JPH04205005A - Nc工作機械の自動停電復帰方式 - Google Patents

Nc工作機械の自動停電復帰方式

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JPH04205005A
JPH04205005A JP32565990A JP32565990A JPH04205005A JP H04205005 A JPH04205005 A JP H04205005A JP 32565990 A JP32565990 A JP 32565990A JP 32565990 A JP32565990 A JP 32565990A JP H04205005 A JPH04205005 A JP H04205005A
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power
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power failure
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power outage
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JP32565990A
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English (en)
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Norihisa Sakai
典久 境
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Amada Wasino Co Ltd
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Amada Wasino Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、NC工作機械の自動停電復帰方式(従来の技
術) 従来、各種のNC工作機械を有する工場において停電が
発生すると、全機械が停止され、次の停電復旧に伴なっ
てファンや電灯等の一部設備は作動するが、NC工作機
械を含め、多くの機械は停止されたままとなり、停電復
旧後のオペレータの始動指令に伴って始めて再始動する
ようになっている。
ここで、NC工作機械は各種の状態情報を有するため、
停電復旧後にオペレータが始動指令をするとしてもその
状態を再設定しなければならないので、元電源がしゃ断
されると停電対策用のバッテリが働き、その稼働時間内
にしゃ断の必要情報をNC内部に書き込み、次の電源投
入時に記憶されていた情報を復活するようになっている
しかし、この種従来よりの停電対策は、停電時にNC工
作機械の状態情報を一時記憶するというたけのものであ
るため、従来は必らずオペレータの電源投入動作が必要
となり、例えば−晩生加工を行う場合、夜中に停電が発
生すると、例えその時間が短かかったとしても、オペレ
ータが不在の場合、翌朝まで加工は停止したままである
という問題点があった。
また、各種NC工作機械は、サーボ位置決め装置を有し
ており、このサーボ位置決め装置には、インクリメンタ
ルエンコーダ等インクリメンタル式の位置検出器が多用
されている。
ここに、インクリメンタル式の位置検出器は、一般に、
移動体の移動量に応じて発生されるパルス信号を積算し
、原点位置を基準として現在位置をカウンタで算出する
ものであるから、NC装置の電源断と共に現在位置を喪
失し、電源オンに次いで再度原点復帰してやらねばなら
ない。
第12図は、この種インクリメンタル式の位置検出器を
用いた従来の位置決め装置の一例を示す説明図である。
第12図において、固定体F1にはプラス(+)及びマ
イナス(−)方向の移動領域を設定するため、マイナス
(−)及びプラス(+)方向にオーバトラベル(OT)
検出用のリミットスイッチ+0TLS、−0TLSが設
けられ、プラス(+)側のオーバトラベル検出用のリミ
ットスイッチ−0TLSの近くには、原点設定用のリミ
ットスイッチOLSが設けられている。また、固定体F
1に対して移動される移動体F2には、上記の各スイッ
チ−0TLS、+0TLS、OLSをそれぞれ作動させ
るためのドグ−0TD、OD、+OTDが設けられてい
る。本例の原点設定用のドグODでは、その両面側でリ
ミットスイッチOLSを作動させるよう、その両面にテ
ーバ面が設けられている。なお、原点設定用のリミット
スイッチOLS及びODは、オーバトラベル検出用のリ
ミットスイッチ±0TLS及びドグ±OTDに対し、図
において紙面と直交する方向にオフセットを与えて設け
