずれた場合の出力強度Aou
tの変化が大きいため、フィードバンク効果のゲインを
大きくでき、精度の高い位置決めに有利であるという効
果が有る。
第7図(a)は、上記実施例の代案変形の1例である。
この実施例では非線形ファプリーペロー共振器の変わり
にハーフミラ−40を用いて、目標信号光20と検出光
26との演算を行っている。
この例の場合、検出光束26が照射された部分について
は、シリンダ入射光強度Aaは、Aref/2から第7
図(b)に示すようにQ点に対応する強度Aqへと減少
し、第6図(C)と同様に安定する。目標位置を変化さ
せる場合に、目標信号光のハーフミラ−40への入射位
置を変えるのは前例と同じである。この実施例では、Q
点付近のフィードバック効果のゲインが大きくないため
、光ノイズの大きいシステムに対して、安定度余裕を持
たせて振動などが起こりにくくできるという効果がある
なお、上述した例ではアナログ方式のフィードバックの
みを用いているが、光入力形光スイッチを用いることで
、オンオフ形の光駆動形サーボ機構も実現できる。また
、検出光の生成方法として上記の実施例では遮光羽根に
よる光束面積変化のみを用いているが、このほかにも、
回折格子の相対的位置変化による透過光量変化を用いる
こともできる。また、目標状態に対応する画像の空間的
波面分布をホログラムに記録したものを目標値光学系と
して、3次元的な目標位置に対してのフィードバック作
用を実現することも可能である。
以上述へた通り、本実施例によれば配線が不要となるた
め、たとえ制御対象が微小な領域にある場合でもフィー
ドバック制御が可能である。又、−間に電気信号を介さ
ないため電磁雑音による性能劣化がない。従って、高性
能な制御動作が達成できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、光の伝搬だけでサーボ機構が構成でき
るので、制御対象の周囲に配線の空間が不要となって、
微小空間における物体操作が可能となる。又、光の伝搬
速度でフィードバックがなされるため超高速応答が実現
される効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光駆動形サーボ機構のブロック図
、第2図は本発明によるピストンの位置制御系の構造図
、第3図はその動作原理の説明図、第4図は本発明によ
るウェハアライメントステージ駆動系の斜視図、第5図
は本発明によるピストンの位置制御系の別の構成方法を
示す図、第6図はその動作原理の説明図、第7図は本発
明によるピストンの位置制御系の別の構成方法を示す図
である。 符号の説明 1・・・制御対象、      2・・・検出光学系。 3・・・目櫻値光学系、   4・・・処理光学系。 5・・光アクチュエータ、 6・・・状態。 7・・検出光、       8・・目標信号。 9・・・目標信号光、10・・操作修正信号光。 11・・・作用、         12・ピストン。 13・・・遮光羽根。 14・・光エネルギーによる熱膨張作用を有する流体。 15・・・シリンダ、       16・・・ミラー
。 17a、17b・・・平行平面板の対、18・・・目標
値用可変屈折率媒質。 19・・・帰還用可変屈折率媒質。 20・・・入射光、21・・・表面反射波。 22・・・裏面反射波、     23,24.25・
・・光束。 24・・・重ね合った光束、26・・・検出光。 27・・・目標信号光、30・・・レーザー光源。 31・・・ビームエキスパンダ。 32・・・別のレーザー光源、33・・移動ステージ。 34・・・大ストロークステージν 35・・・ウェハ。 36・・・ファブリペロ−共振器。 37・・・シリンダ入射光、40・・ハーフミラ−0第
 1 口 第 30 第 5 口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、与えられた目標信号値に応じて制御対象の状態を目
    標値に追従させるサーボ機構において、上記制御対象の
    状態を検出する検出光学系と、予め設定された目標信号
    値に対応する光を生成する目標値光学系と、上記検出光
    学系により得られる光及び上記生成する光学系により得
    られる光とを伝搬処理する処理光学系と、上記処理光学
    系により得られる光を照射されて制御対象を駆動する駆
    動手段とを備えたことを特徴とするサーボ機構。 2、予め設定された目標信号値に対応する光を生成する
    目標値光学系と、上記目標値光学系からの光が入力され
    るビームエクスパンダと、対向させた2枚の平行平面板
    と、上記平行平面板の間に互いに平行に配置された第1
    、第2の可変屈折率媒体と、照射された光エネルギーに
    より膨張作用を有する流体を封入した透明なシリンダと
    、上記流体の膨張及び収縮に応じて位置を変えられるよ
    うにシリンダの壁面に摺動可能に保持されたピストンと
    、上記ピストン上に配置され上記照射された光の一部を
    遮る遮光羽根と、上記シリンダを透過してきた光束を反
    射するためのミラーと、第2のレーザ光源とを備えた光
    学系であって、上記透過してきた光束が上記第1の可変
    屈折率媒体の側面に入射されるようにミラーを配置する
    と共に、第2のレーザー光源からの光が上記第2の可変
    屈折率媒体の側面に入射されるよう配置したことを特徴
    とするサーボ機構。 3、レーザー光源と、このレーザー光源からのビームを
    入力されるビームエクスパンダと、対向した2つの平行
    端面の内側に反射鏡面を構成した光学的共振器と、照射
    された光エネルギーにより膨張作用を有する流体と、上
    記流体を封入した透明なシリンダと、上記流体の膨張及
    び収縮に応じて位置を変えられるようにシリンダの壁面
    に摺動可能に保持されたピストンと、上記ピストン上に
    配置され上記照射された光の一部を遮る遮光羽根と、上
    記シリンダを透過してきた光束を反射するための1つ或
    いは複数のミラーとを備えた光学系であって、上記ビー
    クエクスパンダからのレーザー光束を上記光学的共振器
    の一方の端面に入射させると共に、上記透過してきた光
    束がこの端面上において元の通過点に再び入射するよう
    に上記1つ或いは複数のミラーを配置し、上記光学的共
    振器への入射光が上記レーザー光束と上記透過してきた
    光束との双方により決定されるように構成したことを特
    徴とするサーボ機構。 4、上記光学的共振器の材質として非線形光学媒質を用
    いたことを特徴とする請求項3記載のサーボ機構。 5、上記光学的共振器のかわりにハーフミラーを用い、
    上記ハーフミラーの出力面において、入射レーザー光束
    と透過してきた光束とが重ねあわせられることを特徴と
    する請求項3記載のサーボ機構。 6、上記予め設定された目標信号値に対応する光を生成
    する光学系としてホログラムを用いたことを特徴とする
    請求項1記載のサーボ機構。
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