られている。
第13図は上記位置決め装置の原点設定手順を示す説明
図である。
第13図(a)にいて、ドグODがリミッスイッチOL
Sの(+)側に位置するとき、リミットスイッチOLS
に対し、ドグODを(−)方向に移動させると、リミッ
トスイッチOLSがオンするので、これにて移動体F2
を減速させ、第13図(b)に示すように、ドグODの
幅で定まる減速区間にて移動体2を減速動作させる。次
いで、第13図(C)に示すように、移動体F2をさら
にマイナス(−)方向へ移動させると減速区間を過ぎて
リミットスイッチOLSがオフするので、次のZ相信号
発生位置を原点に設定する。
原点設定用のドグODが、リミットスイッチOLSに対
しマイナス(−)方向側にあるときは、ドグODをプラ
ス(+)方向に移動させ、リミットスイッチOLSを1
度オン、オフさせて第13図(a)の状態に持って行っ
ても良く、またリミットスイッチOLSのオンでもって
減速反転させて第13図(C)の状態に持って行っても
良い。
一方、位置管理を行うカウンタを電源バックアップし、
NC工作機械の電源遮断後も原点位置を保持できるよう
にし、電源立上り時に原点復帰操作をしなくても良いよ
うにした例も有る。しかし、この場合にも、工作機械が
完全に停止したのち電源断とされた場合には、振動によ
る位置ずれはともかく、次の電源オン時まで現在位置を
保持することはできるが、停電時に元電源がオフとされ
てのち移動体F2か惰走しているような場合には、やは
り原点復帰されなければならない。
したかって、従来、インクリメンタル式の位置検出器を
備えたNC工作機械にあっては、停電復旧後原点復帰さ
せてから始動指令しなければならなかった。
さらに、従来の停電対策では、NC工作機械を再始動す
るためにNC工作機械の状態情報を一時的に記憶させる
だけであるので、ライン上を流れる被工作物に対し、ど
の時点て停電があったかの目印をつけることはできず、
うつかりすると加工中断による不良品をラインに流して
しまうという問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如〈従来の停電対策は、停電対策用のバッテリを
用い、NC工作機械の状態情報を一時記憶させるという
だけのものであったため、次のような問題点があった。
■ 停電復旧時、NCiC機作に対し始動指令に与えね
ばならす、夜間に瞬時でも停電があった場合、機械が停
止したままの状態になり、機械稼働率を低下させている
■ インクリメンタル式の位置検出器を備えたNC工作
機械では、原点復帰を行わなければならないので、自動
停電復帰を困難としている。
■ 停電復旧後にNC工作機械を続けて稼働させた場合
、工作過程においての一時中断状態が不明であり、ライ
ン上に不良品を流してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、停電復旧時、NC工作機械を自動的
に立上げることができるNC工作機械の自動停電復帰方
式を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明は、NC工作機械の自
動運転中に停電となり元電源が遮断された後、前記停電
が復旧されたとき、前記NC工作機械を停電前の状態に
復帰させ、続けて動作させるNC工作機械の自動停電復
帰方式において、停電を検出するセンサと、停電復旧を
検出するセンサと、制御回路に一時的に電源供給可能の
停電対策用バッテリと、 前記停電を検出するセンサが停電を検出したとき、前記
停電対策用バッテリからの電源供給を受けて前記NC工
作機械の制御状態の状態情報を記憶すると共に該状態情
報記憶後に前記停電対策用バッテリの電源を遮断する状
態情報記憶手段と、前記停電復旧を検出するセンサが停
電復旧を検出したとき、前記状態情報記憶手段が記憶し
た状態情報を参照して前記NC工作機械を停電復旧後に
続けて稼働させるべく前記NC工作機械に続けて工作可
能の状態を設定する状態情報設定手段と、前記停電及び
停電復旧並びに前記状態情報設定に関連して前記NC工
作機械の工作中断状態を記憶する工作中断状態記憶手段
と、を備えたことを特徴とする。
また、前記NC工作機械が、インクリメンタル式の位置
検出器を有し、予め設定された原点位置を基準として、
移動体を予め設定された移動可能領域内で移動制御する
NC工作機械である場合、前記移動体が前記移動可能領
域の一端を含めて内側の一位置までの間に有ることを検
出するセンサを設け、 前記移動可能領域の一端から前記内側の一位置までの距
離を、前記NC工作機械の充電源遮断を仮定して、前記
移動体の惰走距離以上の距離に設定し、 停電回復後に自動的に出力される原点復帰指令に基いて
、前記センサの作動状態に応じて前記移動体が前記内側
の一位置の一方側に有るかまたは他方側に有るかを状態
判別し、前記内側の一位置を基点として前記インクリメ
ンタル式の位置検出器の2相信号を探索し自動的に原点
設定することを特徴とする。
また、この場合、前記移動可能領域は、前記自動原点復
帰指令により自動的に設定された原点に対し、ソフトウ
ェアによりプラス(+)及びマイナス(−)方向に自動
的に設定されることを特徴とする。
(作用) 本発明の自動停電復帰方式は、上記構成であるので、停
電復旧後に自動的にNC工作機械を復帰させ、前の工作
を続行させることができる。
また、NC工作機械の工作中断状態を記録することがで
きるので、その状態により製品検査をすることにより、
工作中断によって不良品が発生していないかどうかを容
易にチエツクできる。
また、インクリメンタル位置検出器を備えたNC工作機
械に対しては、前記センサの状態判別により、前記移動
体が前記基点としての内側の一位置のどちら側に有るか
を判別できるので、移動体を基点に対して原点復帰でき
OTアラームを生ずることなく最小移動距離で迅速、確
実に原点復帰できる。また、1個のセンサ、例えば一対
のドグ及びリミットスイッチで原点復帰させることがで
きるので、装置構成が複雑となることもない。
また、移動可能領域を定めるオーバトラヘル位置±OT
を設定された原点に対してソフトウェアにより定めるこ
とにより、センサ数を減少させることができる。この場
合、ソフトウェアにより定められるオーバトラベル位置
上SOTは、原点復帰時に用いられるものではないので
、何ら問題ない。
(実施f!4) 以下、添付図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の自動停電復帰方式を実施する装置の具
体的構成例を示すブロック図である。
図において、工作機械lを数値制御するNC装f2には
、停電時にNC装置2の状態情報Aを記憶する状態情報
記憶部3と、停電復旧時に新たに状態情報Bを設定する
状態情報設定部4とが接続されている。情報Aと情報B
とは一般的には等しいが、後述するような場合には異な
るものとなる。
一方、本例では、元電源作動状態判別部5が設けられ、
これには停電検出センサ6と、停電復旧検出センサ7が
設けられている。これらセンサは、元電源の電圧を検出
し、元電源断による電圧低下から停電を検出し、再度の
電圧上昇により停電復旧を検出するようなもので良い。
また、本例では、停電対策用バッテリが設けられ、これ
と前記元電源作動状態判別部5との間に前述の状態情報
記憶部3が設けられている。
さらに、本実施例では、前記元電源作動状態判別部5と
NC装置2との間にNCプログラム調整部9が設けられ
ている。また、状態情報記憶部3と、状態情報設定部4
と、元電源作動状態判別部5には工作中断状態記憶部1
0が接続され、これには工作中断状態報知部11が接続
されている。
NCプログラム調整部9は、停電時と停電復旧時にNC
プログラムを異ならしめる必要がある場合には、NC装
置!2が使用していたNCプログラムを調整するもので
ある。
工作中断状態記憶部10は、停電し、工作中断し、停電
復旧に応じて工作を続行した場合、それらの影響が工作
に現われる可能性を考慮して、停電時間、NCプログラ
ムの中断位置、被工作物の工作状態等を記憶し、停電復
旧後に工作状態報知部11を介してオペレータに知らし
めるものである。
状態情報の一例を示すと、例えばNC工作機械かワイヤ
カット放電加工機である場合、加工液の噴出状態、放電
電圧の印加状態、各種LED等への出力状態やセンサ類
の検出状態は全てディジタル入出力器を介してNC装置
2のプログラマブルコントローラにより監視、制御され
ているので、これら全ての入出力信号が状態情報の対象
となる。
工作機械1がパンチプレス機やレーザ加工機であっても
同様である。
第2図は、自動停電復帰方式を示すフローチャートであ
る。
ステップ201て停電検出すると、ステップ202で停
電時の処理が行われる。
この処理は、第3図に示すように、ステップ301で停
電対策用バッテリ8を作動させ、ステップ302でNC
装置2の状態情報を記録し、ステップ303で停電対策
用バッテリ8を停止するというものである。
ここに、ステップ302の情報記憶の後にステップ30
3で直ちに電源断とするので、バッテリ8の容量はコン
ピュータを短い時間作動させるたけて済む。
第2図において、次いてステップ203で停電復旧が検
出されると、まずステップ204て自動停電復帰の報知
を行う。
これは、例えば夜間において停電復帰を行う場合、機械
近傍にオペレータが存在する場合と、存在しない場合と
が考えられるので、両者の場合を考えて自動的に停電復
帰することを報知して、オペレータより何らの支持が無
い場合には自動的に停電復帰の処理へ安全に移行するた
めである。
自動停電復帰の開始報知は、第5図に示す画面12を用
いて行われる。
第5図に示す画面12において、残り時間の報知表示1
3と、図示のような表示を行い、必要に応じてオペレー
タの操作を介入させ、この操作を第2図のステップ20
5で検出し、何らかの操作介入があった場合には、以後
の処理をオペレータに任せ、これて全ての処理を終了す
るが、ステップ206で判別されるように一定時間内に
介入が無かった場合には、ステップ207へ移行して第
4図に示す自動停電復帰処理へ移行する。
第4図のステップ401ては、停電時の状態情報Aを状
態情報記憶部3から状態情報設定部4へ読み込み、これ
を適宜変換して情報Bに変更し、NC装置2に設定する
ここで、情報AとBとが異なるのは、例えば10101
010・・・なるビット情報において、先頭の情報「1
」が時間の経過と共に異なるべき情報であるとされてい
るときにはこれを例えば情報「0」とするような場合を
示している。また、例えば製品W、について加工中停電
となり、停電復旧後、製品W1を廃棄して製品W2を工
作することができるが、この場合には製品W2を始めか
ら工作するために、所要の情報Bが設定される。
次いで、ステップ402では、復帰用のNCプログラム
がNCプログラム調整部9において適宜自動生成され、
NC装置2に設定される。たたし、停電前のNCプログ
ラムを続けて利用できる場合には、新たにNCプログラ
ムを調整する必要はない。この場合には、停電検出に合
わせてNC装置2に一時停止をかけ、停電復旧で再スタ
ートさせたと考えれば良い。
NCプログラムを新たに生成しなければならない場合の
一例を示すと、例えばワイヤカット放電加工機において
、原点復帰してから再始動させなければならない場合、
まずワイヤを切断し、被加工物を原点に移動させたのち
、自動結線し、前の加工位置まで空移動させた上で、停
電時の位置から放電開始することが考えられる。この場
合、原点復帰、空移動についてのNCプログラムが調整
されれば良い。
また、板材の上に多数の穴明は加工を行うパンチプレス
の例で示すと、加工中のプレス穴につき、抜きかけの状
態で停止したか、あるいは抜き終わりの状態で停止した
かにより、その穴を再度打ち抜くべきかを自動判定させ
、再パンチが必要である場合には、そのパンチを行うた
めのNCプログラムを調整する必要がある。
これらの例で明らかなように、工作機械の性状により、
また工作過程により、工作中の製品を続けて工作できる
か、あるいは廃棄しなければならないか、またあるいは
特別のシーケンスを介在させてから工作を続行すべきか
を定めなければならないので、NCプログラムは、各場
合に応じて調整されることになる。
再度第4図において、続いてのステップ403では、機
械1の原点復帰要否に応じて、原点復帰要ならばステッ
プ404へ、原点復帰不要ならばステップ405へ移行
する。
原点復帰要の場合とは、従来例で示したように、サーボ
位置決め装置がインクリメンタル式の位置検出器により
位置管理され位置制御されている場合である。これに対
し原点復帰不要の場合とは、インクリメンタル式の位置
検出器であっても、例えばロータリエンコーダの内部に
も停電対策用の電源が供給されており、停電時に例え惰
走しても、その惰走量まで含め停電中ずっと位置検出で
きるよう構成されている場合である。また、アブソリュ
ート位置検出器による場合である。
原点復帰要の場合には、ステップ404へ移行し、自動
原点復帰処理を行う。
第7図及び第8図は自動原点復帰を実行可能のよう構成
された位置決め装置の一例を示す正面説明図及び側面説
明図である。
図において、固定体F]には従来例同様の原点検出用の
リミットスイッチOLSか設けられ、移動体F2にはこ
れに対応するドグOD’が設けられている。たたし、本
例のドグOD’ は、従来例のドグODとは異なり、第
7図においてドグOD′がプラス(+)方向側からリミ
ットスイッチOLSに対して移動するときにのみドグO
D’ をリミットスイッチOLSで検出できるよう、−
刃側のみテーバ面とされている。また、ドグOD′のス
イッチオン区間を定めるドグOD’ の長さ圏は、マイ
ナス(−)端に移動してもスイッチオンの状態を十分保
持てきる以上の長さとされている。ここに、この長さ圏
は、電源断時の移動体F2の惰走距離印。を考慮して、
次式により、それより大きく取られている。
凶−印。+Δ圏1+Δ図2 ΔΩ1は、機械の振動により、停電中において移動体が
稀かなからもずれを生ずる恐れに対する1mm以下程度
の量、Δ叩2は1mm〜数mm程度の余裕量である。
前記リミットスイッチOLSの検出信号はNC装置2に
入力されさるようになっている。NC装置2には前記移
動体F2の位置検出系E及び駆動系Mと接続され、イン
クリメンタル式のリニアスケールやエンコーダ等の帰還
信号を入力して前記移動体F2をボールねじ等の回転に
より駆動する。
第9図は上記位置決め装置の自動原点復帰方式を示すフ
ローチャートである。
ステップ901で電源オンし、ステップ902で原点復
帰指令が出力されたとする。
この原点復帰指令は手動操作によっても良いが、夜間の
無人運転において停電となり、その後停電復旧された場
合の電源オンに基いて自動的に出力されても良い。
そこで、NC装置2は、ステップ903で原点設定用の
リミットスイッチOLSの信号状態を判別する。
ここで、原点復帰では、第7図において、ドグOD’ 
がリミットスイッチOLSに対し、第10図(a)に示
すようにプラス+方向側に有るか、または第5図(a)
に示すように直上に有るかのいずれかであるので、リミ
ットスイッチOLSのオンかオフかによって、その状態
を判別可能である。即ち、ドグOD’のスイッチオン区
間を定めるドグOD′の長さ図は移動体F2の惰走距離
U。より長く取っているので、通常はリミットスイッチ
OLSがオフとなる状態で動作している移動体F2が、
リミットスイッチOLSをオンさせてのち距離印以上惰
走することは有り得ない。
そこで、ステップ903で、リミットスイッチOLSの
オフが判別された、即ち第10図(a)の状態が判別さ
れた場合には、ステップ904へ移行し、ステップ90
5で、第10図(b)に示すようにリミットスイッチO
LSがオンとなるまでマイナス(−)方向へ移動させる
次いで、ステップ905でリミットスイッチOLSがオ
ンとなったらステップ906へ移行し、−次停止し、低
速にて反転移動させ、第10図(C)に示すように次の
ステップ907でZ相信号を検出してステップ908て
原点設定し、ステップ909でソフトオーバトラベル位
置土SOTを設定する。
一方、ステップ903でリミットスイッチOLSがオン
であった場合には、第11図(a)の状態を判別して、
ステップ910へ移行し、第11図(b)に示すように
ステップ911でリミットスイッチOLSがオフとなる
まで移動体F2をマイナス(−)方向へ移動させ、ステ
ップ912で減速処理を行ってステップ913で第11
図(C)のZ相信号の検出により、ステップ908以下
の処理に移り、原点設定及びソフトオーバトラベル位置
を設定する。
以上のように、本例では、簡易な装置によって、迅速、
確実に自動的な原点復帰を行うことができる。
上記実施例では、原点設定用のセンサとしてドグOD’
及びリミットスイッチOLSを固定体]または移動体F
2に取付けた例を示したか、トゲOD’ とリミットス
イッチOLSの取付関係を逆にしても同様である。また
トゲOD’のオン・オフを反転させても同様である。さ
らにセンサをドグ及びリミットスイッチ外の近接センサ
としても同様である。
再度第4図において、ステップ405ては、NCプログ
ラム調整部9て適宜に調整されたNCプログラムが実行
され、工作が続行される。また、ステップ406て工作
中断情報記憶部]Oに工作中断状態を報知するための報
知情報が生成される。
工作中断状態の報知例を第6図に示した。
図示のように、画面]4には、適宜被工作物の図形]5
が表示され、停電による中断が工作上とのように影響し
ているかを示す情報が表示されている。
したがって、オペレータは、例えば翌日のオペレーショ
ンにおいて画面14を参照することにより、不良品をラ
イン上に流すことかないよう、停電中断時の被工作物を
チエツクすることができる。
具体的には、例えばワイヤカット放電加工機において、
被加工物上の放電中断位置を即座に知ることかでき、そ
の位置の精密検査により、製品良否を判定することがで
きる。
また、パンチプレス、においで、停電時の板材を知るこ
とができ、また再パンチ位置を知ることができ、製品良
否を判定することができる。プレスブレーキ等について
も同様である。
さらに、ライン上を流れる多数の製品について停電中断
の影響のあった製品を邪見つけることができる。
本発明の自動原点復帰方式は、各種のNC工作機械、例
えばワイヤカット放電加工機、形彫り用放電加工機、研
削盤、旋盤、パンチプレス機、プレスブレーキ等に応用
することができ、これら機械を設置した金属加ニジステ
ム、特に無人加ニジステムに適用できるものである。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜
の設計的変更を行うことにより、適宜態様で実施し得る
ものである。
[発明の効果] 以上の通り、本発明は特許請求の範囲に記載の通りのN
C工作機械の自動停電復帰方式であるので、停電復旧後
に自動的にNC工作機械を復帰させ、前の工作を続行さ
せることかできる。
また、NC工作機械の工作中断状態を記録することがで
きるので、その状態により製品検査をすることにより、
工作中断によって不良品か発生していないかどうかを容
易にチエツクできる。
また、インクリメンタル位置検出器を備えたNC工作機
械に対しては、前記センサの状態判別により、前記移動
体が前記基点としての内側の一位置のどちら側に有るか
を判別できるので、移動体を基点に対して原点復帰でき
OTアラームを生することなく最小移動距離で迅速、確
実に原点復帰できる。また、1個のセンサ、例えば一対
のトゲ及びリミットスイッチで原点復帰させることかで
きるので、装置構成が複雑となることもない。
また、移動可能領域を定めるオーバトラヘル位置±OT
を設定された原点に対してソフトウェアにより定める二
とにより、センサ数を減少させることができる。この場
合、ソフトウェアにより定められるオーバトラベル位置
出SOTは、原点復帰時に用いられるものではないので
、何ら問題ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動原点復帰装置の具
体的構成例を示すブロック図、第2図はその自動停電復
帰方式を示すフローチャート、第3図は停電時の処理内
容を示すフローチャート、第4図は自動停電復帰処理の
内容を示すフローチャート、第5図は停電復帰時の報知
画面の説明図、第6図は停電復帰後の報知画面の説明図
、第7図はインクリメンタル式の位置検出器を備えた位
置決め装置の構成例を示す説明図、第8図は第1図に対
し示す側面説明図、第9図は上記位置決め装置の自動原
点復帰処理方式を示すフローチャート、第10図及び第
11図は第9図の処理の過程においてセンサの状態を示
す説明図、第12図は従来の位置決め装置の一例を示す
説明図、第13図は第12図の原点復帰方式を示す説明
図である。 1・・工作機械 2・・−NC装置 3・・・状態情報記憶部 4・・・状態情報設定部 5・・・元電源作動状態判別部 6・・・停電検出センサ 7・・・停電復旧検出センサ 8・・・停電対策用バッテリ 9・・NCプログラム調整部 代理人 弁理士  三 好  秀 和 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第9図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)NC工作機械の自動運転中に停電となり元電源が
    遮断された後、前記停電が復旧されたとき、前記NC工
    作機械を停電前の状態に復帰させ続けて動作させるNC
    工作機械の自動停電復帰方式において、 停電を検出するセンサと、停電復旧を検出するセンサと
    、制御回路に一時的に電源供給可能の停電対策用バッテ
    リと、 前記停電を検出するセンサが停電を検出したとき、前記
    停電対策用バッテリからの電源供給を受けて前記NC工
    作機械の制御状態の状態情報を記憶すると共に該状態情
    報記憶後に前記停電対策用バッテリの電源を遮断する状
    態情報記憶手段と、前記停電復旧を検出するセンサが停
    電復旧を検出したとき、前記状態情報記憶手段が記憶し
    た状態情報を参照して前記NC工作機械を停電復旧後に
    続けて稼働させるべく前記NC工作機械に続けて工作可
    能の状態を設定する状態情報設定手段と、前記停電及び
    停電復旧並びに前記状態情報設定に関連して前記NC工
    作機械の工作中断状態を記憶する工作中断状態記憶手段
    と、 を備えたことを特徴とするNC工作機械の自動停電復帰
    方式。
  2. (2)請求項1において、前記NC工作機械が、インク
    リメンタル式の位置検出器を有し、予め設定された原点
    位置を基準として、移動体を予め設定された移動可能領
    域内で移動制御するNC工作機械である場合、 前記移動体が前記移動可能領域の一端を含めて内側の一
    位置までの間に有ることを検出するセンサを設け、 前記移動可能領域の一端から前記内側の一位置までの距
    離を、前記NC工作機械の元電源遮断を仮定して、前記
    移動体の惰走距離以上の距離に設定し、 停電回復後に自動的に出力される原点復帰指令に基いて
    、前記センサの作動状態に応じて前記移動体が前記内側
    の一位置の一方側に有るかまたは他方側に有るかを状態
    判別し、前記内側の一位置を基点として前記インクリメ
    ンタル式の位置検出器のZ相信号を探索し、自動的に原
    点設定することを特徴とするNC工作機械の自動停電復
    帰方式。
  3. (3)請求項2において、前記移動可能領域は、前記自
    動原点復帰指令により自動的に設定された原点に対し、
    ソフトウェアによりプラス(+)及びマイナス(−)方
    向に自動的に設定されることを特徴とするNC工作機械
    の自動停電復帰方式。
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